JP3080664U - 床面用保護シート - Google Patents

床面用保護シート

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JP3080664U
JP3080664U JP2001001684U JP2001001684U JP3080664U JP 3080664 U JP3080664 U JP 3080664U JP 2001001684 U JP2001001684 U JP 2001001684U JP 2001001684 U JP2001001684 U JP 2001001684U JP 3080664 U JP3080664 U JP 3080664U
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sheet
floor
polyethylene
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thickness
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JP2001001684U
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Inventor
吉彦 野口
征典 森野
充彦 植田
Original Assignee
大王加工紙工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着操作が容易で、作業衝撃に耐え、しかも滑
り止め効果のある床面用保護シートを提供する。 【解決手段】両面にポリエチレンラミネート加工3を施
されたポリエチレン系クロスシート2の片面に、粘着剤
層4を設けてなる床面用保護シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、床面用保護シート、さらに詳しくは、ツーバイ工法等の建築作業中 における床面等を保護するために用いるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築作業や引越し作業等において、家屋の床面は、水分、異物、泥などの汚染 や損傷から保護しておく必要がある。とりわけ、近年は、2×4工法によるプレ ハブ建築が盛んになってきているが、この工法によると工事初期に床面を作り、 建築部材を積み上げる施工方法であるために、建築終了段階まで床面を保護して おかねばならない。
【0003】 従来、床面の保護は、紙や合成樹脂シートを引いてテープで止めるなどの方法 で行なわれてきたが、作業者の負担が大きく、またテープが外れやすかったり、 作業者が滑り易いなどという問題があった。そのために、近年、床面保護をとく に謳ったシートがいくつか提案されてきている。 例えば、実用新案登録第2599811号公報には、合成樹脂の表面に多数の 凹凸を、裏面に粘着層を形成した床パネル面保護用の滑り止め養生シートが開示 されている。この凹凸の形成は、合成樹脂シートに押し型ロールや押し型板等を 圧する、樹脂材をグラビア印刷する、などにより行なわれている。凹凸の差は、 0.5〜3mm程度が好ましいとされている。この関連発明として、シート端縁 部を平坦にして重ね合わせを容易ににした床面保護シートも提案されている(特 開平8−319723号公報)。
【0004】 特許番号第2929279号公報には、エンボス加工が施されたチューブラー フィルムを切り開き、内面に粘着テープが貼合されたノンスリップ性養生用マス キングフィルムが開示されている。このエンボス加工は、各種紋様を有するロー ルと表面が平坦なロールの間、または各種紋様を有するロールと各種紋様を有す るロールの間に扁平にされたチューブラーフィルムを通し、紋様による凹凸を表 面に形成するものである。
【0005】 一方、特開2000−313860号公報には、ポリオレフィン樹脂基材層と 粘着剤層からなる養生シートを開示し、この粘着剤層としてポリスチレンブロッ クとスチレン−共役ジエンランダム共重合体ブロックからなるエラストマーの水 素添加樹脂、粘着付与樹脂およびα−メチルスチレン樹脂を特定割合で含むもの が用いられている。このような粘着剤層を用いることにより、基材層にエンボス 加工を施しても十分な粘着力が得られる、とされている。
【0006】 一般的に、保護シートは、ロール状に巻かれた長尺物を製造し、作業現場にお いて使用目的に応じて、適宜の形状に切断し、複数枚を重ね合わせて用いられる 。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前述のとおり、従来の保護シートは、滑り止め効果を持たせるために、基材シ ートの表面にエンボス加工が施されている。しかしながら、滑り止め効果を発揮 するためには、エンボスの程度を相当大きく施すことが必要であり、これによっ て基材シートの強度低下をまねくとともに、シート端縁部を重ね合わせて用いる ときにはその部分に浮きが発生する、などの問題点がある。強度低下を防ぐため には、シートの厚みを全体的に大きくすればよいが、材料のコスト高につながる 。また重ね合わせをよくすることを目的に、端縁部を平坦化することも行なわれ ているが、ロール長尺物にするための巻き取りや使用時の巻き戻しておいて不均 一になり易く、作業性が悪くなるという新たな問題を生ずる。
【0008】 そこで、本考案の目的は、滑り止め効果があり、十分な強度を有し、しかもロ ールへの巻き取りと使用時の巻き戻し作業が容易な、床面用保護シートを提供し ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上述の問題点を、新たな観点から解決すべく、基材シートの形 状を種々検討した結果、本考案の床面用保護シートを完成したものである。 すなわち、本考案の床面用保護シートは、両面にポリエチレンラミネート加工 を施されたポリエチレン系クロスシートの片面に、粘着剤層を設けることを特徴 とする。
【0010】 前記粘着剤層は、床面への接着が十分におこなわれ、しかも作業終了時等にお いて剥離することが容易であることから、アクリル系粘着剤が好ましく用いられ る。 本考案において、前記ポリエチレン系クロスシートの厚みが0.03〜0.5 mmであり、前記粘着剤層の厚みが0.01〜0.05mmであり、前記ポリエ チレンラミネート加工の厚みが0.01〜0.05mmであることが好ましい。 このような構成の保護シートは、床面を保護するための十分な強度を有するとと もに、十分な粘着性があり使用後の剥離性もよい。 本考案の床面用保護シートは、通常、一定幅のシートをロール状に巻き取った長 尺物として供給され、使用にあたって適宜、切断し、床面の広さに応じて複数の シートの端縁部を重ね合わせて用いる。すなわち、ポリエチレンラミネート加工 されたポリエチレン系クロスシートの片面に再剥離可能である粘着剤を積層し、 ロール状に巻き取りながらエンドレス状態て製造される、このとき作業性よく均 一な巻き取りができる。また、このロール物を巻き戻して使用する際にも作業を スムーズに行うことができる。
【0011】 本発明の床面用保護シートは、基材シートとしてポリエチレン系クロスシート を用いていることから、その織り目組織に基いて保護シートとしての十分な強度 を有し、かつその表面の凹凸によって滑り止め効果が十分に発揮される。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基いて説明する。 図1は、本考案の床面用保護シート1の構成例を示す厚み方向の断面図であり 、ポリエチレンのラミネート加工3を両面に施されたポリオレフィン系クロスシ ート2に、粘着剤層4が設けられている。表面の凹凸は、ポリオレフィン系クロ スの織目によるものである。建築作業中、粘着剤層を床面に接着し、保護シート とし使用するが、この粘着剤層は再剥離可能な粘着剤から構成されており、用済 み後の保護シートは簡単に剥離、除去できる。
【0013】 図2は、本考案の床面用保護シートの平面図(表面側)であり、前記ポリオレ フィン系クロスシートの表面に透明なポリエチレンラミネート加工を施したもの であって、表面は織目模様の外観を呈する。 図3は、ロール状に巻き取られている長尺の床面用保護シートであり、現場に おいて必要な長さを巻き戻し、切断して使用に供する。 前記ポリエチレン系クロスシートは、ポリエチレンシートの原反から幅3〜8 mm、厚さ0.02〜0.4mm程度の紐を作製し、これを縦系と横系に組み合 わせて、製織されたクロスである。この組み合わせ方法としては、平織、斜文織 、朱子織の基本的な織物組織があり、本発明ではいずれのクロスであってもよい 。図4は、平織の構造と断面図(a)と組織図を例示したものである。
【0014】 前記のポリエチレン系クロスは、その両面にポリエチレンラミネート加工が施 され、シート状に一体成形される。このラミネート加工は、織目のずれ防止、縫 目強度の補強、耐水性、耐湿性などの付与を目的とする。ラミネートの厚さは、 前記のとおり、0.01〜0.05mmであることが好ましい。この厚みに達し ないときには、前記の各目的を達するためには不十分であり、一方この範囲を越 えるときには織目の凹凸が平滑化されて、滑り止め効果が弱くなる。
【0015】 前記ラミネート層の形成において、表面側(非粘着剤層側)には、ポリエチレ ン樹脂練りこみ型のノンスリップ剤を配合しておくことにより、さらに滑り止め 効果を増強することができる。 前記ラミネート法としては、エキストルージョンラミネート、ホットメルトラ ミネート、ドライラミネート、ウエットラミネートが挙げられるが、いずれの方 法であってもよい。
【0016】 このようにポリエチレンラミネート加工を施されたポリエチレン系クロスシー トは、その織り目構造により、ポリエチレンの単一シートに比べて、格段に強じ んさを増し、かつその表面は織目に起因する凹凸状を呈する。従って、床面用保 護シートに加工するとき、強度が十分であって作業中に破断するようなことがな く、かつ滑り止め効果を発揮することから作業者にとっても安全性が高い。 前記粘着剤層は、ポリエチレン系クロスを床面に接着し固定するために設けら れる。また、床面保護シートは、作業終了後には速やかに剥離し取り去るもので あるから、粘着剤としては床面に接着痕を残すことなく容易に再剥離し得る材質 のものが選択される。当該粘着剤としては、圧力により接着し、ほとんど固化し ない、感圧型のものが好ましく用いられる。たとえば、アクリル系、ゴム系、ウ レタン系、天然系などの樹脂を有機溶剤あるいは水で溶解し調製した粘着剤が挙 げられる。とりわけ、アクリル系粘着剤が好ましく用いられる。粘着剤層の厚み は、前記のとおり、0.01〜0.05mmの範囲であることが好ましい。粘着 剤層は、通常、基材シートである前記ポリエチレン系クロスシートの全面にわた って設けられるが、床面に固定することができて作業中にも容易に剥がれないと いう機能を有する限り、必ずしもシート全面にわたって設けることを要するもの ではない。
【0017】 粘着剤の塗工は、常法どおり、ロール方式、例えばダイレクトヘッド、リバー スヘッド、ボトムフィードリバースヘッドあるいはトップフィードリバースヘッ ドによって実施できる。
【0018】
【実施例】
実施例1 ポリエチレン(PE)のクロス原反として、1インチに1200デニールのP E平糸を、縦6本、横6本を入れたタイプを用いて、その両面に0.02〜0. 03mmのPEラミネート層を設けた。ここで、表面側(非粘着剤層側)となる PEラミネート層には、PE樹脂練り込み型のノンスリップ剤を添加したものを 用いた。次に、粘着剤層側となる面に、粘着剤(アクリル系粘着剤)との密着を よくするためにコロナ放電処理を行い、コマンダイレクトコーターを用いて前記 粘着剤を厚み0.02〜0.03mmとなるように塗布し、乾燥後、巻き取って 、本考案の床面用保護シートを作製した。この床面用保護シートは、床面に簡単 に貼ることができ、作業者が歩行に際して滑るなどの支障がなく、また十分な強 度を有するものであった。
【0019】
【考案の効果】
本考案の床面用保護シートは、例えば建築作業において床面に接着することに より、水分、異物、泥などによる汚染を防ぎ、また作業時の衝撃に十分耐える強 度を有し、滑り止め効果があることから安全に作業を行うことができる。また、 この保護シートは、長尺のロール状物を製造するに際し、均一な巻き取りができ かつ使用時に巻き戻し作業を円滑に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の床面用保護シートの構成を示す厚み方
向の模式断面図である。
【図2】本考案の床面用保護シートの平面図を示す。
【図3】本考案の床面用保護シートがロール状に巻き取
られた例を示す。
【図4】ポリオレフィン系クロスにおける平織の構造と
断面図(a)および組織図(b)を示す。
【符号の説明】
1 床面用保護シート 2 ポリオレフィン系クロスシート 3 ラミネート加工 4 粘着層 (但し、図4の符号を除く)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面にポリエチレンラミネート加工を施さ
    れたポリエチレン系クロスシートの片面に、粘着剤層を
    設けることを特徴とする床面用保護シート。
  2. 【請求項2】前記粘着剤がアクリル系粘着剤である請求
    項1記載の床面用保護シート。
  3. 【請求項3】前記ポリエチレン系クロスシートの厚みが
    0.03〜0.5mmであり、前記粘着剤層の厚みが
    0.01〜0.05mmであり、前記ポリエチレンラミ
    ネート加工の厚みが0.01〜0.05mmである請求
    項1または2記載の床面用保護シート。
  4. 【請求項4】ロール状に巻かれた長尺物である請求項1
    〜3のいずれかに記載された床面用保護シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249843A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toli Corp 内装シートの施工方法、及び内装シートロール体

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