JPH074764Y2 - 偏向ヨ−ク装置 - Google Patents
偏向ヨ−ク装置Info
- Publication number
- JPH074764Y2 JPH074764Y2 JP1986170018U JP17001886U JPH074764Y2 JP H074764 Y2 JPH074764 Y2 JP H074764Y2 JP 1986170018 U JP1986170018 U JP 1986170018U JP 17001886 U JP17001886 U JP 17001886U JP H074764 Y2 JPH074764 Y2 JP H074764Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coils
- deflection
- horizontal
- vertical
- auxiliary coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、カラーテレビジョン受像機や陰極線管ディス
プレイ装置等の陰極線管に装着される、特に画面上下方
向の台形歪の補正機能を備えた偏向ヨーク装置に関する
ものである。
プレイ装置等の陰極線管に装着される、特に画面上下方
向の台形歪の補正機能を備えた偏向ヨーク装置に関する
ものである。
＜従来の技術及び問題点＞ 偏向ヨークの磁界分布の中心と電子ビームの中心とが画
面上下方向に離軸しているような場合、或は上下の偏向
コイルの巻線分布のアンバランス等がある場合、画面に
第８図（ａ），（ｂ）に示す如き上下方向の台形歪が発
生する。特に、近年陰極線管表示装置の高精細度化およ
び大型化に伴い、わずかな歪も画質上無視出来得ない問
題となってきている。このため、従来はこの種の台形歪
の補正手段として陰極線管のスクリーン側に磁界補正マ
グネットを取り付け歪補正を行なう手段もとられている
が、マグネットのみでは部分的な補正となり十分な歪み
補正は行なえていない。又、他の手段として別回路の糸
巻歪補正回路を設け補正電流を偏向電流に重畳して台形
歪を補正することも行なわれているが、この場合には補
正電流を得るために補正回路を新たに設けなくてはなら
なず、高価になるという難点を有している。本考案は、
前記従来の偏向ヨーク装置の諸欠点に鑑み台形歪を簡単
に補正出来る、小型で安価な偏向ヨーク装置を提供しよ
うとするものである。
面上下方向に離軸しているような場合、或は上下の偏向
コイルの巻線分布のアンバランス等がある場合、画面に
第８図（ａ），（ｂ）に示す如き上下方向の台形歪が発
生する。特に、近年陰極線管表示装置の高精細度化およ
び大型化に伴い、わずかな歪も画質上無視出来得ない問
題となってきている。このため、従来はこの種の台形歪
の補正手段として陰極線管のスクリーン側に磁界補正マ
グネットを取り付け歪補正を行なう手段もとられている
が、マグネットのみでは部分的な補正となり十分な歪み
補正は行なえていない。又、他の手段として別回路の糸
巻歪補正回路を設け補正電流を偏向電流に重畳して台形
歪を補正することも行なわれているが、この場合には補
正電流を得るために補正回路を新たに設けなくてはなら
なず、高価になるという難点を有している。本考案は、
前記従来の偏向ヨーク装置の諸欠点に鑑み台形歪を簡単
に補正出来る、小型で安価な偏向ヨーク装置を提供しよ
うとするものである。
＜解決するための手段＞ 本考案の偏向ヨーク装置は、それぞれ磁芯に巻回され磁
気方向を互いに逆方向にして直列又は並列に接続され、
かつ並列状に配置された２つの水平補助コイルが、前記
水平補助コイルの巻回された磁芯の片面側にのみ近接さ
れて前記水平補助コイルに磁気バイアスを付与するため
の１つの回動自在な円筒状マグネットとともに絶縁ケー
スに収納されるとともに、前記絶縁ケースの外周上には
垂直補助コイルが巻回され、前記水平補助コイルは前記
一対の水平偏向コイルと直列に接続され、前記垂直補助
コイルは前記一対の垂直偏向コイルと直列に接続されて
構成される。
気方向を互いに逆方向にして直列又は並列に接続され、
かつ並列状に配置された２つの水平補助コイルが、前記
水平補助コイルの巻回された磁芯の片面側にのみ近接さ
れて前記水平補助コイルに磁気バイアスを付与するため
の１つの回動自在な円筒状マグネットとともに絶縁ケー
スに収納されるとともに、前記絶縁ケースの外周上には
垂直補助コイルが巻回され、前記水平補助コイルは前記
一対の水平偏向コイルと直列に接続され、前記垂直補助
コイルは前記一対の垂直偏向コイルと直列に接続されて
構成される。
＜作用及び実施例＞ 第１図（ａ）は本考案の一実施例を示す回路図、第２図
（ａ）は、絶縁ケースに収納された水平補助コイルユニ
ットの具体例の横断面図である。図において、1a,1bは
２個の水平補助コイル,2,2′は磁芯,3はマグネット,3′
は円筒状マグネット,4は絶縁ケース,5,5′は水平偏向コ
イル,6は垂直補助コイル,7,7′は垂直偏向コイルを示
す。以下、図に沿って説明する。一対の水平補助コイル
1a,1bはそれぞれ磁芯2,2′に巻装され、磁気方向を互い
に逆方向にして直列又は並列接続されるとともに、水平
偏向コイル5,5′に直列に接続されている。そして、こ
の一対の水平補助コイル1a,1bは並列状に配置され、こ
の水平補助コイル1a,1bの巻回された磁芯2,2′の片側面
に近接させて、水平補助コイル1a,1bに磁気バイアスを
付与するための円筒状マグネット３′が回動自在に配設
され、これらが絶縁ケース４に収納されている。更に絶
縁ケース４の外周には、水平偏向コイル7,7′と直列に
接続された垂直補助コイル６が巻装されている。かかる
構成とすれば、電子ビームの画面上側偏向時には第３図
（ａ）に示すように円筒状マグネット３′の磁束φＭと
垂直補助コイル６によって発生する磁束φ６とが重畳
し、水平補助コイル1a,1bの磁芯2,2′が飽和傾向とな
り、水平補助コイル1a,1bのインダクタンスが減少し、
水平偏向コイル5,5′に流れ込む電流が増加する。ま
た、電子ビームの画面下側偏向時には第３図（ｂ）に示
すように円筒状マグネット３′の磁束φＭと垂直補助コ
イル６に発生する磁束φ６とは互いに打ち消し合い、水
平補助コイル1a,1bの磁芯2,2′は未飽和傾向となる。こ
のため水平補助コイル1a,1bのインダクタンスが増大す
るので、水平偏向コイル5,5′に流れ込む電流は減少す
る。この結果、画面全体として電子ビームは第４図に示
す如き台形状に偏向されるので、画面上に発生していた
第８図（ａ）の如き台形歪が補正される。また、逆に第
８図（ｂ）に示されるような画面上の台形歪を補正しよ
うとする場合には、第６図の如く円筒状マグネット３′
を180°回転させて、磁芯2,2′の片側面に隣接する側の
円筒状マグネット３′の極性をＳ極に逆転せしめれば、
上記の第３図の事例の場合とは全く逆の磁束の作用によ
り、電子ビームは画面全体として第７図に示す如き台形
状となり、第８図（ｂ）の如き台形歪が補正される。な
お、第５図の回路に示すように垂直補助コイル６と並列
に可変抵抗器８を接続すれば、可変抵抗器８を調節する
ことによつて垂直補助コイル６に流れる電流を制御でき
るので、台形歪の状況により、歪の補正量を連続的に制
御することが可能になる。
（ａ）は、絶縁ケースに収納された水平補助コイルユニ
ットの具体例の横断面図である。図において、1a,1bは
２個の水平補助コイル,2,2′は磁芯,3はマグネット,3′
は円筒状マグネット,4は絶縁ケース,5,5′は水平偏向コ
イル,6は垂直補助コイル,7,7′は垂直偏向コイルを示
す。以下、図に沿って説明する。一対の水平補助コイル
1a,1bはそれぞれ磁芯2,2′に巻装され、磁気方向を互い
に逆方向にして直列又は並列接続されるとともに、水平
偏向コイル5,5′に直列に接続されている。そして、こ
の一対の水平補助コイル1a,1bは並列状に配置され、こ
の水平補助コイル1a,1bの巻回された磁芯2,2′の片側面
に近接させて、水平補助コイル1a,1bに磁気バイアスを
付与するための円筒状マグネット３′が回動自在に配設
され、これらが絶縁ケース４に収納されている。更に絶
縁ケース４の外周には、水平偏向コイル7,7′と直列に
接続された垂直補助コイル６が巻装されている。かかる
構成とすれば、電子ビームの画面上側偏向時には第３図
（ａ）に示すように円筒状マグネット３′の磁束φＭと
垂直補助コイル６によって発生する磁束φ６とが重畳
し、水平補助コイル1a,1bの磁芯2,2′が飽和傾向とな
り、水平補助コイル1a,1bのインダクタンスが減少し、
水平偏向コイル5,5′に流れ込む電流が増加する。ま
た、電子ビームの画面下側偏向時には第３図（ｂ）に示
すように円筒状マグネット３′の磁束φＭと垂直補助コ
イル６に発生する磁束φ６とは互いに打ち消し合い、水
平補助コイル1a,1bの磁芯2,2′は未飽和傾向となる。こ
のため水平補助コイル1a,1bのインダクタンスが増大す
るので、水平偏向コイル5,5′に流れ込む電流は減少す
る。この結果、画面全体として電子ビームは第４図に示
す如き台形状に偏向されるので、画面上に発生していた
第８図（ａ）の如き台形歪が補正される。また、逆に第
８図（ｂ）に示されるような画面上の台形歪を補正しよ
うとする場合には、第６図の如く円筒状マグネット３′
を180°回転させて、磁芯2,2′の片側面に隣接する側の
円筒状マグネット３′の極性をＳ極に逆転せしめれば、
上記の第３図の事例の場合とは全く逆の磁束の作用によ
り、電子ビームは画面全体として第７図に示す如き台形
状となり、第８図（ｂ）の如き台形歪が補正される。な
お、第５図の回路に示すように垂直補助コイル６と並列
に可変抵抗器８を接続すれば、可変抵抗器８を調節する
ことによつて垂直補助コイル６に流れる電流を制御でき
るので、台形歪の状況により、歪の補正量を連続的に制
御することが可能になる。
＜効果＞ 以上、本考案の偏向ヨーク装置を用いれば、補正電流の
発生回路を別に設けることなく画面上の台形歪を安価に
補正出来るので、その技術的効果は大きい。更に円筒状
補正マグネットや可変抵抗器を用いることにより、台形
歪の程度により補正量を連続的に変化させることが可能
となるので、その効果は一段と顕著となる。
発生回路を別に設けることなく画面上の台形歪を安価に
補正出来るので、その技術的効果は大きい。更に円筒状
補正マグネットや可変抵抗器を用いることにより、台形
歪の程度により補正量を連続的に変化させることが可能
となるので、その効果は一段と顕著となる。
第１図は本考案の実施例を示す回路図、第２図（ａ）は
絶縁ケースに収納された水平補助コイルユニットの具体
例の横断面図、同図（ｂ）は本考案の偏向ヨーク装置の
外観側面図、第３図．第６図は本考案の動作を説明する
ための図、第４図，第７図は本考案により発生せしめた
補正ビームの台形状図、第５図は本考案の他の実施例を
示す回路図、第８図は台形歪を示す。 1a,1b:水平補助コイル,2,2′：磁芯,3:マグネット,
3′：円筒状マグネット,4:絶縁ケース,5,5′：水平偏向
コイル,6:垂直補助コイル,7′7:垂直偏向コイル,8:可変
抵抗器
絶縁ケースに収納された水平補助コイルユニットの具体
例の横断面図、同図（ｂ）は本考案の偏向ヨーク装置の
外観側面図、第３図．第６図は本考案の動作を説明する
ための図、第４図，第７図は本考案により発生せしめた
補正ビームの台形状図、第５図は本考案の他の実施例を
示す回路図、第８図は台形歪を示す。 1a,1b:水平補助コイル,2,2′：磁芯,3:マグネット,
3′：円筒状マグネット,4:絶縁ケース,5,5′：水平偏向
コイル,6:垂直補助コイル,7′7:垂直偏向コイル,8:可変
抵抗器
Claims (2)
- 【請求項１】一対の水平偏向コイルと一対の垂直偏向コ
イルとを具備したカラー受像管の偏向ヨーク装置におい
て、それぞれ磁芯2,2′に巻回され磁気方向を互いに逆
方向にして直列又は並列に接続され、かつ並列状に配置
された２つの水平補助コイル1a,1bが、前記水平補助コ
イル1a,1bの巻回された磁芯2,2′の片面側にのみ近接さ
れて前記水平補助コイル1a,1bに磁気バイアスを付与す
るための１つの回動自在な円筒状マグネット３とともに
絶縁ケース４に収納されるとともに、前記絶縁ケース４
の外周上には垂直補助コイル６が巻回され、前記水平補
助コイル1a,1bは前記一対の水平偏向コイルと直列に接
続され、前記垂直補助コイル６は前記一対の垂直偏向コ
イルと直列に接続されていることを特徴とする偏向ヨー
ク装置。 - 【請求項２】前記垂直補助コイル６に可変抵抗器８を並
列接続したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
１項記載の偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986170018U JPH074764Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 偏向ヨ−ク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986170018U JPH074764Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 偏向ヨ−ク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6373847U JPS6373847U (ja) | 1988-05-17 |
| JPH074764Y2 true JPH074764Y2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=31104363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986170018U Expired - Lifetime JPH074764Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 偏向ヨ−ク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074764Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030013537A (ko) * | 2001-08-08 | 2003-02-15 | 삼성전기주식회사 | 왜 보정 장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0311800Y2 (ja) * | 1984-09-12 | 1991-03-20 | ||
| JPH0436044Y2 (ja) * | 1984-10-15 | 1992-08-26 |
-
1986
- 1986-11-04 JP JP1986170018U patent/JPH074764Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6373847U (ja) | 1988-05-17 |
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