JP6590516B2 - 床養生用シート及びその製造方法、展張方法 - Google Patents

床養生用シート及びその製造方法、展張方法 Download PDF

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Description

本発明は床養生用シートに関する。詳しくは、住宅やビルディング等の建物、特に建築中の建物の床(該床は、その表面が塗装等で仕上げされた床である場合もある)を養生するためのシートに関する。ここで、「養生」とは、建築等の作業が完成するまでの期間、床を汚れ等から一時的に保護することを意味し、「床」とは建物の各階の通常の意味での床(狭義の床)のみならず、建物に係るその他の水平な建築部材(例えば床の間)をも意味するものとする。
床が施工された(取り付けられた)建築中の建物においては、床を雨水や埃、工事関係者等の土足等から養生するために、通常、床の上に床養生用シートが展張される。該床養生用シートとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等からなる合成樹脂製シートの片面に粘着層が形成されたシートが知られている。
合成樹脂製シートと粘着層とからなる床養生用シートは、表面が合成樹脂製シートである為、その上を歩くと滑りやすく、安全性に欠けるという問題があった。
また床養生用シートは、通常、ロール巻にして保管・運搬されている。ロール巻時に、粘着層は合成樹脂製シートの表面と接しており、粘着層/シート表面間の粘着力は経時により亢進するため、展張時、ロールから床養生用シートを繰り出す際に大きな力を必要としていた。大きな力で床養生用シートを繰り出すとシートが伸びることがあり、床に展張した後にシートが収縮して床から剥がれることがあった。
更に従来の床養生用シートは、強度不足の為に、その上を歩行すると破れることがあった。また床養生用シートは建築物が完成した暁には床から剥離されるが、この際にもしばしば強度不足で破れることがあった。
特許文献1は、シート表面に滑り防止機能を持たせた床養生用シートに関する発明である。ポリオレフィンからなる基材シート上に、ポリオレフィンからなる経糸と緯糸を交差させたネット状シートをラミネートすることにより、シート表面が水で濡れていても歩行者が滑ることを防止する。
特許文献2は、床との接着性が良好で、透湿性にも優れる床養生用シートに関する発明で、ホットメルトタイプの粘着剤を小滴または繊維状に塗布することを特徴とする。特許文献2には、床養生用シートが織布や不織布等を補強層として備えることが好ましい旨が記載されている。
特開2002−371251号公報 特開2009−7896号公報
特許文献1、2に開示された床養生用シートは、その表面に経糸と緯糸を交差させたネット状シート、織布、不織布等から成る層を備えており、該層が防滑補強層として機能する為、その上を歩行者が通行しても滑りにくく破れ難い。
またこれらの防滑補強層は表面が平滑でない為、ロール巻時に粘着層と接する面積が小さい。その為、該層を備えない床養生用シートと比較すると、粘着力の亢進が小さく、繰り出し時に大きな力を必要としない。
しかしながら表面に不織布等からなる防滑補強層を備える床養生用シートは、シートの重ね合わせ部分において剥離しやすいという問題があった。図6に示すように、通常、床養生用シート60を展張する際は、側縁部を重ね合わせながら展張するが、重ね合わせ部分Mにおいて床養生用シートが捩れたり剥離したりすることがあった。シートが捩れたり、剥離したりすると、歩行者が該部分に足をとられて転倒したり、該部分が契機となって床養生用シートが捲れ上がったりすることがある。
また不織布等からなる防滑補強層を備える床養生用シートは、防水性に劣るという問題があった。該シートに水等がこぼれると、重ね合わせ部分Mから水が床面へ浸入するのである。
本発明が解決しようとする課題は、シート上を歩行者が通行しても滑ったりシートが破れたりすることがなく、展張時にロールからスムーズに繰り出すことができ、使用後剥離する際にも破れ難い床養生用シートであって、更に展張時に重ね合わせ部分から剥離したり、水が浸入したりすることのない床養生用シートを提供することである。
本発明者らは、表面に不織布等をからなる防滑補強層を備える床養生用シートが、重ね合わせ部分において剥離したり、水の浸入を許したりする原因を検討した結果、防滑補強層表面の凹凸に起因することを突き止めた。
図6に示すように、従来の床養生用シート60は、シートの重ね合わせ部分Mにまで防滑補強層61を有する。該防滑補強層61は、通常、ネット状シート、織布、不織布等から成り、該層表面は合成樹脂製シートのように平滑ではなく、凹凸を有する。その為、重ね合わせ部分Mにおいて防滑補強層61の表面と粘着層63とが接する面積は、防滑補強層61を備えない床養生用シートの表面と粘着層とが接する面積よりも小さくなり、粘着力も小さくなる。その為、該重ね合わせ部分Mにおいて捩れや剥離の問題が剥離しやすいのである。また、床養生用シート60の表面に水がこぼれると、防滑補強層61表面の凹凸の間を縫って水が床面に浸入しやすい。
そこで、本発明者らは、該重ね合わせ部分Mにおける防滑補強層61を除去することにより、上記問題を解決するに至ったのである。
即ち、本発明によると上記課題を解決するための手段として
少なくとも、表面に凹凸を有する防滑補強層、基材層、粘着層が順次積層された床養生用シートにおいて、前記防滑補強層の幅が前記基材層及び前記粘着層の幅よりも狭く、長さ方向の少なくとも一方または両方の側縁部が防滑補強層を備えないことを特徴とする床養生用シートが提供される。
また、長さ方向の一方の側縁部において前記防滑補強層の側端部と前記基材層の側端部とが面一になっており、長さ方向の他方の側縁部において前記防滑補強層の側端部よりも前記基材層の側端部が突出していることを特徴とする前記床養生用シートが提供される。
更に、防滑補強層用シートをキャスティングロールへ導き、基材層用樹脂組成物をダイスからキャスティングロール上へ押し出し、防滑補強層と基材層との積層シートを製造した後、該積層シートの基材層側に粘着層を形成する床養生用シートの製造方法において、基材層用樹脂組成物を防滑補強層用シート上に押し出す際に、基材層用樹脂組成物の幅が防滑補強層用シートの幅よりも広くなり、基材層用樹脂組成物の両方の側端部が防滑補強層用シートの側端部からはみ出すように押し出すことを特徴とする前記床養生用シートの製造方法が提供される。
更に、前記防滑補強層と基材層との積層シートまたは該積層シートに粘着層を形成したものを、長さ方向と平行に2分割することを特徴とする前記床養生用シートの製造方法が提供される。
更に、前記床養生用シートの展張方法であって、床養生用シートの側縁部に形成された防滑補強層を備えない部分を重ねしろとし、該重ねしろ上に隣り合う床養生用シートの側縁部の粘着層が接するように重ねることを特徴とする床養生用シートの展張方法が提供される。
本発明の床養生用シートは、表面に防滑補強層を備え、防滑性に優れるため、シート上を工事関係者等が歩行しても滑りにくい。また高強度である為、展張時の繰り出しの際に破れたり、使用後剥離する際に破れたりすることがない。また該防滑補強層がロール巻時に粘着力が亢進することを抑制するため、ロールから繰り出す際に大きな力を必要としない。
更に防滑補強層の幅が基材層の幅よりも狭く、少なくとも一方の側縁部において防滑補強層を備えない為、重ね合わせ部分において、床養生用シートの基材層上に、隣り合うシートの粘着層を重ねることができる。そのため重ね合わせ部分においても捩れや剥離の問題が発生し難く、水の浸入の問題も発生し難い。
また本発明の床養生用シートの製造方法は、基材層用樹脂組成物を防滑補強層用シート上に、基材層用樹脂組成物の両方の側端部が防滑補強層用シートの側端部から突出するように押し出すことを特徴とするものであるが、押し出しと同時に、側縁部において防滑補強層を備えない防滑補強層/基材層の積層シートを製造することができる。その為、基材層用樹脂組成物をシート状に製膜した後、所望の幅に切断し、防滑補強層用シートと貼り合わせる製造方法より、簡単に製造することができる。
本発明の床養生用シートの一実施形態を表す模式的断面図である。 本発明の床養生用シートの一実施形態を表す模式的断面図である。 本発明の床養生用シートの製造方法における防滑補強層/基材層の積層シートの製造方法を表す説明図(A)、防滑補強層/基材層の積層シートの模式的平面図(B)、(C)である。 本発明の床養生用シートの製造方法における防滑補強層/基材層の積層シートの製造方法を表す説明図(A)、得られる床養生用シートの模式的断面図(B)である。 本発明の床養生用シートの展張方法を説明するための説明図である。 従来の床養生用シートの展張方法を説明するための模式的断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の詳細を説明するが、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
図1は本発明の床養生用シートの一実施形態を表す断面図である。本発明の床養生用シートは少なくとも防滑補強層11、基材層12、粘着層13を備える。
防滑補強層11は、表面が平坦でなく、床養生用シート10に防滑性と強度を付加する層で、例えば、不織布や格子網状体を用いることができる。
不織布には、乾式法によるもの、湿式法によるもの、スパンボンド法によるもの、メルトブロー法によるもの等があるが、繊維長の長いスパンボンド法あるいはメルトブロー法によるものを用いることが望ましい。このような不織布としては、「シンテックス」(三井化学(株)製、商品名)、「エクーレ」(東洋紡績(株)製、商品名)等を例示することができる。
格子網状体には、割繊維不織布、ネット状物等がある。割繊維不織布としては、「ワリフ」(JX日鉱日石エネルギー(株)製、商品名)等を、ネット状物としては、「ソフネット」(積水フィルム(株)製、商品名)、「ソフクロス」(積水フィルム(株)製、商品名)、「クレネット」(倉敷紡績(株)製、製品名)、「コンウェッドネット」(JX日鉱日石エネルギー(株)製、商品名)等を例示することができる。
基材層12は合成樹脂からなる層である。合成樹脂の種類は特に限定されるものではないが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のα−オレフィンホモポリマー、エチレンとα−オレフィンの共重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等を用いることができる。これらの中でも、価格、製膜性、後述する延伸性等を考慮すると、エチレンとα−オレフィンの共重合体が好ましく、特に低密度ポリエチレンと炭素数が3〜8のαオレフィンとの共重合体が好ましい。
基材層12は無孔の層であってもよいが、微細孔により、水分は通さず湿度(水蒸気)は通す性質(以下、透湿防水性と称す)が付与されていることが望ましい。基材層12が透湿防水性を備えていると、床養生用シート展張時に床と該シートとの間に湿気が留まり、床表面にカビが発生すること等が抑制される。
基材層12に微細孔を設ける方法は特に限定されないが、例えば上述した合成樹脂に充填剤を添加した樹脂組成物から基材層12を成形し、これを延伸加工するとよい。延伸時に、充填剤表面においてクラックが発生し、基材層12に透湿防水性を付与することができる。
合成樹脂に添加される充填剤は特に限定されず、例えば、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、マイカ、タルク等の無機系充填剤、木粉、パルプ粉、合成樹脂粉末、澱粉等の有機系充填剤等を用いることができる。これらの中でも、基材層12の透湿性、柔軟性、外観等を考慮すると、炭酸カルシウムが特に好ましく用いられる。充填剤の平均粒径は、0.1〜20μmが好ましく、加工性の観点から0.8〜5.0μmが特に好ましい。
微細孔を設ける為の延伸加工は、1.02〜2.00倍程度が望ましい。延伸倍率が低すぎると十分な透湿性を付与することができず、延伸倍率が高くなり過ぎると微細孔の径が大きくなり防水性が低下する。尚、該延伸加工は、防滑補強層11と基材層12とを積層した後に行っても良く、積層する前に行っても良い。
粘着層13は、共押出法等により基材層12と同時に形成してもよいが、基材層12形成後に粘着剤を塗布することにより形成してもよい。粘着剤を塗布により形成する方法は、塗布方法や塗布面積を調整することにより、粘着力を容易にコントロールすることができる。粘着剤としては、従来公知のものを使用すればよく、ホットメルト系粘着剤、アクリル系粘着剤等を使用するとよい。
本発明の床養生用シートは、図1に示すように、少なくとも一方の側縁部Sにおいて防滑補強層を備えず、基材層12及び粘着層13のみからなる。図1に示す床養生用シート10は、床養生用シートの両方の側縁部Sにおいて防滑補強層11を備えず、防滑補強層の側端部11αよりも基材層の側端部12αが突出している。防滑補強層11を備えない部分は、床養生用シート10を展張する際に重ね合わされる部分であり、その幅は3〜80cm程度、特に10〜50cm、更には15〜30cm程度が好ましい。該幅が狭すぎると確実に重ね合わせて施工することが困難となり、広すぎると床養生に大量のシートが必要となる。
図2は、一方の側縁部Sのみが防滑補強層21を備えない床養生用シート20の模式的断面図である。床養生用シート20を床の一方の側端から順次施工する場合は、床養生用シート20の一方の側縁部Sにのみ防滑補強層21を備えない部分があれば、床養生用シートの基材層22上に、隣り合うシートの粘着層23を重ねながら床養生用シートを展張することができる。
次に、本発明の床養生用シートの製造方法について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
初めに、防滑補強層と基材層との積層シートを製造する。該積層シートは、例えば、防滑補強層用シートと、これよりも幅の広い基材層用シートとを別々に用意した後、これらをドライラミネート用接着剤等を用いて貼り合わせることにより製造することができる。しかしながら生産性を考慮すると、以下の方法によることが望ましい。
図3(A)は防滑補強層/基材層の積層シートの製造方法を説明するための図である。図3(A)の製造方法では、防滑補強層用シート31aをキャスティングロール36へ導き、基材層用樹脂組成物32aをダイス35からキャスティングロール36上に押出し、基材層を製膜すると同時に防滑補強層とラミネートし、防滑補強層/基材層の積層シートを製造する。この際、基材層用樹脂組成物32aの幅が防滑補強層用シート31aの幅よりも広くなるように押し出し、基材層用樹脂組成物32aの側端部が防滑補強層用シート31aの側端部からはみ出すようにする。
基材層用樹脂組成物32aの側端部は、少なくとも一方において突出しておればよいが、両方において突出していることが好ましい。図3(B)は、両方において突出している防滑補強層/基材層の積層シートである。該積層シートをそのまま利用すれば、図1に示すような床養生用シートを得ることができる。
図3(C)に示す防滑補強層/基材層の積層シートは、防滑補強層31の一方の側端部のみから基材層32が突出している。該積層シートは、基材層用樹脂組成物32aを押し出す際に、該組成物32aを、防滑補強層形成用シート31aの一方の側端部のみからはみ出すように押し出すことにより製造ができるが、この場合、突出しない側の側端部αにおいて防滑補強層31と基材層32との面を揃えることが困難である。よって、図3(C)に示す積層シートは、図3(B)に示す、防滑補強層31の両方の側端部から基材層32が突出する防滑補強層/基材層の積層シートを製造した後、これをスリッター等で長さ方向と平行に2分割することにより製造することが望ましい。
次いで、防滑補強層/基材層の積層シートの基材層側に粘着層を形成する。粘着剤がホットメルト系粘着剤の場合は加温により、粘着剤がアクリル系粘着剤の場合は溶剤により、粘着剤の粘度を調整し、公知の塗工装置を用いて、積層シートの基材層側に塗布するとよい。
尚、粘着剤は基材層に直接塗布しても良く、後述する補強層等を介して塗布しても良い。
また防滑補強層/基材層の積層シートを2分割する場合、粘着剤の塗布は、2分割する前に行っても良く、2分割した後に行っても良いが、ハンドリング性を考慮すると、2分割後に粘着剤を塗布することが望ましい。
更に、該粘着層がホットメルト系粘着剤からなる場合は、前述したように粘着層を基材層と共押出することにより成形することもできる。
本発明の床養生用シートは、ロール巻にした際に、補強層を備えない側縁部において巻きが緩くなりやすい。巻が緩いと外部からフィルム間に埃や塵等が侵入し、粘着層の粘着力が低下する恐れがある。そこで本発明の床養生用シートをロール巻にした際には、該ロールの側縁部を加圧することが望ましい。加圧により、ロールの側縁において基材層表面と粘着層とが粘着し、埃や塵の侵入が防止される。
図4は、基材層42と粘着層43との間に補強層44を備える床養生用シート40の製造方法を表す説明図(A)及び該シート40の模式的断面図(B)である。人や資材の出入りが多い現場、施工期間の長い現場では、補強層44を備える床養生用シート40が好適に用いられる。該補強層44としては、前述した防滑補強層と同様のシートを用いることができる。
補強層44を備える床養生用シート41は、例えば、初めに防滑補強層用シート41a並びに補強層用シート44aをキャスティングロール46へ導き、基材層用樹脂組成物42aをダイス45から防滑補強層用シート41aと補強層用シート44aの間に押出すことにより、基材層を製膜すると同時に防滑補強層ならびに補強層とラミネートし、防滑補強層/基材層/補強層の積層シートを製造し、次いで該積層シートの補強層上に粘着剤を塗布することにより製造することができる。
尚、防滑補強層用シート41aは、補強層用シート44aよりも幅の狭いものを選定する。また基材層用樹脂組成物42aは防滑補強層用シート41aよりも広い幅で、補強層用シート44aと同等の幅となるように押し出す。基材層42と補強層44とは、側端部42a、44aにおいて面が揃っていることが好ましく、必要であれば積層シート製造後に両端部をスリット加工するとよい。
次に、図5に基づき、本発明の床養生用シートの展張方法を説明する。
まず初めに、床養生用シートを展張する領域の一辺に床養生用シートを展張する。図5(A)は、床養生用シートを一列のみ展張した状態を表す平面図であり、図5(B)はそのa−a’断面図である。図5に示す床養生用シートのように、一方の側縁部Sにおいてのみ防滑補強層51を備えない床養生用シート50は、該側縁部Sが次に床養生用シートを展張する側に位置するようにする。次いで、該側縁部Sを重ねしろとして、次の床養生用シートを展張する。図5(C)は床養生用シートを3列展張した状態を表す平面図であり、図5(D)はそのa−a’断面図である。防滑補強層51を備えない側縁部Sを重ねしろとし、床養生用シートを準じ展張し、床養生用シートで展張領域全体を覆うことができれば、展張は完了である。
10、20、40、50 床養生用シート(発明品)
60 床養生用シート(従来品)
11、21、31、41、51、61 防滑補強層
12、22、32、42、52、62 基材層
13、23、43、53、63 粘着層
11α 防滑補強層の側端部
12α 基材層の側縁部
31a、41a 防滑補強層用シート
32a、42a 基材層用樹脂組成物
44a 補強層用シート
35、45 ダイス
36、46 キャスティングロール

Claims (5)

  1. 少なくとも、表面に凹凸を有する防滑補強層、基材層、粘着層が順次積層された床養生用シートにおいて、
    前記防滑補強層の幅が前記基材層及び前記粘着層の幅よりも狭く、
    長さ方向の少なくとも一方または両方の側縁部が防滑補強層を備えないことを特徴とする床養生用シート。
  2. 長さ方向の一方の側縁部において前記防滑補強層の側端部と前記基材層の側端部とが面一になっており、長さ方向の他方の側縁部において前記防滑補強層の側端部よりも前記基材層の側端部が突出していることを特徴とする請求項1記載の床養生用シート。
  3. 防滑補強層用シートをキャスティングロールへ導き、基材層用樹脂組成物をダイスからキャスティングロール上へ押し出し、防滑補強層と基材層との積層シートを製造した後、該積層シートの基材層側に粘着層を形成する床養生用シートの製造方法において、
    基材層用樹脂組成物を防滑補強層用シート上に押し出す際に、基材層用樹脂組成物の幅が防滑補強層用シートの幅よりも広くなり、基材層用樹脂組成物の両方の側端部が防滑補強層用シートの側端部からはみ出すように押し出すことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の床養生用シートの製造方法。
  4. 前記防滑補強層と基材層との積層シートまたは該積層シートに粘着層を形成したものを、長さ方向と平行に2分割することを特徴とする請求項3記載の床養生用シートの製造方法。
  5. 請求項1または2記載の床養生用シートの展張方法であって、床養生用シートの側縁部に形成された防滑補強層を備えない部分を重ねしろとし、該重ねしろ上に隣り合う床養生用シートの側縁部の粘着層が接するように重ねることを特徴とする床養生用シートの展張方法。
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