JP3167017B2 - 屋根下葺防水シート - Google Patents
屋根下葺防水シートInfo
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Description
根を葺く際に用いて好適な屋根下葺防水シートに関す
る。
て、表面に粘着防止のためのタルクや珪砂などの無機質
粉末を散着したものが公知である。
トは、屋根葺材で屋根を葺く際にこの屋根葺材の下側に
敷設する防水シートであり、施工に当たってはロール状
に巻かれているものを巻き戻しながら、住宅などの勾配
屋根の野地板の上に軒先側から該軒先に平行に、約10
cm位を重ね合わせつつ棟方向へ向けて敷設して行く。
この場合、予め粘着剤を塗布させて剥離紙を仮着したも
のは、この剥離紙を剥がしながら野地板へ貼り付ける
が、接着剤を予め塗布してないものは、接着剤を現場で
塗布しながら野地板へ貼り付けるか、或は野地板へ釘止
めする施工を行っている。
業を行う際に、上述したようにして野地板の上に敷設し
た屋根下葺防水シートの上を当然に頻繁に歩行すること
になるが、その際に上述した従来の屋根下葺防水シート
は滑り易くて危険であり、とくに降雨によってこの防水
シートの表面が濡れた場合には、非常に滑り易くなり大
変に危険であった。
敷設した後に作業者がその上を歩行しても、滑りにくく
安全である上に、後述する種々の効果を奏することので
きる屋根下葺防水シートを提供せんとするにある。
ためにこの発明は、ゴム化アスファルトを主成分とする
基材シート層の表面に不繊布から成る表側シート層を、
裏面に同じく不繊布から成る裏側シート層を、積層させ
て成り、前記表側シート層と前記シート層Bの単位質量
比と伸び率の比が、 単位質量比:表側シート層>裏側シート層 伸び率比:表側シート層<裏側シート層 の不等式を満足するものであることを特徴とする。
前記裏側シート層を構成する不繊布をポリエステル系繊
維で構成し、その単位質量の比を1:0.5〜0.8と
し、伸び率の比を1:1.2〜2.0とするものであ
る。
0.3〜0.5mmとすることができる。
る不繊布には単位質量40〜100g/m2,伸び率2
0%〜30%のものを用い、裏側シート層Bを構成する
不繊布には単位質量20〜80g/m2、伸び率25〜
60%のものを用いることができる。
ッシュから成る補強シート層を設けることができる。
ト層の表面にカラー塗料を塗布させることができる。
水シートを示し、1はゴム化アスファルトを主成分とす
る基材シート層であり、この基材シート層1の表側と裏
側の両面に不繊布から成る表側シートAと裏側シート層
Bを積層させてある。基材シート層1はストレートアス
ファルトへ熱可塑性ゴムを均一に加えてゴム化アスファ
ルトとしたものに、さらにタルク、珪砂、及び炭酸カル
シウム等を均一に混ぜ合わせたものであり、その重量比
は好適にはストレートアスファルト60〜80%が72
重量%、SBSゴム、SISゴム等の熱可塑性ゴムが8
重量%、タルク、珪砂、炭酸カルシウムなどの無機質充
填材が20重量%であるのが最も望ましい。しかし、こ
のものに限定されるものではなく、たとえば熱可塑性ゴ
ムの使用量を5〜15重量%としても良い。この基材シ
ート層1の厚さは0.3〜0.5mmの範囲が望まし
く、この厚さが0.3mm未満であると、充分な防水性
能が得られず、また0.5mmを超えると、ロール巻き
した状態より巻き戻す際に巻き皺が発生し易くなる。
何れも寸法安定性に優れ、伸び率の大きなポリエステル
繊維製のスパンボンド不繊布が用いられる。両者の単位
質量の比と伸び率の比は異なっており、次式の不等式が
成り立つ関係にある。
B 伸び率 :表側シート層A<裏側シート層B その理由は、工場でロール巻きされた屋根下葺防水シー
トが施工現場で巻き戻される場合に、巻き皺が発生する
のを防止し、ロール巻きされた状態でゴム化アスファル
ト層がシート層よりしみ出してシート同士を接着してし
まうのを防止し、さらに、ロール巻き時に変形が生じて
しまうのを防止するためである。
成する不繊布は、その単位質量が40〜100g/m2
であり、その伸び率はJISL1906(一般長繊維不
繊布試験法)によるもので、20〜30%のものである
ことが望ましい。また、裏側シート層Bを構成する不繊
布は、その単位質量が20〜80g/m2であり、その
伸び率が上記同じ試験法で25〜60%のものであるこ
とが望ましい。
裏側シート層Bの間の具体的な数値の単位質量の比は
1:0.5〜0.8で、同じく伸び率の比は1:1.2
〜2.0となり、いずれも上記不等式を満足することに
なる。
構成する不繊布の単位質量1に対して、裏側シート層B
を構成する不繊布の単位質量が0.8を超えると、ロー
ル巻きした防水シートを施工現場で巻き戻した際に防水
シートの表面に巻き皺が発生し易く、表側シート層Aを
構成する不繊布の伸び率1に対して、裏側シートBを構
成する不繊布の伸び率を1.2未満の場合にも、同様に
巻き皺が発生し易く好ましくないことが解った。また、
表側シート層Aを構成する不繊布の単位質量が1に対し
て、裏側シート層Bを構成する不繊布の単位質量が0.
5未満の場合には、ゴム化アスファルトが外へしみ出し
てきて、ロール巻きした防水シート同士が粘着してしま
う不都合が生じ、表側シートAを構成する不繊布の伸び
率が2を超えると、製造時に防水シートにかかる張力に
対して伸ばされて変形してしまい、好ましくないことが
解った。
布にポリエステル系の繊維を用いた場合であり、他の材
料(レーヨン、アセテート、アクリル繊維等)を用いた
場合には、必ずしも当てはまらない場合がある。
布としては、表側シート層Aを構成するものとして、旭
化成工業社製のエルタスE5050(登録商標)があ
り、単位質量が50g/m2、伸び率が上記試験法で2
0%である。また、裏側シート層Bを構成するものとし
て、同じく旭化成工業社製のエルタスE1030(登録
商標)があり、この不繊布は同じくポリエステル長繊維
製であり、単位質量が30g/m2、伸び率が30%で
ある。このような不繊布を用いると、その単位質量の比
は1:0.6となり、伸び率の比は1:1.5となり、
いずれも上記不等式を満足し、上記具体的な数値の単位
質量と伸び率の比の中に収まることになる。
は、対向させた各シーティングロールに表側シート層A
を構成する不繊布と裏側シート層Bを構成する不繊布を
それぞれ抱かせておき、この2枚の不繊布の間にあらか
じめ準備しておいた加熱状態の上述したゴム化アスファ
ルトを主成分とする基材を連続的に投入してシート状に
成形する。かくしてゴム化アスファルトを主成分とする
基材シート層1の両面に表側シート層Aと裏側シート層
Bを積層した長尺の屋根下葺防水シートを製造すること
ができる。製造された長尺の屋根下葺防水シートは、施
工時に表側となる表側シート層Aの面を内側にして巻取
り所定の長さで切断して製品とする。
示したようにその表側と裏側に上述した不繊布から成る
表側シート層Aと裏側シート層Bを積層させた基材シー
ト層1の中にメッシュから成る補強シート層2を設ける
ことができる。この補強シート層2は合成繊維、ガラス
繊維又はこれらの混合繊維から成る紡糸(ヤーン)やフ
ィラメント糸などを縦横に交叉させて粗目の格子状と
し、その各交差点を接着剤で接着したもの、或は寒冷紗
のようの織ったものである。
裂き強度が増大し、施工中に強風や手違いによって裂け
てしまうのを可及的に防止することができる利点があ
る。
て、屋根下葺防水シートの製造工程の途中で、表側シー
ト層Aの表面に着色したアクリルエマルション塗料を塗
布することもできる。その塗布量は100〜200g/
m2程度で充分である。
増大し、美観を高めることができる利点がある。
は、施工の際に巻き戻して使用するが、その際に接着剤
を用いて野地板へ貼着することができるが、好ましくは
釘打ちによって野地板上へ固着されることになる。防水
シートを野地板へ直に釘打ちさせても、基材シート層1
の凝集力により釘打ちした部分の軸回りの防水性が図ら
れ、雨水が釘孔より野地板までしみて行くことがない。
降雨により防水シートの表面が濡れても、その表側を構
成する表側シート層の不繊布は水分を吸収することが極
めて少ないので、その上を作業のために歩行しても滑り
にくくて安全である上に、表側シート層と裏側シート層
の間の単位面積と伸び率の比を請求項1に記載した不等
式を満足するように選択すると、ロール上の防水シート
を巻き戻す時に該防水シート同志の接着を防止し、巻き
皺が発生するのを防止することができ、施工時にたるみ
が発生するのを防止することができるものである。さら
に、粘着防止のためにその表面の無機質粉末を散着させ
た従来のものよりも軽く、かつ柔軟性にも優れているの
で、施工し易いという効果を合わせて奏することができ
るものである。
同じ効果を奏した上で、より確実に巻き戻し時の巻き皺
の発生を防止でき、かつ防水シートの製造時に不必要に
伸ばされて変形してしまうのを防止することができるも
のである。
は2と同じ効果を奏した上で、充分な防水機能が得ら
れ、かつ、防水シートの巻き戻し時に巻き皺が発生する
のを有効に防止することができるものである。
至3のいずれか1つのものと同じ効果を奏した上で、施
工時に巻き戻した際にその表側となる表側シート層の表
面に基材シート層を構成するアスファルトを主成分とす
るゴム化アスファルトを適量しみ出させることができ、
これによってその表面の滑りを有効に防止することがで
き、かつ、粘着性によって足をとられるほどではなく安
全な歩行を行うことができるものである。
至4のいずれか1つのものと同じ効果を奏した上で、防
水シートの引き裂き強度が増大し、施工中に強風や手違
いによって防水シートが簡単に裂けてしまうことがない
ので、施工をやり直したり、或は雨水が裂けた部分より
野地板へ漏れてしまうのを有効に防止でき、かつ工事を
やり直すことによる防水シートの無駄をなくすことがで
きるという効果を奏し得る。
至5のいずれか1つのものと同じ効果を奏した上で防水
効果をさらに増大させ、外観の審美性を高めることがで
きる結果、商品価値を高めることができるという効果を
奏し得る。
図である。
の形態を示す一部断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴム化アスファルトを主成分とする基材
シート層の表面に不繊布から成る表側シート層を、裏面
に同じく不繊布から成る裏側シート層を積層させて成
り、前記表側シート層と前記裏側シート層の単位質量比
と伸び率の比が 単位質量比:表側シート層>裏側シート層 伸び率比 :表側シート層<裏側シート層 の不等式を満足するものであることを特徴とする、屋根
下葺防水シート。 - 【請求項2】 前記表側シート層と前記裏側シート層を
構成する不繊布をポリエステル系繊維で構成し、その単
位質量の比を1:0.5〜0.8とし、伸び率の比を
1:1.2〜2.0としたことを特徴とする、請求項1
記載の屋根下葺防水シート。 - 【請求項3】 基材シート層の厚さが0.3〜0.5m
mであることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか
に記載の屋根下葺防水シート。 - 【請求項4】 表側シート層を構成する不繊布には単位
質量40〜100g/m2、伸び率20%〜30%のも
のを用い、裏側シート層を構成する不繊布には単位質量
20〜80g/m2、伸び率25〜60%のものを用い
ることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載
の屋根下葺防水シート。 - 【請求項5】 基材シート層の中にはさらにメッシュか
ら成る補強シート層を設けたことを特徴とする、請求項
1乃至4のいずれかに記載の屋根下葺防水シート。 - 【請求項6】 少なくとも表側シート層の表面にカラー
塗料を塗布させたことを特徴とする、請求項1乃至5の
いずれかに記載の屋根下葺防水シート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22537497A JP3167017B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 屋根下葺防水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22537497A JP3167017B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 屋根下葺防水シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1162125A JPH1162125A (ja) | 1999-03-05 |
JP3167017B2 true JP3167017B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16828358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22537497A Expired - Fee Related JP3167017B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 屋根下葺防水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3167017B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP3804831B2 (ja) * | 2002-05-07 | 2006-08-02 | 宇部興産株式会社 | 防水シート |
JP4755526B2 (ja) * | 2006-04-20 | 2011-08-24 | 田島応用化工株式会社 | 防水材 |
KR101513808B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-04-20 | 김기태 | 단열 지붕의 방수 구조 및 단열 지붕의 방수 시공 방법 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22537497A patent/JP3167017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1162125A (ja) | 1999-03-05 |
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