JPH07101931A - 2−アミノエチルスルホン酸の製造法 - Google Patents

2−アミノエチルスルホン酸の製造法

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JPH07101931A
JPH07101931A JP5244298A JP24429893A JPH07101931A JP H07101931 A JPH07101931 A JP H07101931A JP 5244298 A JP5244298 A JP 5244298A JP 24429893 A JP24429893 A JP 24429893A JP H07101931 A JPH07101931 A JP H07101931A
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aminoethylsulfonic acid
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acid
aminoethylsulfonic
magnesium
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Shuji Ozawa
修二 小澤
Shigenori Kuma
茂教 隈
Ryuichi Mita
隆一 三田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2−クロロエチルアミン塩酸塩と亜硫酸マグ
ネシウムとを水中で反応させて2−アミノエチルスルホ
ン酸を生成させ、続いて必要に応じて濾過操作により析
出している無機塩を除去した後、得られた反応液に低級
アルコールを添加し、2−アミノエチルスルホン酸を析
出させる2−アミノエチルスルホン酸の製造法。 【効果】 反応中に副生する塩化マグネシウム等の無機
塩を簡便に除去することが可能となり、且つ、高収率で
生成した2−アミノエチルスルホン酸を回収することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2−アミノエチルスルホ
ン酸の製造法に関するものである。更に詳しくは2−ク
ロロエチルアミン塩酸塩と亜硫酸マグネシウムとを反応
させる2−アミノエチルスルホン酸の改良された製造法
を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】2−アミノエチルスルホン酸はそれ自身
医薬品であり、解毒、疲労回復、滋養強壮等の薬理作用
を有するだけでなく、界面活性剤等の中間体として有用
な化合物である。
【0003】2−アミノエチルスルホン酸の製造方法と
しては、従来、次の様な方法が知られている。 エチレンイミンに亜硫酸ガスと水を反応させる方法
(特公昭40−23007、特公昭47−1680
7)、 塩化エチレンと亜硫酸ナトリウムとを反応させて2−
クロロエチルスルホン酸ナトリウムを製造し、これを加
圧下に無水アンモニアまたは27%−アンモニア水と炭
酸アンモニウムの混合液と加熱する方法〔インダストリ
アル・アンド・エンジニアリング・ケミストリー(In
d.Eng.Chem.,39,906(194
7))〕、 ヒドロキシアルキルスルホン酸を加圧下にアンモニア
と反応させる方法(U.S.P.1,932,907;
U.S.P.1,999,614)、 2,2−2置換チアゾリンを過酸化水素で酸化する方
法(特開昭57−26654)、 2−アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウ
ムを反応させる方法〔ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル
・ソサエティー(J.Chem. Soc.,194
3,4)、 2−ハロゲノエチルアミンのハロゲン化水素塩と亜硫
酸塩とを反応させる方法〔インダストリアル・アンド・
エンジニアリング・ケミストリー(Ind. Eng.
Chem.,39,906(1947);ジャーナル・
オブ・ジ・アメリカン・ソサエティー(J.Am.Ch
em.Soc.,58,191 (1936))、(特
開昭60−23360; 63−48258)〕。
【0004】しかしながら、これらの反応においてはそ
れぞれに次の様な欠点を有している。即ち、方法では
原料であるエチレンイミンが極めて毒性が強く、発ガン
性もある化合物であり、しかも輸送禁止物質でもあるた
め、工業的には種々の制約が生じる。その上、この反応
は極度の発熱反応であり、工業的生産に当たっては反応
制御上にも大きな問題がある。方法及びではアンモ
ニアを加圧下、加熱して反応させる必要があり、工業的
に製造するには、装置が極めて高価になる欠点がある。
方法では取扱上危険性の大きい過酸化水素を用いる必
要があり、安全上問題がある。更に副生するケトン類の
回収リサイクルが必要で操作が煩雑になる。方法で
は、原料とする化合物が安全な化合物であるが、原料の
硫酸エステルは加水分解を受けやすく、且つ、硫酸エス
テルと亜硫酸ナトリウムとの反応が極めて遅く、長時間
の加熱が必要である。そのため、反応の際の加水分解に
よるモノエタノールアミンの副生を避けられず、収率が
極めて低いうえに副生したモノエタノールアミンの分
離、回収等、種々の問題がある。
【0005】以上の方法に比べ、方法では原料とする
化合物が安全な化合物であり、取扱い易く、しかも、高
収率で2−アミノエチルスルホン酸が得られており、工
業的に製造するには有利な方法である。
【0006】しかしながら、方法においても、2−ク
ロロエチルアミン塩酸塩と亜硫酸ナトリウムとの反応で
は、副生する塩化ナトリウムや原料である亜硫酸ナトリ
ウム中に含まれる硫酸ナトリウム及び亜硫酸ナトリウム
の酸化により副生する硫酸ナトリウムを含む無機塩と2
−アミノエチルスルホン酸との分離が困難であるという
欠点を有していた。
【0007】特開昭60−214770 、特開昭61
−22061号公報には2−アミノエチルスルホン酸と
上記無機塩との溶解度差を利用して、2−アミノエチル
スルホン酸を水中で冷却晶析させて製造する記載がある
が、この方法においては、上記無機塩の分離が不十分
で、且つ、2−アミノエチルスルホン酸の水に対する溶
解度が高く、効果的に2−アミノエチルスルホン酸を回
収できないという問題点があった。
【0008】一方、特開昭61−149209 、特開
昭63−83058号公報等には、2−クロロエチルア
ミン塩酸塩と亜硫酸ナトリウムの反応で得られた該反応
液をアニオン交換膜とカチオン交換膜との組み合わせ
て、電気透析を行い、無機塩を除去する方法が記載され
ている。しかし、この方法においても、無機塩の除去は
可能であるが、生成した2−アミノエチルスルホン酸が
無機塩側に漏出しており、2−アミノエチルスルホン酸
の回収率を高めるために、2回以上の電気透析をおこな
わなくてはならず、効率的な回収方法とは言えない。更
に、特開昭57−70858号公報等には強酸性型イオ
ン交換樹脂と弱アニオン型イオン交換樹脂で処理するこ
とにより、2−アミノエチルスルホン酸を精製する方法
が記載されているが、これらの方法は、一般に操作が煩
雑で、設備の維持に多大の労苦を必要とする点が問題で
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は2−アミノエチルスルホン酸を製造する反
応生成液から副生する無機塩を簡略化された方法で分離
し、効果的に2−アミノエチルスルホン酸を回収するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2−アミ
ノエチルスルホン酸とその製造時に副生する種々の無機
塩の溶解度を調べた結果、2−アミノエチルスルホン酸
がメタノール、エタノール等のアルコール類に対してほ
とんど溶解度がないのに対し、塩化マグネシウムが上記
のアルコール類に対して比較的高い溶解度を有している
点に着目した。2−アミノエチルスルホン酸製造時に、
反応剤として亜硫酸マグネシウムを使用し、得られた反
応生成液にアルコール類を添加することで、副生する無
機塩をほとんど析出させることなく、2−アミノエチル
スルホン酸を選択的に回収できることを見い出し、本発
明を完成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明は2−クロロエチルアミ
ン塩酸塩と亜硫酸マグネシウムとを水中で反応させて2
−アミノエチルスルホン酸を生成させ、続いて必要に応
じて濾過操作により析出している無機塩を除去した後、
得られた反応液に低級アルコールを添加し、2−アミノ
エチルスルホン酸を析出させることを特徴とする2−ア
ミノエチルスルホン酸の製造法である。
【0012】本発明の方法に於ては、2−クロロエチル
アミン塩酸塩と亜硫酸マグネシウムとの反応は亜硫酸ナ
トリウムと同様に、水中で行う。亜硫酸マグネシウムの
使用量は2−クロロエチルアミン塩酸塩に対して、0.
9〜5倍モル等量であればよいが、1.0〜2倍モル等
量の範囲で反応を行うのが2−アミノエチルスルホン酸
の生成時に副生する無機塩量が少なく、好ましい。
【0013】反応温度は室温以上、加熱還流下の範囲で
あれば反応は進行するが、特に75℃以上の高い温度で
反応を行う方が反応が早く完結し、有利である。反応の
完結は反応温度により異なるが、75℃以上の場合に
は、20時間以内に完結する。
【0014】2−クロロエチルアミン塩酸塩と亜硫酸マ
グネシウムとの反応は2−クロロエチルアミン塩酸塩濃
度が高い場合、2−アミノエチルスルホン酸の生成液中
に未反応の亜硫酸マグネシウムや反応で副生した塩化マ
グネシウム等の無機塩が析出している場合があり、必要
に応じて濾過操作により、無機塩を除去して、次の操作
を行ってもよい。
【0015】2−アミノエチルスルホン酸の生成液は、
そのまま低級アルコールを添加し、2−アミノエチルス
ルホン酸を析出させて、濾過操作により、ほとんど無機
塩を含有しない粗2−アミノエチルスルホン酸を得るこ
とができる。ここで言う低級アルコールは塩化マグネシ
ウムに対して比較的高い溶解度を有しているメタノー
ル、並びにエタノールである。一般に、2−アミノエチ
ルスルホン酸はアルコール水溶液中のアルコール濃度が
高くなるに従って、溶解度が減少し、例えば、メタノー
ル濃度が40重量%以上になると、2−アミノエチルス
ルホン酸の溶解度は1重量%以下になることが知られて
いる。したがって、2−アミノエチルスルホン酸の生成
液にそのまま低級アルコールを添加し、2−アミノエチ
ルスルホン酸を析出させて、濾過操作により粗2−アミ
ノエチルスルホン酸の回収率を高める場合、アルコール
濃度は高い方がよい。こうして得られた粗2−アミノエ
チルスルホン酸の純度は高く、しかも、無機塩は1%程
度しか含有していない。
【0016】更に、2−クロロエチルアミン塩酸塩と亜
硫酸マグネシウムとの反応で得られた2−アミノエチル
スルホン酸の生成液を濃縮した後、アルコール類を添加
し、2−アミノエチルスルホン酸を析出させ、濾過操作
を行っても上記と同じ品質の粗2−アミノエチルスルホ
ン酸を得ることができる。この場合、添加するアルコー
ルの使用量が少なくなり、アルコールの回収の負荷軽
減、容積効率の改善を行うことが可能である。
【0017】以上に記載したように、本発明の特徴は、
2−アミノエチルスルホン酸製造時に、反応剤として亜
硫酸マグネシウムを使用し、反応生成液にアルコールを
添加し、2−アミノエチルスルホン酸を析出させること
で、反応中に副生する塩化マグネシウム等の無機塩を母
液側に除去することが可能となり、且つ、高収率、高純
度で生成した2−アミノエチルスルホン酸を製造するこ
とができる。
【0018】得られた粗2−アミノエチルスルホン酸は
更に水から晶析させることにより、高純度の2−アミノ
エチルスルホン酸を得ることができる。更に、2−アミ
ノエチルスルホン酸を得た後の濾洗液中には無機塩の含
有量が少なく、2−アミノエチルスルホン酸製造工程途
上、いかなる場所にもリサクルが可能である。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳細に述べる。 実施例1 1Lの四つ口フラスコに317gの蒸留水を装入し、窒
素で15分バブリングして溶存する酸素を除去した。次
に、235gの95%亜硫酸マグネシウム6水和物を装
入し、90〜95℃まで昇温した。145gの80%2
−クロロエチルアミン塩酸塩の水溶液を20分で滴下
し、同温度で20時間反応を行った。析出している無機
塩を濾過操作で除去し、更に100mlの蒸留水で洗浄
して、濾洗液701gを得た。この濾洗液は高速液体ク
ロマトグラフィー分析並びにイオンクロマトグラフィー
分析で88.0gの2−アミノエチルスルホン酸、4
3.6gの塩化マグネシウム、及び3.1gの硫酸マグ
ネシウムを含有していた。2−アミノエチルスルホン酸
の反応収率は70.4%であった。この濾洗液に132
0g(濾洗液中の水に対して70重量%)のメタノール
を25℃で濃縮マスに加え、攪拌しながら7℃で2時間
冷却・晶析した。濾過を行い、60gのメタノールで洗
浄し、固体を濾取した後、60℃で乾燥させて、87.
8gの粗2−アミノエチルスルホン酸を得た。2−アミ
ノエチルスルホン酸の純度は97.8%であり、回収率
は反応生成液中の2−アミノエチルスルホン酸に対して
97.6%であった。この粗2−アミノエチルスルホン
酸の固体中には塩化マグネシウムとして0.4%、硫酸
マグネシウムとして0.7%含有していた。
【0020】実施例2 1Lの四つ口フラスコに660gの蒸留水を装入し、窒
素で15分バブリングして溶存する酸素を除去した。次
に、235gの95%亜硫酸マグネシウム6水和物を装
入し、90〜95℃まで昇温した。145gの80%2
−クロロエチルアミン塩酸塩の水溶液を20分で滴下
し、同温度で20時間反応を行った。析出している無機
塩を濾過操作で除去し、更に100mlの蒸留水で洗浄
して、濾洗液1040gを得た。この濾洗液は高速液体
クロマトグラフィー分析並びにイオンクロマトグラフィ
ー分析で100.5gの2−アミノエチルスルホン酸、
74.1gの塩化マグネシウム、及び3.4gの硫酸マ
グネシウムを含有していた。2−アミノエチルスルホン
酸の反応収率は80.4%であった。この濾洗液を減圧
下、濃縮して403gの濃縮マスを得た。この時、2−
アミノエチルスルホン酸濃度は25%であった。420
g(濃縮マス中の水に対して65重量%)のメタノール
を25℃で濃縮マスに加え、攪拌しながら7℃で2時間
冷却・晶析した。濾過を行い、60gのメタノールで洗
浄し、固体を濾取した後、60℃で乾燥させて、99.
5gの粗2−アミノエチルスルホン酸を得た。2−アミ
ノエチルスルホン酸の純度は97.3%であり、回収率
は反応生成液中の2−アミノエチルスルホン酸に対して
96.3%であった。この粗2−アミノエチルスルホン
酸の固体中には塩化マグネシウムとして0.5%、硫酸
マグネシウムとして0.6%含有していた。
【0021】実施例3 2Lの四つ口フラスコに1500gの蒸留水を装入し、
窒素で15分バブリングして溶存する酸素を除去した。
次に、235gの95%亜硫酸マグネシウム6水和物を
装入し、90〜95℃まで昇温した。145gの80%
2−クロロエチルアミン塩酸塩の水溶液を20分で滴下
し、同温度で20時間反応を行った。この場合、反応液
は溶液状態を呈していた。この反応液は高速液体クロマ
トグラフィー分析並びにイオンクロマトグラフィー分析
で101gの2−アミノエチルスルホン酸、76.4g
の塩化マグネシウム、及び28.5gの硫酸マグネシウ
ムを含有していた。2−アミノエチルスルホン酸の反応
収率は80.8%であった。この反応液を減圧下、濃縮
して594gの濃縮マスを得た。この時、2−アミノエ
チルスルホン酸濃度は17%であった。2055g(濃
縮マス中の水に対して85重量%)のメタノールを25
℃で濃縮マスに加え、攪拌しながら7℃で2時間冷却・
晶析した。濾過を行い、100gのメタノールで洗浄し
た。固体を濾取し、60℃で乾燥させて、97.3gの
粗2−アミノエチルスルホン酸を得た。2−アミノエチ
ルスルホン酸の純度は97.1%であり、回収率は反応
生成液中の2−アミノエチルスルホン酸に対して93.
5%であった。この粗2−アミノエチルスルホン酸の固
体中には塩化マグネシウムとして0.6%、硫酸マグネ
シウムとして0.9% の無機塩が含有していた。
【0022】実施例4 1Lの四つ口フラスコに660gの蒸留水を装入し、窒
素で15分バブリングして溶存する酸素を除去した。次
に、235gの95% 亜硫酸マグネシウム6水和物を
装入し、90〜95℃まで昇温した。145gの80%
2−クロロエチルアミン塩酸塩の水溶液を20分で滴下
し、同温度で20時間反応を行った。析出している無機
塩を濾過操作で除去し、更に100mlの蒸留水で洗浄
して、濾洗液1040gを得た。この濾洗液は高速液体
クロマトグラフィー分析並びにイオンクロマトグラフィ
ー分析で103.8gの2−アミノエチルスルホン酸、
75.2gの塩化マグネシウム、及び3.9gの硫酸マ
グネシウムを含有していた。2−アミノエチルスルホン
酸の反応収率は83.0%であった。この濾洗液を減圧
下、濃縮して335gの濃縮マスを得た。この時、2−
アミノエチルスルホン酸濃度は31.0%であった。8
45g(濃縮マス中の水に対して85重量%)のエタノ
ールを25℃で濃縮マスに加え、攪拌しながら7℃で2
時間冷却・晶析した。濾過を行い、60gのエタノール
で洗浄し、固体を濾取した後、60℃で乾燥させて、1
02.8gの粗2−アミノエチルスルホン酸を得た。2
−アミノエチルスルホン酸の純度は97.6%であり、
回収率は反応生成液中の2−アミノエチルスルホン酸に
対して96.7%であった。この粗2−アミノエチルス
ルホン酸の固体中には塩化マグネシウムとして0.6
%、硫酸マグネシウムとして0.7%含有していた。
【0023】参考例1 実施例1で得た64gの粗2−アミノエチルスルホン酸
に150gの蒸留水を装入し、80℃で溶解した。その
後、5℃で冷却・晶析させた後、濾過し、少量の冷蒸留
水で洗浄した。得られた固体を60℃で乾燥させて、5
5gの2−アミノエチルスルホン酸を得た。得られた2
−アミノエチルスルホン酸の純度は99.9%であっ
た。
【0024】参考例2 実施例4で得た77gの粗2−アミノエチルスルホン酸
に170gの蒸留水を装入し、80℃で溶解した。その
後、5℃で冷却・晶析させた後、濾過し、少量の冷蒸留
水で洗浄した。得られた固体を60℃で乾燥させて、6
5gの2−アミノエチルスルホン酸を得た。得られた2
−アミノエチルスルホン酸の純度は99.8%であっ
た。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、2−アミノエチル
スルホン酸製造時に、反応剤として亜硫酸マグネシウム
を使用し、反応生成液にアルコール類を添加すること
で、2−アミノエチルスルホン酸を析出させ、濾過によ
り、純度の高い粗2−アミノエチルスルホン酸を得るこ
とが可能となった。この方法により、反応中に副生する
塩化マグネシウム等の無機塩を簡便に除去することが可
能となり、且つ、高収率で生成した2−アミノエチルス
ルホン酸を回収することができる。このように本発明は
従来の2−アミノエチルスルホン酸と反応中に副生する
無機塩との分離の簡略化された手段を提供し、工業的に
価値の高い方法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−クロロエチルアミン塩酸塩と亜硫酸マ
    グネシウムとを水中で反応させて2−アミノエチルスル
    ホン酸を生成させ、続いて必要に応じて濾過操作により
    析出している無機塩を除去した後、得られた反応液に低
    級アルコールを添加し、2−アミノエチルスルホン酸を
    析出させることを特徴とする2−アミノエチルスルホン
    酸の製造法。
  2. 【請求項2】低級アルコールがメタノールまたはエタノ
    ールである請求項1記載の方法。
JP5244298A 1993-09-30 1993-09-30 2−アミノエチルスルホン酸の製造法 Pending JPH07101931A (ja)

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