JPH05177798A - 化粧紙の製造方法 - Google Patents
化粧紙の製造方法Info
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- JPH05177798A JPH05177798A JP4001058A JP105892A JPH05177798A JP H05177798 A JPH05177798 A JP H05177798A JP 4001058 A JP4001058 A JP 4001058A JP 105892 A JP105892 A JP 105892A JP H05177798 A JPH05177798 A JP H05177798A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を具えた高
級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造する方法を提
供することにある。 【構成】表面から、数十〜数百cpsの粘度の電子線硬
化型樹脂1、少なくとも印刷を施すかまたは着色した樹
脂浸透生の良い紙3、数百〜数千cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂4、表面が緻密で樹脂浸透性の少ない紙5、
が積層する構成で、電子線硬化型樹脂が一体化して硬化
するように各層を塗布、圧着、照射することを特徴とす
る。
級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造する方法を提
供することにある。 【構成】表面から、数十〜数百cpsの粘度の電子線硬
化型樹脂1、少なくとも印刷を施すかまたは着色した樹
脂浸透生の良い紙3、数百〜数千cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂4、表面が緻密で樹脂浸透性の少ない紙5、
が積層する構成で、電子線硬化型樹脂が一体化して硬化
するように各層を塗布、圧着、照射することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、住宅機器等に使用
する化粧板に使用する化粧紙の製造方法に関し、特に表
面硬度が高く、耐久性に優れた高級化粧板を安価に能率
良く製造する方法を提供するものである。
する化粧板に使用する化粧紙の製造方法に関し、特に表
面硬度が高く、耐久性に優れた高級化粧板を安価に能率
良く製造する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家具や住宅機器類の水平面に使用
する化粧板は、チタン紙等の浸透性の良い原紙に印刷を
施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の
熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸紙を、フェノ
ールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗せ、鏡面
板を介して加熱圧締して製造していた。この方法によれ
ば水平面用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えた化
粧板ができるが、反面生産効率が悪いため高価なものに
ならざるを得なかった。
する化粧板は、チタン紙等の浸透性の良い原紙に印刷を
施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の
熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸紙を、フェノ
ールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗せ、鏡面
板を介して加熱圧締して製造していた。この方法によれ
ば水平面用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えた化
粧板ができるが、反面生産効率が悪いため高価なものに
ならざるを得なかった。
【0003】コスト面を改善する為に、熱硬化型樹脂を
含浸せず表面から電子線硬化型樹脂を塗布して紙層に浸
透させ、強化する手段も種々検討されているが、次に示
す理由により満足なものが得られていない。
含浸せず表面から電子線硬化型樹脂を塗布して紙層に浸
透させ、強化する手段も種々検討されているが、次に示
す理由により満足なものが得られていない。
【0004】すなわち表面から塗布された樹脂は紙層に
浸透するが、浸透性を重視して樹脂の粘度を下げると、
表面に残留する樹脂が減少するため、化粧紙の表面仕上
り感が悪くなる。逆に表面の仕上り感を重視して樹脂の
浸透を制限するために樹脂の粘度を高くすると、紙層へ
の浸透が減少するため、紙層を強化するという本来の目
的が達成されない。
浸透するが、浸透性を重視して樹脂の粘度を下げると、
表面に残留する樹脂が減少するため、化粧紙の表面仕上
り感が悪くなる。逆に表面の仕上り感を重視して樹脂の
浸透を制限するために樹脂の粘度を高くすると、紙層へ
の浸透が減少するため、紙層を強化するという本来の目
的が達成されない。
【0005】また表面から塗布する樹脂を低粘度のもの
と数百〜数千cpsの粘度のものとの2種類にするとい
う方法がある。しかし先に塗布した低粘度の樹脂が未乾
燥の状態で数百〜数千cpsの粘度の樹脂を塗布する
と、数百〜数千cpsの粘度の樹脂を塗布する段階で絵
柄がぼけたり、仕上りが均一にならない等の問題が生じ
る。また先に塗布した樹脂をいったん硬化させてから後
の樹脂を塗布する方法によれば、仕上り感は良好となる
反面、1層目の樹脂が硬化して界面を形成しているた
め、2層目の樹脂が界面剥離を生じるという問題が避け
られなかった。
と数百〜数千cpsの粘度のものとの2種類にするとい
う方法がある。しかし先に塗布した低粘度の樹脂が未乾
燥の状態で数百〜数千cpsの粘度の樹脂を塗布する
と、数百〜数千cpsの粘度の樹脂を塗布する段階で絵
柄がぼけたり、仕上りが均一にならない等の問題が生じ
る。また先に塗布した樹脂をいったん硬化させてから後
の樹脂を塗布する方法によれば、仕上り感は良好となる
反面、1層目の樹脂が硬化して界面を形成しているた
め、2層目の樹脂が界面剥離を生じるという問題が避け
られなかった。
【0006】一方従来より主として家具の面材等に使用
される化粧板の製法で、いわゆるクイックステップ法に
よれば、基材の表面に水性接着剤を塗付する一方、化粧
紙の裏面にも水性の接着剤を塗付して貼り合わせ、プレ
ス機で圧締して化粧板を製造することが行われている。
しかし、化粧紙の表面にウレタン樹脂等がコーティング
されている程度で、紙層の強化も不十分であり、水平面
用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えているとは言
い難い。
される化粧板の製法で、いわゆるクイックステップ法に
よれば、基材の表面に水性接着剤を塗付する一方、化粧
紙の裏面にも水性の接着剤を塗付して貼り合わせ、プレ
ス機で圧締して化粧板を製造することが行われている。
しかし、化粧紙の表面にウレタン樹脂等がコーティング
されている程度で、紙層の強化も不十分であり、水平面
用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えているとは言
い難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたもので、その課題と
するところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を具
えた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造できる
様な化粧紙を製造する方法を提供するものである。
な問題点を解決するためになされたもので、その課題と
するところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を具
えた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造できる
様な化粧紙を製造する方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するため、表紙の表面に少なくとも印刷を施すかまた
は着色し、その表面に数十〜数百cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂を塗布し、一方、裏紙に数百〜数千cpsの
粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その後前記裏紙の数
百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の塗布面を前
記表紙の数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の
非塗布面に密接させ、前記表紙の数十〜数百cpsの粘
度の電子線硬化型樹脂の塗布面が平滑なロールに接する
ようにして両方の紙を圧着し、前記裏紙の数百〜数千c
psの粘度の電子線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を
照射して両方の電子線硬化型樹脂を硬化することを特徴
とする化粧紙の製造方法を提供するものである。また同
様にして他の製造方法としては、表紙の表面に少なくと
も印刷を施すかまたは着色し、一方、裏紙に数百〜数千
cpsの粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その後前記
裏紙の数百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の塗
布面に表紙の裏面を密接させて両方の紙を圧着し、前記
表紙の表面に数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹
脂を塗布し、その塗布面が平滑なロールに接するように
して圧着し、前記裏紙の数百〜数千cpsの粘度の電子
線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射して両方の電
子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とし、さらに別の
製造方法としては、表紙の表面に少なくとも印刷を施す
かまたは着色し、その表紙の裏面に数百〜数千cpsの
粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その塗布面に裏紙を
圧着し、前記表紙の表面に数十〜数百cpsの粘度の電
子線硬化型樹脂を塗布し、その塗布面が平滑なロールに
接するようにして圧着し、前記裏紙の数百〜数千cps
の粘度の電子線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射
して両方の電子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とす
るものでもある。また、以上の3種の製造方法におい
て、表紙の塗布面の圧着に、平滑なロールの代わりにエ
ンボス型を形成したロールを使用する製造方法も提供す
るものである。
決するため、表紙の表面に少なくとも印刷を施すかまた
は着色し、その表面に数十〜数百cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂を塗布し、一方、裏紙に数百〜数千cpsの
粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その後前記裏紙の数
百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の塗布面を前
記表紙の数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の
非塗布面に密接させ、前記表紙の数十〜数百cpsの粘
度の電子線硬化型樹脂の塗布面が平滑なロールに接する
ようにして両方の紙を圧着し、前記裏紙の数百〜数千c
psの粘度の電子線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を
照射して両方の電子線硬化型樹脂を硬化することを特徴
とする化粧紙の製造方法を提供するものである。また同
様にして他の製造方法としては、表紙の表面に少なくと
も印刷を施すかまたは着色し、一方、裏紙に数百〜数千
cpsの粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その後前記
裏紙の数百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の塗
布面に表紙の裏面を密接させて両方の紙を圧着し、前記
表紙の表面に数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹
脂を塗布し、その塗布面が平滑なロールに接するように
して圧着し、前記裏紙の数百〜数千cpsの粘度の電子
線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射して両方の電
子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とし、さらに別の
製造方法としては、表紙の表面に少なくとも印刷を施す
かまたは着色し、その表紙の裏面に数百〜数千cpsの
粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その塗布面に裏紙を
圧着し、前記表紙の表面に数十〜数百cpsの粘度の電
子線硬化型樹脂を塗布し、その塗布面が平滑なロールに
接するようにして圧着し、前記裏紙の数百〜数千cps
の粘度の電子線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射
して両方の電子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とす
るものでもある。また、以上の3種の製造方法におい
て、表紙の塗布面の圧着に、平滑なロールの代わりにエ
ンボス型を形成したロールを使用する製造方法も提供す
るものである。
【0009】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図1は本発明による化粧紙の製造方法の圧着、電子
線硬化の段階を模式的に示したものである。表紙である
ところの樹脂浸透性の良い紙3としては、坪量30〜1
20g/m2の化粧紙用原紙が好適である。この表紙に印刷
2を施す場合の印刷方法としては、グラビア印刷法等の
公知の印刷方法で良い。また、単色の化粧紙を製造する
場合は、着色した樹脂浸透性の良い紙を使用することに
より、印刷を除いても良い。
る。図1は本発明による化粧紙の製造方法の圧着、電子
線硬化の段階を模式的に示したものである。表紙である
ところの樹脂浸透性の良い紙3としては、坪量30〜1
20g/m2の化粧紙用原紙が好適である。この表紙に印刷
2を施す場合の印刷方法としては、グラビア印刷法等の
公知の印刷方法で良い。また、単色の化粧紙を製造する
場合は、着色した樹脂浸透性の良い紙を使用することに
より、印刷を除いても良い。
【0010】表紙に塗布する電子線硬化型樹脂1として
は、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート
等の(メタ)アクリル酸エステルオリゴマー等に、単官
能または多官能のモノマー、場合によりスリップ剤・マ
ット剤等の添加剤を配合して粘度を数10〜数100c
psに調整した電子線硬化型樹脂が好ましい。
は、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート
等の(メタ)アクリル酸エステルオリゴマー等に、単官
能または多官能のモノマー、場合によりスリップ剤・マ
ット剤等の添加剤を配合して粘度を数10〜数100c
psに調整した電子線硬化型樹脂が好ましい。
【0011】裏紙であるところの表面が緻密で樹脂浸透
性の少ない紙5としては、坪量20〜60g/m2の原紙
で、隠蔽性の良い紙が好適である。この裏紙と表紙の間
に積層することになる数百〜数千cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂4としては、ウレタンアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリエステルアクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルオリゴマーに適宜モノマー等を
添加して粘度を数100〜数1000cpsに調整した
電子線硬化型樹脂が好ましい。
性の少ない紙5としては、坪量20〜60g/m2の原紙
で、隠蔽性の良い紙が好適である。この裏紙と表紙の間
に積層することになる数百〜数千cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂4としては、ウレタンアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリエステルアクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルオリゴマーに適宜モノマー等を
添加して粘度を数100〜数1000cpsに調整した
電子線硬化型樹脂が好ましい。
【0012】電子線照射装置7より照射する電子線の加
速電圧は200〜250Kv、照射量は3〜5Mrad
程度が良い。この処理によりすべての層が一体となり表
面の性能が優れた化粧板が得られる。通常この処理は5
0〜150m/minのライン速度で可能であるから極
めて生産効率が高い。
速電圧は200〜250Kv、照射量は3〜5Mrad
程度が良い。この処理によりすべての層が一体となり表
面の性能が優れた化粧板が得られる。通常この処理は5
0〜150m/minのライン速度で可能であるから極
めて生産効率が高い。
【0013】また、圧着に通常用いる平滑なロール6の
かわりに表面にエンボス型を形成したロールを使用する
ことにより、シャープなエンボス形状が形成された化粧
紙を得ことが可能となる。
かわりに表面にエンボス型を形成したロールを使用する
ことにより、シャープなエンボス形状が形成された化粧
紙を得ことが可能となる。
【0014】
【作用】以上に述べたように、本発明による化粧紙は、
表面は電子線硬化型樹脂が保護し、その電子線硬化型樹
脂が化粧紙の表紙の裏面付近までよく浸透し、紙間を強
化する。しかしその一方で、表紙の裏面付近で数百〜数
千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂と接するために、電
子線硬化型樹脂が必要以上に浸透しないので表面の樹脂
量が確保され、表面の仕上がり外観に優れる。
表面は電子線硬化型樹脂が保護し、その電子線硬化型樹
脂が化粧紙の表紙の裏面付近までよく浸透し、紙間を強
化する。しかしその一方で、表紙の裏面付近で数百〜数
千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂と接するために、電
子線硬化型樹脂が必要以上に浸透しないので表面の樹脂
量が確保され、表面の仕上がり外観に優れる。
【0015】またこれらの電子線硬化型樹脂は、電子線
照射により、化粧紙の表紙の裏面を通過した電子線の作
用によって硬化して一体となるため、化粧紙のどこをと
っても弱い層がなく、極めて強度の高い化粧紙を製造で
きる。
照射により、化粧紙の表紙の裏面を通過した電子線の作
用によって硬化して一体となるため、化粧紙のどこをと
っても弱い層がなく、極めて強度の高い化粧紙を製造で
きる。
【0016】
<実施例1>樹脂浸透性の良い坪量60g/m2の化粧紙用
原紙を表紙としてマホガニー調木目絵柄を印刷して熱乾
燥した後、粘度400cpsに調整した電子線硬化型樹
脂(東亜合成(株)製「アロニックスM−8030」)
を50g/m2塗布する一方、表面が緻密で樹脂浸透性の少
ない坪量30g/m2の紙を裏紙として粘度2000cps
に調整した電子線硬化型樹脂(BASF製「LR855
5」)を15g/m2塗布し、直ちに化粧紙用原紙と重ね合
わせ、平滑な鏡面状の金属ロールに印刷側を圧着し、電
子線照射装置にて、加速電圧200Kv、5Mradの
電子線を照射して樹脂を硬化させ、化粧紙を得た。
原紙を表紙としてマホガニー調木目絵柄を印刷して熱乾
燥した後、粘度400cpsに調整した電子線硬化型樹
脂(東亜合成(株)製「アロニックスM−8030」)
を50g/m2塗布する一方、表面が緻密で樹脂浸透性の少
ない坪量30g/m2の紙を裏紙として粘度2000cps
に調整した電子線硬化型樹脂(BASF製「LR855
5」)を15g/m2塗布し、直ちに化粧紙用原紙と重ね合
わせ、平滑な鏡面状の金属ロールに印刷側を圧着し、電
子線照射装置にて、加速電圧200Kv、5Mradの
電子線を照射して樹脂を硬化させ、化粧紙を得た。
【0017】上記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にしたとこ
ろ、外観上非常に光沢が高く塗装感があり、性能的にも
水平面への使用も問題ないものであった。
にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にしたとこ
ろ、外観上非常に光沢が高く塗装感があり、性能的にも
水平面への使用も問題ないものであった。
【0018】<実施例2>表面の緻密な樹脂浸透性の少
ない坪量40g/m2の紙を裏紙として粘度2000cps
に調整した電子線硬化型樹脂(BASF製「LR855
5」)に、浸透性の良い坪量80g/m2の化粧紙用原紙を
表紙として石目調絵柄を印刷した印刷物を圧着させた
後、印刷上に粘度200cpsに調整した電子線硬化型
樹脂(ダイセルユーシービー製「エベクリル810」)
を60g/m2塗布し、その面を、深さ30μmで細線を多
方向に組み合わせたエンボス形を形成した金属ロールに
圧着し、電子線照射装置にて、加速電圧250Kv、5
Mradの電子線を照射して樹脂を硬化させて、化粧紙
を得た。
ない坪量40g/m2の紙を裏紙として粘度2000cps
に調整した電子線硬化型樹脂(BASF製「LR855
5」)に、浸透性の良い坪量80g/m2の化粧紙用原紙を
表紙として石目調絵柄を印刷した印刷物を圧着させた
後、印刷上に粘度200cpsに調整した電子線硬化型
樹脂(ダイセルユーシービー製「エベクリル810」)
を60g/m2塗布し、その面を、深さ30μmで細線を多
方向に組み合わせたエンボス形を形成した金属ロールに
圧着し、電子線照射装置にて、加速電圧250Kv、5
Mradの電子線を照射して樹脂を硬化させて、化粧紙
を得た。
【0019】上記化粧紙を実施例1と同様の方法で化粧
板にしたところ、外観上精細なエンボス形状がシャープ
に形成され、見る角度により反射する位置が変わり、非
常に趣の深いものであった。性能的にも水平面への使用
も問題ないものであった。
板にしたところ、外観上精細なエンボス形状がシャープ
に形成され、見る角度により反射する位置が変わり、非
常に趣の深いものであった。性能的にも水平面への使用
も問題ないものであった。
【0020】<実施例3>樹脂浸透性の良い坪量60g/
m2の化粧紙用原紙を表紙としてオーク調木目絵柄を印刷
して熱乾燥した後、裏面に粘度3000cpsに調整し
た電子線硬化型樹脂(BASF製「LR8555」)を
塗布して、表面が緻密で樹脂浸透性の少ない坪量23g/
m2の紙を裏紙として圧着した後、印刷上に粘度400c
psに調整した電子線硬化樹脂(東亜合成(株)製「ア
ロニックスM−8030及びM−1210」)を50g/
m2塗布し、直ちにその面を、深さ45μmの木目導管形
状の凸部と梨地面が形成さされたエンボス形を形成した
金属ロールに圧着し、電子線照射装置にて、加速電圧2
00Kv、5Mradの電子線を照射して化粧紙を得
た。
m2の化粧紙用原紙を表紙としてオーク調木目絵柄を印刷
して熱乾燥した後、裏面に粘度3000cpsに調整し
た電子線硬化型樹脂(BASF製「LR8555」)を
塗布して、表面が緻密で樹脂浸透性の少ない坪量23g/
m2の紙を裏紙として圧着した後、印刷上に粘度400c
psに調整した電子線硬化樹脂(東亜合成(株)製「ア
ロニックスM−8030及びM−1210」)を50g/
m2塗布し、直ちにその面を、深さ45μmの木目導管形
状の凸部と梨地面が形成さされたエンボス形を形成した
金属ロールに圧着し、電子線照射装置にて、加速電圧2
00Kv、5Mradの電子線を照射して化粧紙を得
た。
【0021】このようにして得られた化粧紙の外観は極
めて本木に酷似したものであり、適度な柔軟性を持つた
め、曲げることも可能であった。
めて本木に酷似したものであり、適度な柔軟性を持つた
め、曲げることも可能であった。
【0022】
【発明の効果】以上に示したように、本発明による化粧
紙の製造方法により、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗
性を具えた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造
することが可能となった。製造段階においては、印刷と
同時に1工程で生産することも容易である。
紙の製造方法により、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗
性を具えた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造
することが可能となった。製造段階においては、印刷と
同時に1工程で生産することも容易である。
【0023】また、化粧紙の表面はロールの表面形状を
転写するため、ロールを交換するだけで、容易に様々な
エンボス形状のものが得られる。極めて平滑な鏡面状の
ものなども可能である。
転写するため、ロールを交換するだけで、容易に様々な
エンボス形状のものが得られる。極めて平滑な鏡面状の
ものなども可能である。
【0024】
【図1】本発明による化粧紙の製造方法を模式的に示し
た説明図である。
た説明図である。
1…数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹脂層 2…印刷層 3…樹脂浸透性の良い紙 4…数百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂層 5…表面が緻密で樹脂浸透性の少ない紙 6…ロール 7…電子線照射装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/16 6122−4F 29/00 7016−4F
Claims (4)
- 【請求項1】樹脂浸透性の良い紙(以下、表紙とする)
の表面に少なくとも印刷を施すかまたは着色し、その表
面に数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型樹脂を塗布
し、一方、表面が緻密で樹脂浸透性の少ない紙(以下、
裏紙とする)に数百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型
樹脂を塗布し、その後前記裏紙の数百〜数千cpsの粘
度の電子線硬化型樹脂の塗布面を前記表紙の数十〜数百
cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の非塗布面に密接さ
せ、前記表紙の数十〜数百cpsの粘度の電子線硬化型
樹脂の塗布面が平滑なロールに接するようにして両方の
紙を圧着し、前記裏紙の数百〜数千cpsの粘度の電子
線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射して両方の電
子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とする化粧紙の製
造方法。 - 【請求項2】表紙の表面に少なくとも印刷を施すかまた
は着色し、一方、裏紙に数百〜数千cpsの粘度の電子
線硬化型樹脂を塗布し、その後前記裏紙の数百〜数千c
psの粘度の電子線硬化型樹脂の塗布面に表紙の裏面を
密接させて両方の紙を圧着し、前記表紙の表面に数十〜
数百cpsの粘度の電子線硬化型樹脂を塗布し、その塗
布面が平滑なロールに接するようにして圧着し、前記裏
紙の数百〜数千cpsの粘度の電子線硬化型樹脂の非塗
布面より電子線を照射して両方の電子線硬化型樹脂を硬
化することを特徴とする化粧紙の製造方法。 - 【請求項3】表紙の表面に少なくとも印刷を施すかまた
は着色し、その表紙の裏面に数百〜数千cpsの粘度の
電子線硬化型樹脂を塗布し、その塗布面に裏紙を圧着
し、前記表紙の表面に数十〜数百cpsの粘度の電子線
硬化型樹脂を塗布し、その塗布面が平滑なロールに接す
るようにして圧着し、前記裏紙の数百〜数千cpsの粘
度の電子線硬化型樹脂の非塗布面より電子線を照射して
両方の電子線硬化型樹脂を硬化することを特徴とした化
粧紙の製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜3に記載の表紙の塗布面の圧着
に、平滑なロールの代わりにエンボス型を形成したロー
ルを使用することを特徴とする請求項1〜3に記載の化
粧紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4001058A JP2755000B2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 化粧紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4001058A JP2755000B2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 化粧紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177798A true JPH05177798A (ja) | 1993-07-20 |
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