JPH09124605A - 3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造方法 - Google Patents

3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造方法

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JPH09124605A
JPH09124605A JP7308339A JP30833995A JPH09124605A JP H09124605 A JPH09124605 A JP H09124605A JP 7308339 A JP7308339 A JP 7308339A JP 30833995 A JP30833995 A JP 30833995A JP H09124605 A JPH09124605 A JP H09124605A
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JP
Japan
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formula
reaction
crystals
dihydrocarbostyril
mol
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Application number
JP7308339A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Imamiya
勝之 今宮
Kazumi Nakano
一美 中野
Yoshinori Yamaoka
義紀 山岡
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Sumika Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】N−アシルアニリン誘導体を無水塩化アル
ミニウムの存在下に加熱閉環し、無置換−または6−置
換−3,4−ジヒドロカルボスチリルを製造する方法に
おいて、反応溶媒としてパラフィン系溶媒を用いること
を特徴とする無置換−または6−置換−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造方法。 【効果】本発明により、3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルおよびその誘導体の工業的に有利な製造方法が提供さ
れる。本発明は、従来工業的製造が困難であった3,4
−ジヒドロカルボスチリルおよびその誘導体を、高収率
かつ高品質で工業的に簡易に製造し得る方法を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無置換−または6
置換−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】3,4−ジヒドロカルボスチリルはβ−
アドレナリン作動神経刺激剤、β−アドレナリン作動神
経遮断剤、血小板凝集抑制剤、インターロイキン1生産
抑制剤等の医薬品の重要な中間体である。この化合物
は、従来よりアニリン誘導体のβ−クロルプロピオン酸
ハライドによるアシル化によって得られる一般式(I)
で表されるN−アシルアニリン誘導体を無水塩化アルミ
ニウムの存在下にいわゆるフリーデルクラフツ反応によ
り加熱閉環させることにより合成できることが知られて
いる(B. 60, 858-864 (1927))。しかし、この方法で
は、溶媒を使用せずに反応を行うため、反応時に攪拌す
ることが困難である。しかも反応を開始すると急激な発
熱と共にガスの発生が起こり、目的物の生成につれ内容
物が固化する為、極めて低い収率にとどまっている(US
-3,819,637、及び特開平5−320,133 号公報)。従っ
て、この方法によって工業的規模で3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルを製造することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、不純物を含まない高品位の無置換−または6置換−
3,4−ジヒドロカルボスチリルを工業的規模で安全に
製造する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような状況に鑑
み、上記の方法に伴うこのような欠点を回避する目的
で、フリーデル−クラフツ反応に慣用されている溶媒、
例えばニトロベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン、塩化メチレンまたはジクロロエタン等を使用して
上記の反応を行ったところ、急激な発熱や急激なガスの
発生を抑制でき、内容物の固化もある程度防止すること
ができたものの、予想に反して不純物が多量に副生し、
目的物を純度よく単離するのが極めて困難であった。そ
こで、本発明者らは、反応に使用可能な溶媒を種々探索
した結果、パラフィン系溶媒を用いると驚くべきこと
に、無溶媒の場合と同様に不純物の副生が少なく、急激
な発熱やガスの発生も抑制でき、内容物の固化も防止で
きることを見出した。
【0005】しかしながら、パラフィン系溶媒単独では
工業的規模においては、内容物の流動性がなお不充分で
あり反応装置の設備に多大の費用を必要とし経済的に不
利になる場合もある。そこで、パラフィン系溶媒に各種
の添加物を加え、内容物の流動性への影響を調べたとこ
ろ、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等の添加が内容物の流動性を大き
く向上させ得ること、従って通常の反応設備でも操作が
一層容易になることを見出した。
【0006】さらに、この方法で得られた粗結晶を、メ
タノール、エタノール又はイソプロピルアルコール、ま
たはこれらとトルエンもしくはキシレンとの混合溶媒で
のリンス、又は攪拌下でのリパルプ洗浄により反応溶媒
及び不純物を除去して、目的の生成物を高純度で得るこ
とができることも見出した。本発明はかかる発見に基づ
き、さらに研究を進めて完成するに至ったものである。
【0007】即ち、本発明の要旨は、(1) 下記一般
式(I)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、水
酸基、又は炭素数1〜4を有するアルコキシ基を表
す。)で表されるN−アシルアニリン誘導体を無水塩化
アルミニウムの存在下に加熱閉環し、一般式(II)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Rは一般式(I)におけるRと同
一の意義を表す。ただし、一般式(I)におけるRがア
ルコキシ基の場合は水酸基を表す。)で表される無置換
−または6−置換−3,4−ジヒドロカルボスチリルを
製造する方法において、反応溶媒としてパラフィン系溶
媒を用いることを特徴とする無置換−または6−置換−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造方法、(2)
パラフィン系溶媒が、流動パラフィンおよび炭素数7〜
14のアルカンからなる群より選択される1種以上であ
ることを特徴とする前記(1)記載の製造方法、(3)
炭素数7〜14のアルカンがヘプタン、オクタン、ウ
ンデカンであることを特徴とする前記(2)記載の製造
方法、並びに(4) パラフィン系溶媒に、N,N−ジ
メチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リドン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びジメチル
スルフォキシドからなる群より選択される1種以上をさ
らに添加することを特徴とする前記(1)〜(3)いず
れかに記載の製造方法、に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明に使用される原料化合物は、一般式(I)
で表される。式中、Rは水素原子、水酸基、または炭素
数1〜4のアルコキシ基を表す。具体的には、3−クロ
ロプロピオンアニシジン、3−クロロ−N−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンアミド、3−クロロ−N−
(4−メトキシフェニル)プロパンアミド、3−クロロ
−N−(4−エトキシフェニル)プロパンアミド、3−
クロロ−N−(4−クロロフェニル)プロパンアミド、
3−クロロ−N−(4−ブロモフェニル)プロパンアミ
ド、3−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)プロパ
ンアミド等が挙げられる。本発明に使用される一般式
(I)で表されるN−アシルアニリン誘導体は、常法に
より、アニリンまたは4−置換アニリンをβ−クロルプ
ロピオン酸ハライドでアシル化することによって容易に
合成することができる(B. 60, 858-864 (1927))。
【0013】一般式(I)で表されるN−アシルアニリ
ン誘導体を無水塩化アルミニウムの存在下に加熱閉環さ
せる本発明の反応は、パラフィン系溶媒中で行うことに
特徴がある。フリーデル−クラフツ反応に慣用されてい
る溶媒、例えばニトロベンゼン、クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、塩化メチレン及びジクロロエタン等を本
発明に使用するのは、副反応が生ずるため不利である。
パラフィン系溶媒としては、流動パラフィンや炭素数7
〜14のアルカン等の単独または混合溶媒が挙げられる
が、流動パラフィン、ヘプタン、オクタン、ウンデカ
ン、またはこれらの1種以上の混合溶媒が特に好まし
い。反応溶媒の使用量は、100gのN−アシルアニリ
ン誘導体に対して通常100〜2000ml、好ましく
は200〜1000ml使用することが望ましい。
【0014】パラフィン系溶媒には、さらにN,N−ジ
メチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リドン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びジメチル
スルフォキシドからなる群より選択される1種以上を添
加することが望ましい。反応液の流動性がさらに向上
し、反応液の攪拌がより容易となり、反応収率が一層向
上するからである。 これらの添加剤の添加量は、通
常、パラフィン系溶媒100に対し添加剤1〜100、
好ましくは4〜20である。
【0015】本発明の反応は、通常、以下のように行う
のが好ましい。すなわち、反応容器に、上記のパラフィ
ン系溶媒、原料であるN−アシルアニリン誘導体、およ
び、無水塩化アルミニウムを仕込み、室温において攪拌
しながら上記の添加剤を添加する。ついで70〜160
℃、好ましくは100〜120℃に昇温し、同温度で2
〜80時間攪拌して反応させる。無水塩化アルミニウム
は分割添加してもよく、この場合は約半量を最初に仕込
み、残りは約1〜5時間反応させた後に添加し、さらに
2〜80時間反応させる。これは工業的規模での更なる
安全の確保のためである。また、別の方法として、反応
容器にパラフィン系溶媒および無水塩化アルミニウムを
仕込み、ついで70〜160℃に昇温し、上記の添加剤
に原料であるN−アシルアニリン誘導体を溶解したもの
を滴下し、滴下終了後、さらに2〜80時間反応させる
方法を採用することもできる。
【0016】本発明の反応に用いられる無水塩化アルミ
ニウムの使用量は、通常、原料であるN−アシルアニリ
ン誘導体に対し3〜15倍モル、好ましくは4〜7倍モ
ルである。
【0017】本発明の反応により得られた反応終了液
は、常法に従って処理し生成物を単離することができ
る。例えば、反応終了液を氷水、濃塩酸、トルエンの混
合液中に注入し、目的物を晶析させ、ついで冷却した後
濾過して結晶を集める。集めた結晶を、水および冷メタ
ノールで順次洗浄して粗結晶を得ることができる。得ら
れた粗結晶は、本発明の下記の精製法に付すことにより
高品質の無置換−または6−置換−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルを製造することができる。すなわち、還流
冷却器を備えた容器に粗結晶を仕込み、メタノール、エ
タノール又はイソプロピルアルコール、またはこれらと
トルエンもしくはキシレンとの混合溶媒中に懸濁し、還
流下に加熱攪拌する。こうして粗結晶をリンス、又は攪
拌下でのリパルプ洗浄を行い、反応溶媒及び不純物を除
去する。ついで冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
目的の生成物を高純度で得ることができる。
【0018】こうして得られる3,4−ジヒドロカルボ
スチリルは、β−アドレナリン作動神経刺激剤、β−ア
ドレナリン作動神経遮断剤、血小板凝集抑制剤、インタ
ーロイキン1生産抑制剤等の医薬品の重要な中間体であ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定
されるものではない。
【0020】実施例1 1リットルの反応容器に、流動パラフィンを470m
l、3−クロロプロピオンアニシジンを100g(0.
468モル)、無水塩化アルミニウムを125g(0.
937モル)仕込み、内温を20〜35℃に保ちなが
ら、攪拌下に1,3−ジメチル−2−イミダゾリドンの
50gを滴下して加えた。105℃で2時間攪拌した
後、無水塩化アルミニウム185g(1.387モル)
を加えて、さらに同温度で20時間攪拌して反応を終了
させた。反応終了液を、氷水1200g、濃塩酸210
g、トルエン500mlを仕込んだ3リットルの容器に
流入し、目的物を晶析させた。内温を5℃まで冷却した
後、結晶を濾過して集めた。集めた結晶を、水500m
l及び冷却してあるメタノール200mlで洗浄して粗
結晶を得た。
【0021】還流冷却器を備えた1リットルの反応容器
に、粗結晶を仕込み、トルエン300ml及びメタノー
ル150mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間
攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
58.7g(0.36モル)の6−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロプ
ロピオンアニシジンに対して76.9%であった。HP
LCで測定した純度は99.2%であった。
【0022】実施例2 1リットルの反応容器に、流動パラフィンを460m
l、3−クロロプロピオンフェネチジンを100g
(0.439モル)、無水塩化アルミニウムを117g
(0.877モル)仕込み、内温を20〜35℃に保ち
ながら攪拌下に1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン
の50gを滴下して加えた。105℃で2時間攪拌した
後、無水塩化アルミニウムを234g(1.755モ
ル)を加えて、さらに同温度で10時間攪拌して反応を
終了させた。反応終了液を、氷水1500g、濃塩酸2
25g、トルエン500mlを仕込んだ3リットルの容
器に流入し、目的物を晶析させた。内温を5℃まで冷却
した後、結晶を濾過して集めた。集めた結晶を、水50
0ml及び冷却してあるメタノール200mlで洗浄し
て粗結晶を得た。
【0023】還流冷却器を備えた1リットルの反応容器
に、粗結晶を仕込み、トルエン300ml及びメタノー
ル150mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間
攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
58.0g(0.355モル)の6−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ
プロピオンフェネチジンに対して80.9%であった。
HPLCで測定した純度は99.3%であった。
【0024】実施例3 1リットルの反応容器に、流動パラフィンを470m
l、3−クロロプロピオンアニシジンを100g(0.
468モル)、無水塩化アルミニウムを125g(0.
937モル)を仕込み、攪拌下にN,N−ジメチルホル
ムアミドの35gを流入して加えた。105℃で2時間
攪拌した後、無水塩化アルミニウム185g(1.38
7モル)を加えて、さらに同温度で20時間攪拌して反
応を終了させた。反応終了液を、氷水1200g、濃塩
酸210g、トルエン500mlを仕込んだ3リットル
の容器に流入し、目的物を晶析させた。内温を5℃まで
冷却した後、結晶を濾過して集めた。集めた結晶を、水
500ml及び冷却してあるメタノール200mlで洗
浄して粗結晶を得た。
【0025】還流冷却器を備えた1リットルの反応容器
に、粗結晶を仕込み、トルエン300ml及びメタノー
ル150mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間
攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
59.5g(0.365モル)の6−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ
プロピオンアニシジンに対して77.8%であった。H
PLCで測定した純度は99.2%であった。
【0026】実施例4 1リットルの反応容器に、流動パラフィンを500m
l、3−クロロ−N−(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンアミドを50g(0.25モル)、無水塩化アルミ
ニウムを200g(1.5モル)仕込み、攪拌下に1,
3−ジメチル−2−イミダゾリドンの28gを滴下して
加え105℃で10時間攪拌して反応を終了させた。反
応終了液を、氷水800g、濃塩酸140g、トルエン
800mlを仕込んだ3リットルの容器に流入し、目的
物を晶析させた。内温を5℃まで冷却した後、結晶を濾
過して集めた。集めた結晶を、水800ml及び冷却し
てあるエタノール200mlで洗浄して粗結晶を得た。
【0027】還流冷却器を備えた1リットルの反応容器
に、粗結晶を仕込み、トルエン150ml及びエタノー
ル75mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間攪
拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して2
7.0g(0.165モル)の6−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ−
N−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミドに対し
て66.0%であった。HPLCで測定した純度は9
9.5%であった。
【0028】実施例5 0.5リットルの反応容器に、流動パラフィンを120
ml、3−クロロ−N−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンアミドを50g(0.229モル)、無水塩化ア
ルミニウムを180g(1.35モル)仕込み、攪拌下
にN,N−ジメチルアセトアミドの20gを滴下して加
え105℃で7時間攪拌して反応を終了させた。反応終
了液を、氷水800g、濃塩酸140g、トルエン13
0mlを仕込んだ2リットルの容器に流入し、目的物を
晶析させた。内温を5℃まで冷却した後、結晶を濾過し
て集めた。集めた結晶を、水250ml及び冷却してあ
るメタノール100mlで洗浄して粗結晶を得た。
【0029】還流冷却器を備えた0.5リットルの反応
容器に、粗結晶を仕込み、トルエン150ml及びメタ
ノール75mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時
間攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥し
て33.5g(0.184モル)の6−クロロ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)プロパンアミドに対して8
0.4%であった。HPLCで測定した純度は99.8
%であった。
【0030】実施例6 1リットルの反応容器に、流動パラフィンを250m
l、3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)プロパン
アミドを50g(0.229モル)、無水塩化アルミニ
ウムを180g(1.35モル)仕込み、攪拌しながら
内温を105℃に保って24時間反応を行った。反応終
了液を、氷水800g、濃塩酸140g、トルエン13
0mlを仕込んだ2リットルの容器に流入し、目的物を
晶析させた。内温を5℃まで冷却した後、結晶を濾過し
て集めた。集めた結晶を、水250ml及び冷却してあ
るメタノール100mlで洗浄して粗結晶を得た。
【0031】還流冷却器を備えた0.5リットルの反応
容器に、粗結晶を仕込み、トルエン150ml及びメタ
ノール75mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時
間攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥し
て33.1g(0.171モル)の6−クロロ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)プロパンアミドに対して7
4.7%であった。HPLCで測定した純度は99.0
%であった。
【0032】実施例7 0.5リットルの反応容器に、n−ヘプタンを250m
l、3−クロロプロピオンアニシジンを50g(0.2
34モル)、無水塩化アルミニウムを65g(0.48
7モル)仕込み、攪拌下にN,N−ジメチルホルムアミ
ドの20gを流入して加えた。100℃で2時間攪拌し
た後、無水塩化アルミニウム100g(0.75モル)
を加えて、さらに同温度で24時間攪拌して反応を終了
させた。反応終了液を、氷水600g、濃塩酸110
g、トルエン250mlを仕込んだ2リットルの容器に
流入し、目的物を晶析させた。内温を5℃まで冷却した
後、結晶を濾過して集めた。集めた結晶を、水250m
l及び冷却してあるメタノール100mlで洗浄して粗
結晶を得た。
【0033】還流冷却器を備えた0.5リットルの反応
容器に粗結晶を仕込み、トルエン150ml及びメタノ
ール75mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間
攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
29.5g(0.181モル)の6−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロ
プロピオンアニシジンに対して77.2%であった。H
PLCで測定した純度は99.2%であった。
【0034】実施例8 0.5リットルの反応容器に、ウンデカンを250m
l、3−クロロプロピオンアニシジンを50g(0.2
34モル)、無水塩化アルミニウムを250g(1.8
75モル)仕込み115℃で8時間攪拌して反応を終了
させた。反応終了液を、氷水900g、濃塩酸150
g、トルエン250mlを仕込んだ2リットルの容器に
流入し、目的物を晶析させた。内温を5℃まで冷却した
後、結晶を濾過して集めた。集めた結晶を、水250m
l及び冷却してあるメタノール100mlで洗浄して粗
結晶を得た。
【0035】還流冷却器を備えた0.5リットルの反応
容器に粗結晶を仕込み、トルエン150ml及びメタノ
ール75mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間
攪拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して
27.7g(0.17モル)の6−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロプ
ロピオンアニシジンに対して72.6%であった。HP
LCで測定した純度は99.0%であった。
【0036】実施例9 1リットルの反応容器に、流動パラフィン235ml、
無水塩化アルミニウムを343g(2.572モル)仕
込み、内温を90〜110℃に保ちながら、攪拌下に3
−クロロプロピオンアニシジンを100g(0.468
モル)をN,N−ジメチルホルムアミド34gに100
℃で溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、105℃
で25時間攪拌して反応を終了させた。反応終了液を、
氷水900g、濃塩酸160g、トルエン500mlを
仕込んだ3リットルの容器に流入し、目的物を晶析させ
た。内温を5℃まで冷却した後、結晶を濾過して集め
た。集めた結晶を、水500ml及び冷却してあるメタ
ノール200mlで洗浄して粗結晶を得た。
【0037】還流冷却器を備えた1リットルの反応容器
に粗結晶を仕込み、トルエン300ml及びメタノール
150mlを加えて加熱し、還流下に粗結晶を1時間攪
拌洗浄した。冷却し、結晶を濾過して集め、乾燥して6
0.4g(0.37モル)の6−ヒドロキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリルを得た。収率は3−クロロプロ
ピオンアニシジンに対して79.0%であった。HPL
Cで測定した純度は99.2%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明により、3,4−ジヒドロカルボ
スチリルおよびその誘導体の工業的に有利な製造方法が
提供される。本発明は、従来工業的製造が困難であった
3,4−ジヒドロカルボスチリルおよびその誘導体を、
高収率かつ高品質で工業的に簡易に製造し得る方法を提
供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は炭
    素数1〜4を有するアルコキシ基を表す。)で表される
    N−アシルアニリン誘導体を無水塩化アルミニウムの存
    在下に加熱閉環し、一般式(II) 【化2】 (式中、Rは一般式(I)におけるRと同一の意義を表
    す。ただし、一般式(I)におけるRがアルコキシ基の
    場合は水酸基を表す。)で表される無置換−または6−
    置換−3,4−ジヒドロカルボスチリルを製造する方法
    において、反応溶媒としてパラフィン系溶媒を用いるこ
    とを特徴とする無置換−または6−置換−3,4−ジヒ
    ドロカルボスチリルの製造方法。
  2. 【請求項2】 パラフィン系溶媒が、流動パラフィンお
    よび炭素数7〜14のアルカンからなる群より選択され
    る1種以上であることを特徴とする請求項1記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 炭素数7〜14のアルカンがヘプタン、
    オクタン、ウンデカンであることを特徴とする請求項2
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 パラフィン系溶媒に、N,N−ジメチル
    ホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリド
    ン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びジメチルスル
    フォキシドからなる群より選択される1種以上をさらに
    添加することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか
    1項に記載の製造方法。
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