JPH0627335U - 電動格納式ドアーミラー - Google Patents

電動格納式ドアーミラー

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JPH0627335U
JPH0627335U JP6555992U JP6555992U JPH0627335U JP H0627335 U JPH0627335 U JP H0627335U JP 6555992 U JP6555992 U JP 6555992U JP 6555992 U JP6555992 U JP 6555992U JP H0627335 U JPH0627335 U JP H0627335U
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JP
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mirror assembly
mirror
shaft
clutch
motor
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JP6555992U
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Inventor
常治 加藤
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不用物の侵入を防ぐことと、不用な挙動を防
ぐこととを目的とする。 【構成】 ボール12′と円弧状溝6′を、ユニットブ
ラケット8クラッチホルダー20との間に、配設する。
この結果、ボール12′が円弧状溝6′を乗り越える際
に、クラッチホルダー20を移動させることができるの
で、ユニットブラケット8がシャフトホルダー2から離
れるようなことがない。従って、ユニットブラケット8
とシャフトホルダー2との間のクリアランスが大となっ
て、不用物が機器内部に侵入するのを防ぐことができ
る。また、ミラーアセンブリ7が格納位置又は使用位置
に停止する際に、ミラーアセンブリ7がミラーベース1
に対して離れる不用な挙動を行なうような虞もない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のドアーに装備される電動格納式のドアーミラーに係 り、特にミラーアセンブリが手動で回動したり又は緩衝で回動したりする際に、 ミラーベースとミラーアセンブリとの間のクリアランスから機器内部に不用物が 侵入するのを防ぐことができる電動格納式ドアーミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の電動格納式ドアーミラーを図5乃至図13を参照して説明する。 図5中において、1は車体、例えば自動車のドア(図示せず)に固定するミラ ーベースである。 図5及び図6中、2は前記ミラーベース1に固定するシャフトホルダーで、こ のシャフトホルダー2に中空状のシャフト3を一体に突設し、このシャフト3に 回転止め用の面取り部4を設け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方向 に設ける。前記シャフトホルダー2の上面の固定面に、後述するミラーアセンブ リ7に組み込まれたボール12の円弧軌跡に沿って1対の円弧状溝6を、それぞ れ設ける。 この円弧状溝6は、図12に示すように、その両端に直角に切り上がった高さ Hの使用位置側の段部60及び格納位置側の段部61を有する。なお、上述の円 弧状溝6の底面は滑らかであれば良く、例えば図12中の2点鎖線で示したよう に緩やかに上方に凸形をなしていても良い。 図5において、7はミラーアセンブリで、このミラーアセンブリ7は前記シャ フト3に回動可能に支持したユニットブラケット8と、このユニットブラケット 8に固定したミラーハウジング9及びパワーユニット10と、このパワーユニッ ト10に上下左右に傾動可能に取付け、かつ前記ミラーハウジング9の前面開口 部に配設したミラー11とを備える。 前記ユニットブラケット8の下面の回動面の内、前記シャフトホルダー2の一 対の円弧状溝6に対向する箇所に半球状の2個の凹部をそれぞれ設け、その2個 の凹部に2個のボール12をそれぞれ転動可能に嵌め込む。 このボール12が図12中の実線にて示すように使用位置側の段部60に当っ ているときには、ミラーアセンブリ7が図5中の実線にて示すように車体から側 方に突出した状態の使用位置に位置する。また、このボール12が図12中の1 点鎖線にて示すように格納位置側の段部61に当っているときには、ミラーアセ ンブリ7が図5中の1点鎖線にて示すように車体に沿って後方に傾倒した状態の 格納位置に位置するものである。さらに、このボール12が図12中の2点鎖線 にて示すように円弧状溝6から矢印イ方向に乗り上げてシャフトホルダー2の固 定面上に位置しているときには、ミラーアセンブリ7が手動または緩衝回動で図 5中の2点鎖線にて示すように車体に沿って前方に傾倒した状態となっている。
【0003】 上述の円弧状溝6の両端の段部60及び61及びボール12は、前記ミラーベ ース1に対する前記ミラーアセンブリ7の回動角度を規制する回動角度規制機構 を構成するものであって、移動体としてのミラーアセンブリ7を所定の停止位置 に物理的にかつ強制的に停止させるストッパとしての作動を行なうものである。 また、この円弧状溝6の段部60及び61の高さHとボール12とは、後述する モータ13のトルクでは乗り上げられず、一方手動や緩衝回動では乗り上げられ る程度のストッパとする。
【0004】 図8において、22及び23は前記シャフトホルダー2の上面の固定面に突設 した突起及び前記ユニットブラケット8の下面の回動面に設けた半円弧状の溝で 、前記突起22が前記溝23にスライド可能に嵌合し、前記ミラーアセンブリ7 のシャフト3(シャフトホルダー2)に対する回動変位のガイドをなす。 図8において、14は前記ユニットブラケット8に固定したプレートで、図9 に示すように、このプレート14の中間部に軸受兼スラスト力受け用の凹部14 0を設け、その凹部140の底部に透孔141を設ける。一方、前記ユニットブ ラケット8の前記凹部140に対向する位置に軸受兼スラスト力受け用の凹部8 0を設ける。 図9中、13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータで、このモータ1 3を前記ユニットブラケット8に固定したプレート14上にスクリュウ132に より固定する。このモータ13は、後述するスイッチ回路を介してバッテリー5 1に電気的に接続されている。このモータ13のシャフト130の両側に面取り 部131を設ける。 図6及び図8中、15は前記シャフト3に装着したクラッチ機構で、このクラ ッチ機構15は前記ミラーアセンブリ7を手動で回動させたり、またはミラーア センブリ7に何かが当ってその緩衝のためにミラーアセンブリ7を回動させたり するときに、移動側(可動体側)のミラーアセンブリ7及びモータ13及び後述 する減速機構24と、固定側(固定体側)のミラーベース1及びシャフトホルダ ー2及びシャフト3との間の縁を断つものである。前記クラッチ機構15は、図 5及び図7に示すように、前記シャフト3に上から順に外嵌したプッシュナット 16と、圧縮スプリング17と、可動体としてのクラッチギア19と、固定体と してのクラッチホルダー20と、ワッシャ21とからなる。 前記クラッチギア19は、スパーギアからなり、前記シャフト3に対して回転 可能であり、下面に係止溝190を設ける。 前記クラッチホルダー20は前記シャフト3に対して固定であり、上面に係止 爪200を、前記係止溝190に対応させて設ける。 前記プッシュナット16は前記シャフト3の係合溝5に係合して、前記圧縮ス プリング17を圧縮する。この圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッ チギア19の下面の係止溝190に前記クラッチホルダー20の上面の係止爪2 00が係止して、前記クラッチギア19と前記クラッチホルダー20とが継状態 にある。 また、圧縮スプリング17の弾性力により、シャフト3を介してシャフトホル ダー2が上方向(逆にクラッチ機構15を介してユニットブラケット8が下方向 )に付勢され、その結果前記ユニットブラケット8側のボール12が前記シャフ トホルダー2の円弧状溝6の底面に圧接される。 図6において、24は前記クラッチ機構15(及びシャフト3)と前記モータ 13間に配設した減速機構で、この減速機構24は図6及び図7に示すように、 前記モータ13のシャフト130に後述するジョイント800を介して取付けた 第1ウォーム25と、その第1ウォーム25に噛み合わせた第1ウォームホイー ルとしての第1ヘリカルギア26と、Dカット面(両面を面取りした面でも良い 。)31により前記第1ヘリカルギア26の中心透孔46に回転軸47の一端を 軸方向に移動可能にかつ回転不可能に装着した第2ウォーム27と、その第2ウ ォーム27に噛み合わせた第2ウォームホイールとしての第2ヘリカルギア28 とから構成されている。 ここで、上述の第1ウォーム25及び第1ウォームホイールとしての第1ヘリ カルギア26(1段目のウォームギア)と、第2ウォーム27及び第2ウォーム ホイールとしての第2ヘリカルギア28(2段目のウォームギア)とにより、2 段のウォームギアを構成する。 そして、前記第1ウォーム25においては、図9に示すように、その回転軸2 50の一端部に段部251を設け、かつその回転軸250の一端に前記モータシ ャフト130の面取り部131とほぼ同等の面取り部252を設ける。この第1 ウォーム25の回転軸250の一端部を前記プレートと1の凹部140の透孔1 41に回転可能に挿入すると共に、その第1ウォーム25の回転軸250の段部 251を前記凹部140の透孔141の縁に回転可能に当接させる。一方、前記 第2ウォーム25の回転軸250の他端部を前記ユニットブラケット8の軸受用 凹部80に回転可能に軸承させると共に、その第1ウォーム25の回転軸250 の他端面を前記前記ユニットブラケット8の軸受用凹部80の底部に当接させる 。 図5中、29は前記第2ヘリカルギア28に同軸に固定したスパーギアの出力 ギア29で、30は前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア19 との間に介装し、かつ前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア1 9とにそれぞれ噛み合わせたスパーギアのアイドルギアである。この結果、前記 クラッチ機構15と前記減速機構24とが連結されることとなる。なお、上述の アイドルギア30は、図示しない回転軸により前記ユニットブラケット8に回転 可能に軸支されている。 図8中、32は前記プレート14と別体のサポートで、このサポート32を前 記プレート14にビス33により取付け、このプレート14を介してユニットブ ラケット8に固定する。このプレート14及びサポート32にスラスト軸受用の 凹部34を設けると共に、ラジアル軸受35を設ける。このプレート14及びサ ポート32のラジアル軸受35に前記第2ウォーム27の回転軸47の両端部( 第1ヘリカルギア26と第2ウォーム27との間の一端部と他端部)を回転可能 に軸支し、かつこのプレート14及びサポート32のスラスト軸受用凹部34と 前記第2ウォーム27の回転軸47の両端面との間にスラスト軸受用のボール3 6を介装する。 図10中、37は軸ねじで、この軸ねじ37は一端(上端)の頭部38と、中 間部の軸部39と、他端(下端)のねじ部40とからなる。一方、前記ユニット ブラケット8及びプレート14に、ねじ穴41及び頭部受凹部42を設け、かつ 前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29を上下から挟持するボス部43を設 ける。前記軸ねじ37の軸部39を前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29 の中心透孔48に挿通し、その軸ねじ37のねじ部40を前記ユニットブラケッ ト8のねじ穴41にねじ込み、その軸ねじ37の頭部38を前記プレート14の 頭部受凹部42に係合させる。この結果、前記第2ヘリカルギア28及び出力ギ ア29は、前記軸ねじ37の軸部39に回転可能に軸支され、かつ前記ユニット ブラケット8のボス部43とプレート14のボス部43との間において軸方向( スラスト方向)に固定される。また、前記プレート14及びサポート32が前記 ユニットブラケット8に固定される。 図8中、44は前記ユニットブラケット8に設けたギアーケース部、45は前 記ギアーケース部44の上部開口部に嵌合して取付けた蓋である。この蓋45及 びギアーケース44により、前記シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15及 び減速機構24等は覆われているのである。 図6において、800は前記モータ13のシャフト130と前記第1ウォーム 25の回転軸250とを連結するジョイントである。このジョイント800は、 例えば樹脂乃至ゴムなどから成形され、図6及び図9に示すように、円柱形状を なし、かつその中心軸に両面を面取りした長円形の連結穴801を設けてなる。 このジョイント800は、連結穴801に対してねじれ方向の弾性を有する。こ のジョイント800の連結穴801の両端を、前記モータ13のシャフト130 の面取り部131と、前記第1ウォーム25の回転軸250の面取り部252と に、それぞれ嵌合して、モータ13のシャフト130と第1ウォーム25の回転 軸250とを、前記ジョイント800を介して連結する。
【0005】 以下、上述のように構成された電動格納式ドアーミラーの操作作動について説 明する。 まず、モータ13を駆動させる。すると、そのモータ13の回転力(駆動力) が2段のウォームギア及びモータ側のギア29を介してアイドルギア30に伝わ る。ここで、クラッチギア19とクラッチホルダー20とは継状態にあるので、 このクラッチギア19は固定状態にある。この結果、アイドルギア30はクラッ チギア19の回りを自転しながら公転する。このアイドルギア30の公転に伴っ てミラーアセンブリ7がミラーベース1のシャフト3に対して角度θ分回動し、 このミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、または格納位置から使用 位置へと回動変位する。このミラーアセンブリ7の回動変位に伴って、ミラーア センブリ7やユニットブラケット8側のボール12がミラーベース1やシャフト ホルダー2側の円弧状溝6に沿って矢印ロまたはハ方向に転動する。そして、上 述のボール12が円弧状溝6の段部60または61に当って、所定の停止位置に 物理的にかつ強制的に停止したとき、後述するスイッチ回路が作動して、モータ 13の駆動が停止し、前記ミラーアセンブリ7が所定の停止位置、すなわち使用 位置または格納位置に停止位置する。
【0006】 そして、上述のミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態でこのミラーア センブリ7に障害物などが圧縮スプリング17の弾性力(クラッチ機構15の保 持トルク)より大きい力で当ったり、または車庫への出し入れの際に手動でこの ミラーアセンブリ7を圧縮スプリング17の弾性力(クラッチ機構15の保持ト ルク)より大きい力で回動させると、クラッチ機構15のクラッチギア19が圧 縮スプリング17の弾性力に抗してクラッチホルダー20に対して離れ、クラッ チ機構15のクラッチギア19の係止溝190とクラッチホルダー20の係止爪 200との嵌合係止状態が解除されて、クラッチ機構15のクラッチギア19と クラッチホルダー20とが断状態となる。この結果、図5に示すように、クラッ チギア19がシャフト3に対して回転し、それに伴ってミラーアセンブリ7が使 用位置から前方に角度φ、または後方に傾倒する。このミラーアセンブリ7が前 方に傾倒する際には、ボール12が円弧状溝6を乗り上がって回動角度規制機構 の回動角度の規制が解除され、さらにその上ミラーアセンブリ7(ユニットブラ ケット8等)がミラーベース1(シャフトホルダ2等)に対して、ボール12が 円弧状溝6を乗り上がった高さH分離れる。 また、上述の前方傾倒位置または後方傾倒位置に位置するミラーアセンブリ7 を手動で後方または前方に回動させて、クラッチギア19の係止溝190とクラ ッチホルダー20の係止爪200とを嵌合係止させて、クラッチギア19とクラ ッチホルダー20とを再び継状態とすと共に、ボール12を円弧状溝6に再び位 置させて回動角度規制機構を復帰させたり、またはクラッチ機構15を継状態と なすことにより、ミラーアセンブリ7が前方傾倒位置または後方傾倒位置から使 用位置に復帰する。
【0007】 図13は上述の本考案の電動格納式ドアーミラーにおけるスイッチ回路の一実 施例を示した電気回路図である。 図において、51は電源としてのバッテリーで、このバッテリー51は自動車 に搭載されている通常の直流12Vのバッテリーである。 57は運転席に配設したスイッチで、このスイッチ57は極性を切り替えるス イッチで、この例では2可動接触子連動式の3位置切替スイッチを使用する。こ のスイッチ57は、連動する第1可動接触子571及び第2可動接触子572と 、第1共通接点COM1及び第2共通接点COM2と、前記バッテリー51の+ 極にそれぞれ接続した第1+接点A1及び第2+接点A2と、前記バッテリー5 1の−極にそれぞれ接続した第1−接点B1及び第2−接点B2と、第1中位接 点C1及び第2中位接点C2とからなる。このスイッチ57は、常態において前 記可動接触子571及び572は前記中位接点C1及びC2に接触している。 13は前記モータで、このモータ13は前記スイッチ57に直列に接続する。 すなわち、モータ13の一方の端子を前記スイッチ57の第1共通接点COM1 に、モータ13の他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれ ぞれ接続する。 58は抵抗温度特性を利用したPTC素子で、このPTC素子58はある温度 域で抵抗値が急激に変化するスイッチング特性を示す、例えばポリマ系のPTC 素子(株式会社レイケムの商品名ポリスイッチ)を使用する。このPTC素子5 8を前記モータ13と前記スイッチ57との間に直列に接続する。すなわち、P TC素子58の一方の端子を前記モータ13の他方の端子に、PTC素子58の 他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞれ接続する。こ のPTC素子58は、移動体としての前記ミラーアセンブリ7がストッパ(段部 60,61及びボール12)などにより物理的にかつ強制的に止められて前記モ ータ13に過負荷がかかったときに発生する過電流で、内部温度が上昇し、ある 温度域になると内部抵抗値が急激に増加してスイッチング作動をするものである 。なお、このPTC素子58は両極性である。 610はリレー回路で、このリレー回路610はリレー600と、常開のリレ ーコイル601と、共通接点COMと、A接点と、B接点とを備える。前記リレ ー600の共通接点COMを前記スイッチ57の第1共通接点COM1に、また 前記リレー600のB接点を前記モータ13の一方の端子にそれぞれ接続する。 前記リレーコイル601の一方の端子をコンデンサ66を介して前記リレー60 0の共通接点COMと前記スイッチ57の第1共通接点COM1との間に、また 前記リレーコイル601の他方の端子を前記PTC素子58と前記モータ13と の間にそれぞれ接続する。 68は抵抗で、この抵抗68の一方の端子を前記リレーコイル601とコンデ ンサ66との間に、またこの抵抗68の他方の端子を前記リレー600のB接点 とモータ13との間にそれぞれ接続する。
【0008】 次に、上述の電気回路の操作作動について説明する。 まず、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ +接点A1及び−接点B2に接触させる。すると、コンデンサ66からリレーコ イル601に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601が励磁し、それに伴って リレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結果、バッテリー51から の電流は実線矢印方向に、リレー600→モータ13→PTC素子58と流れる ので、モータ13が回転(正転)する。一方、前記実線矢印方向の電流の一部は 抵抗68→リレーコイル601へと流れるので、前記リレー600のB接点への 接触状態を自己保持する。前記モータ13の回転力により、上述のようにミラー アセンブリ7が例えば使用位置から格納位置に回動する。そして、そのミラーア センブリ7が所定の停止位置である格納位置に達したところで、ストッパが作動 し、すなわち移動側のボール12が固定側の円弧状溝6の段部61に当り、ミラ ーアセンブリ7は所定の停止位置である格納位置において物理的かつ強制的に停 止させられる。このときに、モータ13に過負荷がかかり、電気回路中に過電流 が流れる。この過電流により、PTC素子58の内部温度が上昇し、ある温度域 になると、前記PTC素子58内部抵抗が急激に増大し、このPTC素子58が スイッチング作動をする。すると、前記リレーコイル601への通電が遮断され 、リレー600が自己復帰してB接点からA接点に切り替わり、モータ13への 通電が断たれる。この結果、モータ13の回転(駆動)が停止し、ミラーアセン ブリ7が格納位置において完全に停止する。そこで、スイッチ57の操作を止め て、可動接触子571及び572を中位接点C1及びC2に自動復帰させる。 次に、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ −接点B1及び+接点A2に接触させる。すると、PTC素子58からリレーコ イル601を介してコンデンサ66に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601 が励磁し、それに伴ってリレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結 果、バッテリー51からの電流は1点鎖線矢印方向に、PTC素子58→モータ 13→リレー600へと流れるので、モータ13が回転(逆転)する。一方、前 記1点鎖線矢印方向の電流の一部はリレーコイル601→抵抗68へと流れるの で、前記リレー600のB接点への接触状態を自己保持する。前記モータ13の 回転力により、上述のようにミラーアセンブリ7が例えば格納位置から使用位置 に回動する。そして、そのミラーアセンブリ7が所定の停止位置である使用位置 に達したところで、ストッパが作動し、すなわち移動側のボール12が固定側の 円弧状溝6の段部60に当り、ミラーアセンブリ7は所定の停止位置である使用 位置において物理的かつ強制的に停止させられる。このときに、モータ13に過 負荷がかかり、電気回路中に過電流が流れる。この過電流により、PTC素子5 8の内部温度が上昇し、ある温度域になると、前記PTC素子58内部抵抗が急 激に増大し、このPTC素子58がスイッチング作動をする。すると、前記リレ ーコイル601への通電が遮断され、リレー600が自己復帰してB接点からA 接点に切り替わり、モータ13への通電が断たれる。この結果、モータ13の回 転(駆動)が停止し、ミラーアセンブリ7が使用位置において完全に停止する。 そこで、スイッチ57の操作を止めて、可動接触子571及び572を中位接点 C1及びC2に自動復帰させる。 かかる電動格納式ドアーミラーにおいては、減速機構24及びクラッチギア1 9(電動ギア)のギア詰め作用により、減速機構24及びクラッチギア19の停 止後のバックラッシュの封じ込めを行なうことで、ミラーアセンブリ7のがたを 防止している。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来の電動格納式ドアーミラーにおいては、ボール12と円 弧状溝6とからなる回動角度規制機構がミラーアセンブリ7のユニットブラケッ ト8とミラーベース1のシャフトホルダ2との間に配設されているので、ミラー アセンブリ7が前方に傾倒する際に、クラッチ機構15が継状態から断状態にな ると共に、ボール12が円弧状溝6を乗り上がって回動角度規制機構の回動角度 の規制が解除され、ユニットブラケット8がシャフトホルダ2に対して、ボール 12が円弧状溝6を乗り上がった高さH分離れる。このために、ユニットブラケ ット8とシャフトホルダ2との間のクリアランスが大となり、その大となったク リアランスから水や砂等の不用物がドアーミラーの機器内部に侵入する虞がある 。 また、ミラーアセンブリ7が回動角度規制機構の作用で格納位置又は使用位置 に停止する際に、ミラーアセンブリ7の回動の慣性作用により、ボール12が円 弧状溝6を乗り上がろうとする。このために、ユニットブラケット8がシャフト ホルダ2に対して若干離れて、ミラーアセンブリ7がミラーベース1に対して離 れる不用な挙動を行なう等の問題がある。
【0010】 本考案の目的は、ミラーアセンブリが手動で回動したり又は緩衝で回動したり する際に、ミラーベースとミラーアセンブリとの間のクリアランスから機器内部 に不用物が侵入するのを防ぐことができ、またミラーアセンブリが不用な挙動を 行なうようなことのない電動格納式ドアーミラーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、回動角度規制機構を、ミラーアセンブリとクラッチ機構との間に、 配設したことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案は、上記の構成により、ミラーアセンブリが手動で回動したり又は緩衝 で回動したりすると、クラッチ機構が継状態から断状態になると共に、回動角度 規制機構の回動角度の規制が解除される。この回動角度規制機構の回動角度の規 制が解除される際に、クラッチ機構側をミラーアセンブリ側に対して移動させる ことができる。その結果、ミラーアセンブリがミラーベースに対して離れるよう なことがない。従って、ミラーアセンブリとミラーベースとの間のクリアランス が大となって、その大となったクリアランスから不用物が機器内部に侵入するの を防ぐことができる。また、ミラーアセンブリが回動角度規制機構の作用で格納 位置又は使用位置に停止する際に、ミラーアセンブリがミラーベースに対して離 れる不用な挙動を行なうような虞もない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施例を図1乃至図4を参照 して説明する。図中、図5乃至図13と同符号は同一のものを示す。 図において、6′は円弧状溝である。この円弧状溝6′は、クラッチホルダー 20の底面に2本設ける。 図において、12′はボールである。このボール12′は、ユニットブラケッ ト8の前記クラッチホルダー20の円弧状溝6′と対向する位置に転動可能に設 ける。
【0014】 この実施例における本考案の電動格納式ドアーミラーは、以上の如き構成から なり、以下その作動について説明する。 まず、ミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態でこのミラーアセンブリ 7に障害物などが圧縮スプリング17の弾性力(クラッチ機構15の保持トルク )より大きい力で当ったり、または車庫への出し入れの際に手動でこのミラーア センブリ7を圧縮スプリング17の弾性力(クラッチ機構15の保持トルク)よ り大きい力で回動させると、クラッチ機構15のクラッチギア19が圧縮スプリ ング17の弾性力に抗してクラッチホルダー20に対して離れ、クラッチ機構1 5のクラッチギア19の係止溝190とクラッチホルダー20の係止爪200と の嵌合係止状態が解除されて、クラッチ機構15のクラッチギア19とクラッチ ホルダー20とが断状態となる。この結果、クラッチギア19がシャフト3に対 して回転し、それに伴ってミラーアセンブリ7が使用位置から前方に角度φ、ま たは後方に傾倒する。このミラーアセンブリ7が前方に傾倒する際には、図3に 示すように、ボール12′が円弧状溝6′を乗り下がって回動角度規制機構の回 動角度の規制が解除される。このとき、すなわちボール12′が円弧状溝6′を 乗り下がる際に、クラッチホルダー20がユニットブラケット8に対して移動す るので、ユニットブラケット8がシャフトホルダー2から離れるようなことがな い。従って、ユニットブラケット8とシャフトホルダー2との間のクリアランス が大となって、その大となったクリアランスから不用物が機器内部に侵入するの を防ぐことができる。特に、この電動格納式ドアーミラーのスイッチ回路中に使 用するPTC素子58は、電流値を検知してスイッチング作動を行なうものであ るから、上述の水や砂等の不用物に対して弱いが、本考案においては、それら不 用物からPTC素子58を保護することができる。 また、ミラーアセンブリ7が格納位置又は使用位置に停止する際に、ボール1 2′が円弧状溝6′を乗り下がろうとしても、クラッチホルダー20がユニット ブラケット8に対して移動するので、ユニットブラケット8がシャフトホルダー 2から離れるようなことがないので、ミラーアセンブリ7がミラーベース1に対 して離れる不用な挙動、例えばミラーアセンブリ7がお辞儀をするような挙動を 行なうような虞もない。 さらに、上述の前方傾倒位置または後方傾倒位置に位置するミラーアセンブリ 7を手動で後方または前方に回動させて、クラッチギア19の係止溝190とク ラッチホルダー20の係止爪200とを嵌合係止させて、クラッチギア19とク ラッチホルダー20とを再び継状態とすと共に、ボール12′を円弧状溝6′に 再び位置させて回動角度規制機構を復帰させたり、またはクラッチ機構15を継 状態となすことにより、ミラーアセンブリ7が前方傾倒位置または後方傾倒位置 から使用位置に復帰する。
【0015】
【考案の効果】
以上から明らかなように、本考案の電動格納式ドアーミラーは、回動角度規制 機構を、ミラーアセンブリとクラッチ機構との間に、配設したものであるから、 ミラーアセンブリが手動で回動したり又は緩衝で回動したりすると、クラッチ機 構が継状態から断状態になると共に、回動角度規制機構の回動角度の規制が解除 される。この回動角度規制機構の回動角度の規制が解除される際に、クラッチ機 構側をミラーアセンブリ側に対して移動させることができる。その結果、ミラー アセンブリがミラーベースに対して離れるようなことがない。従って、ミラーア センブリとミラーベースとの間のクリアランスが大となって、その大となったク リアランスから不用物が機器内部に侵入するのを防ぐことができる。また、ミラ ーアセンブリが回動角度規制機構の作用で格納位置又は使用位置に停止する際に 、ミラーアセンブリがミラーベースに対して離れる不用な挙動を行なうような虞 もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電動格納式ドアーミラーの一実施例を
示し、回動角度規制機構やモータ及び減速機構及びクラ
ッチ機構の分解斜視図である。
【図2】同じく回動角度規制機構やモータ及び減速機構
及びクラッチ機構の組み付け状態の断面図である。
【図3】本考案の回動角度規制機構の作動の説明図であ
る。
【図4】回動角度規制機構の円弧状溝を有するクラッチ
ホルダを示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけ
るB−B線断面図、(C)は底面図である。
【図5】従来の電動格納式ドアーミラーの一部を破断し
た平面図である。
【図6】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の分解斜
視図である。
【図7】モータ及び減速機構の斜視図である。
【図8】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の組み付
け状態の断面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図図である。
【図10】図8におけるX−X線断面図図である。
【図11】シャフトホルダーの平面図図である。
【図12】図11におけるXII−XII線展開図図で
ある。
【図13】スイッチ回路の電気回路図図である。
【符号の説明】
1…ミラーベース、2…シャフトホルダー、3…シャフ
ト、6′…ボール、7…ミラーアセンブリ、8…ユニッ
トブラケット、12′…ボール、13…モータ、15…
クラッチ機構、19…クラッチギア、190…係止溝、
20…クラッチホルダー、200…係止爪、24…減速
機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定するミラーベースと、このミ
    ラーベースに植設したシャフトと、このシャフトに回動
    可能に支持したミラーアセンブリと、このミラーアセン
    ブリ内に内蔵したモータと、このモータと前記シャフト
    との間に配設した減速機構及びクラッチ機構と、前記ミ
    ラーベースに対する前記ミラーアセンブリの回動角度を
    規制する回動角度規制機構とを備え、前記モータの駆動
    と前記回動角度規制機構の作動とにより、前記ミラーア
    センブリが前記ミラーベースに対して、使用位置と格納
    位置との間を回動変位し、かつ使用位置と格納位置とに
    停止位置し、さらに前記ミラーアセンブリが手動で回動
    したり又は緩衝で回動したりする際に、前記クラッチ機
    構が継状態から断状態となる電動格納式ドアーミラーに
    おいて、 前記回動角度規制機構は、前記ミラーアセンブリと前記
    クラッチ機構との間に配設したことを特徴とする電動格
    納式ドアーミラー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7883224B2 (en) 2006-10-04 2011-02-08 Ichikoh Industries, Ltd. Vehicle outside mirror device
JP2013538751A (ja) * 2010-10-06 2013-10-17 エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー. 調節機構

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