JPH05164188A - 防振ブッシュ - Google Patents
防振ブッシュInfo
- Publication number
- JPH05164188A JPH05164188A JP35027191A JP35027191A JPH05164188A JP H05164188 A JPH05164188 A JP H05164188A JP 35027191 A JP35027191 A JP 35027191A JP 35027191 A JP35027191 A JP 35027191A JP H05164188 A JPH05164188 A JP H05164188A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- plate surface
- opening edge
- plate
- stopper plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストッパ板が当接した状態でもバネ定数の上
昇がなく、良好な振動吸収をなす。 【構成】 内筒１と外筒２の間に防振ゴム体３を配設し
た防振ブッシュは、その外筒２をブラケット４の保持開
口４１ａ内に圧入固定してある。内筒１の端部にストッ
パ板５を設けてその板面５ａを保持円筒４１の開口縁４
１１に間隔をおいて対向せしめる。ストッパ板５はゴム
弾性材で構成し、保持円筒４１に対向するその板面５ａ
に低摩擦係数の繊維層を一体形成する。板面５ａが開口
縁４１１に当接した状態で軸直方向より振動が入力して
も、板面５ａには繊維層６が形成されているから、開口
縁４１１との間に生じる摩擦は充分小さく抑えられ、低
いバネ定数により効果的な振動吸収がなされる。
昇がなく、良好な振動吸収をなす。 【構成】 内筒１と外筒２の間に防振ゴム体３を配設し
た防振ブッシュは、その外筒２をブラケット４の保持開
口４１ａ内に圧入固定してある。内筒１の端部にストッ
パ板５を設けてその板面５ａを保持円筒４１の開口縁４
１１に間隔をおいて対向せしめる。ストッパ板５はゴム
弾性材で構成し、保持円筒４１に対向するその板面５ａ
に低摩擦係数の繊維層を一体形成する。板面５ａが開口
縁４１１に当接した状態で軸直方向より振動が入力して
も、板面５ａには繊維層６が形成されているから、開口
縁４１１との間に生じる摩擦は充分小さく抑えられ、低
いバネ定数により効果的な振動吸収がなされる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は防振ブッシュに関し、特
にこれに設けるストッパ板の構造改良に関する。
にこれに設けるストッパ板の構造改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】内筒と外筒の間に防振ゴム体を配した防
振ブッシュが車両エンジンのマウントとして多用されて
おり、かかる防振ブッシュはその外筒を、エンジンない
し車両フレームに設けたブラケットの保持開口内に圧入
して固定されている。
振ブッシュが車両エンジンのマウントとして多用されて
おり、かかる防振ブッシュはその外筒を、エンジンない
し車両フレームに設けたブラケットの保持開口内に圧入
して固定されている。
【０００３】この場合、防振ブッシュの軸方向からの振
動入力に対して内筒と外筒の相対変位を一定限度内に規
制するストッパ板を設けることがあり、これは内筒の端
部外周に、その板面をブラケットの保持開口縁と所定間
隔で対向せしめて設けられる。
動入力に対して内筒と外筒の相対変位を一定限度内に規
制するストッパ板を設けることがあり、これは内筒の端
部外周に、その板面をブラケットの保持開口縁と所定間
隔で対向せしめて設けられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記ストッパ板は保持
開口縁と当接した時の衝撃を緩和するために通常ゴム弾
性材で製作されることが多いが、ゴム弾性材は摩擦係数
が非常に大きいため、ストッパ板が保持開口縁に当接し
た状態で軸直方向の振動が入力すると、摩擦による変形
で、この方向でのバネ定数が著しく上昇して振動吸収が
良好になされなくなるという問題があった。
開口縁と当接した時の衝撃を緩和するために通常ゴム弾
性材で製作されることが多いが、ゴム弾性材は摩擦係数
が非常に大きいため、ストッパ板が保持開口縁に当接し
た状態で軸直方向の振動が入力すると、摩擦による変形
で、この方向でのバネ定数が著しく上昇して振動吸収が
良好になされなくなるという問題があった。
【０００５】本発明はかかる課題を解決するもので、ス
トッパ板が当接した状態でもバネ定数の上昇がなく、良
好な振動吸収をなすことが可能な防振ブッシュを提供す
ることを目的とする。
トッパ板が当接した状態でもバネ定数の上昇がなく、良
好な振動吸収をなすことが可能な防振ブッシュを提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、内筒１と外筒２の間に防振ゴム体３を配設してな
り、上記外筒２をブラケット４の保持開口４１ａ内に圧
入固定した防振ブッシュにおいて、上記内筒１の端部に
ストッパ板５を設けてその板面５ａを上記保持開口縁４
１１に所定間隔で対向せしめるとともに、上記ストッパ
板５をゴム弾性材で構成して保持開口縁４１１に対向す
るその板面５ａに低摩擦係数の繊維層６を一体形成した
ものである。
と、内筒１と外筒２の間に防振ゴム体３を配設してな
り、上記外筒２をブラケット４の保持開口４１ａ内に圧
入固定した防振ブッシュにおいて、上記内筒１の端部に
ストッパ板５を設けてその板面５ａを上記保持開口縁４
１１に所定間隔で対向せしめるとともに、上記ストッパ
板５をゴム弾性材で構成して保持開口縁４１１に対向す
るその板面５ａに低摩擦係数の繊維層６を一体形成した
ものである。
【０００７】
【作用】上記構成の防振ブッシュにおいて、軸方向の振
動入力により内筒１が外筒２に対して相対移動するとス
トッパ板５が保持開口縁４１１に当接する。当接した板
面５ａには低摩擦係数の繊維層６が形成してあるから、
この状態で軸直方向の振動が入力してもストッパ板面５
ａと保持開口縁４１１との間に生じる摩擦は小さく、こ
の方向でのバネ定数の増大が抑えられて良好な振動吸収
がなされる。
動入力により内筒１が外筒２に対して相対移動するとス
トッパ板５が保持開口縁４１１に当接する。当接した板
面５ａには低摩擦係数の繊維層６が形成してあるから、
この状態で軸直方向の振動が入力してもストッパ板面５
ａと保持開口縁４１１との間に生じる摩擦は小さく、こ
の方向でのバネ定数の増大が抑えられて良好な振動吸収
がなされる。
【０００８】
【実施例】図１および図２において、防振ブッシュを保
持するブラケット４は、二股状の半部側面を円周面とし
た基体４２と、基体４２の円周側面に半周面を接合した
保持円筒４１とよりなり、基体４２はボルト４３により
エンジン等に固定される。また、保持円筒４１の外周面
所定位置にはゴム層７１を介して金属ウエイト７２が接
合されて、ダイナミックダンパとなっている。
持するブラケット４は、二股状の半部側面を円周面とし
た基体４２と、基体４２の円周側面に半周面を接合した
保持円筒４１とよりなり、基体４２はボルト４３により
エンジン等に固定される。また、保持円筒４１の外周面
所定位置にはゴム層７１を介して金属ウエイト７２が接
合されて、ダイナミックダンパとなっている。
【０００９】防振ブッシュは薄肉の外筒２内にゴム材を
射出成形して、内周側面間に下方へ湾曲する防振ゴム体
３と、該防振ゴム体３の上下の側面に対向するストッパ
ゴム部３１，３２とを設け、上記防振ゴム体３の中間位
置に内筒１を貫通埋設してある。そして、上記外筒２を
保持円筒４１の開口４１ａ内に圧入し、内筒１には車両
フレーム等に設けた連結部材を挿通固定する。
射出成形して、内周側面間に下方へ湾曲する防振ゴム体
３と、該防振ゴム体３の上下の側面に対向するストッパ
ゴム部３１，３２とを設け、上記防振ゴム体３の中間位
置に内筒１を貫通埋設してある。そして、上記外筒２を
保持円筒４１の開口４１ａ内に圧入し、内筒１には車両
フレーム等に設けた連結部材を挿通固定する。
【００１０】上記内筒１の一方の端部には外周にストッ
パ板５が設けてあり、該ストッパ板５は四分円形をなし
てその中心開口を上記内筒１の外周に嵌着してある。ス
トッパ板５の内側板面５ａは保持円筒４１の開口縁４１
１に間隔をおいて対向している。
パ板５が設けてあり、該ストッパ板５は四分円形をなし
てその中心開口を上記内筒１の外周に嵌着してある。ス
トッパ板５の内側板面５ａは保持円筒４１の開口縁４１
１に間隔をおいて対向している。
【００１１】上記ストッパ板５はゴム弾性材より構成さ
れ、その内側板面５ａには図３に示す如く一面に低摩擦
係数の繊維層６が形成してある。この繊維層６は、例え
ばテフロン繊維等を網組みした布体をゴム弾性材の射出
成形時にこれに一体に加硫接合することにより形成され
る。
れ、その内側板面５ａには図３に示す如く一面に低摩擦
係数の繊維層６が形成してある。この繊維層６は、例え
ばテフロン繊維等を網組みした布体をゴム弾性材の射出
成形時にこれに一体に加硫接合することにより形成され
る。
【００１２】上記構造の防振ブッシュにおいて、エンジ
ンの静荷重が印加されると防振ゴム体が変形して内筒は
外筒のほぼ中心まで移動する。この状態で、車両の加速
ないし減速時に軸方向たる図１の左方より内筒１に振動
が入力すると、内筒１は移動してストッパ板５の内側板
面５ａが保持円筒４１の開口縁４１１に当接する。軸直
方向たる図１の上下方向より振動が入力すると、内側板
面５ａが開口縁４１１に当接した状態で内筒１は上下動
する。
ンの静荷重が印加されると防振ゴム体が変形して内筒は
外筒のほぼ中心まで移動する。この状態で、車両の加速
ないし減速時に軸方向たる図１の左方より内筒１に振動
が入力すると、内筒１は移動してストッパ板５の内側板
面５ａが保持円筒４１の開口縁４１１に当接する。軸直
方向たる図１の上下方向より振動が入力すると、内側板
面５ａが開口縁４１１に当接した状態で内筒１は上下動
する。
【００１３】内側板面５ａには繊維層６が形成されてい
るから、上下動時に開口縁４１１との間に生じる摩擦は
充分小さく抑えられ、防振ブッシュのこの方向のバネ定
数は本来の防振ゴム体３のみの小さなものとなって効果
的な振動吸収がなされる。
るから、上下動時に開口縁４１１との間に生じる摩擦は
充分小さく抑えられ、防振ブッシュのこの方向のバネ定
数は本来の防振ゴム体３のみの小さなものとなって効果
的な振動吸収がなされる。
【００１４】
【発明の効果】以上の如く、本発明の防振ブッシュによ
れば、ゴム弾性材よりなるストッパ板がブラケットに当
接した状態で軸直方向の振動が入力した場合にも、この
方向でのバネ定数の増大は充分小さく抑えられ、効果的
な振動吸収がなされる。
れば、ゴム弾性材よりなるストッパ板がブラケットに当
接した状態で軸直方向の振動が入力した場合にも、この
方向でのバネ定数の増大は充分小さく抑えられ、効果的
な振動吸収がなされる。
【図１】防振ブッシュの縦断面図で、図２のＩ−Ｉ線断
面図である。
面図である。
【図２】防振ブッシュの正面図である。
【図３】ストッパ板の拡大断面図である。
１ 内筒 ２ 外筒 ３ 防振ゴム体 ４ ブラケット ４１ 保持円筒 ４１ａ 保持開口 ４１１ 開口縁（保持開口縁） ５ ストッパ板 ５ａ 板面 ６ 繊維層
Claims (1)
- 【請求項１】 内筒と外筒の間に防振ゴム体を配設して
なり、上記外筒をブラケットの保持開口内に圧入固定し
た防振ブッシュにおいて、上記内筒の端部にストッパ板
を設けてその板面を上記保持開口縁に所定間隔で対向せ
しめるとともに、上記ストッパ板をゴム弾性材で構成し
て保持開口縁に対向するその板面に低摩擦係数の繊維層
を一体成形したことを特徴とする防振ブッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35027191A JPH05164188A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 防振ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35027191A JPH05164188A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 防振ブッシュ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05164188A true JPH05164188A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18409373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35027191A Pending JPH05164188A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 防振ブッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05164188A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013203292A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | バックドア用異音抑制構造体 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP35027191A patent/JPH05164188A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013203292A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | バックドア用異音抑制構造体 |
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