JPH0516491U - 電動格納式ドアーミラー - Google Patents

電動格納式ドアーミラー

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JPH0516491U
JPH0516491U JP6321191U JP6321191U JPH0516491U JP H0516491 U JPH0516491 U JP H0516491U JP 6321191 U JP6321191 U JP 6321191U JP 6321191 U JP6321191 U JP 6321191U JP H0516491 U JPH0516491 U JP H0516491U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速機構24の出力側に急激な負荷変動が発
生した場合に、その減速機構24の破損等を防ぐことが
できる電動格納式ドアーミラーを提供することを目的と
する。 【構成】 モータ13のシャフト130と減速機構24
のウォーム25とを、ねじれ方向の弾性を有するジョイ
ント8を介して連結する。この結果、減速機構24の出
力側に急激な負荷変動が発生した場合には、ジョイント
8におけるねじれ方向のダンパー作用が働くので、その
減速機構24における衝撃力の発生を防止して、その減
速機構24の破損等を防ぐことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のドアーに装備される電動格納式のドアーミラーに係 り、特に減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した場合に、その減速機構に おける衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことができる電動 格納式ドアーミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動格納式ドアーミラーは、一般に、車体、例えば自動車のドアーに固 定するミラーベースと、このミラーベースに植設したシャフトと、このシャフト に回動可能に支持したミラーアセンブリと、このミラーアセンブリ内に内蔵した モータと、このモータと前記シャフトとの間に配設した減速機構及びクラッチ機 構とを備える。前記モータを駆動させることにより、前記ミラーアセンブリがミ ラーベースに対して、使用位置と格納位置との間を回動変位する。 かかる電動格納式ドアーミラーにおいては、減速機構の減速比を大きくするた めに、ウォームギヤ等から構成された減速機構を使用した電動格納式ドアーミラ ー(特開昭62ー50249号)が先に出願されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来の電動格納式ドアーミラーは、モータのシャフトと減速 機構のウォームとを直接連結したものであるから、減速機構の出力側に急激な負 荷変動が発生した場合には、その減速機構に衝撃力が働き、その減速機構の破損 等の問題がある。
【0004】 本考案の目的は、減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した場合に、その 減速機構における衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことが できる電動格納式ドアーミラーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、モータのシャフトと減速機構のウォームとを、ねじれ方向の弾性を 有するジョイントを介して連結したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案は、上記の構成により、減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した 場合には、ジョイントにおけるねじれ方向のダンパー作用が働くので、その減速 機構における衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことができ る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施例を添付図面を参照して 説明する。 図1中において、1は車体、例えば自動車のドア(図示せず)に固定するミラ ーベースである。 2は前記ミラーベース1に固定するシャフトホルダーで、このシャフトホルダ ー2に中空状のシャフト3を一体に突設し、このシャフト3に回転止め用の面取 り部4を設け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方向に設ける。前記シ ャフトホルダー2の上面の固定面に、後述するミラーアセンブリ7に組み込まれ たボール12の円弧軌跡に沿って1対の円弧状溝6を、それぞれ設ける。 この円弧状溝6は、図8に示すように、その両端に直角に切り上がった高さH の使用位置側の段部60及び格納位置側の段部61を有する。なお、上述の円弧 状溝6の底面は滑らかであれば良く、例えば図8中の2点鎖線で示したように緩 やかに上方に凸形をなしていても良い。 7はミラーアセンブリで、このミラーアセンブリ7は前記シャフト3に回動可 能に支持したユニットブラケット8と、このユニットブラケット8に固定したミ ラーハウジング9及びパワーユニット10と、このパワーユニット10に上下左 右に傾動可能に取付け、かつ前記ミラーハウジング9の前面開口部に配設したミ ラー11とを備える。 前記ユニットブラケット8の下面の回動面の内、前記シャフトホルダー2の一 対の円弧状溝6に対向する箇所に半球状の2個の凹部をそれぞれ設け、その2個 の凹部に2個のボール12をそれぞれ転動可能に嵌め込む。 このボール12が図8中の実線にて示すように使用位置側の段部60に当って いるときには、ミラーアセンブリ7が図1中の実線にて示すように車体から側方 に突出した状態の使用位置に位置する。また、このボール12が図8中の1点鎖 線にて示すように格納位置側の段部61に当っているときには、ミラーアセンブ リ7が図1中の1点鎖線にて示すように車体に沿って後方に傾倒した状態の格納 位置に位置するものである。さらに、このボール12が図8中の2点鎖線にて示 すように円弧状溝6から矢印イ方向に乗り上げてシャフトホルダー2の固定面上 に位置しているときには、ミラーアセンブリ7が手動または緩衝回動で図1中の 2点鎖線にて示すように車体に沿って前方に傾倒した状態となっている。 上述の円弧状溝6の両端の段部60及び61及びボール12は、移動体として のミラーアセンブリ7を所定の停止位置に物理的にかつ強制的に停止させるスト ッパを構成するものである。また、この円弧状溝6の段部60及び61の高さH とボール12とは、後述するモータ13のトルクでは乗り上げられず、一方手動 や緩衝回動では乗り上げられる程度のストッパとする。 22及び23は前記シャフトホルダー2の上面の固定面に突設した突起及び前 記ユニットブラケット8の下面の回動面に設けた半円弧状の溝で、前記突起22 が前記溝23にスライド可能に嵌合し、前記ミラーアセンブリ7のシャフト3( シャフトホルダー2)に対する回動変位のガイドをなす。
【0008】 14は前記ユニットブラケット8に固定したプレートで、図5に示すように、 このプレート14の中間部に軸受兼スラスト力受け用の凹部140を設け、その 凹部140の底部に透孔141を設ける。一方、前記ユニットブラケット8の前 記凹部140に対向する位置に軸受兼スラスト力受け用の凹部80を設ける。
【0009】 13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータで、このモータ13を前記 ユニットブラケット8に固定したプレート14上にスクリュウ132により固定 する。このモータ13は、後述するスイッチ回路を介してバッテリー51に電気 的に接続されている。このモータ13のシャフト130の両側に面取り部131 を設ける。
【0010】 15は前記シャフト3に装着したクラッチ機構で、このクラッチ機構15は前 記ミラーアセンブリ7を手動で回動させたり、またはミラーアセンブリ7に何か が当ってその緩衝のためにミラーアセンブリ7を回動させたりするときに、移動 側のミラーアセンブリ7及びモータ13及び後述する減速機構24と、固定側の ミラーベース1及びシャフトホルダー2及びシャフト3との間の縁を断つもので ある。前記クラッチ機構15は、図2及び図4に示すように、前記シャフト3に 上から順に外嵌したプッシュナット16と、圧縮スプリング17と、クラッチギ ア19と、クラッチホルダー20と、ワッシャ21とからなる。 前記クラッチギア19は、スパーギアからなり、前記シャフト3に対して回転 可能であり、下面に係止溝190を設ける。前記クラッチホルダー20は前記シ ャフト3に対して固定であり、上面に係止爪200を設ける。前記プッシュナッ ト16は前記シャフト3の係合溝5に係合して、前記圧縮スプリング17を圧縮 する。この圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッチギア19の下面の 係止溝190に前記クラッチホルダー20の上面の係止爪200が係止して、前 記クラッチギア19と前記クラッチホルダー20とが継状態にある。また、圧縮 スプリング17の弾性力により、シャフト3を介してシャフトホルダー2が上方 向(逆にクラッチ機構15を介してユニットブラケット8が下方向)に付勢され 、その結果前記ユニットブラケット8側のボール12が前記シャフトホルダー2 の円弧状溝6の底面に圧接される。 24は前記クラッチ機構15(及びシャフト3)と前記モータ13間に配設し た減速機構で、この減速機構24は図2及び図3に示すように、前記モータ13 のシャフト130に後述するジョイン7を介して取付けた第1ウォーム25と、 その第1ウォーム25に噛み合わせた第1ウォームホイールとしての第1ヘリカ ルギア26と、Dカット面(両面を面取りした面でも良い。)31により前記第 1ヘリカルギア26の中心透孔46に回転軸47の一端を軸方向に移動可能にか つ回転不可能に装着した第2ウォーム27と、その第2ウォーム27に噛み合わ せた第2ウォームホイールとしての第2ヘリカルギア28とから構成されている 。 ここで、上述の第1ウォーム25及び第1ウォームホイールとしての第1ヘリ カルギア26(1段目のウォームギア)と、第2ウォーム27及び第2ウォーム ホイールとしての第2ヘリカルギア28(2段目のウォームギア)とにより、2 段のウォームギアを構成する。
【0011】 そして、前記第1ウォーム25においては、図5に示すように、その回転軸2 50の一端部に段部251を設け、かつその回転軸250の一端に前記モータシ ャフト130の面取り部131とほぼ同等の面取り部252を設ける。この第1 ウォーム25の回転軸250の一端部を前記プレートと1の凹部140の透孔1 41に回転可能に挿入すると共に、その第1ウォーム25の回転軸250の段部 251を前記凹部140の透孔141の縁に回転可能に当接させる。一方、前記 第2ウォーム25の回転軸250の他端部を前記ユニットブラケット8の軸受用 凹部80に回転可能に軸承させると共に、その第1ウォーム25の回転軸250 の他端面を前記前記ユニットブラケット8の軸受用凹部80の底部に当接させる 。
【0012】 29は前記第2ヘリカルギア28に同軸に固定したスパーギアの出力ギア29 で、30は前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア19との間に 介装し、かつ前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア19とにそ れぞれ噛み合わせたスパーギアのアイドルギアである。この結果、前記クラッチ 機構15と前記減速機構24とが連結されることとなる。なお、上述のアイドル ギア30は、図示しない回転軸により前記ユニットブラケット8に回転可能に軸 支されている。 32は前記プレート14と別体のサポートで、このサポート32を前記プレー ト14にビス33により取付け、このプレート14を介してユニットブラケット 8に固定する。このプレート14及びサポート32にスラスト軸受用の凹部34 を設けると共に、ラジアル軸受35を設ける。このプレート14及びサポート3 2のラジアル軸受35に前記第2ウォーム27の回転軸47の両端部(第1ヘリ カルギア26と第2ウォーム27との間の一端部と他端部)を回転可能に軸支し 、かつこのプレート14及びサポート32のスラスト軸受用凹部34と前記第2 ウォーム27の回転軸47の両端面との間にスラスト軸受用のボール36を介装 する。 37は軸ねじで、この軸ねじ37は一端(上端)の頭部38と、中間部の軸部 39と、他端(下端)のねじ部40とからなる。一方、前記ユニットブラケット 8及びプレート14に、ねじ穴41及び頭部受凹部42を設け、かつ前記第2ヘ リカルギア28及び出力ギア29を上下から挟持するボス部43を設ける。前記 軸ねじ37の軸部39を前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29の中心透孔 48に挿通し、その軸ねじ37のねじ部40を前記ユニットブラケット8のねじ 穴41にねじ込み、その軸ねじ37の頭部38を前記プレート14の頭部受凹部 42に係合させる。この結果、前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29は、 前記軸ねじ37の軸部39に回転可能に軸支され、かつ前記ユニットブラケット 8のボス部43とプレート14のボス部43との間において軸方向(スラスト方 向)に固定される。また、前記プレート14及びサポート32が前記ユニットブ ラケット8に固定される。 44は前記ユニットブラケット8に設けたギアーケース部、45は前記ギアー ケース部44の上部開口部に嵌合して取付けた蓋である。この蓋45及びギアー ケース44により、前記シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15及び減速機 構24等は覆われているのである。
【0013】 図において、7は前記モータ13のシャフト130と前記第1ウォーム25の 回転軸250とを連結するジョイントである。このジョイント8は、例えば樹脂 乃至ゴムなどから成形され、図10(A)に示すように、円柱形状をなし、かつ その中心軸に両面を面取りした長円形の連結穴70を設けてなる。このジョイン ト8は、連結穴70に対してねじれ方向の弾性を有する。このジョイント8の連 結穴70の両端を、前記モータ13のシャフト130の面取り部131と、前記 第1ウォーム25の回転軸250の面取り部252とに、それぞれ嵌合して、モ ータ13のシャフト130と第1ウォーム25の回転軸250とを、前記ジョイ ント8を介して連結する。
【0014】 以下、上述のように構成された本考案の電動格納式ドアーミラーの操作作動に ついて説明する。 まず、モータ13を駆動させる。すると、そのモータ13の回転力(駆動力) が2段のウォームギア及びモータ側のギア29を介してアイドルギア30に伝わ る。ここで、クラッチギア19とクラッチホルダー20とは継状態にあるので、 このクラッチギア19は固定状態にある。この結果、アイドルギア30はクラッ チギア19の回りを自転しながら公転する。このアイドルギア30の公転に伴っ てミラーアセンブリ7がミラーベース1のシャフト3に対して角度θ分回動し、 このミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、または格納位置から使用 位置へと回動変位する。このミラーアセンブリ7の回動変位に伴って、ミラーア センブリ7やユニットブラケット8側のボール12がミラーベース1やシャフト ホルダー2側の円弧状溝6に沿って矢印ロまたはハ方向に転動する。そして、上 述のボール12が円弧状溝6の段部60または61に当って、所定の停止位置に 物理的にかつ強制的に停止したとき、後述するスイッチ回路が作動して、モータ 13の駆動が停止し、前記ミラーアセンブリ7が所定の停止位置、すなわち使用 位置または格納位置に停止する。 このとき、本考案の電動格納式ドアーミラーは、モータ13のシャフト130 と減速機構24のウォーム25とを、ねじれ方向の弾性を有するジョイント8を 介して連結したものであるから、減速機構24の出力側に急激な負荷変動が発生 した場合には、ジョイント8におけるねじれ方向のダンパー作用が働くので、そ の減速機構24における衝撃力の発生を防止して、その減速機構24の破損等を 防ぐことができる。 また、ジョイント8のねじれ方向の弾性によりダンパー作用を働かせながら、 前記モータ13のシャフト130の回転及びトルクを、減速機構24のウォーム 25に伝達させることができるので、低騒音駆動が可能である。
【0015】 特に、この実施例においては、第1ウォーム25の回転軸250の段部251 がユニットブラケット8とほぼ一体となす凹部140の透孔141の縁に当接し 、かつ第1ウォーム25の回転軸250の他端面が前記前記ユニットブラケット 8の軸受用凹部80の底部に当接しているので、前記第1ウォーム25において 発生するスラスト力を、上述の当接部分で受け、モータ13のシャフト130に 伝えない構造となっている。この結果、回転方向の正転や逆転による駆動音の差 をなくすことができ、またモータ13にストレスがなく、モータ13の持ってい る本来の性能を効率良く発揮させることができる。
【0016】 なお、上述のミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態でこのミラーアセ ンブリ7に障害物などが圧縮スプリング17の弾性力より大きい力で当ると、又 は車庫への出し入れの際に手動でこのミラーアセンブリ7を圧縮スプリング17 の弾性力より大きい力で回動させると、クラッチ機構15のクラッチギア19と クラッチホルダー20とが断状態となり、クラッチギア19がシャフト3に対し て回転し、それに伴ってミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、また は格納位置から使用位置へと回動し、さらに使用位置から前方に角度φ傾倒する 。
【0017】 図9は上述の本考案の電動格納式ドアーミラーにおけるスイッチ回路の一実施 例を示した電気回路図である。 図において、51は電源としてのバッテリーで、このバッテリー51は自動車 に搭載されている通常の直流12Vのバッテリーである。 57は運転席に配設したスイッチで、このスイッチ57は極性を切り替えるス イッチで、この例では2可動接触子連動式の3位置切替スイッチを使用する。こ のスイッチ57は、連動する第1可動接触子571及び第2可動接触子572と 、第1共通接点COM1及び第2共通接点COM2と、前記バッテリー51の+ 極にそれぞれ接続した第1+接点A1及び第2+接点A2と、前記バッテリー5 1の−極にそれぞれ接続した第1−接点B1及び第2−接点B2と、第1中位接 点C1及び第2中位接点C2とからなる。このスイッチ57は、常態において前 記可動接触子571及び572は前記中位接点C1及びC2に接触している。 13は前記モータで、このモータ13は前記スイッチ57に直列に接続する。す なわち、モータ13の一方の端子を前記スイッチ57の第1共通接点COM1に 、モータ13の他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞ れ接続する。 58は抵抗温度特性を利用したPTC素子で、このPTC素子58はある温度 域で抵抗値が急激に変化するスイッチング特性を示す、例えばポリマ系のPTC 素子(株式会社レイケムの商品名ポリスイッチ)を使用する。このPTC素子5 8を前記モータ13と前記スイッチ57との間に直列に接続する。すなわち、P TC素子58の一方の端子を前記モータ13の他方の端子に、PTC素子58の 他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞれ接続する。こ のPTC素子58は、移動体としての前記ミラーアセンブリ7がストッパ(段部 60,61及びボール12)などにより物理的にかつ強制的に止められて前記モ ータ13に過負荷がかかったときに発生する過電流で、内部温度が上昇し、ある 温度域になると内部抵抗値が急激に増加してスイッチング作動をするものである 。なお、このPTC素子58は両極性である。 610はリレー回路で、このリレー回路610はリレー600と、常開のリレ ーコイル601と、共通接点COMと、A接点と、B接点とを備える。前記リレ ー600の共通接点COMを前記スイッチ57の第1共通接点COM1に、また 前記リレー600のB接点を前記モータ13の一方の端子にそれぞれ接続する。 前記リレーコイル601の一方の端子をコンデンサ66を介して前記リレー60 0の共通接点COMと前記スイッチ57の第1共通接点COM1との間に、また 前記リレーコイル601の他方の端子を前記PTC素子58と前記モータ13と の間にそれぞれ接続する。 68は抵抗で、この抵抗68の一方の端子を前記リレーコイル601とコンデ ンサ66との間に、またこの抵抗68の他方の端子を前記リレー600のB接点 とモータ13との間にそれぞれ接続する。
【0018】 次に、上述の電気回路の操作作動について説明する。 まず、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ +接点A1及び−接点B2に接触させる。すると、コンデンサ66からリレーコ イル601に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601が励磁し、それに伴って リレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結果、バッテリー51から の電流は実線矢印方向に、リレー600→モータ13→PTC素子58と流れる ので、モータ13が回転(正転)する。一方、前記実線矢印方向の電流の一部は 抵抗68→リレーコイル601へと流れるので、前記リレー600のB接点への 接触状態を自己保持する。前記モータ13の回転力により、上述のようにミラー アセンブリ7が例えば使用位置から格納位置に回動する。そして、そのミラーア センブリ7が所定の停止位置である格納位置に達したところで、ストッパが作動 し、すなわち移動側のボール12が固定側の円弧状溝6の段部61に当り、ミラ ーアセンブリ7は所定の停止位置である格納位置において物理的かつ強制的に停 止させられる。このときに、モータ13に過負荷がかかり、電気回路中に過電流 が流れる。この過電流により、PTC素子58の内部温度が上昇し、ある温度域 になると、前記PTC素子58内部抵抗が急激に増大し、このPTC素子58が スイッチング作動をする。すると、前記リレーコイル601への通電が遮断され 、リレー600が自己復帰してB接点からA接点に切り替わり、モータ13への 通電が断たれる。この結果、モータ13の回転(駆動)が停止し、ミラーアセン ブリ7が格納位置において完全に停止する。そこで、スイッチ57の操作を止め て、可動接触子571及び572を中位接点C1及びC2に自動復帰させる。 次に、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ− 接点B1及び+接点A2に接触させる。すると、PTC素子58からリレーコイ ル601を介してコンデンサ66に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601が 励磁し、それに伴ってリレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結果 、バッテリー51からの電流は1点鎖線矢印方向に、PTC素子58→モータ1 3→リレー600へと流れるので、モータ13が回転(逆転)する。一方、前記 1点鎖線矢印方向の電流の一部はリレーコイル601→抵抗68へと流れるので 、前記リレー600のB接点への接触状態を自己保持する。前記モータ13の回 転力により、上述のようにミラーアセンブリ7が例えば格納位置から使用位置に 回動する。そして、そのミラーアセンブリ7が所定の停止位置である使用位置に 達したところで、ストッパが作動し、すなわち移動側のボール12が固定側の円 弧状溝6の段部60に当り、ミラーアセンブリ7は所定の停止位置である使用位 置において物理的かつ強制的に停止させられる。このときに、モータ13に過負 荷がかかり、電気回路中に過電流が流れる。この過電流により、PTC素子58 の内部温度が上昇し、ある温度域になると、前記PTC素子58内部抵抗が急激 に増大し、このPTC素子58がスイッチング作動をする。すると、前記リレー コイル601への通電が遮断され、リレー600が自己復帰してB接点からA接 点に切り替わり、モータ13への通電が断たれる。この結果、モータ13の回転 (駆動)が停止し、ミラーアセンブリ7が使用位置において完全に停止する。そ こで、スイッチ57の操作を止めて、可動接触子571及び572を中位接点C 1及びC2に自動復帰させる。 図10(B)及び(C)は楕円スプリング製のジョイントの平面図及び斜視図 である。 この楕円スプリング製のジョイント81は、中心軸に両側が面取りされた長円 形状の連結穴72を設けてなる。 図10(D)は樹脂又はゴムと楕円スプリングとの組合わせによるジョイント の斜視図である。このジョイント83は、上述の樹脂又はゴム製のジョイント8 中に、前記楕円スプリング71を挿入してなるもので、中心軸に両側が面取りさ れた長円形状の連結穴74を設けてなる。 なお、上述の楕円スプリング製のジョイント81及び樹脂又はゴムと楕円スプ リングとの組合わせによる73は、上述の樹脂又はゴム製のジョイント8と同様 の作用効果を達成することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上から明らかなように、本考案の電動格納式ドアーミラーは、モータのシャ フトと減速機構のウォームとを、ねじれ方向の弾性を有するジョイントを介して 連結したものであるから、減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した場合に は、ジョイントにおけるねじれ方向のダンパー作用が働くので、その減速機構に おける衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施
例を示し、一部を破断した平面図
【図2】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の分解斜
視図
【図3】モータ及び減速機構の斜視図
【図4】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の組み付
け状態の断面図
【図5】図4におけるVーV線断面図
【図6】図4におけるVI−VI線断面図
【図7】シャフトホルダーの平面図
【図8】図7におけるVIII−VIII線展開図
【図9】スイッチ回路の電気回路図
【図10】(A)は樹脂製又はゴム製のジョイントの斜
視図である。(B)は楕円スプリング製のジョイントの
平面図である。(C)は同じく楕円スプリング製のジョ
イントの斜視図である。(D)は樹脂又はゴムと楕円ス
プリングとの組合わせによるジョイントの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ミラーベース 3 シャフト 7 ミラーアセンブリ 13 モータ 130 シャフト 15 クラッチ機構 24 減速機構 25 第1ウォーム 250 回転軸 8及び81及び83 ジョイント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定するミラーベースと、このミ
    ラーベースに植設したシャフトと、このシャフトに回動
    可能に支持したミラーアセンブリと、このミラーアセン
    ブリ内に内蔵したモータと、このモータと前記シャフト
    との間に配設したウォームギア等から構成される減速機
    構等とを備え、前記モータを駆動させることにより、前
    記ミラーアセンブリがミラーベースに対して、使用位置
    と格納位置との間を回動変位する電動格納式ドアーミラ
    ーにおいて、 前記モータのシャフトと前記減速機構のウォームとを、
    ねじれ方向の弾性を有するジョイントを介して連結した
    ことを特徴とする電動格納式ドアーミラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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