JPH0238037Y2 - - Google Patents

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JPH0238037Y2
JPH0238037Y2 JP2983086U JP2983086U JPH0238037Y2 JP H0238037 Y2 JPH0238037 Y2 JP H0238037Y2 JP 2983086 U JP2983086 U JP 2983086U JP 2983086 U JP2983086 U JP 2983086U JP H0238037 Y2 JPH0238037 Y2 JP H0238037Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、バランサ付エンジンの歯車伝動装
置に関し、この歯車伝動装置、及びシリンダブロ
ツクをバランサなしエンジンに共通部分として使
用する場合に、バランサなしエンジンの歯車伝動
装置を簡素化する技術である。
〈従来技術〉 バランサ付エンジンの歯車伝動装置は、基本的
には第1図又は第5図に示す構造になつている。
即ち、エンジン本体2のクランクギヤ22に第
1アイドルギヤ23と第2アイドルギヤ24を介
して燃料噴射カムギヤ25を噛合し、第1アイド
ルギヤ23に第3アイドルギヤ27を介して動力
取出用ギヤ28を噛合すると共に、第2アイドル
ギヤ24にバランサギヤ37を噛合させたもので
ある。
従来では、第5図に示すように、上記基本構造
において、バランサギヤ37の位置が第2アイド
ルギヤ24との関係だけから決められており、他
のギヤとの関係は配慮されていなかつた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 バランサ付エンジンの歯車伝動装置及びこれを
構成する各ギヤの各軸を支持するシリンダブロツ
クを、バランサなしエンジンに共通部品として使
用する事により、その製造コストを安くする事が
行なわれている。
従来例では、バランサ付エンジンの歯車伝動装
置及びシリンダブロツクを利用して、バランサな
しエンジンを造る場合、第5図の状態における歯
車伝動装置3からバランサギヤ37を省略した構
造になつていた。この構造では、第1アイドルギ
ヤ23の回転を、燃料噴射カムギヤ25へは第2
アイドルギヤ24で、動力取出用ギヤ28へは第
3アイドルギヤ27で伝える。
本考案者は、第1アイドルギヤ23の回転を燃
料噴射カムギヤ25及び動力取出用ギヤ28に伝
えるに当り、第2アイドルギヤ24及び第3アイ
ドルギヤ27の代りに、第5図中仮想線で示すよ
うに共通のアイドルギヤ40を用いる事により、
アイドルギヤの数を1枚減らす事を考えた。
この場合、共通のアイドルギヤ40の軸44の
軸受孔は、バランサギヤ37の軸32の軸受孔と
位置が異なるため、その軸受孔をシリンダブロツ
クに新たに追加工する必要がある。
本考案は、バランサ付エンジンの歯車伝動装置
及びシリンダブロツクを利用してバランサなしエ
ンジンを造る場合に、アイドルギヤを1枚減らし
て歯車伝動装置を簡素化できるようにし、かつ、
アイドルギヤの軸受孔を新たに追加工する必要を
無くす事を目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記目的を達成するために、例えば
第1図に示すように、上記基本構造において、上
記バランサギヤ37の軸心37aを、第1アイド
ルギヤ23と燃料噴射カムギヤ25と動力取出用
ギヤ28の3つのギヤに対して共に噛合する仮想
歯車39の軸心と同軸上に位置させたことを特徴
とするものである。
〈実施例〉 以下、この考案の実施例を第1図〜第4図によ
り説明する。
図において、1は直列4気筒のデイーゼルエン
ジンで、このエンジン1は動力を発生するエンジ
ン本体2を有し、このエンジン本体2には、歯車
伝動装置3を介して同上エンジン本体2の振動を
低減させるバランサ4が連動連結されている。第
1図中矢印FVはエンジン1を正面視した方向を
示している。
上記エンジン本体2はケース部材を有し、この
ケース部材はエンジン1を車両に搭載したとき
に、図示しないブラケツトを介して車体フレーム
の構造部材の一部を構成することが可能とされて
いる。このケース部材について説明すると、8は
シリンダブロツクで、このシリンダブロツク8に
は、縦向きの図示しない4つのシリンダが前後方
向に並設されている。
上記シリンダブロツク8上部にシリンダヘツド
9とロツカカバー10が順次載置され、また、同
上シリンダブロツク8下部にはオイルパン11が
取り付けられている。このシリンダブロツク8下
部にはクランク軸13が前後方向に延びるように
内設され、上部には燃料噴射ポンプ14が設けら
れている。15は燃料噴射器である。
次に、前記歯車伝動装置3について説明する
と、シリンダブロツク8の前壁16にギヤケース
17が取り付けられ、このギヤケース17を前記
クランク軸13が貫通すると共に、このギヤケー
ス17内に調時歯車組21が収容されている。こ
れら歯車の各軸は前壁16を介して支承されてい
る。
即ち、クランク軸13にクランクギヤ22が設
けられる一方、ギヤケース17上部左側には前記
燃料噴射ポンプ14を駆動する燃料噴射カムギヤ
25が設けられる。そして、クランクギヤ22に
は、第1アイドルギヤ23と第2アイドルギヤ2
4を介して燃料噴射カムギヤ25が噛合される。
また、ギヤケース17上部右側には図示しない動
弁手段を駆動する動弁カムギヤ26が設けられ、
この弁動カムギヤ26は上記第1アイドルギヤ2
3に噛合される。
さらに、ギヤケース17下部左側には図示しな
い油圧ポンプを駆動する動力取出用ギヤ28が設
けられ、この動力取出用ギヤ28は第3アイドル
ギヤ27を介して第1アイドルギヤ23に噛合さ
れる。
また、前記バランサ4について説明すると、3
0はバランサケースで、このバランサケース30
がシリンダブロツク8の前壁16に支持される。
そして、第3図に示すように、同上バランサケー
ス30は前後方向に延びるバランサ軸32を有
し、このバランサ軸32は、同上前壁16に形成
された軸受孔16aを貫通してギヤケース室17
a内に突出するとともに、この軸受孔16aにラ
ジアル軸受であるメタル34を介して支承され
る。上記バランサ軸32の突出端にバランサギヤ
37が固定され、このバランサギヤ37と前壁1
6との間にはスラスト軸受であるメタル35が介
在されている。また、バランサ軸32には図示し
ない燃料供給ポンプを駆動するカム38が一体的
に形成されている。
上記バランサギヤ37が前記第2アイドルギヤ
24に噛合され、これによつてバランサ4がクラ
ンク軸13と連動連結されている。
上記構成において、バランサギヤ37の軸心3
7aが第1アイドルギヤ23と燃料噴射カムギヤ
25と動力取出用ギヤ28の3つのギヤに対して
共に噛合する仮想歯車39の軸心と同軸上に位置
される(第1図中二点鎖線図示)。そして、バラ
ンサなしエンジンの場合には、歯車伝動装置3の
一部が第4図に示すように構成される。
即ち、上記仮想歯車39に相当する共通のアイ
ドルギヤ40がギヤケース室17a内に設けら
れ、この共通のアイドルギヤ40は支持手段を介
して前壁16の軸受孔16aに枢支される。この
支持手段は軸受孔16aに嵌め込まれる環状のイ
ンサート部材41を有し、このインサート部材4
1のつば部が複数のボルト42によつて前壁16
にねじ止めされる。上記インサート部材41の枢
支孔41aにラジアル軸受であるメタル43,4
3を介して枢支軸44が支承される。また、この
枢支軸44の前、後部とインサート部材41との
間には、それぞれスラスト軸受であるメタル4
5,45が取り付けられる。
上記枢支軸44の後端に燃料供給ポンプ駆動用
のカム38が一体的に形成される一方、同上枢支
軸44の前端に複数のボルト46によつて共通の
アイドルギヤ40がねじ止められる。この共通の
アイドルギヤ40が、第1アイドルギヤ23と燃
料噴射カムギヤ25と動力取出用ギヤ28の3つ
のギヤに対して共に噛合される。そして、第2ア
イドルギヤ24と第3アイドルギヤ27の両アイ
ドルギヤが取り外される。この場合、燃料噴射カ
ムギヤ25は第1アイドルギヤ23、共通のアイ
ドルギヤ40を介してクランクギヤ22と連動連
結され、一方、動力取出用ギヤ28もこれと同様
に、第1アイドルギヤ23、共通のアイドルギヤ
40を介してクランクギヤ22と連動連結され
る。
ところで、すべり軸受ではメタル43と枢支軸
44との間に潤滑油膜の形成用として径方向に微
小の間隙が形成されており、このため、インサー
ト部材41の軸心に対して枢支軸44の軸心に傾
きが生じている。しかしながら、上記実施例によ
れば、前壁16の軸受孔16aに比べて枢支孔4
1aの軸方向の長さが長いため、同上枢支軸44
の軸心の傾きを少なくすることができる。従つ
て、枢支軸44のふれ回りを少なくすることがで
き、この結果、この枢支軸44に支持された共通
のアイドルギヤ40とこれに噛合する他のギヤと
の噛み合い状態をより良好に保つことができる。
この場合、軸受孔16aに比べて枢支孔41a
の口径は小さくなるが、軸方向の長さが長くなる
ため枢支軸44を支持するための支圧面積が狭く
なることは抑制される。
〈考案の効果〉 本考案のバランサ付きエンジンの歯車伝動装置
及びシリンダブロツクを、バランサなしエンジン
に共通部品として使用する場合に、第1アイドル
ギヤの回転を燃料噴射カムギヤ及び動力取出用ギ
ヤに伝える構造として、例えば第1図に示ように
第2アイドルギヤ24及び第3アイドルギヤ27
の代りに共通のアイドルギヤを用いる事により、
アイドルギヤの数を1枚減らして、歯車伝動装置
の製造コストを引下げる事ができる。
しかも、共通のアイドルギヤの軸はバランサギ
ヤのバランサ軸の軸受孔に支持させる事ができる
ので、その軸受孔を専用のものとしてシリンダブ
ロツクに新たに追加する必要がなく、その加工コ
ストを節減する事もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図はこの考案の実施例を示し、
第1図はエンジンの縦断面を示す第2図の−
線矢視断面図、第2図は同エンジンの側面図、第
3図は第1図の−線矢視断面図、第4図はバ
ランサギヤに代えて共通のアイドルギヤを取り付
けた状態を示す第3図に相当する図で、第5図は
従来例を示し第1図に相当する図である。 1……エンジン、2……エンジン本体、3……
歯車伝動装置、4……バランサ、22……クラン
クギヤ、23……第1アイドルギヤ、24……第
2アイドルギヤ、25……燃料噴射カムギヤ、2
7……第3アイドルギヤ、28……動力取出用ギ
ヤ、37……バランサギヤ、37a……軸心、3
9……仮想歯車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン本体2のクランクギヤ22に第1アイ
    ドルギヤ23と第2アイドルギヤ24を介して燃
    料噴射カムギヤ25を噛合し、第1アイドルギヤ
    23に第3アイドルギヤ27を介して動力取出用
    ギヤ28を噛合すると共に、第2アイドルギヤ2
    4にバランサギヤ37を噛合させたバランサ付エ
    ンジンの歯車伝動装置において、上記バランサギ
    ヤ37の軸心37aを、第1アイドルギヤ23と
    燃料噴射カムギヤ25と動力取出用ギヤ28の3
    つのギヤに対して共に噛合する仮想歯車39の軸
    心と同軸上に位置させたことを特徴とするバラン
    サ付エンジンの歯車伝動装置。
JP2983086U 1986-02-28 1986-02-28 Expired JPH0238037Y2 (ja)

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JP2983086U JPH0238037Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

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