JPH05160421A - 有機太陽電池 - Google Patents

有機太陽電池

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JPH05160421A
JPH05160421A JP3313109A JP31310991A JPH05160421A JP H05160421 A JPH05160421 A JP H05160421A JP 3313109 A JP3313109 A JP 3313109A JP 31310991 A JP31310991 A JP 31310991A JP H05160421 A JPH05160421 A JP H05160421A
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solar cell
organic solar
oxytitanium phthalocyanine
photoconductive layer
organic
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Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Hideyuki Takai
秀幸 高井
Itaru Yamazaki
至 山▲崎▼
Tetsuo Kanamaru
哲郎 金丸
Masato Tanaka
正人 田中
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 [目的]安価で大面積の有機太陽電池を提供すること、
また、可視光から長波長にかけての広い範囲の光に対し
て、高い光電変換効率を有する有機太陽電池を提供する
ことである。 [構成]有機光導電層を二つの電極ではさみサンドイッ
チ構造とした有機太陽電池において、該有機光導電層が
CuKaX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°が
9.0°、14.2°、23.9°、27.1°に強い
ピ−クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有
することを特徴とする有機太陽電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は有機太陽電池に関し、詳
しくは特定の結晶形を有するオキシチタニウムフタロシ
アニンを用いた有機太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は従来その光電変換効率の高さ
から、シリコン、CdS、CdTe、CdAsなどの無
機半導体が用いられてきた。これらの変換効率は例えば
シリコンを用いた場合には12〜15%にも達する。し
かしながら、これら無機半導体を用いた太陽電池は生産
コストが非常に高くなるという問題点を有している。
【0003】有機太陽電池は有機光導電性材料を蒸着し
たり、あるいはその溶液または分散液を塗布すること
で、容易に大面積の薄膜作成が可能であり、生産コスト
の低減がはかれる。これまで有機太陽電池に用いられる
有機太陽電池材料としてはクロロフィルなどの天然色
素、メロシアニン、フタロシアニンなどの合成色素、顔
料、ポリアセチレンなどの導電性高分子材料あるいはそ
れらの複合材料などが知られており、これらの材料は大
面積の薄膜層を安価に作成できる利点を有している反
面、光電変換効率が非常に低いため、実用化には至って
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大面
積の薄膜層を安価に作成でき、従来に比べて光電変換効
率の高い有機太陽電池を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機光導電層
を二つの電極ではさみサンドイッチ構造とした有機太陽
電池において、該有機光導電層がCuKaX線回折にお
けるブラッグ角2θ±0.2°が9.0°、14.2
°、23.9°、27.1°に強いピ−クを有するオキ
シチタニウムフタロシアニンを含有することを特徴とす
る有機太陽電池から構成される。
【0006】本発明において、オキシチタニウムフタロ
シアニン結晶は図1および図2に示すように、CuKa
X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の9.
0°、14.2°、23.9°および27.1°の位置
に強いピ−クを示す。上記ピ−クはピ−ク強度の強い上
位4点をとったものであり、主要なピ−クとなってい
る。図1および図2のX線回折図において特徴的なこと
は、上記4点のピ−クのうち、27.1°のピ−クが一
番強く、9.0°のピ−クが二番目に強い。また17.
9°の位置に上記4点より弱いピ−ク、さらに弱いピ−
クが13.3°の位置にある。また10.5°〜13.
0°、14.8°〜17.4°および18.2°〜2
3.2°の範囲には実質的にピ−クがない。
【0007】なお、本発明においてX線回折のピ−ク形
状は、製造時における条件の相違によって、また、測定
条件などによって、僅かではあるが異なり、例えば各ピ
−クの先端部はスプリットする場合もありうる。図1の
場合には、8.9°のピ−クの山は9.4付近に、また
14.2°のピ−クの山は14.1°付近に別のスプリ
ットしたピ−クが見られる。
【0008】オキシチタニウムフタロシアニンの構造は
下記一般式で示される。
【化1】 式中、X1、X2、X3、X4はClまたはBrを示し、
k、m、n、qは0〜4の整数である。
【0009】オキシチタニウムフタロシアニンは、常法
に従い、例えばo−フタロジニトリルと四塩化チタンを
d−クロルナフタレンなどの溶剤中で150〜300℃
で反応させ、得られたジクロロチタニウムフタロシアニ
ンを加水分解することで容易に合成できる。
【0010】本発明において用いるオキシチタニウムフ
タロシアニンの結晶形は、上記のようにして得られたオ
キシチタニウムフタロシアニンをアシッドペ−スティン
グ法により、一旦、非晶質の水ペ−ストとし、これを飽
和炭化水素系溶剤あるいはエ−テル系溶剤中でミリング
処理することによって得られる。飽和炭化水素系溶剤と
しては2位置にメチル基を置換していてもよい、直鎖部
分の炭素数が5〜12の脂肪族直鎖飽和炭化水素系溶剤
として、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン、
n−デカン、n−ドデカン、2−メチルペンタン、2−
メチルオクタンなどが挙げられ、エ−テル系溶剤として
はジメチルエ−テル、ジエチルエ−テル、n−プロピル
エ−テル、n−ブチルエ−テル、iso−ブチルエ−テ
ル、t−ブチルエ−テル、n−アミルエ−テル、n−ブ
チルメチルエ−テル、n−ブチルエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルセロソルブまた
はエチルセロソルブなどが挙げられる。ミリング装置は
ペイントシェ−カ−、サンドミル、ボ−ルミルなどが用
いられ、分散メディアとしてはガラスビ−ズ、スチ−ル
ビ−ズ、アルミナビ−ズ、ジルコニアビ−ズなどが用い
られる。
【0011】次に本発明のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の製造例を示す。 製造例1 α−クロルナフタレン100g中、o−フタロジニトリ
ル5.0g、四塩化チタン2.0gを180℃にて5時
間加熱撹拌した後、50℃まで冷却して析出した結晶を
ろ別、ジクロロチタニウムフタロシアニンを得た。次に
これを100℃に加熱したN,N−ジメチルホルムアミ
ド100ミリリットルで5回撹拌下洗浄し、次いで60
℃のメタノ−ル100ミリリットルで2回洗浄を繰り返
し、ろ別し乾燥した。収量4.3g 元素分析値(C32168OTi) C H N Cl 計算値(%) 66.68 2.80 19.44 0.00 実測値(%) 66.50 2.99 19.42 0.47
【0012】次に、上記結晶を濃硫酸150gに溶解
し、5℃の脱イオン水1500ミリリットル中に撹拌下
で滴下して再析出させてろ過し十分に水洗した後、非晶
質のオキシチタニウムフタロシアニンを得た。この非晶
質のオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図を図
3に示す。
【0013】次に、このオキシチタニウムフタロシアニ
ンの水ペ−スト10g(固形分25%)にテトラヒドロ
フラン50gを加え、1mmφのガラスビ−ズとともに
ペイントシェ−カ−でミリング処理を室温(22℃)下
で20時間行った。この分散液より固形分を取り出し、
メタノ−ルで十分に洗浄、乾燥して本発明のオキシチタ
ニウムフタロシアニンの結晶を得た。収量2.2g。こ
のオキシチタニウムフタロシアニン結晶のX線回折図を
図1に示す。また、この結晶のKBrペレットを調製
し、赤外吸収スペクトルを測定した結果を図4に示す。
この結晶をn−ブチルエ−テル中に分散した分散液で測
定したUV吸収スペクトルの結果を図5に示す。
【0014】製造例2 製造例1で得た非晶質のオキシチタニウムフタロシアニ
ンの水ペ−スト10gにn−オクタン50gを加え、製
造例1と同様にして本発明のオキシチタニウムフタロシ
アニン結晶を得た。収量2.0g。このX線回折図を図
2に示す。
【0015】なお、本発明におけるX線回折図の測定は
CuKa線を用いて次の条件により行った。 使用測定機:理学電器(株)製X線回折装置、RAD−
Aシステム X線管球:Cu 管電圧:50kV 管電流:40mA スキヤン方法:2θ/θスキヤン スキヤン速度:2deg./min サンプリン間隔:0.020deg. スタ−ト角度(2θ):3deg. ストップ角度(2θ):40deg. ダイバ−ジエンススリツト:0.5deg. スキヤツタリングスリツト:0.5deg. レシ−ビングスリツト:0.3mm 湾曲モノクロメ−タ−使用
【0016】本発明の有機太陽電池の構成について説明
すると、本発明の有機太陽電池は前述の特定の結晶形の
オキシチタニウムフタロシアニンを含む光導電層を二つ
の電極ではさみサンドイッチ構造となっている。一方の
電極は光を入射させるため透明性となっている。両電極
とも単独で使用されてもよいし、支持体あるいは保護層
が設けられてもよい。図9〜12に基本的な構成の例を
示す。図中、1は保護層、2は透光性電極、3は有機光
導電層、4は対向電極、5は支持体である。
【0017】前記光導電層は前述のオキシチタニウムフ
タロシアニンを単体もしくは後記の適当な樹脂とともに
有機溶剤中に分散し、これを塗布することによって形成
される単層型が用いられる。この場合、用いられる樹脂
としてはアクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステ
ル、ポリカ−ボネ−ト類、ポリアリレ−ト、ポリスルホ
ン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン、アルキド樹脂、ポリアセタ−ル、ポリビニルカル
バゾ−ル、フェノキシ樹脂、ポリビニ−ルブチラ−ル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリルコポリマ−などが挙
げられる。また、分散溶剤は顔料の分散性と上記樹脂に
対する十分な溶解性を考慮して選択する必要がある。用
いられる溶剤としてはテトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサンなどのエ−テル類、シクロヘキサノン、メチル
エチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル類、メタノ−ル、エタノ−ルなどのアル
コ−ル類、クロロホルム、塩化メチレンなどの脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類などが挙げられる。分散はボ−ルミ
ル、サンドミル、ペイントシェイカ−、アトライタ−、
ロ−ルミル、ホモジナイザ−、超音波などの方法で行
う。上記において、顔料と樹脂の比率は重量比10/2
〜2/10が適当であり、好ましくは重量比10/4〜
5/10である。
【0018】前記光導電層には、発生した電荷の移動効
率を向上させる目的で、後記電荷輸送性の添加剤を添加
することができる。添加剤の量は顔料に対し1〜500
%、好ましくは5〜200%である。光導電層の膜厚は
0.05〜10μmが適当であり、好ましくは0.1〜
5μmである。光導電層が薄い場合、光吸収量が小さく
なるとともに電極間のピンホ−ルを起こす可能性があ
り、また厚い場合にはキヤリアの失活により変換効率が
低下する。
【0019】本発明における光導電層は単層型の他、前
述のオキシチタニウムフタロシアニン結晶を含有する電
荷発生層と電荷輸送性の添加剤を含む電荷輸送層に機能
分離された積層型でもよい。積層型の場合、電荷発生層
の膜厚は10μm以下、好ましくは0.1〜5μmが好
ましい。
【0020】電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積
層され、電荷発生層からキヤリアを受け取り、これを輸
送する機能を有している。電荷輸送層は電荷輸送性の添
加剤を必要に応じて適当な結着樹脂とともに溶剤中に溶
解し、これを塗布することによって形成される。膜厚は
10μm以下、好ましくは0.01〜3μmである。電
荷輸送性の添加剤には電子輸送物質と正孔輸送物質があ
り、電子輸送物質としては、例えば2,4,7−トリニ
トロフルオレン、2,4,5,7−テトラニトロフルオ
レノン、テトラシアノキノジメタンなどの電子受容性物
質やこれら電子受容性物質を高分子化したものが挙げら
れる。正孔輸送物質としてはピレン、アントラセンなど
の多環芳香族化合物、カルバゾ−ル、インド−ル、イミ
ダゾ−ル、オキサゾ−ル、チアゾ−ル、オキサジアゾ−
ル、ピラゾ−ル、ピラゾリン、チアジアゾ−ル、トリア
ゾ−ルなどの複素環化合物、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチルデン−9−エチルカ
ルバゾ−ルなどのヒドラゾン系化合物、α−フェニル−
4’−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、5−[4
−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン]−5H−ジ
ベンゾ[a,d]−ジクロヘプテンなどのスチリル系化
合物、ベンジジン系化合物、トリアリ−ルメタン系化合
物、トリフェニルアミンあるいはこれらの化合物からな
る基を主鎖または側鎖に有するポリマ−(例えばポリ−
N−ビニルカルバゾ−ル、ポリビニルアントラセンな
ど)が挙げられる。また、他の添加剤の例としてはp−
ベンゾキノン、テトラシアノキノジメタン、ヨウ素、リ
ン酸などが挙げられる。
【0021】用いられる溶剤としてはテトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどのエ−テル類、シクロヘキ
サノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類、トルエン、キシレ
ン、クロロベンゼンなどの芳香族類、メタノ−ル、エタ
ノ−ルなどのアルコ−ル類、クロロホルム、塩化メチレ
ンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどのアミド類などが挙げられ、前述の
樹脂とともに電荷輸送層を形成する。
【0022】光導電層と対向電極との密着性を良くする
ために、必要に応じて両者の間に接着層を設けることが
できる。接着層に用いられる樹脂としてはポリビニルア
ルコ−ル、ポリ−N−ビニルイミダゾ−ル、ポリエチレ
ンオキシド、エチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、エ
チレン−アクリル酸コポリマ−、カゼイン、ポリアミ
ド、共重合ナイロン、ポリウレタン、ニトロセルロ−ス
などが知られる。これらは、それぞれに適した溶剤に溶
解されて支持体上に塗布される。膜厚は0.01〜5μ
m程度である。
【0023】支持体としては、特に材料を限るものでは
なく、アルミニウム、ステンレスなどの金属あるいは合
金、紙、プラスチックなど、用途、使用、形状に合わせ
て多種多様の材料が使用可能である。支持体側から光照
射する場合には、支持体が透明性である必要があり、ガ
ラス、透明プラスチックなどが有用である。
【0024】電極としては、導電性を有するものであれ
ばよく、導電性高分子、金属や合金、ITOなどの酸化
物など種々の導電材料が使用可能である。ただし、ここ
で少なくとも光照射側の導電層に関しては透光性が必要
であるため、金属の半透明薄膜、透明導電性酸化物など
の透光性を有するものを用いる必要がある。
【0025】保護層としては、太陽電池の変換効率を損
なわないために、可視光に対し、少なくとも60%以上
の透過率、好ましくは80%以上の透過率を有している
ものであればいずれのものでもよい。
【0026】
【実施例】実施例1 100×100[mm]のガラス板にITO電極(スズ
をド−プした酸化インジウム)を真空蒸着法により設け
た。このITO電極の780nm光に対する透過率は6
8%であった。
【0027】次に、前記製造例1で得られた結晶形のオ
キシチタニイウムフタロシアニン4部(重量部、以下同
様)とポリビニルブチラ−ル1部をシクロヘキサノン1
00部に添加し、1mmφのガラスビ−ズを用いたサン
ドミルで1時間分散し、これに100部のメチルエチル
ケトンを加えて希釈し、これをITO電極上に浸漬塗布
し、80℃で10分間乾燥して、膜厚0.5μmの光導
電層を形成した。
【0028】次いで、前記光導電層上に、20×20
[mm]の金電極をスパッタ法によって蒸着し、有機太
陽電池を作成した。
【0029】作成した有機太陽電池に、ハロゲンランプ
を光源とした単色光(780nm、10.8μW/cm
2)をITO電極側より照射しながら両電極に50mV
/秒で掃引されるランプ波を印加して、電流−電圧特性
を測定した。その結果、解放端電圧(VOC)0.99
V、短絡光電流(ISC)1.25μA/cm2 および
Fill Factor(ff)0.24であった。ま
た、電極の透過率を補正した780nmにおけるこの電
池の光電変換効率(η)は3.2%であった。
【0030】実施例2 ビスフェノ−ルZ型ポリカ−ボネ−ト1部をシクロヘキ
サノン68部に溶解し、この溶液に前記製造例2で得ら
れた結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン3部を混
合し、サンドミルで1時間分散を行った後、ビスフェノ
−ルZ型ポリカ−ボネ−ト1部と下記構造式で示す正孔
輸送物質5部を溶解し、
【化2】 さらに、テトラヒドロフラン40部、ジクロルメタン4
0部を加えて希釈して塗料を調製した。この塗料をスプ
レ−塗布法にて、実施例1と同様のITO電極上に塗布
し、乾燥後の膜厚0.3μmの光導電層を形成した。次
いで、該光導電層上に35×35[mm]の金電極をス
パッタ法によって蒸着し、有機太陽電池を作成した。
【0031】作成した有機太陽電池に、実施例1と同様
の光照射実験を行い、以下の結果を得た。 VOC:0.94V ISC:1.79μA/cm2 ff:0.36 η:6.3%
【0032】実施例3 100×100[mm]のガラス板に金電極をスパッタ
法により設けた。
【0033】次に、下記構造式で示す正孔輸送物質15
部と
【化3】 ビスフェノ−ルZ型ポリカ−ボネ−ト10部をクロロベ
ンゼン400部に溶解した溶液を調製し、金電極上にマ
イヤ−バ−により塗布した。これを110℃で20分間
乾燥して膜厚0.2μmの電荷輸送層を形成した。
【0034】次に、実施例1と同様にして調製したオキ
シチタニウムフタロシアニンの分散液を前記電荷輸送層
上にマイヤ−バ−により塗布し、110℃で10分間乾
燥して膜厚0.2μmの光導電層を形成した。次いで該
光導電層上に30×30[mm]の半透明アルミニウム
電極(670nm光に対する透過率15%)を真空蒸着
法により形成し、有機太陽電池を作成した。
【0035】作成した有機太陽電池に、ハロゲンランプ
を光源とした単色光(670nm、9.1μW/c
2)を半透明アルミニウム電極側より照射して、実施
例1と同様の方法で実験を行った。結果を示す。 VOC:0.90V ISC:1.75μA/cm2 ff:0.29 η:14.1%
【0036】
【発明の効果】本発明の有機太陽電池は光導電層に特定
の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンを含有せし
めたことにより、安価で大面積の有機太陽電池を可能と
し、また、可視光から長波長にかけての広い範囲の光に
対して高い光電変換効率を有するという顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で合成した本発明の特定結晶形のオキ
シチタニウムフタロシアニンのX線回折図である。
【図2】製造例2で合成した本発明の特定結晶形のオキ
シチタニウムフタロシアニンのX線回折図である。
【図3】非晶質のオキシチタニウムフタロシアニンのX
線回折図である。
【図4】本発明の特定結晶形のオキシチタニウムフタロ
シアニンの赤外吸収スペクトル図(KBr法)である。
【図5】本発明の特定結晶形のオキシチタニウムフタロ
シアニンのUV吸収スペクトル図である。
【図6】本発明の有機太陽電池の基本的な構成の1例で
ある。
【図7】本発明の有機太陽電池の基本的な構成の1例で
ある。
【図8】本発明の有機太陽電池の基本的な構成の1例で
ある。
【図9】本発明の有機太陽電池の基本的な構成の1例で
ある。
【符号の説明】
1 保護層 2 透光性電極 3 有機光導電層 4 対向電極 5 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 哲郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機光導電層を二つの電極ではさみサン
    ドイッチ構造とした有機太陽電池において、該有機光導
    電層がCuKaX線回折におけるブラッグ角2θ±0.
    2°が9.0°、14.2°、23.9°、27.1°
    に強いピ−クを有するオキシチタニウムフタロシアニン
    を含有することを特徴とする有機太陽電池。 【0001】
JP3313109A 1991-11-01 1991-11-01 有機太陽電池 Pending JPH05160421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3313109A JPH05160421A (ja) 1991-11-01 1991-11-01 有機太陽電池

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0766436A (ja) * 1993-08-24 1995-03-10 Ricoh Co Ltd 有機光起電力素子
JP2008243841A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Univ Of Yamanashi 組成物、光導電体薄膜及び光導電体素子

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