JP2557690Y2 - 駆動装置におけるスイッチ回路 - Google Patents

駆動装置におけるスイッチ回路

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JP2557690Y2 JP1990117696U JP11769690U JP2557690Y2 JP 2557690 Y2 JP2557690 Y2 JP 2557690Y2 JP 1990117696 U JP1990117696 U JP 1990117696U JP 11769690 U JP11769690 U JP 11769690U JP 2557690 Y2 JP2557690 Y2 JP 2557690Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、駆動装置におけるスイッチ回路に係り、特
に回路部品が少なくて済み、かつモータ及び第1PTC素子
及び第2PTC素子の耐久負荷を軽減させることができる駆
動装置におけるスイッチ回路に関するものである。
[従来の技術] 駆動装置は、一般に、電源と、その電源にスイッチを
介して接続したモータと、そのモータに駆動力伝達機構
を介して連係しそのモータの駆動により移動する移動体
とを備える。前記スイッチを操作して前記モータへ通電
することにより、前記モータが駆動し、そのモータの駆
動力が駆動力伝達機構を介して移動体に伝達され、その
移動体が移動する。そして、所定の停止位置において、
前記スイッチを操作して前記モータへの通電を断つこと
により、前記モータの駆動が停止し、前記移動体が所定
の停止位置に停止する。
上述の駆動装置は、種々の装置に使用されている。例
えば、自動車における電動格納式ドアミラー、パワーウ
インドウ、パワーアンテナ、リトラクタブルランプ、パ
ワーシート、またその他の分野におけるスライド装置、
回動装置、開閉装置などに広く使用されている。
かかる駆動装置の多くには、移動体を所定の停止位置
に停止させ、かつモータへの通電を断つスイッチ回路が
装備されている。
上述の駆動装置におけるスイッチ回路としては、例え
ば、実願昭62−54803号(実開昭63−164392号)のマイ
クロフィルム、特開平1−158803号公報、実願昭60−53
65号(実開昭61−122134号)のマイクロフィルムに記載
のものがある。
第1のスイッチ回路は、モータ(21)の正転又は逆転
時に移動対象がロックされると、モータ電流が急激に増
大し、正特性サーミスタ(33)又は(34)が発熱して抵
抗値が急激に増大し、それに伴ってモータ(21)への供
給電流が減少してモータ(21)の破損を防止するもので
ある。
第2のスイッチ回路は、ロッドアンテナ(10)の伸張
又は収縮がロックされると、モータ電流が急激に上昇
し、それに伴ってPTC(24)の両端電圧が上昇して所定
の閾値に達し、この瞬間ロジック回路(ANDゲート(2
0)及びフリップフロップ(21)及びANDゲート(22)か
らなる)がモータ停止手段(トランジスタ(23))を動
作させて、モータ(M)を停止させるものである。
第3のスイッチ回路は、接点ホルダー(21)、通電用
のブラシ(22)、円板(23)、導通パターン等からミラ
ーハウジング(12)の回転位置検出回路が構成されてい
る。そして、スイッチ(4)をオンすると、リレー
(3)が励磁され、リレー接点(3a−3b)がオン状態に
なり、モータ(5)が正転又は逆転し、ミラーハウジン
グ(12)が格納位置又はセット位置まで回動する。ミラ
ーハウジング(12)が格納位置又はセット位置の手前ま
で回動すると、コントロールユニット(2)(ミラーハ
ウジング回転位置検出回路)が作動して、リレー(3)
が消磁され、リレー接点(3a−3b)がオフ状態になり、
モータ(5)が停止し、ミラーハウジング(12)が格納
又はセットされるものである。
[考案が解決しようとする課題] ところが、第1のスイッチ回路は、正特性サーミスタ
(33)又は(34)の抵抗値の増大によってモータ(21)
及び正特性サーミスタ(33)又は(34)への供給電流を
減少させるものであるから、モータ(21)及び正特性サ
ーミスタ(33)又は(34)には依然電流が流れているの
で、モータ(21)及び正特性サーミスタ(33)又は(3
4)の耐久負荷が大である。
また、第2のスイッチ回路は、PTC(24)の両端電圧
の上昇によりトランジスタ(23)を動作させるロジック
回路が必要とするために、回路部品が多い等の問題があ
る。
さらに、第3のスイッチ回路は、ミラーハウジング
(12)を格納位置又はセット位置に停止させるためのコ
ントロールユニット(2)(ミラーハウジング回転位置
検出回路)及びリレー(3)及びリレー接点(3a−3b)
と、ミラーハウジング(12)の回動中にミラーハウジン
グ(12)に外力がかかって過電流が発生した際にモータ
(5)の焼損を防ぐための過電流保護回路(7)と、を
それぞれ別個に必要とするため、回路部品が多い等の問
題がある。しかも、この後者のスイッチ回路において
は、過電流発生時に過電流保護回路(7)が作動して
も、リレー(3)のリレー接点(3a−3b)がオフになら
ないので、過電流保護回路(7)には電流が常に流れて
いて、その過電流保護回路(7)の耐久性に問題があ
る。
本考案の目的は、回路部品が少なくて済み、かつモー
タ及び第1PTC素子及び第2PTC素子の耐久負荷を軽減させ
ることができる駆動装置におけるスイッチ回路を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、 移動体がストッパ又は何等かの原因などにより物理的
に止められてモータに過負荷がかかったときに発生する
過電流で、温度が上昇してある温度域になると抵抗値が
急激に増加してスイッチング作用をする第1PTC素子及び
第2PTC素子であって、相互に並列状態で前記スイッチと
前記モータとの間に直列に接続された第1PTC素子及び第
2PTC素子と、 前記第1PTC素子及び第2PTC素子にそれぞれ直列に接続
された相互に電流の流れる方向が異なる第1ダイオード
及び第2ダイオードと、 前記第1PTC素子又は第2PTC素子のスイッチング作動に
より消磁するリレー回路のリレーコイルであって、前記
第1PTC素子及び第2PTC素子及び前記第1ダイオード及び
第2ダイオードと直列に接続され、かつ前記モータと並
列に接続されたリレー回路のリレーコイルと、 前記リレーコイルの消磁により前記モータ及び前記第
1PTC素子及び第2PTC素子への通電を遮断するリレー回路
のリレー接点であって、前記リレーコイルと並列に接続
されており、かつ前記モータ及び前記第1PTC素子及び第
2PTC素子及び前記第1ダイオード及び第2ダイオードと
直列に接続されたリレー回路のリレー接点と、 前記モータを起動させると共に前記リレーコイルを励
磁させる起動用コンデンサであって、前記リレーコイル
と直列に接続され、かつ前記リレー接点及び前記モータ
及び前記第1PTC素子及び第2PTC素子及び前記第1ダイオ
ード及び第2ダイオードと並列に接続された起動用コン
デンサと、 前記リレーコイルの励磁状態を保持するリレー自己保
持用抵抗であって、前記リレーコイル及び前記第1PTC素
子及び第2PTC素子及び前記第1ダイオード及び第2ダイ
オードと直列に接続されており、かつ前記リレー接点及
び前記モータ及び前記起動用コンデンサと並列に接続さ
れたリレー自己保持用抵抗と、 を備えたことを特徴とする。
[作用] 本考案は、上記の構成により、移動体が止められる
と、モータに過負荷がかかって過電流が発生し、この過
電流で第1PTC素子又は第2PTC素子がスイッチング作動
し、これと連動してリレー回路のリレー接点が動作して
モータへの通電が遮断される。
このように、本考案は、第1PTC素子又は第2PTC素子の
スイッチング作動によりリレー回路のリレー接点を動作
させてモータ及び第1PTC素子及び第2PTC素子への通電を
遮断するものであるから、モータ(21)及び正特性サー
ミスタ(33)又は(34)には依然電流が流れている第1
のスイッチ回路と比較して、モータ及び第1PTC素子及び
第2PTC素子の耐久負荷を軽減させることができ、また、
PTC(24)の両端電圧の上昇によりロジック回路が作動
し、トランジスタ(23)を動作させてモータ(M)を停
止させる従来の第2のスイッチ回路と比較して、回路部
品が少なくて済む。
しかも、本考案は、移動体が決められた位置及び異常
時(外力がかかった時)に第1PTC素子又は第2PTC素子及
びリレー回路のリレー接点の作動により止るので、移動
体をストッパにより所定の決められた位置に停止させる
ための機能と、移動体の移動中にその移動体に外力がか
かって過電流が発生してモータの焼損を防ぐための機能
とが1個の回路(第1PTC素子及び第2PTC素子、リレー回
路)で済むものであるから、ミラーハウジング(12)を
格納位置又はセット位置に停止させるためのコントロー
ルユニット(2)(ミラーハウジング回転位置検出回
路)及びリレー(3)及びリレー接点(3a−3b)と、ミ
ラーハウジング(12)の回動中にミラーハウジング(1
2)に外力がかかって過電流が発生した際にモータ
(5)の焼損を防ぐための過電流保護回路(7)と、を
それぞれ別個に必要とする従来の後者のスイッチ回路と
比較して、回路部品が少なくて済む。
さらに、過電流が発生した時には第1PTC素子又は第2P
TC素子及びリレー回路のリレー接点の作動により第1PTC
素子及び第2PTC素子への通電を完全に遮断し、その第1P
TC素子及び第2PTC素子には電流が完全に流れていないの
で、過電流発生時には過電流保護回路(7)に過電流が
流れている従来の後者のスイッチ回路と比較して、この
第1PTC素子及び第2PTC素子の耐久負荷を軽減させること
ができる。
また、リレー回路の作動及び自己保持は、起動用コン
デンサ及びリレー自己保持用抵抗だけで済むので、簡単
な回路構成で済み、コストが安価である。
[実施例] 以下、本考案の駆動装置におけるスイッチ回路の一実
施例を添付図面を参照して説明する。
この例は、自動車の電動格納式ドアミラーに応用した
例である。
図において、1は車体に固定するミラーベースであ
る。
2は中空状のシャフト3を一体に植設したシャフトホ
ルダーで、このシャフトホルダー2を前記ミラーベース
1に固定する。前記シャフト3に回転止め用の面取り部
4を設け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方
向に設ける。前記シャフトホルダー2の上面の固定面に
後述するミラーアセンブリ7を回動させたときの、その
ミラーアセンブリ7に組み込まれたボール12の円弧軌跡
に沿って1対の円弧状溝6を設ける。
この円弧状溝6は、第6図に示すように、その両端に
直角に切り上がった高さHの段部60,61を有する。この
両端の段部60,61の位置は、後述するミラーアセンブリ
7の使用位置(第2図中の実線にて示すように、ミラー
アセンブリ7が車体から側方に突出した状態)と格納位
置(第2図中の1点鎖線にて示すように、ミラーアセン
ブリ7が車体に沿って後方に傾倒した状態)とに対応す
る。
なお、上述の円弧状溝6の底面は滑らかであれば良
く、例えば2点鎖線で示したように緩やかに上方を凸形
をなしていても良い。
7は移動体としてのミラーアセンブリで、このミラー
アセンブリ7は前記シャフト3に回動可能に支持したユ
ニットブラケット8と、このユニットブラケット8に固
定したミラーハウジング9およびパワーユニット10と、
このパワーユニット10に上下左右に傾動可能に取付け、
かつ前記ミラーハウジング9の前面開口部に配設したミ
ラー11とを備える。
前記ユニットブラケット8の下面の回動面の内、前記
シャフトホルダー2の円弧状溝6に対向する箇所に半球
状の凹部を設け、その凹部にボール12を転動可能に嵌め
込む。
このボール12が第6図中の実線にて示すように、使用
位置側の段部60に当っているときには、ミラーアセンブ
リ7が使用位置に位置する。また、このボール12が第6
図中の1点鎖線にて示すように、格納位置側の段部61に
当っているときには、ミラーアセンブリ7が格納位置に
位置するものである。さらに、このボール12が第6図中
の2点鎖線にて示すように、円弧状溝6から矢印イ方向
に乗り上げてシャフトホルダー2の固定面上に位置して
いるときには、ミラーアセンブリ7が手動または緩衝回
動で、第2図中の2点鎖線にて示すように、車体に沿っ
て前方に傾倒した状態となっている。
上述の円弧状溝6の両端の段部60,61およびボール12
は、移動体としてのミラーアセンブリ7を所定の停止位
置に物理的にかつ強制的に停止させるストッパを構成す
るものである。また、この円弧状溝6の段部60および61
の高さHとボール12とは、後述するモータ13のトルクで
は乗り上げられず、一方手動や緩衝回動では乗り上げら
れる程度のストッパとする。
22および23は前記シャフトホルダー2の上面の固定面
に突設した突起および前記ユニットブラケット8の下面
の回動面に設けた半円弧状の溝で、前記突起22が前記溝
23にスライド可能に嵌合している。
13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータで、
このモータ13は前記ユニットブラケット8に固定したプ
レート14上に設置されている。このモータ13は、後述す
る本考案のスイッチ回路を介してバッテリー31に電気的
に接続されている。
15は前記シャフト3に装着したクラッチ機構で、この
クラッチ機構15は前記ミラーアセンブリ7を手動で回動
させたり、またはミラーアセンブリ7に何かが当ってそ
の緩衝のためにミラーアセンブリ7を回動させたりする
ときに、移動側のミラーアセンブリ7やモータ13および
後述する減速機構24と、固定側のミラーベース1やシャ
フトホルダー2やシャフト3との間の縁を断つものであ
る。前記クラッチ機構15は、前記シャフト3に上から順
に外嵌したプッシュナット16と、圧縮スプリング17と、
クラッチギア19と、クラッチホルダー20と、ワッシャ18
および21とからなる。
前記クラッチギア19は、前記シャフト3に対して回転
可能であり、下面に係止溝を設ける。前記クラッチホル
ダー20は前記シャフト3に対して固定であり、上面に係
止爪を設ける。前記プッシュナット16は前記シャフト3
の係合溝5に係合して、前記圧縮スプリング17を圧縮す
る。この圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッ
チギア19の下面の係止溝に前記クラッチホルダー20の上
面の係止爪が係止して、前記クラッチギア19と前記クラ
ッチホルダー20とが継状態にある。また、圧縮スプリン
グ17の弾性力により、シャフト3を介してシャフトホル
ダー2が上方向(逆にクラッチ機構15を介してユニット
ブラケット8が下方向)に付勢され、その結果前記ユニ
ットブラケット8側のボール12が前記シャフトホルダー
2の円弧状溝6の底面に圧接される。
24は前記クラッチ機構15と前記モータ13間に配設した
駆動力伝達機構としての減速機構で、この減速機構24は
前記モータ13の出力軸に取付けた第1ウォーム25と、そ
の第1ウォーム25に噛み合わせた第1ウォームホイール
26と、Dカット面により前記第1ウォームホイール26の
中心透孔に回転軸の一端を軸方向に移動可能にかつ回転
不可能に装着した第2ウォーム27と、その第2ウォーム
27に噛み合わせた第2ウォームホイール28と、この第2
ウォームホイール28に同軸に固定したモータ側のギア29
と、このモータ側のギア29と前記クラッチギア19との間
にアイドルギア30を介装する。すなわち、このアイドル
ギア30を前記モータ側のギア29と前記クラッチギア19と
に噛み合わせる。
前記減速機構24は、前記ユニットブラケット8と、そ
のユニットブラケット8に固定された前記プレート14
と、そのプレート14にビス33により取付けられたサポー
ト32に装備されている。
また、前記シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15およ
び減速機構24等は、前記ユニットブラケット8に設けた
ギアーケース部44と、そのギアーケース部44の上部開口
部に嵌合して取付けた蓋45などより覆われている。
以下、上述のように構成された電動格納式ドアーミラ
ーの操作作動について説明する。
まず、モータ13を駆動させる。すると、そのモータ13
の回転力(駆動力)が2段のウォームギアおよびモータ
側のギア29を介してアイドルギア30に伝わる。ここで、
クラッチギア19とクラッチホルダー20とは継状態にある
ので、このクラッチギア19は固定状態にある。この結
果、アイドルギア30はクラッチギア19の回りを自転しな
がら公転する。このアイドルギア30の公転に伴ってミラ
ーアセンブリ7がミラーベース1のシャフト3に対して
角度θ分回動し、このミラーアセンブリ7が使用位置か
ら格納位置へと、または格納位置から使用位置へと回動
変位する。このとき、ミラーアセンブリ7やユニットブ
ラケット8側のボール12がミラーベース1やシャフトホ
ルダー2側の円弧状溝6に沿って矢印ロまたはハ方向に
転動する。そして、上述のボール12が円弧状溝6の段部
60または61に当ったとき、後述する本考案のスイッチ回
路が作動して、モータ13の駆動が停止し、前記ミラーア
センブリ7が所定の停止位置、すなわち使用位置または
格納位置に停止する。
また、ミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態
でこのミラーアセンブリ7に障害物などが圧縮スプリン
グ17の弾性力より大きい力で当ると、又は車庫への出し
入れの際に手動でこのミラーアセンブリ7を圧縮スプリ
ング17の弾性力より大きい力で回動させると、クラッチ
機構15のクラッチギア19とクラッチホルダー20とが断状
態となり、クラッチギア19がシャフト3に対して回転
し、それに伴ってミラーアセンブリ7が使用位置から格
納位置へと、または格納位置から使用位置へと回動し、
さらに使用位置から前方に角度φ傾倒する。
第1図は本考案の駆動装置におけるスイッチ回路の一
実施例を示した電気回路図である。
図において、31は電源としてのバッテリーで、このバ
ッテリー31は自動車に搭載されている通常の直流12Vの
バッテリーである。
37は運転席に配設したスイッチで、このスイッチ37は
極性を切り替えるスイッチで、この例では2可動接触子
連動式の3位置切替スイッチを使用する。このスイッチ
37は、連動する第1可動接触子371および第2可動接触
子372と、第1共通接点COM1および第2共通接点COMCOM2
と、前記バッテリー31の+極にそれぞれ接続した第1+
接点A1および第2+接点A2と、前記バッテリー31の−極
にそれぞれ接続した第1−接点B1および第2−接点B2
と、第1中位接点C1および第2中位接点C2とからなる。
このスイッチ37は、常態において前記可動接触子371お
よび372は前記中位接点C1およびC2に接触している。
13は前記モータで、このモータ13は前記スイッチ37に
直列に接続する。すなわち、モータ13の一方の端子を前
記スイッチ37の第1共通接点COM1に、モータ13の他方の
端子を前記スイッチ37の第2共通接点COM2にそれぞれ接
続する。
38および39は抵抗温度特性を利用した第1PTC素子およ
び第2PTC素子で、このPTC素子38および39はある温度域
で抵抗値が急激に変化するスイッチング特性を示す、例
えばポリマ系のPTC素子(株式会社レイケムの商品名ポ
リスイッチ)を使用する。このPTC素子38および39は、
移動体としての前記ミラーアセンブリ7がストッパ(段
部60,61およびボール12)などにより物理的にかつ強制
的に止められて前記モータ13に過負荷がかかったときに
発生する過電流で、内部温度が上昇し、ある温度域にな
ると内部抵抗値が急激に増加してスイッチング作動をす
るものである。
41および42は電流の流れを選択してPTC素子を選択す
るための第1ダイオードおよび第2ダイオードである。
この第1ダイオード41および第2ダイオード42を前記第
1PTC素子38および第2PTC素子39にそれぞれ直列に接続
し、これらのものを逆並列の状態で前記モータ13と前記
スイッチ37との間に直列に接続する。すなわち、前記第
1ダイオード41のカソードを前記スイッチ37の第2共通
接点COM2に、その第1ダイオード41のアノードを前記第
1PTC素子38の一方の端子に、その第1PTC素子38の他方の
端子を前記モータ13の他方の端子にそれぞれ接続する。
また、前記第2PTC素子39の一方の端子を前記スイッチ37
の第2共通接点COM2に、その第2PTC素子39の他方の端子
を前記第2ダイオード42のアノードに、その第2ダイオ
ード42のカソードを前記モータ13の他方の端子にそれぞ
れ接続する。
40はリレー回路で、このリレー回路40は常開のリレー
400と、リレーコイル401と、共通接点COMと、A接点
と、B接点とを備える。前記共通接点COMを前記スイッ
チ37の第1共通接点COM1に、また前記B接点を前記モー
タ13の一方の端子にそれぞれ接続する。前記リレーコイ
ル401の一方の端子を前記リレー400の共通接点COMと前
記スイッチ37の第1共通接点COM1との間に、また前記リ
レーコイル401の他方の端子を抵抗48を介して前記第1PT
C素子38および第2ダイオード42と前記モータ13との間
にそれぞれ接続する。
46はコンデンサで、このコンデンサ46の一方の端子を
前記リレーコイル401と抵抗48との間に、またこのコン
デンサ46の他方の端子を前記リレー400の共通接点COMと
モータ13との間にそれぞれ接続する。
次に、上述の電気回路の操作作動について説明する。
まず、スイッチ37を操作して、その可動接触子371お
よび372をそれぞれ+接点A1および−接点B2に接触させ
る。すると、バッテリー31からリレーコイル401を介し
てコンデンサ46に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル40
1が励磁し、それに伴ってリレー400がA接点からB接点
に切り替わる。この結果、バッテリー31からの電流は実
線矢印方向に、リレー400→モータ13→第1PTC素子38→
第1ダイオード41と流れるので、モータ13が回転(正
転)する。一方、前記実線矢印方向の電流の一部はリレ
ーコイル401→抵抗48→第1PTC素子38→第1ダイオード4
1へと流れるので、前記リレー400のB接点への接触状態
を自己保持する。前記モータ13の回転力により、上述の
ようにミラーアセンブリ7が例えば使用位置から格納位
置に回動する。そして、そのミラーアセンブリ7が所定
の停止位置である格納位置に達したところで、ストッパ
が作動し、すなわち移動側のボール12が固定側の円弧状
溝6の段部61に当り、ミラーアセンブリ7は所定の停止
位置である格納位置において物理的かつ強制的に停止さ
せられる。このときに、モータ13に過負荷がかかり、電
気回路中に過電流が流れる。この過電流により、第1PTC
素子38の内部温度が上昇し、ある温度域になると、前記
第1PTC素子38内部抵抗が急激に増大し、この第1PTC素子
38がスイッチング作動をする。すると、前記リレーコイ
ル401への通電が遮断され、リレー400が自己復帰してB
接点からA接点に切り替わり、モータ13への通電が断た
れる。この結果、モータ13の回転(駆動)が停止し、ミ
ラーアセンブリ7が格納位置において完全に停止する。
そこで、スイッチ37の操作を止めて、可動接触子371お
よび372を中位接点C1およびC2に自動復帰させる。
次に、スイッチ37を操作して、その可動接触子371お
よび372をそれぞれ−接点B1および+接点A2に接触させ
る。すると、コンデンサ46からリレーコイル401に電流
が一瞬流れ、そのリレーコイル401が励磁し、それに伴
ってリレー400がA接点からB接点に切り替わる。この
結果、バッテリー31からの電流は1点鎖線矢印方向に、
第2PTC素子39→第2ダイオード42→モータ13→リレー40
0へと流れるので、モータ13が回転(逆転)する。一
方、前記1点鎖線矢印方向の電流の一部はリレーコイル
401→抵抗48へと流れるので、前記リレー400のB接点へ
の接触状態を自己保持する。前記モータ13の回転力によ
り、上述のようにミラーアセンブリ7が例えば格納位置
から使用位置に回動する。そして、そのミラーアセンブ
リ7が所定の停止位置である使用位置に達したところ
で、ストッパが作動し、すなわち移動側のボール12が固
定側の円弧状溝6の段部60に当り、ミラーアセンブリ7
は所定の停止位置である使用位置において物理的かつ強
制的に停止させられる。このときに、モータ13に過負荷
がかかり、電気回路中に過電流が流れる。この過電流に
より、第2PTC素子39の内部温度が上昇し、ある温度域に
なると、前記第2PTC素子39内部抵抗が急激に増大し、こ
の第2PTC素子39がスイッチング作動する。すると、前記
リレーコイル401への通電が遮断され、リレー400が自己
復帰してB接点からA接点に切り替わり、モータ13への
通電が断たれる。この結果、モータ13の回転(駆動)が
停止し、ミラーアセンブリ7が使用位置において完全に
停止する。そこで、スイッチ37の操作を止めて、可動接
触子371および372を中位接点C1およびC2に自動復帰させ
る。
このように、この実施例における本考案のスイッチ回
路は、温度上昇と共に抵抗値が急激に増加する第1PTC素
子38および第2PTC素子39でスイッチング作動を行なうも
のであるから、電流検出素子などでスイッチングを行な
うものと比較して、その回路部品が少なくて済む。しか
も、上述のスイッチング作動が瞬時に行なわれるので、
モータ13の焼損を確実に防ぐことができる。
特に、本考案においては、第1PTC素子38又は第2PTC素
子39のスイッチング作動によりリレー回路40のリレー接
点400を動作させてモータ13への通電を遮断するもので
あるから、モータ13の耐久負荷を軽減させることができ
る。
また、上述の実施例における本考案のスイッチ回路
は、移動体としてのミラーアセンブリ7をストッパ12,6
0,61で物理的にかつ強制的に止めてからモータ13の駆動
を停止させるものであるから、駆動力伝達機構としての
減速機構24のギア群においてバックラッシがない。その
結果、ミラーアセンブリ7をがたなく所定の停止位置、
すなわち使用位置または格納位置に停止させることがで
きる。しかも、回動中のミラーアセンブリ7が所定の停
止位置以外の位置において何等かの原因で物理的にかつ
強制的に止められた場合、ミラーアセンブリ7は上述の
本考案のスイッチ回路によりその位置で止るので、回動
中のミラーアセンブリ7が所定の停止位置以外の位置に
おいて物理的にかつ強制的に止められた場合にモータ13
の焼損を防ぐためのクラッチ機構などが不要となる。こ
の結果、モータ13の駆動力はミラーアセンブリ7の回動
抵抗、すなわちボール12が円弧状溝6を転動する抵抗よ
り若干大きいものであれば足りることとなる。従って、
モータ13や減速機構24を小形化,小容量化することがで
きる。また、緩衝用のクラッチ機構15のクラッチトルク
をモータ13のトルクと別個に大きくすることができるの
で、ミラーアセンブリ7をがたなく保持することがで
き、この結果ミラー11に写った像がぶれるような虞がな
い。
特に、この実施例における本考案のスイッチ回路は、
2個のPTC素子38および39を並列の状態で、スイッチ37
とモータ13との間に直列に接続したものであるから、ミ
ラーアセンブリ7を一方向に回動させた後、そのミラー
アセンブリ7を逆方向に回動させる場合において、一方
のPTC素子38または39が温度上昇と共に高抵抗値の状態
にあっても、他方のPTC素子39または38は常温の低抵抗
値の状態にあるので、モータ13を駆動させて、上述のミ
ラーアセンブリ7を瞬時に逆方向に回動させることがで
きる。このように、他方のPTC素子39または38により、
一方のPTC素子38または39において、その内部温度が下
がって再度スイッチング作動が可能となるまでの時間を
稼ぐことができる。
なお、上述の実施例においては、ストッパとして、円
弧状溝6の段部60および61とボール12を使用したがその
他の技術を用いても良い。
また、上述の実施例においては、自動車用の電動格納
式ドアミラーについて説明したが、その他の駆動装置の
スイッチ回路としても使用することができる。
[考案の効果] 以上から明らかなように、本考案の駆動装置における
スイッチ回路は、第1PTC素子又は第2PTC素子のスイッチ
ング作動によりリレー回路のリレー接点を動作させてモ
ータ及び第1PTC素子及び第2PTC素子への通電を遮断する
ものであるから、従来のスイッチ回路と比較して、回路
部品が少なくて済み、かつモータ及び第1PTC素子及び第
2PTC素子の耐久負荷を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】 添付図面は本考案に係る駆動装置におけるスイッチ回路
の一実施例を示し、第1図は本考案のスイッチ回路の電
気回路図、第2図乃至第6図は本考案のスイッチ回路を
装備した自動車の電動格納式ドアミラーを示し、第2図
は一部を破断した平面図、第3図はモータおよび駆動力
伝達機構および移動体の組み付け状態の断面図、第4図
は同じく分解斜視図、第5図は第4図におけるV矢視
図、第6図は第5図におけるVI−VI線展開図である。 1……ミラーベース、2……シャフトホルダー、3……
シャフト、6……円弧状溝、7……ミラーアセンブリ
(移動体)、8……ユニットブラケット、12……ボール
(ストッパ)、13……モータ、15……クラッチ機構、24
……減速機構(駆動力伝達機構)、31……バッテリー
(電源)、37……スイッチ、38および39……PTC素子、4
0……タイマー回路、41および42……ダイオード、60お
よび61……段部(ストッパ)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、その電源にスイッチを介して接続
    したモータと、そのモータに駆動力伝達機構を介して連
    係しそのモータの駆動により移動する移動体と、その移
    動体を所定位置に止めるストッパとを備えた駆動装置に
    おいて、 前記移動体が前記ストッパ又は何等かの原因などにより
    物理的に止められて前記モータに過負荷がかかったとき
    に発生する過電流で、温度が上昇してある温度域になる
    と抵抗値が急激に増加してスイッチング作用をする第1P
    TC素子及び第2PTC素子であって、相互に並列状態で前記
    スイッチと前記モータとの間に直列に接続された第1PTC
    素子及び第2PTC素子と、 前記第1PTC素子及び第2PTC素子にそれぞれ直列に接続さ
    れた相互に電流の流れる方向が異なる第1ダイオード及
    び第2ダイオードと、 前記第1PTC素子又は第2PTC素子のスイッチング作動によ
    り消磁するリレー回路のリレーコイルであって、前記第
    1PTC素子及び第2PTC素子及び前記第1ダイオード及び第
    2ダイオードと直列に接続され、かつ前記モータと並列
    に接続されたリレー回路のリレーコイルと、 前記リレーコイルの消磁により前記モータ及び前記第1P
    TC素子及び第2PTC素子への通電を遮断するリレー回路の
    リレー接点であって、前記リレーコイルと並列に接続さ
    れており、かつ前記モータ及び前記第1PTC素子及び第2P
    TC素子及び前記第1ダイオード及び第2ダイオードと直
    列に接続されたリレー回路のリレー接点と、 前記モータを起動させると共に前記リレーコイルを励磁
    させる起動用コンデンサであって、前記リレーコイルと
    直列に接続され、かつ前記リレー接点及び前記モータ及
    び前記第1PTC素子及び第2PTC素子及び前記第1ダイオー
    ド及び第2ダイオードと並列に接続された起動用コンデ
    ンサと、 前記リレーコイルの励磁状態を保持するリレー自己保持
    用抵抗であって、前記リレーコイル及び前記第1PTC素子
    及び第2PTC素子及び前記第1ダイオード及び第2ダイオ
    ードと直列に接続されており、かつ前記リレー接点及び
    前記モータ及び前記起動用コンデンサと並列に接続され
    たリレー自己保持用抵抗と、 を備えたことを特徴とする駆動装置におけるスイッチ回
    路。
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