JPH0515715Y2 - - Google Patents
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- JPH0515715Y2 JPH0515715Y2 JP1984149666U JP14966684U JPH0515715Y2 JP H0515715 Y2 JPH0515715 Y2 JP H0515715Y2 JP 1984149666 U JP1984149666 U JP 1984149666U JP 14966684 U JP14966684 U JP 14966684U JP H0515715 Y2 JPH0515715 Y2 JP H0515715Y2
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- 230000004907 flux Effects 0.000 description 6
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 5
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は、インライン型カラー陰極線管に使用
される偏向装置に関するもので、特に水平偏向コ
イルの回路インピーダンスを垂直偏向周期で変化
させることによりコンバーゼンスのずれの補正を
行う偏向装置に関するものである。
される偏向装置に関するもので、特に水平偏向コ
イルの回路インピーダンスを垂直偏向周期で変化
させることによりコンバーゼンスのずれの補正を
行う偏向装置に関するものである。
<従来の技術>
一対の水平偏向コイルと一対の垂直偏向コイル
とを有し、一対の水平偏向コイルの回路インピー
ダンスを垂直偏向周期で変化させることにより、
コンバーゼンスのずれの補正を行うこの種の偏向
装置において、水平偏向コイルの回路インピーダ
ンスを垂直偏向周期で差動的に変化させる手段と
して、従来は、第5図に示すように、各水平偏向
コイル8,8′と直列に接続される各水平補助コ
イル1,1′および2,2′をそれぞれフエライト
コア3に巻線し、更にこれら各水平補助コイル
1,1′および2,2′の上に一対の垂直偏向コイ
ル9,9′と直列に接続される垂直補助コイル1
4,14′および15,15′をそれぞれに巻線
し、これに磁気バイアスを付与するためのマグネ
ツト4を配設して可飽和リアクタを形成せしめ、
各垂直補助コイル14,14′および15,1
5′に垂直偏向電流を流すことにより、各水平補
助コイル1,1′および2,2′のインピーダンス
を垂直偏向周期で変化させて、各水平偏向コイル
8,8′に流れる水平偏向電流の大きさを差動的
に変化させていた。また、他の手段としては、第
6図に図示する如く、それぞれフエライトコア3
に巻線され、かつマグネツト4により磁気バイア
スの付与された水平補助コイル1,1′および2,
2′を一対の水平偏向コイル8および8′とそれぞ
れに直列に接続した上、これら水平補助コイル
1,1′および2,2′を偏向装置の環状コア13
と近接して配置し、環状コア13から放出される
垂直偏向磁束を利用して、水平補助コイル1,
1′および2,2′のインピーダンスを垂直偏向周
期で変化させることにより、各水平偏向コイル8
および8′に流れる水平偏向電流の大きさを差動
的に変化させていた。
とを有し、一対の水平偏向コイルの回路インピー
ダンスを垂直偏向周期で変化させることにより、
コンバーゼンスのずれの補正を行うこの種の偏向
装置において、水平偏向コイルの回路インピーダ
ンスを垂直偏向周期で差動的に変化させる手段と
して、従来は、第5図に示すように、各水平偏向
コイル8,8′と直列に接続される各水平補助コ
イル1,1′および2,2′をそれぞれフエライト
コア3に巻線し、更にこれら各水平補助コイル
1,1′および2,2′の上に一対の垂直偏向コイ
ル9,9′と直列に接続される垂直補助コイル1
4,14′および15,15′をそれぞれに巻線
し、これに磁気バイアスを付与するためのマグネ
ツト4を配設して可飽和リアクタを形成せしめ、
各垂直補助コイル14,14′および15,1
5′に垂直偏向電流を流すことにより、各水平補
助コイル1,1′および2,2′のインピーダンス
を垂直偏向周期で変化させて、各水平偏向コイル
8,8′に流れる水平偏向電流の大きさを差動的
に変化させていた。また、他の手段としては、第
6図に図示する如く、それぞれフエライトコア3
に巻線され、かつマグネツト4により磁気バイア
スの付与された水平補助コイル1,1′および2,
2′を一対の水平偏向コイル8および8′とそれぞ
れに直列に接続した上、これら水平補助コイル
1,1′および2,2′を偏向装置の環状コア13
と近接して配置し、環状コア13から放出される
垂直偏向磁束を利用して、水平補助コイル1,
1′および2,2′のインピーダンスを垂直偏向周
期で変化させることにより、各水平偏向コイル8
および8′に流れる水平偏向電流の大きさを差動
的に変化させていた。
<考案が解決しようとする問題点>
しかし、上記の従来の偏向装置においては、前
者にあつては水平偏向コイルの回路インピーダン
スを垂直偏向周期で変化させるについて、それぞ
れの水平補助コイルに対応した垂直補助コイルを
必要とし、また大きな電位差を有する水平補助コ
イルと垂直補助コイルとを同一フエライトコアに
巻回しているのでこの両コイル間の絶縁を十分に
とる必要があることから、フエライトコアが大型
化してしまうこと、又いわゆるリンギングが生じ
易い事、更には後述の画面中間部のミスコンバー
ゼンスに対しては後者同様妥協せざるを得ない等
の欠点を有していた。また、後者にあつては、偏
向装置の環状コアから放出される垂直偏向磁束を
利用して水平補助コイルのインピーダンスを垂直
偏向周期で変化させるよう構成しているので、前
者手段で用いる垂直補助コイルを不要とし、装置
の小型化を可能としたが、反面最大の欠点は、偏
向装置の環状コアから放出される垂直偏向磁束の
大きさが使用される陰極線管の画面寸法によつて
自ずから定まつてきてしまうものであるため、垂
直偏向周期で変化する水平偏向コイルの回路イン
ピーダンスの変化量いいかえれば水平偏向電流の
変化量には限界があり、コンバーゼンスのずれの
補正に大きな制約を生ずることであつた。殊に、
従来の偏向装置では仮にトリレンマを零に補正し
得たとしても画面の上半部のほぼ中央部コーナー
(第3図に示すb点、画面下半部についても同様
である。)に残るコンバーゼンスのずれを補正す
ることは不可能であつた。そこで従来は、これを
避けるため妥協的に第3図に図示の如く画面上半
部のほぼ中央部コーナーに生ずるコンバーゼンス
のずれ量の一部を画面上部コーナーに振り分けざ
るを得なく画質をそこねていた。
者にあつては水平偏向コイルの回路インピーダン
スを垂直偏向周期で変化させるについて、それぞ
れの水平補助コイルに対応した垂直補助コイルを
必要とし、また大きな電位差を有する水平補助コ
イルと垂直補助コイルとを同一フエライトコアに
巻回しているのでこの両コイル間の絶縁を十分に
とる必要があることから、フエライトコアが大型
化してしまうこと、又いわゆるリンギングが生じ
易い事、更には後述の画面中間部のミスコンバー
ゼンスに対しては後者同様妥協せざるを得ない等
の欠点を有していた。また、後者にあつては、偏
向装置の環状コアから放出される垂直偏向磁束を
利用して水平補助コイルのインピーダンスを垂直
偏向周期で変化させるよう構成しているので、前
者手段で用いる垂直補助コイルを不要とし、装置
の小型化を可能としたが、反面最大の欠点は、偏
向装置の環状コアから放出される垂直偏向磁束の
大きさが使用される陰極線管の画面寸法によつて
自ずから定まつてきてしまうものであるため、垂
直偏向周期で変化する水平偏向コイルの回路イン
ピーダンスの変化量いいかえれば水平偏向電流の
変化量には限界があり、コンバーゼンスのずれの
補正に大きな制約を生ずることであつた。殊に、
従来の偏向装置では仮にトリレンマを零に補正し
得たとしても画面の上半部のほぼ中央部コーナー
(第3図に示すb点、画面下半部についても同様
である。)に残るコンバーゼンスのずれを補正す
ることは不可能であつた。そこで従来は、これを
避けるため妥協的に第3図に図示の如く画面上半
部のほぼ中央部コーナーに生ずるコンバーゼンス
のずれ量の一部を画面上部コーナーに振り分けざ
るを得なく画質をそこねていた。
<問題点を解決するための手段>
本考案は、上記従来の偏向装置の諸欠点、特に
前述の第3図に図示する如きコンバーゼンスのず
れを補正することのできる小型な偏向装置を提供
するもので、上側および下側の一対の水平偏向コ
イルと一対の垂直偏向コイルとを備えたカラー受
像管の偏向装置において、磁芯軸を略平行に並べ
た2つのドラム型磁芯のそれぞれに水平補助コイ
ルを巻装し且つ該2つの水平補助コイルを略平行
に並べた状態で磁気方向が互いに逆方向となるよ
う直列接続し、さらに前記2つのドラム型磁芯の
一端側に跨がらせて1つの磁気バイアス用マグネ
ツトを配置して全体としてコ型の組とし、このコ
型の組を2組それぞれ他端側を突き合わせて配置
したものを絶縁ケース内に収納し、かつ該絶縁ケ
ースの外周上に垂直補助コイルを巻装し、前記2
つの組の一方の水平補助コイルは前記一対の水平
偏向コイルの上側のものと直列に接続し、前記2
つの組の他方の水平補助コイルは前記一対の水平
偏向コイルの下側のものと直列に接続し、前記垂
直補助コイルはこの垂直補助コイルに流れる電流
を制御する電流制御回路と並列接続して前記垂直
偏向コイルに直列に接続した偏向装置を提供す
る。
前述の第3図に図示する如きコンバーゼンスのず
れを補正することのできる小型な偏向装置を提供
するもので、上側および下側の一対の水平偏向コ
イルと一対の垂直偏向コイルとを備えたカラー受
像管の偏向装置において、磁芯軸を略平行に並べ
た2つのドラム型磁芯のそれぞれに水平補助コイ
ルを巻装し且つ該2つの水平補助コイルを略平行
に並べた状態で磁気方向が互いに逆方向となるよ
う直列接続し、さらに前記2つのドラム型磁芯の
一端側に跨がらせて1つの磁気バイアス用マグネ
ツトを配置して全体としてコ型の組とし、このコ
型の組を2組それぞれ他端側を突き合わせて配置
したものを絶縁ケース内に収納し、かつ該絶縁ケ
ースの外周上に垂直補助コイルを巻装し、前記2
つの組の一方の水平補助コイルは前記一対の水平
偏向コイルの上側のものと直列に接続し、前記2
つの組の他方の水平補助コイルは前記一対の水平
偏向コイルの下側のものと直列に接続し、前記垂
直補助コイルはこの垂直補助コイルに流れる電流
を制御する電流制御回路と並列接続して前記垂直
偏向コイルに直列に接続した偏向装置を提供す
る。
<作用および実施例>
以下、本考案を第1図乃至第2図の実施例に従
つて説明する。第1図aは本考案による偏向装置
の一実施例を示す外観側面図、第1図bは本考案
の偏向コイルの接続図、第1図cは本考案の電流
制御回路の他の実施例を示す回路図、第2図は本
考案要部の側面断面図である。図において、コイ
ル1と1′は上側水平偏向コイル8と、またコイ
ル2と2′は下側水平偏向コイル8′と直列に接続
されている水平補助コイルであつて、該各水平補
助コイル1と1′および2と2′とはそれぞれドラ
ム型フエライトコア3に巻装され、上側水平補助
コイル1と1′とはΦH,ΦH′が第2図に図示の
如く互いに逆方向となるように直列に、また下側
水平補助コイル2と2′も同様に磁界ΦH,
ΦH′が互いに逆方向となるように直列に接続され
ていて、前記各水平補助コイル1,1′および2,
2′には、それぞれ直流磁気バイアスを付与する
ためのマグネツト4が同極を互いに対向させ配設
されている。なお、図ではN極同士を対向させて
いるが、S極同士の対向であつてもかまわない。
このように形成された水平補助コイル1と1′お
よび2と2′とは、上側水平補助コイル1と1′と
をほぼ平行に、同様に下側水平補助コイル2と
2′とをほぼ平行に置き、しかも、上側水平補助
コイル1と1′と下側水平補助コイルの2と2′の
各ドラム型フエライトコア3の一方の側のツバ面
が相対向するように配置して、磁気バイアスを付
与するマグネツト4,4とともに絶縁ケース6に
収納される。そして、水平補助コイル1,1′お
よび2,2′の収納された前記絶縁ケース6の外
周上には、更に垂直偏向周期で変化する磁束を発
生せしめるための垂直補助コイル5が巻装されて
コイルユニツト7を形成しており、前記垂直補助
コイル5はこの垂直補助コイル5に流れる電流を
制御するための電流制御回路10と並列に接続さ
れており、前記電流制御回路10と並列接続され
た垂直補助コイル5は一対の垂直偏向コイル9,
9′に直列に接続される。本考案の特徴とする点
の一つは、前述の第3図に示す如き従来補正の困
難であつたコンバーゼンスのずれをも補正し得る
よう、前記垂直補助コイル5に流れる電流を制御
することにより、前記垂直補助コイル5から発生
する垂直偏向周期で変化する磁束の大きさを制御
し、これにより水平偏向磁界分布を第3図に示す
画面b点ではよりパレル方向磁界に、また画面a
点ではよりピンクツシヨン方向磁界となるよう形
成せしめたことである。第1図bはかかる実施例
を示す偏向コイル接続図で、垂直補助コイル5に
流れる電流Ieを制御するための電流制御回路10
は、互に逆極性で並列接続されたダイオード1
1,11′で構成されて、前記垂直補助コイル5
と並列に接続されている。この場合、ダイオード
11,11′の順方向電圧を、第3図画面b点に
於ける垂直補助コイル5の両端電圧に設定すれば
垂直偏向電流が正の半周期にあるときは、垂直補
助コイル5の両端電圧Veがこの設定電圧を越え
て上昇していく場合、即ち第3図画面b点より上
部画面では、ダイオードの順方向電圧特性により
ダイオード11が導通となり、ダイオード11に
ダイオード電流Idが流れるようになるため垂直補
助コイル5に流れる電流Ieはダイオード電流Idに
従い一定または減少していく。垂直偏向電流が負
の半周期にあるときは第3図画面下半分につい
て、ダイオード11′について同様となる。この
とき垂直補助コイル5に流れる電流Ieは第4図b
の如く非直線状に変化するようになり、このコイ
ル5に流れる電流Ieの変化により、上側水平偏向
コイルの回路インピーダンスLTと下側水平偏向
コイルの回路インピーダンスLBは第4図aに示
すように非直線状に変化して、第3図画面b点で
は(LT−LB)の値が大きくなり、画面a点では
(LT−LB)の値が小さくなつて、画面b点ではバ
レル方向磁界に、画面a点ではピンクツシヨン方
向磁界が形成され第3図に示す如きコンバーゼン
スのずれをも補正する。また、第1図cは電流制
御回路10の他の実施例を示し、電流制御回路1
0が極性を互に逆方向にして直列接続されたツエ
ナーダイオード12,12′で構成され、垂直補
助コイル5と並列に挿入されているものである。
この場合は、ツエナーダイオード12,12′の
ツエナー電圧を第3図画面b点における垂直補助
コイル5の両端電圧に設定することにより、垂直
補助コイルの両端電圧Veがこの設定電圧を越え
て上昇していく場合、即ち第3図画面b点より上
部画面では、ツエナーダイオード12′が導通し、
ツエナーダイオード12,12′にツエナー電流
Idが流れ、垂直補助コイル5に流れる電流Ieが一
定または非直線状に減少する。垂直補助コイル5
に流れる電流Ie及び上側水平偏向コイルの回路イ
ンピーダンスLT、下側水平偏向コイルの回路イ
ンピーダンスLBは上記第1図bの実施例に説明
したと同様に第4図a,bの如く変化して第3図
に示す如きコンバーゼンスのずれが補正される。
つて説明する。第1図aは本考案による偏向装置
の一実施例を示す外観側面図、第1図bは本考案
の偏向コイルの接続図、第1図cは本考案の電流
制御回路の他の実施例を示す回路図、第2図は本
考案要部の側面断面図である。図において、コイ
ル1と1′は上側水平偏向コイル8と、またコイ
ル2と2′は下側水平偏向コイル8′と直列に接続
されている水平補助コイルであつて、該各水平補
助コイル1と1′および2と2′とはそれぞれドラ
ム型フエライトコア3に巻装され、上側水平補助
コイル1と1′とはΦH,ΦH′が第2図に図示の
如く互いに逆方向となるように直列に、また下側
水平補助コイル2と2′も同様に磁界ΦH,
ΦH′が互いに逆方向となるように直列に接続され
ていて、前記各水平補助コイル1,1′および2,
2′には、それぞれ直流磁気バイアスを付与する
ためのマグネツト4が同極を互いに対向させ配設
されている。なお、図ではN極同士を対向させて
いるが、S極同士の対向であつてもかまわない。
このように形成された水平補助コイル1と1′お
よび2と2′とは、上側水平補助コイル1と1′と
をほぼ平行に、同様に下側水平補助コイル2と
2′とをほぼ平行に置き、しかも、上側水平補助
コイル1と1′と下側水平補助コイルの2と2′の
各ドラム型フエライトコア3の一方の側のツバ面
が相対向するように配置して、磁気バイアスを付
与するマグネツト4,4とともに絶縁ケース6に
収納される。そして、水平補助コイル1,1′お
よび2,2′の収納された前記絶縁ケース6の外
周上には、更に垂直偏向周期で変化する磁束を発
生せしめるための垂直補助コイル5が巻装されて
コイルユニツト7を形成しており、前記垂直補助
コイル5はこの垂直補助コイル5に流れる電流を
制御するための電流制御回路10と並列に接続さ
れており、前記電流制御回路10と並列接続され
た垂直補助コイル5は一対の垂直偏向コイル9,
9′に直列に接続される。本考案の特徴とする点
の一つは、前述の第3図に示す如き従来補正の困
難であつたコンバーゼンスのずれをも補正し得る
よう、前記垂直補助コイル5に流れる電流を制御
することにより、前記垂直補助コイル5から発生
する垂直偏向周期で変化する磁束の大きさを制御
し、これにより水平偏向磁界分布を第3図に示す
画面b点ではよりパレル方向磁界に、また画面a
点ではよりピンクツシヨン方向磁界となるよう形
成せしめたことである。第1図bはかかる実施例
を示す偏向コイル接続図で、垂直補助コイル5に
流れる電流Ieを制御するための電流制御回路10
は、互に逆極性で並列接続されたダイオード1
1,11′で構成されて、前記垂直補助コイル5
と並列に接続されている。この場合、ダイオード
11,11′の順方向電圧を、第3図画面b点に
於ける垂直補助コイル5の両端電圧に設定すれば
垂直偏向電流が正の半周期にあるときは、垂直補
助コイル5の両端電圧Veがこの設定電圧を越え
て上昇していく場合、即ち第3図画面b点より上
部画面では、ダイオードの順方向電圧特性により
ダイオード11が導通となり、ダイオード11に
ダイオード電流Idが流れるようになるため垂直補
助コイル5に流れる電流Ieはダイオード電流Idに
従い一定または減少していく。垂直偏向電流が負
の半周期にあるときは第3図画面下半分につい
て、ダイオード11′について同様となる。この
とき垂直補助コイル5に流れる電流Ieは第4図b
の如く非直線状に変化するようになり、このコイ
ル5に流れる電流Ieの変化により、上側水平偏向
コイルの回路インピーダンスLTと下側水平偏向
コイルの回路インピーダンスLBは第4図aに示
すように非直線状に変化して、第3図画面b点で
は(LT−LB)の値が大きくなり、画面a点では
(LT−LB)の値が小さくなつて、画面b点ではバ
レル方向磁界に、画面a点ではピンクツシヨン方
向磁界が形成され第3図に示す如きコンバーゼン
スのずれをも補正する。また、第1図cは電流制
御回路10の他の実施例を示し、電流制御回路1
0が極性を互に逆方向にして直列接続されたツエ
ナーダイオード12,12′で構成され、垂直補
助コイル5と並列に挿入されているものである。
この場合は、ツエナーダイオード12,12′の
ツエナー電圧を第3図画面b点における垂直補助
コイル5の両端電圧に設定することにより、垂直
補助コイルの両端電圧Veがこの設定電圧を越え
て上昇していく場合、即ち第3図画面b点より上
部画面では、ツエナーダイオード12′が導通し、
ツエナーダイオード12,12′にツエナー電流
Idが流れ、垂直補助コイル5に流れる電流Ieが一
定または非直線状に減少する。垂直補助コイル5
に流れる電流Ie及び上側水平偏向コイルの回路イ
ンピーダンスLT、下側水平偏向コイルの回路イ
ンピーダンスLBは上記第1図bの実施例に説明
したと同様に第4図a,bの如く変化して第3図
に示す如きコンバーゼンスのずれが補正される。
<本考案の効果>
以上本考案による偏向装置は、垂直偏向周期で
変化する磁束を発生するための垂直補助コイルを
設けるとともに、該垂直補助コイルに流れる電流
を制御するための電流制御回路を設けたことによ
り、陰極線管画面の任意点での水平偏向磁束分布
を制御することが可能となり、従来補正の困難で
あつたコンバーゼンスのずれをも補正し得るよう
になつた。また各水平補助コイルを一つの絶縁ケ
ースに収納し、この絶縁ケース外周上に垂直補助
コイルを巻装し、コイルユニツトとして一体化し
たことにより水平補助コイルと垂直補助コイル間
の耐電圧が向上し、装置の小型化が可能となつ
た。
変化する磁束を発生するための垂直補助コイルを
設けるとともに、該垂直補助コイルに流れる電流
を制御するための電流制御回路を設けたことによ
り、陰極線管画面の任意点での水平偏向磁束分布
を制御することが可能となり、従来補正の困難で
あつたコンバーゼンスのずれをも補正し得るよう
になつた。また各水平補助コイルを一つの絶縁ケ
ースに収納し、この絶縁ケース外周上に垂直補助
コイルを巻装し、コイルユニツトとして一体化し
たことにより水平補助コイルと垂直補助コイル間
の耐電圧が向上し、装置の小型化が可能となつ
た。
第1図は本考案の偏向装置を示し、同図aは本
考案による偏向装置の一実施例を示す外観側面
図、同図bは本考案の偏向コイルの接続図、同図
cは本考案の電流制御回路の他の実施例示す回路
図、第2図は本考案要部の側面断面図、第3図は
陰極線管画面上のコンバーゼンスのずれの状態
図、第4図aは上側および下側水平偏向コイルの
回路インピーダンスの変化を示す図、第4図bは
垂直補助コイルと電流制御回路に流れる電流の変
化を示す図、第5図〜第6図は従来偏向装置を示
し、第5図aは水平補助コイル、垂直補助コイル
を巻線したコイルの側面断面図、同図bは偏向コ
イルの接続図、第6図aは他の従来例の偏向装置
の背面図、同図bはその水平偏向コイル接続図を
示す。 1,1′……組コイル(上側水平補助コイル)、
2,2′……組コイル(下側水平補助コイル)、3
……磁芯、4……マグネツト、5……垂直補助コ
イル、6……絶縁ケース、7……コイルユニツ
ト、8……上側水平偏向コイル、8′……下側水
平偏向コイル、9,9′……垂直偏向コイル、1
0……電流制御回路、11,11′……ダイオー
ド、12,12′……ツエナーダイオード、13
……偏向装置の環状コア。
考案による偏向装置の一実施例を示す外観側面
図、同図bは本考案の偏向コイルの接続図、同図
cは本考案の電流制御回路の他の実施例示す回路
図、第2図は本考案要部の側面断面図、第3図は
陰極線管画面上のコンバーゼンスのずれの状態
図、第4図aは上側および下側水平偏向コイルの
回路インピーダンスの変化を示す図、第4図bは
垂直補助コイルと電流制御回路に流れる電流の変
化を示す図、第5図〜第6図は従来偏向装置を示
し、第5図aは水平補助コイル、垂直補助コイル
を巻線したコイルの側面断面図、同図bは偏向コ
イルの接続図、第6図aは他の従来例の偏向装置
の背面図、同図bはその水平偏向コイル接続図を
示す。 1,1′……組コイル(上側水平補助コイル)、
2,2′……組コイル(下側水平補助コイル)、3
……磁芯、4……マグネツト、5……垂直補助コ
イル、6……絶縁ケース、7……コイルユニツ
ト、8……上側水平偏向コイル、8′……下側水
平偏向コイル、9,9′……垂直偏向コイル、1
0……電流制御回路、11,11′……ダイオー
ド、12,12′……ツエナーダイオード、13
……偏向装置の環状コア。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上側および下側の一対の水平偏向コイルと一
対の垂直偏向コイルとを備えたカラー受像管の
偏向装置において、磁芯軸を略平行に並べた2
つのドラム型磁芯のそれぞれに水平補助コイル
を巻装し且つ該2つの水平補助コイルを略平行
に並べた状態で磁気方向が互いに逆方向となる
よう直列接続し、さらに前記2つのドラム型磁
芯の一端側に跨がらせて1つの磁気バイアス用
マグネツトを配置して全体としてコ型の組と
し、このコ型の組を2組それぞれ他端側を突き
合わせて配置したものを絶縁ケース内に収納
し、かつ該絶縁ケースの外周上に垂直補助コイ
ルを巻装し、前記2つの組の一方の水平補助コ
イルは前記一対の水平偏向コイルの上側のもの
と直列に接続し、前記2つの組の他方の水平補
助コイルは前記一対の水平偏向コイルの下側の
ものと直列に接続し、前記垂直補助コイルはこ
の垂直補助コイルに流れる電流を制御する電流
制御回路と並列に接続して前記垂直偏向コイル
に直列に接続したことを特徴とする偏向装置。 (2) 前記電流制御回路が互に逆極性で並列接続さ
れたダイオードで構成されていることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の偏向
装置。 (3) 前記電流制御回路が極性を互に逆方向にして
直列接続されたツエナーダイオードで構成され
ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第1項記載の偏向装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984149666U JPH0515715Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984149666U JPH0515715Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6165658U JPS6165658U (ja) | 1986-05-06 |
JPH0515715Y2 true JPH0515715Y2 (ja) | 1993-04-26 |
Family
ID=30707835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984149666U Expired - Lifetime JPH0515715Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515715Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008196595A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Ntn Corp | 鉄道車両車軸用軸受装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6223695A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | Victor Co Of Japan Ltd | コンバ−ゼンス補正装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814453A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-27 | Victor Co Of Japan Ltd | カラ−受像管の偏向装置 |
-
1984
- 1984-10-02 JP JP1984149666U patent/JPH0515715Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814453A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-27 | Victor Co Of Japan Ltd | カラ−受像管の偏向装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008196595A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Ntn Corp | 鉄道車両車軸用軸受装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6165658U (ja) | 1986-05-06 |
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