JPH041287Y2 - - Google Patents

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JPH041287Y2
JPH041287Y2 JP10433685U JP10433685U JPH041287Y2 JP H041287 Y2 JPH041287 Y2 JP H041287Y2 JP 10433685 U JP10433685 U JP 10433685U JP 10433685 U JP10433685 U JP 10433685U JP H041287 Y2 JPH041287 Y2 JP H041287Y2
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oil
balancer
camshaft
cylinder
bearing
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの振動を低減するバランサ
を備えたOHVエンジンにおける潤滑装置に関す
る。
(従来の技術) 一般に、多気筒エンジンにおいては、エンジン
の振動を低減するために、アンバランス部を有す
るバランサを設け、該バランサをクランクシヤフ
トの回転数と同一あるいは二以上の整数倍の回転
数でクランクシヤフトの回転と同期させながら回
転させることにより、各ピストンの往復動によつ
て発生する一次あるいは二次以上の偶力や慣性力
の不釣合を、上記アンバランス部に作用する遠心
力で抑制することが行われている。
ところで、このようなバランサをOHVエンジ
ンに装備する場合、動弁系の部材とのレイアウト
の関係上、バランサおよびカムシヤフトをそれぞ
れシリンダブロツクにシリンダ列と平行に配置し
て、強度的に強いシリンダブロツクのシリンダ列
端部およびシリンダボア間の各部位において軸受
部で支持するようにするのが一般的である。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記バランサ付OHVエンジンにお
いて、バランサおよびカムシヤフトの各軸受部と
メインギヤラリーとを共通のオイル供給路で連通
して、各軸受部を潤滑することが考えられる。
しかし、カムシヤフトは、全シリンダの動弁系
部材で駆動できるようにシリンダ列の略全長に対
応する長さに設定されるが、バランサは、ピスト
ン位置との関係上、シリンダ列の途中までの長さ
に設定されることが多い(例えば特公昭58−
28456号公報参照)。
そのため、シリンダブロツクのシリンダ列端部
およびシリンダボア間の各部位のなかには、カム
シヤフト軸受部は設けられているが、バランサ軸
受部が設けられていない部位がある。
ところが、カムシヤフトの回転数はバランサの
回転数よりも低い(例えば4分の1)ので、カム
シヤフト軸受部へのオイル供給量はバランサ軸受
部へのオイル供給量よりも少量で足りる。そのた
め、上述の如く、カムシヤフト軸受のみが設けら
れた部位では、オイル供給路によるオイル供給量
に無駄が生じる。
一方、エンジンにオイル潤滑を要する補機類を
レイアウトする場合、シリンダブロツクにおいて
メインギヤラリー等からオイルを取出させる部位
が限定される関係上、補機類のレイアウトの自由
度が制約されるという問題がある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、シリンダ列の途中
までの長さのバランサを備えたOHVエンジンに
おいて、シリンダブロツクのシリンダ列端部およ
びシリンダボア間の部位のうち、カムシヤフト軸
受部のみが設けられた部位のオイル供給路を利用
して該オイル供給路の余剰オイルを補機類に供給
するようにして、オイル潤滑を要する補機類のレ
イアウトの自由度を増しつつ余剰オイルを有効利
用することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、シリンダブロツクに、シリンダ列の略全長に
対応する長さのカムシヤフトとシリンダ列の途中
までの長さのバランサとをシリンダ列と平行に配
置し、このカムシヤフトおよびバランサをシリン
ダブロツクのシリンダ列端部およびシリンダボア
間に設けた軸受部で支持するようにしたバランサ
付OHVエンジンを前提とする。さらに、メイン
ギヤラリーと各カムシヤフト軸受部とがオイル通
路で連通する。そして、このオイル通路のうち、
カムシヤフト軸受部にバランサ軸受部が対応する
部位のオイル通路にはそのバランサ軸受部へオイ
ルを供給するオイル供給路を分岐する。また、カ
ムシヤフト軸受部にバランサ軸受部が対応しない
部位のオイル通路にはエンジン本体外部へオイル
を供給する外部オイル供給路を分岐する構成とし
たものである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、カムシヤフト
軸受部にバランサ軸受部が対応しない部位では、
オイル通路によつてメインギヤラリーからカムシ
ヤフト軸受部にオイルが供給されるが、そのオイ
ル供給量は少量で済むので、上記オイル通路のオ
供給量のうち余剰オイルが外部オイル供給路によ
つてエンジン本体外部の補機類等に供給されるこ
とになる。また、この外部オイル供給路の新設に
よつて、オイル潤滑を要する補機類のレイアウト
の自由度が増すことになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図ないし第4図は、本考案に係る潤滑装置
を備えたOHVタイプのターボ過給直列4気筒エ
ンジンを示す。1はシリンダブロツクであつて、
該シリンダブロツク1には前後方向に4つのシリ
ンダ2,2…が形成され、該各シリンダ2にはピ
ストン3が嵌挿されている。また、該シリンダブ
ロツク1のクランクケース4には、上記各シリン
ダ2,2間に対応して第1〜第3の縦壁5,6,
7が設けられている。
上記シリンダブロツク1にはクランクシヤフト
8が、該シリンダブロツク1のシリンダ列前後端
部1a,1bおよび上記第1〜第3縦壁5,6,
7に配設されたメタル9,9…によつて支承され
ている。
また、上記シリンダブロツク1の右側部には、
シリンダ列の略全長に対応する長さのカムシヤフ
ト10がシリンダ列と平行に配設されている。該
カムシヤフト10において、その前後端部、第1
シリンダ2と第2シリンダ2とのボア間に対応す
る部位および第3シリンダ2と第4シリンダ2と
のボア間に対応する部位にはジヤーナル部11が
形成されているとともに、シリンダブロツク1の
前後端部1a,1b、第1縦壁5および第3縦壁
7には、上記各ジヤーナル部11を回転自在に支
持する軸受部としてのメタル12が嵌入されてい
る。
さらに、上記シリンダブロツク1の両端部には
それぞれシリンダ列と平行に配置した一対のバラ
ンサ13,14が設けられている。該各バランサ
13,14は、シリンダブロツク1の前端部1a
および第1縦壁5〜第3縦壁7間に対応して、シ
リンダ列の途中までの長さに設定されており、そ
の第1縦壁5〜第3縦壁7間に対応する部分はバ
ランサ半径方向にオフセツトされていて、アンバ
ランス部13a,14aが形成されている。ま
た、シリンダボア間に対応して上記各アンバラン
ス部13a,14aの軸方向の両端部および中途
部並びにバランサ13,14の前端部にはジヤー
ナル部15,16が形成されているとともに、シ
リンダブロツク1の前端部1aおよび第1〜第3
縦壁5,6,7には上記各ジヤーナル部15,1
6を回転自在に支持する軸受部としてのメタル1
7が嵌入されている。そして、上記クランクシヤ
フト8の前端部、カムシヤフト10の前端部およ
び各バランサ13,14の前端部にはそれぞれク
ランクシヤフト8からの駆動力が伝達される駆動
プーリ18〜21(カムシヤフト10の駆動プー
リ19は図示せず)が取付けられており、該駆動
プーリ18〜21にはタイミングベルト22が巻
掛けられている。しかして、上記カムシヤフト1
0は、上記タイミングベルト22を介してクラン
クシヤフト8によつて該クランクシヤフト8の回
転数の2分の1の回転数でもつて回転駆動される
一方、上記バランサ13,14は上記タイミング
ベルト22を介してクランクシヤフト8によつて
該クランクシヤフト8の回転数の2倍の回転数で
もつて互いに逆方向に回転駆動されるものであ
り、よつて、各ピストン3の往復動によつて発生
する二次の偶力や慣性力の不釣合をアンバランス
部13a,14aに作用する遠心力によつて抑制
するようになされている。
さらに、上記シリンダブロツク1の左側部に
は、所定圧力のオイルが供給されるメインギヤラ
リー23がシリンダ列と平行に形成されている。
そして、上記シリンダブロツク1の前後端部1
a,1b、第1縦壁5、および第3縦壁7には、
それぞれ上記メインギヤラリー23と各カムシヤ
フト8のメタル12内周面とを連通するオイル通
路24が形成されており、メインギヤラリー23
から各メタル17へオイルを供給して該メタル1
7を潤滑するようになされている。
そして、第3図に示すように、カムシヤフト1
0のメタル12に右側バランサ13のメタル17
が対応するシリンダブロツク1の前端部1a、第
1縦壁5および第3縦壁7のオイル通路24に
は、該各オイル通路24から分岐してそのバラン
サ13のメタル17内周面に連通するオイル供給
路25が形成されていて、オイル通路24のオイ
ルを右側バランサ13のメタル17にも供給して
該メタル17を潤滑するようにしている。
一方、第4図に示すように、カムシヤフト10
のメタル12に右側バランサ13のメタル17が
対応しないシリンダブロツク1の後端部1bのオ
イル通路24には、該オイル通路24から分岐し
てシリンダブロツク1の右側壁に設けられたオイ
ル取出口27に連通する外部オイル供給路26が
設けられている。そして、上記オイル取出口27
は、オイル供給管28を介してエンジン本体外部
側方に配設されたターボ過給機29の軸受部29
aに連通されており、オイル通路24のオイルを
ターボ過給機29の軸受部29aに供給して該軸
受部29aを潤滑するようにしている。
また、カムシヤフト10のメタル12がなく、
右側バランサ13のメタル17が嵌入された第2
縦壁6には、メインギヤラリー23と右側バラン
サ13のメタル17の内周面とを連通するオイル
供給路30が形成されており、メインギヤラリー
23のオイルを上記メタル17のみへ供給して該
メタル17を潤滑するようになされている。
さらに、左側バランサ14のメタル17が嵌入
されたシリンダブロツク1の前端部1aおよび第
1〜第3縦壁5,6,7には、それぞれメインギ
ヤラリー23と上記メタル17の内周面とを連通
するオイル供給路31が形成されており、メイン
ギヤラリー23のオイルを上記メタル17のみへ
供給して該メタル17を潤滑するようになされて
いる。
尚、32はメインギヤラリー23のオイルをク
ランクシヤフト8のメタル9に供給して該メタル
9を潤滑するオイル供給路、33はターボ過給機
29の軸受部29aからクランクケース4にオイ
ルを戻すオイル回収管、34はシリンダヘツド、
35はオイルパンである。
したがつて、上記実施例においては、カムシヤ
フト10のメタル12に右側バランサ13のメタ
ル17が対応しないシリンダブロツク1の後端部
1bにおいて、カムシヤフト10のメタル12へ
のオイル供給量が少量で足りることから生じるオ
イル通路24の余剰オイルを、外部オイル供給路
26によつてエンジン本体外部に取出して、ター
ボ過給機29に供給するようにしたので、この余
剰オイルをターボ過給機29の軸受部29aの潤
滑のために有効に利用することができる。
しかも、メインギヤラリー23の設けられたエ
ンジンの左側と反対側にオイル取出口27を設け
て、このオイル取出口27にメインギヤラリー2
3の高圧オイルを供給することができるので、エ
ンジンの右側にターボ過給機29その他オイル潤
滑を要する補機類を配置し易くなり、その分補機
類のレイアウトの自由度を増すことができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のバランサ付
OHVエンジンの潤滑装置によれば、シリンダ列
の略全長に対応する長さのカムシヤフトとシリン
ダ列の途中までの長さのバランサとをシリンダブ
ロツクとシリンダ列端部およびシリンダボア間に
設けた軸受部で支持するとともに、メインギヤラ
リーと上記各カムシヤフト軸受部とをオイル通路
で連通し、このオイル通路のうち、カムシヤフト
軸受部にバランサ軸受部が対応する部位のオイル
通路にはそのバランサ軸受部へオイルを供給する
オイル供給路を分岐させる一方、カムシヤフト軸
受部にバランサ軸受部が対応しない部位のオイル
通路にはエンジン本体外部へオイルを供給する外
部オイル供給路を分岐させてこのオイル通路のオ
イル供給量のうち余剰オイルを外部オイル供給路
によつて補機類等に供給するようにしたので、余
剰オイルを有効に利用できるとともに、エンジン
本体外部へのオイル供給路の新設によつて、オイ
ル潤滑を要する補機類のレイアウトの自由度を増
すことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はオイル
供給路の構成を示す説明図、第2図はエンジンの
横断面図、第3図は第1図における−線断面
図、第4図は同−線断面図である。 1……シリンダブロツク、1a……前端部、1
b……後端部、2……シリンダ、10……カムシ
ヤフト、12……メタル、13,14……バラン
サ、17……メタル、23……メインギヤラリ
ー、24……オイル通路、25……オイル供給
路、26……外部オイル供給路、29……ターボ
過給機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクに、シリンダ列の略全長に対
    応する長さのカムシヤフトとシリンダ列の途中ま
    での長さのバランサとをそれぞれシリンダ列と平
    行に配置し、このカムシヤフトおよびバランサを
    シリンダブロツクのシリンダ列端部およびシリン
    ダボア間に設けた軸受部で支持するようにしたバ
    ランサ付OHVエンジンにおいて、メインギヤラ
    リーと各カムシヤフト軸受部とがオイル通路で連
    通されていて、このオイル通路のうち、カムシヤ
    フト軸受部にバランサ軸受部が対応する部位のオ
    イル通路にはそのバランサ軸受部へオイルを供給
    するオイル供給路が分岐され、カムシヤフト軸受
    部にバランサ軸受部が対応しない部位のオイル通
    路にはエンジン本体外部へオイルを供給する外部
    オイル供給路が分岐されていることを特徴とする
    バランサ付OHVエンジンの潤滑装置。
JP10433685U 1985-07-08 1985-07-08 Expired JPH041287Y2 (ja)

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JP10433685U JPH041287Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10433685U JPH041287Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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Publication Number Publication Date
JPS6212706U JPS6212706U (ja) 1987-01-26
JPH041287Y2 true JPH041287Y2 (ja) 1992-01-17

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