JP2001200620A - 屋根下葺用の防水シート - Google Patents

屋根下葺用の防水シート

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JP2001200620A
JP2001200620A JP2000051105A JP2000051105A JP2001200620A JP 2001200620 A JP2001200620 A JP 2001200620A JP 2000051105 A JP2000051105 A JP 2000051105A JP 2000051105 A JP2000051105 A JP 2000051105A JP 2001200620 A JP2001200620 A JP 2001200620A
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JP
Japan
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sheet layer
sheet
asphalt
natural rubber
nonwoven fabric
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JP2000051105A
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English (en)
Inventor
Kimitoyo Soudai
公豊 相臺
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根葺き作業中において、直射日光等により
防水シートが高温化してもベタ付きを生じることがな
く、且つ、粘着性の劣化による釘穴シール性の悪化を防
止する。 【解決手段】 天然ゴムにより改質されたアスファルト
を主成分とする基材シート層1の両面に、表側シート層
2及び裏側シート層3を積層させてなる。基材シート層
1は、天然ゴムラテックスを、加熱したストレートアス
ファルトの中に撹拌しながら滴下させて改質されたアス
ファルトを得、さらに炭酸カルシウムを均一に混ぜ合わ
せる。表・裏側シート層2,3は吸水性が低い不織布か
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの勾配屋
根を葺く際に用いる屋根下葺用の防水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】屋根下葺用の防水シートは、屋根葺材で
屋根を葺く際にこの屋根葺材の下側に敷設する防水シー
トであり、施工に当たっては住宅などの勾配屋根の野地
板上に軒先側から該軒先に平行に、約10cmの長さで
重ね合わせつつ棟方向へ向けて敷設していくものであ
る。この敷設において、接着剤を予め塗布してないもの
は、接着剤を現場で塗布しながら野地板へ貼り付ける
か、或は野地板に釘止めする施工を行っている。従来、
この防水シートにおいては、基材の両面をパラフィン、
重質油、或いは瀝青物質で前処理した改質アスファルト
を積層している。このため、作業時において、直射日光
等の熱により改質アスファルトが軟化して作業性が悪化
するという不具合があり、また、改質ゴムが表層に露出
されることによって粘着性が劣化し、釘穴シール性が悪
くなる(釘穴周辺部の防水機能の低下)という不具合も
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、上記従来技術の不具合を解消することにあり、
防水シートの粘着性を劣化させないことで、釘穴シール
性の悪化を防止することができ、しかも、屋根葺き作業
中において、直射日光等により防水シートが高温化して
も、良好な施工作業性が保たれる屋根下葺用の防水シー
トを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の屋根下葺用の防水シートは、天然ゴ
ム又は/及び合成ゴムにより改質されたアスファルトを
主成分とする基材シート層の両面に、不織布からなる表
側シート層及び裏側シート層を積層させることで、高度
な粘着性と施工作業性を同時に実現することを特徴とす
る。
【0005】請求項2記載の屋根下葺用の防水シート
は、上記手段において、合成ゴムとして、SBSを用い
ることを特徴とする。請求項3記載の屋根下葺用の防水
シートは、上記請求項1又は2の手段において、表・裏
側シート層は、吸水性の低い不織布、クラフト紙、アス
ファルトフェルト、フィルムのうちの単体同志、或い
は、これらの組合せからなることで、施工中に降雨によ
り防水シートの表面が濡れるようなことがあっても、そ
の表面が滑り易くならないようにすることを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の態様】図1は、この発明に係る屋根下葺
用の防水シートを示し、基材シート層1は、天然ゴムに
より改質されたアスファルトを主成分とし、この基材シ
ート層1の表側と裏側の両面には、不繊布から成る表側
シート層2と裏側シート層3を積層させてある。なお、
上記天然ゴムに代えて、或いは、加えて合成ゴム、例え
ばスチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体
(SBSと略称する。)を用いても良い。
【0007】基材シート層1は、ストレートアスファル
トへ天然ゴムを均一に加えることにより、改質アスファ
ルトとし、さらに、タルク、珪砂、及び炭酸カルシウム
等を均一に混ぜ合わせたものであり、具体的には、天然
ゴムラテックスを、加熱(160〜200℃)したスト
レートアスファルトの中に撹拌しながら滴下させて改質
されたアスファルトを得、さらに炭酸カルシウム等を均
一に混ぜ合わせる。その質量比は、好適にはストレート
アスファルト72質量%、天然ゴムが8質量%、炭酸カ
ルシウムなどの無機質充填材が20質量%であるのもの
が最も望ましい。また、上記の割合に限定されるもので
はなく、たとえば天然ゴムの使用量を5〜15質量%と
しても良い。また、上記実施例の天然ゴムにより改質さ
れたアスファルトに代えて、天然ゴムとSBSにより改
質されたアスファルトを使用してもよい。この場合、天
然ゴムとSBSの比率は、任意の割合で可能であるが、
天然ゴム1に対しSBS 0.5〜2が望ましい。ま
た、この場合のアスファルトに対するゴム(天然ゴムと
SBS)の添加量は前述と同様である。その他の合成ゴ
ムとして、SEBS(スチレン・エチレン・ブチレン・
スチレンブロック共重合体)、SIS(スチレン・イソ
プレン・スチレンブロック共重合体)、SEPS(スチ
レン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合
体)などの樹脂改質材が考えられるが、中でも上記SB
Sが最も好ましい。
【0008】この基材シート層1の厚さは、0.3〜0.
5mmの範囲が望ましく、この厚さが0.3mm未満で
あると、充分な防水性能が得られず、また0.5mmを
超えると、ロール巻きした状態より巻き戻す際に巻き皺
が発生し易くなる。表側シート層2と裏側シ−ト3の不
繊布は、何れも寸法安定性に優れ、伸び率の大きなポリ
エステル繊維製のスパンボンド不繊布が用いる。
【0009】表側シート層2と裏側シ−ト3は、吸水性
の低い素材、例えば、ポリエステル、ビニロン、ナイロ
ン、ポリプロピレン等のいずれか、又は、これらの組合
せからなる不織布、クラフト紙、アスファルトフェル
ト、フィルムのうちの単体同志、或いは、これらの組合
せからなるが、本実施例では、ポリエステル繊維を素材
とする不織布を用いる。また、それぞれの単位質量の比
と伸び率の比を異ならせてもよい。例えば、表側シート
層2を構成する不繊布は、その単位質量が40〜100
g/m2であり、その伸び率はJISL1906(一般
長繊維不繊布試験法)によるもので、20〜30%のも
のであってもよい。また、裏側シート層3を構成する不
繊布は、その単位質量が20〜80g/m2であり、そ
の伸び率が上記同じ試験法で25〜60%のものである
ことが望ましい。
【0010】先ず、改質アスファルトは、天然ゴムラテ
ックスを、加熱したストレートアスファルトの中に撹拌
しながら滴下させ、更に炭酸カルシウム(充填材)も混
合して基材原料を得る。また、SBSを併用する場合
は、加熱したストレートアスファルトの中にSBSを添
加後、前述と同様に天然ゴムラテックスを滴下する。そ
して、防水シートを製造するには、対向させた各シーテ
ィングロールに表側シート層2を構成する不繊布と、裏
側シート層3を構成する不繊布をそれぞれ巻回してお
き、この2枚の不繊布の間にあらかじめ準備しておいた
加熱状態の上述した天然ゴムにより改質アスファルトを
主成分とする基材を連続的に投入してシート状に成形す
る。かくして改質されたアスファルトを主成分とする基
材シート層1の両面に表側シート層2と裏側シート層3
を積層した長尺の防水シートを製造することができる。
製造された長尺の防水シートは、施工時に表側となる表
側シート層2の面を内側にして巻取り、所定の長さで切
断して製品とする。
【0011】以上のように構成した防水シートは、施工
の際に巻き戻し、接着剤を用いて野地板へ貼着する場合
もあるが、好ましくは釘打ちによって野地板上に固着さ
れる。防水シートを野地板に直に釘打しても、基材シー
ト層1の凝集力により釘打ちした部分の軸回りの防水性
が図られ、雨水が釘孔より野地板までしみていくことが
ない。また、基材シート層1の表裏に、不繊布から成る
表側シート層2と裏側シート層3を積層したことで、天
然ゴムにより改質されたアスファルトの粘着性が緩和さ
れて作業性が向上する。特に、表側シート層2と裏側シ
ート層3は、吸水性の低い素材とすることによって、雨
天下での作業性を向上させる。
【0012】他の実施の形態として、その表側と裏側に
上述した不繊布から成る表側シート層2と裏側シート層
3を積層させた基材シート層1の中にメッシュから成る
補強シート層を設けることができる。この補強シート層
は合成繊維、ガラス繊維又はこれらの混合繊維から成る
紡糸(ヤーン)やフィラメント糸などを縦横に交叉させ
て粗目の格子状とし、その各交差点を接着剤で接着した
もの、或は寒冷紗のようの織ったものである。この実施
形態によれば、防水シートの引き裂き強度が増大し、施
工中に強風や手違いによって裂けてしまうのを可及的に
防止することができる利点がある。
【0013】さらに、他の実施の形態として、防水シー
トの製造工程の途中で、表側シート層2の表面に着色し
たアクリルエマルション塗料を塗布することもできる。
その塗布量は10〜20g/m2程度で充分である。こ
のように実施すると、防水効果がさらに増大し、美観を
高めることができる利点がある。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、天然ゴム又は/及び合
成ゴムは粘着性が優れていることから、釘穴シール性、
タッカー針廻りのシール性が特に向上し、しかも、基材
シート層に不織布からなる表・裏側シート層を積層する
ことにより、天然ゴム又は/及び合成ゴムにより改質さ
れたアスファルトの粘着性が緩和されて敷設作業性が向
上する。また、表・裏側シート層を吸水性の低い素材と
することによって、雨天下での施工作業性を一層向上さ
せることができる。特に、天然ゴムのみに代えて、SB
Sを加えて改質したアスファルトを用いても同様の効果
が期待でき、併せて製造コストを抑制することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根下葺防水シートの一部断面図
である。
【符号の説明】
1・・・基材シート層 2・・・表側シート層 3・・・裏側シート層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム又は/及び合成ゴムにより改質
    されたアスファルトを主成分とする基材シート層の両面
    に、不織布からなる表側シート層及び裏側シート層を積
    層させてなることを特徴とする屋根下葺用の防水シー
    ト。
  2. 【請求項2】 合成ゴムとして、SBS(スチレン・ブ
    タジエン・スチレンブロック共重合体)を用いることを
    特徴とする請求項1記載の屋根下葺用防水シート。
  3. 【請求項3】 表・裏側シート層は、吸水性の低い不織
    布、クラフト紙、アスファルトフェルト、フィルムのう
    ちの単体同志、或いは、これらの組合せからなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の屋根下葺用の防水シー
    ト。
JP2000051105A 1999-11-09 2000-02-28 屋根下葺用の防水シート Pending JP2001200620A (ja)

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JP31798099 1999-11-09
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138543A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Shizuoka Rekisei Kogyo Kk 防水シート及び下張り防水施工方法
CN105489686A (zh) * 2015-12-02 2016-04-13 中天光伏材料有限公司 一种低水透光伏背板及复合工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007138543A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Shizuoka Rekisei Kogyo Kk 防水シート及び下張り防水施工方法
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