JPH07224018A - 2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニ リドの製造方法 - Google Patents

2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニ リドの製造方法

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JPH07224018A
JPH07224018A JP6035190A JP3519094A JPH07224018A JP H07224018 A JPH07224018 A JP H07224018A JP 6035190 A JP6035190 A JP 6035190A JP 3519094 A JP3519094 A JP 3519094A JP H07224018 A JPH07224018 A JP H07224018A
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JP
Japan
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dichloro
ethoxymethoxybenzanilide
hydroxybenzanilide
solvent
reaction
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JP6035190A
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Akihiro Imai
章博 今井
Norimasa Yokoyama
紀昌 横山
Iku Kasahara
郁 笠原
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズ
アニリドと、クロロメチルエチルエーテルとの反応にお
いて、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素中、無
機塩基の存在下で、反応混合物に少なくとも1種のポリ
アルキレンポリオールを添加することを特徴とする
2',3'−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニ
リドの製造方法。 【効果】 2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズ
アニリドをカリウム塩として単離する工程を省略でき、
反応溶媒に高価な極性溶媒を使用せずに、安価な芳香族
炭化水素を使用するので、経済性を著しく向上させるこ
とができ、また収率も向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2',3'−ジクロロ−
4−エトキシメトキシベンズアニリドの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】2',3'−ジクロロ−4−エトキシメト
キシベンズアニリドは、優れた除草活性を有する化合物
であり、特開昭56−73055号の記述では、2',
3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドのカリ
ウム塩と、クロロメチルエチルエーテルとをN,N−ジ
メチルホルムアミド中で反応させることにより、得られ
るとされている。しかしこの方法の場合、得られる
2',3'−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニ
リドは、理論収量の61.7%にすぎない。さらに、高
価なN,N−ジメチルホルムアミドを反応溶媒として使
用しなければならないこと、および原料である2',3'
−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドをカリウム
塩として単離しなければならないことにより、工業的に
製造する場合には、きわめて経済性の悪い方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、
2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドを
カリウム塩として単離する工程の省略、および安価な溶
媒の使用によって、経済性を向上させるとともに、収率
をも向上させることのできる手段を確立することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2',3'
−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドとクロロメ
チルエーテルとを、無機塩基の存在下で反応させる際
に、触媒としてポリアルキレンポリオールを添加するこ
とによって、収率を著しく向上させることができること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、2',3'−ジクロロ−
4−ヒドロキシベンズアニリドとクロロメチルエチルエ
ーテルとを反応させることにより、2',3'−ジクロロ
−4−エトキシメトキシベンズアニリドを製造する方法
において、芳香族炭化水素を溶媒とし、無機塩基の存在
下で、反応混合物に少なくとも1種のポリアルキレンポ
リオールを添加することを特徴とする、2',3'−ジク
ロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリドの製造方法
である。
【0006】本発明の、2',3'−ジクロロ−4−ヒド
ロキシベンズアニリドと、クロロメチルエチルエーテル
とを反応させることにより、2',3'−ジクロロ−4−
エトキシメトキシベンズアニリドを生成する反応式を
[数1]に示した。
【0007】
【数1】
【0008】本発明の特徴は、2',3'−ジクロロ−4
−ヒドロキシベンズアニリドをカリウム塩とすること無
しに、そのままでクロロメチルエチルエーテルと反応さ
せるので、カリウム塩製造工程が省略できること、およ
び高価な極性溶媒を使用せずに芳香族炭化水素溶媒中
で、無機塩基の存在下にポリアルキレンポリオールを触
媒として添加して反応させ、塩基によるクロロメチルエ
チルエーテルの分解を防ぎながら、好収率で2',3'−
ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリドを得る
ことにある。また、反応終了後の処理工程で生じる溶媒
ロス等、極性溶媒に付随する問題点を克服することにあ
る。
【0009】本発明に用いるポリアルキレンポリオール
は、触媒として作用するが、クロロメチルエチルエーテ
ルは、塩基性条件下ですみやかに分解する性質があるた
め、主反応の速度を分解速度よりも大きくする必要があ
る。添加するポリアルキレンポリオールは、芳香族炭化
水素溶媒中において、きわめて優れた触媒効果を有する
ものである。
【0010】ポリアルキレンポリオールは、さまざまな
平均分子量のものが存在するが、本発明の反応の触媒作
用のためには、平均分子量が200〜20000のもの
を使用することができる。特に平均分子量200〜60
0のものが有利である。ポリアルキレンポリオールの中
では、ポリエチレングリコールが最も適している。実用
的には触媒として1種類だけを使用するのが有利である
が、異なる平均分子量のものの混合物を使用することも
可能である。使用量は、原料である2',3'−ジクロロ
−4−ヒドロキシベンズアニリドの量の1〜10重量
%、特に好ましくは3〜6重量%である。
【0011】本発明の反応で使用する芳香族炭化水素溶
媒は、トルエン、キシレン、ベンゼンなどの一般的なも
ので良い。特に好ましいのは、トルエン、キシレンであ
る。もちろん、混合キシレンのような混合物であっても
使用可能である。また、これらの溶媒は安価であり、さ
らに、極性溶媒に付随する反応終了後の反応液水洗時の
ロスおよび溶媒回収時に起こる縮合反応が回避されるの
で、二重の意味で好ましい。
【0012】反応の原料であるクロロメチルエチルエー
テルは、反応を完全にするために、過剰量必要とする。
ただし、必要以上に過剰に用いることは、経済性の低下
を招き、さらには、いくつかの詳細に知られていない副
反応が進行するので避けなければならない。原料である
2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドの
使用量の1.2〜1.8等量、特に好ましくは1.3〜
1.5等量使用するのが有利である。
【0013】無機塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウムと
いった一般的なものが使用可能である。その使用量は、
原料である2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズ
アニリドの使用量の1.2〜1.8等量、特に好ましく
は1.3〜1.5等量使用するのが有利である。
【0014】本発明による反応は、一般には20〜80
℃の温度で、特に好ましくは50〜60℃の温度で実施
する。この温度範囲を外れると、クロロメチルエチルエ
ーテルの分解速度が大きくなり、かつ、いくつかの詳細
に知られていない副反応が進行し、目的とする2',3'
−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリドを望
む収率で得ることが困難となる。
【0015】反応終了後は、反応混合物の水洗、溶媒留
去、再結晶といった一般的な操作により、所望の生成物
を単離することができる。その際、用いた触媒が混入し
てくることはない。
【0016】本発明により得られた2',3'−ジクロロ
−4−エトキシメトキシベンズアニリドは、優れた除草
活性を示す。特に、ノビエ、ヌメリグサ、アゼガヤ等の
水田雑草に対して、優れた除草活性を示し、かつ水稲へ
の薬害は皆無という特徴をもつ。
【0017】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
するが、本発明はもちろんこれらに限定されるものでは
ない。
【0018】〔実施例1〕2',3'−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシベンズアニリド282.0g(1.0モル)、
ポリエチレングリコール400を1.41g、炭酸カリ
ウム207.3g(1.5モル)、トルエン2500m
lからなる混合物を60℃に加熱し、かく拌下、クロロ
メチルエチルエーテル141.8g(1.5モル)を1
時間かけて滴下した。得られた生成混合物に、水150
0mlを加え、無機分を除去した。溶媒を減圧下で回収
し、得られた粗生成物にメタノール1500mlを加
え、加熱溶解、冷却を行うと結晶が析出する。これをろ
取して、2',3'−ジクロロ−4−エトキシメトキシベ
ンズアニリド299.2gを88.0%の収率で得た。
【0019】〔実施例2〕2',3'−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシベンズアニリド282.0g(1.0モル)、
ポリエチレングリコール600を1.41g、炭酸カリ
ウム207.3g(1.5モル)、m−キシレン250
0mlからなる混合物を50℃に加熱し、かく拌下、ク
ロロメチルエチルエーテル141.8g(1.5モル)
を1時間かけて滴下した。得られた生成混合物に、水1
500mlを加え、無機分を除去した。溶媒を減圧下で
回収し、得られた粗生成物にメタノール1500mlを
加えて、加熱溶解、冷却を行うと結晶が析出する。これ
をろ取して、2',3'−ジクロロ−4−エトキシメトキ
シベンズアニリド301.2gを88.6%の収率で得
た。
【0020】〔実施例3〕2',3'−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシベンズアニリド282.0g(1.0モル)、
ポリエチレングリコール200を1.41g、炭酸カリ
ウム207.3g(1.5モル)、混合キシレン250
0mlからなる混合物を60℃に加熱し、かく拌下、ク
ロロメチルエチルエーテル141.8g(1.5モル)
を1時間かけて滴下した。得られた生成混合物に、水1
500mlを加え、無機分を除去した。溶媒を減圧下で
回収し、得られた粗生成物にメタノール1500mlを
加えて、加熱溶解、冷却を行うと結晶が析出する。これ
をろ取して、2',3'−ジクロロ−4−エトキシメトキ
シベンズアニリド300.6gを88.4%の収率で得
た。
【0021】〔比較例〕実施例1に記載した条件で、ポ
リエチレングリコールを加えずに反応を実施した。未反
応の2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリ
ドおよび無機塩をろ別し、実施例1に記載した条件で後
処理を行った。得られた2',3'−ジクロロ−4−エト
キシメトキシベンズアニリドは、52.4g(収率1
5.4%)にとどまった。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、原料である
2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアニリドを
カリウム塩として単離する工程を省略でき、また、反応
溶媒にN,N−ジメチルホルムアミドのような高価な極
性溶媒を使用せずに、反応終了後の後処理ロス等のな
い、安価な芳香族炭化水素を使用するので、経済性を著
しく向上させることができる。さらに、生成物の2',
3'−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリド
を、好収率で得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2',3'−ジクロロ−4−ヒドロキシベ
    ンズアニリドとクロロメチルエチルエーテルとを反応さ
    せることにより、2',3'−ジクロロ−4−エトキシメ
    トキシベンズアニリドを製造する方法において、芳香族
    炭化水素を溶媒とし、無機塩基の存在下で、反応混合物
    に少なくとも1種のポリアルキレンポリオールを添加す
    ることを特徴とする、2',3'−ジクロロ−4−エトキ
    シメトキシベンズアニリドの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリアルキレンポリオールが、ポリエチ
    レングリコールである、請求項1記載の2',3'−ジク
    ロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 芳香族炭化水素溶媒が、トルエンまたは
    キシレンである、請求項1記載の2',3'−ジクロロ−
    4−エトキシメトキシベンズアニリドの製造方法。
JP6035190A 1994-02-09 1994-02-09 2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニ リドの製造方法 Pending JPH07224018A (ja)

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