JP2005255541A - アミノカルボニルピペラジン類の製造法 - Google Patents

アミノカルボニルピペラジン類の製造法 Download PDF

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佳史 山本
Soichi Hashimoto
壮一 橋本
Katsuto Fukui
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Abstract

【課題】 工業的入手が容易で安価な原料を使用し、安全に製造できるアミノカルボニルピペラジン類の製造法を提供すること。
【解決手段】 尿素と式(1):
【化1】
Figure 2005255541

(式中、Rは直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子、又はアルキル基を示す。)で表されるピペラジン類を反応させることを特徴とする式(2):
【化2】
Figure 2005255541

(式中、R1、は前記に同じ)で表されるアミノカルボニルピペラジン類の製造法。
【選択図】 なし







Description

本発明は、アミノカルボニルピペラジン類の製造法に関する。
従来、医薬等の中間体として有用な化合物であるアミノカルボニルピペラジン類を製造する方法としては、ピペラジン類と、シアン酸カリウム(例えば非特許文献1,2参照)又はニトロウレア(例えば非特許文献3参照)を反応させる方法が知られている。
J.Org.Chem.,13,144(1989) J.Med.Chem.,32,(2)305(1989) J.Am.Chem.Soc.,76,4991(1954)
しかし、上記従来法において非特許文献1,2に記載された方法では、原料として有毒なシアン酸カリウムを使用しており、また非特許文献3に記載された方法では、爆発性がありかつ工業的規模での入手困難なニトロウレアを使用しており、いずれの方法においても工業的に安全に製造する上で問題があった。
本発明は、ピペラジン類をアミノカルボニル化してアミノカルボニルピペラジン類を製造する方法において、工業的入手が容易でかつ毒性の低い原料を使用し、工業的に安全に製造できるアミノカルボニルピペラジン類の製造法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、工業的に入手容易であり毒性が低い尿素とピペラジン類を反応させるとアミノカルボニルピペラジン類を製造できることを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、尿素と式(1):
Figure 2005255541
(式中、Rは直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子又はアルキル基を示す。)で表されるピペラジン類(以下、ピペラジン類(1)という。)を反応させることを特徴とする式(2):
Figure 2005255541

(式中、R及びRは前記に同じ)で表されるアミノカルボニルピペラジン類(以下、アミノカルボニルピペラジン類(2)という。)の製造法に関する。
本発明によれば、工業的に入手容易であり毒性が低い原料を使用するので、アミノカルボニルピペラジン類を従来方法より、安全に製造することができ、本発明は工業的価値大なるものである。また、本発明によれば、従来方法より収率良くアミノカルボニルピペラジン類を製造することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
一般式(1)及び(2)において、Rは、直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はアラルキル基を示す。炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル基、n−オクチル基、i−オクチル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基である。炭素数3〜8のシクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられ、好ましくはシクロペンチル基である。アルコキシアルキル基としてはメトキシメメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシエチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基等が挙げられ、好ましくはメトキシエチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、1−プロぺニル基、2−プロぺニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基等が挙げられ、好ましくは1−プロぺニル基である。アルキニル基としては、アセチレニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基等が挙げられ、好ましくは1−プロピニル基である。アリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基、キシリル基、メシチル基、クメニル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ベンズヒドリル基、トリチル基等が挙げられ、好ましくはベンジル基である。
2は、水素原子又はアルキル基を示す。アルキル基としては直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜6のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、好ましくは水素原子又はメチル基である。
ピペラジン類(1)の具体例としては、N−メチルピペラジン、N−エチルピペラジン、N−n−プロピルピペラジン、N−n−ブチルピペラジン、N−シクロペンチルピペラジン、N−ベンジルピペラジン、N−エチル−2,5−ジメチルピペラジン、N−エチル−2,6−ジメチルピペラジン等が挙げられる。
また本発明によれば、それぞれ反応に使用するピペラジン類(1)に対応するアミノカルボニルピペラジン類(2)が製造でき、その具体例としては1−アミノカルボニル−4−メチルピペラジン、1−アミノカルボニル−4−エチルピペラジン、1−アミノカルボニル−4−n-プロピルピペラジン、1−アミノカルボニル−4−n−ブチルピペラジン、1−アミノカルボニル−4−シクロペンチルピペラジン、1−アミノカルボニル−4−ベンジルピペラジン、1−アミノカルボニル−2,5−ジメチル−4−エチルピペラジン、1−アミノカルボニル−3,5−ジメチル−4−エチルピペラジン等が挙げられる。
反応に使用される尿素は、通常単独又は水溶液で用いられる。尿素の使用量は、ピペラジン類(1)1モルに対して、通常0.5〜1.5モルで、好ましくは1.0〜1.1モルである。
反応は無溶媒下もしくは適当な溶媒中で反応することができる。用いられる溶媒としては、反応に影響しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、水等が挙げられ、好ましくはトルエン又は水である。溶媒の使用量はピペラジン類(1)に対して、通常5.0重量倍以下であり、好ましくは0.3〜2.0重量倍である。
反応を実施するには、反応器にピペラジン類(1)と必要に応じて溶媒を仕込み、尿素あるいは尿素水溶液を通常80〜160℃、好ましくは90〜140℃にて添加しながら反応させるか、又はピペラジン類(1)、尿素あるいは尿素水溶液および必要に応じて溶媒を反応器内に仕込み、還流するまで昇温後、80〜160℃、好ましくは、90〜140℃で反応させてもよい。反応中アンモニアの発生が有り、アンモニアの発生終了時が反応の終点であり、通常3〜30時間程度にて該反応は終了する。反応終了後、反応混合物から慣用の単離精製手段、例えば濾過、洗浄、乾燥、再結晶等により高品質のアミノカルボニルピペラジン類(2)が得られる。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
還流冷却器及び撹拌機を備えた反応器に1−ベンジルピペラジン25.0kg(141.8mol)と水2.62kgを仕込み撹拌下で仕込み液が還流するまで加熱後、還流下にて40%尿素水溶液21.3kg(141.8mol)を2時間10分で滴下し、99〜97℃で、22.5時間反応させた。反応終了後、反応液に水46.0kgを添加して20℃まで冷却し、析出した1−アミノカルボニル−4−ベンジルピペラジンの粗結晶を濾過後、水30.0kgで洗浄し、乾燥後、1−アミノカルボニル−4−ベンジルピペラジン25.6kg(115.6mol、LC純度:99.0%)を収率81.5%で得た。
実施例2
還流冷却器及び撹拌機を備えた4つ口フラスコに1−メチルピペラジン900g(8.99mol)と尿素540g(8.99mol)及びトルエン1287gを仕込み撹拌下で反応液の還流温度(114〜119℃)まで加熱反応を行う。18時間で反応を完了し反応を終了した。反応液を室温まで冷却し1−アミノカルボニル−4−メチルピペラジンの結晶を析出させる。この結晶を濾過、洗浄、乾燥して1−アミノカルボニル−4−メチルピペラジンの結晶1266g(8.84mol、LC純度:99.0%)を収率98.3%で得た。
実施例3
還流冷却器及び撹拌機を備えた4つ口フラスコに1−シクロペンチルピペラジン162g(1.05mol)と尿素60g(0.99mol)及びトルエン162gを仕込み撹拌下で反応液の還流温度(128〜117℃)まで加熱反応を行う。24時間でアンモニアの発生が完了し反応を終了した。反応液にトルエン450gを加えて室温まで冷却して1−アミノカルボニル−4−シクロペンチルピペラジンの結晶を析出させる。この結晶を濾過、洗浄、乾燥して1−アミノカルボニル−4−シクロペンチルピペラジンの結晶188g(0.95mol、LC純度:99.0%)を収率90.5%で得た。

Claims (3)

  1. 尿素と式(1):
    Figure 2005255541

    (式中、Rは直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子又はアルキル基を示す。)で表されるピペラジン類を反応させることを特徴とする式(2):
    Figure 2005255541

    (式中、R及びRは前記に同じ)で表されるアミノカルボニルピペラジン類の製造法。
  2. がアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基である請求項1記載の製造法。
  3. が水素原子である請求項1又は2に記載の製造法。

























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