JP3094161B2 - クランク軸シール構造 - Google Patents

クランク軸シール構造

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JP3094161B2 JP02153711A JP15371190A JP3094161B2 JP 3094161 B2 JP3094161 B2 JP 3094161B2 JP 02153711 A JP02153711 A JP 02153711A JP 15371190 A JP15371190 A JP 15371190A JP 3094161 B2 JP3094161 B2 JP 3094161B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、多気筒2サイクルエンジンのクランク軸
シール構造に係り、詳しくは、クランクケースの軸受部
に軸受を介して回転自在に軸支されたクランク軸をシー
ルする多気筒2サイクルエンジンのクランク軸シール構
造に関する。
[従来の技術] 車両等の多気筒エンジンには、例えばクランクケース
のクランク室を区画する軸受部に、軸受を介して回転自
在にクランク軸を軸支し、この軸受部でクランク軸をシ
ールするものがある。
ところで、例えば第6図に示すように、センタクラン
ク一体型の組立式クランク100を備え、クランク室101,1
02を上下分割のクランクケース103,104で形成するエン
ジンでは、クランク室101,102を区画する軸受部103a,10
4aには、半割軸受105と半割可能なラビリンスシール106
等を使用している。
[発明が解決しようとする課題] ところが、エンジンを小型化するために、クランク軸
方向のエンジン幅を短縮する場合等で、シールのために
必要なスペースが少ない場合にはシール幅を狭くせざる
を得ない。
これにより、ラビリンスシール等では所定のシール幅
を必要とするため、必要性能を満足するシール性が損な
われ、特に2気筒型のエンジン等においては、左右気筒
のアンバランスが生じるという不都合があった。
この発明は、このような実状に鑑みてなされたもの
で、配置スペースの確保が容易で、しかもシールの耐久
性及びシール性能とも良好な多気筒2サイクルエンジン
のクランク軸シール構造を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明の多気筒2サイ
クルエンジンのクランク軸シール構造は、クランクケー
スの両側に配置される複数のクランク室を区画する軸受
部に、軸受を介して回転自在にクランク軸を軸支し、こ
の軸受部で前記クランク室をシールする多気筒2サイク
ルエンジンのクランク軸シール構造において、前記クラ
ンク軸の左右のクランクウェブを連結する軸部を、前記
軸受の内径とほぼ同径の小径部と、該軸部端で軸受の内
径より大きく外径よりも小さい大径部とよりなる形状と
し、前記軸受の半割ケーシングにクランク室側に延び前
記軸部の大径部と対応する延出部を設け、前記軸部の大
径部外周にリング溝を形成し、このリング溝に割部を有
するシールリングの内周部が遊動可能に設けられ、シー
ルリングが周方向に回動可能で、かつクランク軸方向に
移動可能であり、このシールリングの外周部を前記延出
部の内周に張設し、前記両側のクランク室の圧力変動に
より前記シールリングをクランク軸方向に移動して前記
リング溝の壁部に圧接しシール可能に構成したことを特
徴としている。
[作用] この発明は、軸受の半割ケーシングにクランク室側に
延び軸部の大径部と対応する延出部を設け、クランク軸
の軸部の大径部外周にリング溝を形成し、このリング溝
に割部を有するシールリングの内周部が遊動可能に設け
られ、シールリングが周方向に回動可能で、かつクラン
ク軸方向に移動可能であり、このシールリングの外周部
を延出部の内周に張設し、両側のクランク室の圧力変動
によりシールリングをクランク軸方向に移動してリング
溝の壁部に圧接しシール可能に構成してシールしてお
り、シール構造の配置スペースの確保が容易である。
また、シールリングは張力で軸受のケーシングに圧接
されると共に、クランク室の圧力で遊動し、クランク軸
方向に移動してクランク軸のリング溝に圧接されて簡単
かつ確実にシールすることができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図はこの発明の実施例を適用した多気筒2サイク
ルエンジンの一部を示す断面図、第2図はクランク軸シ
ール構造の拡大図、第3図はシールリングの平面図、第
4図はクランク軸にシールリングを装着する状態を示す
斜視図、第5図はシールリングのシール状態を示す断面
図である。
図において符号1は自動二輪車等に搭載される2気筒
V型の2サイクルエンジンで、この2サイクルエンジン
1には上下分割のクランクケース2,3が用いられてい
る。クランクケース2の軸受部2a〜2c及びクランクケー
ス3の軸受部3a〜3cには組立式クランク軸4が軸受5〜
7を介して回転自在に軸支されている。クランクケース
2,3で左右のクランク室8,9が形成され、中央の軸受部2
b,3bは左右のクランク室8,9を区画している。
組立式クランク軸4は中央分割クランク部40、右側分
割クランク部41及び左側分割クランク部42で構成されて
いる。中央分割クランク部40は両側にクランクウェブ40
a,40bを有しており、このクランクウェブ40a,40bには連
結ピン40c,40dが一体に形成されている。この中央分割
クランク部40の連結ピン40cには右側分割クランク部41
のクランクウェブ41aが圧入され、連結ピン40dには左側
分割クランク部42のクランクウェブ42aが圧入されてい
る。
組立式クランク軸4の中央分割クランク部40の連結ピ
ン40c,40dにはそれぞれコンロッド10が設けられ、この
コンロッド10にはピストン11が接続されている。
クランクケース2,3のクランク室8,9を区画する軸受部
2b,3bに設けられた軸受6は、半割ケーシング60,61と、
この半割ケーシング60,61に設けられたコロ62,63から構
成され、この軸受6の半割ケーシング60,61はその端部
がクランク室8側へ延出されている。軸受6の半割ケー
シング60,61に対向するクランク軸4の軸部40eは、軸受
6の内径とほぼ同径の小径部40e1と、軸端部で軸受6の
内径より大きく外径よりも小さい大径部40e2とよりなる
形状とし、大径部40e2の外周にはリング溝12が形成され
ている。半割ケーシング60,61には、クランク室側に延
び軸部40eの大径部40e2と対応する延出部60a,61aが設け
られている。
このリング溝12には、第3図に示すように割部13aを
有するシールリング13の内周部13bが遊動可能に設けら
れ、周方向に回動可能であるとともに、クランク軸方向
に移動可能である。
このシールリング13の外周部13cは、軸受6の半割ケ
ーシング60,61の延出部60a,61aの内周に張設してシール
するようになっている。
シールリング13は金属等の部材で形成された薄肉のも
のであり、第4図に示すように割部13aをクランク軸4
の軸方向に広げることにより、簡単にリング溝12に装着
することができる。
中央分割クランク部40のリング溝12にシールリング13
を装着した状態で、軸受6の半割ケーシング60,61がセ
ットされる。このシールリング13のセット状態ではシー
ルリング13の張力によって、その外周部13cが半割ケー
シング60,61に張っており、中央分割クランク部40のリ
ング溝12に対しては遊動し、シールリング13は組立式ク
ランク軸4と連動して回転することはない。従って、シ
ールリング13の耐久性が向上する。
また、エンジンの駆動で左右のクランク室8,9の圧力
変動が生じると、第5図に示すように、この圧力変動で
シールリング13は左右方向へ移動してリング溝12の左右
の壁部12a,12bに圧接する。これにより、軸受6の半割
ケーシング60,61とクランク軸4の軸部40e間を確実にシ
ールしている。
このように、軸受6の半割ケーシング60,61とクラン
ク軸4の軸部40e間をシールリング13でシールすること
によって、シールに必要な幅を短縮することができ、極
めて少ないスペースで済み、またシール構造が簡単であ
り、シール耐久性及びシール性能が良好である。
[発明の効果] 前記のように、この発明は、軸受の半割ケーシングに
クランク室側に延び軸部の大径部と対応する延出部を設
け、クランク軸の軸部の大径部外周にリング溝を形成
し、このリング溝に割部を有するシールリングの内周部
が遊動可能に設けられ、シールリングが周方向に回動可
能で、かつクランク軸方向に移動可能であり、このシー
ルリングの外周部を延出部の内周に張設し、両側のクラ
ンク室の圧力変動によりシールリングをクランク軸方向
に移動してリング溝の壁部に圧接しシール可能に構成し
てシールするから、クランク室を区画する軸受部等シー
ル幅の確保が困難な部分にも、簡単な構造でシール性を
容易に確保することができる。
また、シールリングは張力で軸受のケーシングに圧接
されると共に、クランク室の圧力で遊動し、クランク軸
方向に移動してクランク軸のリング溝に圧接されてシー
ルするので、簡単な構造でシールでき、しかもシールの
耐久性及びシール性能が良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を適用した多気筒2サイクル
エンジンの一部を示す断面図、第2図はクランク軸シー
ル構造の拡大図、第3図はシールリングの平面図、第4
図はクランク軸にシールリングを装着する状態を示す斜
視図、第5図はシールリングのシール状態を示す断面
図、第6図は従来のクランク軸シール構造を示す断面図
である。 図面中、符号1はエンジン、2,3はクランクケース、2b,
3bは軸受部、4はクランク軸、6は軸受、12はリング
溝、13はシールリング、60,61は半割ケーシングであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクケースの両側に配置される複数の
    クランク室を区画する軸受部に、軸受を介して回転自在
    にクランク軸を軸支し、この軸受部で前記クランク室を
    シールする多気筒2サイクルエンジンのクランク軸シー
    ル構造において、前記クランク軸の左右のクランクウェ
    ブを連結する軸部を、前記軸受の内径とほぼ同径の同径
    の小径部と、該軸部端で軸受の内径より大きく外径より
    も小さい大径部とよりなる形状とし、前記軸受の半割ケ
    ーシングにクランク室側に延び前記軸部の大径部と対応
    する延出部を設け、前記軸部の大径部外周にリング溝を
    形成し、このリング溝に割部を有するシールリングの内
    周部が遊動可能に設けられ、シールリングが周方向に回
    動可能で、かつクランク軸方向に移動可能であり、この
    シールリングの外周部を前記延出部の内周に張設し、前
    記両側のクランク室の圧力変動により前記シールリング
    をクランク軸方向に移動して前記リング溝の壁部に圧接
    しシール可能に構成したことを特徴とする多気筒2サイ
    クルエンジンのクランク軸シール構造。
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