JPH05192920A - 構造物の円形切断方法及びその装置 - Google Patents

構造物の円形切断方法及びその装置

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JPH05192920A JP2438692A JP2438692A JPH05192920A JP H05192920 A JPH05192920 A JP H05192920A JP 2438692 A JP2438692 A JP 2438692A JP 2438692 A JP2438692 A JP 2438692A JP H05192920 A JPH05192920 A JP H05192920A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造物に対して、大径の円形孔を軽量の装置
によって、安定して形成する。 【構成】 被切断構造物1の円形切断線2上およびその
中心に貫通孔3を設ける。貫通孔3にシャフト5を通
し、その両端部に支持アーム13,20を固定する。両
支持アーム13,20上に設けたプーリ15,22に切
断線上の貫通孔4を通して無端ワイヤーソー23を張設
する。駆動装置によりワイヤーソー23を駆動するとと
もに支持アーム13,20を、シャフト5を中心に回転
させることにより構造物を円形に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
壁面又は床面等に円形開口部を設けるためにコンクリー
ト構造物をワイヤーソーにより切断するための構造物の
円形切断方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】路面を円形に切断するため、従来は円形
の切断部の中心位置に芯軸を立設し、芯軸に支持され、
それを中心に回転する円筒状切削部材を設け、円筒状切
削部材の円筒下面に切断刃を設け、切断刃を被切削部材
に押圧しつつ円筒状切削部材を回転駆動して切削を行
い、切削の進行に伴って円筒状切削部材を切削方向に押
圧し進行させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、円筒状切削部材の重量、強度および駆動力、切削
安定性の限界により、路面の最大切削径は1.5m程度
が限界であり、その切削厚も50cm程度が限界となっ
ており、また壁面又は構造物の床面等の円形開口部はせ
いぜい80cm径程度が最大であり、より大径に円形切
断を安定して行える技術の開発が望まれていた。
【0004】したがって、本発明は、構造物に対して、
より大径の円形孔を軽量の装置によって、安定して形成
することができる構造物の円形切断方法とその装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、被切断構造物の円形切断線上およびその中
心に貫通孔を設け、該中心貫通孔にシャフトを通し、そ
の両端部に支持アームを固定し、両支持アーム上に設け
たプーリに切断線上の貫通孔を通して無端ワイヤーソー
を張設し、駆動装置によりワイヤーソーを駆動するとと
もに支持アームをシャフトを中心に回転させることによ
り構造物の円形切断方法を行ったものであり、また、被
切断構造物の貫通孔を通してなるシャフトの両端部に支
持アームを固定し、両支持アーム上にプーリを設けると
ともに両プーリの連結線上に設けた被切断構造物の貫通
孔を通して両プーリ間に無端ワイヤーソーを張設し、プ
ーリ駆動装置および支持アーム回転駆動装置を設けるこ
とにより構造物の円形切断装置を構成したものであり、
それにより構造物に対して大径の円形孔を軽量の装置に
よって、安定して形成することができるようにしたもの
である。
【0006】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、構造物
を円形に切断する際には、被切断構造物の円形切断線上
およびその中心に貫通孔を設け、その中心貫通孔にシャ
フトを通し、その両端部に支持アームを固定し、両支持
アーム上に設けたプーリに切断線上の貫通孔を通して無
端ワイヤーソーを張設し、駆動装置によりワイヤーソー
を駆動するとともに支持アームをシャフトを中心に回転
させることにより、被切断構造物は円形切断線上に沿っ
て切断される。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に沿って説明する。図
1、図2に示すように、床、壁等の被切断構造物1には
円形切断線2の中心位置に中心貫通孔3を設けるととも
に、円形切断線2上にワイヤーソーを挿入可能の大きさ
の切断線貫通孔4を2個設ける。
【0008】中心貫通孔3にはシャフト5を貫通させ、
シャフト5にスリーブ6を嵌合し、スリーブ6に嵌合し
たコ字状上固定板7を被切断構造物1の表面に当接し、
アンカーボルト10により被切断構造物1に固定するこ
とにより、シャフト5を被切断構造物1の中心に強固に
固定支持する。スリーブ6に嵌合した下固定板8も被切
断構造物1の裏面に当接させ、下固定板8にアンカーボ
ルト10等により被切断構造物1に固定する。なお、ス
リーブ6には外ねじを設けて上固定板7、下固定板8を
スリーブ6に螺合してもよい。また、シャフト5にベア
リングを介してスリーブ6を嵌合してもよい。
【0009】シャフト5の一端部には貫通孔11を有す
る第1アーム固定具12を一体に形成し、第1アーム固
定具12の貫通孔11に第1アーム13を貫通し、調節
ボルト14により固定する。この第1アーム13の長さ
は、その端部に固定される第1プーリ15が円形切断線
2上となる長さになるように調節ボルト14により調節
され固定される。
【0010】シャフト5の他端部側にはねじ16を設け
るとともにキー溝17を設ける。調整部材18はシャフ
ト5に螺合している。第2アーム固定具19にはキー溝
17に係合する突条を設け、第2アーム固定具19をキ
ー溝17に沿って摺動できるようになっている。なお、
第2アーム固定具19を挾んで第2の調整部材をシャフ
ト5に螺合してもよい。
【0011】第2アーム固定具19に設けた貫通孔には
第2アーム20を貫通し、調整部材18を回動してシャ
フト5の軸方向に移動させ、これにともなって第2アー
ム固定具19をキー溝17に沿って摺動させることによ
り位置決めされる。第2アーム20は、各種の長さのも
のを用意し、第1アーム13の調節された長さと同一に
なるように調節され固定される。
【0012】第2アーム20の端部には第2プーリ22
を設け、第1プーリ15と第2プーリ22間には、被切
断構造物1の貫通孔4を通してワイヤーソー23を張設
し無端状ワイヤーソーとする。第1プーリ15は第1ア
ーム13に設けたモータ24により駆動可能にされる。
【0013】シャフト5にはギア25が固定され、コ字
状上固定板7に固定してなるモータ26のギア27と噛
み合っている。したがってモータ26が駆動されると、
ギア27と噛み合うことにより、第1アーム固定具12
がシャフト5を中心に回転し、それにより第1アーム1
3が回転する。
【0014】本発明による構造物の円形切断装置は、上
記のように組立られ、その作動に際しては、モータ24
を駆動することによりワイヤーソー23は駆動され、モ
ータ26の駆動により第1アーム13が回転することに
よって、ワイヤーソー23は、被切断構造物1の円形切
断線上に沿って移動し、ワイヤーソー23によって被切
断構造物1は円形に切断されていく。その切断につれて
第2アーム20も同方向に回転する。その際、ワイヤー
ソー23に弛みを生ずると、調整部材18をシャフト5
の軸端方向に移動するようにねじることにより、第2ア
ーム固定具19をシャフト5の軸端方向に移動してワイ
ヤーソー23を所定の張力に維持する。
【0015】なお、上記実施例において、第1アーム回
転手段としてモータ26を用いたが、これを手動式とし
てもよい。またモータ24,26はともに電動式や油圧
式モータを採用可能である。また、第1アームおよび第
2アームの両端に同様のプーリと駆動モータを設け、各
アームの両端に設けたワイヤーソーにより切断すること
も可能であり、その際には、180度アームが回転する
ことにより円形切断が行われる。
【0016】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された構成の範囲内にお
いて、当業者がなしうる各種の態様、改変も包含される
ことはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し作用する
ので、きわめて大径の円形に切断することができ、その
装置も軽量で小型となる。また、被切断構造物の厚さも
10cm〜5m程度と広範囲の被切断構造物を切断する
ことができ、ワイヤーソーにより鉄筋入りのコンクリー
ト材も切断可能となるため、床面の円形開口や採光窓等
の壁面開口は勿論、ダム壁体の円形開口も切断可能とな
り、広範囲の用途に適用することができる。
【0018】更に、ワイヤーソーは被切断構造物の厚さ
とプーリ巻き掛け分程度でよく、その厚さと切断長さに
よる切断面積に応じて最小のワイヤーソーを用いるのみ
で済み、高価なワイヤーソーの使用量を少なくでき安価
となるばかりでなく、ワイヤーソーの伸び量も小さくな
るので、安定した切断作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例を示す切断部の側面図である。
【符号の説明】
1 被切断構造物 2 円形切断線 3 中心貫通孔 4 切断線貫通孔 5 シャフト 6 スリーブ 7 上固定板 8 下固定板 12 第1アーム固定具 13 第1アーム 14 調節ボルト 15 第1プーリ 17 キー溝 18 調整部材 19 第2アーム固定具 20 第2アーム 22 第2プーリ 23 ワイヤーソー 24 モータ 25 ギア 26 モータ 27 ギア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被切断構造物の円形切断線上およびその中
    心に貫通孔を設け、該中心貫通孔にシャフトを通し、そ
    の両端部に支持アームを固定し、両支持アーム上に設け
    たプーリに切断線上の貫通孔を通して無端状ワイヤーソ
    ーを張設し、駆動装置によりワイヤーソーを駆動すると
    ともに支持アームをシャフトを中心に回転させることを
    特徴とする構造物の円形切断方法。
  2. 【請求項2】被切断構造物の貫通孔を通してなるシャフ
    トの両端部に支持アームを固定し、両支持アーム上にプ
    ーリを設けるとともに両プーリの連結線上に設けた被切
    断構造物の貫通孔を通して両プーリ間に無端状ワイヤー
    ソーを張設し、プーリ駆動装置および支持アーム回転駆
    動装置を設けたことを特徴とする構造物の円形切断装
    置。
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