JPH0393738A - ビスフェノール類の製法 - Google Patents

ビスフェノール類の製法

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JPH0393738A
JPH0393738A JP22860089A JP22860089A JPH0393738A JP H0393738 A JPH0393738 A JP H0393738A JP 22860089 A JP22860089 A JP 22860089A JP 22860089 A JP22860089 A JP 22860089A JP H0393738 A JPH0393738 A JP H0393738A
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bisphenol
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Kunio Mizukawa
水川 邦夫
Hitoshi Abe
均 阿部
Kunitoshi Iguchi
井口 邦敏
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KEMIPURO KASEI KK
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
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KEMIPURO KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビスフェノール類の製法に関する.〔従来の
技術とその問題点〕 近年ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の用途および
需要が拡大されるにつれて,高品質の樹脂が要求される
ようになり、その原料であるビスフェノールAは高品質
であり、しかも色相、熱安定性にすぐれた品質が要求さ
れるようになってきた。
しかしながら、ビスフェノールAにはフェノールをはじ
めとして種々の副生物を含んでいる。
フェノールは重合反応を阻害し、副生物は着色の原因と
なることが多い.そこで不純物を除去する目的で様々な
精製法が提案されている。一つは、特公昭39−267
18号,特公昭52−42790号、特公昭56−13
700号などの蒸留法で、もう一つは、特公昭39−3
680号、特開昭59−62543号、特開昭57−1
42938号など再結晶法による方法が示されている。
前者は、ビスフェノールが熱的に不安定で、熱分解で生
じた不純物を取除く操作が必要であり,しかも高沸点(
220℃、4 m H g )で常温では固体(凝固点
約157℃)であるため、取扱いが容易でないといった
問題もあり、当然生産設備ははん雑で高価にならざるを
えない。
又,再結晶法にしても、再結晶だけでは,不純物の除去
が十分ではなく、酸性条件または添加物の存在下に再結
晶が行われている。そして,特公昭52−42790号
、特公昭56−13700号、特開昭58−13583
2号、特開昭59−62542号にみられるように一度
、ビスフェノールAフェノール付加物として単離したの
ち、精製するといった操作が必要とされている。
〔発明が解決するための手段〕
本発明はこれらの従来の欠点を解消したビスフェノール
類、とくにビスフェノールAの製法の提供を目的とする
ものである. すなわち、本発明は、フェノール類とアセトンを、好ま
しくは酸性触媒の存在下に、反応させて得られた反応生
成物を必要に応じて塩基でpH2〜5の範囲に中和し,
反応生成物から水とフェノール類を分離回収したのち、
ビスフェノール類と共沸蒸留しうる溶媒を加え、減圧下
に共沸蒸留を行い、ついでその留出物から前記溶媒を除
去し,必要に応じてさらに前記留出物を有機溶媒を用い
て洗浄することを特徴とするビスフェノール類の製法に
関する。
本発明のビスフェノール類はビスフェノールAおよびそ
の誘導体を指す。該誘導体としてはフェノール核にアル
キル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有する
ものを意味する。
したがって、原料のフェノール類は、これに対応する構
造をもつものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明は、反応,中和、原料回収、ビスフェノール類共
沸蒸留,共沸溶媒除去からなり,まず,フェノール類と
アセトンとを,好ましくは酸性触媒,例えば塩酸、硫酸
などの無機酸,又は、強酸性陽イオン交換樹脂等の存在
下、反応させてから,必要に応じて60〜65℃で塩基
により、PH1〜5、好ましくはpFl3.5〜4.0
に中和する.塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカ
リ金属塩、炭酸アルカリ金属塩の水溶液が使用できるが
これに限定されるものではない。
続いて、二層に分離した反応液から水層を除去するか、
又はそのままで加熱し,常圧,又は減圧下に水を回収す
る。更に内温か160〜170℃になるまでフェノール
類を回収してから、系に共沸溶媒を加えて、減圧下に共
沸蒸留する.ここでの共沸溶媒は、常温ではビスフェノ
ール類を溶解しないか、ほとんどしない熱的,化学的に
安定な,しかも有機溶媒で除去できる溶媒であればどん
な溶媒でもよく、例えば、熱媒体油として広く使用され
るアルキルベンゼン,例えば商品名バーレムサーム20
0、ジベンジルトルエン、例えば商品名バーレムサーム
400〔松村石油(株)製〕などが使用できる。
次に共沸溶媒中で結晶化したビスフェノール類を分離し
,溶媒は、そのまま次の共沸溶媒として使用できる.分
離されたビスフェノール類は、わずかの共沸溶媒が付着
しているのみで不純物のほとんどない白色の結晶である
が、乾燥するには、共沸溶媒が高沸点であるので続いて
有機溶媒を使用して洗浄し,再結晶を行うことによって
共沸溶媒を除去し、高純度のビスフェノール類を得るこ
とができる。ここで使用する有機溶媒は,ビスフェノー
ル類との相溶性がほとんどなく,共沸溶媒を除去できる
ものであればどのような溶媒でもよいが、好ましくはベ
ンゼン、トルエンのようなアルキルベンゼン、クロルベ
ンゼンのようなハロゲン化ベンゼン、ジベンジルトルエ
ンのようなアルキルベンゼン誘導体などの芳香族炭化水
素系の溶媒がよい.以下、実施例によって本発明の具体
的な方法を説明する. 〔実施例〕 フェノール300g (3.2モル)に、アセトン36
.2g (0.62モル)を加え助触媒として15%メ
チルメルカブタンナトリウム塩水溶液0.6m Q加え
たのち、撹拌しながら、塩化水素ガスを飽和するまで吸
込み、60℃で5時間反応させた。反応終了後l6%水
酸化ナトリウム水溶液でpH4.0に調整し,65℃に
昇温した。二層に分離した下層の水層を除去したのち,
有機層を常圧下・に加温し,内温か160℃に上昇する
まで水を回収し、更に減圧下真空度10mmHgで、内
温が160℃になるまでフェノールを回収した。フェノ
ールが留出しなくなれば(回収フェノール179.8g
) 、バーレムサーム400を200m m加え、減圧
下に昇温し、初留を除去したのち、真空度3m+Hgで
190〜195℃の留分を集めた.留出物を室温まで冷
却したのち、結晶化したビスフェノールAを濾取した.
この湿結晶をモノクロルベンゼンで洗浄したのち、更に
モノクロルベンゼン200+a nで再結晶し、乾燥す
ることによって白色針状品のビスフェノールA 124
.7 gを得た.J&.率87.8%.凝固点156.
5℃。溶融色20.フェノール含有量30ppm以下● 〔効  果〕 (1)本発明では、反応生成物からビスフェノール類フ
ェノール付加物を分離する 必要がない。
(2)本発明は共沸蒸留することによって熱分解物を作
ることなく,ビスフェノー ル類の蒸留を行うことができる。
(3)本発明により、色相,耐熱性にすぐれた高純度ビ
スフェノール類をうろこと ができる.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フェノール類とアセトンを反応させて得られた反応
    生成物から水とフェノール類を分離回収したのち、ビス
    フェノール類と共沸蒸留しうる溶媒を加え、減圧下に共
    沸蒸留を行い、ついでその留出物から前記溶媒を除去す
    ることを特徴とするビスフェノール類の製法。 2、フェノール類とアセトンを反応させて得られた反応
    生成物から水とフェノール類を分離回収したのち、ビス
    フェノール類と共沸蒸留しうる溶媒を加え、減圧下に共
    沸蒸留を行い、ついでその留出物から前記溶媒を除去し
    、さらに前記留出物を有機溶媒を用いて洗浄することを
    特徴とするビスフェノール類の製法。
JP22860089A 1989-09-04 1989-09-04 ビスフェノール類の製法 Expired - Lifetime JP2767764B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8178798B2 (en) 2008-01-14 2012-05-15 Wipotec Wiege-Und Positioniersysteme Gmbh Weighing system including a preload weighing table and clamping device for weighing sequentially fed items
JP2020023452A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 三菱ケミカル株式会社 ビスフェノール製造方法、及びポリカーボネート樹脂の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8178798B2 (en) 2008-01-14 2012-05-15 Wipotec Wiege-Und Positioniersysteme Gmbh Weighing system including a preload weighing table and clamping device for weighing sequentially fed items
JP2020023452A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 三菱ケミカル株式会社 ビスフェノール製造方法、及びポリカーボネート樹脂の製造方法

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