JPH05157005A - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

内燃機関のシリンダブロック

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JPH05157005A
JPH05157005A JP3323436A JP32343691A JPH05157005A JP H05157005 A JPH05157005 A JP H05157005A JP 3323436 A JP3323436 A JP 3323436A JP 32343691 A JP32343691 A JP 32343691A JP H05157005 A JPH05157005 A JP H05157005A
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JP
Japan
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cylinder block
crank journal
crank
engine
internal combustion
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JP3323436A
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Fumihiro Kuniyasu
文弘 国保
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】薄肉化されたクランクジャーナル壁段部の応力
集中を防止する。 【構成】シリンダブロック本体1のクランクケース7側
にて、各シリンダボア5を区画すると共にクランクシャ
フトを支承する複数クランクジャーナル壁9を形成す
る。各クランクジャーナル壁9を各シリンダボア5の軸
線方向に段部14を有する段付き形状とする。又、それ
ら段部14のうち各シリンダボア5の中心位置に対応す
る部位に貫通孔15を形成する。この構成により、エン
ジン作動時に発生する爆発力や熱応力は各貫通孔15で
逃がされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関のシリンダブ
ロックに係り、詳しくはその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の軽量化やコンパク
ト化等を狙って、シリンダブロックではボアピッチをつ
めることが行われており、それに伴ってボア間に設けら
れたクランクジャーナル壁が薄肉化されている。この種
の技術として、例えば実開昭61−94615号公報に
開示されたクランク軸支持装置を挙げることができる。
この従来技術では、図5に示すように、シリンダブロッ
ク本体21には複数のシリンダボア22の下側を区画す
るように、複数のクランクジャーナル壁23が形成され
ている。各クランクジャーナル壁23は、シリンダブロ
ック本体21のコンパクト化のために部分的に薄肉化さ
れており、そのことにより各クランクジャーナル壁23
が段部24を備えた段付き形状となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術において、各クランクジャーナル壁23には機関
で発生する爆発力や熱応力が加わることから、特にその
段部24が応力集中を受けやすいという問題があった。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、薄肉化されたクランクジャ
ーナル壁の段部における応力集中を防止することの可能
な内燃機関のシリンダブロックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明においては、シリンダブロック本体のクラ
ンクケース側にてシリンダボアを区画すると共にクラン
クシャフトを支承するクランクジャーナル壁を形成し、
そのクランクジャーナル壁をシリンダボアの軸線方向に
段部を有する段付き形状とした内燃機関のシリンダブロ
ックにおいて、段部のうちシリンダボアの中心位置に対
応する部位に貫通孔を形成している。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、クランクジャーナル壁の
段部のうちシリンダボアの中心位置に対応する部位に貫
通孔が形成されているので、機関で発生する爆発力や熱
応力がその貫通孔で逃がされる。
【0007】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のシリンダ
ブロックを具体化した一実施例を図1〜図4に基づいて
詳細に説明する。
【0008】図1はこの実施例における内燃機関として
のV型エンジンの一部を示す断面図である。このV型エ
ンジンを構成するシリンダブロック本体1は、左右の両
バンク2,3と、両バンク2,3の下方へ延びるスカー
ト4とを備えている。各バンク2,3にはそれぞれ複数
のシリンダボア5が形成されている。又、各バンク2,
3の壁中には、シリンダボア5を囲むようにウォータジ
ャケット6が形成されている。又、各シリンダボア5の
下方においてスカート4で囲まれた空間がクランクケー
ス7となっている。周知のように、スカート4の下側に
は図示しないオイルパンが取り付けられることから、ク
ランクケース7はほぼ閉塞された空間となる。
【0009】図2は図1のA−A線断面におけるシリン
ダブロック本体1を示し、図3は各バンク2,3のデッ
キ面2a,3aの一部を示している。図2,3からも明
らかなように、この実施例のシリンダブロック本体1に
おいても、エンジンの軽量化やコンパクト化等を狙っ
て、各シリンダボア5のピッチが比較的狭く設定されて
いる。又、シリンダブロック本体1のクランクケース7
側には、各シリンダボア5を区画すると共にクランクシ
ャフト8を支承するための軸受面9aを有する複数のク
ランクジャーナル壁9が形成されている。
【0010】図1に示すように、クランクシャフト8は
各クランクジャーナル壁9と、同壁9にボルト10で固
定されたクランクキャップ11とにより回転可能に支承
されている。各シリンダボア5にはピストン12が上下
動可能に組み付けられ、各ピストン12にはコンロッド
13の先端が連結されている。各コンロッド13の基端
はクランクシャフト8に連結されている。そして、エン
ジン作動時に各ピストン12が上下動することにより、
その動きがコンロッド13を介してクランクシャフト8
に伝達され、クランクシャフト8が回転されるようにな
っている。
【0011】この実施例において、図4に拡大して示す
ように、シリンダブロック本体1はそのコンパクト化の
ために、各クランクジャーナル壁9が部分的に薄肉化さ
れており、そのことにより各クランクジャーナル壁9が
段部14を備えた段付き形状となっている。そして、各
クランクジャーナル壁9の段部14のうち、各シリンダ
ボア5のボア中心位置Pに対応する部位には、それぞれ
円形状をなす貫通孔15が形成されている。つまり、各
クランクジャーナル壁9で最も薄肉となる部位におい
て、図3に示すように、各ボア中心位置Pを結ぶ線LP
と平行な同一軸線L1上にて、各貫通孔15が一列に配
置されている。
【0012】従って、エンジン作動時に発生する爆発力
や熱応力は、各クランクジャーナル壁9に加わろうとす
る。加えて、エンジン作動時に各ピストン12が上下動
すると、クランクケース7では各クランクジャーナル壁
9の間で大きな圧力変化が起き、それらの圧力変化が各
クランクジャーナル壁9に加わろうとする。しかも、そ
れらの爆発力、熱応力及び圧力変化等は、特に各段部1
4にその応力が集中しようとする。
【0013】しかしながら、この実施例のシリンダブロ
ック本体1では、それら各段部14のうち、最も薄肉と
なる部位に貫通孔15がそれぞれ形成されている。この
ため、エンジンで発生する爆発力、熱応力及び圧力変化
等は、各貫通孔15で逃がされることになり、各段部1
4における応力集中、特に各段部14のコーナ部位にお
ける応力集中を未然に防止することができる。その結果
として、段部14における亀裂等の損傷を未然に防止す
ることができる。
【0014】又、各クランクジャーナル壁9の間が各貫
通孔15で連通されることから、クランクケース7の内
部での通気も良くなる。その結果として、各ピストン1
2の動きを更にスムーズにすることができ、エンジンの
フリクションロスを低減することもできる。
【0015】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、各貫通孔15を円形状とした
が、貫通孔をスリットにしたり、円形以外の形状にした
りしてもよい。
【0016】(2)前記実施例では、V型エンジンを構
成するシリンダブロック本体1に具体化したが、直列型
エンジンのシリンダブロックに具体化することもでき
る。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、シリンダブロック本体のクランクケース側にてシリ
ンダボアを区画すると共にクランクシャフトを支承する
クランクジャーナル壁を形成し、そのクランクジャーナ
ル壁をシリンダボアの軸線方向に段部を有する段付き形
状とし、その段部のうちシリンダボアの中心位置に対応
する部位に貫通孔を形成したので、機関で発生する爆発
力や熱応力が貫通孔で逃がされて段部における応力集中
を未然に防止することができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例におけるV型エ
ンジンの一部を示す断面図である。
【図2】一実施例において図1のA−A線断面図であ
る。
【図3】一実施例において各バンクのデッキ面の一部を
示す図である。
【図4】一実施例においてクランクジャーナル壁の段部
を示す拡大断面図である。
【図5】従来例のシリンダブロックを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダブロック本体、5…シリンダボア、7…ク
ランクケース、8…クランクシャフト、9…クランクジ
ャーナル壁、14…段部、15…貫通孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック本体のクランクケース
    側にてシリンダボアを区画すると共にクランクシャフト
    を支承するクランクジャーナル壁を形成し、そのクラン
    クジャーナル壁を前記シリンダボアの軸線方向に段部を
    有する段付き形状とした内燃機関のシリンダブロックに
    おいて、 前記段部のうち前記シリンダボアの中心位置に対応する
    部位に貫通孔を形成したことを特徴とする内燃機関のシ
    リンダブロック。
JP3323436A 1991-12-06 1991-12-06 内燃機関のシリンダブロック Expired - Lifetime JP2887996B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5931135A (en) * 1996-10-18 1999-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cylinder block of internal combustion engine
US6332435B1 (en) 2000-08-31 2001-12-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crank journal support portion structure of a horizontal opposed type engine
JP2009114985A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のシリンダブロック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5931135A (en) * 1996-10-18 1999-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cylinder block of internal combustion engine
US6332435B1 (en) 2000-08-31 2001-12-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crank journal support portion structure of a horizontal opposed type engine
JP2009114985A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のシリンダブロック

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