JP2000110663A - 多気筒エンジンのクランクケース - Google Patents

多気筒エンジンのクランクケース

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JP2000110663A
JP2000110663A JP10286435A JP28643598A JP2000110663A JP 2000110663 A JP2000110663 A JP 2000110663A JP 10286435 A JP10286435 A JP 10286435A JP 28643598 A JP28643598 A JP 28643598A JP 2000110663 A JP2000110663 A JP 2000110663A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多気筒エンジンにおいて、エンジン出力を維
持しつつ、クランクケースの軸方向幅のコンパクト化を
達成することである。 【解決手段】 複数の主軸受ハウジング32-1,…,
32−5を、軸方向に間隔を置いてクランクケース1に
形成し、上記主軸受ハウジング32-1,…,32−5
に主軸受35−1,…,35−5を介してクランク軸5
の各ジャーナル34-1,…,34−5を回転自在に支
持している。軸方向両端に配置された主軸受ハウジング
32−1,32−5のうち少なくとも一方の主軸受ハウ
ジングの軸方向幅W1を、軸方向中間部に配置された主
軸受ハウジング32−2,32−3,32−4の軸方向
幅W2,W3よりも狭くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は自動二輪車等車輌
に搭載するのに適した多気筒エンジンのクランクケース
に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンにおけるクランク軸支持
構造は、周知のように複数の主軸受ハウジングを軸方向
に間隔を置いてクランクケースと一体に成形し、各主軸
受ハウジングに軸受メタル等の主軸受を嵌着し、該主軸
受によりクランク軸の各ジャーナルを回転自在に支持し
ている。
【0003】各主軸受ハウジングの配置位置は、軸方向
の両端位置と、軸方向中間部であって各気筒間に対応す
る位置である。そして、従来の各主軸受ハウジングの軸
方向幅は、両端と中間部等の位置にかかわらず、総て同
一幅に揃えられている。関連特許として特開平8−21
8942号がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昨今、自動二輪車にお
いては、出力の向上が求められる反面、車輌のコンパク
ト性、すなわちエンジン自体の左右幅等のコンパクト性
が要求されている。特に多気筒エンジンでは、元来エン
ジン自体の左右幅が大きいので、そのコンパクト性の要
求は厳しいものとなっている。
【0005】ところが、左右幅のコンパクト化を図るた
めにシリンダボア径を小さくすれば、当然出力の低下を
来たし、反対に出力向上を図ろうとシリンダボア径を大
きくすれば、コンパクト性が維持できなくなる。
【0006】
【発明の目的】本願発明は、エンジン出力を維持あるい
は向上させると同時に、エンジンのコンパクト化、特
に、左右幅のコンパクト化を達成できるエンジンのクラ
ンクケースを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、複数の主軸受ハウジングを、軸方向に間隔を置いて
クランクケースに形成し、上記主軸受ハウジングにより
主軸受を介してクランク軸の各ジャーナルを回転自在に
支持し、軸方向両端に形成された主軸受ハウジングのう
ち少なくとも一方の主軸受ハウジングの軸方向幅を、軸
方向中間部に形成された主軸受ハウジングの軸方向幅よ
りも狭くしていることを特徴とする多気筒エンジンのク
ランクケースである。軸方向端部の主軸受ハウジングの
軸方向幅を狭くすることにより、クランクケースの軸方
向幅のコンパクト化を達成することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
気筒エンジンのクランクケースにおいて、軸方向中間部
に形成された複数の主軸受ハウジングのうち、一部の主
軸受ハウジングの軸方向幅を軸方向中間部の他の主軸受
ハウジングの軸方向幅よりも狭くし、上記軸方向中間部
の幅が狭い主軸受ハウジングに嵌着する主軸受を、軸方
向端部に形成された幅が狭い主軸受ハウジングに嵌着さ
れる幅が狭い主軸受と同一にしていることを特徴として
いる。これにより、主軸受の共通化を図り、部品コスト
を抑制することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の多気筒エンジンのクランクケースにおいて、軸方向
端部に形成された幅が狭い主軸受ハウジングに形成する
主軸受ボルト挿通孔の径を、軸方向中間部に形成された
主軸受ハウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の径よ
りも小さくしている。これにより、クランクケースのコ
ンパクト化を容易にしている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の多気筒エンジンのクランクケースにおいて、軸方向
中間部の他の主軸受ハウジングの軸方向幅よりも狭くし
た軸方向中間部の一部の主軸受ハウジングに形成する主
軸受ボルト挿通孔の径を、軸方向中間部の他の主軸受ハ
ウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の径より小さく
している。これにより、軽量化及びクランクケース内ス
ペースの確保のため、軸方向中間部の一部の主軸受ハウ
ジングの軸方向幅を軸方向中間部の他の主軸受ハウジン
グの軸方向幅よりも狭くすることを容易にしている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本願発明を適用した自動二
輪車用4気筒エンジンの断面展開図(図4のI−I断面
相当図)であり、図中、クランク軸心線O1より上側に
示す断面は、各気筒中心線を含む切断面を背後から見た
図であり、クランク軸心線O1より下側に示す断面は、
概ね水平な切断面を上方から見た図である。
【0012】図1において、クランクケース1は、クラ
ンク軸心線O1を境とした上側ケース部材1aと下側ケ
ース部材1bよりなり、クランク軸5を収納するクラン
ク室6を備えると共に、後方には変速軸21及びカウン
タ軸22を収納する変速ギヤ室7を備えている。クラン
ク軸5は、自動二輪車の左右方向に延びており、したが
って、クランク軸5の軸心線O1方向(軸方向)を左右
方向として、以下説明する。
【0013】変速ギヤ室7に配置された変速軸21の右
端部には、多板式摩擦クラッチ10及びダンパーギヤ1
1が設けられ、ダンパーギヤ11は、クランク軸5の右
端部に形成されたクランクギヤ12に噛み合い、クラン
ク軸5の回転トルクは、クランクギヤ12、ダンパーギ
ヤ11及び多板式摩擦クラッチ10を介して断続自在に
変速軸21に伝達される。クランク軸5の右端部には、
カムチェーン17を巻き掛けたチェーン駆動スプロケッ
ト16が固定され、左端部にはジェネレータ14のロー
タ15が固定されている。
【0014】クランクケース1の右端壁には、前記摩擦
クラッチ10を覆うクラッチカバー24並びにチェーン
駆動スプロケット16を覆うパルサーカバー25がボル
トにより締着され、左端壁には、ジェネレータ用ステー
タ26を備えたジェネレーターカバー27がボルトによ
り締着されている。クランクケース1の上端はシリンダ
ブロック2に結合され、該シリンダブロック2には、た
とえば左側から順に第1から第4の気筒31−1,31
−2,31−3,31−4が左右方向(軸方向)に並列
に配置され、それぞれピストン33が嵌合している。
【0015】クランク室6内にクランク軸5を支持する
ため、クランクケース1の左右両端壁(軸方向両端壁)
と、左右方向中間部(軸方向中間部)の各気筒間の位置
に、それぞれ主軸受ハウジング32−1,32−2,3
2−3,32−4,32−5がクランクケース1と一体
に形成されている。各主軸受ハウジング32−1,…,
32−5の内周面には主軸受メタル35−1,…,35
−5が嵌着され、各主軸受メタル35−1,…,35−
5は主軸受ハウジング32−1,…,32−5と同様に
上下2分割構造であり、クランク軸5の各ジャーナル3
4−1,34−2,34−3,34−4,34−5を回
転自在に支持している。
【0016】クランク軸5は、上記ジャーナル34−
1,…,34−5から偏倚する4つのクランクピン37
と、各ジャーナル34−1,…,34−5とクランクピ
ン37とを連結するクランクアーム(クランクウェブ)
38−1,…,38−8を一体に備えている。第4気筒
用の右端のクランクアーム38−8は、外周がクランク
軸心線O1を中心とする円形に形成されると共に外周に
前記クランクギヤ12が一体成形されており、また、第
3気筒用の右側クランクアーム38−6は、外周がクラ
ンク軸心線O1を中心とする円形に形成されると共に外
周にバランサギヤ39が一体成形されている。各クラン
クピン37はコネクティングロッド36を介して各ピス
トン33に枢着連結している。
【0017】クランク軸5内には、第1気筒用の左端の
クランクアーム38−1から第2気筒用の右側クランク
アーム38−4まで斜めに延びる油通路43と、第4気
筒用の右側のクランクアーム38−8から第3気筒用の
左側のクランクアーム38−5まで斜めに延びる油通路
43が形成されている。各クランクピン37には、上記
油通路43に連通して径方向外方に延び、コネクティン
グロッド36の大端部に開口する油孔45が形成されて
いる。第1、第2気筒間に位置する第2のジャーナル3
4−2と、第3、第4気筒間に位置する第4のジャーナ
ル34−4には、上記油通路43へと潤滑油を供給する
径方向の油孔44が形成されている。
【0018】図2は主軸受ハウジング32−1,…,3
2−5の拡大断面展開図であり、5つの主軸受ハウジン
グ32−1,…,32−5のうち、左右両端(軸方向両
端)の主軸受ハウジング32−1,32−5の左右幅
(軸方向幅)W1は、左右方向中間部(軸方向中間部)
の主軸受ハウジング32−2,32−3,32−4の左
右幅(軸方向幅)W2,W3よりも狭く、たとえば5〜
7mm程度狭く形成されている。さらに中間部の3つの主
軸受ハウジング32−2,32−3,32−4のうち、
真中に位置する主軸受ハウジング32−3の幅W3は、
中間部の他の主軸受ハウジング32−2,32−4の幅
W2よりも狭く設定されている。
【0019】全主軸受ハウジング32−1,…,32−
5には、上下の主軸ハウジング部分を結合するための主
軸受ボルト挿通孔40,41が形成されているが、左右
両端の主軸受ハウジング32−1,32−5の主軸受ボ
ルト挿通孔40の径は、中間部の3つの主軸受ハウジン
グ32−2,32−3,32−4の主軸受ボルト挿通孔
41の径よりも小さくしてある。たとえば中間部の主軸
受ボルト挿通孔41の径を10mmφとすると、左右両端
の主軸受ボルト挿通孔40の径は8mmφとなっている。
【0020】各主軸受ハウジング32−1,…,32−
5に嵌着される5つの主軸受メタル35−1,…,35
−5のうち、左右両端に配置された主軸受メタル35−
1,35−5と真中に配置された主軸受メタル35−3
とは、共通の部品を使用することにより同一の軸方向幅
D1に統一され、一方、中間部の残りの主軸受メタル3
5−2,35−4同士は、上記軸方向幅D1とは異なる
軸方向幅D2の共通の部品を使用することにより、同一
の軸方向幅D2に統一され、しかも、左右両端と真中の
主軸受メタル35−1,35−5,35−3の幅D1
は、中間部の残りの主軸受メタル35−2,35−4の
幅D2よりも狭くなっている。具体的には、左右両端と
真中の主軸受メタル35−1,35−3,35−5の軸
方向幅D1は、中間部の残り2つの主軸受メタル35−
2,35−4の軸方向幅D2よりも5から7mm程度狭く
なっており、かつ、従来の主軸受メタルと比較しても狭
くなっている。一方、中間部の残り2つの主軸受メタル
35−2,35−4は、従来の主軸受メタルよりも幅が
広くなっており、このように幅を広くすることにより、
面圧を下げるようにしている。
【0021】中間部の2つの幅広の主軸受メタル35−
2,35−4の内周面には、ジャーナル及び大端部給油
用の環状油溝46が形成されると共に、周方向に間隔を
置いて複数の油孔47が形成されており、また、中間部
の広幅の主軸受ハウジング32−2,32−4の内周面
にも環状油溝48が形成され、上記油孔47を介して両
環状油溝46,48間を連通している。
【0022】一方、左右両端と真中の細幅の主軸受メタ
ル35−1,35−3,35−5の内周面には潤滑油用
の環状油溝は形成されておらず、ジャーナル潤滑用の油
孔47のみが1個形成され、左右両端の主軸受ハウジン
グ32−1,32−5の内周面に形成された環状油溝4
8に連通しているが、中央の主軸受ハウジング32−3
の内周面には環状油溝(48)は形成されていない。各
主軸受ハウジング32−1,32−2,32−4,32
−5の内周面に形成された環状油溝48は、たとえば図
4に示すようにクランクケース1内に形成された潤滑油
供給通路49に連通し、該潤滑油供給通路49は図示し
ないが潤滑油ポンプへと接続している。なお、図4にお
いて、50はシリンダブロックの油通路に連通する油戻
し通路であり、51は前記主軸受ボルト挿通孔41等に
対応するハウジング結合用のめねじ孔である。
【0023】図1において、クランクアーム38−1,
…,38−8は、外周にギヤ12,39等を形成する円
形の2つのクランクアーム38−6,38−8を除い
て、周知のクランクアームと同様、図3に示すようにウ
エイト部53を一体に付加した達磨形をしているが、前
述のように左右両端の主軸受ハウジング32−1,32
−5の幅W1及び主軸受メタル35−1,35−5の幅
D1を狭くしているのに対応して、それら細幅の主軸受
メタル35−1,35−5の面圧が高くなるのを避ける
ため、クランク軸両端にかかる荷重を減らすように、ウ
エイト53の形状、径及び幅などを調節している。たと
えば図2の右端のクランクアーム38−8はクランクギ
ヤ12を一体形成していることによりウエイト付加が0
の状態であるが、これに対応させて左端のクランクアー
ム38−1もウエイト付加が殆ど0となる形状とし、反
対に、左右端からぞれぞれ2番目のクランクアーク38
−2,38−7はウエイト付加を増加し、中央部の1対
のクランクアーム38−4,38−5は、さらにウエイ
ト付加を増加させている。
【0024】
【作用】左右両端の主軸受ハウジング32−1,32−
5の幅を狭くすることにより、シリンダボア径を小さく
することなく、クランクケース全体の左右幅が短くなっ
ている。
【0025】クランク軸5は中間部のウエイトを重くし
て、両端のウエイトを軽くしていることにより、左右両
端の細幅の主軸受ハウジング32−1,32−5にかか
る荷重を減らしている。また、中間部の荷重の増加に対
しては、中間部の主軸受メタル35−2,35−4の幅
を広くすることにより、面圧を低下させている。
【0026】図4の潤滑油供給通路49からの潤滑油
は、図2の中間部の2つの広幅の主軸受ハウジング32
−2,32−4の環状油溝48から、主軸受メタル35
−2,35−4の油孔47を通って環状油溝46に供給
される。ここでジャーナル34−2,34−4を潤滑す
ると共に、図1の油通路43へと供給され、各クランク
ピン37において、油孔45を介してコネクティングロ
ッドの大端部に供給され、該個所を潤滑する。図2の左
右両端及び真中の細幅の主軸受メタル35−1,35−
3,35−5には、図示しないがクランクケース内の別
の油供給通路から主軸受ハウジング32−1,32−5
の環状油溝48及び各油孔47を介してジャーナル34
−1,34−3,34−5に供給され、これらを潤滑す
る。
【0027】
【その他の実施の形態】(1)4気筒エンジンには限定
されず、2気筒以上の複数気筒エンジンであれば適用す
ることができる。
【0028】(2)図示の実施の形態では、軸方向両端
の主軸受ハウジングを共に細幅に形成しているが、一方
端の主軸受ハウジングのみを細幅にすることもできる。
【0029】(3)図示の実施の形態では、軸方向中間
部の3つの主軸受ハウジング32−2,32−3,32
−4に形成された主軸受ボルト挿通孔41,41,41
を同一の径としているが、軽量化及びクランクケース内
スペースの確保のため、中央部の主軸受ハウジング32
−3の軸方向幅W3を軸方向中間部の他の主軸受ハウジ
ング32−2,32−4の軸方向幅W2よりも狭くして
いるのに対応させて、中央部の細幅の主軸受ハウジング
32−3に形成される主軸受ボルト挿通孔41の径を、
軸方向中間部の他の主軸受ハウジング32−2,32−
4の主軸受ボルト挿通孔41の径よりも小さくすること
もできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)多気筒エンジンのクランクケースにおいて、軸方
向の端部に位置する主軸受ハウジングの軸方向幅を、軸
方向中間部に位置する主軸受ハウジングの軸方向幅より
も狭くしているので、シリンダボア径を小さくすること
なく、クランクケースの軸方向幅を狭くすることがで
き、エンジン出力の維持とエンジンのコンパクト化を同
時に達成することができる。
【0031】(2) 軸方向中間部に配置される複数の
主軸受ハウジングの一部を、軸方向中間部の残りの主軸
受ハウジングの軸方向幅よりも狭くすると共に、該中間
部の細幅の主軸受ハウジングに嵌着される主軸受を、軸
方向端部の細幅の主軸受ハウジングに嵌着している細幅
の主軸受と同一にすることにより、主軸受を共通化する
ことができ、主軸受用部品のコストを抑えることができ
る。
【0032】(3)軸方向端部に形成した細幅の主軸受
ハウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の径を、他の
主軸受ハウジングに形成した主軸受ボルト挿通孔の径よ
りも小さくすることにより、クランクケースのコンパク
ト化を一層容易にすることができる。
【0033】(4)軸方向中間部の他の主軸受ハウジン
グの軸方向幅よりも狭くした軸方向中間部の一部の主軸
受ハウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の径を、軸
方向中間部の他の主軸受ハウジングに形成する主軸受ボ
ルト挿通孔の径より小さくすると、軽量化及びクランク
ケース内スペースの確保のため、軸方向中間部の一部の
主軸受ハウジングの軸方向幅を軸方向中間部の他の主軸
受ハウジングの軸方向幅よりも狭くすることを容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した自動二輪車用4気筒エン
ジンの断面展開図である。
【図2】 図1の主軸受ハウジングの拡大図である。
【図3】 図1のIII-III断面拡大図である。
【図4】 図1のIV-IV断面拡大図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 1a 上側ケース部材 1b 下側ケース部材 2 シリンダブロック 5 クランク軸 31−1,…,31−4 気筒 32−1,32−5 軸方向両端の主軸受ハウジング 32−2,32−3,32−4 軸方向中間部の主軸受
ハウジング 34−1,…,34−5 ジャーナル 35−1,35−3,35−5 細幅の主軸受メタル 35−2,35−4 広幅の主軸受メタル 40 小径の主軸受ボルト挿通孔 41 主軸受ボルト挿通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月24日(1999.9.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、複数の主軸受ハウジング32-1,…,32-5を、軸方
向に間隔を置いてクランクケース1に形成し、上記主軸
受ハウジング32-1,…,32-5の内周面に主軸受メタル
35-1,…,35-5を介してクランク軸5の各ジャーナル
34-1,…,34-5を回転自在に支持し、軸方向中間部の
主軸受ハウジング32-2,32-4並びにこれに対応する
主軸受メタル35-2,35-4及びジャーナル34-2,34
-4には、軸方向中間部の上記主軸受ハウジング32-2,
32-4内からクランク軸5内の大端部給油用の油通路4
3に至る大端部給油用の油路を設け、軸方向両端に形成
された主軸受ハウジング32-1,32-5の軸方向幅を、
軸方向中間部に形成された主軸受ハウジング32-2,3
2-4の軸方向幅よりも狭くしていることを特徴とする多
気筒エンジンのクランクケースである。軸方向両端部の
主軸受ハウジングの軸方向幅を狭くすることにより、ク
ランクケースの軸方向幅のコンパクト化を達成すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の主軸受ハウジングを、軸方向に間
    隔を置いてクランクケースに形成し、上記主軸受ハウジ
    ングにより主軸受を介してクランク軸の各ジャーナルを
    回転自在に支持し、軸方向両端に形成された主軸受ハウ
    ジングのうち少なくとも一方の主軸受ハウジングの軸方
    向幅を、軸方向中間部に形成された主軸受ハウジングの
    軸方向幅よりも狭くしていることを特徴とする多気筒エ
    ンジンのクランクケース。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多気筒エンジンのクラン
    クケースにおいて、軸方向中間部に形成された複数の主
    軸受ハウジングのうち、一部の主軸受ハウジングの軸方
    向幅を軸方向中間部の他の主軸受ハウジングの軸方向幅
    よりも狭くし、上記軸方向中間部の幅が狭い主軸受ハウ
    ジングに嵌着する主軸受を、軸方向端部に形成された幅
    が狭い主軸受ハウジングに嵌着される幅が狭い主軸受と
    同一にしていることを特徴とする多気筒エンジンのクラ
    ンクケース。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の多気筒エンジンの
    クランクケースにおいて、軸方向端部に形成された幅が
    狭い主軸受ハウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の
    径を、軸方向中間部に形成された主軸受ハウジングに形
    成する主軸受ボルト挿通孔の径よりも小さくしているこ
    とを特徴とする多気筒エンジンのクランクケース。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の多気筒エンジンの
    クランクケースにおいて、軸方向中間部の他の主軸受ハ
    ウジングの軸方向幅よりも狭くした軸方向中間部の一部
    の主軸受ハウジングに形成する主軸受ボルト挿通孔の径
    を、軸方向中間部の他の主軸受ハウジングに形成する主
    軸受ボルト挿通孔の径より小さくしていることを特徴と
    する多気筒エンジンのクランクケース。
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