JP2009041210A - 紙材及びそれを用いたコーナ材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙を主たる材料とする紙材であって、通常の紙よりも強度が高く、吸水による膨れや変形等が生じにくい紙材と、この紙材を用いて製作され、建物の壁装材の湿式施工にコーナー部の下地として使用するに適したコーナー材を提供すること。
【解決手段】 3枚以上の紙pを重ね合わせ、その紙と紙との間に樹脂層Jを一体に形成したことを特徴とする紙材Pと、この紙材を用いて製作したコーナー材。このコーナー材(1)は、所定の幅と厚みを有する紙材の左右中央部に、該紙材の中心線に沿って折り目(2)を形成し、この折り目の左右両側の平板部(3,4)には、表裏に貫通する複数の通孔(5)がそれぞれ分散穿孔されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通常の紙よりも強度が高く、水に濡れても変形しにくい紙材、及びこの紙材を材質とする壁面仕上げ用コーナー材に関するものである。
建物の壁面の仕上げは、石膏ボード等の壁材の表面に壁紙、布地、合成樹脂クロス等を張り付ける乾式仕上げ方法や、壁土、ケイソウ土、モルタル等を塗り付ける湿式仕上げ方法により行われている。この場合、壁材である石膏ボードの表面は凹凸が多いので、壁紙、布地、合成樹脂クロス等の壁装材を張り付ける場合は、予めパテ等で平坦な表面に仕上げてから貼着しているが、特に出隅部分や入隅部分等のコーナー部は、尖った稜線部分があるため、パテ等による先仕上げが困難であった。
建物の壁面の出隅部分を平坦に先仕上げするために、厚さ1ミリメ−トル以下、幅2ミリメ−トル以下の軟質合成樹脂製蝶番部の長手方向左右両側に、1ミリメ−トル以下の肉厚を有する硬質合成樹脂製の平板を一体に連結し、該平板には適数の孔を穿設したコーナー材が開発されている。このコーナー材は、蝶番部を建物のコ−ナ−部に当てがい、この部分を直角に屈曲させて左右両側の平板をそれぞれ壁面に接着剤で貼りつけることにより、該コーナー部の壁面を平坦化するものである。
上記従来のコーナー材は、出隅部分の凹凸の多い下地面を手軽に平坦化することができる便利なものであるが、折り曲げ用の蝶番部が薄くて柔らかい材質で作られているため、該蝶番部の強度が弱く、出隅に使用した時はコーナー部のエッジ部の強度が弱くなり、この部分に他の物体が衝突した時に容易に変形や損傷が生じるという問題点があった。また、これを入隅に使用した場合には、その上から壁装材を貼り着けた後、エッジ部にナイフで切り目を入れて壁装材の余分な部分を切り離す際に、軟弱な蝶番部自体が切り離されて、この部分に隙間ができてしまうという問題点があった。
上記のような蝶番部を設けず、硬質の平板をその長手方向に沿う中心線でほぼ直角に屈曲させた形状のものが実用化されている。このものは、合成樹脂を予め断面L型の屈曲形状に押し出し成形した後、該屈曲した両側の平板部にそれぞれ粘着テープ(両面テープ)を貼り付けて穿孔することにより製造されるが、平板部が互いに直角に屈曲したままであるので、一方の平板部へのテープ貼着や穿孔を行なう時に他方の平板部が邪魔になり、能率的にテープ貼着や穿孔を行うことができず、しかも製造工程が複雑になるという問題点があった。
これらの事情に鑑み、本願発明者は、上記従来のコーナー材の問題点を解決し、屈曲部の強度が高く、かつ製造が容易なコーナー材を開発し、特許出願している(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−140823号公報 特開2004−346611号公報
上記特許文献1に記載のコーナー材の実施品は、屈曲部の強度が高く、かつ製造が容易な断面L型のコーナー材である。しかしながら、平板部として合成樹脂板が使用されているので、強度が高く製造も容易であり、壁紙やクロス等の下地として使用するに適しているものの、水を吸収しないので、壁土、ケイソウ土、モルタル等を塗り付ける湿式仕上げ法を施工する場合は、コーナー材を介在させた部分と他の部分とで乾燥速度が異なり、表面に色むらが生じるという問題点があった。
一方、上記特許文献2に記載のコーナー材は、上記特許文献1に記載のコーナー材の問題点を解決するもので、紙シートを用いて製作したコーナー材である。このコーナー材は、材質が紙であるから、吸水性を備えており、しかもコストを低くでき、作業性も良好で、環境的にも好ましいと考えられる。
しかしながら、特許文献2に記載のコーナー材のように、紙で作ったコーナー材は、水を吸収することにより、強度が低下したり、膨れやソリ等の変形が生じることがあり、美麗な仕上げを得るのが難しいという問題点があった。そこで本発明は、通常の紙よりも強度が高く、しかも吸水による変形や強度の低下が生じにくい機能性紙材と、これを用いたコーナー材を提供することを課題としている。

上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。即ち、本発明にかかる紙材は、3枚以上の紙を重ね合わせ、その紙と紙との間に樹脂層を一体に形成したことを特徴としている。
また、本発明にかかるコーナー材は、所定の幅と厚みを有する紙シートの左右中央部に、該紙シートの中心線に沿って折り目を形成し、この折り目の左右両側の平板部には、表裏に貫通する複数の通孔をそれぞれ分散穿孔した壁面仕上げ用のコーナー材であって、前記紙シートとして、前記紙材を用いたことを特徴としている。
本発明に係る紙材は、複数の紙が重ね合わされ、その紙と紙との間に薄い樹脂層が形成されているので、普通の紙に比べて強度が高く、かりに吸水しても強度の低下や変形が生じにくい。このため、紙で作られる箱や板材等の構造材として使用するに適したものである。
また、この紙材を用いて製作したコーナー材は、主たる材質として紙を含むものであるから、湿式仕上げに際して、壁土等、壁材の水分が例えば通孔の内周面や表面等から吸収される。このため、他の部分と乾燥速度がそれほど変わらず、乾燥後の壁装材に色むら等が発生しにくい。さらに、紙と紙との間に薄い樹脂層が一体に形成されているので、通常の紙よりも高強度であり、吸水による変形等が生じにくい。しかも、適度の腰の強さを有していて、使い勝手がよく、下地の凹凸に対する適応性にすぐれ、湿式仕上げ材との付着性も良好である。
以下、本発明の実施の形態について具体例を挙げて説明する。
図1は、本発明の紙材の構成を模式的に表すもので、この紙材Pは、複数(図示例では4枚)の紙pが重ね合わされたもので、その紙pと紙pとの間に薄い樹脂層Jが形成されている。図1の図示例では、紙材の表面に樹脂等の被膜が形成されておらず、紙面が露出しているが、図2の図示例のように、塗布による薄い樹脂層Cを少なくとも片面に被膜として形成しておいてもよい。この場合、用途によっては、片面だけにこのような表面の樹脂被膜を形成してもよく、表裏両面に形成しておいてもよい。紙の材質としては、例えば一般紙やクラフト紙等、適度の強度を有するものが使用できる。再生紙を使用すれば、経済的である。また、紙の厚みは、用途によって適当なものを使用すればよいが、通常は、例えば0.1〜10mmの厚さのものが好ましい。
一方、樹脂層Jを形成する樹脂としては、紙との密着性にすぐれた樹脂であればよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を用いるのが好ましい。この樹脂を溶かした状態で紙と紙との間に流し込むことにより、積層された複数の紙と紙との間に樹脂層が形成された紙材Pが得られる。樹脂層Jの厚みは、10〜50μm程度とするのが好ましく、でき上がった紙材Pの厚みの2割程度が樹脂層とするのが好ましい。
本発明の紙材Pは、少なくともシート状の紙pを3枚以上重ね合わせるもので、薄い紙を3枚以上重ね、その間に薄い樹脂層を形成することにより、折り曲げ強度、耐引き裂き力等にすぐれながら、適度の変形能を備えた紙材が得られのである。そして、このような構成とすると、湿式仕上げ用のコーナー材として使用したときに適度の吸水性を示す。なお、重ね合わせる紙の数は、4〜10枚程度が好ましい。また、主たる材質が紙であるから、硬質のプラスチックよりも軟らかくてなじみやすい接触感がある。
なお、図2に示す紙材Pの表面には、上述の如く樹脂被覆Cが形成されているが、このように樹脂被覆Cを形成しておけば、その面の耐水性が向上し、表面の汚れや損傷を防止することができる。このような樹脂被覆Cを形成していない場合は、表面に簡単に印刷を施すことができる。また、少なくとも表裏いずれかの紙面が露出していれば、吸水性は向上する。なお、樹脂被覆C用の樹脂の材質は、上記樹脂層Jの材質と同じものでもよく、異なるものでもよい。
つぎに、この紙材Pを使用して製作したコーナー材について説明する。このコーナー材1は、図3に示すように、全体が所定厚みの細長い紙材Pで作られており、その幅方向の中央部に、長手方向に沿って折り目2が形成されている。折り目2は、図4に示すように、プレス成形により、断面凹状の筋として形成されている。図示例では、紙材Pの表裏両面に凹状の折り目2が形成されていて、いずれの側にも簡単に折り曲げることができるようになっているが、折り目2を片面だけに形成しておいてもよい。
上記折り目2の左右両側は、2枚の平板部3,4となっており、これら平板部3、4には、表裏に貫通する多数の円形の通孔5,…が規則正しく分散穿孔されている。この通孔5は施工時に表裏に塗られたパテや壁土等が平板部を挟んで一体化するための流通孔で、直径3〜5ミリメートル程度の円形孔とするのが好ましいが、角孔や異形の孔であってもよい。
このコーナー材1の幅は数十mm(例えば、折り目によって区分される一方の平板部の幅が30〜50mm程度)であり、厚みは0.5〜2mm程度とするのが好ましい。この厚みが大き過ぎると、他の部分に比べて仕上げ表面が盛り上がるので好ましくない。逆に薄過ぎると、強度(いわゆる腰の強さ)が不十分となり、使い勝手が悪くなる。また、水分を吸収するためには、ある程度厚みのある方が好ましい。コーナー材1の外縁部6は、図5に示すように、外に向かって徐々に肉厚が薄くなる断面楔状に形成されている。このため、壁装材の表面に段差が生じないが、場合によっては、このような形状にしなくてもよい。
コーナー材1の片面には、図4に示すように、全面にわたって粘着剤が塗布されている。そして、粘着剤を塗布する紙材Pの片面には、前記樹脂による被覆層Cが形成されていない。このように片面に粘着剤層9を設けておくと、壁材に取り付けるのが簡単であるので好ましいが、場合によっては、予め粘着剤層9を設けておかず、施工現場等で接着剤を塗布して貼り付けてもよい。なお、粘着剤層を設けておく場合は、その表面を離型紙10でカバーしておけばよい。
このコーナー材1は、長尺のベルト状に成形してロール状に巻いておき、現場で適当な長さに切り出して使用するのが便利である。
次に、このコーナー材1を用いて建物のコーナー部を平坦化する場合について例示すると、まず、ロール状に巻かれているコーナー材1を適当な長さに切断し、接着剤層をカバーしている被覆紙(離型紙)10を剥して接着剤層を露出させ、該露出した接着剤層を壁材に向けてコーナー部に貼り付ける。図7は出隅に使用する例を、また図8は入隅に使用する例をそれぞれ表す。このコーナー材1は、中央部に設けられている折り目2を中心として表裏いずれの側にも簡単に折り曲げることができるので、1種類のもので出隅でも入り隅でも使用することができる。
このコーナー材1を壁等のコーナー部に取り付けたら、必要に応じてパテ等を塗って平坦化し(パテを塗らなくてもよい場合が多い)、その上から湿式の壁仕上げ材30を塗り付ける。このコーナー材1の主たる材質は紙であるから、湿式の壁材もうまく接着一体化することができる。また、湿式壁仕上げ材の水分が、コーナー材に設けられている多数の通孔5の内周面等から吸収されるので、他の部分との間に乾燥速度の大きな相違がなくてすみ、色むらが生じにくい。
以上の説明から明らかなように、本発明にかかるコーナー材1は、湿式壁装材による仕上げ用として、優れたものである。このコーナー材を壁紙、クロス等、湿式以外の仕上げ用に使用できることは言うまでもない。
本発明に係る紙材は、紙を主たる材質とするものであるが、通常の紙よりも強度が大きいので、紙箱、板等の構成材料として好適に使用することができる。また、本発明のコーナー材は、建築の分野において、湿式壁装材による仕上げ用の下地として好適に使用できるものである。
本発明に係る紙材の構造を模式的に表す断面図である。 外面に樹脂被覆を施した例を模式的に表す断面図である。 本発明に係るコーナー材の1実施形態をあらわす平面図である。 その平板部の拡大断面図である。 平板部の外縁部の拡大断面図である。 折り目部分の拡大断面図である。 出隅に使用する場合の説明図である。 入り隅に使用する場合の説明図である。
符号の説明
1 コーナー材
2 折り目
3 平板部
4 平板部
5 通孔
9 粘着剤層
10 離型紙
P 紙材
p 紙
J 樹脂層

Claims (2)

  1. 3枚以上の紙を重ね合わせ、その紙と紙との間に樹脂層を一体に形成したことを特徴とする紙材。
  2. 所定の幅と厚みを有する紙シートの左右中央部に、該紙シートの中心線に沿って折り目を形成し、この折り目の左右両側の平板部には、表裏に貫通する複数の通孔をそれぞれ分散穿孔した壁面仕上げ用のコーナー材であって、前記紙シートとして、請求項1に記載の紙材のシートを用いたことを特徴とするコーナー材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5628405B1 (ja) * 2013-11-28 2014-11-19 キョーセー株式会社 壁コーナ用下地材
JP2016075086A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 ヤヨイ化学工業株式会社 下地コーナー材

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