JPH0516831U - 水中汚濁防止用フエンス - Google Patents

水中汚濁防止用フエンス

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JPH0516831U
JPH0516831U JP6389091U JP6389091U JPH0516831U JP H0516831 U JPH0516831 U JP H0516831U JP 6389091 U JP6389091 U JP 6389091U JP 6389091 U JP6389091 U JP 6389091U JP H0516831 U JPH0516831 U JP H0516831U
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woven fabric
fence
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pressure
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JP6389091U
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Inventor
真一 部谷
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三菱油化産資株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貝殻が付着しにくく、かつ付着しても容易に
除去することができる水中汚濁防止用フェンスの提供。 【構成】 上端部にフロートを取り付け、下端部に重錘
を取り付けた複数枚のユニットカーテンを、少なくとも
その左右両側の上端部において連結してなるフェンス本
体と、このフェンス本体の上端部に取り付けたアンカー
ロープと、このアンカーロープを連結するアンカーとよ
りなる水中汚濁防止用フェンスであって、前記ユニット
カーテンが、ポリプロピレン製織布B1 の一方の面にポ
リエチレンフィルム層B2 を設け、他方の面に感圧接着
剤層B3 を設けてなる接着性樹脂シートS1 を、ポリエ
ステル製で綾織の織布Aに、前記感圧接着剤層B3 で接
着してなる積層シートL1 で造られているもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、浚渫,埋立、その他の水中工事の水域を囲み、汚濁物質が同水域 から拡散するのを防止する水中汚濁防止用フェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の水中汚濁防止用フェンスの一例で、水に垂下張設した状態を示 す。
【0003】 図において、Cは透水性の織物からなるユニットカーテンで、その上端部にフ ロートFを装着し、その下端部に重錘Nを取り付けたものである。このカーテン Cの高さは2〜10m、幅は10〜30m程度である。ユニットカーテンCには 、その左右両側端部に鳩目を装着した穴1が設けてある。複数枚のユニットカー テンCは、一方のカーテンCの穴1から他方のカーテンCの穴1へと順次ロープ 2を挿通し、これを緊結することによって連結されている。Rは、連結したユニ ットカーテンCの移動を防止するためのアンカーロープで、その一端はユニット カーテンCの上端部に連結ベルト,連結金具等を介して取り付けてあり、他端は 図外のアンカーに固定してある。ユニットカーテンCの水面上の高さは通常0. 3〜1.0m程度である。なお、フロートFは、重錘N,ユニットカーテンC等 を水中に支持し、カーテンCの水面上の高さ(上記約0.3〜1.0m)を確保 するのに必要な浮力を有するものである。
【0004】 このような構成となっているので、工事水域を囲うフェンスを造る場合は、必 要なだけのユニットカーテンCを複数枚用意し、これらをその左右両側部におい て順次連結して水中に垂下し、しかる後アンカーロープRで位置決めすればよい 。このようにすれば、水中の汚濁物質は勿論、浚渫,埋立等の際に発生する泥土 等の浮遊する汚濁物質の流出,拡散を確実に防止することができる。また、ユニ ットカーテンCの下端部に重錘Nが取り付けてあるので、波浪等によりカーテン Cが舞い上ったり、カーテンCが浮き上って汚濁物質が拡散するのを防止できる 。
【0005】 同じ用途の水中汚濁防止用フェンスとしては、このほかにも、例えば、特公昭 55−7486号公報および特公昭55−7487号公報に開示されているもの がある。いずれのフェンスも、その基本構成は上記従来例と同じであり、またユ ニットカーテンに透水性の織物である帆布を使用している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の水中汚濁防止用フェンスにあっては、ユニットカーテンに帆布 等の透水性の織物を使用しているので、次のような問題点があった。
【0007】 (1)ユニットカーテンの表面は、織物の織り目が表出しているので、ほどよい 粗さを有している。このため、ユニットカーテンを海水中でフェンスとして使用 した場合、その表面に貝殻が付着し易い。付着した貝殻は、特に夏場に早急に成 長するので、その重量でフェンスが沈没したり、場合によっては、テンション部 分でユニットカーテンが破断してしまうことがあった。その結果、折角のフェン スが本来の汚濁防止機能を短期間で果せなくなることがあった。
【0008】 (2)フェンスが沈没したり、ユニットカーテンが破断する前に、ユニットカー テンに付着した貝殻を除去すればよい。しかし、貝殻の除去は、通常、潜水作業 で行うか、ユニットカーテンを一旦台船に引き上げて行うかしなければならない ので、作業が煩雑で手間がかかる。また、貝殻は一度付着すれば容易に剥ぎ取れ ないので、その除去は極めて困難である。
【0009】 この考案は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、貝殻 が付着しにくく、かつ付着しても容易に除去することができる水中汚濁防止用フ ェンスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する水中汚濁防止用フェンスは、上端部にフロートを取り付け 、下端部に重錘を取り付けた複数枚のユニットカーテンを、少なくともその左右 両側の上端部において連結してなるフェンス本体と、このフェンス本体の上端部 に取り付けたアンカーロープと、このアンカーロープを連結するアンカーとより なるフェンスであって、前記ユニットカーテンを、下記の第1積層シートL1 ま たは第2積層L2 で造ったものである。
【0011】 (1)合成樹脂製織布B1 の一方の面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、他方の 面に感圧接着剤層B3 を設けてなる接着性樹脂シートS1 を、織布Aに、前記感 圧接着剤層B3 で接着してなる第1積層シートL1
【0012】 (2)合成樹脂製織布B1 の両面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、これらのう ちの一方の合成樹脂フィルム層B2 の上に感圧接着剤層B3 を設けてなる接着性 樹脂シートS2 を、織布Aに、前記感圧接着剤層B3 で接着してなる第2積層シ ートL2
【0013】 上記織布Aとしては、ポリエステル,ポリアミド,ポリオレフィン等の合成樹 脂製の平織または綾織等のものを挙げることができる。
【0014】 接着性樹脂シートS1 ,S2 は、すでに実公昭51−28352号,特公平1 −19718号,特公平1−41189号公報等に開示されているものである。
【0015】 したがって、例えば、合成樹脂製織布B1 には、経糸を緯糸より低デニールと し、かつ経糸の打込み密度を緯糸のそれより高くした、ポリプロピレン等のポリ オレフィン製の平織布が使用される。合成樹脂フィルム層B2 には、ポリエチレ ン等のポリオレフィンフィルムが使用され、感圧接着剤層B3 には、一般に粘着 テープに用いられている、例えばゴム系あるいはアクリル樹脂系の感圧性接着剤 が使用される。
【0016】 この考案による第1,第2積層シートL1 ,L2 の層構成の一例を上述した構 成要素の符号で示すと、次のようになる。 (1)第1積層シートL1 の例 A/B3 /B1 /B22 /B1 /B3 /A/B3 /B1 /B2 (2)第2積層シートL2 の例 A/B3 /B2 /B1 /B22 /B1 /B2 /B3 /A/B3 /B2 /B1 /B2
【0017】
【作用】
(1)上記ユニットカーテンは、織布Aに接着性樹脂シートS1 またはS2 を接 着したものでできているので、表面が平滑になっている。このため、海中で長期 間使用しても、ユニットカーテンの表面に貝殻が付着しにくい。
【0018】 (2)接着性樹脂シートS1 またはS2 は、その感圧接着剤層B3 で織布Aに接 着されているので、必要に応じ、全体的あるいは部分的に容易に剥がすことがで きる。したがって、ユニットカーテンの表面に貝殻が付着した場合でも、接着性 樹脂シートS1 またはS2 を織布Aから剥がすことにより、容易に除去すること ができる。
【0019】 接着性樹脂シートを剥離した後の織布Aは、そのままカーテンとして使用でき るが、これに再度接着性樹脂シートを接着すれば、再びこの考案のユニットカー テンとして使用することができる。
【0020】 また、接着性樹脂シートS1 ,S2 を構成する合成樹脂製織布B1 として、経 糸を緯糸より低デニールとし、かつ経糸の打込み密度を緯糸のそれより高くした ものを使用した場合には、接着性樹脂シートS1 またS2 を、緯糸方向に引き裂 いて、その一部を織布Aから剥離することができる。
【0021】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図によって説明する。
【0022】 (実施例1) 図1は実施例1による水中汚濁防止用フェンスを示したものである。
【0023】 図1において、C1 は上端部にフロートFを装着し、その下端部に重錘Nを取 り付けたユニットカーテンである。このカーテンC1 の高さは3m、幅は10m である。ユニットカーテンC1 には、その左右両側端部に鳩目を装着した穴1が 設けてある。複数枚のユニットカーテンC1 は、一方のカーテンC1 の穴1から 他方のカーテンC1 の穴1へと順次ロープ2を挿通し、これを緊結することによ って連結されている。Rは、連結したユニットカーテンC1 の移動を防止するた めのアンカーロープで、その一端はユニットカーテンC1 の上端部に連結ベルト ,連結金具等を介して取り付けてあり、他端は図外のアンカーに固定してある。 ユニットカーテンC1 の水面上の高さは0.3m程度である。上記フロートFは 、重錘N,ユニットカーテンC1 等を水中に支持し、カーテンC1 の水面上の高 さ(上記約0.3m)を確保するのに必要な浮力を有している。
【0024】 上記ユニットカーテンC1 は、図2に示す断面構造を有する積層シートL1 に よってつくられている。 この積層シートL1 は、ポリエステル製で綾織の織布Aの両面に、接着性樹脂 シートS1 を、その感圧接着剤層B3 によって接着して造ったものである。
【0025】 上記接着性樹脂シートS1 としては、次の(1)〜(3)の工程で製造したも のを使用した。
【0026】 (1)ポリプロピレンのフラットヤーンによる経糸と緯糸を、表1の数値で織成 し、平織組織のポリプロピレン製織布B1 を造る。
【0027】
【表1】
【0028】 (2)織布B1 の片面にコロナ放電処理を施してから、その面に押出しラミネー ト加工により、260℃でポリエチレンを約70μmの厚みで積層し、冷却して ポリエチレンフィルム層B2 を設ける。
【0029】 (3)織布B1 の前記ポリエチレンフィルム層B2 を設けた側の反対側の面に、 コロナ放電処理を施してから感圧接着剤としてアクリル系樹脂を塗布し感圧接着 剤層B3 を設ける。
【0030】 織布Aと接着性樹脂シートS1 の接着は、感圧接着剤層B3 を織布A側にして 、両者A,S1 を重ね、その上で2kgローラーを1往復させた。
【0031】 得られた積層シートL1 の接着性樹脂シートS1 を織布Aから若干の力を加え て引き剥がしたところ容易に剥離することができた。
【0032】 試みに、上記積層シートL1 から幅25mmの大きさのものを切り取って、接着 性樹脂シートS1 の接着強度を、下記条件で測定したところ、540g/25mm であった。 1.測 定:積層シートL1 を製造してから20分後 2.剥離角度:180° 3.剥離速度:300mm/min 上記樹脂シートS1 を緯糸の方向に引き裂いてその一部を織布Aから若干の力 を加えて引き剥がしたところ、上記一部のみを織布Aから剥離することができた 。
【0033】 (実施例2) 実施例2のフェンスは、実施例1におけるユニットカーテンC1 に代えて、図 3に示す断面構造を有する積層シートL2 で造ったユニットカーテン(図示せず )を使用したものである。その他の構成は実施例1と同じである。
【0034】 上記積層シートL2 は、ポリエステル製で綾織の織布Aの両面に、接着性樹脂 シートS2 を、その感圧接着剤層B3 によって接着して造ったものである。
【0035】 上記接着性樹脂シートS2 としては、次の(1)〜(4)の工程で製造したも のを使用した。
【0036】 (1)ポリプロピレンのフラットヤーンによる経糸と緯糸を、表2の数値で織成 し、平織組織の織布B1 を造る。
【0037】
【表2】
【0038】 (2)織布B1 の一方の面にコロナ放電処理を施してから、その面に押出しラミ ネート加工により、260℃でポリエチレンを約30μの厚さで積層し、冷却す ることによってポリエチレンフィルム層B2 を設ける。
【0039】 (3)織布B1 の前記加工面とは反対の面に、同じくコロナ放電処理を施し、次 いで同じくポリエチレンフィルム層B2 を、約40μの厚さで積層する。
【0040】 (4)厚さ40μのポリエチレンフィルム層B2 の表面に、コロナ放電処理を施 してから感圧接着剤を塗布して、感圧接着剤層B3 を設ける。
【0041】 織布Aと接着性樹脂シートS2 の接着要領は、実施例1の場合と同様である。
【0042】 得られた積層シートにおける接着性樹脂シートS2 の剥離のし易さは、実施例 1の場合と同様であった。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、織布Aに表面が平滑で、剥離容易な 接着性樹脂シートS1 またはS2 を接着してなる積層シートL1 またはL2 を、 フェンスを構成するユニットカーテンに使用するようにしたので、貝殻が付着し にくく、かつ付着しても接着性樹脂シートS1 またはS2 を剥離することによっ て容易に除去することができる水中汚濁防止用フェンスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1による水中汚濁防止用フェンスの斜
視図
【図2】 図1におけるユニットカーテンに使用されて
いる積層シートの断面図
【図3】 図1におけるユニットカーテンに使用されて
いる積層シートの断面図
【図4】 従来の水中汚濁防止用フェンスの斜視図
【符号の説明】
F フロート N 重錘 C1 ユニットカーテン R アンカーロープ L1 第1積層シート L2 第2積層シート A ポリエステル製で綾織の織布 S1 ,S2 接着性樹脂シート B1 ポリプロピレン製織布 B2 ポリエチレンフィルム層 B3 感圧接着剤層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部にフロートを取り付け、下端部に
    重錘を取り付けた複数枚のユニットカーテンを、少なく
    ともその左右両側の上端部において連結してなるフェン
    ス本体と、このフェンス本体の上端部に取り付けたアン
    カーロープと、このアンカーロープを連結するアンカー
    とよりなり、かつ前記ユニットカーテンは、合成樹脂製
    織布B1 の一方の面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、
    他方の面に感圧接着剤層B3 を設けてなる接着性樹脂シ
    ートS1 を、織布Aに、前記感圧接着剤層B3 で接着し
    てなる第1積層シートL1 または合成樹脂製織布B1
    両面に合成樹脂フィルム層B2 を設け、これらのうちの
    一方の合成樹脂フィルム層B2 の上に感圧接着剤層B3
    を設けてなる接着性樹脂シートS2 を、織布Aに、前記
    感圧接着剤層B3 で接着してなる第2積層シートL2
    造られていることを特徴とする水中汚濁防止用フェン
    ス。
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