JPH0834104A - 化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材の製造方法

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JPH0834104A
JPH0834104A JP6172514A JP17251494A JPH0834104A JP H0834104 A JPH0834104 A JP H0834104A JP 6172514 A JP6172514 A JP 6172514A JP 17251494 A JP17251494 A JP 17251494A JP H0834104 A JPH0834104 A JP H0834104A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
electron beam
resin
backer
curable resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP6172514A
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English (en)
Inventor
Eiji Hinishi
英二 日西
Katsunori Nishijima
克典 西島
Ryotaro Sato
亮太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0834104A publication Critical patent/JPH0834104A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水平面にも使用可能な表面強度や耐摩耗性を具
えた化粧材を極めて能率的にかつ安価に製造する方法を
提供すること。 【構成】任意の印刷を形成した紙基材1の表面に電子線
硬化型樹脂2を塗布し、電子線照射装置5内の金属ロー
ル6にその樹脂面を圧着する一方、熱硬化性樹脂を含浸
したバッカー紙3の表面に電子線硬化型樹脂4を塗布
し、印刷紙とバッカー紙が重なり合った状態でバッカー
紙の裏面に向けて電子線照射装置より電子線7を照射
し、電子線硬化型樹脂2及び4を硬化させることによ
り、紙基材1とバッカー紙3を貼り合わせるのと同時に
印刷紙の表面の樹脂を一体硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、住宅機器等に使用
する化粧材の製造方法に関し、特に表面強度や耐摩耗性
が強く、水平面にも使用可能な耐久性に優れた高級化粧
材を安価に能率良く製造する方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、家具や住宅機器類の水平面に使用
する表面強度や耐摩耗性を備えた化粧材は、チタン紙等
の化粧紙用原紙に印刷を施した後、メラミン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて作っ
た樹脂含浸紙を、フェノールコア紙やパーティクルボー
ド等の基材に乗せ、鏡面板を介して加熱圧締して製造し
ている。
【0003】例えば、高圧メラミン化粧板の場合は、化
粧紙にメラミン樹脂を含浸させた含浸紙とフェノールコ
ア紙を数枚重ねて加熱圧締したのち冷却して1〜3mm
程度の厚みの化粧材として製造している。高圧メラミン
化粧板の場合はさらに接着剤を介してボード基材と貼り
合わせて使用される場合が多い。
【0004】また、低圧メラミン化粧板やジアリルフタ
レート化粧板の場合は、化粧紙にメラミン樹脂もしくは
ジアリルフタレート樹脂を含浸させた含浸紙とボード基
材を重ね合わせて加熱圧締して製造されている場合が多
い。
【0005】しかし、これらの方法によれば、3尺×6
尺や4尺×8尺といったカットサイズでの製造であり、
鏡面板・含浸紙・ボード基材などをひとつづつ重ね合わ
せてセットしなければならないといった点で生産効率も
悪い高価なものにならざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、水平面にも使用可能な表面強度や耐摩耗性
を具えた化粧材を極めて能率的にかつ安価に製造する方
法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこの問題点を解
決するため、任意の印刷を施した紙基材の表面に電子線
硬化型樹脂を塗布し、熱硬化性樹脂を含浸したバッカー
紙の表面に電子線硬化型樹脂を塗布し、電子線照射装置
内に設けた金属ロール上に、前記紙基材とバッカー紙を
表面を内にしてこの順に位置をずらして圧着し、その後
直ちにバッカー紙の裏面より電子線を照射し、一体硬化
した紙基材とバッカー紙を金属ロールから離型すること
を特徴とする化粧材の製造方法を提供する。
【0008】以下、図面に基づき本発明の製造方法につ
いて詳細に説明する。任意の印刷を形成した紙基材1の
表面に電子線硬化型樹脂2を塗布し、電子線照射装置5
内の金属ロール6にその樹脂面を圧着する一方、熱硬化
性樹脂を含浸したバッカー紙3の表面にも電子線硬化型
樹脂4を塗布し、印刷紙とバッカー紙が重なり合った状
態でバッカー紙の裏面に向けて電子線照射装置より電子
線7を照射し、電子線硬化型樹脂2及び4を硬化させる
ことにより、紙基材1とバッカー紙3を貼り合わせるの
と同時に印刷紙の表面の樹脂を一体硬化させる。更に、
一体硬化した印刷紙及びバッカー紙を金属ロールより離
型させることにより、化粧材8が得られる。
【0009】ここで、紙基材1としては、坪量23〜1
20g/m2 の薄葉紙やチタン紙などから選択できる。
一方、塗布する電子線硬化型樹脂の量は、後述するよう
に、水平面に使用可能な耐摩耗性を得る為、30〜20
0g/m2 程度が必要となる。通常、前記程度の坪量の
紙でこの量の電子線硬化型樹脂を塗布しようとすると、
硬化時の収縮によりカールが大きくなり、わずかのきっ
かけで樹脂層が割れることもある。しかし本発明の製造
方法では、電子線硬化型樹脂の硬化はバッカー紙と貼り
合わされる直後に行なわれ、カールが大きくなったり、
樹脂層が割れるということはない。
【0010】任意の印刷を施すには、グラビア印刷法な
どの公知の方法でベタ印刷、絵柄印刷等が可能である。
単色の化粧紙の場合、着色した紙基材を使用することに
より印刷は除いても良い。
【0011】紙基材に塗布する電子線硬化型樹脂2とし
ては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレー
ト、エポキシアクリレート等の(メタ)アクリル酸エス
テルオリゴマー等に、単官能または多官能のモノマー、
場合によりスリップ剤・マット剤等の添加剤を配合して
粘度を100〜2000cpsに調整した電子線硬化型
樹脂が好ましい。
【0012】紙基材に塗布する電子線硬化型樹脂の塗布
量は前記のとおり、30〜200g/m2 程度が必要と
なる。塗工方法は、グラビアコート法・ロールコーター
法・コンマコーター法・ダイコーター法などから適宜選
択できる。任意の絵柄を施す工程と電子線硬化型樹脂4
を塗布する工程は、オンラインで行うことことにより更
に効率が良く、安価に製造することが可能である。
【0013】一方、バッカー紙3としては、坪量が12
0〜250g/m2 程度のクラフト紙にフェノール樹脂
やメラミン樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸したものが使
用可能である。
【0014】バッカー紙に塗布する電子線硬化型樹脂4
としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート等の(メタ)アクリル酸
エステルオリゴマー等に、単官能または多官能のモノマ
ーを配合して、粘度を100〜2000cpsに調整し
た電子線硬化型樹脂が好ましい。
【0015】バッカー紙に塗布する電子線硬化型樹脂の
塗布量は印刷紙とバッカー紙とを接着させるために3〜
50g/m2 が好ましい。塗工方法は、グラビアコート
法・ロールコーター法などから適宜選択できる。
【0016】電子線照射装置5内の金属ロール6は、硬
化した樹脂が容易に離型するようにクロム・ニッケルな
どのメッキが施されていることが好ましい。紙基材とバ
ッカー紙は金属ロール上の位置をずらせて圧着するよう
に紙の走行位置を調整することが必要である。
【0017】得られる化粧材の表面形状は、紙基材上の
電子線硬化型樹脂が硬化することにより、金属ロールの
表面形状がそのまま転写される。鏡面に研磨された金属
ロールを使用することにより高光沢で平滑性の優れた化
粧材が得られ、彫刻やサンドブラストにより梨地に加工
された金属ロールを使用することにより均一な艶消し状
の化粧材が得られ、腐食法・彫刻法・電鋳法などにより
微細凹凸を形成した金属ロールを使用することにより表
面エンボス模様を有する化粧材が得られる。
【0018】電子線照射装置より照射される電子線7と
しては、加速電圧が200〜250Kv、照射量は2〜
5Mrad程度が好適である。この処理により紙基材上
の電子線硬化型樹脂とバッカー紙上の電子線硬化型樹脂
が同時に硬化され、すべての層が一体となり表面の性能
が優れた化粧材が得られる。この処理は50〜150m
/分のライン速度で連続して製造することが可能である
から極めて生産効率が高く、安価に製造することができ
る。
【0019】
【作用】以上に示したように、本発明の化粧材の製造方
法により、表面の電子線硬化型樹脂と紙基材とバッカー
紙の間の電子線硬化型樹脂が金属ロール上にて圧着さ
れ、各層を通過する電子線により一体硬化されるので、
どこをとっても弱い層がなく、極めて強度の強い化粧材
となる。
【0020】
【実施例】坪量60g/m2 の化粧紙用原紙に着色ベタ
印刷及びマホガニー調木目絵柄印刷を行い印刷層を形成
した後、粘度400cpsに調整した電子線硬化型樹脂
(ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル81
0」)を50g/m2 塗布する。一方、坪量250g/
2 のフェノール樹脂を含浸したバッカー紙に粘度80
0cpsに調整した電子線硬化型樹脂(ダイセルユーシ
ービー(株)製:「エベクリル3700−20H」)を
20g/m2 塗布し、それぞれの樹脂面を鏡面に研磨さ
れた金属ロール上に位置をずらせて圧着したのち、バッ
カー紙の裏面に向けて加速電圧250Kv、照射量3M
radの電子線を照射して、各層の電子線硬化型樹脂を
一体硬化させ、金属ロールより離型し、化粧材を得た。
【0021】このようにして得た化粧材は、高光沢で平
滑性の優れた巻き取り状のものとなり、表面強度や耐摩
耗性に優れ、パーティクルボード基材と貼り合わせて水
平面にも使用可能なものとなった。
【0022】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の化粧材の
製造方法は、カットサイズの加熱圧締という製造方法で
はなく、巻き取り状で連続して製造するので、生産効率
が高く、安価に製造することができる。また、得られた
化粧材は、表面樹脂と印刷紙とバッカー紙の間の電子線
硬化型樹脂が、電子線照射により各層を通過した電子線
の作用により、一体硬化されることによりどこをとって
も弱い層がなく、極めて強度の強い化粧材となる。ま
た、表面樹脂の硬化はバッカー紙と貼り合わせるのと同
時であるため、坪量の少ない紙に坪量より多めの樹脂を
塗布しても、カールが大きくなったり、樹脂層が割れる
ということもない。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の製造方法の一実施例の工程を
示した概略図である。
【符号の説明】
1…紙基材 2…電子線硬化型樹脂 3…バッカー紙
4…電子線硬化型樹脂 5…電子線照射装置 6…金属ロール 7…電子線 8
…化粧材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の印刷を施した紙基材の表面に電子線
    硬化型樹脂を塗布し、熱硬化性樹脂を含浸したバッカー
    紙の表面に電子線硬化型樹脂を塗布し、電子線照射装置
    内に設けた金属ロール上に、前記紙基材とバッカー紙を
    表面を内にしてこの順に位置をずらして圧着し、その後
    直ちにバッカー紙の裏面より電子線を照射し、一体硬化
    した紙基材とバッカー紙を金属ロールから離型すること
    を特徴とする化粧材の製造方法。
JP6172514A 1994-07-25 1994-07-25 化粧材の製造方法 Pending JPH0834104A (ja)

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JP6172514A JPH0834104A (ja) 1994-07-25 1994-07-25 化粧材の製造方法

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JPH0834104A true JPH0834104A (ja) 1996-02-06

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ID=15943372

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JP6172514A Pending JPH0834104A (ja) 1994-07-25 1994-07-25 化粧材の製造方法

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JP (1) JPH0834104A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101973865A (zh) * 2010-09-14 2011-02-16 华东理工大学 利用环境污染物四氯化碳将羧酸氯化为相应酰氯的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101973865A (zh) * 2010-09-14 2011-02-16 华东理工大学 利用环境污染物四氯化碳将羧酸氯化为相应酰氯的方法

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