JPH0516298U - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JPH0516298U
JPH0516298U JP6388991U JP6388991U JPH0516298U JP H0516298 U JPH0516298 U JP H0516298U JP 6388991 U JP6388991 U JP 6388991U JP 6388991 U JP6388991 U JP 6388991U JP H0516298 U JPH0516298 U JP H0516298U
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JP
Japan
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woven fabric
woven
laminated sheet
sensitive adhesive
sheet
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Withdrawn
Application number
JP6388991U
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English (en)
Inventor
述郎 角田
Original Assignee
三菱油化産資株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 造り易く、かつ必要に応じ容易に剥離するこ
とができる積層シートの提供。 【構成】 この考案に係る積層シートは、ポリプロピレ
ン製織布B1 の一方の面にポリエチレンフィルム層B2
を設け、他方の面に感圧接着剤層B3 を設けてなる接着
性樹脂シートS1 を、ポリエステル製の織布Aの一方の
面に、前記感圧接着剤層B3 で接着してなるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、織布または不織布の表面に接着性樹脂シートを接着してなる積層 シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
織布または不織布に遮水性や平滑性を付与したり、あるいは、それらの目ずれ や表面のけば立ちを防止するために、織布や不織布の表面に樹脂層を設けた積層 シートは従来より知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の積層シートは、織布または不織布に樹脂を押出しラミネートす るか、あるいはドライまたはウエットラミネートすることによって造るので、次 のような問題点があった。
【0004】 (1)ラミネート時の速度,温度等のラミネート条件の制御が面倒で煩雑である ため、造りにくい。
【0005】 (2)ラミネートされた樹脂層と織布または不織布との接着強度が大きく、かつ 樹脂層自体の強度が小さいため、用途に応じて、樹脂層の一部または全部を剥離 することができない。
【0006】 例えば、埋立て工事等によって生じる汚濁水の拡散を防止することを目的とし て海水中に遮断壁としてのカーテンをフロートで吊り下げた水中汚濁防止用フェ ンスが用いられており、そのカーテンとして合成樹脂製織布が用いられている。 ところが、このフェンスは、長期間の使用していると、カーテンに付着した貝殻 の成長で重くなり沈没して汚濁防止用としての機能を失うことがある。これを防 止するために、本考案者は、カーテンとしての織布表面に樹脂層を設けることに よって、貝殻の付着を抑えるとともに、付着した貝殻の除去作業を容易ならしめ ることを考えつき、前述の従来の積層シートを用いて検討してみた。しかし、従 来の積層シートでは、付着した貝殻の除去が必ずしも容易に行い得ないこと、お よびその原因が、積層シートにおける織布と樹脂層との接着強度が大きく、かつ 樹脂層自体の強度が小さいために、樹脂層を基布から一挙に剥離することができ ないことにあることが判った。
【0007】 この考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、樹脂 層として織布により補強された接着性樹脂シートを使用することにより、造り易 く、かつ剥離し易い積層シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する積層シートは、合成樹脂製織布B1 の一方の面に合成樹脂 フィルム層B2 を設け、他方の面に感圧接着剤層B3 を設けてなる接着性樹脂シ ートS1 または合成樹脂製織布B1 の両面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、こ れらのうちの一方の合成樹脂フィルム層B2 の上に感圧接着剤層B3 を設けてな る接着性樹脂シートS2 を、織布または不織布Aに、前記感圧接着剤層B3 で接 着してなるものである。
【0009】 上記織布または不織布Aとしては、ポリエステル,ポリアミド,ポリオレフィ ン等の合成樹脂製のものを挙げることができる。
【0010】 接着性樹脂シートS1 ,S2 は、すでに実公昭51−28352号,特公平1 −19718号,特公平1−41189号公報等に開示されているものである。
【0011】 したがって、例えば、合成樹脂製織布B1 には、経糸を緯糸より低デニールと し、かつ経糸の打込み密度を緯糸のそれより高くした、ポリプロピレン等のポリ オレフィン製の平織布が使用される。合成樹脂フィルム層B2 には、ポリエチレ ン等のポリオレフィンフィルムが使用され、感圧接着剤層B3 には、一般に粘着 テープに用いられている、例えば、ゴム系あるいはアクセル樹脂系の感圧性接着 剤が使用される。
【0012】 上記積層シートは、織布または不織布Aと接着性樹脂シートS1 またはS2 が 感圧接着剤層B3 で接着されている限り、両者、すなわち織布または不織布Aと 接着性樹脂シートS1 またはS2 の間に網状物Cが挟まれていてもよい。この考 案にいう積層シートは、このような網状物Cを挟んだものも含む。
【0013】 この考案による積層シートの層構成の一例を上述した構成要素の符号で示すと 、次のようになる。
【0014】 A/B3 /B1 /B2 A/B3 /B2 /B1 /B22 /B1 /B3 /A/B3 /B1 /B22 /B1 /B2 /B3 /A/B3 /B2 /B1 /B2 A/C/B3 /B1 /B2 A/C/B3 /B2 /B1 /B2
【0015】
【作用】
(1)この考案による積層シートは、織布または不織布Aに接着性樹脂シートS 1 またはS2 を接着するだけで造ることができる。従来行っていた樹脂のラミネ ート条件の制御といった面倒で煩雑な工程を必要としない。したがって、造り易 い。
【0016】 (2)接着性樹脂シートS1 ,S2 は、感圧接着剤層B3 で織布または不織布A に接着してあるので、必要に応じ、全体的あるいは部分的に剥離することができ 、剥離したならば、また必要に応じ接着することができる。
【0017】 例えば、積層シートを前述した水中汚濁防止フェンスのカーテンとして使用し た場合であれば、付着した貝殻は接着性樹脂シートS1 またはS2 を剥離するこ とによって取り除くことができる。剥離したあとの織布または不織布Aは、これ に接着性樹脂シートS1 またはS2 を再度接着すれば、汚濁防止用の積層シート として再び使用することができる。
【0018】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図によって説明する。
【0019】 (実施例1) 図1は実施例1の積層シートを示す。 この積層シートは、ポリエステル製で綾織の織布Aの一方の面に、接着性樹脂 シートS1 を、その感圧接着剤層B3 によって接着して造ったものである。
【0020】 織布Aと接着性樹脂シートS1 の接着は、感圧接着剤層B3 を織布A側にして 両者A,S1 を重ね、その上で2kgローラーを1往復させることによって行った 。
【0021】 上記接着性樹脂シートS1 としては、次の(1)〜(3)の工程で製造したも のを使用した。
【0022】 (1)ポリプロピレンのフラットヤーンによる経糸と緯糸を、表1の数値で織成 し、平織組織のポリプロピレン製織布B1 を造る。
【0023】
【表1】
【0024】 (2)織布B1 の片面にコロナ放電処理を施してから、その面に押出しラミネー ト加工により、260℃でポリエチレンを約70μの厚みで積層し、冷却してポ リエチレンフィルム層B2 を設ける。
【0025】 (3)織布B1 の前記ポリエチレンフィルム層B2 を設けた側の反対側の面に、 コロナ放電処理を施してから感圧接着剤としてアクリル系樹脂を塗布し感圧接着 剤層B3 を設ける。
【0026】 得られた積層シートの接着性樹脂シートS1 を織布Aから若干の力を加えて引 き剥がしたところ容易に剥離することができた。
【0027】 試みに、上記積層シートにおける接着性樹脂シートS1 の接着強度を、下記の 条件で測定したところ、540g/25mmであった。
【0028】 1.測 定:積層シートを製造してから20分後 2.剥離角度:180° 3.剥離速度:300mm/min また、上記樹脂シートS を経糸と直角の方向に引き裂いてその一部を織布
A から若干の力を加えて引き剥がしたところ、上記一部のみを織布Aから剥離する ことができた。
【0029】 (実施例2) 図2は実施例2の積層シートを示す。 この積層シートは、ポリエステル製で綾織の織布Aの両面に、接着性樹脂シー トS2 を、その感圧接着剤層B3 によって接着して造ったものである。
【0030】 上記接着性樹脂シートS2 としては、次の(1)〜(4)の工程で製造したも のを使用した。
【0031】 (1)ポリプロピレンのフラットヤーンによる経糸と緯糸を、表2の数値で織成 し、平織組織の織布B1 を造る。
【0032】
【表2】
【0033】 (2)織布B1 の一方の面にコロナ放電処理を施してから、その面に押出しラミ ネート加工により、260℃でポリエチレンを約30μの厚さで積層し、冷却す ることによってポリエチレンフィルム層B2 を設ける。
【0034】 (3)織布B1 の前記加工面とは反対の面に、同じくコロナ放電処理を施し、次 いで同じくポリエチレンフィルム層B2 を、約40μの厚さで積層する。
【0035】 (4)厚さ約40μのポリエチレンフィルム層B2 の表面に、コロナ放電処理を 施してから感圧接着剤としてアクリル系樹脂を塗布して感圧接着剤層B3 を設け る。
【0036】 織布Aと接着性樹脂シートS2 の接着要領は、実施例1の場合と同様である。
【0037】 得られた積層シートにおける接着性樹脂シートS2 の剥離のし易さは、実施例 1の場合と同様であった。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、織布または不織布Aに設ける樹脂層 として織布により補強された接着性樹脂シートS1 ,S2 を使用するようにした ので、造り易く、かつ剥離し易い積層シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の積層シートの断面図
【図2】 実施例2の積層シートの断面図
【符号の説明】
A ポリエステル製で綾織の織布 S1 ,S2 接着性樹脂シート B1 ポリプロピレン製織布 B2 ポリエチレンフィルム層 B3 感圧接着剤層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製織布B1 の一方の面に合成樹
    脂フィルム層B2 を設け、他方の面に感圧接着剤層B3
    を設けてなる接着性樹脂シートS1 または合成樹脂製織
    布B1 の両面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、これら
    のうちの一方の合成樹脂フィルム層B2 の上に感圧接着
    剤層B3 を設けてなる接着性樹脂シートS2 を、織布ま
    たは不織布Aに、前記感圧接着剤層B3で接着してなる
    積層シート。
JP6388991U 1991-08-13 1991-08-13 積層シート Withdrawn JPH0516298U (ja)

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JP6388991U JPH0516298U (ja) 1991-08-13 1991-08-13 積層シート

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JPH0516298U true JPH0516298U (ja) 1993-03-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010199538A (ja) * 2009-01-28 2010-09-09 Sekisui Chem Co Ltd 太陽電池モジュール用止水テープ
KR20180001118U (ko) * 2016-10-13 2018-04-23 대한민국(관리부서:국립수산과학원) 김 종자 포장용 포대

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