JPH05152595A - 有機太陽電池 - Google Patents

有機太陽電池

Info

Publication number
JPH05152595A
JPH05152595A JP3315237A JP31523791A JPH05152595A JP H05152595 A JPH05152595 A JP H05152595A JP 3315237 A JP3315237 A JP 3315237A JP 31523791 A JP31523791 A JP 31523791A JP H05152595 A JPH05152595 A JP H05152595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
resin
layer
organic
max
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3315237A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Shintetsu Go
信哲 呉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3315237A priority Critical patent/JPH05152595A/ja
Publication of JPH05152595A publication Critical patent/JPH05152595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/141Organic polymers or oligomers comprising aliphatic or olefinic chains, e.g. poly N-vinylcarbazol, PVC or PTFE
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]変換効率や繰り返し使用時の安定性に優れた有
機太陽電池を提供すること。 [構成]光導電層が下記アセタ−ル構造部分を有するポ
リビニルアセタ−ル樹脂を含有する有機太陽電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は有機太陽電池に関し、詳
しくは特定の構造の樹脂を含有する光導電層を有する有
機太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は典型的には、その高い変換効
率から無機半導体の単結晶にpn接合を形成させたもの
が用いられてきた。これらの変換効率は、例えばシリコ
ンを用いた場合には12〜15%にも達する。しかし、
これら無機半導体単結晶を用いた太陽電池では単結晶作
製、ド−ピングプロセスなど多くのプロセスが電池作製
に必要であるため、生産コストが非常に高くなるという
問題があるため、民生用には適さなかった。このような
太陽電池の生産コストの低減のため、蒸着やキャスティ
ングなどにより容易に薄膜作製が可能な有機光導電体や
有機半導体を用いた有機太陽電池が研究されてきた。有
機太陽電池材料としてはクロロフィルなどの天然色素、
メロシアニン、フタロシアニンなどの合成色素、顔料、
ポリアセチレンなどの導電性高分子材料あるいはそれら
の複合材料などが知られており、これらの材料を真空蒸
着やキヤスト法によって薄膜化して得られる有機太陽電
池が提案されてきた。しかしながら、これまで多数提案
された有機太陽電池では光電変換効率が非常に低く、さ
らに強い光照射下においては効率が低下する傾向が強い
ため、実用化には程遠い状況であった。
【0003】従来の発明例としてはクリスタルバイオレ
ットを用いたUSP3844843、同300900
6、同3057947やメロシアニン染料層を用いた特
開昭51−122389号公報、特開昭53−1317
82号公報やフタロシアニン蒸着層またはオバレンなど
の電子供与体層とピリリウム系染料などの電子受容体層
を積層した特開昭54−27787号公報、特開昭60
−201672号公報やピリリウム系染料とポリカ−ボ
ネ−トから生成する共晶錯体層を用いた特開昭54−2
7387号公報やn型シリコンとp型ド−プされたポリ
アセチレン薄膜を積層した特開昭55−130182号
公報、特開昭55−138879号公報などが挙げられ
るが、いずれの発明においても効率の低さから実用化に
は至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は安価で
太陽光程度の強い光照射下においても光電変換効率が高
く、連続使用安定性の高い有機太陽電池を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は光導電層が下記
一般式(1)で示す構造を有する樹脂を含有することを
特徴とする有機太陽電池から構成される。 一般式(1)
【化2】 式中、R1、R2、R3、R4およびR5は水素原子、ハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基またはシア
ノ基を示し、それぞれが同一でも異なっていてもよい。
ただし、R1、R2、R3、R4およびR5が同時に全て水
素原子である場合を除く。
【0006】一般に、有機光導電材料においては光照射
での光電変換の際の量子効率は個々の分子の配列状態に
強く依存する。従って、有機光導電材料を太陽電池に用
いる場合にも、ある特定の結晶形の有機光導電材料を用
いることが太陽電池の変換効率を上げる上で非常に重要
となる。前述のように有機光導電材料の薄膜を得る方法
として真空蒸着、有機材料溶液のキヤストのディッピン
グや有機材料粒子の分散液のキヤストのディッピングな
どがある。しかし、ここで有機材料の真空蒸着では目的
の結晶形を選択的に得ることは非常に困難であり、目的
の結晶形を得るためには後処理などの複雑な工程を必要
とすることが多い。また、安価で大面積の有機太陽電池
を作製するという視点から考えて装置コストの高い工程
の複雑な真空蒸着はキヤスト法やディッピング法と比較
して不利な点が多い。また、有機材料の溶液系でのキヤ
ストやディッピングでは前述の真空蒸着と同様に所望の
結晶形の有機光導電材料薄膜を得ることが非常に困難で
あり、従って、これを太陽電池とした場合には高い変換
効率は得られないのが現状である。ここで所望の結晶形
の有機光導電材料を得るという目的から、あらかじめ種
々の処理により得た所望の結晶形の有機光導電材料微粒
子と結着樹脂の分散液を用いてキヤスト法やディッピン
グ法によって薄膜を得る方法が注目される。しかし、単
に有機光導電材料の結晶微粒子を結着樹脂中に分散した
膜を太陽電池として用いた場合には光照射によって生じ
た光キヤリアが結着樹脂にトラッピングされ、良好な変
換効率や良好な連続安定性が得られなかった。
【0007】本発明は前記一般式(1)で示す構造を有
するポリビニルアセタ−ルを光導電層に使用することに
よって顕著な変換効率の向上、繰り返し使用時の安定性
が認められる。これは有機光導電材料の結晶微粒子と電
子受容性置換基であるハロゲン原子、トリフルオロメチ
ル基、ニトロ基またはシアノ基を有する上記ポリビニル
アセタ−ルとの電子的相互作用による光キヤリア生成効
率の向上に起因するものと考えられる。即ち、本発明に
用いられるポリビニルアセタ−ルも1種の電子受容性物
質として作用し、光キヤリア発生物質である有機光導電
材料との電子的相互作用でキヤリアの解離効率が促進さ
れ、かつ、キヤリアの再結合が抑制されることによって
自由キヤリアの生成に有利に作用していると考えられ
る。
【0008】図1に本発明の太陽電池の基本的な構成例
を示す。図中、透光性導電層1の側から光照射を行う
が、基体4の側から光照射を行うことも可能である。な
お、その場合には導電層1が透光性である必要はない。
また本発明において、対向電極3と光導電層2との密着
性向上のため2と3の層間に下引き層を設けることもで
きる。
【0009】本発明の太陽電池を製造する場合、基体
は、特に材料を限られるものではなくアルミニウム、ス
テンレスなどの金属あるいは合金、紙やプラスチックな
ど用途、使用、形状に合わせて多種多様な材料が使用可
能である。ただし、基体側から光照射する場合には基体
が透光性である必要があり、この場合にはガラス、透明
プラスチックなどが有用である。
【0010】導電層としては導電性を有するものであれ
ばよく、導電性高分子、金属、ITOなどの酸化物など
種々の導電材料が使用可能である。ただし、ここで少な
くとも光照射側の導電層に関しては透光性が必要である
ため、金属の半透明薄膜、透明導電性酸化物などの透光
性を有するものを用いる必要がある。
【0011】下引き層の材料としてはカゼイン、ポリビ
ニルアルコ−ル、ニトロセルロ−ス、ポリアミド(ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロ
ン、アルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン
などによって形成できる。膜厚は5μm以下、特には
0.01〜1μmが好ましい。
【0012】一般式(1)で示す構造を有するポリビニ
ルアセタ−ルは重量平均分子量が10,000〜1,0
00,000、特には100,000〜500,000
が好ましい。また、アセタ−ル化度は50モル%以上、
特には70〜90モル%が好ましい。さらに、前記ポリ
ビニルアセタ−ルの原料としてポリビニルアルコ−ルの
ケン化度は85%以上であることが好ましい。
【0013】一般式(1)で示す構造を有するポリビニ
ルアセタ−ルはポリビニルアルコ−ルと対応するアルデ
ヒドと有機溶媒中、酸触媒の存在下で合成される。有機
溶媒としてはメタノ−ル、エタノ−ル、2−メトキシエ
タノ−ルなどのアルコ−ル類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエ−テル類、トルエン、クロルベンゼン
などの芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロルメタ
ン、1,2−ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メチル
エチルケトン、アセトンなどのケトン類、ジメチルホル
ムアミドおよびアセトニトリルなどが挙げられる。酸触
媒としては塩酸、硫酸などの鉱酸およびp−トルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸などのスルホン酸類が挙
げられる。
【0014】以下に一般式(1)で示す構造を有するポ
リビニルアセタ−ルの代表例をそのアセタ−ル構造部分
について表1および2に例示する。
【表1】
【表2】
【0015】合成例 フラスコ内に1,2−ジクロルエタン60ミリリットル
を入れ、ポリビニルアルコ−ル(重合度1000、ケン
化度98.5%、(株)クラレ製)3.5gとp−フル
オロベンズアルデヒド20gを加えた後、濃塩酸0.6
ミリリットルを滴下し、40〜45℃で約8時間加熱撹
拌した。反応後、水酸化ナトリウム0.3gを2リット
ルのメタノ−ルに溶かした液に反応液を滴下した。析出
した樹脂を濾別し、1,2−ジクロルエタン100ミリ
リットルに樹脂を溶かし、再度、2リットルのメタノ−
ル中に滴下し樹脂を析出させた。析出した樹脂を濾別
し、減圧乾燥して白色の綿状樹脂である樹脂例1のポリ
ビニルアセタ−ル樹脂6.1gを得た。この樹脂のアセ
タ−ル化度を日本工業規格K6728(ポリビニルブチ
ラ−ル試験方法)記載の方法に準じて測定したところ、
アセタ−ル化度は81%であった。
【0016】本発明における光導電層は光キヤリア発生
物質を含有する電荷発生層と光キヤリア輸送物質を含有
する電荷輸送層に機能分離された積層型でも、光キヤリ
ア発生物質と光キヤリア輸送物質を同一層に含有する単
層型あるいは光キヤリア発生物質のみを含有する単層型
でもよい。また、積層型の場合、本発明に用いられるポ
リビニルアセタ−ル樹脂は少なくとも電荷発生層に含有
されていることが好ましい。
【0017】本発明に用いられるポリビニルアセタ−ル
樹脂は光導電層に対して1〜90重量%含有されている
こと、特には10〜50重量%含有されていることが好
ましい。
【0018】また、本発明に用いられるポリビニルアセ
タ−ル樹脂は他の樹脂と共に用いてもよい。他の樹脂と
してはポリビニルブチラ−ル、ポリビニルベンザ−ル、
ポリアリレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステル、フ
ェノキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポ
リアミド、ポリウレタン、ポリスチレンおよびアクリロ
ニトリル−スチレンコポリマ−などあるいはポリ−N−
ビニルカルバゾ−ルやポリビニルアントラセンなどの有
機光導電性ポリマ−などが挙げられる。
【0019】本発明に使用される光キヤリア発生物質と
してはモノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ系顔
料、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどの
フタロシアニン系顔料、インジゴ、チオインジゴなどの
インジゴ系顔料、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド
などのペリレン系顔料、アントアントロン、ピレンキノ
ンなどの多環キノン系顔料、スクワリリウム系色素、ピ
リリウム、チオピリリウム塩類、トリフェニルメタン系
色素などが挙げられる。
【0020】光キヤリア輸送物質は電子輸送物質と正孔
輸送物質があり、電子輸送物質としては、例えば2,
4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テ
トラニトロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキ
ノジメタンなどの電子受容性物質やこれら電子受容性物
質を高分子化したものがある。正孔輸送物質としては、
例えばピレン、アントラセンなどの多環芳香族化合物、
カルバゾ−ル、インド−ル、イミダゾ−ル、オキサゾ−
ル、チアゾ−ル、オキサジアゾ−ル、ピラゾ−ル、ピラ
ゾリン、チアジアゾ−ル、トリアゾ−ルなどの複素環化
合物、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−
ジフェニルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾ−ルなどのヒド
ラゾン系化合物、α−フェニル−4’−N,N−ジフェ
ニルアミノスチルベン、5−[4−(ジ−p−トリルア
ミノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]−ジ
クロロヘプテンなどのスチリル系化合物、ベンジジン系
化合物、トリアリ−ルメタン系化合物、トリフェニルア
ミンあるいはこれらの化合物からなる基を主鎖または側
鎖に有するポリマ−(例えばポリ−N−ビニルカルバゾ
−ル、ポリビニルアントラセンなど)が挙げられる。
【0021】溶剤としてはテトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサンなどのエ−テル類、シクロヘキサノン、メ
チルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類、トルエン、キシレン、クロロベ
ンゼンなどの芳香族化合物、メタノ−ル、エタノ−ルな
どのアルコ−ル類、クロロホルム、塩化メチレンなどの
脂肪族ハロゲン化炭化水素、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類などが挙げられる。
【0022】積層型の場合、電荷発生層の膜厚は10μ
m以下、特には0.1〜5μmが好ましい。電荷輸送層
は電荷発生層の上または下に積層され、電荷発生層から
キヤリアを受け取りこれを輸送する機能を有している。
電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて適当な結着樹
脂と共に溶剤中に溶解し、これを塗布することによって
形成される。膜厚は10μm以下、特には0.1〜5μ
mが好ましい。単一層型の場合、感光層の膜厚は20μ
m以下、特には0.1〜10μmが好ましい。
【0023】上述の光導電層および下引き層は任意の塗
布方法、例えば浸漬法、スプレ−コ−ティング法、スピ
ンナ−コ−ティング法、ビ−ドコ−ティング法、ブレ−
ドコ−ティング法、ビ−ムコ−ティング法などによって
塗布することができる。
【0024】
【実施例】実施例1 100×100〔mm〕のガラス板に半透明アルミニウ
ム導電層(600nm光の透過率77%)を真空蒸着法
により作成した。
【0025】次に下記構造式のジスアゾ顔料5gに
【化3】 シクロヘキサノン90gを加えてサンドミルで20時間
分散した。さらにこの液に樹脂例1のポリビニルアセタ
−ル樹脂2gをシクロヘキサノン20gに溶かした液を
加えて、さらに2時間分散した。この分散液にメチルエ
チルケトン200gを加えて希釈し、先に形成した導電
層上に膜厚が0.5μmとなるようにマイヤ−バ−で塗
布乾燥し、光導電層を形成した。
【0026】次いで前記光導電層上に20×20〔m
m〕の金電極をスパッタ法によって蒸着し、有機太陽電
池を作製した。
【0027】作製した太陽電池にタングステンランプを
光源としてコ−ニング社製3384フィルタ−にて50
0nm以下の光をカットした光を100mW/cm2
光量で該太陽電池に照射した。このとき解放電圧
(VOC)は1.2V、短絡電流(ISC)は1.1mA、
最大電力は1.1KΩの負荷で得られ、変換効率(E
max)は0.70%であった。次ぎに、同光量で1.1
KΩの負荷をもたせた回路において10時間連続照射し
た後の変換効率(Emax・10hrs)は0.66%と良好で
あった。
【0028】実施例2 実施例1で用いたジスアゾ顔料に代えて下記構造式のジ
スアゾ顔料を用い、
【化4】 結着樹脂として樹脂例7のポリビニルアセタ−ル樹脂を
用いた他は、実施例1と同様にして有機太陽電池を作製
し、同様の光照射実験を行い下記の結果を得た。 VOC:1.4V ISC:0.9mA Emax:0.62% Emax・10hrs:0.57%
【0029】実施例3 実施例1で用いたジスアゾ顔料に代えて下記構造式のジ
スアゾ顔料5gに
【化5】 テトラヒドロフラン90gを加えてサンドミルで20時
間分散した。さらにこの液に樹脂例6のポリビニルアセ
タ−ル2gをテトラヒドロフラン20gに溶かした液を
加え、さらに2時間分散した。この分散液に下記構造式
のトリアリ−ルアミン化合物5gを混入し、
【化6】 これが完全に分散するまで、さらに2時間サンドミルで
分散した。この分散液にシクロヘキサノンとテトラヒド
ロフランの1:1の混合溶剤150gを加えて希釈し、
実施例1と同様の導電層上に膜厚が2.9μmとなるよ
うにマイヤ−バ−塗布乾燥し、光導電層を形成した。
【0030】次いで前記光導電層上に20×20〔m
m〕の金電極をスパッタ法によって蒸着し、有機太陽電
池を作製した。
【0031】この太陽電池について実施例1と同様の光
照射実験を行い下記の結果を得た。 VOC:1.6V ISC:1.9mA Emax:1.2% Emax・10hrs:0.98%
【0032】実施例4 光導電層用分散液として、無金属フタロシアニン10g
にテトラヒドロフラン350gを加え、この液に樹脂例
10のポリビニルアセタ−ル樹脂3gをテトラヒドロフ
ラン50gに溶解した液を加え、サンドミルで10時間
分散した液を用いた他は、実施例1と同様にして有機体
用電池を作製し、同様の光照射実験を行い下記の結果を
得た。 VOC:0.90V ISC:0.95mA Emax:0.55% Emax・10hrs:0.53%
【0033】実施例5 実施例4で用いた無金属フタロシアニンの代わりに銅フ
タロシアニンを用いた他は、実施例1と同様にして有機
体用電池を作製し、同様の光照射実験を行い下記の結果
を得た。 VOC:1.00V ISC:0.80mA Emax:0.41% Emax・10hrs:0.36%
【0034】比較例1〜4 実施例1で用いたポリビニルアセタ−ルに代えて下記構
造式を有するポリビニルアセタ−ル(アセタ−ル化度7
5〜80%)
【化7】 を用いた他は、実施例1と同様にして有機太陽電池を作
製し、評価した。 比較例1 X:−OCH3OC:0.75V ISC:0.08mA Emax:0.02% Emax・10hrs:〜0% 比較例2 X:−H VOC:0.65V ISC:0.07mA Emax:0.01% Emax・10hrs:〜0% 比較例3 X:−CH3OC:0.88V ISC:0.10mA Emax:0.05% Emax・10hrs:0.01% 比較例4 X:−N(CH32OC:0.93V ISC:0.11mA Emax:0.07% Emax・10hrs:0.02%
【0035】比較例5 実施例3で用いたポリビニルアセタ−ル樹脂に代えて比
較例2で用いたポリビニルアセタ−ル樹脂を用いた他
は、実施例3と同様にして有機太陽電池を作製し、評価
した。 VOC:1.4V ISC:0.5mA Emax:0.30% Emax・10hrs:0.07%
【0036】実施例6 実施例1で用いたジスアゾ顔料4gにシクロヘキサノン
90gを加えてサンドミルで20時間振とうした。この
分散液にメチルエチルケトン180gを加えて希釈し、
実施例1と同様の導電層上に膜厚が0.9μmとなるよ
うにマイヤ−バ−で塗布乾燥して電荷発生層を形成し
た。さらに下記構造式のスチリル化合物5gと
【化8】 ポリカ−ボネ−ト(数平均分子量55,000)5gを
クロロベンゼン400gに溶解し、これを前記電荷発生
層上にマイヤ−バ−で塗布乾燥して0.2μmの膜厚の
光導電層を形成した。
【0037】次いで前記光導電層上に20×20〔m
m〕の金電極をスパッタ法によって蒸着し、有機太陽電
池を作製した。
【0038】この太陽電池について実施例1と同様の光
照射実験を行った。結果を示す。 VOC:1.7V ISC:2.4mA Emax:1.6% Emax・10hrs:1.3%
【0039】 比較例6実施例6で用いたポリビニルアセタ−ル樹脂に
代えて比較例4で用いたポリビニルアセタ−ル樹脂を用
いた他は、実施例6と同様にして有機太陽電池を作製
し、評価した。 VOC:1.5V ISC:0.6mA Emax:0.33% Emax・10hrs:0.09%
【0040】
【発明の効果】本発明の有機太陽電池は光導電層の結着
樹脂としてハロゲ原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
基またはシアノ基を有する特定のポリビニルアセタ−ル
樹脂を用いることによって、変換効率や繰り返し使用時
の安定性に優れるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機太陽電池の基本的な構成を表わ
す。
【符号の説明】
1 透光性導電層 2 有機光導電層 3 導電層(対向電極) 4 基体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電層が下記一般式(1)で示す構造
    を有する樹脂を含有することを特徴とする有機太陽電
    池。 一般式(1) 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4およびR5は水素原子、ハロ
    ゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基またはシア
    ノ基を示し、それぞれが同一でも異なっていてもよい。
    ただし、R1、R2、R3、R4およびR5が同時に全て水
    素原子である場合を除く。 【0001】
JP3315237A 1991-11-05 1991-11-05 有機太陽電池 Pending JPH05152595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3315237A JPH05152595A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 有機太陽電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3315237A JPH05152595A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 有機太陽電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05152595A true JPH05152595A (ja) 1993-06-18

Family

ID=18063032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3315237A Pending JPH05152595A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 有機太陽電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05152595A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002523904A (ja) * 1998-08-19 2002-07-30 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 有機感光性光電子装置
US8519258B2 (en) 1998-08-19 2013-08-27 The Trustees Of Princeton University Organic photosensitive optoelectronic devices with transparent electrodes

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002523904A (ja) * 1998-08-19 2002-07-30 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 有機感光性光電子装置
JP2010192931A (ja) * 1998-08-19 2010-09-02 Trustees Of Princeton Univ 有機感光性光電子装置
JP2011187984A (ja) * 1998-08-19 2011-09-22 Trustees Of Princeton Univ 有機感光性光電子装置
JP2011205156A (ja) * 1998-08-19 2011-10-13 Trustees Of Princeton Univ 有機感光性光電子装置
US8519258B2 (en) 1998-08-19 2013-08-27 The Trustees Of Princeton University Organic photosensitive optoelectronic devices with transparent electrodes
JP2014158047A (ja) * 1998-08-19 2014-08-28 Trustees Of Princeton Univ 有機感光性光電子装置
JP2014170953A (ja) * 1998-08-19 2014-09-18 Trustees Of Princeton Univ 有機感光性光電子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2852464B2 (ja) 電子写真感光体
JP2657836B2 (ja) 電子写真感光体
JPH07142751A (ja) 有機太陽電池
JPH05152595A (ja) 有機太陽電池
JPH065898A (ja) 有機太陽電池
JPH01215070A (ja) 有機太陽電池
JPH0697478A (ja) 有機太陽電池
JPH07307483A (ja) 有機太陽電池
JPH0697479A (ja) 有機太陽電池
JPH06104469A (ja) 有機太陽電池
JPH06120543A (ja) 有機太陽電池
JPH06151928A (ja) 有機太陽電池
JPH0198266A (ja) 光電変換素子
JPH0697476A (ja) 有機太陽電池
JPH0335566A (ja) 光電変換素子
JPH06120538A (ja) 有機太陽電池
JPH06151929A (ja) 有機太陽電池
JPH06104471A (ja) 有機太陽電池
JPH06151924A (ja) 有機太陽電池
JPH06163961A (ja) 有機太陽電池
JPS61245583A (ja) 光電変換素子
JPS61252671A (ja) 光電変換素子
JPS61210684A (ja) 光電変換素子
JPH06120544A (ja) 有機太陽電池
JPH06163960A (ja) 有機太陽電池