JPH0558486U - 電動格納式ドアーミラー - Google Patents

電動格納式ドアーミラー

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Publication number
JPH0558486U
JPH0558486U JP192892U JP192892U JPH0558486U JP H0558486 U JPH0558486 U JP H0558486U JP 192892 U JP192892 U JP 192892U JP 192892 U JP192892 U JP 192892U JP H0558486 U JPH0558486 U JP H0558486U
Authority
JP
Japan
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motor
coupling
shaft
worm
mirror
Prior art date
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Pending
Application number
JP192892U
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English (en)
Inventor
芳彦 石山
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速機構24の破損等を防ぐことができ、ま
たモータ13本来の性能を効率良く発揮させることがで
きることを目的とする。 【構成】 モータ13に固定した第1カップリング83
0と、減速機構24のウォーム25に固定した第2カッ
プリング840とに、ねじれ方向の弾性を有する第3カ
ップリング850を介装する。この結果、減速機構24
の出力側に急激な負荷変動が発生した場合には、第3カ
ップリング850におけるねじれ方向のダンパー作用が
働くので、その減速機構24における衝撃力の発生を防
止して、その減速機構24の破損等を防ぐことができ
る。また、第3カップリング850の弾性で、ウォーム
25に作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモータ
13に加わらないので、モータ13本来の性能を効率良
く発揮させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のドアーに装備される電動格納式のドアーミラーに係 り、特に減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した場合に、その減速機構に おける衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことができ、また 減速機構のウォームに作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモータのシャフ ト側に加わらず、モータ本来の性能を効率良く発揮させることができる電動格納 式ドアーミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動格納式ドアーミラーは、一般に、車体、例えば自動車のドアーに固 定するミラーベースと、このミラーベースに植設したシャフトと、このシャフト に回動可能に支持したミラーアセンブリと、このミラーアセンブリ内に内蔵した モータと、このモータと前記シャフトとの間に配設した減速機構及びクラッチ機 構とを備える。前記モータを駆動させることにより、前記ミラーアセンブリがミ ラーベースに対して、使用位置と格納位置との間を回動変位する。 かかる電動格納式ドアーミラーにおいては、減速機構の減速比を大きくするた めに、ウォームギヤ等から構成された減速機構を使用した電動格納式ドアーミラ ー(特開昭62ー50249号)が先に出願されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来の電動格納式ドアーミラーは、モータのシャフトと減速 機構のウォームとを直接連結したものであるから、減速機構の出力側に急激な負 荷変動が発生した場合には、その減速機構に衝撃力が働き、その減速機構が破損 する等の問題がある。また、上述の従来の電動格納式ドアーミラーは、モータの シャフトと減速機構のウォームとを直接連結したものであるから、減速機構のウ ォームに作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモータのシャフト側に加わり 、そのモータ本来の性能を効率良く発揮させることができない等の問題がある。 本考案の目的は、減速機構の出力側に急激な負荷変動が発生した場合に、その 減速機構における衝撃力の発生を防止して、その減速機構の破損等を防ぐことが でき、また減速機構のウォームに作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモー タのシャフト側に加わらず、モータ本来の性能を効率良く発揮させることができ る電動格納式ドアーミラーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、モータのシャフトに第1カップリングを固定し、減速機構のウォー ムに第2カップリングを固定し、その第1カップリングと第2カップリングとの 間にねじれ方向の弾性を有する第3カップリングを介装して、前記モータのシャ フトと前記減速機構のウォームとを、連結したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
本考案は、上記の構成により、モータの回転及びトルクを、第3カップリング のねじれ方向の弾性でダンパー作用を働かせながら、ウォームに伝達することが できる。この結果、低騒音駆動が可能である。しかも、減速機構の出力側に急激 な負荷変動が発生した場合には、第3カップリングにおけるねじれ方向のダンパ ー作用が働くので、その減速機構における衝撃力の発生を防止して、その減速機 構の破損等を防ぐことができる。また、モータ側の第1カップリングと減速機構 のウォーム側の第2カップリングとをジョイントした第3カップリングの弾性で 、減速機構のウォームに作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモータのシャ フト側に加わらない。従って、モータ本来の性能を効率良く発揮させることがで きる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施例を添付図面を参照して 説明する。 図2中において、1は車体、例えば自動車のドア(図示せず)に固定するミラ ーベースである。 同じく図2中、2は前記ミラーベース1に固定するシャフトホルダーで、この シャフトホルダー2に中空状のシャフト3を一体に突設し、このシャフト3に回 転止め用の面取り部4を設け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方向に 設ける。前記シャフトホルダー2の上面の固定面に、後述するミラーアセンブリ 7に組み込まれたボール12の円弧軌跡に沿って1対の円弧状溝6を、それぞれ 設ける。 この円弧状溝6は、図9に示すように、その両端に直角に切り上がった高さH の使用位置側の段部60及び格納位置側の段部61を有する。なお、上述の円弧 状溝6の底面は滑らかであれば良く、例えば図9中の2点鎖線で示したように緩 やかに上方に凸形をなしていても良い。 図2中、7はミラーアセンブリで、このミラーアセンブリ7は前記シャフト3 に回動可能に支持したユニットブラケット8と、このユニットブラケット8に固 定したミラーハウジング9及びパワーユニット10と、このパワーユニット10 に上下左右に傾動可能に取付け、かつ前記ミラーハウジング9の前面開口部に配 設したミラー11とを備える。 前記ユニットブラケット8の下面の回動面の内、前記シャフトホルダー2の一 対の円弧状溝6に対向する箇所に半球状の2個の凹部をそれぞれ設け、その2個 の凹部に2個のボール12をそれぞれ転動可能に嵌め込む。 このボール12が図9中の実線にて示すように使用位置側の段部60に当って いるときには、ミラーアセンブリ7が図2中の実線にて示すように車体から側方 に突出した状態の使用位置に位置する。また、このボール12が図9中の1点鎖 線にて示すように格納位置側の段部61に当っているときには、ミラーアセンブ リ7が図2中の1点鎖線にて示すように車体に沿って後方に傾倒した状態の格納 位置に位置するものである。さらに、このボール12が図9中の2点鎖線にて示 すように円弧状溝6から矢印イ方向に乗り上げてシャフトホルダー2の固定面上 に位置しているときには、ミラーアセンブリ7が手動または緩衝回動で図2中の 2点鎖線にて示すように車体に沿って前方に傾倒した状態となっている。 上述の円弧状溝6の両端の段部60及び61及びボール12は、移動体として のミラーアセンブリ7を所定の停止位置に物理的にかつ強制的に停止させるスト ッパを構成するものである。また、この円弧状溝6の段部60及び61の高さH とボール12とは、後述するモータ13のトルクでは乗り上げられず、一方手動 や緩衝回動では乗り上げられる程度のストッパとする。 図3中、22及び23は前記シャフトホルダー2の上面の固定面に突設した突 起及び前記ユニットブラケット8の下面の回動面に設けた半円弧状の溝で、前記 突起22が前記溝23にスライド可能に嵌合し、前記ミラーアセンブリ7のシャ フト3(シャフトホルダー2)に対する回動変位のガイドをなす。
【0007】 図5中、14は前記ユニットブラケット8に固定したプレートで、図5に示す ように、このプレート14の中間部に軸受兼スラスト力受け用の凹部140を設 け、その凹部140の底部に透孔141を設ける。一方、前記ユニットブラケッ ト8の前記凹部140に対向する位置に軸受兼スラスト力受け用の凹部80を設 ける。
【0008】 図1中、13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータで、このモータ1 3を前記ユニットブラケット8に固定したプレート14上にスクリュウ132に より固定する。このモータ13は、後述するスイッチ回路を介してバッテリー5 1に電気的に接続されている。このモータ13のシャフト130の両側に面取り 部131を設ける。
【0009】 図3中、15は前記シャフト3に装着したクラッチ機構で、このクラッチ機構 15は前記ミラーアセンブリ7を手動で回動させたり、またはミラーアセンブリ 7に何かが当ってその緩衝のためにミラーアセンブリ7を回動させたりするとき に、移動側のミラーアセンブリ7及びモータ13及び後述する減速機構24と、 固定側のミラーベース1及びシャフトホルダー2及びシャフト3との間の縁を断 つものである。前記クラッチ機構15は、図2及び図4に示すように、前記シャ フト3に上から順に外嵌したプッシュナット16と、圧縮スプリング17と、ク ラッチギア19と、クラッチホルダー20と、ワッシャ21とからなる。 前記クラッチギア19は、スパーギアからなり、前記シャフト3に対して回転 可能であり、下面に係止溝190を設ける。前記クラッチホルダー20は前記シ ャフト3に対して固定であり、上面に係止爪200を設ける。前記プッシュナッ ト16は前記シャフト3の係合溝5に係合して、前記圧縮スプリング17を圧縮 する。この圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッチギア19の下面の 係止溝190に前記クラッチホルダー20の上面の係止爪200が係止して、前 記クラッチギア19と前記クラッチホルダー20とが継状態にある。また、圧縮 スプリング17の弾性力により、シャフト3を介してシャフトホルダー2が上方 向(逆にクラッチ機構15を介してユニットブラケット8が下方向)に付勢され 、その結果前記ユニットブラケット8側のボール12が前記シャフトホルダー2 の円弧状溝6の底面に圧接される。 図3中、24は前記クラッチ機構15(及びシャフト3)と前記モータ13間 に配設した減速機構で、この減速機構24は図3及び図4に示すように、前記モ ータ13のシャフト130に後述するジョイン7を介して取付けた第1ウォーム 25と、その第1ウォーム25に噛み合わせた第1ウォームホイールとしての第 1ヘリカルギア26と、Dカット面(両面を面取りした面でも良い。)31によ り前記第1ヘリカルギア26の中心透孔46に回転軸47の一端を軸方向に移動 可能にかつ回転不可能に装着した第2ウォーム27と、その第2ウォーム27に 噛み合わせた第2ウォームホイールとしての第2ヘリカルギア28とから構成さ れている。 ここで、上述の第1ウォーム25及び第1ウォームホイールとしての第1ヘリ カルギア26(1段目のウォームギア)と、第2ウォーム27及び第2ウォーム ホイールとしての第2ヘリカルギア28(2段目のウォームギア)とにより、2 段のウォームギアを構成する。 そして、前記第1ウォーム25においては、図6に示すように、その回転軸2 50の一端部に段部251を設け、かつその回転軸250の一端に前記モータシ ャフト130の面取り部131とほぼ同等の面取り部252を設ける。この第1 ウォーム25の回転軸250の一端部を前記プレートと1の凹部140の透孔1 41に回転可能に挿入すると共に、その第1ウォーム25の回転軸250の段部 251を前記凹部140の透孔141の縁に回転可能に当接させる。一方、前記 第2ウォーム25の回転軸250の他端部を前記ユニットブラケット8の軸受用 凹部80に回転可能に軸承させると共に、その第1ウォーム25の回転軸250 の他端面を前記前記ユニットブラケット8の軸受用凹部80の底部に当接させる 。
【0010】 図1において、830及び840及び850はジョイント部材としての第1カ ップリング及び第2カップリング及び第3カップリングである。前記第1カップ リング830は、剛性の部材からなり、円柱形状をなし、その一端面の中心に星 形の透孔831を設けると共に、その他端面の中心に両面カット面形の透孔83 2を設ける。前記第2カップリング840は、剛性の部材からなり、円柱形状を なし、その一端面の中心に星形の透孔841を設けると共に、その他端面の中心 に両面カット面形の透孔842を設ける。前記第3カップリング850は、モー タ13のトルクに対して、ねじれ方向の弾性を有する部材からなり、前記第1カ ップリング830の星形透孔831及び前記第2カップリング840の星形透孔 841とほぼ同等か若しくは若干小さい星形をなす。かかる第1カップリング8 30の両面カット面形透孔832にモータ13の回転軸130の両面取り部13 1を圧入してその第1カップリング830を前記モータ13の回転軸130に固 定する。一方、前記第2カップリング840の両面カット面形透孔842に第1 ウォーム25の両面取り部252を圧入してその第2カップリング820を前記 第1ウォーム25に固定する。その第1カップリング830の星形透孔831と 第2カップリング840の星形透孔841とに、第3カップリング850を挿入 する。この結果、前記モータ13のシャフト130と前記第1ウォーム25の回 転軸250とを、第1カップリング830及び第2カップリング840及び第3 カップリング850からなるジョイント部材でジョイントしたこととなる。
【0011】 図2中、29は前記第2ヘリカルギア28に同軸に固定したスパーギアの出力 ギア29で、30は前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア19 との間に介装し、かつ前記出力ギア29と前記入力ギアとしてのクラッチギア1 9とにそれぞれ噛み合わせたスパーギアのアイドルギアである。この結果、前記 クラッチ機構15と前記減速機構24とが連結されることとなる。なお、上述の アイドルギア30は、図示しない回転軸により前記ユニットブラケット8に回転 可能に軸支されている。 図5中、32は前記プレート14と別体のサポートで、このサポート32を前 記プレート14にビス33により取付け、このプレート14を介してユニットブ ラケット8に固定する。このプレート14及びサポート32にスラスト軸受用の 凹部34を設けると共に、ラジアル軸受35を設ける。このプレート14及びサ ポート32のラジアル軸受35に前記第2ウォーム27の回転軸47の両端部( 第1ヘリカルギア26と第2ウォーム27との間の一端部と他端部)を回転可能 に軸支し、かつこのプレート14及びサポート32のスラスト軸受用凹部34と 前記第2ウォーム27の回転軸47の両端面との間にスラスト軸受用のボール3 6を介装する。 図7中、37は軸ねじで、この軸ねじ37は一端(上端)の頭部38と、中間 部の軸部39と、他端(下端)のねじ部40とからなる。一方、前記ユニットブ ラケット8及びプレート14に、ねじ穴41及び頭部受凹部42を設け、かつ前 記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29を上下から挟持するボス部43を設け る。前記軸ねじ37の軸部39を前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29の 中心透孔48に挿通し、その軸ねじ37のねじ部40を前記ユニットブラケット 8のねじ穴41にねじ込み、その軸ねじ37の頭部38を前記プレート14の頭 部受凹部42に係合させる。この結果、前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア 29は、前記軸ねじ37の軸部39に回転可能に軸支され、かつ前記ユニットブ ラケット8のボス部43とプレート14のボス部43との間において軸方向(ス ラスト方向)に固定される。また、前記プレート14及びサポート32が前記ユ ニットブラケット8に固定される。 図5中、44は前記ユニットブラケット8に設けたギアーケース部、45は前 記ギアーケース部44の上部開口部に嵌合して取付けた蓋である。この蓋45及 びギアーケース44により、前記シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15及 び減速機構24等は覆われているのである。
【0012】 以下、上述のように構成された本考案の電動格納式ドアーミラーの操作作動に ついて説明する。 まず、モータ13を駆動させる。すると、そのモータ13の回転力(駆動力) が第1カップリング830及び第2カップリング840及び第3カップリング8 50及び2段のウォームギア及びモータ側のギア29を介してアイドルギア30 に伝わる。ここで、クラッチギア19とクラッチホルダー20とは継状態にある ので、このクラッチギア19は固定状態にある。この結果、アイドルギア30は クラッチギア19の回りを自転しながら公転する。このアイドルギア30の公転 に伴ってミラーアセンブリ7がミラーベース1のシャフト3に対して角度θ分回 動し、このミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、または格納位置か ら使用位置へと回動変位する。このミラーアセンブリ7の回動変位に伴って、ミ ラーアセンブリ7やユニットブラケット8側のボール12がミラーベース1やシ ャフトホルダー2側の円弧状溝6に沿って矢印ロまたはハ方向に転動する。そし て、上述のボール12が円弧状溝6の段部60または61に当って、所定の停止 位置に物理的にかつ強制的に停止したとき、後述するスイッチ回路が作動して、 モータ13の駆動が停止し、前記ミラーアセンブリ7が所定の停止位置、すなわ ち使用位置または格納位置に停止する。 このとき、本考案の電動格納式ドアーミラーは、モータ13のシャフト130 に固定した第1カップリング830と、第1ウォーム25の回転軸250に固定 した第2カップリング840との間に、第3カップリング850を介装したもの であるから、モータ13の回転及びトルクをウォーム25に伝達することができ る。 しかも、モータ13側の第1カップリング830と減速機構24のウォーム2 5側の第2カップリング840とを、ねじれ方向の弾性を有する第3カップリン グ850を介して連結したものであるから、減速機構24の出力側に急激な負荷 変動が発生した場合には、第3カップリング850におけるねじれ方向のダンパ ー作用が働くので、その減速機構24における衝撃力の発生を防止して、その減 速機構24の破損等を防ぐことができる。 また、第3カップリング850のねじれ方向の弾性によりダンパー作用を働か せながら、前記モータ13のシャフト130の回転及びトルクを、減速機構24 のウォーム25に伝達させることができるので、低騒音駆動が可能である。 さらに、モータ13側の第1カップリング830と減速機構24のウォーム2 5側の第2カップリング840とをジョイントした第3カップリング850の弾 性により、減速機構24の第1ウォーム25に作用するスラスト荷重及びラジア ル荷重がモータ13のシャフト130側に加わらない。従って、モータ13本来 の性能を効率良く発揮させることができる。
【0013】 また、この実施例においては、第1ウォーム25の回転軸250の段部251 がユニットブラケット8とほぼ一体となす凹部140の透孔141の縁に当接し 、かつ第1ウォーム25の回転軸250の他端面が前記前記ユニットブラケット 8の軸受用凹部80の底部に当接しているので、前記第1ウォーム25において 発生するスラスト力を、上述の当接部分で受け、モータ13のシャフト130に 伝えない構造となっている。この結果、回転方向の正転や逆転による駆動音の差 をなくすことができ、またモータ13にストレスがなく、モータ13の持ってい る本来の性能を効率良く発揮させることができる。
【0014】 なお、上述のミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態でこのミラーアセ ンブリ7に障害物などが圧縮スプリング17の弾性力より大きい力で当ると、又 は車庫への出し入れの際に手動でこのミラーアセンブリ7を圧縮スプリング17 の弾性力より大きい力で回動させると、クラッチ機構15のクラッチギア19と クラッチホルダー20とが断状態となり、クラッチギア19がシャフト3に対し て回転し、それに伴ってミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、また は格納位置から使用位置へと回動し、さらに使用位置から前方に角度φ傾倒する 。
【0015】 図10は上述の本考案の電動格納式ドアーミラーにおけるスイッチ回路の一実 施例を示した電気回路図である。 図において、51は電源としてのバッテリーで、このバッテリー51は自動車 に搭載されている通常の直流12Vのバッテリーである。 57は運転席に配設したスイッチで、このスイッチ57は極性を切り替えるス イッチで、この例では2可動接触子連動式の3位置切替スイッチを使用する。こ のスイッチ57は、連動する第1可動接触子571及び第2可動接触子572と 、第1共通接点COM1及び第2共通接点COM2と、前記バッテリー51の+ 極にそれぞれ接続した第1+接点A1及び第2+接点A2と、前記バッテリー5 1の−極にそれぞれ接続した第1−接点B1及び第2−接点B2と、第1中位接 点C1及び第2中位接点C2とからなる。このスイッチ57は、常態において前 記可動接触子571及び572は前記中位接点C1及びC2に接触している。 13は前記モータで、このモータ13は前記スイッチ57に直列に接続する。す なわち、モータ13の一方の端子を前記スイッチ57の第1共通接点COM1に 、モータ13の他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞ れ接続する。 58は抵抗温度特性を利用したPTC素子で、このPTC素子58はある温度 域で抵抗値が急激に変化するスイッチング特性を示す、例えばポリマ系のPTC 素子(株式会社レイケムの商品名ポリスイッチ)を使用する。このPTC素子5 8を前記モータ13と前記スイッチ57との間に直列に接続する。すなわち、P TC素子58の一方の端子を前記モータ13の他方の端子に、PTC素子58の 他方の端子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞれ接続する。こ のPTC素子58は、移動体としての前記ミラーアセンブリ7がストッパ(段部 60,61及びボール12)などにより物理的にかつ強制的に止められて前記モ ータ13に過負荷がかかったときに発生する過電流で、内部温度が上昇し、ある 温度域になると内部抵抗値が急激に増加してスイッチング作動をするものである 。なお、このPTC素子58は両極性である。 610はリレー回路で、このリレー回路610はリレー600と、常開のリレ ーコイル601と、共通接点COMと、A接点と、B接点とを備える。前記リレ ー600の共通接点COMを前記スイッチ57の第1共通接点COM1に、また 前記リレー600のB接点を前記モータ13の一方の端子にそれぞれ接続する。 前記リレーコイル601の一方の端子をコンデンサ66を介して前記リレー60 0の共通接点COMと前記スイッチ57の第1共通接点COM1との間に、また 前記リレーコイル601の他方の端子を前記PTC素子58と前記モータ13と の間にそれぞれ接続する。 68は抵抗で、この抵抗68の一方の端子を前記リレーコイル601とコンデ ンサ66との間に、またこの抵抗68の他方の端子を前記リレー600のB接点 とモータ13との間にそれぞれ接続する。
【0016】 次に、上述の電気回路の操作作動について説明する。 まず、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ +接点A1及び−接点B2に接触させる。すると、コンデンサ66からリレーコ イル601に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601が励磁し、それに伴って リレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結果、バッテリー51から の電流は実線矢印方向に、リレー600→モータ13→PTC素子58と流れる ので、モータ13が回転(正転)する。一方、前記実線矢印方向の電流の一部は 抵抗68→リレーコイル601へと流れるので、前記リレー600のB接点への 接触状態を自己保持する。前記モータ13の回転力により、上述のようにミラー アセンブリ7が例えば使用位置から格納位置に回動する。そして、そのミラーア センブリ7が所定の停止位置である格納位置に達したところで、ストッパが作動 し、すなわち移動側のボール12が固定側の円弧状溝6の段部61に当り、ミラ ーアセンブリ7は所定の停止位置である格納位置において物理的かつ強制的に停 止させられる。このときに、モータ13に過負荷がかかり、電気回路中に過電流 が流れる。この過電流により、PTC素子58の内部温度が上昇し、ある温度域 になると、前記PTC素子58内部抵抗が急激に増大し、このPTC素子58が スイッチング作動をする。すると、前記リレーコイル601への通電が遮断され 、リレー600が自己復帰してB接点からA接点に切り替わり、モータ13への 通電が断たれる。この結果、モータ13の回転(駆動)が停止し、ミラーアセン ブリ7が格納位置において完全に停止する。そこで、スイッチ57の操作を止め て、可動接触子571及び572を中位接点C1及びC2に自動復帰させる。 次に、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及び572をそれぞれ− 接点B1及び+接点A2に接触させる。すると、PTC素子58からリレーコイ ル601を介してコンデンサ66に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル601が 励磁し、それに伴ってリレー600がA接点からB接点に切り替わる。この結果 、バッテリー51からの電流は1点鎖線矢印方向に、PTC素子58→モータ1 3→リレー600へと流れるので、モータ13が回転(逆転)する。一方、前記 1点鎖線矢印方向の電流の一部はリレーコイル601→抵抗68へと流れるので 、前記リレー600のB接点への接触状態を自己保持する。前記モータ13の回 転力により、上述のようにミラーアセンブリ7が例えば格納位置から使用位置に 回動する。そして、そのミラーアセンブリ7が所定の停止位置である使用位置に 達したところで、ストッパが作動し、すなわち移動側のボール12が固定側の円 弧状溝6の段部60に当り、ミラーアセンブリ7は所定の停止位置である使用位 置において物理的かつ強制的に停止させられる。このときに、モータ13に過負 荷がかかり、電気回路中に過電流が流れる。この過電流により、PTC素子58 の内部温度が上昇し、ある温度域になると、前記PTC素子58内部抵抗が急激 に増大し、このPTC素子58がスイッチング作動をする。すると、前記リレー コイル601への通電が遮断され、リレー600が自己復帰してB接点からA接 点に切り替わり、モータ13への通電が断たれる。この結果、モータ13の回転 (駆動)が停止し、ミラーアセンブリ7が使用位置において完全に停止する。そ こで、スイッチ57の操作を止めて、可動接触子571及び572を中位接点C 1及びC2に自動復帰させる。
【0017】
【考案の効果】
以上から明らかなように、本考案の電動格納式ドアーミラーは、モータのシャ フトに第1カップリングを固定し、減速機構のウォームに第2カップリングを固 定し、その第1カップリングと第2カップリングとの間にねじれ方向の弾性を有 する第3カップリングを介装して、前記モータのシャフトと前記減速機構のウォ ームとを連結したものであるから、モータの回転及びトルクを、第3カップリン グのねじれ方向の弾性でダンパー作用を働かせながら、ウォームに伝達すること ができる。この結果、低騒音駆動が可能である。しかも、減速機構の出力側に急 激な負荷変動が発生した場合には、第3カップリングにおけるねじれ方向のダン パー作用が働くので、その減速機構における衝撃力の発生を防止して、その減速 機構の破損等を防ぐことができる。また、モータ側の第1カップリングと減速機 構のウォーム側の第2カップリングとをジョイントした第3カップリングの弾性 で、減速機構のウォームに作用するスラスト荷重及びラジアル荷重がモータのシ ャフト側に加わらない。従って、モータ本来の性能を効率良く発揮させることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施
例を示し、モータ側の第1カップリング及び第1ウォー
ム側の第2カップリング及び中間の第3カップリングの
要部の一部斜視図
【図2】本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施
例を示し、一部を破断した平面図
【図3】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の分解斜
視図
【図4】モータ及び減速機構の斜視図
【図5】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の組み付
け状態の断面図
【図6】図5におけるVIーVI線断面図
【図7】図5におけるVII−VII線断面図
【図8】シャフトホルダーの平面図
【図9】図8におけるIX−IX線展開図
【図10】スイッチ回路の電気回路図
【符号の説明】
1…ミラーベース、3…シャフト、7…ミラーアセンブ
リ、13…モータ、130…シャフト、131…両面取
り部、15…クラッチ機構、24…減速機構、25…第
1ウォーム、250…回転軸、252…両面取り部、8
30…第1カップリング、831…星形透孔、832…
透孔、840…第2カップリング、841…星形透孔、
842…透孔、850…第3カップリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定するミラーベースと、このミ
    ラーベースに植設したシャフトと、このシャフトに回動
    可能に支持したミラーアセンブリと、このミラーアセン
    ブリ内に内蔵したモータと、このモータと前記シャフト
    との間に配設したウォームギア等から構成される減速機
    構等とを備え、前記モータを駆動させることにより、前
    記ミラーアセンブリがミラーベースに対して、使用位置
    と格納位置との間を回動変位する電動格納式ドアーミラ
    ーにおいて、 前記モータのシャフトに固定した第1カップリングと、
    前記減速機構のウォームに固定した第2カップリング
    と、その第1カップリングと第2カップリングとの間に
    介装したねじれ方向の弾性を有する第3カップリング
    と、を備えたジョイントを介して前記モータのシャフト
    と前記減速機構のウォームとを連結したことを特徴とす
    る電動格納式ドアーミラー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017264B1 (ko) * 2006-10-04 2011-02-28 이치코 고교가부시키가이샤 차량용 아웃사이드 미러 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017264B1 (ko) * 2006-10-04 2011-02-28 이치코 고교가부시키가이샤 차량용 아웃사이드 미러 장치

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