JPH0516864A - スクーターのブレーキケーブル配索装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキケーブルをフレームレッグに設けた
孔を貫通させて左右のアームの間を通し、ブレーキケー
ブルの曲りを少くできるようにして作動性及び安全性を
向上できるスクーターのブレーキケーブル配索装置を得
ること。 【構成】 ハンドル９のハンドレバー１０からフレーム
１のメインパイプ２に沿って延したブレーキケーブル１
１を、メインパイプ２後端に溶着したフレームレッグ４
を前後に貫通させ、フレームレッグ４に取付けてパワー
ユニット６前下部の左右のアーム８を軸支するケースブ
ラケット５の上側を通し、左右のアーム８の間からパワ
ーユニット６の下側を通して後輪７のブレーキレバー１
３に連結したこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スクーターのブレー
キケーブル配索装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】スクーターは、ハンドルのハンドレバー
と後輪のブレーキレバーをブレーキケーブルで連結し、
ハンドレバーを引くことによってブレーキケーブルを介
して後輪のブレーキレバーを回動させて、後輪を制動す
るようにしている。ブレーキケーブルは、ハンドレバー
からフレームのメインパイプに沿わせて後側に延し、メ
インパイプ後端に溶着したフレームレッグの側方を通
し、パワーユニットの下側に回して後輪のブレーキレバ
ーに連結するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】スクーターのパワーユ
ニットは、前下部左右のアームを、フレームレッグに取
付けたケースブラケットに軸着して取付けている。そし
て、左右のアームは、間隔を広げて、安定性を増す傾向
にあり、このためにフレームレッグの幅が大きくなる傾
向にある。フレームレッグの幅が広くなると、ブレーキ
ケーブルの側方への迂回が大きくなり、作動抵抗が大き
くなるなど作動性上好ましくない。

【０００４】かかる点に鑑み、この発明は、ブレーキケ
ーブルをフレームレッグに設けた孔を貫通させて左右の
アームの間を通し、ブレーキケーブルの曲りを少くでき
るようにして作動性及び安全性を向上できるスクーター
のブレーキケーブル配索装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のスクーターのブレーキケーブル配索装置
は、ハンドルのハンドレバーからフレームのメインパイ
プに沿って延したブレーキケーブルを、メインパイプ後
端に溶着したフレームレッグを前後に貫通させ、フレー
ムレッグに取付けてパワーユニット前下部の左右のアー
ムを軸支するケースブラケットの上側を通し、左右のア
ームの間からパワーユニットの下側に通して後輪のブレ
ーキレバーに連結したことにある。

【０００６】

【作用】ブレーキケーブルは、メインパイプ後端に溶着
したフレームレッグに設けた孔を通して前後に貫通させ
たので、フレームレッグの横幅が大きくなっても関係し
ないようになり、曲りを少くできる。そして、ケースブ
ラケットの上側から左右のアームの間を通して、パワー
ユニットの下側に配索できて、ほぼ直線状に配索でき、
ブレーキケーブルの曲りが少くできて作動抵抗が少く作
動性がよいものにできる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図５によっ
て説明する。スクーターのフレーム１は、前部が鋼管製
のメインパイプ２でできている。メインパイプ２の後部
は低い位置にしてあって、鋼板製のボデーフレーム３が
連結溶着してある。メインパイプ２の後端下側には、フ
レームレッグ４を溶着する。フレームレッグ４は、箱状
に左右に広げてあって、ケースブラケット５を取付ける
ようにしてある。

【０００８】パワーユニット６は、前部がエンジンで、
後方に延びる伝導装置が組込まれており、後端に後輪７
が取付けられている。パワーユニット６は、前下部に左
右のアーム８が突設してあって、左右のアーム８をケー
スブラケット５に軸支し、クッションユニットによっ
て、パワーユニット６が揺動できて、後輪７がクッショ
ンできるようにしてある。

【０００９】ハンドル９に設けたハンドレバー１０に
は、ブレーキケーブル１１の一端を連結する。ブレーキ
ケーブル１１は、メインパイプ２に沿わせて後側に延
し、フレームレッグ４に設けた孔１２に通して貫通さ
せ、ケースブラケット５の上側から左右のアーム８の間
を通して、パワーユニット６の下側を後側に延す。そし
て、ブレーキケーブル１１の後端を、後輪７のブレーキ
レバー１３に連結する。

【００１０】ハンドル９を握った手の指で、ハンドレバ
ー１０を引くと、ブレーキケーブル１１のインナーを引
くことができて、ブレーキレバー１３を回動させて後輪
７を制動することができる。ブレーキケーブル１１は、
フレームレッグ４を貫通させ、ケースブラケット５の上
側からパワーユニット６の左右のアーム８の間を通し
て、パワーユニット６の下側を通して後輪７のブレーキ
レバー１３に連結するので、直線状に近い形で配索でき
て、ブレーキケーブル１１の曲りを少くできる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、上述
のように構成したので、フレームレッグの横幅を広げて
パワーユニットの取付け剛性を高めても、ブレーキケー
ブルがフレームレッグを前後に貫通していて、フレーム
レッグの外側を迂回することがなく、曲りを少くできて
作動抵抗を少くすることができる。又、ブレーキケーブ
ルが、フレームレッグを貫通して内側を後側に延してあ
るので、誤って足などを当てることもなくなって安全性
も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す要部の斜視図である。

【図２】本発明の実施例を示す要部の側面図である。

【図３】本発明の実施例を示すフレームの斜視図であ
る。

【図４】本発明の実施例を示すフレームの分解斜視図で
ある。

【図５】本発明の実施例を示す全体側面図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ メインパイプ ４ フレームレッグ ５ ケースブラケット ６ パワーユニット ７ 後輪 ８ アーム ９ ハンドル １０ ハンドレバー １１ ブレーキケーブル １３ ブレーキレバー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ハンドルのハンドレバーからフレームの
   メインパイプに沿って延したブレーキケーブルを、メイ
   ンパイプ後端に溶着したフレームレッグを前後に貫通さ
   せ、フレームレッグに取付けてパワーユニット前下部の
   左右のアームを軸支するケースブラケットの上側を通
   し、左右のアームの間からパワーユニットの下側に通し
   て後輪のブレーキレバーに連結したことを特徴とするス
   クーターのブレーキケーブル配索装置。