JPH01213260A - 高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物の製法 - Google Patents

高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物の製法

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JPH01213260A
JPH01213260A JP3840988A JP3840988A JPH01213260A JP H01213260 A JPH01213260 A JP H01213260A JP 3840988 A JP3840988 A JP 3840988A JP 3840988 A JP3840988 A JP 3840988A JP H01213260 A JPH01213260 A JP H01213260A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物は、
従来から、酸化防止剤として有用であることが知られて
いる。、 本発明は上記用途に加えて、ポリマー改質剤。
有機合成中間体、感熱記録紙の顕色剤としても有用な、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物の製
法に関する。
(従来の技術) (発明が解決しようとする問題点)従
来、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物
の一般的な製法としては、フェノール類と二塩化イオウ
を原料に用いる方法が知られおり、多くの文献、特許等
が開示されている。
例えば、カーティス等(LJ、S、P、3,390゜1
90)によると、トルエン中でフェノールと二塩化イオ
ウとの反応を行ない、10%炭酸ソーダ水溶液中で再結
晶する方法を開示し、純度99%のビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルフィド化合物が得られたことを記載し
ている。
またシズニイ等(特開昭51−34134>によると、
無水塩化水素で飽和したシクロヘキサン溶媒中に、予め
、少量のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドの
結晶を加えておき、そこでフェノールと二塩化イオウを
反応させ、反応終了後、苛性ソーダ、エーテル等で処理
してビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドを製造
する方法が開示されている。 しかし、上記、従来技術
による方法では、収率、純度とも満足すべきものとは言
い難く、工程が簡単で経済的な、高純度のビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド化合物の工業的製法は知
られていない。
(問題点を解決するための手段) 上記状況に鑑み、本発明者らは、フェノール類と二塩化
イオウを原料に用いる従来技術の欠点を改良し、高純度
のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物を
、収率よく製造する方法について鋭意努力した結果、本
発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、−クキ (ここに、R1,R2はそれぞれ独立して、水素原子ま
たは、01〜C4のアルキル基を示す。)で表わされる
フェノール類を非極性溶媒中で二塩化イオウと反応させ
、反応後、非極性溶媒の一部または全部を留去し、つい
で極性溶媒で反応生成物である一般式 (ここに、R1,R2は(I>と同じ定義である。) で表わされるビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド化合物を溶解し、その後、アルカリ水溶液による不純
物の洗浄、晶析、濾過等により、高純度で収率よく、該
化合物を製造する方法である。
反応溶媒としては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド合物の収率1選択率のすぐれているものを選ぶ
のは当然であり、本発明では、非極性溶媒を用いる。し
かしながら、非極性溶媒はビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド化合物に対する溶解度が低く、晶析によ
る精製は困難である。そのため、反応終了後、非極性溶
媒の一部または全部を留去し、引き続き、極性溶媒を加
えて反応生成物を溶解し、その後、必要に応じてアルカ
リ洗浄、還元剤による洗浄等を行なう。
アルカリ洗浄には苛性ソーダ水溶液、炭酸ナトリウム水
溶液等が用いられ、還元剤による洗浄では亜硫酸ナトリ
ウム、ハイドロサルファイド等の水溶液が用いられる。
ざらに通常の晶析、濾過等の精製操作を行なって高純度
のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物を
得ることができる。
反応溶媒として、極性溶媒を用いれば、該溶媒中で晶析
、精製もできるため、操作的に簡単であるが、極性溶媒
中では、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化
合物以外の異性体、あるいはジチオ体、トリチオ体等の
ポリチオ体の副生が多くなり、目的物を選択率よ<4%
ることかできない。
極性溶媒の誘電率と、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルフィド化合物の溶解度の間には密接な相関関係があ
り、反応に用いる非極性溶媒と、精製に用いる極性溶媒
の組み合わせを種々検討することにより、所望のビス(
4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物に対して、
最適の組み合わせを求めることができ、それにより該化
合物を収率よく高純度で得ることができる。
次に本発明の実施態様を説明する。
本発明における、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド化合物を製造するための原F31フェノール類と
は、ヒドロキシル基に対し、少なくともp−位が置換さ
れていないものである。このようなフェノール類の例と
しては、フェノール、0−クレゾール、2,6−ジメチ
ルフェノール、2゜6−ジイツプロビルフエノール、2
−1−ブチルフェノール等が挙げられる。
また、反応溶媒は、水不溶性の非極性溶媒で、脂肪族炭
化水素、芳香族炭化水素等が挙げられるが、非極性溶媒
の中でも誘電率の小さい方がビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド化合物の収率1選択率が高くなる。こ
れらの例としては、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン、四塩化炭素等がある。
反応溶媒の使用量は二塩化イオウに対し、3〜20重量
倍が適当である。3倍よりも少な過ぎると溶媒効果が少
なく、従って収率2選択率が低く、逆に20倍を超えて
もそれに伴う効果が増大しないので有利ではない。
反応終了後、反応溶媒の一部または全部を留去した後、
極性溶媒を添加して加熱溶解し、アルカリ水溶液により
洗浄して、品析、ン濾過することにより目的物を得る。
極性溶媒としては、クロルベンゼン、0−ジクロルベン
ゼン等の芳香族炭化水素、EDC,トリクレン、パーク
レン等の脂肪族炭化水素が挙げられるが、ビス(4−・
ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物の溶解度が高い
ものが好ましく、就中、クロルベンゼン、0−ジクロル
ベンゼン、トリクレン等が好適である。
反応は、所定量の非極性溶媒中に、予め、フェノール類
を溶解させ、そこへ二塩化イオウを冷却。
攪拌下に滴下することにより行なう。この時の二塩化イ
オウの量は、フェノール類1モルに対して、0.9〜1
.1モルが適当である。反応温度は、−10〜30℃で
あり、特に、0〜20℃の範囲が好ましい。反応温度が
低過ぎると、反応速度が遅く、高くなると副反応が起こ
り、収率1選択率が低下して好ましくない。 反応混合
物は不均一であり、白色結晶のスラリー溶液である。
反応後、蒸沼により非極性溶媒の一部または全部を留去
し、残留している白色結晶に4〜6重量倍の極性溶媒を
加え、加熱溶解し、不溶物を熱)濾過する。さらに、ア
ルカリ水溶液で、洗浄することにより不純物を除去した
後、晶析、濾過する。
かくすることにより、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルフィド化合物が99.5%以上の高純度で収率よく
得られる。
(実施例) 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 攪拌機1滴下ロート、温度計を僅えた2140フラスコ
にヘキサン700gを仕込み、0−クレゾール216.
29(2モル)を溶解さぜた。その後、攪拌下、15℃
に保ちながら二塩化イオウ103、Og(1モル)を滴
下した。滴下終了後、反応液の温度を15℃に保ち1時
間反応を継続した。反応液は白色スラリー状であり、反
応終了後ヘキサンを留去し、クロルベンゼン1,000
gを加えて反応生成物を溶解させた後、2%炭酸ナトリ
ウム水溶液により、不純物を洗浄、除去した。
有殿層を冷却晶析させ、析出した白色結晶を乾燥してビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド
195.2gを得た。10分析による純度は、99.6
%で、純分収率は79.0%であった。(融点、124
.1〜124.6℃)実施例2 ヘキサン700gをシクロヘキサン830gに、反応温
度を15℃から10℃に代えた以外は実施例1と同様に
反応させ、後処理を行なった。
乾燥して得られたビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)スルフィドの収量は、193.1gで、純度9
9.5%、純分収率は78.0%であった。
(融点、124.0〜124.5℃) 実施例3 ヘキサン700gをヘプタン730gに代えた以外は、
実施例1と同様に反応させ、後処理を行った。
乾燥して得られたビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)スルフィドの収量は、194.4gで、純度9
9.6%、純分収率は78.6%であった。
(融点、124.1〜124.6℃) 実施例4 ヘキサン700gを四塩化炭素16009に反応温度を
15℃から0℃に代えた以外は実施例1と同様に反応さ
せ、後処理を行なった。
乾燥して得られたビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)スルフィドの収量は、192.99で、純度9
9.5%、純分収率は77.9%であった。(融点、1
23.9〜124.5℃)実施例5 0−クレゾール216.2g(2モル)をフェノール1
88.29(2モル)に代えた以外は実施例1と同様に
反応させ、後処理を行なった。
乾燥して得られた白色結晶[ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド]の収量は、202.7gであり、純
度99.5%、純分収率は92.4%であった。(融点
、151.2〜152.5℃)実施例6 0−クレゾール216.2g(2モル)を2,6−ジメ
チルフェノール244.3g(2モル)に代えた以外は
実施例1と同様に反応させ、後処理を行なった。
乾燥して得られた白色結晶〔ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルフィド〕の収量は213
.7gで、純度99.5%、純分収率は77.5%であ
った。(融点、142.0〜142゜5℃) 実施例7 0−クレゾール216.2g(2モル)を2.6−ジイ
ツプロピルフエノール356.6g(2モル)に代えた
以外は実施例1と同様に反応させ、後処理を行なった。
乾燥して得られた白色結晶〔ビス(3,5−ジ  −イ
ソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド〕の
収量は296.9gで、純度99.5%。
純分収率は76.4%であった。(融点、93.5〜9
4.2℃) 実施例8 実施例1で反応生成物の溶解に用いたクロルベンゼン1
,000gを0−ジクロルベンゼン1.000gに、2
%炭酸ナトリウム水溶液を2%苛性ソーダ水溶液に代え
た以外は、実施例1と同様に反応、後処理を行なった。
乾燥して得られたビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)スルフィドの収量は194.5gで、純度99
.6%、純分収率は78.6%であった。
(融点、124.1〜124.6℃) 実施例9 実施例1で反応生成物の溶解に用いたクロルベンゼン1
,000gをトリクレン1,000gに代えた以外は、
実施例1と同様に反応、後処理を行なった。
乾燥して得られたビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)スルフィドの収量は194.8gであり、純度
99.6%、純分収率は78.8%であった。(融点、
124.2〜124.6℃)(発明の効果) 本発明により、高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルフィド化合物を簡単な製造法で合成することが可能
である。
本発明によると、いわゆる1ポット反応で、反応、後処
理することが可能であり、高純度ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド化合物を1回の濾過操作で取得す
ることができる。
通常の方法では、−度単離した粗結晶を再結品する必要
があるが、本発明では単離する必要がなく工程を著しく
短縮することが可能となり、しかも通常の方法では精製
困難な高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド化合物を容易に得ることが可能である。
特許出願人  製鉄化学工業株式会社 代表者増田裕治 手続補正書(自発) 1 事件の表示 昭和63年特許願第38409号 2、発明の名称 高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合
物の製法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 〒675−01    (n0794−37−2151
)住所 兵庫県加古郡播磨町宮西346番地の14、補
正の対象  明細書 5、補正の内容 発明の詳細な説明の欄を以下のとおり補正する。
(1)明細書第4頁9行「知られ」を「知られて」と補
正する。
(2)明細書第6頁下から2行「スルフィド合物」を「
スルフィド化合物」と補正する。
(3)明細書第10頁5行「1モル」を「2モル」と補
正する。
(4)明細書第11頁12行を以下のとおり補正する。
「を加えて反応生成物を80°Cまで加熱し  “て溶
解させた後、2%炭酸す」 以上

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここに、R_1、R_2はそれぞれ独立して、水素原
    子または、C_1〜C_4のアルキル基を示す。)で表
    わされる少なくともヒドロキシル基のp位が置換されて
    いないフェノール類と、二塩化イオウを反応させて、一
    般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ここに、R_1、R_2は( I )と同じ定義である
    。) で表わされるビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
    ド化合物を製造する方法において、 (イ)反応を非極性溶媒中、−10〜30℃で行ない、 (ロ)反応終了後、非極性溶媒の一部または全部を留去
    した後、 (ハ)極性溶媒を添加して、反応生成物を溶解させ、 (ニ)極性溶媒から晶析する ことを特徴とする、高純度ビス(4−ヒド ロキシフェニル)スルフィド化合物の製法。
  2. (2)フェノール類がO−クレゾールである特許請求の
    範囲(1)記載の製法。
  3. (3)フェノール類がフェノールである特許請求の範囲
    (1)記載の製法。
  4. (4)フェノール類が2,6−ジメチルフェノールであ
    る特許請求の範囲(1)記載の製法。
  5. (5)フェノール類が2,6−ジイソプロピルフエノー
    ルである特許請求の範囲(1)記載の製法。
  6. (6)非極性溶媒がヘキサンである特許請求の範囲(1
    )記載の製法。
  7. (7)非極性溶媒がシクロヘキサンである特許請求の範
    囲(1)記載の製法。
  8. (8)非極性溶媒がヘプタンである特許請求の範囲(1
    )記載の製法。
  9. (9)非極性溶媒が四塩化炭素である特許請求の範囲(
    1)記載の製法。
  10. (10)極性溶媒がクロルベンゼンである特許請求の範
    囲(1)記載の製法。
  11. (11)極性溶媒がO−ジクロルベンゼンである特許請
    求の範囲(1)記載の製法。
  12. (12)極性溶媒がトリクレンである特許請求の範囲(
    1)記載の製法。
JP3840988A 1988-02-19 1988-02-19 高純度ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド化合物の製法 Granted JPH01213260A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5175372A (en) * 1988-06-14 1992-12-29 Seitetsu Kagaku Co., Ltd. Process of producing high purity bis(4-hydroxyphenyl)sulfides and heat-sensitive recording materials containing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5175372A (en) * 1988-06-14 1992-12-29 Seitetsu Kagaku Co., Ltd. Process of producing high purity bis(4-hydroxyphenyl)sulfides and heat-sensitive recording materials containing the same

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