JPH0517439A - 光学的に活性な二環式イミノ−α−カルボン酸エステルのラセミ体の分割法で得られた化合物 - Google Patents

光学的に活性な二環式イミノ−α−カルボン酸エステルのラセミ体の分割法で得られた化合物

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JPH0517439A
JPH0517439A JP3027801A JP2780191A JPH0517439A JP H0517439 A JPH0517439 A JP H0517439A JP 3027801 A JP3027801 A JP 3027801A JP 2780191 A JP2780191 A JP 2780191A JP H0517439 A JPH0517439 A JP H0517439A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式(Ia)または(Ib) の化合物およびその塩。(式中、2個の橋頭水素原子は
シス配置を有し、COOR基は二環式環系に関してエン
ドに配向され、COOR基に対する炭素原子αはRまた
はS配置を有し、(1) RはC〜Cのアルキル、
〜CのシクロアルキルまたはC〜C13のアラ
ルキル(これは場合によってはNOによって置換され
ていてもよい)または水素を示し、 (a) AおよびBは水素を示しそしてBおよびC
は式−〔CH−(式中nは3,4,5または6で
ある)の鎖または式−〔CH−CH=CH−〔C
−式中(p+q)は1,2,3または4であ
る)の鎖を形成しまたは (b) CおよびBは水素を示しそしてAおよびB
は一緒になって(a)に前述した鎖の一つを形成す
る。) 【効果】 上記化合物は降圧剤用化合物を製造するのに
有用な中間体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】ジアステレオマー塩の結晶化によるアミ
ノ酸のラセミ体の分割は、広く使用されている方法であ
る〔「Quart. Rev.」第25巻(1971年)第323
頁〕。通常、N−アシル化アミノ酸を使用し、アルカロ
イド塩基との塩を結晶化させそして均質なジアステレオ
マー塩を例えば酸性化溶液からのN−アシル−アミノ酸
の抽出によって分解する〔「J. Amer. Chem. Soc.」第
71巻(1949年)第2541頁および第3251
頁〕。また光学的に活性な酸を使用して変換法を実施し
そしてアミノ酸エステルまたはアミドを結晶化させるこ
とも可能である〔「Chem. Ber.」第86巻(1953
年)第1524頁〕。
【0002】例えば10−樟脳スルホン酸、アビエチン
酸または酒石酸またはそれらのO−誘導体のような光学
的に活性な化合物が、この目的に対して使用される。こ
の操作方法は、更に合成に使用される出発化合物として
光学的に活性なアミノ酸エステルを使用することを企図
する場合に特に適当している。この場合において、初期
にN−アシル化合物を製造しそして次に光学的に活性な
塩基との塩形成によってラセミ体の分割を行い、アシル
残基を分裂除去しそしてそれから遊離アミノ酸をエステ
ル化することは有利でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二環式イミノ−α−カ
ルボン酸エステルに対して適当した方法は、これまで発
表されていない。慣用的な酸はすべてラセミ体の分割に
対して適当でないということが実験的試験から明らかで
ある。ラセミ体のN−ベンゾイル化合物を使用するオク
タヒドロインドール−2−カルボン酸に対して欧州特許
出願第A37,231号から知られている方法は、光学的に活
性なα−フェニルエチルアミンとの塩によって分割する
ことができる。しかしながら、前述した理由のために、
この方法はエステルが更に合成するための中間体として
必要である場合に経済的でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】驚くべきことには、例え
ばS−フェニルアラニン、チロシンまたはチロシンO−
誘導体のようなフェニル核を含有する光学的に活性なR
−またはS−アミノ酸のN−アシル誘導体は二環式イミ
ノ−α−カルボン酸エステルに対するキラールパートナ
ー(chiral partner)として適当であるということが判
った。これは(S,R)−および(R,S)−塩は溶液中
に残留するけれども、(S,S)−または(R,R)−塩
は通常適当な溶剤から自発的に沈殿するという理由から
である。単一の工程で95%より大なる濃縮を達成する
ことが可能でありそして単一の再結晶が、高収量で光学
的に均質な塩を与えそしてこれらは既知の方法で分解さ
れる。
【0005】従って、本発明はラセミエステルとフェニ
ル核を含有する光学的に活性なN−アシル化R−または
S−アミノカルボン酸との塩を製造し、それらを非プロ
トン性有機溶剤または6個までの炭素原子を有するアル
コールから再結晶させ、沈殿した光学的に均質なジアス
テレオマー塩をそれ自体既知の方法で分解しそして式
(Ia)および(Ib)の対掌体を単離しそしてもし適
当ならば後者をそれ自体既知の方法で加水分解または水
素添加分解によって遊離酸に変換することを特徴とする
ジアステレオマー塩の結晶化によって二環式イミノ−α
−カルボン酸エステルのラセミ混合物を式(Ia)およ
び(Ib)
【化2】 〔上記式中、Rは1〜6個の炭素原子を有する脂肪族残
基、4〜10個の炭素原子を有する脂環式残基、6〜1
2個の炭素原子を有する芳香族残基または7〜15個の
炭素原子を有する芳香脂肪族残基を示し、(a) Aお
よびB1は水素を示しそしてB2およびCは一緒になって
式−〔CH2n−(式中nは3、4、5または6であ
る)の鎖または式−〔CH2p−CH=CH−〔C
2q−(式中(p+q)は1、2、3または4であ
る)の鎖を形成し(b) CおよびB2は水素を示しそ
してAおよびB1は一緒になって式−〔CH2n−(式
中nは3、4、5または6である)の鎖または式−〔C
2p−CH=CH−〔CH2q−(式中(p+q)は
1、2、3または4である)の鎖を形成しまたは(c)
AおよびCは水素を示しそしてB1およびB2は一緒に
なって式−〔CH2m−(式中mは4、5、6または7
である)の鎖を形成する〕の成分に分割する方法に関す
るものである。
【0006】式(Ia)および(Ib)において(a)
AおよびB1が水素を示しそしてB2およびCが一緒に
なって式−〔CH2n−(式中nは3、4、5または6
である)の鎖または式−〔CH2p−CH=CH−〔C
2q−(式中(p+q)は1、2、3または4であ
る)の鎖を形成するかまたは(b) CおよびB2が水
素を示しそしてAおよびB1が一緒になって(a)に前
述した鎖の一つを形成するような化合物のラセミ体の分
割が好適である。
【0007】特に好適な方法は、2個の橋頭(ブリッジ
ヘッド)水素原子がシス配置を有しそしてCOOR基が
二環式環系に関してエンドに配向されている式(Ia)
および(Ib)のラセミ二環式エステルの塩を好ましく
は結晶として沈殿させることからなる。
【0008】特に適当したイミノ−α−カルボン酸エス
テルは、例えばHoubene-Wyle氏編「Methoden der Organ
ischen Chemie」第XV/1巻第314〜427頁(19
74年)またはBodanszky氏等「Peptide Synthesis」第
2版(1976年)に記載されているような水素添加分
解または加水分解によって開裂できる脂肪族、脂環式ま
たは芳香脂肪族アルコールとのエステルである。Rが1
〜6個の炭素原子を有するアルキル、4〜8個の炭素原
子を有するシクロアルキルまたは場合によってはNO2
によって置換されていてもよい7〜13個の炭素原子を
有するアラルキルを示す式(Ia)+(Ib)のエステ
ル特に4個までの炭素原子を有するアルキルエステルお
よびアラルキルエステル例えばベンジル、ニトロベンジ
ルまたはベンズヒドリルエステルが好適である。
【0009】フェニル核を含有する適当なN−アシル化
アミノカルボン酸の例は、R−またはS−フェニルアラ
ニン、−C−フェニルグリシン、−β−フェニル−α−
アミノ酪酸、−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニ
ン、−β−フェニルセリンおよび−チロシンの誘導体で
ある。R−またはS−フェニルアラニン、−C−フェニ
ルグリシンおよび−チロシンのN−アシル誘導体が好適
である。
【0010】使用できるN−アシル保護基は、例えばHo
ubene-Wyle氏編「Methoden der Organischen Chemie」
第XV/1巻第46〜305頁またはBodanszky氏等著「P
eptide Synthesis」第2版(1976年)に記載されて
いる慣用的なNH2保護基である。1〜6個の炭素原子
を有するアルカノイル特にホルミル、第3級ブトキシカ
ルボニルおよびベンジルオキシカルボニルが好適であ
る。存在する遊離OH基は、もし適当ならば、1〜6個
の炭素原子を有するアルキル特にメチル、エチルまたは
第3級ブチルによって、ベンジルによってまたはペプチ
ド化学において慣用的な他のOH保護基〔例えばHouben
e-Wyle氏編「Methoden der Organischen Chemie」第XV
/1巻またはBodanszky氏等著「Peptide Synthesis」第
2版(1976年)参照〕によってO−アルキル化でき
る。
【0011】適当なおよび好適な溶剤は例えばエステ
ル、酢酸エチル、シクロヘキサンおよびテトラヒドロフ
ランのような非プロトン性有機溶剤であるが、6個まで
の炭素原子を有するアルコールを使用することも可能で
ある。
【0012】オクタヒドロインドール−2−カルボン酸
は米国特許第4,350,704号から既知である。西独特許出
願第P 32 26 768.1号は2−アザビシクロ〔3.3.0〕
オクタン−3−カルボン酸に関するものでありそして西
独特許出願第P 32 10 496.0号は2,3,3a,4,5,7
a−ヘキサヒドロ〔1H〕インドール−2−カルボン酸
に関するものである。西独特許出願第P 32 11 676.4号
はオクタヒドロインドール−1−カルボン酸および3−
アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン−4−カルボン酸に
関するものである。
【0013】CおよびB2が水素を示しそしてAおよび
1が一緒になって前述した鎖を示す式(Ia)+(I
b)のラセミ二環式シス、エンド−イミノ−α−カルボ
ン酸は、例えばシクロアルカノンのエナミンおよび式
(IV)
【化3】 (式中X′はヌクレオフューギック基(nucleofugic gr
oup)好適には塩素または臭素を示し、Y′は1〜5個
の炭素原子を有するアルカノイル、7〜9個の炭素原子
を有するアロイルまたはペプチド化学において慣用的で
ありそして酸で分裂除去できる他の保護基を示しそして
4は1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたは7〜
9個の炭素原子を有するアルアルキルを示す)のN−ア
シル化β−ハロゲノ−α−アミノカルボン酸エステルま
たは式(V)
【化4】 (式中Y′およびR4は前述した意味を有する)のアク
リル酸エステルから、後者の化合物を反応せしめて式
(VI)
【化5】 (式中A、B1、R4およびY′は前述した意味を有す
る)の化合物を得、後者の化合物を強酸を使用してアク
リルアミドおよびエステルの開裂によって環化せしめて
式(VIIa)または(VIIb)
【化6】 の化合物を得、後者の化合物を遷移金属触媒の存在下に
おける接触水素添加によってかまたは低級アルカノール
中におけるボラン−アミン複合体または複合硼水素化物
による還元によってRが水素を示す式(Ia)および
(Ib)の化合物に変換しそして後者の化合物をエステ
ル化せしめてRが前述した意義を有する式(Ia)およ
び(Ib)の化合物を得ることによって製造することが
できる。
【0014】AおよびB1が水素を示しそしてB2および
Cが一緒になって前述した鎖を示す式(Ia)および
(Ib)のラセミ二環式イミノ−α−カルボン酸は、例
えば式(VIII)
【化7】 (式中橋頭水素原子は相互に関してシスまたはトランス
に配向されておりそしてB2およびCは前述した意味を
有する)の化合物から製造することができる。
【0015】n=1である式(VIII)の化合物は「Helv.
Chim. Acta」第42巻第67頁(1959年)から既知
でありそしてn=2である式(VIII)の化合物は「J. O
rg.Chem.」第21巻第1687頁(1955年)から既
知である。
【0016】式(VIII)のこれらの化合物を既知の方法
でアシル化する。脂肪族または芳香族アシル残基好適に
はアセチル基またはベンゾイル残基が窒素原子に結合さ
れる。次に得られたN−アシル化合物を好適には0°〜
+40℃の範囲の温度で導電塩の存在下において脂肪族
アルコール好適には1〜4個の炭素原子を有するアルコ
ール特にメタノール中で陽極酸化に受けしめる(「Ann.
Chem.」第1978巻第1719頁)。B2およびCが
前述した意義を有しそしてR5がC1〜C4−アルキルで
ある式(IX)の化合物が形成される。
【0017】
【化8】 一般式(IX)の得られた化合物を、例えばZnCl2
SnCl2、SnCl4、TiCl4またはBF3−エーテ
レートのようなルイス酸好適にはBF3−エーテレート
の存在下において−60℃〜+20℃の範囲の温度好適
には−40℃〜±0℃で炭化水素またはハロゲン化炭化
水素中で、エーテル中でまたはTHF中で「Tetrahed.
Letters」1981年第141頁の方法によってトリメ
チルシリルシアン化物と反応せしめそして式(X)
【化9】 (式中橋頭水素原子は相互に関してシスまたはトランス
であり、CN基は炭素原子(4+n)上の橋頭水素原子
に関してシスに位置しておりそしてn、B2およびCは
前述した意味を有する)の得られた化合物を、精製およ
び再結晶またはカラムクロマトグラフィー処理によるジ
アステレオマーの混合物の分割後に、既知の方法で酸ま
たは塩基の作用によって加水分解して式(Ia)および
(Ib)の化合物を得る。後者の化合物をエステル化す
る。
【0018】特に、HClまたはHBrがニトリル基の
酸加水分解に対する酸として使用される。この場合にお
いておよび以下の場合において、エステル化はアミノ酸
化学において慣用的な操作方法によって実施される。
【0019】
【発明の構成】本発明はまた、2個の橋頭水素原子がシ
ス配置を有し、COOR基が二環式環系に関してエンド
に配向されておりそしてCOOR基に対する炭素原子α
がRまたはS配置を有し、Rが1〜6個の炭素原子を有
するアルキル、4〜8個の炭素原子を有するシクロアル
キルまたは場合によってはNO2によって置換されてい
てもよい7〜13個の炭素原子を有するアルアルキルを
示しそしてA、B1、B2およびCが前述した通りである
式(Ia)または(Ib)の光学的に均質な化合物およ
びRが水素を示しそして(a)AおよびB1が水素を示
しそしてB2およびCが一緒になって式−〔CH2n
(式中nは3、4、5または6である)の鎖または式−
〔CH2p−CH=CH−〔CH2q−(式中(p+
q)は1、2、3または4である)の鎖を形成するかま
たは(b)CおよびB2が水素を示しそしてAおよびB1
が一緒になって(a)に定義した鎖(nは3、5または
6でありそして(p+q)は1、2、3または4であ
る)の1種を形成する式(Ia)または(Ib)の光学
的に均質な化合物およびこれらの化合物の塩に関するも
のである。
【0020】本発明はまたA、B1、B2、CおよびRが
好適であるとして前述した意義を有する式(Ia)また
は(Ib)の二環式シス、エンド−イミノ−α−カルボ
ン酸エステルおよびフェニル核を含有しそして前述した
ように保護されている光学的に活性なN−アシル化R−
またはS−アミノカルボン酸のジアステレオマー塩に関
するものである。
【0021】〔有用性〕本発明はまた縮合剤の存在下に
おいてまたはもし適当ならば活性エステルとしてA、B
1、B2およびCが後述する意義を有しそしてRが1〜6
個の炭素原子を有する場合によっては置換されている脂
肪族残基、4〜10個の炭素原子を有する場合によって
は置換されている脂環式残基、6〜12個の炭素原子を
有する場合によっては置換されている芳香族残基または
7〜15個の炭素原子を有する場合によっては置換され
ている芳香脂肪族残基を示す式(Ia)または(Ib)
の光学的に純粋な化合物を式(III)
【化10】 (式中星印(*)を付した2個の炭素原子は(S,
R)、(R,S)、(R,R)または好適には(S,S)
配置を有しそしてR1、R2、r、X、YおよびZは後述
する通りである)の光学的に純粋な化合物と反応せし
め、水素添加分解または加水分解によって残基Rを分裂
除去しそしてもし適当である場合は式(IIa)または
(IIb)の光学的に純粋な化合物を生理学的に許容し得
る塩に変換することからなる一般式(IIa)または(II
b)
【化11】 の光学的に純粋な化合物を製造する方法に式(Ia)ま
たは(Ib)の光学的に純粋な化合物を使用することに
関するものである。
【0022】前記式中、それぞれ星印(*)を付された
炭素原子は相互に独立してR−またはS−配置を有する
ことが可能であり、(a) AおよびB1は水素を示し
そしてB2およびCは一緒になって式−〔CH2n
(式中nは3、4、5または6である)の鎖または式−
〔CH2p−CH=CH−〔CH2q−(式中(p+
q)は1、2、3または4である)の鎖を形成し、
(b) CおよびB2は水素を示しそしてAおよびB1
一緒になって式−〔CH2n−(式中nは3、4、5ま
たは6である)の鎖または式−〔CH2p−CH=CH
−〔CH2q−(式中(p+q)は1、2、3または4
である)の鎖を形成し、または(c) AおよびCは水
素を示しそしてB1およびB2は一緒になって式−〔CH
2m−(式中mは4、5、6または7である)の鎖を示
し、rは0または1を示し、R1は水素、1〜6個の炭
素原子を有する場合によっては置換されている脂肪族残
基、3〜9個の炭素原子を有する場合によっては置換さ
れている脂環式残基、4〜11個の炭素原子を有する場
合によっては置換されている脂環式−脂肪族残基、6〜
12個の炭素原子を有する場合によっては置換されてい
る芳香族残基(これはまた部分的に水素添加されていて
もよい)、7〜15個の炭素原子を有する場合によって
は置換されている芳香脂肪族残基、8〜13個の炭素原
子を有する場合によっては置換されているアロイル−脂
肪族残基、環原子の1または2個が硫黄または酸素原子
でありそして(または)環原子の1〜4個が窒素原子で
あるそれぞれ5〜7または8〜10個の環原子を有する
場合によっては置換されている単環式または二環式複素
環式残基または場合によっては保護されていてもよい天
然にあるアミノ酸の側鎖を示し、R2は水素、1〜6個
の炭素原子を有する場合によっては置換されている脂肪
族残基または7〜15個の炭素原子を有する場合によっ
ては置換されている芳香脂肪族残基を示し、Yは水素ま
たはヒドロキシルを示し、Zは水素を示しまたはYおよ
びZは一緒になって酸素を示しそしてXは1〜6個の炭
素原子を有する脂肪族残基、5〜9個の炭素原子を有す
る脂環式残基、6〜12個の炭素原子を有する場合によ
っては置換されている芳香族残基またはインドリルを示
す。
【0023】本発明の方法の好適な態様は、rが0また
は1を示し、Rが水素、(C1〜C6)−アルキルまたは
7〜9個の炭素原子を有するアルアルキルを示し、R1
が水素または場合によってはアミノ、(C1〜C6)アシ
ルアミノまたはベンゾイルアミノによって置換されてい
てもよい(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニ
ル、(C5〜C9)シクロアルキル、(C5〜C9)シクロ
アルケニル、(C5〜C7)シクロアルキル−(C1
4)アルキル、6〜12個の炭素原子を有するアリー
ルまたは部分的に水素添加されたアリール〔これらのそ
れぞれは(C1〜C4)アルキル、(C1またはC2)アル
コキシまたはハロゲンによって置換されていてもよ
い〕、(C6〜C12)アリール−(C1〜C4)アルキル
または(C7〜C13)アロイル−(C1〜C2)アルキル
〔これはアリール残基において前述したように置換され
ていてもよい〕、環原子の1または2個が硫黄または酸
素原子でありそして(または)環原子の1〜4個窒素原
子であるそれぞれ5〜7または8〜10個の環原子を有
する単環式または二環式複素環式残基または場合によっ
ては保護された天然にあるアミノ酸の側鎖を示し、R2
が水素、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニ
ルまたは(C6〜C12)アリール−(C1〜C4)アルキ
ルを示し、Yが水素またはヒドロキシルを示し、Zが水
素を示しまたはYおよびZが一緒になって酸素を示しそ
してXが(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニ
ル、(C5〜C9)シクロアルキル、(C6〜C12)アリ
ール〔これらは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ア
ルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、アミノ、
(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキル
アミノおよび(または)メチレンジオキシによってモノ
置換、ジ置換またはトリ置換されていてもよい〕または
3−インドリルを示す式(IIa)または(IIb)の化合
物を製造することからなる。
【0024】式(IIa)のS,S,S−化合物の製造が好
適である。
【0025】本明細書中において、アリールは好適には
場合によっては置換されているフェニルまたはナフチル
を包含するものであることは理解されるべきである。ア
ルキルは直鎖状または有枝鎖状であり得る。
【0026】環原子が前述した意義を有するそれぞれ5
〜7または8〜10個の環原子を有する単環式または二
環式複素環式残基の例はチエニル、ベンゾ〔b〕チエニ
ル、フリル、ピラニル、ベンゾフリル、ピロリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリ
ダジニル、インダゾリル、イソインドリル、インドリ
ル、プリニル、キノリジニル、イソキノリニル、フタラ
ジニル、ナフチリジニル、キノキザリニル、キナゾリ
ル、シンノリニル、プテリジニル、オキサゾリル、イソ
キサゾリル、チアゾリルまたはイソチアゾリルを包含す
る。これらの残基が部分的にまたは完全に水素添加され
ていることも可能である。
【0027】R1が例えば保護されたまたは場合によっ
ては置換されたSer、Thr、Asp、Asn、Glu、Gln、Arg、L
ys、Hyl、Cys、Crn、Cit、Tyr、Trp、HisまたはHypのよ
うな保護された天然にあるα−アミノ酸の側鎖を示す場
合は、好適な保護基は、ペプチド化学において慣用され
ている基である〔例えばHoubene-Wyle 第XV/1巻およ
び第XV/2巻参照〕。R1がリジンの保護された側鎖を
示す場合においては、既知のアミノ保護基特に(C1
6)アルカノイルが好適である。チロシンに対する好
適なO−保護基はメチルまたはエチルである。
【0028】立体異性体の混合物から出発する式(II
a)または(IIb)の化合物の立体異性体の混合物を製
造するためにこれまで知られている操作方法において
は、式(IIa)または(IIb)の所望の光学的に純粋な
立体異性体を得るために反応混合物を分離する念入りな
分離操作を使用することが必要である。本発明による式
(Ia)または(Ib)の光学的に均質なイミノ−α−
カルボン酸エステルを式(III)の光学的に均質な化合
物と反応せしめることによって、式(IIa)または(II
b)の光学的に均質な化合物を特異的に合成することが
可能となる。式(IIa)または(IIb)の所望の化合物
は、念入りな分離技術を使用することなしに高収量で得
られる。
【0029】式(III)の化合物は、前述した文献に記
載されているかまたは欧州特許出願第A 46,953号から
既知である。式(III)の化合物を第3級ブチル1−
(2α,3αβ,7αβ)−オクタヒドロ−〔1H〕−イ
ンドール−2−カルボキシレートと反応させ次いで第3
級ブチルエステルを除去しそれによって式(IIb)の相
当するオクタヒドロインドール誘導体を得ることは欧州
特許出願第A 37,231号から知られている。
【0030】しかしながら、この反応はCおよびB2
それぞれHでありそしてA+B1が(CH2)4である式
(Ia)または(Ib)の化合物の反応に限定すること
が必要でありそしてこれまでN−ベンゾイル化合物、S
−α−フェニルエチルアミンとのジアステレオマー塩の
結晶化、N−ベンゾイル化合物の遊離、ベンゾイル基の
除去およびエステル化による複雑な方法でこれを製造す
ることが可能であるにすぎなかった。
【0031】これまで、この反応順序を本発明による式
(Ia)および(Ib)の中間体に変換することは可能
ではなかった。また光学的に活性なカルボン酸またはス
ルホン酸との在来のジアステレオマー塩を分離すること
によって式(IIa)および(IIb)の化合物のラセミ混
合物を分割することも可能ではなかった。式(Ia)お
よび(Ib)の化合物は、前述した操作方法によっては
じめて次の反応に利用できるようになった。
【0032】式(III)の化合物は西独特許出願第P 32
26 768.1号からの簡単な方法によって直接光学的に純
粋な形態で製造することができるので、本発明の方法は
特にコスト的に有効である。しかしながら、この参考文
献においては、ラセミアミノ酸と反応させそして追加的
な精製工程によってー般式(IIa)および(IIb)の光
学的に純粋な化合物に変換させることがこれらの中間体
に対して必要である。
【0033】すべての他の既知の操作方法においては立
体異性体の混合物のクロマトグラフィー処理または結晶
化(これらのあるものは複雑である)による大なる損失
が許容されなければならなかったので、好適には式(II
I)のS,S−化合物を使用して実施される本発明の方法
ははるかにコスト的に有効な本明細書記載の化合物の製
法を示す。
【0034】縮合工程は、例えばHoubene-Wyle第XV巻ま
たは「The Peptides-Analysis,Synthesis,Biology」
第1巻「Major Methods of Peptide Bond Formation, P
art A」(1979年)に記載されているような少量の
ラセミ化を引き起こすペプチド合成の在来の方法の一つ
によって実施される。「Chem. Ber.」第103巻(19
79年)第788〜798頁のDCC/HOBt法は特
に有利である。この点において、残基R1中の反応性官
能基はペプチド化学〔例えばHoubene-Wyle第XV巻または
Bodanszky氏等著「Peptide Syntesis」第2版(197
6年)〕の既知の方法によって一時的に保護しなければ
ならないことを考慮に入れなければならない。
【0035】式(IIa)または(IIb)の光学的に均質
な化合物は、念入りの分離技術を使用することなしにそ
れ自体既知の方法で高収量でRおよびもし適当ならばR
2の除去後に得られる。
【0036】式(IIa)および(IIb)の化合物および
それらの塩は、長く持続しそして強力な血圧降下活性を
有している。これらの化合物はアンジオテンシン変換酵
素(ACE)の強力な阻止剤でありそして種々な病因の
高血圧を抑制するために使用することができる。この型
のACE阻止剤は例えば米国特許第4,344,949号、欧州
特許出願第A 49,658号、同第A 46,953号、同第A 50,800
号および同第A 79,022号から知られている。
【0037】これらの化合物を血圧降下活性、血管拡張
活性または利尿活性を有する他の化合物と合することも
できる。これらの級の活性化合物の典型的な例は、例え
ばErhardt-Ruschig氏編「Arzneimittel」第2版(19
72年)に記載されている。これらの化合物は静脈内
的、皮下的または経口的に投与することができる。
【0038】経口投与に対する使用量は、一般に正常な
体重の成人患者に対して単一の使用当り1〜500mg好
適には1〜100mgである。これまで毒性は観察されて
いないので、はげしい場合においてはこの量を増大する
ことができる。また量を減少することもでき、そしてこ
れは利尿剤を同時に投与するときに特に適当している。
【0039】本発明の化合物は、適当な医薬処方として
経口的または非経口的に投与することができる。経口的
使用のための形態に対しては、活性化合物をこの目的に
対して慣用の添加剤例えばベヒクル、安定剤または不活
性希釈剤と混合しそして慣用的方法によって錠剤、被覆
錠剤、硬質ゼラチンカプセル、水性、アルコール性また
は油性懸濁液または水性、アルコール性または油性溶液
にする。使用し得る適当な不活性ベヒクルは、アラビア
ゴム、炭酸マグネシウム、燐酸カリウム、ラクトーズ、
グルコーズまたは澱粉特に玉蜀黍澱粉である。これは乾
燥したまたは湿潤した顆粒として処方できる。適当した
油性ベヒクルまたは溶剤の例は、ヒマワリ油または魚肝
油のような植物または動物油である。
【0040】皮下的または静脈内的投与に対しては、活
性化合物またはそれらの生理学的に許容し得る塩を、も
し必要な場合は可溶化剤、乳化剤または他の補助剤のよ
うなこの目的に対して慣用的な物質と共に、溶液、懸濁
液またはエマルジョンにする。新規な活性化合物および
相当する生理学的に許容し得る塩に対する適当な溶剤の
例は水、生理学的塩水またはアルコール例えばエタノー
ル、プロパンジオールまたはグリセロールそしてまた糖
溶液例えばグルコースまたはマンニトール溶液または前
述した種々な溶剤または溶液の混合物である。
【0041】
【実施例】以下の例は方法を説明するものであるが、本
発明はこれらの特殊な例に限定されるものではない。
【0042】例 1 ベンジル(1S,3S,5S)−2−アザビシクロ〔3.
3.0〕オクタン−3−カルボキシレート塩酸塩〔(S)
−Aoc−OBzl−HClと略す〕 (A) メチル2−アセチルアミノ−3−(2−オキソ
シクロペンチル)プロピオネート DMF 1.5l中のメチル3−クロロ−2−アセチルア
ミノプロピオネート269gおよびシクロペンテノピロ
リジン257gを24時間室温に保持する。混合物を真
空蒸発しそして残留物を少量の水にとり、pHを濃塩酸で
2に調整しそして溶液を毎回酢酸エチル4lで2回抽出
する。有機相を蒸発して淡黄色の油を得る。 収量:290g1 H−NMR:2.02(s,3H)、3.74(s,3
H)、4.4〜4.8(m,1H)、(CDCl3) 分析値: 計算値:C 58.1、H 7.54、N 6.16。実験
値:C 58.5、H 7.2、N 6.5。
【0043】(B) シス、エンド−2−アザビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3−カルボン酸塩酸塩 2N塩酸1.5l中の(A)で製造したアセチルアミノ誘
導体270gを45分還流下で沸騰する。混合物を真空
蒸発しそして残留物を氷酢酸にとり、Pt/C(10%
Pt)5gを加えそして水素添加を5バール下で実施す
る。濾過後、濾液を蒸発しそして残留物をクロロホルム
/ジイソプロピルエーテルから結晶化する。 融点:205〜209℃。収量:150g。
【0044】(C) ラセミAoc−OBzl・HCl ベンジルアルコール1.2l(11.5モル)を−10℃
に冷却する。塩化チオニル126ml(1.73モル)を
冷却および撹拌しながら滴加しそして次に粗製Aoc・
HCl 126.5g(0.66モル)を−10℃で撹拌
しながら加えそして次に混合物をこの温度で30分撹拌
する。次に温度を撹拌しながら20〜25℃に徐々に上
昇させ、生成物を5時間以内で溶解する。一夜放置した
後、褐色の溶液を撹拌しながらジイソプロピルエーテル
4.0lに入れる。1時間後に、沈殿した結晶を濾去
し、ジイソプロピルエーテルで洗浄しそして真空乾燥す
る。更に沈殿が合したジイソプロピルエーテル溶液から
一夜間で析出する。 収量:168.5g(90.6%)。
【0045】(D) (S)−Aoc−OBzl.Z−P
he−OH ラセミAoc−OBzl.HCl 166.0g(0.5
89モル)を塩化メチレン500mlに懸濁しそして水2
50ml中のNaOH 25g(0.625モル)と共に十
分に振盪する。溶液が得られる。短時間後に、はじめに
形成したエマルジョンが分離する。塩化メチレン相を分
離し、0.1N NaOH 100mlおよび毎回水50ml
で2回洗浄しそして合した水性相を毎回塩化メチレン1
00mlで2回抽出する。合した塩化メチレン相を硫酸ナ
トリウム上で乾燥しそして水ポンプ真空を使用しておだ
やかな条件下で蒸発する。残留油をすぐに酢酸エチル1
00mlにとりそして酢酸エチル200ml中のN−ベンジ
ルオキシカルボニル−S−フェニルアラニン(Z−Ph
e−OH)117.6g(0.39モル)の溶液を加え
る。フラスコを酢酸エチル100mlですすぐ。室温でシ
クロヘキサン1,600ml(容量による量で4回)を撹
拌しながら加えて透明な溶液を得る。器壁をこすると結
晶化が開始する。これを冷室に一夜放置することによっ
て完了させる。結晶性の沈殿を濾去し、酢酸エチル/シ
クロヘキサン(1:4)250mlで洗浄しそして乾燥す
る。(S)−Aoc−OBzl.Z−Phe−OHの収
量:133.6g(50.9%、理論値の102%に相当
する)。 融点:101〜103℃。 〔α〕27 D:−5.3°(c=1、メタノール)。
【0046】酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)か
ら再結晶した後、Z−Phe−OH塩に対して次のデー
タが見出される。 融点:103〜104℃。 〔α〕27 D:−6.1°(c=1、メタノール中)。
【0047】(E) (S)−Aoc−OBzl.HCl 前記(D)によって得られたZ−Phe−OH塩 63.0
g(0.142モル)を塩化メチレン300mlに溶解し
そして溶液を水約150ml中のNaOH 6.0g(0.
15モル)と共に十分に振盪する。少量の不溶物のため
に相分離が若干の時間起こる。塩化メチレン相を分離
し、0.1N NaOH 50mlおよび毎回水50mlで2
回洗浄する。溶液を約100mlに蒸発し、ジイソプロピ
ルエーテル100mlでうすめそして撹拌しながら6N
HCl 25mlを加える。1時間後に、混合物を濾過し
そして沈殿をジイソプロピルエーテルで洗浄しそして乾
燥する。 収量:32.5g(81.3%)。 融点:185〜186℃。 〔α〕30 D:−42.5°(c=1、水)。
【0048】塩化メチレンを塩基性水性相から真空除去
しそしてそれを濃HClで酸性にする。沈殿したZ−P
he−OHを水で洗浄しそして乾燥する。
【0049】前述した方法で例1(D)からの塩化メチレ
ン母液からR−化合物および更にZ−Phe−OHが得
られる。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】 表1、表2の〔シス、エンド〕−イミノ−α−カルボン
酸エステルを製造しそして同様な方法でラセミ分割にう
けしめる。この表は、光学的に活性な結晶化パートナー
および溶剤、収量および塩およびエステル塩酸塩または
エステルトシレートの最終生成物の性質を詳細に示す。
【0052】遊離イミノカルボン酸は加水分解または水
素添加分解によってエステルから製造できる。
【0053】例 13 N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニルプロピル)
−S−アラニル−2−シス、エンド−アザビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボン酸 (A) ベンジルN−(2S−カルボエトキシ−3−フ
ェニルプロピル)−S−アラニル−シス、エンド−2−
アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボキシ
レート 例1Eによって製造したベンジルエステル塩酸塩14g
をジエチルエーテルと共にアルカリ性水溶液を振盪抽出
することによって遊離エステルに変換しそしてエーテル
を留去した後ジメチルホルムアミド200ml中でHOB
t 6.7g、N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニ
ルプロピル)−S−アラニン13.8gおよびジシクロ
ヘキシルカルボジイミド10.2gと反応させる。室温
で3時間撹拌した後に、沈殿したジシクロヘキシル尿素
を濾去しそして濾液を蒸発しそして残留物を酢酸エチル
1lにとりそしてこの溶液を5%NaHCO3溶液3×
500mlと共に振盪することにより抽出する。有機相を
蒸発させる。
【0054】生成物22.4g(90%)が油として得
られる。S,S,S−化合物の1H NMR:1.20(d,
3H)、1.27(t,2H)、4.17(q,3H)、
5.13(s,2H)、7.18(s,5H)、7.32
(s,5H)(CDCl3)。 C303825に対する分析値: 計算値:C 71.1、H 7.56、N 5.53。実験
値:C 70.8、H 7.8、N 5.7。
【0055】(B) N−(1S−カルボエトキシ−3
−フェニルプロピル)−S−アラニル−シス、エンド−
2−アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボ
ン酸例1EからのS,S,S−ベンジルエステル8.0g
をエタノール100mlに溶解しそしてベンジル基を10
%Pd/C 0.5を添加した大気圧下における水素添加
分解によって除去する。この反応はまた上昇した圧力下
で実施することもできる。これは反応時間を短縮する。
計算量の水素が吸収された後、触媒を濾去しそして濾液
を真空蒸発する。双性イオンが事実上定量的収量でエー
テルから結晶化する。 融点:110〜112℃(分解)。
【0056】相当する量の塩酸の添加によって塩酸塩
(120℃以上で分解)を得ることができる。 C233225に対する分析値: 計算値:C 66.3、H 7.7、N 6.73。実験値:
C 66.1、H 7.8、N 6.6。
【0057】得られた1H NMRおよび質量スペクトル
は、上述した構造と一致する。 〔α〕D=+15.6°(c=1、メタノール)。
【0058】例 14 N−(1S−カルボエトキシ−2−ベンゾイルエチル)
−O−エチル−S−チロシル−シス、エンド−2−アザ
ビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボン酸 (A) N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニルプ
ロピル)−O−エチル−S−チロシンベンジルエステル エタノール100ml中のエチルベンゾイルアクリレート
24gをトリエチルアミン0.5mlの存在下においてO
−エチル−S−チロシンベンジルエステル30gと反応
させそして溶液を蒸発させそして残留物をジエチルエー
テル/石油エーテル(1:1)で処理しそして真空乾燥
した後RSS化合物42gを得る。酢酸エチル/シクロ
ヘキサン(1:3)を使用してシリカゲル上でクロマト
グラフィー処理することによってジアステレオマーの分
割を行う。 収量:S,S化合物17g。
【0059】(B) N−(1S−カルボエトキシ−3
−フェニルプロピル)−O−エチル−S−チロシン 酢酸800ml中の(A)により得られた化合物17gを
100バール下そして室温でPd/C(10%)4gを
使用して水素添加する。溶剤酢酸エチル/シクロヘキサ
ン(1:3)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフ
ィー処理しそして蒸発からの残留物を乾燥した後の標記
化合物の収量12g。このものは薄層クロマトグラフィ
ー処理によって事実上均質である。 融点:205〜213℃。 C2329NO5(399.5)に対する分析値: 計算値:C 69.15、H 7.31、N 3.50。実験
値:C 69.5、H7.4、N 3.3。
【0060】(C) N−(1S−カルボエトキシ−3
−フェニルプロピル)−O−エチル−S−チロシル−シ
ス、エンド−2−アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン−
3S−カルボン酸 例13Aと同様にして、例1Eによって得られそしてジ
エチルエーテルと共に振盪することによってアルカリ性
溶液から抽出した遊離ベンジルエステル8gを、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール2.7gの存在下において
ジシクロヘキシルカルボジイミド4.4gを使用して例
14Bによって得られた化合物8gと反応させそして油
状ベンジルエステル14.3gを中間体として得る。
【0061】1H NMRおよび質量スペクトルは標記構
造と一致する。
【0062】エタノール50ml中のベンジルエステルを
大気圧下Pd/C上で接触的に水素添加する。触媒を濾
去しそして溶剤を留去した後、固体残留物を得る。これ
をジエチルエーテル/石油エーテルで処理しそして乾燥
する。 収量:11.2g。
【0063】例 15 N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニルプロピル)
−O−メチル−S−チロシル−シス、エンド−2−アザ
ビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボン酸 (A)と同様な段階においてO−メチル−S−チロシン
ベンジルエステルを使用する以外は例14に記載したよ
うに操作を実施しそして標記化合物を得る。このものの
1H NMRスペクトルは標記構造と一致する。1 H NMR(CDCl3):1.2〜3.0(m,15
H)、1.27(t,3H)、1.4(t,3H)、3.
0〜4.3(m,4H)、3.8〜4.2(m,4H)、
6.5〜7.1(2d,4H)、7.3(s,5H)。
【0064】例 16 N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニルプロピル)
−S−アラニル−2−アザスピロ−〔4.5〕デカン−
3S−カルボン酸 (A) 1−(ジエトキシエチル)シクロヘキサンカル
ボニトリル 無水のジエチルアミン51.7ml(0.5モル)を−10
℃で保護ガス下においてヘキサン中のn−ブチルリチウ
ムの15%強度溶液312.5ml(0.5モル)に滴加す
る。混合物を20分撹拌しそして次に−70℃に冷却す
る。シクロヘキサンカルボニトリル54.6gを30分
にわたって滴加しそして更に30分後にブロモアセトア
ルデヒドジエチルアセタール98.5gを1時間以内に
加えそして混合物を低温で24時間放置する。次にそれ
を室温に加温し、氷100gを加えそして混合物を酢酸
エチル500mlで2回抽出しそして有機相を硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、真空蒸発しそして残留物を真空蒸留に
うけしめる。収量:90g(理論値の約80%)。8ト
ール(10.7ミリバール)における沸点78〜79
℃。
【0065】(B) 1−アミノメチル−1−(ジエチ
ルオキシエチル)シクロヘキサン ジエチルオキシシクロヘキサンカルボニトリル90gを
エタノール1lに溶解しそしてナトリウム60gを加え
る。金属が溶解した後に、水100mlを加えそして溶剤
を大部分真空除去する。水300mlを残留物に加えそし
て混合物をエーテル200mlで3回抽出する。エーテル
相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発しそして真空蒸留
する。収量:83g(理論値の約90%)。8トール
(10.7ミリバール)における沸点69〜72℃。
【0066】(C) 2−アザスピロ〔4.5〕デカン
−3−カルボニトリル アミノメチルジエチルオキシシクロヘキサン80.2g
を保護ガス(N2またはAr)下においてエタノール3
00mlおよび1N塩酸300mlの混合物中で約1時間撹
拌する。
【0067】出発生成物が完全に開裂した後、混合物を
0℃に冷却しそして溶液を2N水酸化ナトリウム溶液を
添加することによって急速にpH5に調整する。氷酢酸3
00mlをすぐに加え(pH約3)そして混合物を−10℃
に冷却しそしてシアン化ナトリウム17.5gを加え
る。反応容器を密閉しそして室温で約5時間放置する。
反応の完了を薄層クロマトグラフィー〔酢酸エチル/石
油エーテル(2:1)〕を使用して検査し(シツフ塩基
f=0.6〜0.7、アミノ酸ニトリルRf=0.28)
そして反応溶液を蒸発乾固する。粗製アミノ酸ニトリル
をすぐに更に例16DまたはEによって処理する。
【0068】(D) 2−アザスピロ〔4.5〕デカン
−3−カルボン酸 4N塩酸250mlを例16Cで得られたアミノ酸ニトリ
ルの半量に加えそして混合物を4時間加熱還流する。逸
出するシアン化水素酸の微量は適当な方法(凍結、塩基
性鉄(II)塩溶液中の吸収)で無害にする。溶液を中和
し、蒸発乾固しそしてn−ブタノールで数回抽出する。
有機相の蒸発からの残留物を(a)クロロホルム/ジイ
ソプロピルエーテルから結晶化せしめて塩酸塩を得そし
てもし必要ならば再びエタノールとの混合物から沈殿さ
せるか、または(b)イオン交換体例えばIR 45
(OH形態)(アンバーライトR)と共に撹拌すること
によって水溶液から精製しそして水を除去した後双性イ
オンをエタノール/エーテルから結晶化する。 (a)からの収量:31〜32g(82%) 融点:205℃(分解)、塩酸塩。
【0069】(E) ベンジル2−アザスピロ〔4.
5〕デカン−3−カルボキシレート塩酸塩 例16Cによって得られたアミノ酸ニトリルの半量をベ
ンジルアルコール70mlにとる。HClガスの緩慢な流
れを室温で5分溶液に通しそれからそれを室温で2〜3
時間保持し、真空蒸発して小容量にしそして重炭酸ナト
リウム水溶液をpHが8.5になるまで加えそしてベンジ
ルエステルを酢酸エチル中に抽出する。有機相を乾燥
し、相当する量のエーテル性塩酸を加えそして混合物を
蒸発する。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化
させそして塩化メチレン/ジイソプロピルエーテルから
再結晶することができる。 収量:43g(約80%) 融点:145℃(分解)。
【0070】(F) ベンジル2−アザスピロ〔4.
5〕デカン−3S−カルボキシレート塩酸塩 例16Eによって得られたラセミ塩酸塩を例1Dおよび
Eと同様にしてラセミ体分割にうけしめる。
【0071】(G) ベンジルN−(1S−カルボエト
キシ−3−フェニルプロピル)−S−アラニル−2−ア
ザスピロ〔4.5〕ノナン−3S−カルボキシレート ベンジル2−アザスピロ〔4.5〕ノナン−3S−カル
ボキシレート塩酸塩15.6g、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール6.7gおよび(S,S)−N−(1−カル
ボエトキシ−3−フェニルプロピル)アラニン13.8
gをDMF200mlに溶解しそしてジシクロヘキシルカ
ルボジイミド10.2gと一夜反応させる。第3級塩基
例えばN−エチルモルホリン6.4mlの添加はわずかに
収量を増大する。沈殿したDC尿素を濾去し、濾液を真
空蒸発し、残留物を酢酸エチルにとり、そして溶液を重
炭酸ナトリウム水溶液と共に振盪することによって抽出
し、そして有機相を固体の硫酸ナトリウム上で乾燥しそ
して再び蒸発する。1H NMRスペクトル(CDCl3
中)は構造と一致する。
【0072】(H) N−(1S−カルボエトキシ−3
−フェニルプロピル)−S−アラニル−2−アザスピロ
〔4.5〕ノナン−3S−カルボン酸 例16Gで得られたベンジルエステルをメタノール20
0mlにとりそしてベンジル基をPd/C(10%Pd)
1gを使用して水素添加分解によって除去する。水素の
吸収が完了した後、混合物を濾過しそして濾液を真空蒸
発する。双性イオン性ジペプチド誘導体の固体の吸湿性
ホーム状物をペンタンの添加により真空で得られる。 〔α〕21 D=38.3°(c=1、メタノール)。
【0073】例 17 N−(1S−カルボエトキシ−3−フェニルプロピル)
−S−アラニル−シス、エンド−2,3,3a,4,5,7
a−ヘキサヒドロ〔1H〕インドール−2S−カルボン
酸 (a) メチルシス−2,3,3a,4,5,7a−ヘキサ
ヒドロ〔1H〕インドール−2S−カルボキシレート塩
酸塩 西独特許出願第P 32 10 496.0号に記載された
操作と同様にして得られたラセミメチルシス−2,3,3
a,4,5,7a−ヘキサヒドロ〔1H〕インドール−2
−カルボキシレート塩酸塩を例1DおよびEと同様にし
てラセミ分割にうけしめる。 〔α〕D=+68.4°(c=1、H2O)。
【0074】(B) N−(1S−カルボエトキシ−3
−フェニルプロピル)−S−アラニル−シス、エンド−
2,3,3a,4,5,7a−ヘキサヒドロ〔1H〕インド
ール−2S−カルボン酸塩酸塩 標記化合物は例13AおよびBに記載した操作方法と同
様な操作方法によって得られる。1 H NMRデータ:0.9〜3.0(m,17H) 3.4〜4.9(m,6H) 5.2〜6.0(m,2H) 7.2(s,5H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイートリツヒ・ラングネル ドイツ連邦共和国デー−6000フランクフル ト・アム・マイン.ハンザアレー109 (72)発明者 ハンスイエルク・ウルバツハ ドイツ連邦共和国デー−6242クロンベルク /タウヌス.レラヴアンドウシユトラーセ 41 (72)発明者 ライネル・ヘニング ドイツ連邦共和国デー−6000フランクフル ト・アム・マイン71.フエルクリンガーヴ エーク56

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(Ia)または(Ib) 【化1】 の化合物およびその塩〔上記式中、2個の橋頭水素原子
    はシス配置を有し、COOR基は二環式環系に関してエ
    ンドに配向され、COOR基に対する炭素原子αはRま
    たはS配置を有しそして (1) Rは1〜6個の炭素原子を有するアルキル、4
    〜8個の炭素原子を有するシクロアルキルまたは7〜1
    3個の炭素原子を有するアラルキル(これは場合によっ
    てはNO2によって置換されていてもよい)を示し、 (a) AおよびB1は水素を示しそしてB2およびCは
    式−〔CH2n−(式中nは3、4、5または6であ
    る)の鎖または式−〔CH2p−CH=CH−〔C
    2q−(式中(p+q)は1、2、3または4である)
    の鎖を形成しまたは (b) CおよびB2は水素を示しそしてAおよびB1
    一緒になって(a)に前述した鎖の一つを形成するかま
    たは (2) Rは水素を示し、 (a) AおよびB1は水素を示しそしてB2およびCは
    一緒になって式−〔CH2n−(式中nは3、4、5ま
    たは6である)の鎖または式−〔CH2p−CH=CH
    −〔CH2q−(式中(p+q)は1、2、3または4
    である)の鎖を形成するかまたは (b) CおよびB2は水素を示しそしてAおよびB1
    一緒になって上記(a)に定義した鎖(式中nは3、5
    または6でありそして(p+q)は1、2、3または4
    である)を形成する〕。
  2. 【請求項2】 COOR基に対する炭素原子αが、S−
    配置を有する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 化合物が前記式(Ia)または(Ib)
    の二環式イミノ−α−カルボン酸エステルとフェニル核
    含有のN−アシル化された光学的に活性なR−またはS
    −アミノカルボン酸とのジアステレオマー塩であってそ
    してそこでN−アシル化R−またはS−アミノカルボン
    酸のアミノ基が1〜6個の炭素原子を有するアルカノイ
    ル、第3級ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
    ニルまたはペプチド化学において慣用的な他のNH2
    護基によって保護されておりそしてN−アシル化アミノ
    酸中に存在する任意の遊離OH基が適当な場合は1〜6
    個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはペプチ
    ド化学において慣用的な他のOH保護基によって保護さ
    れている請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 シス、エンド−2−アザビシクロ〔3.
    3.0〕オクタン−3S−カルボン酸である請求項2記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが1〜6個の炭素原子を有するアルキ
    ル、4〜8個の炭素原子を有するシクロアルキルまたは
    7〜13個の炭素原子を有するアラルキル(これは場合
    によってはNO2によって置換されていてもよい)を示
    すシス、エンド−2−アザビシクロ〔3.3.0〕オクタ
    ン−3S−カルボン酸エステルである請求項2記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】 ベンジルシス、エンド−2−アザビシク
    ロ〔3.3.0〕オクタン−3S−カルボキシレートであ
    る請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが前記請求項5に定義した意味を有す
    るシス、エンド−オクタヒドロ〔1H〕インドール−2
    S−カルボン酸エステルである請求項2記載の化合物。
  8. 【請求項8】 ベンジルシス、エンド−オクタヒドロ
    〔1H〕インドール−2S−カルボキシレートである請
    求項7記載の化合物。
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