JPH08513Y2 - 2サイクルエンジンのピストン - Google Patents

2サイクルエンジンのピストン

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JPH08513Y2
JPH08513Y2 JP1989047824U JP4782489U JPH08513Y2 JP H08513 Y2 JPH08513 Y2 JP H08513Y2 JP 1989047824 U JP1989047824 U JP 1989047824U JP 4782489 U JP4782489 U JP 4782489U JP H08513 Y2 JPH08513 Y2 JP H08513Y2
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JP
Japan
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piston
holes
wall
cylinder
cycle engine
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雄一 早田
可樹 蜂屋
勇二 津島
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は2サイクルエンジンのピストンに関するもの
であり、特に、ピストン及びシリンダの摺動面の加熱を
防止するのに好適な2サイクルエンジンのピストンに関
するものである。
(従来の技術) 2サイクルエンジンにおいては、ピストン及びシリン
ダの摺動面のうち、特に排気ポート開口部の加熱を防止
するために、その外周部に複数の貫通穴を有するピスト
ンが提案されている。
第6図は従来の2サイクルエンジンのピストンの正面
図、第7図は第6図をB−B線で切断した横断面図であ
る。各々の図において、同一の符号は同一又は同等部分
をあらわしている。
各々の図において、円柱形状のピストン31には、ピス
トンリングを収容するリング溝2A、2B、及びピストンピ
ン穴4が穿設されている。
このピストン31には、下側のリング溝2Bの下方であっ
て、その外周面から内壁部6を貫通するように、貫通穴
(オイル穴)35A,35Bが穿設されている。この例におい
ては、前記貫通穴35A,35Bは、当該ピストン31の摺動方
向に沿って一列に形成されている。
この貫通穴35A,35Bは、第8,9図に関して後述するよう
に、ピストン31が収納されるシリンダ内壁に開口した、
排気ポートと該排気ポートの両側に形成された掃気ポー
トとの間に位置するように、形成されている。つまり、
前記貫通穴35A,35Bは、第6図においては2つのみ描か
れているが、同図に示された面の反対側にも穿設されて
おり、この例においては、貫通穴は4つ穿設されてい
る。
この貫通穴35A,35Bは、この例においては、第7図に
示されるように、クランクシャフト(図示せず)と垂直
な仮想軸Xに対して45°の角度を成すように形成されて
いる。
第8図は前記ピストン31が収納されるシリンダの横断
面図、第9図は第8図に示されたシリンダ内壁の、排気
ポート近傍における展開図である。第8,9図において、
それぞれ同一の符号は、同一又は同等部分をあらわして
いる。
第8,9図において、符号11はシリンダ内壁、12は排気
ポート、13A,13B,14A,14B及び15は、それぞれ掃気ポー
トである。
前記ピストン31に穿設された貫通穴35A,35Bは、シリ
ンダ内壁11であって、排気ポート12の開口部と掃気ポー
ト13A及び13Bの開口部との間の中央部分に対向するよう
に、それぞれ一列に形成されている。すなわち、第8図
において符号45で示された部分が前記貫通穴35A,35Bの
中心が位置する部分であり、また第9図において同じく
符号45で示された一点鎖線が、ピストン31の摺動により
形成される前記貫通穴35A,35Bの中心の軌跡である。
さて、前記貫通穴35A,35Bの形成により、ピストン31
の内壁部6より貫通穴35A,35Bを介してシリンダ内壁11
に対して新気及び潤滑油が供給され、この結果、該シリ
ンダ内壁11及びピストンリングの加熱が抑えられる。
なお、前記貫通穴35A,35Bは、前述のようにシリンダ
内壁11の、排気ポート12開口部と該開口部と隣接する掃
気ポート13A及び13Bの開口部との間に形成されるので、
新気が貫通穴35A,35Bを介して燃焼室内に流入すること
がない。
このような技術は、例えば実公昭52-25571号公報に記
載されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有してい
た。
すなわち、前述のようにピストンに貫通穴を設けるこ
とにより、シリンダ内壁及びピストンリングの加熱が抑
えられ、当該2サイクルエンジンの耐久性が向上する
が、ピストン軸心に平行で同一直線上に貫通穴を設けた
ので、新気及び潤滑油が供給される面積が小さく、例え
ばエンジンの負荷を大きくして、長時間運転を行った場
合には、やはりシリンダ内壁及びピストンリングの加熱
は避けられない。
本考案は、前述の問題点を解決するためになされたも
のであり、その目的は、従来の2サイクルエンジンのピ
ストンに比較してさらに耐久性を向上させることのでき
る2サイクルエンジンのピストンを提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段及び作用) 前記の問題点を解決するために、本考案は、シリンダ
内壁の、排気ポートの開口部と該開口部に隣接する掃気
ポートの開口部との間に対向するように、ピストン摺動
方向に複数の貫通穴を備えた2サイクルエンジンのピス
トンにおいて、前記貫通穴の少なくとも一つを、他の貫
通穴に対してピストンの外周方向に偏位させて形成する
ようにした点と、ピストンピンを支持するためのボスの
周りに設けられた凹部と、前記凹部および前記ボスに設
けられたピストンピン穴を連通するため前記ボスの掃気
ポート寄りに形成された切欠部とを具備した点に特徴が
ある。
これにより、ピストンの内壁部を介してシリンダ内壁
に供給される新気及び潤滑油の供給面積が増大する。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は第1図
をA−A線で切断した横断面図、第3図は第1図の部分
側面図、第4図は第1〜3図に示されたピストン1が収
納されるシリンダの横断面図、第5図は第4図に示され
たシリンダ内壁の、排気ポート近傍における展開図であ
る。この第1,2及び4,5図は、第6〜9図と同様の図であ
り、それらと同一の符号は、同一又は同等部分をあらわ
している。また、第4図において符号25A及び25Bは、ピ
ストン1に形成された第1貫通穴5A及び第2貫通穴5Bの
中心が位置する部分であり、また第5図において符号25
A及び25Bで示された一点鎖線は、ピストン1の摺動によ
り形成される前記第1貫通穴5A及び第2貫通穴5Bの中心
の軌跡である。
さらに、第1〜3図において、符号4Aはサークリップ
溝、7は突部つまりピストンピン(図示しない)を支持
するボス、8は該ボス7の周りに設けられた凹部、9は
前記凹部8およびボス7の内周つまりピストンピン穴に
連通する切欠部である。
なお第1図においては、貫通穴は、第1貫通穴5A及び
第2貫通穴5Bの2つのみ描かれているが、第6図と同様
に、第1図に示された面と反対側にも穿設されている。
すなわち、この例においては、貫通穴は4つ穿設されて
いる。
第1〜5図において、ピストン1には、第6図に示さ
れたピストン31と同様に、下側のリング溝2Bの下方であ
って、その外周面から内壁部6を貫通するように、4つ
の貫通穴が穿設されているが、該貫通穴の穿設位置が、
前記ピストン31とは異なっている。
すなわち、ピストン1には、それぞれ、排気ポート12
の開口部及び掃気ポート13Aの開口部の間と、該排気ポ
ート12の開口部及び掃気ポート13Bの開口部の間とのそ
れぞれと対向する部分に、貫通穴が2つずつ(第1貫通
穴5A及び第2貫通穴5B)が穿設されているが、それら
は、第6,7図に示された貫通穴とは異なり、ピストン1
の摺動方向に一列には形成されておれず、各貫通穴が前
記排気ポート12の開口部及び掃気ポート13A,13Bの開口
部と対向しない範囲内において、該ピストン1の外周方
向にずらして、すなわち偏位して形成されている。
この例においては、第1貫通穴5Aは、第2図に示され
るように、クランクシャフト(図示せず)と垂直な仮想
軸Xに対して40°の角度を成すように形成され、また第
2貫通穴5Bは、前記仮想軸Xに対して50°の角度を成す
ように形成されている。
この結果、第4,5図に示されるように、ピストン1の
内壁部6から第1貫通穴5A及び第2貫通穴5Bを介してシ
リンダ内壁11に供給される新気及び潤滑油の供給部の軌
跡が2本となって該供給部の面積が増大し、従来のピス
トンに比較して、シリンダ内壁11の冷却効率が増大す
る。
また、前記凹部8には新気や潤滑油が溜まっていて、
該新気や潤滑油は前記切欠部9を通り、さらにピストン
ピン穴とピストンピンとの隙間を通ってピストン1の内
部に浸入する。この新気や潤滑油は、貫通穴5Aおよび5B
から送出される新気や潤滑油の補充分となり潤滑の効果
を高める。
さて、前記実施例においては、ピストンの、排気ポー
トの開口部及び掃気ポートの開口部の間に対向する部分
に、それぞれ2つずつ貫通穴の穿設されるものとした
が、本考案は特にこれのみに限定されることはなく、3
つ以上穿設されても良い。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、次
のような効果が達成される。
すなわち、ピストンの内壁部を介してシリンダ内壁に
供給される新気及び潤滑油の供給面積が増大するので、
シリンダ内壁の冷却効率が増大し、この結果、当該ピス
トン、ひいては該ピストンが用いられる2サイクルエン
ジンの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図である。 第2図は第1図をA−A線で切断した横断面図である。 第3図は第1図の部分側面図である。 第4図は第1,2図に示されたピストンが収納されるシリ
ンダの横断面図である。 第5図は第4図に示されたシリンダ内壁の、排気ポート
近傍における展開図である。 第6図は従来の2サイクルエンジンのピストンの正面図
である。 第7図は第6図をB−B線で切断した横断面図である。 第8図は第6,7図に示されたピストンが収納されるシリ
ンダの横断面図である。 第9図は第8図に示されたシリンダ内壁の、排気ポート
近傍における展開図である。 1……ピストン、2A,2B……リング溝、5A……第1貫通
穴、5B……第2貫通穴、6……内壁部、11……シリンダ
内壁、12……排気ポート、13A,13B,14A,14B,15……掃気
ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−109743(JP,A) 実開 昭62−156(JP,U) 実開 昭59−141112(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内壁に設けられた排気ポートの開
    口部と該開口部に隣接する掃気ポートの開口部との間
    で、前記シリンダ内壁に対向して配置され、ピストンの
    摺動方向で互いに間隔をおいて形成された複数のピスト
    ン貫通穴を備えた2サイクルエンジンのピストンにおい
    て、 前記貫通穴の少なくとも一つは、他の貫通穴に対してピ
    ストンの外周方向に偏位して形成するとともに、 ピストンピンを支持するためのボスの周りに設けられた
    凹部と、 前記凹部および前記ボスに設けられたピストンピン穴を
    連通するため前記ボスの掃気ポート寄りに形成された切
    欠部とを具備したことを特徴とする2サイクルエンジン
    のピストン。
JP1989047824U 1989-04-24 1989-04-24 2サイクルエンジンのピストン Expired - Fee Related JPH08513Y2 (ja)

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JPS55109743A (en) * 1979-02-15 1980-08-23 Fuji Heavy Ind Ltd Piston cooling apparatus for internal combustion engine
JPS59141112U (ja) * 1983-03-14 1984-09-20 トヨタ自動車株式会社 無潤滑ピストン装置
JPS62156U (ja) * 1985-06-18 1987-01-06

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