JPH0517883A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JPH0517883A
JPH0517883A JP19743491A JP19743491A JPH0517883A JP H0517883 A JPH0517883 A JP H0517883A JP 19743491 A JP19743491 A JP 19743491A JP 19743491 A JP19743491 A JP 19743491A JP H0517883 A JPH0517883 A JP H0517883A
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Makoto Tsuji
誠 辻
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Abstract

(57)【要約】 [目的] Pb合金よりなる表面層の耐焼付き性および
ライニング層に対する表面層の剥離強度を向上させる。 [構成] 表面層3を、ライニング層22 上に析出させ
た基層31 と、その基層31 上に析出させた摺動面形成
層32 とより構成する。基層31 は粒状晶の緻密な集合
体より形成されるので、ライニング層22 に対して強固
に密着する。摺動面形成層32 は、基層31 と同一材質
であるから、その基層31 に対する密着性は良好であ
る。また摺動面形成層32 は、摺動面3aを形成すべ
く、四角錐体状結晶5を有することから、十分な保油性
を持ち、且つ頂点a側の優先的摩耗により良好な初期な
じみ性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動部材、特に、基板
と、その基板に形成されて相手部材との摺動面を持つ合
金製表面層とを備えた摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動部材として、前記表面
層をPb−Sn系合金より構成したすべり軸受が知られ
ている(特開昭56−96088号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種すべり軸受は、
エンジンにおけるクランクシャフトのジャーナル部、コ
ンロッドの大端部等に適用されているが、エンジンが高
速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下では、従来
のすべり軸受の表面層は、そのオイル保持性、つまり保
油性が十分でなく、また初期なじみ性も悪いため耐焼付
き性が乏しい、という問題があった。
【0004】そこで、本発明者等は、電気メッキ処理等
による析出型表面層として、摺動面を形成する複数の角
錐体状突起および複数の角錐台状突起の少なくとも一方
を有するものを開発した。この表面層は、十分な保油性
と良好な初期なじみ性を有するので、その耐焼付き性を
向上させる上で有効であるが、基板に対する密着性の面
で改善すべき点のあることを究明した。
【0005】本発明は、表面層の構造を特定することに
より、表面層の耐焼付き性および基板に対する剥離強度
を向上させることができるようにした前記摺動部材を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板と、その
基板に形成されて相手部材との摺動面を持つ合金製表面
層とを備えた摺動部材において、前記表面層は、前記基
板上に析出させた基層と、その基層上に析出させた摺動
面形成層とより構成され、前記基層は粒状晶の緻密な集
合体を有し、前記摺動面形成層は、前記摺動面を形成す
る複数の角錐体状突起および複数の角錐台状突起の少な
くとも一方を有することを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1,図2において、摺動部材としてのすべ
り軸受1は、エンジンにおけるクランクシャフトのジャ
ーナル部、コンロッドの大端部等に適用されるもので、
第1および第2半体11 ,12 よりなる。両半体11
2 は同一構造を有し、基板2と、その基板2に形成さ
れて相手部材xとの摺動面3aを持つ合金製表面層3と
を備えている。基板2は裏金21 と、その裏金21 の表
面に形成されて表面層3を支持するライニング層22
よりなる。裏金21 およびライニング層22 間にはCu
メッキ層が、またライニング層22および表面層3間に
はNiメッキバリヤ層がそれぞれ必要に応じて設けられ
る。
【0008】裏金21 は圧延鋼板より構成され、その厚
さはすべり軸受1の設定厚さにより決められる。ライニ
ング層22 はCu、Cu系合金、Al、Al系合金等よ
り構成され、その厚さは50〜500μm、通常は30
0μm程度である。表面層3はPb合金より構成され、
その厚さは5〜50μm、通常は20μm程度である。
【0009】表面層3を構成するPb合金は、80〜9
0重量%のPbと3〜20重量%のSnとを含有し、必
要に応じてCu、In、Ag、Tl、Nb、Sb、N
i、Cd、Te、Bi、Mn、Ca、Baから選択され
る少なくとも一種を10重量%以下含有する。
【0010】Cu、Ni、Mnは表面層3の硬さを向上
させる機能を有するが、その含有量が10重量%を上回
ると、硬さが高くなり過ぎて初期なじみ性が低下する。
Cu等を添加する場合には、表面層3の硬さHmvが1
5〜25になるように、その含有量を調整するのが望ま
しい。
【0011】In、Ag、Tl、Nb、Sb、Cd、T
e、Bi、Ca、Baは、表面層3を軟化して初期なじ
み性を改善する機能を有するが、その含有量が10重量
%を上回ると、表面層3の強度が低下する。In等を添
加する場合には、表面層3の硬さHmvが8〜15にな
るように、その含有量を調整するのが望ましい。
【0012】表面層3は、電気メッキ法により形成され
るもので、メッキ液としては、1リットル当り40〜1
80gのPb2+、1リットル当り1.5〜35gのSn
2+、必要に応じて1リットル当り15g以下のCu2+
含むホウフッ化系メッキ液が用いられる。またメッキ液
の温度は10〜35℃、陰極電流密度は3〜15A/d
2 にそれぞれ設定される。
【0013】図3は、表面層3を縦断した場合のPb合
金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(2,000 倍)であ
る。表面層3は8重量%のSnと、2重量%のCuとを
含有するPb合金よりなり、Cu合金製ライニング層2
2 上に形成されている。
【0014】図2,図3から明らかなように、表面層3
は、ライニング層22 上に析出させた基層31 と、その
基層31 上に析出させた摺動面形成層32 とより構成さ
れる。
【0015】図4は、基層31 表面におけるPb合金の
結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であり、本
図より基層31 が粒状晶の緻密な集合体を有することが
判る。図示例では、基層31 は粒状晶のみから形成され
ている。
【0016】図5は、摺動面形成層32 を縦断した場合
におけるPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(5,
000 倍)であり、また図6は摺動面3aにおけるPb合
金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であ
る。図5,図6および摺動面形成層32 の概略を示す図
7から明らかなように、摺動面形成層32 はライニング
層22 から延出する複数の柱状晶4を有する。図示例で
は、摺動面形成層32は柱状晶4のみから形成されてい
る。各柱状晶4は、摺動面3aを形成すべく、頂点aを
摺動面3a側に向けた角錐体状突起、図示例では四角錐
体状結晶5を備えている。
【0017】このような表面層3の形成に当っては、先
ず、ライニング層22 上に陰極電流密度2A/dm2
条件下で電気メッキ処理を行って基層31 を析出形成
し、次いで基層31 上に陰極電流密度8A/dm2 の条
件下で電気メッキ処理を行って摺動面形成層32 を析出
形成する、といった方法が採用される。
【0018】基層31 を形成する粒状晶の集合体は、そ
の析出時の陰極電流密度が低いことに起因して緻密であ
り、その結果、基層31 はライニング層22 に強固に密
着する。一方、摺動面形成層32 は基層31 と同一材質
であることから、その基層31 に対する密着性は良好で
ある。これにより、ライニング層22 に対する表面層3
の剥離強度が向上する。
【0019】摺動面形成層32 は、四角錐体状結晶5を
有することから、十分な保油性を持ち、且つ頂点a側の
優先的摩耗により良好な初期なじみ性を示す。
【0020】図8は、摺動面形成層32 におけるPb合
金結晶のX線回折図であり、ミラー指数で(200)面
および(400)面の回折ピークのみが認められる。
【0021】ここで、結晶面の配向性を表わす指数とし
て配向指数Oeを、 (ただし、hklはミラー指数、Ihklは(hkl)
面の積分強度、ΣIhklはIhklの総和)と定義す
ると、或(hkl)面において、その配向指数Oeが1
00%に近ければ近い程、その(hkl)面と直交する
方向へ配向した結晶面が多いことになる。
【0022】Pb合金結晶の(200)面および(40
0)面における積分強度Ihklおよび配向指数Oeは
表1の通りである。
【0023】
【表1】 表1より、Pb合金結晶の(h00)面における配向指
数Oeは100%であり、したがってPb合金結晶は、
結晶軸a,b,cにおいて各軸方向に配向した結晶面、
即ち(h00)面を持つことになる。
【0024】このように、結晶面を(h00)面と直交
する方向に配向させると、Pb合金の結晶構造が面心立
方構造であることから、配向方向における原子密度が高
くなるので、摺動面形成層32 の硬度が増してその耐焼
付き性および耐摩耗性が向上する。
【0025】図9は、基層31 におけるPb合金結晶の
X線回折図である。本図からは特定の結晶面への配向は
認められない。種々の(hkl)面における積分強度I
hklおよび配向指数Oeは表2の通りである。
【0026】
【表2】 図4,図9および表2から明らかなように、基層31
おけるPb合金の結晶形状は結晶面がランダムに配向し
た不定形状である。
【0027】表3は、本発明および比較例(1)におけ
る表面層の剥離強度を比較したものである。比較例
(1)の表面層は本発明における摺動面形成層32 と同
様にPb合金の柱状晶の集合体より形成されている。
【0028】剥離強度は、剥離幅を測定することにより
判断されたもので、その剥離幅の測定は図10に示すよ
うに、表面層3に碁盤目状に切れ目bを入れる、180
℃にて6時間加熱した後水中で冷却し、これを1サイク
ルとして5サイクル繰返す、超音波キャビティションを
行う、といった各操作後、表面層3の切れ目bで囲まれ
た部分cがライニング層22 から剥離しているとき、切
れ目bから密着部dまでの距離を測定して、その最大距
離を剥離幅eとした。
【0029】
【表3】 表3から明らかなように、本発明によれば、粒状晶の緻
密な集合体より形成された基層31 の存在によって表面
層3の剥離強度を向上させることができる。
【0030】表4は、本発明および比較例2における焼
付きテスト結果を示す。比較例2は従来例に相当するも
ので、その表面層におけるPb合金の結晶形状は、本発
明の基層31 同様に結晶面がランダムに配向した不定形
状である。
【0031】焼付きテストは、回転軸に各すべり軸受を
摺擦させ、そのすべり軸受に対する負荷荷重を漸次増加
させることにより行われた。表4は各すべり軸受の表面
層が焼付きを発生したときの面圧を求めたものである。
【0032】テスト条件は次の通りである。回転軸の材
質 JIS S48C材に窒化処理を施したもの、回転
軸の回転数 6000rpm 、給油温度 120℃、給油圧力
3kg/cm2 、負荷荷重 1kg/sec 。
【0033】
【表4】 図4から明らかなように、本発明は、比較例(2)に比
べて優れた耐焼付き性を有する。このような効果が得ら
れる理由は、摺動面3aを形成する四角錐体状結晶5の
頂点a側を優先的に摩耗させて表面層3の初期なじみ性
を良好にすることができるからであり、また柱状晶4が
四角錐体状結晶5を有することに起因して、摺動面3a
の表面積が広くなるので、表面層3が十分な保油性を有
するからである。この場合、摺動開始初期に頂点a側の
優先的摩耗が終了して平坦面(四角錐台の上底面に相当
する)が形成されると、その平坦面と相手部材との間に
は常時油膜が存在するので、それ以後の摺動面3aの摩
耗は極めて緩慢に行われる。
【0034】図11,図12(10,000倍の電子顕微鏡写
真)は、Pb合金製摺動面形成層32 の複数の柱状晶4
が、摺動面3aを形成すべく、上底面fを摺動面3a側
に向けた角錐台状突起、図示例では四角錐台状結晶6の
みを有する場合を示し、このような結晶6またはこれと
四角錐体状結晶5との混成構造によっても前記と同様の
摺動特性が得られる。この場合、摺動面3aの少なくと
も一部が四角錐台状結晶6の上底面fより形成されるこ
とから、摺動開始初期より相手部材と上底面fとの間に
油膜を形成させて初期なじみ性を良好にすると共に安定
化させることができる。
【0035】四角錐体状結晶5および/または四角錐台
状結晶6が摺動面3aの一部を形成するものも本発明に
包含される。この場合、摺動面3aにおける四角錐体状
結晶5等の面積率は50%以上に設定される。
【0036】前記のように優秀な摺動特性を得るために
は四角錐体状結晶5および四角錐台状結晶6の傾きが問
題となる。
【0037】そこで、図7,図13に示すように四角錐
体状結晶5の底面側に、その結晶5を突出させて摺動面
3aに沿う仮想面Gを規定し、また四角錐体状結晶5の
頂点aと底面中央部hを通る直線kが、底面中央部hを
通り仮想面Gに垂直な基準線mに対してなす傾き角をθ
と規定すると、四角錐体状結晶5の傾き角θは0°≦θ
≦30°に設定される。傾き角θが、θ>30°になる
と、表面層3の保油性および頂点a側の優先的摩耗性が
低下する。
【0038】四角錐台状結晶6の場合の傾き角θは、図
11,図14に示すように上底面中央部nおよび下底面
中央部pを通る直線rと下底面中央部pを通り仮想面G
に垂直な基準線mとがなす角度として規定される。この
場合にも傾き角θは、0°≦θ≦30°に設定される。
【0039】前記実施例では、表面層を電気メッキ法に
より形成したが、その他の表面層形成方法としては、P
VD、イオンプレーティング、CVD、スパッタリング
等の気相を介する形成方法を挙げることができる。また
摺動面における角錐体状突起等の形成に当っては、化学
エッチング、電気エッチング、気相エッチング(ボンバ
ード処理)等のエッチング法、転写、切削等の機械加工
等を適用することが可能である。
【0040】本発明はすべり軸受に限らず、他の摺動部
材にも適用される。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、表面層の構造を前記の
ように特定することによって、その表面層の耐焼付き性
および基板に対する剥離強度を向上させた摺動部材を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】すべり軸受の分解平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】表面層3を縦断した場合におけるPb合金の結
晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図4】基層表面におけるPb合金の結晶構造を示す顕
微鏡写真である。
【図5】摺動面形成層を縦断した場合におけるPb合金
の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図6】摺動面におけるPb合金の結晶構造を示す顕微
鏡写真である。
【図7】摺動面形成層の第1例を示す要部概略斜視図で
ある。
【図8】摺動面形成層におけるPb合金結晶のX線回折
図である。
【図9】基層におけるPb合金結晶のX線回折図であ
る。
【図10】表面層の剥離テストを示す説明図である。
【図11】摺動面形成層の第2例を示す要部概略斜視図
である。
【図12】図11に対応する、Pb合金の結晶構造を示
す顕微鏡写真である。
【図13】四角錐体状結晶の傾き角測定法を示す説明図
である。
【図14】四角錐台状結晶の傾き角測定法を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 すべり軸受(摺動部材) 3 表面層 3a 摺動面 31 基層 32 摺動面形成層 5 四角錐体状結晶(角錐体状突起) 6 四角錐台状結晶(角錐台状突起) x 相手部材
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図5は、摺動面形成層32 を縦断した場合
におけるPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(5,
000 倍)であり、また図6は摺動面3aにおけるPb合
金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であ
る。図5,図6および摺動面形成層32 の概略を示す図
7から明らかなように、摺動面形成層32 基層31
ら延出する複数の柱状晶4を有する。図示例では、摺動
面形成層32 は柱状晶4のみから形成されている。各柱
状晶4は、摺動面3aを形成すべく、頂点aを摺動面3
a側に向けた角錐体状突起、図示例では四角錐体状結晶
5を備えている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【表4】 4から明らかなように、本発明は、比較例(2)に比
べて優れた耐焼付き性を有する。このような効果が得ら
れる理由は、摺動面3aを形成する四角錐体状結晶5の
頂点a側を優先的に摩耗させて表面層3の初期なじみ性
を良好にすることができるからであり、また柱状晶4が
四角錐体状結晶5を有することに起因して、摺動面3a
の表面積が広くなるので、表面層3が十分な保油性を有
するからである。この場合、摺動開始初期に頂点a側の
優先的摩耗が終了して平坦面(四角錐台の上底面に相当
する)が形成されると、その平坦面と相手部材との間に
は常時油膜が存在するので、それ以後の摺動面3aの摩
耗は極めて緩慢に行われる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板(2)と、その基板(2)に形成さ
    れて相手部材(x)との摺動面(3a)を持つ合金製表
    面層(3)とを備えた摺動部材において、前記表面層
    (3)は、前記基板(2)上に析出させた基層(31
    と、その基層(31 )上に析出させた摺動面形成層(3
    2 )とより構成され、前記基層(31 )は粒状晶の緻密
    な集合体を有し、前記摺動面形成層(32 )は、前記摺
    動面(3a)を形成する複数の角錐体状突起(5)およ
    び複数の角錐台状突起(6)の少なくとも一方を有する
    ことを特徴とする摺動部材。
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