JPS6310149B2 - - Google Patents

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JPS6310149B2
JPS6310149B2 JP59010354A JP1035484A JPS6310149B2 JP S6310149 B2 JPS6310149 B2 JP S6310149B2 JP 59010354 A JP59010354 A JP 59010354A JP 1035484 A JP1035484 A JP 1035484A JP S6310149 B2 JPS6310149 B2 JP S6310149B2
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JP
Japan
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reaction
oxybis
benzenesulfonyl chloride
water
sulfuric acid
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JP59010354A
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English (en)
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JPS60156662A (ja
Inventor
Noriaki Sato
Kenji Harada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Eiwa Chemical Industries Co Ltd filed Critical Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ゴム及び合成樹脂用発泡剤である
P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド)の製造における中間原料として極めて重要
な化合物であるP,P′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルクロライド)の製造方法に関するもので
ある。
従来技術 P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルクロ
ライド)の製造には、一般に、ジフエニルオキサ
イドに過剰のクロルスルホン酸を反応させて製造
する方法が用いられている。しかしながら、クロ
ルスルホン酸による反応は、副反応が多くて反応
目的物の収率が低く、また過剰のクロルスルホン
酸を必要とするところからコストが高いという問
題がある。さらに、反応混合物の後処理におい
て、過剰のクロルスルホン酸は、水によつて塩化
水素と硫酸に加水分解され、また副生物として存
在する硫酸、及び副生する多量の水溶性スルホン
酸誘導体と共に、これらは非常に高いCOD値を
示すクロルスルホン化廃液を形成するため、その
処理にも問題がある。
これらの問題点を改良するために、反応系に添
加剤を加えて収率を向上させることが、特公昭55
−50017号、特開昭49−45035号、特開昭49−
134649号に提案されている。しかしながら、これ
らの方法においては、クロルスルホン酸による反
応は2次反応を40℃以下の低温で反応させる必要
があるため、反応混合物の粘度が大きいという問
題があり、また発熱量が大きいため除熱に問題が
あり、工業的生産規模へのスケールアツプが困難
である。さらに、添加剤を加えて反応させる煩雑
さがあり、また改良されたにも拘らずなおかつ反
応時に副反応が起り、目的とするP,P′−オキシ
ビス(ベンゼンスルホニルクロライド)以外のヤ
ニ状物質や水溶性副生物が生成し、収率もせいぜ
い90%内外と低く、またCOD値として数万ppm
の廃液となり、品質上及び廃液処理上も依然とし
て問題がある。
発明の目的 従つて、本発明の目的は、このような副生物を
できるだけ少なくし、かつ経済的なP,P′−オキ
シビス(ベンゼンスルホニルクロライド)の製造
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、反応操作及び反応制御が
容易であり、また収率が極めて高く、しかも品質
においても優れているP,P′−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルクロライド)の製造方法を提供す
ることにある。
本発明のさらに他の目的は、廃液処理上も極め
て有利なP,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルクロライド)の製造方法を提供することにあ
る。
発明の構成 本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究
の結果、ジフエニルオキサイドの硫酸によるスル
ホン化とオキシ塩化燐によるクロライド化との組
合せにより、高品質のP,P′−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルクロライド)が極めて高収率で得
られ、反応制御が容易であり、また廃液処理上も
驚くべき程効果的であることを見い出し、本発明
を完成するに至つたものである。
すなわち、本発明に係るP,P′−オキシビス
(ベンゼンスルホニルクロライド)の製造方法は、
ジフエニルオキサイドに硫酸を反応させた後、さ
らにオキシ塩化燐を加えて反応を行なうことを特
徴とするものである。
発明の作用・効果及び態様 本発明に係るP,P′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルクロライド)の製造方法においては、反
応は次の2段階で進行する。
上記式(1)において、ジフエニルオキサイドの硫
酸によるスルホン化は、水の副生により、反応が
平衡となるが、減圧下加熱して副生水を系外に除
去することにより、理論量の硫酸で反応は容易に
進行し、副反応も起らず定量的に反応する。
式(2)においては、上記反応系を常圧系に戻した
後、オキシ塩化燐を加え、加熱還流によりクロラ
イド化反応を完結させる。
次いで、反応液を氷水中に注入し、P,P′−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルクロライド)の析
晶を出させ、濾別、乾燥する。
得られた結晶は高純度の白色結晶(融点129.5
〜131℃)で、収率は99.0〜99.5%と定量的であ
る。そのため、この結晶分離廃液のCOD値は300
〜500ppmであり、廃液処理上も極めて有利であ
る。
また、本発明に係るP,P′−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルクロライド)の製造方法において
は、硫酸による反応及びオキシ塩化燐による反応
は、いずれも加熱反応であるため、従来の低温反
応におけるような粘度の問題もなく、また冷却の
問題もなく、反応操作及び反応制御が容易であ
る。その上、反応発熱量が小さく、反応中に副生
物が生成せず、定量的にP,P′−オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルクロライド)が得られるため、
廃液処理が極めて容易となる特長を有する。
本発明方法の実施に当つての反応条件は、ジフ
エニルオキサイド1モル対して濃硫酸2〜3モ
ル、好ましくは2.1〜2.3モルを用い、反応温度
100〜140℃で減圧加熱撹拌を行ない、スルホン化
反応を完結させる。硫酸による芳香族炭化水素の
スルホン化の場合、硫酸の濃度によつて反応速度
が影響を受けるため、濃硫酸を用いることが好ま
しい。また、その使用量は、前記式(1)の反応は理
論量の硫酸で容易に進行するので上記範囲内で充
分であり、また3モルを超えて使用する場合には
ジフエニルオキサイドのO−位置にも反応するの
でむしろ好ましくない。また、上記スルホン化反
応により水が副生し、これに伴ない反応速度は
徐々に減少してしまい、また水の存在はその後添
加されるクロライド化剤の分解を招来するので、
副生水は系外に除去する必要がある。このための
工業的手段としては、共沸蒸留によつて水を連続
的に除去する方法などが採用できるが、反応操作
性等の点からみて前記減圧下加熱による方法が最
も好適である。
上記のようにしてスルホン化した後、次に反応
系を常圧に戻して、オキシ塩化燐を1〜5モル、
好ましくは1.5〜3.0モル滴下し、還流反応させた
後、これを氷水中に注入し、P,P′−オキシビス
(ベンゼンスルホニルクロライド)の結晶を析出
させる。オキシ塩化燐はコスト等の点から5モル
を超えて使用する必要はない。このオキシ塩化燐
によるクロライド化は、他のクロライド剤に比べ
てほぼ当量的にクロライド化が行なわれることが
確認されており、その価格的問題と対比して廃水
処理の観点からも極めて有利である。
このように、本発明の方法によつて得られる
P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルクロラ
イド)に、ヒドラジン・ヒドラート及びアンモニ
ア水を反応させると、均一微細な無色結晶で、分
解温度160〜164℃を示し、分解時の発生ガス量
135ml/g(STPにおいて)のP,P′−オキシビ
ス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)が得られ
る。
実施例 以下、実施例及び比較例並びに応用例を示して
本発明について具体的に説明するが、本発明が下
記実施例の範囲に限定されるものでないことはも
とよりである。
実施例 1 撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた容量1の
4ツ口フラスコに、ジフエニルオキサイド85g
(0.5モル)と濃硫酸110g(1.1モル)を仕込み、
反応温度115℃で3時間、減圧加熱撹拌下に反応
を行なつた。最高到達真空度は40mmHgであつた。
反応系を常圧に戻して還流冷却器を取り付け、オ
キシ塩化燐102.2g(0.75モル)を加え、還流さ
せながら2時間反応させた。反応液を氷水1000g
に注入して結晶を析出させた。析出結晶を濾別、
水洗、乾燥した後、P,P′−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルクロライド)181.8g(収率99.0%)
を得た。融点は130℃であつた。また、析出結晶
を濾別した廃液のCOD値は483ppmであつた。
実施例 2 実施例1で用いたのと同じ装置にジフエニルオ
キサイド85g(0.5モル)と濃硫酸105g(1.05モ
ル)を仕込み、反応温度135℃で4時間、減圧加
熱撹拌下に反応を行なつた。最高到達真空度は
1.5mmHgであつた。反応系を常圧に戻した後、還
流冷却器を取り付け、オキシ塩化燐153g(1モ
ル)を加え、還流させながら3時間反応させた。
次に、反応液を氷水1000gに注入して結晶を析出
させた。析出結晶を濾別、水洗、乾燥した後、
P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルクロラ
イド)182.7g(収率99.5%)を得た。融点は
130.5℃であつた。また、析出結晶を濾別した廃
液のCOD値は307ppmであつた。
比較例 1 撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた容量1の
4ツ口フラスコに、ジフエニルオキサイド85g
(0.5モル)を入れておき、反応温度80〜90℃に保
ちながらクロルスルホン酸175g(1.5モル)を滴
下し、30分間反応させた後、これを冷却して35〜
40℃に保ちながらクロルスルホン酸175g(1.5モ
ル)をさらに滴下した。その後15℃に冷却し、さ
らに4時間撹拌した。反応液を氷水1000gに注入
し、結晶を析出させた。析出結晶を濾別、水洗、
乾燥した後、P,P′−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルクロライド)163.4g(収率89.0%)を得
た。融点は123.0℃であつた。また、析出結晶を
濾別した廃液のCOD値は34800ppmであつた。
以上の実施例及び比較例から明らかなように、
本発明の方法は、スルホン化剤として安価な硫酸
をほぼ理論量用い、かつクロライド化剤(オキシ
塩化燐)も少ない量で、目的物が定量的に得られ
るという、従来のクロルスルホン酸による反応と
比べて格段に優れ、また廃液処理上も極めて有利
である。さらに、得られる製品の品質においても
優れている。
応用例 実施例1で得られたP,P′−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルクロライド)36.7g(0.1モル)
を水120mlに懸濁させて30〜40℃とし、これに50
%ヒドラジン・ヒドラート24.0g(0.24モル)と
25%アンモニア水13.6g(0.2モル)の混合液を
60分間かけて滴下し、ヒドラジド化反応を行なつ
た。反応温度は30〜40℃に保持し、3時間撹拌を
続けた。その後、濾別、水洗、乾燥をし、P,
P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)35.3g(収率98.5%)を得た。得られた結晶
は微細な無色柱状結晶で、分解温度は161.5℃で
あつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジフエニルオキサイドに硫酸を反応させた
    後、さらにオキシ塩化燐を加えて反応を行なわせ
    ることを特徴とするP,P′−オキシビス(ベンゼ
    ンスルホニルクロライド)の製造方法。
JP1035484A 1984-01-25 1984-01-25 P,p′−オキシビス(ベンゼンスルホニルクロライド)の製造方法 Granted JPS60156662A (ja)

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JPS60156662A JPS60156662A (ja) 1985-08-16
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