JPH0769133A - 電動格納式ドアーミラー - Google Patents

電動格納式ドアーミラー

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Publication number
JPH0769133A
JPH0769133A JP21986093A JP21986093A JPH0769133A JP H0769133 A JPH0769133 A JP H0769133A JP 21986093 A JP21986093 A JP 21986093A JP 21986093 A JP21986093 A JP 21986093A JP H0769133 A JPH0769133 A JP H0769133A
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JP
Japan
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motor
mirror
shaft
unit
bracket
Prior art date
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Application number
JP21986093A
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English (en)
Inventor
Tsuneji Kato
常治 加藤
Yuuji Sou
勇二 荘
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動格納ユニットの量産化 【構成】 ユニットブラケット810、840を、モー
タ13や減速機構24等を収納する収納部820、85
0と、パワーユニット10等を取り付ける取付部83
0、860と、に分割し、その収納部820、850と
取付部830、860とを一体に連結する。その結果、
収納部820、850を共通のユニット化となし、一方
取付部830、860を車種毎に変更すことができるの
で、一種類の電動格納ユニット、すなわち収納部82
0、850を種々の車種のミラーアセンブリ7に適用す
ることができので、電動格納ユニットの量産化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のドアー
に装備される電動格納式のドアーミラーに係り、特に電
動格納系の駆動部分を共通のユニット化(以下、単に電
動格納ユニットと称する)となし、種々の車種のミラー
アセンブリに適用することができ、電動格納ユニットの
量産化を図ることができる電動格納式ドアーミラーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電動格納式ドアーミラーを
図11乃至図20を参照して説明する。図11中におい
て、1は車体、例えば自動車のドア(図示せず)に固定
するミラーベースである。図11及び図13中、2は前
記ミラーベース1に固定するシャフトホルダーである。
このシャフトホルダー2に中空状のシャフト3を一体に
突設し、このシャフト3に回転止め用の面取り部4を設
け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方向に設
ける。前記シャフトホルダー2の上面の固定面に、後述
するミラーアセンブリ7に組み込まれたボール12の円
弧軌跡に沿って1対の円弧状溝6を、それぞれ設ける。
この円弧状溝6は、図19に示すように、その両端に直
角に切り上がった高さHの使用位置側の段部60及び格
納位置側の段部61を有する。なお、上述の円弧状溝6
の底面は滑らかであれば良く、例えば図19中の2点鎖
線で示したように緩やかに上方に凸形をなしていても良
い。図11において、7はミラーアセンブリである。こ
のミラーアセンブリ7は、前記シャフト3にワッシャ2
10を介在させて回動可能に支持したユニットブラケッ
ト8と、このユニットブラケット8に固定したミラーハ
ウジング9及びパワーユニット10と、このパワーユニ
ット10に上下左右に傾動可能に取付け、かつ前記ミラ
ーハウジング9の前面開口部に配設したミラー11とを
備える。前記ユニットブラケット8は、図13に示すよ
うに、ベース部81と、後述するクラッチ機構15や減
速機構24等を収納する収納部82と、前記パワーユニ
ット10等を取り付ける取付部83と等の一体構造から
なる。このユニットブラケット8の下面の回動面の内、
前記シャフトホルダー2の一対の円弧状溝6に対向する
箇所に半球状の2個の凹部をそれぞれ設け、その2個の
凹部に2個のボール12をそれぞれ転動可能に嵌め込
む。このボール12が図19中の実線にて示すように使
用位置側の段部60に当っているときには、ミラーアセ
ンブリ7が図11中の実線にて示すように車体から側方
に突出した状態の使用位置に位置する。また、このボー
ル12が図19中の1点鎖線にて示すように格納位置側
の段部61に当っているときには、ミラーアセンブリ7
が図11中の1点鎖線にて示すように車体に沿って後方
に傾倒した状態の格納位置に位置するものである。さら
に、このボール12が図19中の2点鎖線にて示すよう
に円弧状溝6から矢印イ方向に乗り上げてシャフトホル
ダー2の固定面上に位置しているときには、ミラーアセ
ンブリ7が手動または緩衝回動で図11中の2点鎖線に
て示すように車体に沿って前方に傾倒した状態となって
いる。上述の円弧状溝6の両端の段部60及び61及び
ボール12は、移動体としてのミラーアセンブリ7を所
定の停止位置に物理的にかつ強制的に停止させるストッ
パを構成するものである。また、この円弧状溝6の段部
60及び61の高さHとボール12とは、後述するモー
タ13のトルクでは乗り上げられず、一方手動や緩衝回
動では乗り上げられる程度のストッパとする。図15に
おいて、22及び23は前記シャフトホルダー2の上面
の固定面に突設した突起及び前記ユニットブラケット8
の下面の回動面に設けた半円弧状の溝である。前記突起
22が前記溝23にスライド可能に嵌合し、前記ミラー
アセンブリ7のシャフト3(シャフトホルダー2)に対
する回動変位のガイドをなす。図16において、14は
前記ユニットブラケット8に固定したダイキャスト製の
プレートである。このプレート14のモータ搭載部の中
間部に軸受兼スラスト力受け用の凹部140を設け、そ
の凹部140の底部に透孔141を設ける。一方、前記
ユニットブラケット8の前記凹部140に対向する位置
に軸受兼スラスト力受け用の凹部80を設ける。図16
中、13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータ
である。このモータ13を前記ユニットブラケット8に
固定したプレート14上にスクリュウ132により固定
する。このモータ13は、後述するスイッチ回路を介し
てバッテリー51に電気的に接続されている。このモー
タ13のシャフト130の両側に面取り部131を設け
る。図13及び図15中、15は前記シャフト3に装着
したクラッチ機構である。このクラッチ機構15は、前
記ミラーアセンブリ7を手動で回動させたり、またはミ
ラーアセンブリ7に何かが当ってその緩衝のためにミラ
ーアセンブリ7を回動させたりするときに、回動側のミ
ラーアセンブリ7及びモータ13及び後述する減速機構
24と、固定側のミラーベース1及びシャフトホルダー
2及びシャフト3との間の縁を断つものである。前記ク
ラッチ機構15は、図13及び図15に示すように、前
記シャフト3に上から順に外嵌したプッシュナット16
と、圧縮スプリング17と、可動体としてのクラッチギ
ア19と、固定体としてのクラッチホルダー20と、ワ
ッシャ21とからなる。前記クラッチギア19は、スパ
ーギアからなり、前記シャフト3に対して回転可能であ
り、下面に係止溝190を設ける。前記クラッチホルダ
ー20は、前記シャフト3に対して固定であり、上面に
係止爪200を、前記係止溝190に対応させて設け
る。前記プッシュナット16は前記シャフト3の係合溝
5に係合して、前記圧縮スプリング17を圧縮する。こ
の圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッチギ
ア19の下面の係止溝190に前記クラッチホルダー2
0の上面の係止爪200が係止して、前記クラッチギア
19と前記クラッチホルダー20とが継状態にある。ま
た、圧縮スプリング17の弾性力により、シャフト3を
介してシャフトホルダー2が上方向(逆にクラッチ機構
15を介してユニットブラケット8が下方向)に付勢さ
れ、その結果前記ユニットブラケット8側のボール12
が前記シャフトホルダー2の円弧状溝6の底面に圧接さ
れる。図12において、24は前記クラッチ機構15
(及びシャフト3)と前記モータ13間に配設した減速
機構である。この減速機構24は、前記モータ13のシ
ャフト130に後述するジョイン800を介して取付け
た第1ウォーム25と、その第1ウォーム25に噛み合
わせた第1ウォームホイールとしての第1ヘリカルギア
26と、両面取り部(Dカット面でも良い。)31によ
り前記第1ヘリカルギア26の中心透孔46に回転軸4
7の一端を軸方向に移動可能にかつ回転不可能に装着し
た第2ウォーム27と、その第2ウォーム27に噛み合
わせた第2ウォームホイールとしての第2ヘリカルギア
28とから構成されている。ここで、上述の第1ウォー
ム25及び第1ウォームホイールとしての第1ヘリカル
ギア26(1段目のウォームギア)と、第2ウォーム2
7及び第2ウォームホイールとしての第2ヘリカルギア
28(2段目のウォームギア)とにより、2段のウォー
ムギアを構成する。そして、前記第1ウォーム25にお
いては、図16に示すように、その回転軸250の一端
部に段部251を設け、かつその回転軸250の一端に
前記モータシャフト130の面取り部131とほぼ同等
の面取り部252を設ける。この第1ウォーム25の回
転軸250の一端部を前記プレート14の凹部140の
透孔141に回転可能に挿入すると共に、その第1ウォ
ーム25の回転軸250の段部251を前記凹部140
の透孔141の縁に回転可能に当接させる。一方、前記
第2ウォーム25の回転軸250の他端部を前記ユニッ
トブラケット8の軸受用凹部80に回転可能に軸承させ
ると共に、その第1ウォーム25の回転軸250の他端
面を前記前記ユニットブラケット8の軸受用凹部80の
底部に当接させる。図12中、29は前記第2ヘリカル
ギア28に同軸に固定したスパーギアの出力ギア29で
ある。30は前記出力ギア29と前記入力ギアとしての
クラッチギア19との間に介装し、かつ前記出力ギア2
9と前記入力ギアとしてのクラッチギア19とにそれぞ
れ噛み合わせたスパーギアのアイドルギアである。この
結果、前記クラッチ機構15と前記減速機構24とが連
結されることとなる。なお、上述のアイドルギア30
は、回転軸300により前記ユニットブラケット8に回
転可能に軸支されている。図12及び図15中、32は
前記プレート14と別体のダイキャスト製のサポートで
ある。このサポート32を前記プレート14にビス33
により取付け、このプレート14を介してユニットブラ
ケット8に固定する。このプレート14及びサポート3
2にスラスト軸受用の凹部34を設けると共に、ラジア
ル軸受35を設け、かつプレート14に第1ヘリカルギ
ア26収納用の溝143を設ける。このプレート14の
溝143に第1ヘリカルギア26を収納し、かつ前記プ
レート14及びサポート32のラジアル軸受35に前記
第2ウォーム27の回転軸47の両端部(第1ヘリカル
ギア26と第2ウォーム27との間の一端部と他端部)
を回転可能に軸支し、かつこのプレート14及びサポー
ト32のスラスト軸受用凹部34と前記第2ウォーム2
7の回転軸47の両端面との間にスラスト軸受用のボー
ル36をそれぞれ介装する。図17中、37は軸ねじで
ある。この軸ねじ37は、一端(上端)の六角の頭部3
8と、中間部の軸部39と、他端(下端)のねじ部40
とからなる。一方、前記ユニットブラケット8及びプレ
ート14に、ナット収納凹部41及び頭部押え部42を
設け、かつ前記プレート14の下面に前記第2ヘリカル
ギア28及び出力ギア29を前記ユニットブラケット8
と共に上下から挟持するボス部43を設ける。前記軸ね
じ37の軸部39を、前記プレート14の透孔142及
び前記第2ヘリカルギア28及び出力ギア29の中心透
孔48及びユニットブラケット8の透孔84に挿通し、
その軸ねじ37のねじ部40を前記ユニットブラケット
8の凹部41に収納したナット85にねじ込み、かつそ
の軸ねじ37の頭部38に前記プレート14の頭部押え
部42を係合させる。この結果、前記第2ヘリカルギア
28及び出力ギア29は、前記軸ねじ37の軸部39に
回転可能に軸支され、かつ前記ユニットブラケット8と
プレート14のボス部43との間において軸方向(スラ
スト方向)に固定される。また、前記プレート14及び
サポート32が前記ユニットブラケット8に固定され
る。図12において、69は後述するスイッチ機構であ
る。このスイッチ機構69を前記プレート14の上面に
スクリュウ690で固定する。図15乃至図17中、4
4は前記ユニットブラケット8の収納部82のうちのギ
アーケース部、45は前記ギアーケース部44の上部開
口部に嵌合して取付けた蓋、450は前記ギアーケース
部44と蓋45との接合目に接着したテープである。こ
の蓋45及びギアーケース部44により、前記シャフト
3,モータ13,ケラッチ機構15,減速機構24及び
スイッチ機構69等は覆われているのである。図16に
おいて、800は前記モータ13のシャフト130と前
記第1ウォーム25の回転軸250とを連結するジョイ
ントである。このジョイント800は、例えば樹脂乃至
ゴムなどから成形され、円柱形状をなし、かつその中心
軸に両面を面取りした長円形の連結穴801を設けてな
る。このジョイント800は、連結穴801に対してね
じれ方向の弾性を有する。このジョイント800の連結
穴801の両端を、前記モータ13のシャフト130の
面取り部131と、前記第1ウォーム25の回転軸25
0の面取り部252とに、それぞれ嵌合して、モータ1
3のシャフト130と第1ウォーム25の回転軸250
とを、前記ジョイント800を介して連結する。
【0003】以下、上述のように構成された電動格納式
ドアーミラーの操作作動について説明する。まず、モー
タ13を駆動させる。すると、そのモータ13の回転力
(駆動力)が2段のウォームギア及びモータ側のギア2
9を介してアイドルギア30に伝わる。ここで、クラッ
チギア19とクラッチホルダー20とは継状態にあるの
で、このクラッチギア19は固定状態にある。この結
果、アイドルギア30はクラッチギア19の回りを自転
しながら公転する。このアイドルギア30の公転に伴っ
てミラーアセンブリ7がミラーベース1のシャフト3に
対して角度θ分回動し、このミラーアセンブリ7が使用
位置から格納位置へと、または格納位置から使用位置へ
と回動変位する。このミラーアセンブリ7の回動変位に
伴って、ミラーアセンブリ7やユニットブラケット8側
のボール12がミラーベース1やシャフトホルダー2側
の円弧状溝6に沿って矢印ロまたはハ方向に転動する。
そして、上述のボール12が円弧状溝6の段部60また
は61に当って、所定の停止位置に物理的にかつ強制的
に停止したとき、後述するスイッチ回路が作動して、モ
ータ13の駆動が停止し、前記ミラーアセンブリ7が所
定の停止位置、すなわち使用位置または格納位置に停止
する。
【0004】図20は上述の本発明の電動格納式ドアー
ミラーにおけるスイッチ機構69の回路の一実施例を示
した電気回路図である。図において、51は電源として
のバッテリーである。このバッテリー51は自動車に搭
載されている通常の直流12Vのバッテリーである。5
7は運転席に配設したスイッチである。このスイッチ5
7は、極性を切り替えるスイッチで、この例では2可動
接触子連動式の3位置切替スイッチを使用する。このス
イッチ57は、連動する第1可動接触子571及び第2
可動接触子572と、第1共通接点COM1及び第2共
通接点COM2と、前記バッテリー51の+極にそれぞ
れ接続した第1+接点A1及び第2+接点A2と、前記
バッテリー51の−極にそれぞれ接続した第1−接点B
1及び第2−接点B2と、第1中位接点C1及び第2中
位接点C2とからなる。このスイッチ57は、常態にお
いて前記可動接触子571及び572は前記中位接点C
1及びC2に接触している。13は前記モータである。
このモータ13は、前記スイッチ57に直列に接続す
る。すなわち、モータ13の一方の端子を前記スイッチ
57の第1共通接点COM1に、モータ13の他方の端
子を前記スイッチ57の第2共通接点COM2にそれぞ
れ接続する。58は抵抗温度特性を利用したPTC素子
である。このPTC素子58は、ある温度域で抵抗値が
急激に変化するスイッチング特性を示す、例えばポリマ
系のPTC素子(株式会社レイケムの商品名ポリスイッ
チ)を使用する。このPTC素子58を前記モータ13
と前記スイッチ57との間に直列に接続する。すなわ
ち、PTC素子58の一方の端子を前記モータ13の他
方の端子に、PTC素子58の他方の端子を前記スイッ
チ57の第2共通接点COM2にそれぞれ接続する。こ
のPTC素子58は、移動体としての前記ミラーアセン
ブリ7がストッパ(段部60,61及びボール12)な
どにより物理的にかつ強制的に止められて前記モータ1
3に過負荷がかかったときに発生する過電流で、内部温
度が上昇し、ある温度域になると内部抵抗値が急激に増
加してスイッチング作動をするものである。なお、この
PTC素子58は両極性である。610はリレー回路で
ある。このリレー回路610は、リレー600と、常開
のリレーコイル601と、共通接点COMと、A接点
と、B接点とを備える。前記リレー600の共通接点C
OMを前記スイッチ57の第1共通接点COM1に、ま
た前記リレー600のB接点を前記モータ13の一方の
端子にそれぞれ接続する。前記リレーコイル601の一
方の端子をコンデンサ66を介して前記リレー600の
共通接点COMと前記スイッチ57の第1共通接点CO
M1との間に、また前記リレーコイル601の他方の端
子を前記PTC素子58と前記モータ13との間にそれ
ぞれ接続する。68は抵抗である。この抵抗68の一方
の端子を前記リレーコイル601とコンデンサ66との
間に、またこの抵抗68の他方の端子を前記リレー60
0のB接点とモータ13との間にそれぞれ接続する。
【0005】次に、上述の電気回路の操作作動について
説明する。まず、スイッチ57を操作して、その可動接
触子571及び572をそれぞれ+接点A1及び−接点
B2に接触させる。すると、コンデンサ66からリレー
コイル601に電流が一瞬流れ、そのリレーコイル60
1が励磁し、それに伴ってリレー600がA接点からB
接点に切り替わる。この結果、バッテリー51からの電
流は実線矢印方向に、リレー600→モータ13→PT
C素子58と流れるので、モータ13が回転(正転)す
る。一方、前記実線矢印方向の電流の一部は抵抗68→
リレーコイル601へと流れるので、前記リレー600
のB接点への接触状態を自己保持する。前記モータ13
の回転力により、上述のようにミラーアセンブリ7が例
えば使用位置から格納位置に回動する。そして、そのミ
ラーアセンブリ7が所定の停止位置である格納位置に達
したところで、ストッパが作動し、すなわち移動側のボ
ール12が固定側の円弧状溝6の段部61に当り、ミラ
ーアセンブリ7は所定の停止位置である格納位置におい
て物理的かつ強制的に停止させられる。このときに、モ
ータ13に過負荷がかかり、電気回路中に過電流が流れ
る。この過電流により、PTC素子58の内部温度が上
昇し、ある温度域になると、前記PTC素子58内部抵
抗が急激に増大し、このPTC素子58がスイッチング
作動をする。すると、前記リレーコイル601への通電
が遮断され、リレー600が自己復帰してB接点からA
接点に切り替わり、モータ13への通電が断たれる。こ
の結果、モータ13の回転(駆動)が停止し、ミラーア
センブリ7が格納位置において完全に停止する。そこ
で、スイッチ57の操作を止めて、可動接触子571及
び572を中位接点C1及びC2に自動復帰させる。次
に、スイッチ57を操作して、その可動接触子571及
び572をそれぞれ−接点B1及び+接点A2に接触さ
せる。すると、PTC素子58からリレーコイル601
を介してコンデンサ66に電流が一瞬流れ、そのリレー
コイル601が励磁し、それに伴ってリレー600がA
接点からB接点に切り替わる。この結果、バッテリー5
1からの電流は1点鎖線矢印方向に、PTC素子58→
モータ13→リレー600へと流れるので、モータ13
が回転(逆転)する。一方、前記1点鎖線矢印方向の電
流の一部はリレーコイル601→抵抗68へと流れるの
で、前記リレー600のB接点への接触状態を自己保持
する。前記モータ13の回転力により、上述のようにミ
ラーアセンブリ7が例えば格納位置から使用位置に回動
する。そして、そのミラーアセンブリ7が所定の停止位
置である使用位置に達したところで、ストッパが作動
し、すなわち移動側のボール12が固定側の円弧状溝6
の段部60に当り、ミラーアセンブリ7は所定の停止位
置である使用位置において物理的かつ強制的に停止させ
られる。このときに、モータ13に過負荷がかかり、電
気回路中に過電流が流れる。この過電流により、PTC
素子58の内部温度が上昇し、ある温度域になると、前
記PTC素子58内部抵抗が急激に増大し、このPTC
素子58がスイッチング作動をする。すると、前記リレ
ーコイル601への通電が遮断され、リレー600が自
己復帰してB接点からA接点に切り替わり、モータ13
への通電が断たれる。この結果、モータ13の回転(駆
動)が停止し、ミラーアセンブリ7が使用位置において
完全に停止する。そこで、スイッチ57の操作を止め
て、可動接触子571及び572を中位接点C1及びC
2に自動復帰させる。かかる電動格納式ドアーミラーに
おいては、減速機構24及びクラッチギア19(電動ギ
ア)のギア詰め作用により、減速機構24及びクラッチ
ギア19の停止後のバックラッシュの封じ込めを行なう
ことで、ミラーアセンブリ7のがたを防止している。
【0006】そして、上述のミラーアセンブリ7が使用
位置に位置する状態でこのミラーアセンブリ7に障害物
などが圧縮スプリング17の弾性力(クラッチ機構の保
持トルク)より大きい力で当ったり、または車庫への出
し入れの際に手動でこのミラーアセンブリ7を圧縮スプ
リング17の弾性力(クラッチ機構の保持トルク)より
大きい力で回動させると、クラッチ機構15のクラッチ
ギア19の係止溝とクラッチホルダー20の係止爪20
0との嵌合係止状態が解除されて、クラッチ機構15ク
ラッチギア19とクラッチホルダー20とが断状態とな
る。この結果、図11に示すように、クラッチギア19
がシャフト3に対して回転し、それに伴ってミラーアセ
ンブリ7が使用位置から前方に角度φ、または後方に傾
倒する。また、上述の前方傾倒位置または後方傾倒位置
に位置するミラーアセンブリ7を手動で後方または前方
に回動させて、クラッチギア19の係止溝190とクラ
ッチホルダー20の係止爪200とを嵌合係止させて、
クラッチギア19とクラッチホルダー20とを再び継状
態となすことにより、ミラーアセンブリ7が前方傾倒位
置または後方傾倒位置から使用位置に復帰する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の電動格納式ドアーミラーにおけるユニットブラケット
8は、シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15,減
速機構24及びスイッチ機構等の電動格納系の駆動部分
を収納する収納部82と、ミラーハウジング9,パワー
ユニット10,ミラー11等のミラー系の部分を取り付
ける取付部83と、ベース部81とが一体に構成されて
いる。このために、車種毎にミラーアセンブリ7のミラ
ー系の部分の形状が異なると、同じくミラーアセンブリ
7のユニットブラケット8全体の形状が異なる。このユ
ニットブラケット8全体の形状が異なると、そのユニッ
トブラケット8の収納部82の形状も異なる。その結
果、その収納部82に収納するシャフト3,モータ1
3,ケラッチ機構15,減速機構24及びスイッチ機構
69等の電動格納系の駆動部分の寸法が異なったり、ま
たはその駆動部分の組み付け工程等が異なったりする。
従って、特に電動格納ユニットの量産効果等に問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、電動格納系の駆動部分を
共通のユニット化となすことにより、種々の車種のミラ
ーアセンブリに適用することができ、電動格納ユニット
の量産化を図ることができる電動格納式ドアーミラーを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユニットブラ
ケットを、モータや減速機構等を収納する収納部と、パ
ワーユニット等を取り付ける取付部と、に分割し、その
ユニットブラケットの収納部と取付部とを一体に連結し
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、上記の構成により、電動格納系の駆
動部分を収納する収納部を共通のユニット化となし、一
方パワーユニット等を取り付ける取付部を車種毎に変更
すことができるので、一種類の電動格納ユニットを種々
の車種のミラーアセンブリに適用することができ、その
結果電動格納ユニットの量産化を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の電動格納式ドアーミラーの実
施例のうちの2例を図1乃至図10を参照して説明す
る。図1乃至図7は本発明の電動格納式ドアーミラーの
第1の実施例を示す。図中、図11乃至図20と同符号
は同一のものを示す。図において、810はユニットブ
ラケットである。このユニットブラケット810は、シ
ャフト3,モータ13,ケラッチ機構15,減速機構2
4及びスイッチ機構69等の電動格納系の駆動部分を収
納する収納部820と、ミラーハウジング9,パワーユ
ニット10,ミラー11等のミラー系の部分を取り付け
る取付部830と、分割してなる。前記収納部820
は、ギアーケース部44の底部にほぼ長方形のベース8
21を一体に設ける。そのベース821の4角を切除し
て面取りし、その4角の面取り部にリブ822を一体に
設ける。また、前記ベース821の下面の3ヵ所に凹部
823を設けると共に、そのベース821の上面の3ヵ
所に円形の透孔824を前記凹部823と連通して設け
る。
【0012】かかる収納部820のベース821の下面
側にシャフト3等を備えたシャフトホルダー2を配置さ
せる。そのシャフトホルダー2に挿通用の切欠201を
前記収納部820の凹部823及び透孔824(3個の
凹部823及び透孔824のうちシャフト3の両側に位
置する2個の凹部823及び透孔824)に対応して設
ける。また、このシャフトホルダー2の下面に2個以上
の取付ボス部202を一体に突設する。
【0013】一方、前記取付部830は、取付体831
とベース体832とを一体構造をなす。前記ベース体8
32の上面に前記収納部820のギアーケース部44等
が挿通する挿通孔833を設けると共に、そのベース体
832の下面に前記収納部820のベース821が嵌合
する嵌合孔834を前記挿通孔833と連通して設け
る。また、そのベース体832の嵌合孔834の3角を
切除して面取り部835を設ける。
【0014】かくして、上述のようにして、分割したユ
ニットブラケット810の収納部820と取付部830
とにおいて、図1中の白抜き矢印に示すように、前記収
納部820のギアーケース部44等を前記取付部830
の挿通孔833に挿通すると共に、その収納部820の
ベース821を前記取付部830の嵌合孔834に圧入
する。このとき、収納部820のベース821の4角の
リブ822が取付部830のベース体832の嵌合孔8
34の4角の面取り部835に圧接されるので、収納部
820のベース821を取付部830の嵌合孔834に
確固に圧入固定することができる。次いで、スクリュウ
203をシャフトホルダー2の切欠201を及び収納部
820の凹部823及び透孔824を経て取付部830
のベース体832にねじ込んで、分割したユニットブラ
ケット810の収納部820と取付部830とを一体に
連結する。
【0015】そして、図2に示すように、取付部830
の取付体831にミラーハウジング9やパワーユニット
(図示せず)やミラー(図示せず)等のミラーアセンブ
リ7を取り付け、一方、シャフトホルダー2のボス部2
02にミラーベース1をスクリュウ204により取り付
ける。
【0016】このように、この実施例における本発明の
電動格納式ドアーミラーは、ユニットブラケット810
を、モータ13や減速機構24等を収納する収納部82
0と、パワーユニット(図示せず)等を取り付ける取付
部と、に分割し、そのユニットブラケット810の収納
部820と取付部830とを一体に連結したものである
から、収納部820を共通のユニット化となし、一方取
付部830を車種毎に変更すことができるので、一種類
の電動格納ユニット820を種々の車種のミラーアセン
ブリ7に適用することができ、その結果電動格納ユニッ
ト820の量産化を図ることができる。
【0017】図8乃至図10は本発明の電動格納式ドア
ーミラーの第2の実施例を示す。図中、図1乃至図7及
び図11乃至図20と同符号は同一のものを示す。図に
おいて、840はユニットブラケットである。このユニ
ットブラケット840は、シャフト3,モータ13,ケ
ラッチ機構15,減速機構24及びスイッチ機構69等
の電動格納系の駆動部分を収納する収納部850と、ミ
ラーハウジング9,パワーユニット10,ミラー11等
のミラー系の部分を取り付ける取付部860と、分割し
てなる。前記収納部850は、ギアーケース部44の両
側面に小円柱形状の係合突起851をそれぞれ2個ずつ
設ける。一方、前記取付部860は、一体構造をなす取
付体861及びベース体862及び第1取付ブラケット
863と、第2取付ブラケット864とからなる。前記
ベース体862の中央に前記収納部850が挿通する挿
通孔865を設ける。また、前記第1取付ブラケット8
63と前記第2取付ブラケット864とは、前記収納部
850のギアーケース部44及び蓋45を両側から挟み
込んで保持し得る形状をなす。この第1取付ブラケット
863及び前記第2取付ブラケット864の中間部に小
円形の係合孔866を前記収納部850の係合突起85
1と対応して設ける。前記第1取付ブラケット863の
一端部に差込み溝867を設け、一方前記第2取付ブラ
ケット864の一端部に差込み片868を前記第1取付
ブラケット863の差込み溝867に対応して設ける。
前記第1取付ブラケット863の他端部に2個の小円形
の透孔871を設け、一方前記第2取付ブラケット86
4の他端部に2個のねじ穴872を前記第1取付ブラケ
ット863の透孔871に対応して設ける。
【0018】かくして、収納部850を取付部860の
ベース体862の挿通孔865中に下方からやや斜に挿
通すると共に、その収納部850の係合突起851を取
付部860の第1取付ブラケット863の係合孔866
中に係合する。次に、第2取付ブラケット864の差込
み片868を第1取付ブラケット863の差込み溝86
7中に差込むと共に、その第2取付ブラケット864の
嵌合孔866中に収納部850の係合突起851を係合
させる。それから、スクリュウ870を第1取付ブラケ
ット863の透孔871を経て第2取付ブラケット86
4のねじ穴872にねじ込んで、取付部860の第1取
付ブラケット863と前記第2取付ブラケット864と
により収納部850を挟み込んで保持して、分割したユ
ニットブラケット840の収納部850と取付部860
とを一体に連結する。この実施例における本発明の電動
格納式ドアーミラーは、上述の第1の実施例のものと同
様の作用効果を達成することができる。
【0019】なお、上述の実施例において、取付部86
0の第1取付ブラケット863と第2取付ブラケット8
64との連結手段は、上述の差込み溝867と差込み片
868との差込み、及びスクリュウ870のねじ込みで
行われているが、その他リベットの加締付けや溶接など
も良い。また、上述の取付部860の第1取付ブラケッ
ト863と第2取付ブラケット864との材質は、強固
な弾性力を有するものであれば、特に限定しない。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の電動
格納式ドアーミラーは、電動格納系の駆動部分を共通の
ユニット化となすので、種々の車種のミラーアセンブリ
に適用することができ、電動格納ユニットの量産化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動格納式ドアーミラーの第1の実施
例を示し、ユニットブラケットの収納部及びシャフトホ
ルダーと取付部との分解斜視図である。
【図2】ミラーベースやミラーアセンブリに装着した状
態の説明図である。
【図3】収納部の断面図である。
【図4】収納部を取付部に一体に連結した状態の一部断
面図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】同じく図4におけるVI矢視図である。
【図7】図6におけるVII−VII線一部断面図であ
る。
【図8】本発明の電動格納式ドアーミラーの第2の実施
例を示し、ユニットブラケットの収納部及びシャフトホ
ルダーと取付部との分解斜視図である。
【図9】同じく一部横断面図である。
【図10】同じく一部縦断面図である。
【図11】従来の電動格納式ドアーミラーの一部を破断
した平面図である。
【図12】従来の電動格納式ドアーミラーの減速機構や
モータやプレート等の分解斜視図である。
【図13】従来の電動格納式ドアーミラーのクラッチ機
構やユニットブラケットやシャフトホルダ等の分解斜視
図である。
【図14】モータ及び減速機構の組み付け状態の斜視図
である。
【図15】モータ及び減速機構及びクラッチ機構の組み
付け状態の断面図である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線断面図であ
る。
【図17】図15におけるXVII−XVII線断面図
である。
【図18】シャフトホルダーの平面図である。
【図19】図18におけるXIX−XIX線断面図であ
る。
【図20】スイッチ回路の電気回路図
【符号の説明】
1…ミラーベース、2…シャフトホルダー、3…シャフ
ト、7…ミラーアセンブリ、9…ミラーハウジング、1
0…パワーユニット、11…ミラー、13…モータ、1
5…クラッチ機構、24…減速機構、69…スイッチ機
構、810及び840…ユニットブラケット、820及
び850…収納部、830及び860…取付部、…軸受
凹部、89…ボール受凹部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定するミラーベースと、このミ
    ラーベースに植設したシャフトと、このシャフトに回動
    可能に支持したユニットブラケットやパワーユニット等
    を備えるミラーアセンブリと、このユニットブラケット
    に配設したモータと、このモータと前記シャフトとの間
    に配設した減速機構等とを備え、前記モータを駆動させ
    ることにより、前記ミラーアセンブリがミラーベースに
    対して、使用位置と格納位置との間を回動変位する電動
    格納式ドアーミラーにおいて、 前記ユニットブラケットを、前記モータや減速機構等を
    収納する収納部と、前記パワーユニット等を取り付ける
    取付部と、に分割し、そのユニットブラケットの収納部
    と取付部とを一体に連結したことを特徴とする電動格納
    式ドアーミラー。
JP21986093A 1993-09-03 1993-09-03 電動格納式ドアーミラー Pending JPH0769133A (ja)

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DE69410370T DE69410370T2 (de) 1993-09-03 1994-09-02 Rückspiegelsystem für Kraftfahrzeuge
EP94113763A EP0644084B1 (en) 1993-09-03 1994-09-02 Rearview mirror system for vehicles
US08/937,151 US6132050A (en) 1993-09-03 1997-09-25 Rearview mirror system for vehicles

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