JPH05188586A - 感光性印刷版 - Google Patents

感光性印刷版

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JPH05188586A
JPH05188586A JP2056092A JP2056092A JPH05188586A JP H05188586 A JPH05188586 A JP H05188586A JP 2056092 A JP2056092 A JP 2056092A JP 2056092 A JP2056092 A JP 2056092A JP H05188586 A JPH05188586 A JP H05188586A
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plate
photosensitive
photosensitive printing
rollers
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JP2056092A
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Katsuyuki Ota
勝行 大田
Toshimi Aoyama
俊身 青山
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光、搬送及び折り曲げに際して不良率の少
ない印刷版を提供する。 【構成】 シート状をなす支持体の一面側に感光性樹脂
層を設けた感光性印刷版を定盤上に載置した場合の反り
の量は、定盤から最も浮いた部分の高さが30mm以下
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反りの量が少ない感光性
印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性印刷版として、アルミニウム等の
支持体上に0.5〜10μmの厚さに感光性樹脂層を設
けたものや、鉄板等の支持体上に0.1〜7mmの厚さ
に感光性樹脂層を設けたものが広く用いられている。
【0003】これらの感光性印刷版はその写真製版工程
において、平版印刷版にあっては、マスクを介して露
光、現像、水洗、リンス、不感脂化、乾燥工程を経て印
刷に供され、一方の樹脂版は、露光、現像、リンス、乾
燥、後露光工程を経て印刷に供されている。しかし、こ
のような工程は近年人手に頼らずに自動製版機によりな
されるようになってきた。特に新聞印刷業界において
は、短時間に大量の感光性印刷版を製版する必要性から
自動製版機による製版作業が重要な工程となっている。
【0004】上記自動製版機による製版作業のうち例え
ば露光工程にあっては、大量にストックされた感光性印
刷版が1枚ずつ露光部に搬入され、原画フィルムが感光
性印刷版上に載置されて真空密着後、紫外線が露光され
る。したがって露光部においては正確な位置決めが要求
される。このため特開昭60−67948号公報或いは
実開昭60−154961号公報に開示されるものにあ
っては、露光部に感光性印刷版の厚さと等しい凹部を形
成し、この凹部に感光性印刷版を正確に位置決めするた
めのピンを設けるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光性印刷
版はアルミニウム等の支持体が圧延機により製造されて
いるため反りが生じやすく、なかには定盤上に載置した
場合に感光性印刷版の一部が50mm以上浮く場合もあ
る。このように感光性印刷版の反りが大きいと、位置決
めピンに感光性印刷版が当たらずに正確な位置決めがで
きないという問題がある。
【0006】また、感光性印刷版を搬送するためにロー
ル等が設けられているが、印刷版が反っていると、搬送
トラブルが発生して不良品を生じるという問題点もあ
る。同様に、製版機の下流側に印刷版の折曲部を設けた
ものも知られているが、この場合も位置決めピンに印刷
版が当たらずに正確な位置決めをすることができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
願は、感光性印刷版を定盤上に載置した状態での反りの
量として、定盤から最も浮いた部分の高さが30mm以
下となるようにした。
【0008】
【作用】ガイドロールを介して受けローラと押圧ローラ
間に挿入された感光性印刷版は、受けローラと押圧ロー
ラ間にて扱かれた後に搬出される。そして、受けローラ
と押圧ローラのうちのどちらを上方にどちらを下方に配
置するかにより、どちら側に扱かれるか決まるので、こ
れに合わせて感光性印刷版を上向きにするか下向きにす
るかを決めて挿入する。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る感光性印刷板を
作成する反り矯正装置の正面図、図2は同反り矯正装置
の平面図、図3は同反り矯正装置の側面図であり、図1
の縮尺は他の図面の約2倍にしている。
【0010】反り矯正装置は床面上に門型或いは枠状を
なすフレーム1,2を左右に離間して配置し、これらフ
レーム1,2間に上下対をなすガイドローラ3,4を架
設している。上方のガイドローラ3はシリンダユニット
5によって上下動可能とされ、下方のガイドローラ4は
スプリング6によって上方に付勢され、所定の圧力でガ
イドローラ3,4が当接するようにしている。
【0011】また床面上には台7を設置し、この台7上
にモータ8を固設し、このモータ8の駆動軸をギヤボッ
クス9に導き、このギヤボックス9から導出した連結軸
10を前記上方のガイドローラ3に結合することで、ガ
イドローラ3を回転させ印刷版Wを矯正装置内に引き込
むとともに下流側の矯正用受けローラ群11及び押圧ロ
ーラ群12間に送り込むようにしている。
【0012】受けローラ群11は水平方向に離間した3
本の金属ローラ11aからなり、これら金属ローラ11
aはフレーム1,2に設けた上下方向のレール13に係
合する保持ブロック14にその端部が回転自在に支承さ
れ、更に前記ギヤボックス9から導出した連結軸15…
を金属ローラ11aに結合することで、金属ローラ11
aを回転させ印刷版Wを搬送するようにしている。また
受けローラ群11を構成する金属ローラ11a…の軸と
押圧ローラ群12を構成する金属ローラ12a…の軸と
は印刷版Wの搬送方向に沿ってずれており、このように
軸をずらすことでローラ11a,12a間を通過する印
刷版Wを搬送する際に扱いて反りを矯正するようにして
いる。
【0013】一方、押圧ローラ群12を構成する4本の
金属ローラ12aは前記レール13に係合する保持ブロ
ック16にその端部が回転自在に支承され、この保持ブ
ロック16は前記レール13に多少の遊びをもって係合
している。
【0014】一方、フレーム1,2にはハンドル17,
18を操作することで昇降動するスクリューシャフト1
9,20が支持され、これらスクリューシャフト19,
20の上端にホルダ21を連結し、このホルダ21で前
記保持ブロック16をロックしている。而してハンドル
17,18を操作することで押圧ローラ群12を構成す
る4本の金属ローラ12aのうち上流側または下流側の
金属ローラ12aを持ち上げ、押圧ローラ群12を構成
する金属ローラ12aとの間の隙間を小さくし、印刷版
に作用するローラ圧を大きくし、矯正量を多くする。ま
たこの逆にローラ11a,12a間の間隔を大きくして
矯正量を少なくする。
【0015】以上の如くして感光性印刷版Wの反りを矯
正するわけであるが、感光性印刷版の支持体としては、
アルミニウム版、鉄板などを挙げることができ、これら
は砂目立て処理、陽極酸化処理等の表面処理が施されて
いてもよく、さらにハレーション防止層、接着層が設け
られていてもよい。
【0016】また感光性樹脂層に好適なものとしては、
ジアゾ樹脂とバインダーとからなるもの、0−キノンジ
アジド化合物とアルカリ可溶性樹脂とからなるもの、ア
ジド化合物とバインダーとからなるもの、付加重合性不
飽和モノマー、光重合開始剤およびバインダーとからな
るもの、ポリビニルシンナマートで代表される分子中に
不飽和二重結合を有するものなど、従来公知のものを使
用することができる。
【0017】図4は別実施例の要部を示す図であり、こ
の実施例にあっては前記実施例が受けローラ及び押圧ロ
ーラのいずれも複数本とし、それぞれの軸をずらすこと
で扱くようにしているが、この実施例にあっては受けロ
ーラ11及び押圧ローラ12のいずれも1本とし、しか
も軸をずらさないようにしている。その代わり一方のロ
ーラこの場合は受けローラ11をゴムローラ、他方のロ
ーラつまり押圧ローラ12を金属ローラとすることで扱
くようにしている。
【0018】次に、具体的な実施例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなん
ら限定されるものではない。
【0019】実施例1 0.3mmのアルミニウムシートを50℃に保持した1
0重量%の水酸化ナトリウム水溶液中に10秒間浸漬し
て脱脂し、これを水洗後、10%硝酸水溶液で中和、洗
浄した。次に400メッシュのパーミストンにてブラシ
研磨を行い、水洗後、70℃に保持した10重量%水酸
化ナトリウム水溶液中に10秒間浸漬してアルミニウム
をエッチングし、これを水洗後、20%硝酸水溶液に1
分間浸漬して中和し、十分水洗した。
【0020】次に、1%硝酸水溶液を電解液として陽極
時の電流密度40A/dm2で10秒間電解エッチング
を行った。次いで60℃で20秒間硫酸水溶液中に浸漬
した。このアルミニウム板に形成される陽極酸化被膜重
量が2.0g/m2となるように、10%硫酸水溶液中
で陽極酸化処理を行なったのち、水洗、乾燥した。さら
にJIS3号けい酸ナトリウムの5%水溶液の80℃に
30秒間浸漬してから水洗、乾燥した。このアルミニウ
ム板に下記組成から成る感光液を乾燥重量が1.7g/m2
なるようにロールコーターで塗付し、100℃で2分間
乾燥し、565mm×398mmのサイズになるように
裁断し、ネガ型平版印刷版用の支持体150枚を作成し
た。
【0021】一方、下記のようにしてネガ型平板印刷版
用の支持体を処理した。 (1)無処理のサンプルをサンプルAとした。 (2)感光性樹脂面を下にしてロール圧を強くかけ前記
印刷版を50枚通し、サンプルBとした。 (3)感光性樹脂面を下にして、(2)より更にロール
圧を強くかけ前記印刷版を50枚通し、サンプルCとし
た。 このようにして得られたサンプルA、サンプルB、サン
プルCにつきこの反り具合を測定したところ以下の(表
1)に示す結果が得られた。
【0022】
【表1】
【0023】上記の支持体に以下の組成からなる感光液
を塗布した。 感光液の組成 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド/ 2−ヒドロキシエチルメタクリラート/ アクリロニトリル/ メチルメタクリラート/ メタクリル酸/ のモル比がそれぞれ5/15/25/35/10の共重合体 5g p−ジアゾジフェニルアミンのジアゾニウム塩と ホルムアルデヒドとの縮合物の2−メトキシ−4 −ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩 0.5g ビクトリアブルーBOH(保土谷化学(株)製の染料) 0.1g メトキシエタノール 30g メトキシカルビノール 10g これらのサンプルA、サンプルB、サンプルCにつき、
露光部、折曲部に感光性印刷版の位置決めピン、搬送部
にロールを配設した金田製作所製の全自動製版機を用い
て、製版したところ、サンプルBは50枚全てにトラブ
ルは発生しなかったが、サンプルCについては、印刷版
50枚中の5枚が搬送部のロールの下に入り込んでしま
い搬送不良となった。またサンプルAについては、露光
部の位置決め不良が5枚、折曲部の不良が2枚発生し
た。
【0024】実施例2 東京応化工業(株)製のリジロンPOPII58(ポリ
ビニルアルコールをバインダーとする感光性樹脂版)を
本願発明に係る装置で以下の(表2)に示す形状となる
サンプルを各100枚作成した。
【0025】
【表2】
【0026】これらのサンプルD〜サンプルIにつき、
製版機の上流側の露光部に位置決めピンと印刷版の厚さ
と略等しい深さの凹部を有し、かつ搬送部はロールによ
る搬送機構を、下流側にはブラシにより現像される現像
部、リンス処理部、乾燥部、後露光部、折曲部を配設し
てなる全自動製版機(東京応化工業(株)製)を用い製
版した。その不良率に関する結果は以下の(表3)に示
す通りであった。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】以上の説明及び(表3)に示した結果か
らも明らかなように本発明によれば、受けローラと押圧
ローラとの間で印刷版を扱いて反りを矯正し、例えば定
盤上に載置した際の最大浮き量を30mm以内に抑える
ことが出来るので、自動写真製版するに当たり、不良品
発生を極力減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反り矯正装置の正面図
【図2】同反り矯正装置の平面図
【図3】同反り矯正装置の側面図
【図4】別発明の要部を示す図
【符号の説明】
1,2…フレーム、3,4…ガイドローラ、11…受け
ローラ、12…押圧ローラ、14,16…保持ブロッ
ク、17,18…ハンドル、19,20…スクリューシ
ャフト、21…ホルダ、W…印刷版。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状をなす支持体の一面側に感光性
    樹脂層を設けた感光性印刷版において、この感光性印刷
    版を定盤上に載置した場合の反りの量は、定盤から最も
    浮いた部分の高さが30mm以下であることを特徴とす
    る感光性印刷版。
JP4020560A 1992-01-09 1992-01-09 感光性印刷版 Expired - Lifetime JP2857275B2 (ja)

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