JP2872444B2 - 銅化合物含有ビス(4−アミノフェニル)スルホン系化合物の精製方法 - Google Patents
銅化合物含有ビス(4−アミノフェニル)スルホン系化合物の精製方法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機化合物の精製方法に
関し、特に銅化合物を不純物として含有する有機化合物
の再結晶精製方法に関する。
関し、特に銅化合物を不純物として含有する有機化合物
の再結晶精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来芳香族ハロゲノ化合物を、アンモニ
アと反応させて芳香族アミノ化合物を、又はいわゆるU
llmann反応として知られている第1級あるいは第
2級アミノ化合物と反応させて、芳香族アミド又はイミ
ド化合物を製造する方法は、重要で広範囲の有機化合物
合成手段として工業的に採用されている。
アと反応させて芳香族アミノ化合物を、又はいわゆるU
llmann反応として知られている第1級あるいは第
2級アミノ化合物と反応させて、芳香族アミド又はイミ
ド化合物を製造する方法は、重要で広範囲の有機化合物
合成手段として工業的に採用されている。
【0003】これらの反応において、反応触媒として金
属銅や銅合金の粉末、繊維状物及び/又は銅化合物、例
えばハロゲン化銅(第1、第2)や酢酸銅等が使用され
る。従って合成された有機化合物には通常これらの触媒
(及び/又はそれらの化学変化物)が含有されており、
得られた有機化合物は適当な溶剤で再結晶精製されるの
が通常である。この場合溶剤不溶の触媒(及び/又はそ
れらの化学変化物)は濾別されるが、溶剤可溶性の銅化
合物は相当量が精製品中に含有される。これは活性炭や
活性白土等を添加しても十分に銅化合物含有量を低減さ
せることは困難である。そして微小とは言えない銅化合
物の含有は、特に医薬品、ファインケミカルやスペシャ
ルティケミカルと称せられる用途に供せられる製品の場
合、又はポリマー用原料とした場合等、憂慮すべき障害
の原因となる可能性が大きい。
属銅や銅合金の粉末、繊維状物及び/又は銅化合物、例
えばハロゲン化銅(第1、第2)や酢酸銅等が使用され
る。従って合成された有機化合物には通常これらの触媒
(及び/又はそれらの化学変化物)が含有されており、
得られた有機化合物は適当な溶剤で再結晶精製されるの
が通常である。この場合溶剤不溶の触媒(及び/又はそ
れらの化学変化物)は濾別されるが、溶剤可溶性の銅化
合物は相当量が精製品中に含有される。これは活性炭や
活性白土等を添加しても十分に銅化合物含有量を低減さ
せることは困難である。そして微小とは言えない銅化合
物の含有は、特に医薬品、ファインケミカルやスペシャ
ルティケミカルと称せられる用途に供せられる製品の場
合、又はポリマー用原料とした場合等、憂慮すべき障害
の原因となる可能性が大きい。
【0004】従って高純度で銅化合物含有量が微小な精
製品を得るためには、通常再結晶精製を反復実施する
か、その他の繁雑な精製方法を採用する必要がある。例
えば、4、4′−ジクロロジフェニルスルホンをアンモ
ニア水中で、臭化第一銅及び銅合金(真鍮)を触媒とし
て、加圧下反応させて得られた粗4、4′−ジアミノジ
フェニルスルホンを、10%塩酸水に加熱溶解させ、活
性炭を添加して濾過してタール及び銅合金を除去し、濾
液を冷却後アンモニアでアルカリ性として、析出物を濾
取しエタノール:水=3:1(容量)混合液に加熱溶解
し、濾過助剤を添加したのち濾過し、冷却し、析出物を
濾取して精製4、4′−ジアミノジフェニルスルホンを
得ている(J.A.C.S.,Vol.67,p198
2,1945)が、品質的にも収率的にも、また操作上
でもさらに改良が望まれており、特に銅化合物含有率に
おいて満足しうるものではない。
製品を得るためには、通常再結晶精製を反復実施する
か、その他の繁雑な精製方法を採用する必要がある。例
えば、4、4′−ジクロロジフェニルスルホンをアンモ
ニア水中で、臭化第一銅及び銅合金(真鍮)を触媒とし
て、加圧下反応させて得られた粗4、4′−ジアミノジ
フェニルスルホンを、10%塩酸水に加熱溶解させ、活
性炭を添加して濾過してタール及び銅合金を除去し、濾
液を冷却後アンモニアでアルカリ性として、析出物を濾
取しエタノール:水=3:1(容量)混合液に加熱溶解
し、濾過助剤を添加したのち濾過し、冷却し、析出物を
濾取して精製4、4′−ジアミノジフェニルスルホンを
得ている(J.A.C.S.,Vol.67,p198
2,1945)が、品質的にも収率的にも、また操作上
でもさらに改良が望まれており、特に銅化合物含有率に
おいて満足しうるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこの様な
要求に答えるべく種々検討を重ねた結果、本発明に到達
した。すなわち本発明は、式(1)
要求に答えるべく種々検討を重ねた結果、本発明に到達
した。すなわち本発明は、式(1)
【0006】
【化5】 [式(1)で、Xはハロゲン原子を、R1 及びR2 は同
一又は相異なってハロゲン原子、低級アルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基を、m及びnは0又は1〜3
の整数を示す。]で表されるビス(4−ハロゲノフェニ
ル)スルホン又はその核置換誘導体と、式(2)
一又は相異なってハロゲン原子、低級アルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基を、m及びnは0又は1〜3
の整数を示す。]で表されるビス(4−ハロゲノフェニ
ル)スルホン又はその核置換誘導体と、式(2)
【0007】
【化6】 [式(2)で、R3 及びR4 は同一又は相異なって水素
原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を
示す。]で表されるアンモニア又は有機アミノ化合物と
を、金属銅、銅合金及び銅化合物から選ばれる1種又は
それ以上を触媒として反応させて得られた、式(3)
原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を
示す。]で表されるアンモニア又は有機アミノ化合物と
を、金属銅、銅合金及び銅化合物から選ばれる1種又は
それ以上を触媒として反応させて得られた、式(3)
【0008】
【化7】 [式(3)で、R1 〜R4 ,m及びnは前記と同じ意味
を示す。]で表されるビス(4−アミノフェニル)スル
ホン、ビス(4−N−モノ−又は−ジ−置換−アミノフ
ェニル)スルホン又はそれらの核置換誘導体を、式
(A)
を示す。]で表されるビス(4−アミノフェニル)スル
ホン、ビス(4−N−モノ−又は−ジ−置換−アミノフ
ェニル)スルホン又はそれらの核置換誘導体を、式
(A)
【0009】
【化8】 [式(A)で、R1'〜R8'は同一又は相異なって水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、シクロアルキル基又はアリール基を示す。]で表さ
れる環状有機りん化合物の共存下、活性炭及び/又は活
性白土を併用し、又は併用せずに、不活性溶剤に加熱溶
解し、濾過し、再結晶して、銅化合物含有量を低減する
ことを特徴とする、ビス(4−アミノフェニル)スルホ
ン、ビス(4−N−モノ−又は−ジ−置換−アミノフェ
ニル)スルホン又はそれらの核置換誘導体(以下、単に
本件有機化合物と云う。)の再結晶精製方法であり、本
発明方法により銅化合物の含有量が微小の精製品を得る
ことができる。
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、シクロアルキル基又はアリール基を示す。]で表さ
れる環状有機りん化合物の共存下、活性炭及び/又は活
性白土を併用し、又は併用せずに、不活性溶剤に加熱溶
解し、濾過し、再結晶して、銅化合物含有量を低減する
ことを特徴とする、ビス(4−アミノフェニル)スルホ
ン、ビス(4−N−モノ−又は−ジ−置換−アミノフェ
ニル)スルホン又はそれらの核置換誘導体(以下、単に
本件有機化合物と云う。)の再結晶精製方法であり、本
発明方法により銅化合物の含有量が微小の精製品を得る
ことができる。
【0010】前記式(1)で表される化合物の例として
は、4、4′−ジクロロジフェニルスルホン、3、
3′、4、4′−テトラクロロジフェニルスルホン、
3、3′−ジメチル−4、4′−ジクロロジフェニルス
ルホン、4、4′−ジブロモジフェニルスルホン、3、
3′−ジメチル−4、4′−ジブロモジフェニルスルホ
ン、3、3′−ジエチル−4、4′−ジクロロジフェニ
ルスルホン、3、3′−ジエチル−4、4′−ジブロモ
ジフェニルスルホン等が挙げられる。
は、4、4′−ジクロロジフェニルスルホン、3、
3′、4、4′−テトラクロロジフェニルスルホン、
3、3′−ジメチル−4、4′−ジクロロジフェニルス
ルホン、4、4′−ジブロモジフェニルスルホン、3、
3′−ジメチル−4、4′−ジブロモジフェニルスルホ
ン、3、3′−ジエチル−4、4′−ジクロロジフェニ
ルスルホン、3、3′−ジエチル−4、4′−ジブロモ
ジフェニルスルホン等が挙げられる。
【0011】前記式(2)で表される有機アミノ化合物
の例としては、モノメチルアミン、モノエチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、N−
メチルシクロヘキシルアミン、アニリン、N−メチルア
ニリン、N−エチルアニリン等が挙げられる。
の例としては、モノメチルアミン、モノエチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、N−
メチルシクロヘキシルアミン、アニリン、N−メチルア
ニリン、N−エチルアニリン等が挙げられる。
【0012】前記式(3)で表される本件有機化合物の
代表的例としては、4、4′−ジアミノジフェニルスル
ホン、ビス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホ
ン、ビス(4−N−エチルアミノフェニル)スルホン、
3、3′−ジメチル−4、4′−ジアミノジフェニルス
ルホン、ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)
スルホン、ビス(4−N−シクロヘキシルアミノフェニ
ル)スルホン、ビス(4−N−フェニルアミノフェニ
ル)スルホン、ビス(4−N−メチル−N−シクロヘキ
シルアミノフェニル)スルホン、ビス(4−N−メチル
−N−フェニルアミノフェニル)スルホン等が挙げられ
る。
代表的例としては、4、4′−ジアミノジフェニルスル
ホン、ビス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホ
ン、ビス(4−N−エチルアミノフェニル)スルホン、
3、3′−ジメチル−4、4′−ジアミノジフェニルス
ルホン、ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)
スルホン、ビス(4−N−シクロヘキシルアミノフェニ
ル)スルホン、ビス(4−N−フェニルアミノフェニ
ル)スルホン、ビス(4−N−メチル−N−シクロヘキ
シルアミノフェニル)スルホン、ビス(4−N−メチル
−N−フェニルアミノフェニル)スルホン等が挙げられ
る。
【0013】式(A)で表される環状有機りん化合物に
ついては、特公昭50−17979号公報やアメリカ国
特許第3,702,878号明細書にその製造方法や有
機高分子化合物安定剤としての用途について記載があ
る。
ついては、特公昭50−17979号公報やアメリカ国
特許第3,702,878号明細書にその製造方法や有
機高分子化合物安定剤としての用途について記載があ
る。
【0014】本件有機化合物を溶剤に加熱溶解させる際
に添加される式(A)で表される環状有機りん化合物の
量は、本件有機化合物に含有される銅化合物の量にもよ
るが、通常溶解される本件有機化合物の重量の0.5〜
5%、好ましくは1〜3%である。
に添加される式(A)で表される環状有機りん化合物の
量は、本件有機化合物に含有される銅化合物の量にもよ
るが、通常溶解される本件有機化合物の重量の0.5〜
5%、好ましくは1〜3%である。
【0015】本発明の方法によって、本件有機化合物中
の銅化合物含有量が著しく減少する理由は、式(A)で
表される環状有機りん化合物の強力な還元性によって、
溶剤溶液中で銅化合物が金属銅にまで還元され、溶剤不
溶物となって保温濾過時に溶液系から分離されるためと
推考される。
の銅化合物含有量が著しく減少する理由は、式(A)で
表される環状有機りん化合物の強力な還元性によって、
溶剤溶液中で銅化合物が金属銅にまで還元され、溶剤不
溶物となって保温濾過時に溶液系から分離されるためと
推考される。
【0016】さらに銅化合物の金属銅への還元作用のみ
でなく、副反応により生成する着色不純物還元脱色作用
にも大きな効果が認められ、精製効果が一層高められ
る。
でなく、副反応により生成する着色不純物還元脱色作用
にも大きな効果が認められ、精製効果が一層高められ
る。
【0017】
【実施例】次ぎに本発明の実施例について説明する。
【0018】[実施例1]ステンレス製オートクレーブ
に、4、4′−ジクロロジフェニルスルホン(以下4、
4′−DCDPSと略記する)287g,40%モノメ
チルアミン水溶液600g,金属銅粉2g及び塩化第一
銅6gを装入し、密閉して撹拌下190℃付近で10時
間反応させた。室温に冷却後反応混合物を濾過、水洗、
減圧乾燥して、粗ビス(4−N−メチルアミノフェニ
ル)スルホン270gをえた。純度98.0%。銅含有
率(Cuとして、以下同じ)255ppm。撹拌機、還
流冷却器を付設した溶解機に、先の粗製品90g及びエ
チレングリコールモノメチルエーテル185gを装入し
て加熱溶解させ、9、10−ジヒドロ−9−ホスファ−
10−オキサフェナントレン−10−オキシド[式
(A)で、R1 〜R8 がすべて水素原子である場合、以
下HCAと称する。]1.8gと、活性白土2.8gを
添加した後熱濾過した。濾液を15℃に冷却し、析出物
を濾過、洗浄、減圧乾燥して、ほとんど白色粉末状の精
ビス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン78.
7gを得た。収率85.5%(対4、4′−DCDP
S,以下同じ)。
に、4、4′−ジクロロジフェニルスルホン(以下4、
4′−DCDPSと略記する)287g,40%モノメ
チルアミン水溶液600g,金属銅粉2g及び塩化第一
銅6gを装入し、密閉して撹拌下190℃付近で10時
間反応させた。室温に冷却後反応混合物を濾過、水洗、
減圧乾燥して、粗ビス(4−N−メチルアミノフェニ
ル)スルホン270gをえた。純度98.0%。銅含有
率(Cuとして、以下同じ)255ppm。撹拌機、還
流冷却器を付設した溶解機に、先の粗製品90g及びエ
チレングリコールモノメチルエーテル185gを装入し
て加熱溶解させ、9、10−ジヒドロ−9−ホスファ−
10−オキサフェナントレン−10−オキシド[式
(A)で、R1 〜R8 がすべて水素原子である場合、以
下HCAと称する。]1.8gと、活性白土2.8gを
添加した後熱濾過した。濾液を15℃に冷却し、析出物
を濾過、洗浄、減圧乾燥して、ほとんど白色粉末状の精
ビス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン78.
7gを得た。収率85.5%(対4、4′−DCDP
S,以下同じ)。
【0019】純度99.3% 融点184℃。銅含有率
5ppm。
5ppm。
【0020】[比較例1−1]実施例1で得られた粗ビ
ス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン90gを
使用し、HCAを添加しなかった以外は実施例1と同様
に操作して、微褐色の精製品78.5gを得た。収率8
5.3%。純度99.2%。融点184℃。銅含有率4
5ppm。
ス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン90gを
使用し、HCAを添加しなかった以外は実施例1と同様
に操作して、微褐色の精製品78.5gを得た。収率8
5.3%。純度99.2%。融点184℃。銅含有率4
5ppm。
【0021】[比較例1−2]実施例1で得られた粗ビ
ス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン90gを
使用し、HCA及び活性白土を添加しなかった以外は実
施例1と同様に操作して、微褐色の精製品78.9gを
得た。収率85.8%。純度99.2%。融点184
℃。銅含有率65ppm。
ス(4−N−メチルアミノフェニル)スルホン90gを
使用し、HCA及び活性白土を添加しなかった以外は実
施例1と同様に操作して、微褐色の精製品78.9gを
得た。収率85.8%。純度99.2%。融点184
℃。銅含有率65ppm。
【0022】[実施例2]ステンレス製オートクレーブ
に、4、4′−DCDPS287g,17%アンモニア
水1150g及び塩化第一銅36gを装入し、密閉して
撹拌下190〜200℃で7時間反応させた。室温に冷
却後反応混合物を濾過、水洗、乾燥して粗4、4′−ジ
アミノジフェニルスルホン245gを得た。純度98.
4%。銅含有率203ppm。
に、4、4′−DCDPS287g,17%アンモニア
水1150g及び塩化第一銅36gを装入し、密閉して
撹拌下190〜200℃で7時間反応させた。室温に冷
却後反応混合物を濾過、水洗、乾燥して粗4、4′−ジ
アミノジフェニルスルホン245gを得た。純度98.
4%。銅含有率203ppm。
【0023】撹拌機、還流冷却器を付設した溶解機に、
先の粗製品81g,メタノール640g,HCA1.8
g及び活性炭2.0gを装入し、還流下に加熱溶解後、
熱濾過した。濾液を15℃に冷却し、析出物を濾過、水
洗、減圧乾燥して、淡褐紅色粉末状の精4、4′−ジア
ミノジフェニルスルホン71.4gを得た。収率86.
3%。純度99.5%。融点178℃。銅含有率12p
pm。
先の粗製品81g,メタノール640g,HCA1.8
g及び活性炭2.0gを装入し、還流下に加熱溶解後、
熱濾過した。濾液を15℃に冷却し、析出物を濾過、水
洗、減圧乾燥して、淡褐紅色粉末状の精4、4′−ジア
ミノジフェニルスルホン71.4gを得た。収率86.
3%。純度99.5%。融点178℃。銅含有率12p
pm。
【0024】[比較例2−1]実施例2で得られた粗
4、4′−ジアミノジフェニルスルホン81gを使用
し、HCAを添加しなかった以外は実施例2と同様に操
作して、淡褐紅色の精製品71.3gを得た。収率8
6.2%。純度99.5%。融点178℃。銅含有率3
5ppm。
4、4′−ジアミノジフェニルスルホン81gを使用
し、HCAを添加しなかった以外は実施例2と同様に操
作して、淡褐紅色の精製品71.3gを得た。収率8
6.2%。純度99.5%。融点178℃。銅含有率3
5ppm。
【0025】[比較例2−2]実施例2で得られた粗
4、4′−ジアミノジフェニルスルホン81gを使用
し、HCA及び活性炭を添加しなかった以外は実施例2
と同様に操作して、淡褐紅色の精製品71.8gを得
た。収率86.8%。純度99.5%。融点178℃。
銅含有率56ppm。
4、4′−ジアミノジフェニルスルホン81gを使用
し、HCA及び活性炭を添加しなかった以外は実施例2
と同様に操作して、淡褐紅色の精製品71.8gを得
た。収率86.8%。純度99.5%。融点178℃。
銅含有率56ppm。
【0026】
【発明の効果】銅化合物を含有する有機化合物を、再結
晶精製するにあたり、式(A)で表される環状有機りん
化合物を共存せしめることにより、精製品中の銅化合物
含有量を効率よく簡便に低減し得る。
晶精製するにあたり、式(A)で表される環状有機りん
化合物を共存せしめることにより、精製品中の銅化合物
含有量を効率よく簡便に低減し得る。
Claims (1)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式(1)で、Xはハロゲン原子を、R1 及びR2 は同
一又は相異なってハロゲン原子、低級アルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基を、m及びnは0又は1〜3
の整数を示す。]で表されるビス(4−ハロゲノフェニ
ル)スルホン又はその核置換誘導体と、式(2) 【化2】 [式(2)で、R3 及びR4 は同一又は相異なって水素
原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を
示す。]で表されるアンモニア又は有機アミノ化合物と
を、金属銅、銅合金及び銅化合物から選ばれる1種又は
それ以上を触媒として反応させて得られた、式(3) 【化3】 [式(3)で、R1 〜R4 ,m及びnは前記と同じ意味
を示す。]で表されるビス(4−アミノフェニル)スル
ホン、ビス(4−N−モノ−又は−ジ−置換−アミノフ
ェニル)スルホン又はそれらの核置換誘導体を、式
(A) 【化4】 [式(A)で、R1'〜R8'は同一又は相異なって水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、シクロアルキル基又はアリール基を示す。]で表さ
れる環状有機りん化合物の共存下、活性炭及び/又は活
性白土を併用し、又は併用せずに、不活性溶剤に加熱溶
解し、濾過し、再結晶して、銅化合物含有量を低減する
ことを特徴とする、銅化合物含有ビス(4−アミノフェ
ニル)スルホン系化合物の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133237A JP2872444B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 銅化合物含有ビス(4−アミノフェニル)スルホン系化合物の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133237A JP2872444B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 銅化合物含有ビス(4−アミノフェニル)スルホン系化合物の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04334361A JPH04334361A (ja) | 1992-11-20 |
JP2872444B2 true JP2872444B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15099918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3133237A Expired - Lifetime JP2872444B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 銅化合物含有ビス(4−アミノフェニル)スルホン系化合物の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872444B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3133237A patent/JP2872444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04334361A (ja) | 1992-11-20 |
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