JPH0515789Y2 - - Google Patents

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JPH0515789Y2
JPH0515789Y2 JP1987188062U JP18806287U JPH0515789Y2 JP H0515789 Y2 JPH0515789 Y2 JP H0515789Y2 JP 1987188062 U JP1987188062 U JP 1987188062U JP 18806287 U JP18806287 U JP 18806287U JP H0515789 Y2 JPH0515789 Y2 JP H0515789Y2
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inner member
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stopper
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brake device
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、抽斗、機器等が収納時初期に勢いよ
く摺動しても、収納途中には摺動スピードが減速
される抽斗等のレールのブレーキ装置に関するも
のである。
《従来の技術と問題点》 従来の上記装置は、少なくとも断面略C字形の
アウターメンバーと、該アウターメンバーと摺動
自在となした断面略C字形のインナーメンバー
と、上記両メンバーの上下屈折縁間で、ボールを
回転自在に保持するボールリテーナーからなる抽
斗等のレールにおいて、上記アウターメンバーの
後端内面に、上下端部を内包に巻き込んでインナ
ーメンバー保持部を形成した弾性材からなるはね
返り防止材を取付け、上記インナーメンバー保持
部を、アウターメンバー、インナーメンバーのボ
ール案内溝によつて形成される間隙よりやや大き
めに形成したものであつた。(例えば実開昭58−
47249号) そして、インナーメンバー保持部の前後端に先
細り状とした案内傾斜面がもうけられていた。す
なわち、インナーメンバー保持部は同じ大きさ
で、各メンバーのボール案内溝によつて形成され
る間隙よりやや大きめに、案内傾斜面より長く形
成されているので、インナーメンバーの収納時
に、インナーメンバーの後端が、インナーメンバ
ー保持部に達した時、急に停止し、ゆるやかな停
止感覚を得る事は出来なかつた。
《本考案の目的と構成》 本考案は機器等が誤つて、勢いよく収納されて
も、ゆるやかに停止し、機器類に不測の衝撃を与
える事のない抽斗等のレールのブレーキ装置を提
供する事を目的とし、その構成は、レールのアウ
ターメンバー後端にとりつけられ、取付基部と、
取付基部の上下端部に連設されたレールの摺動方
向に突出する上下ブレーキ脚部より、略コ字形に
合成樹脂材にて一体に形成されている。
取付基部は、アウターメンバーの基板の後端を
内方に突出して形成されたインナーメンバースト
ツパーにとりつけられた状態で、インナーメンバ
ーストツパーの前面側を覆うストツパー当接部を
有している。
上下ブレーキ脚部は、取付基部よりに形成さ
れ、互いの内面間寸法がインナーメンバーの上下
屈折縁間寸法より小さな弾性変形突部と、弾性変
形突部のアウターメンバーの上下屈折縁側に位置
する弾性変形空間と、該弾性変形突部に連設さ
れ、内面側が前方に向かつてアウターメンバーの
上下屈折縁に順次接近し、先端のみがアウターメ
ンバーとインナーメンバーのボール案内溝によつ
て形成される間隙よりやや小さめとなした傾斜面
部を有し、傾斜面部は弾性変形突部とストツパー
当接部間の寸法より長く形成されているものであ
る。
《実施例》 以下、実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案のレールを示し、符号1はアウ
ターメンバーを示し、符号2はインナーメンバー
を示し、符号3はボールリテーナーを示し、符号
5はブレーキ装置を示している。
アウターメンバー1は、帯状金属板の基板13
の上下端部を内向き円弧状、またはV字状に湾曲
せしめて内面長手方向にボール案内溝11,11
を形成した上下屈折縁12,12を有する断面略
C字形に形成されている。
又、基板13の後端の中央部分は、内方に折り
曲げられて、インナーメンバー2の後端がブレー
キ装置5を介して当接するインナーメンバースト
ツパー15が形成されている。
符号16は基板13の後部の一部を内方に突出
せしめたボールリテーナー3の後端が当接するリ
テーナー後端ストツパーを示し、符号17は基板
13の前端中央部分を内方に突出せしめたリテー
ナー前端ストツパーを示し、符号18はアウター
メンバー1を機器本体等と連結する為の連結孔を
示している。
インナーメンバー2はアウターメンバー1とほ
ぼ同長で、帯状金属板にて、上記アウターメンバ
ー1に挿入可能な大きさで、上下端部を外向き円
弧状、またはV字状に湾曲せしめて、外面長手方
向にボール案内溝21,21を有する上下屈折縁
22と、該上下屈折縁22,22を上下端部に有
する基板23より、断面略C字形に形成されてい
る。
そして、基板23の後端部は内方に折り曲げら
れて、インナーメンバー2がアウターメンバー1
に収納された時に、前記アウターメンバー1のイ
ンナーメンバーストツパー15の内面にブレーキ
装置5を介して当接するインナーメンバー後端ス
トツパー24が形成されている。
符号25…はインナーメンバー2を抽斗、ある
いは、機器に連結する為の取付孔である。
ボールリテーナー3は、帯状金属板にて、前記
アウターメンバー1、インナーメンバー2の間に
挿入可能な大きさで、アウターメンバー1の3分
の1程度の長さとし、基板31と上下両折曲片3
2,32からなり、基板31の中央部には、イン
ナーメンバー2側に突出する中央部34が形成さ
れ、上下両折曲片32,32の長手方向数個所に
は、それぞれボール33…が上下両側に突出した
状態で回転自在に保持されている。
そして、インナーメンバー2がアウターメンバ
ー1に収納された状態で、リテーナー後端ストツ
パー16に当接している。
そして、インナーメンバー2が最も引き出され
た状態では、ボールリテーナー3の前端がアウタ
ーメンバー1のリテーナー前端ストツパー17の
内面に、インナーメンバー2のインナーメンバー
後端ストツパー24がボールリテーナー3の後端
に当接し、前方への摺動は停止する構成となつて
いる。
ブレーキ装置5は、取付基部52と、取付基部
52の上下端部に連設されたレールの摺動方向に
上下ブレーキ脚部6,6より全体が略コ字形に合
成樹脂材より一体に形成されている。
取付基部52の上下端部はアウターメンバー1
の上下の案内溝11,11内に嵌合し、中央部分
の上下方向に前記アウターメンバー1のインナー
メンバーストツパー15に外嵌する嵌合孔51
と、インナーメンバーストツパー15の前面側を
覆うストツパー当接部54を有している。
ブレーキ脚部6,6は取付基部52よりで、互
いの内面間寸法がインナーメンバーの上下屈折縁
22,22間の寸法より小さく、互いに接近する
方法に突出して形成された弾性変形突部61,6
1と、弾性変形突部61,61のアウターメンバ
ー1の上下屈折縁12,12側に位置する弾性変
形空間63と、該弾性変形突部61,61に連設
され、内面側が前方に向かつてアウターメンバー
1の上下屈折縁12,12側に順次接近し、先端
のみがアウターメンバー1とインナーメンバー2
のボール案内溝11,11,21,21によつて
形成される間隙よりやや小さめな傾斜面部62,
62を有し、傾斜面部62,62は、弾性変形突
部61,61とストツパー当接部54間の寸法よ
り長く形成されている。
本考案は上記の如く構成され、インナーメンバ
ー2が最も前方に突出した状態から、アウターメ
ンバー1内に収納されていくと、やがてインナー
メンバー2の上下屈折縁22,22の後端がブレ
ーキ装置5の傾斜面部62,62の前方部に当接
する。(第2図に示す状態) 次にインナーメンバー2の上下屈折縁22,2
2の後端部は傾斜面部62,62に接触しなが
ら、弾性変形突部61,61を変形させて、後方
に摺動し、自らの摺動スピードを減速させ、イン
ナーメンバー2の後端ストツパー24がアウター
メンバー1のインナーメンバーストツパー15に
取りつけられたブレーキ装置5のストツパー当接
部53に衝突して停止する。
この状態で、ブレーキ脚部6,6はアウターメ
ンバー1とインナーメンバー2のボール案内溝1
1,11,21,21によつて形成される間隙に
密嵌し、しかも、特に弾性変形突部61,61付
近はその弾性によつて、両メンバー1,2の上下
屈折縁12,12,22,22に圧接し、インナ
ーメンバー2が収納された状態を維持する。
尚、上記実施例では、弾性変形突部61,61
に弾性変形空間63,63を形成して、その弾性
変形を可能としているが、第4図、第5図に示す
様に、ブレーキ装置5を軟質の合成樹脂材にて形
成し、ブレーキ脚部6,6の取付基部52側の一
部を内方にくの字形に成形する事によつて、弾性
変形突部61,61、傾斜面部62,62を形成
しても、同様の効果を得る事が出来る。
また、実施例では、取付基部52に嵌合孔51
を形成して、インナーメンバーストツパー15に
外嵌して取付ける様にしているが、第6図に示す
様に上下端部に係止突片53,53を形成し、イ
ンナーメンバーストツパー15の上下端部に係止
せしめ、前側をストツパー当接部54としてもよ
い。
又、実施例では、一つのインナーメンバー2と
アウターメンバー1より構成したレールを示して
いるが、第7図に示す如く、インナーメンバー2
を背中合わせに連結した複式レールであれば、機
器本体と連結されるアウターメンバー1′の後端
にブレーキ装置5をもうけ、インナーメンバー2
と連結されたインナーメンバー2′の後端が当接
する様にしてもよい。
《効果》 本考案は以上の如く、アウターメンバーのイン
ナーメンバーストツパーにブレーキ装置を取付け
る様にしているので、アウターメンバー、インナ
ーメンバー等にその為の加工を一切必要とせず、
既に使用されているレールであつても、簡単にブ
レーキ機能を有するレールに変更する事ができ、
非常に便利である。
又、ブレーキ脚部をアウターメンバーの上下屈
折縁内面に沿わせた形状としているので、アウタ
ーメンバー、インナーメンバー外にブレーキ装置
が飛び出す事がなく、レールの取付け位置等に悪
影響を及ぼす事はない。
ブレーキ脚部に、内面間寸法がインナーメンバ
ーの上下屈折縁間寸法より小さな弾性変形突部を
取付基部よりに形成し、弾性変形突部のアウター
メンバーの上下屈折縁側に位置して、弾性変形空
間をもうけ、弾性変形突部に連設して、内面側が
前方に向かつてアウターメンバーの上下屈折縁に
順次接近し、先端のみがアウターメンバーとイン
ナーメンバーのボール案内溝によつて形成される
間隙よりやや小さめに形成された傾斜面部をもう
け、傾斜面部は弾性変形突部とストツパー当接部
間の寸法より長く形成されていているので、イン
ナーメンバーの上下屈折縁は確実に傾斜面部に当
接し、弾性変形突部を徐々に変形せしめていくの
で、インナーメンバーは急激に停止する事がな
く、摺動スピードが徐々に減速されて停止する。
さらに、インナーメンバーの後端ストツパーは
ストツパー当接部に当接するので、その衝撃は尚
一層緩和される。
又、インナーメンバーが収納された後は、弾性
変形突部の弾性復元力によつて、ブレーキ脚部は
アウターメンバーとインナーメンバーのボール案
内溝によつて形成される間隙に密嵌圧接するの
で、インナーメンバーはアウターメンバーに保持
され、不測に摺動する事はない。
又、ブレーキ装置は、合成樹脂材にて一体に形
成されているので、不快な摩擦音が発生する事も
ない。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例の一つを示し、第1図は本
考案の要部分解斜視図、第2図はインナーメンバ
ーの収納途中の要部縦断面図、第3図はインナー
メンバーが収納された状態の要部縦断面図、第4
図は他の実施例のブレーキ装置を具備したアウタ
ーメンバーにインナーメンバーの収納途中を示す
要部縦断面図、第5図は第4図に対応するインナ
ーメンバーが収納された状態を示す要部縦断面
図、第6図は他の実施例のブレーキ装置を示す正
面図、第7図は他の実施例のレールを示す要部縦
断面図である。 1……アウターメンバー、10……レール、1
1,11……ボール案内溝、12,12……上下
屈折縁、15……インナーメンバーストツパー、
2……インナーメンバー、21,21……ボール
案内溝、22,22……上下屈折縁、3……ボー
ルリテーナー、5……ブレーキ装置、52……取
付基部、53……ストツパー当接部、6,6……
ブレーキ脚部、61,61……弾性変形突部、6
2,62……傾斜面部、63,63……弾性変形
空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくとも、断面略C字形のアウターメンバー
    と、該アウターメンバーと摺動自在となした断面
    略C字形のインナーメンバーと、上記両メンバー
    の上下屈折縁間で、ボールを回転自在に保持する
    ボールリテーナーと、上記アウターメンバーの後
    端に取りつけられるブレーキ装置を有する抽斗等
    のレールにおいて、上記ブレーキ装置は、取付基
    部と取付基部の上下端部に連結されたレールの摺
    動方向に突出する上下ブレーキ脚部より全体が略
    コ字形に、合成樹脂材にて一体に形成されてい
    る。 取付基部はアウターメンバーの基板の後端を内
    方に突出せしめて形成されたインナーメンバース
    トツパーに取付けられた状態でインナーメンバー
    ストツパーの前面側を覆うストツパー当接部を有
    し、上下ブレーキ脚部は、取付基部よりに形成さ
    れ、互いの内面間寸法がインナーメンバーの上下
    屈折縁間の寸法より小さな弾性変形突部と、弾性
    変形突部のアウターメンバーの上下屈折縁側に位
    置する弾性変形空間と、該弾性変形突部に連設さ
    れ、内面側が前方に向かつてアウターメンバーの
    上下屈折縁に順次接近し、先端のみがアウターメ
    ンバーとインナーメンバーのボール案内溝によつ
    て形成される間隙よりやや小さめとなした傾斜面
    部を有し、傾斜面部は弾性変形突部とストツパー
    当接部間の寸法より長く形成されている事を特徴
    とする抽斗等のレールのブレーキ装置。
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