JPH05221963A - 3−フェノキシ−1−アゼチジンカルボキシアミド合成用尿素融合法 - Google Patents
3−フェノキシ−1−アゼチジンカルボキシアミド合成用尿素融合法Info
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- JPH05221963A JPH05221963A JP4311821A JP31182192A JPH05221963A JP H05221963 A JPH05221963 A JP H05221963A JP 4311821 A JP4311821 A JP 4311821A JP 31182192 A JP31182192 A JP 31182192A JP H05221963 A JPH05221963 A JP H05221963A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D205/00—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D205/02—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
- C07D205/04—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/08—Antiepileptics; Anticonvulsants
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 適宜置換された3−フェノキシアゼチジンと
尿素を約60℃〜150℃、0.5〜5時間加熱するこ
とからなる、下記式(I) [式中、nは1〜3、Xは水素、ハロゲン、トリフルオ
ロメチル、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アセチル
またはアミノカルボニル、Rは水素またはメチル]で示
される3−フェノキシ−1−アゼチジンカルボキシアミ
ドの製造法。 【効果】 上記方法によれば、危険性の問題や経済的な
問題なしに、上記化合物を効率よく得られる。又、副生
成物の分離も容易である。
尿素を約60℃〜150℃、0.5〜5時間加熱するこ
とからなる、下記式(I) [式中、nは1〜3、Xは水素、ハロゲン、トリフルオ
ロメチル、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アセチル
またはアミノカルボニル、Rは水素またはメチル]で示
される3−フェノキシ−1−アゼチジンカルボキシアミ
ドの製造法。 【効果】 上記方法によれば、危険性の問題や経済的な
問題なしに、上記化合物を効率よく得られる。又、副生
成物の分離も容易である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適宜に置換された3−フ
ェノキジアゼチジンを尿素と融合させる3−フェノキジ
−1−アゼチジンカルボキシアミド、特に、3−(3−
トリフルオロメチルフェノキシ)−1−アゼチジン−カ
ルボキシアミドの合成法に関する。本発明の方法で製造
された化合物はてんかん性発作等の治療薬である抗痙攣
剤として有用である。
ェノキジアゼチジンを尿素と融合させる3−フェノキジ
−1−アゼチジンカルボキシアミド、特に、3−(3−
トリフルオロメチルフェノキシ)−1−アゼチジン−カ
ルボキシアミドの合成法に関する。本発明の方法で製造
された化合物はてんかん性発作等の治療薬である抗痙攣
剤として有用である。
【0002】
【従来の技術および課題】式I:
【0003】
【化3】
【0004】[式中、nは1〜3、Rは水素、Xは水
素、フッ素、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフル
オロメチル、アセチルまたはアミノカルボニル]で示さ
れる抗痙攣剤が米国特許第4,571,393号に開示さ
れている。さらに、米国特許第4,956,359号は、
とりわけXが塩素、臭素またはヨウ素で、Rが水素また
はメチルの式Iの3−フェノキシ−1−アゼチジンカル
ボキシアミドを開示している。 これらの米国特許に開
示されている式Iのカルボキシアミドの製法は式II:
素、フッ素、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフル
オロメチル、アセチルまたはアミノカルボニル]で示さ
れる抗痙攣剤が米国特許第4,571,393号に開示さ
れている。さらに、米国特許第4,956,359号は、
とりわけXが塩素、臭素またはヨウ素で、Rが水素また
はメチルの式Iの3−フェノキシ−1−アゼチジンカル
ボキシアミドを開示している。 これらの米国特許に開
示されている式Iのカルボキシアミドの製法は式II:
【0005】
【化4】
【0006】[式中、n、RおよびXは前記した化合物
におけると同意義である]で示される中間体とニトロウ
レアまたはホスゲン/水酸化アンモニウムのいずれかと
の反応が含まれる。ニトロウレアとの反応には式IIの
化合物をエタノールのような適当な有機溶媒中、ニトロ
ウレアと共に加熱することが包含される。ニトロウレア
は比較的高価であり、幾分不安定であり、爆発の可能性
があり、したがって、大規模の反応用に選択される薬剤
ではない。ホスゲンを用いる合成法は式IIの中間体か
ら3−フェノキシアゼチジン−1−カルボニルクロリド
を形成し、ついで該カルボニルクロリドを水酸化アンモ
ニウムと反応させる必要がある。ホスゲンおよび水酸化
アンモニウム共に有毒であり、該カルボニルクロリドの
形成は無水の中性溶媒の使用が必要である。式IIの中
間体は式III:
におけると同意義である]で示される中間体とニトロウ
レアまたはホスゲン/水酸化アンモニウムのいずれかと
の反応が含まれる。ニトロウレアとの反応には式IIの
化合物をエタノールのような適当な有機溶媒中、ニトロ
ウレアと共に加熱することが包含される。ニトロウレア
は比較的高価であり、幾分不安定であり、爆発の可能性
があり、したがって、大規模の反応用に選択される薬剤
ではない。ホスゲンを用いる合成法は式IIの中間体か
ら3−フェノキシアゼチジン−1−カルボニルクロリド
を形成し、ついで該カルボニルクロリドを水酸化アンモ
ニウムと反応させる必要がある。ホスゲンおよび水酸化
アンモニウム共に有毒であり、該カルボニルクロリドの
形成は無水の中性溶媒の使用が必要である。式IIの中
間体は式III:
【0007】
【化5】
【0008】[式中、n、RおよびXは前記した化合物
におけると同意義、Yはメチルまたはフェニルを意味す
る]で示されるN−保護中間体を、適当な水添触媒の存
在下、接触水添分解して−CHYC6H5基を除去するこ
とにより製造される。3−フェノキシアゼチジン−1−
カルボニルクロリド製造の別法は式IIIの化合物をホ
スゲンと反応させ、式IIIの化合物をN−脱アルキル
化して対応するカルボニルクロリドと、塩素化副生成物
であるClCHYC6H5を得ることである。該副生成物
は催涙剤であり、皮膚および肺刺激性である。これらの
合成法は前記の米国特許ならびに米国特許第4,954,
189号および第4,379,151号に開示されてい
る。
におけると同意義、Yはメチルまたはフェニルを意味す
る]で示されるN−保護中間体を、適当な水添触媒の存
在下、接触水添分解して−CHYC6H5基を除去するこ
とにより製造される。3−フェノキシアゼチジン−1−
カルボニルクロリド製造の別法は式IIIの化合物をホ
スゲンと反応させ、式IIIの化合物をN−脱アルキル
化して対応するカルボニルクロリドと、塩素化副生成物
であるClCHYC6H5を得ることである。該副生成物
は催涙剤であり、皮膚および肺刺激性である。これらの
合成法は前記の米国特許ならびに米国特許第4,954,
189号および第4,379,151号に開示されてい
る。
【0009】尿素を一級アルキルアミンと反応させてモ
ノ置換ウレアを得、これをさらに反応させて対称ジアル
キルウレア、アルキルビウレアおよびジアルキルビウレ
アを得ることは文献に開示されている。T. L. Davisお
よびH. W. Underwood Jr., J.Amer. Chem. Soc. 44, 25
96-2597(1922)は尿素とジフェニルアミンまたはN−エ
チルアニリンの間では反応が起こらないこと、ならびに
ジブチルおよびジアミルアミンまたはそれらの塩酸塩と
は、副生成物である塩化アンモニウムの生成により反応
の起こったことは示されるが、生成物の分離は非常に困
難であることを報告している。T. L. DavisおよびK. C.
Blanchard, J. Amer. Chem. Soc. 45,1817(1923)は尿
素の水溶液とN−メチルアミン塩酸塩またはN−エチル
アミン塩酸塩を還流すると、対応する非対称ウレアが低
い収率で得られたことを報告している。J. C. Erikson,
J. Amer. Chem. Soc. 76, 3977-8(1954)はジオクタデ
シルアミンと尿素を一緒に160〜165℃で5時間加
熱する1,1−ジオクタデシルウレアの合成を報告して
いる。
ノ置換ウレアを得、これをさらに反応させて対称ジアル
キルウレア、アルキルビウレアおよびジアルキルビウレ
アを得ることは文献に開示されている。T. L. Davisお
よびH. W. Underwood Jr., J.Amer. Chem. Soc. 44, 25
96-2597(1922)は尿素とジフェニルアミンまたはN−エ
チルアニリンの間では反応が起こらないこと、ならびに
ジブチルおよびジアミルアミンまたはそれらの塩酸塩と
は、副生成物である塩化アンモニウムの生成により反応
の起こったことは示されるが、生成物の分離は非常に困
難であることを報告している。T. L. DavisおよびK. C.
Blanchard, J. Amer. Chem. Soc. 45,1817(1923)は尿
素の水溶液とN−メチルアミン塩酸塩またはN−エチル
アミン塩酸塩を還流すると、対応する非対称ウレアが低
い収率で得られたことを報告している。J. C. Erikson,
J. Amer. Chem. Soc. 76, 3977-8(1954)はジオクタデ
シルアミンと尿素を一緒に160〜165℃で5時間加
熱する1,1−ジオクタデシルウレアの合成を報告して
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、式I:
【0011】
【化6】
【0012】[式中、nは1〜3、Xは水素、ハロゲ
ン、トリフルオロメチル、C1−C4アルキル、C1−C4
アルコキシ、アセチルおよびアミノカルボニルから選ば
れる基、およびRは水素またはメチルを意味する]で示
される化合物の製法に関する。nが2または3の場合
は、Xは同一でも異なっていてもよい。
ン、トリフルオロメチル、C1−C4アルキル、C1−C4
アルコキシ、アセチルおよびアミノカルボニルから選ば
れる基、およびRは水素またはメチルを意味する]で示
される化合物の製法に関する。nが2または3の場合
は、Xは同一でも異なっていてもよい。
【0013】本発明の製法はニトロウレアまたはホスゲ
ンにともなう危険および価格の問題を解消するもので、
十分な量の安価な尿素と式IIの化合物を反応が完了す
るに十分な温度で一緒に加熱することからなる。つい
で、反応混合物を有機溶媒および/または水で抽出して
いずれの有機不純物および/または未反応の水溶性尿素
を除去して式Iの化合物を得る。この反応は150℃以
下で良好に進行し、生成物を良好な収率で与える。式I
Iの化合物を接触水添分解で保護基(すなわち、ジフェ
ニルメチルまたはα−メチルベンジル)を除去して製造
する場合、本発明の製法は副生成物であるジフェニルメ
タンやエチルベンゼンの除去の容易な方法を提供するも
のであるのでこれらの有機副生成物の除去は必須ではな
い。
ンにともなう危険および価格の問題を解消するもので、
十分な量の安価な尿素と式IIの化合物を反応が完了す
るに十分な温度で一緒に加熱することからなる。つい
で、反応混合物を有機溶媒および/または水で抽出して
いずれの有機不純物および/または未反応の水溶性尿素
を除去して式Iの化合物を得る。この反応は150℃以
下で良好に進行し、生成物を良好な収率で与える。式I
Iの化合物を接触水添分解で保護基(すなわち、ジフェ
ニルメチルまたはα−メチルベンジル)を除去して製造
する場合、本発明の製法は副生成物であるジフェニルメ
タンやエチルベンゼンの除去の容易な方法を提供するも
のであるのでこれらの有機副生成物の除去は必須ではな
い。
【0014】本発明の製法はつぎの反応式にまとめられ
る。 反応式
る。 反応式
【0015】
【化7】
【0016】反応式中、n、RおよびXは前記と同意義
である。本発明の製法において、用いる尿素の量は式I
Iの化合物の量に基づいて1〜10モル当量である。好
ましくは、用いる尿素の量は1〜約2モル当量、さらに
好ましくは、約1.5モル当量である。一般に、尿素は
式IIの化合物に対して約60℃〜約90℃で添加され
る。ついで、反応温度を約130℃〜約150℃に0.
5〜5時間上昇させる。反応が完了したら、溶融物をよ
り低い温度、好ましくは約80℃〜約100℃に冷却す
る。
である。本発明の製法において、用いる尿素の量は式I
Iの化合物の量に基づいて1〜10モル当量である。好
ましくは、用いる尿素の量は1〜約2モル当量、さらに
好ましくは、約1.5モル当量である。一般に、尿素は
式IIの化合物に対して約60℃〜約90℃で添加され
る。ついで、反応温度を約130℃〜約150℃に0.
5〜5時間上昇させる。反応が完了したら、溶融物をよ
り低い温度、好ましくは約80℃〜約100℃に冷却す
る。
【0017】1−(ジフェニルメチルまたはα−メチル
ベンジル)−3−フェノキシアゼチジンから接触水添分
解によりジフェニルメチルまたはα−メチルベンジル保
護基を除去して式IIの化合物を製造した結果、ジフェ
ニルメタンまたはエルベンゼンが存在する場合は、溶融
物を約80℃〜約120℃の沸点範囲を有するベンゼ
ン、トルエンまたは石油エーテル(沸点範囲80〜11
0℃)またはその混合物のような有機溶媒と共にトリチ
ュレートし、濾過または遠心分離のような常法により液
相と固相を分離する。液相はジフェニルメタンまたはエ
ルベンゼンを含有し、固相は式Iの化合物と、もしあれ
ば、未反応尿素を含有する。
ベンジル)−3−フェノキシアゼチジンから接触水添分
解によりジフェニルメチルまたはα−メチルベンジル保
護基を除去して式IIの化合物を製造した結果、ジフェ
ニルメタンまたはエルベンゼンが存在する場合は、溶融
物を約80℃〜約120℃の沸点範囲を有するベンゼ
ン、トルエンまたは石油エーテル(沸点範囲80〜11
0℃)またはその混合物のような有機溶媒と共にトリチ
ュレートし、濾過または遠心分離のような常法により液
相と固相を分離する。液相はジフェニルメタンまたはエ
ルベンゼンを含有し、固相は式Iの化合物と、もしあれ
ば、未反応尿素を含有する。
【0018】ジフェニルメタンまたはエルベンゼンが存
在しなければ、固体残渣または溶融物を水でトリチュレ
ートし、過剰の尿素を除去し、常法により水性尿素溶液
から固体の式Iの化合物を分離し、乾燥する。さらなる
精製は再結晶やクロマトグラフィーのような通常の精製
方法で行うことができる。
在しなければ、固体残渣または溶融物を水でトリチュレ
ートし、過剰の尿素を除去し、常法により水性尿素溶液
から固体の式Iの化合物を分離し、乾燥する。さらなる
精製は再結晶やクロマトグラフィーのような通常の精製
方法で行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 尿素溶融法による3−(3−トリフルオロメチルフェノ
キシ)−1−アゼチジンカルボキシアミドの製造 例1 ガラスライニングした30ガロンの反応器に、1−ジフ
ェニルメチル−3−(3−トリフルオロメチルフェノキ
シ)アゼチジン(78.32モル)の接触水添分解で得
られたメタノール中に等部の3−(3−トリフルオロメ
チルフェノキシ)アゼチジンとジフェニルメタンを含有
する溶液を入れた。反応温度が65℃に達するまでメタ
ノールを150mmHgで留去した。反応器を窒素でフラッ
シュし、尿素(117.4モル)を入れた。加熱を約1
35℃まで続け、薄層クロマトグラフィー分析にてアゼ
チジン誘導体の消費が示されるまで135℃に保持し
た。反応が完了したら、反応混合物を約80℃に冷却し
た。撹拌機を備えた30ガロンの受け器に石油エーテル
(沸点範囲80〜110℃、80リットル)を入れ、撹
拌機を高速で回しながら反応器の内容物を受け器に入れ
た。混合物を50℃にゆっくりと冷却し、この温度で5
〜6時間保持した。得られたスラリーをポンプで真空濾
過器に送り、フィルターケーキをラバーダム(rubber d
am)の下で4〜5時間圧搾してできるだけ溶媒を除去し
た。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 尿素溶融法による3−(3−トリフルオロメチルフェノ
キシ)−1−アゼチジンカルボキシアミドの製造 例1 ガラスライニングした30ガロンの反応器に、1−ジフ
ェニルメチル−3−(3−トリフルオロメチルフェノキ
シ)アゼチジン(78.32モル)の接触水添分解で得
られたメタノール中に等部の3−(3−トリフルオロメ
チルフェノキシ)アゼチジンとジフェニルメタンを含有
する溶液を入れた。反応温度が65℃に達するまでメタ
ノールを150mmHgで留去した。反応器を窒素でフラッ
シュし、尿素(117.4モル)を入れた。加熱を約1
35℃まで続け、薄層クロマトグラフィー分析にてアゼ
チジン誘導体の消費が示されるまで135℃に保持し
た。反応が完了したら、反応混合物を約80℃に冷却し
た。撹拌機を備えた30ガロンの受け器に石油エーテル
(沸点範囲80〜110℃、80リットル)を入れ、撹
拌機を高速で回しながら反応器の内容物を受け器に入れ
た。混合物を50℃にゆっくりと冷却し、この温度で5
〜6時間保持した。得られたスラリーをポンプで真空濾
過器に送り、フィルターケーキをラバーダム(rubber d
am)の下で4〜5時間圧搾してできるだけ溶媒を除去し
た。
【0020】フィルターケーキを最高40℃のバキュー
ムオーブンで乾燥し、固体を、100メッシュスクリー
ンを通過する粒度に粉砕した。受け器に水(75リット
ル)を入れ、撹拌しながら粉砕した固体を入れた。4〜
5時間撹拌後、スラリーをポンプで真空濾過器に送っ
た。フィルターケーキをバキュームオーブンに移し、生
成物を45〜50℃で乾燥し標記化合物(16.45k
g、80%)を得た。融点150〜151.5℃。
ムオーブンで乾燥し、固体を、100メッシュスクリー
ンを通過する粒度に粉砕した。受け器に水(75リット
ル)を入れ、撹拌しながら粉砕した固体を入れた。4〜
5時間撹拌後、スラリーをポンプで真空濾過器に送っ
た。フィルターケーキをバキュームオーブンに移し、生
成物を45〜50℃で乾燥し標記化合物(16.45k
g、80%)を得た。融点150〜151.5℃。
【0021】例2 接触水添分解(Pd/C)で得られた等モル量の3−(3
−トリフルオロメチルフェノキシ)アゼチジンおよびジ
フェニルメタンを含む撹拌混合物(9.265kg、各
々、24.1モル)を窒素パージ下に90℃に加熱しな
がら、尿素(1.445kg、24.1モル)を添加した。
137℃まで加熱を続け、さらに尿素(1.445kg、
24.1モル)を少しづつ加えた。137℃で10分
後、核磁気共鳴(NMR)および薄層クロマトグラフィ
ー(TLC)分析はわずか25%だけ反応が完了したこ
とを示した。さらに30分後、NMRおよびTLC分析
は痕跡量のみの出発物質を示した。さらに30分後、反
応混合物を120℃に冷却した。トルエン(6リット
ル)を加え、反応混合物を加熱還流した。加熱をやめ、
トルエンスラリーを30ガロンのガラスライニングした
ジャケット付きタンクに移し、撹拌した。反応器をさら
にトルエン(3リットル)で洗浄し、洗液をタンク中の
スラリーに加えた。タンクの内容物を、ジャケット中を
循環させた冷(0℃)エチレングリコール溶液で冷却
し、激しい結晶化を起こさせた。石油エーテル(18.
6リットル、沸点範囲80〜110℃)を混合物にゆっ
くりと加え、1時間後、撹拌をやめ、混合物を一夜放置
した。ついで、撹拌を再開し、スラリーをポンプで30
ガロンのセラミックフィルターに送った。固体を真空下
で2時間乾燥し(生成物はラバーダムで覆った)、1:
2トルエン−石油エーテル(3リットル)で洗浄し、真
空下でさらに1時間乾燥した。固体をトレイに分け、1
10°Fのオーブンで乾燥して固体(生成物および過剰
の尿素、6.17kg)を得た。固体を水(24リット
ル)中で3時間撹拌し、固体を真空濾過器で集め、ラバ
ーダムの下で2時間乾燥した。この湿潤固体を熱無水エ
タノール(13リットル)に溶解し、溶液を濾過し、温
水(60℃、12リットル)を濾液に加えた。種晶を加
え、溶液を冷蔵庫中で一夜冷却した。再結晶した固体を
集め、ケーキを25%エタノール−75%水でリンス
し、真空下、100°Fにて18時間乾燥して生成物
(3.4kg)を得た。ついで、固体をイソプロピルエー
テル(8リットル)と共に2.5時間撹拌し、濾過し、
白色固体を125°Fで一夜乾燥して標記化合物(3.
21kg、61%)を得た。融点151〜152℃。
−トリフルオロメチルフェノキシ)アゼチジンおよびジ
フェニルメタンを含む撹拌混合物(9.265kg、各
々、24.1モル)を窒素パージ下に90℃に加熱しな
がら、尿素(1.445kg、24.1モル)を添加した。
137℃まで加熱を続け、さらに尿素(1.445kg、
24.1モル)を少しづつ加えた。137℃で10分
後、核磁気共鳴(NMR)および薄層クロマトグラフィ
ー(TLC)分析はわずか25%だけ反応が完了したこ
とを示した。さらに30分後、NMRおよびTLC分析
は痕跡量のみの出発物質を示した。さらに30分後、反
応混合物を120℃に冷却した。トルエン(6リット
ル)を加え、反応混合物を加熱還流した。加熱をやめ、
トルエンスラリーを30ガロンのガラスライニングした
ジャケット付きタンクに移し、撹拌した。反応器をさら
にトルエン(3リットル)で洗浄し、洗液をタンク中の
スラリーに加えた。タンクの内容物を、ジャケット中を
循環させた冷(0℃)エチレングリコール溶液で冷却
し、激しい結晶化を起こさせた。石油エーテル(18.
6リットル、沸点範囲80〜110℃)を混合物にゆっ
くりと加え、1時間後、撹拌をやめ、混合物を一夜放置
した。ついで、撹拌を再開し、スラリーをポンプで30
ガロンのセラミックフィルターに送った。固体を真空下
で2時間乾燥し(生成物はラバーダムで覆った)、1:
2トルエン−石油エーテル(3リットル)で洗浄し、真
空下でさらに1時間乾燥した。固体をトレイに分け、1
10°Fのオーブンで乾燥して固体(生成物および過剰
の尿素、6.17kg)を得た。固体を水(24リット
ル)中で3時間撹拌し、固体を真空濾過器で集め、ラバ
ーダムの下で2時間乾燥した。この湿潤固体を熱無水エ
タノール(13リットル)に溶解し、溶液を濾過し、温
水(60℃、12リットル)を濾液に加えた。種晶を加
え、溶液を冷蔵庫中で一夜冷却した。再結晶した固体を
集め、ケーキを25%エタノール−75%水でリンス
し、真空下、100°Fにて18時間乾燥して生成物
(3.4kg)を得た。ついで、固体をイソプロピルエー
テル(8リットル)と共に2.5時間撹拌し、濾過し、
白色固体を125°Fで一夜乾燥して標記化合物(3.
21kg、61%)を得た。融点151〜152℃。
【0022】元素分析、C11H11N2O2F3として、 計算値:C,50.77; H,4.26; N,10.
76 実測値:C,50.81; H,4.28; N,10.
74
76 実測値:C,50.81; H,4.28; N,10.
74
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来の方法のように危
険性の問題や経済的な問題なしに、抗痙攣剤として有用
な式Iの化合物が効率よく得られ、副生成物の分離も容
易である。
険性の問題や経済的な問題なしに、抗痙攣剤として有用
な式Iの化合物が効率よく得られ、副生成物の分離も容
易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム・ジョン・ウェルステッド・ジ ュニア アメリカ合衆国23227バージニア州リッチ モンド、ブルックフィールド・ロード8306 番 (72)発明者 ヤン・セク・ロー アメリカ合衆国19707デラウェア州ホッケ シン、ステニング・ドライブ516番
Claims (11)
- 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、nは1〜3、Rは水素またはメチル、Xは水
素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1〜C4アルキ
ル、C1〜C4アルコキシ、アセチルまたはアミノカルボ
ニルを意味し、nが2または3の場合、Xは同一または
異なっていてもよい]で示される化合物を約1〜約10
モル当量の尿素と共に、約60℃〜約150℃で0.5
〜5時間加熱することを特徴とする式: 【化2】 [式中、n、RおよびXは前記と同意義である]で示さ
れる化合物の製法。 - 【請求項2】 約1〜約10モル当量の尿素を約60℃
〜約90℃で適宜に置換された3−フェノキシアゼチジ
ンと混合し、ついで混合物を約130℃〜約150℃で
0.5〜5時間加熱する請求項1記載の製法。 - 【請求項3】 反応終了後、反応混合物を水で抽出して
過剰の尿素を除去する請求項1記載の製法。 - 【請求項4】 反応終了後、反応混合物を約80℃〜約
100℃に冷却し、水で抽出する請求項3記載の製法。 - 【請求項5】 反応終了後、反応混合物を有機溶媒で抽
出し、可溶性の有機不純物を除去する請求項3記載の製
法。 - 【請求項6】 反応終了後、反応混合物を約80℃〜約
100℃に冷却し、有機溶媒で抽出して可溶性有機不純
物を除去する請求項5記載の製法。 - 【請求項7】 有機溶媒が非極性中性溶媒である請求項
5記載の製法。 - 【請求項8】 反応終了後、反応混合物を有機溶媒つい
で水で連続的に抽出して可溶性有機不純物および尿素を
除去する請求項1記載の製法。 - 【請求項9】 使用する尿素の量が約1〜約2モル当量
である請求項1記載の製法。 - 【請求項10】 nが1、Xがトリフルオロメチルおよ
びRが水素である請求項1記載の製法。 - 【請求項11】 nが1、Xがトリフルオロメチルおよ
びRがメチルである請求項1記載の製法。
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