JPS6211291Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6211291Y2 JPS6211291Y2 JP8570482U JP8570482U JPS6211291Y2 JP S6211291 Y2 JPS6211291 Y2 JP S6211291Y2 JP 8570482 U JP8570482 U JP 8570482U JP 8570482 U JP8570482 U JP 8570482U JP S6211291 Y2 JPS6211291 Y2 JP S6211291Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- return passage
- oil return
- cylinder block
- crankcase
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 4
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 32
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 4
- 239000003595 mist Substances 0.000 description 2
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はエンジンのシリンダブロツクに関する
ものである。
ものである。
(従来技術)
第4図に示すように、シリンダブロツク20、
シリンダヘツド21、シリンダヘツドカバー2
2、クランクケース23、オイルパン24、ピス
トン25、コンロツド26、クランクシヤフト2
7などによつて構成される自動車のエンジン28
において、シリンダブロツク20のピストンスラ
スト側側壁20a、つまり、クランクシヤフト2
7の回転方向(矢印A)のオイルかきあげ側側壁
に、クランクケース内空間29とシリンダヘツド
カバー内空間30とを連通するオイルリターン通
路31が形成され、このオイルリターン通路31
を介して、シリンダヘツドカバー内空間30に配
設されているカムシヤフト32やロツカアーム3
3などの摺動面を潤滑した潤滑オイルを、クラン
クケース内空間29の下側に設けられているオイ
ルパン24に還流するようにしている。
シリンダヘツド21、シリンダヘツドカバー2
2、クランクケース23、オイルパン24、ピス
トン25、コンロツド26、クランクシヤフト2
7などによつて構成される自動車のエンジン28
において、シリンダブロツク20のピストンスラ
スト側側壁20a、つまり、クランクシヤフト2
7の回転方向(矢印A)のオイルかきあげ側側壁
に、クランクケース内空間29とシリンダヘツド
カバー内空間30とを連通するオイルリターン通
路31が形成され、このオイルリターン通路31
を介して、シリンダヘツドカバー内空間30に配
設されているカムシヤフト32やロツカアーム3
3などの摺動面を潤滑した潤滑オイルを、クラン
クケース内空間29の下側に設けられているオイ
ルパン24に還流するようにしている。
しかしながら、上記オイルリターン通路31
は、シリンダブロツク20のピストンスラスト側
側壁20aに形成されているから、クランクシヤ
フト27の回転の影響で、クランクケース23内
のブローバイガスが、オイルリターン通路31方
向に吹きあげられ、この吹きあげ圧力がオイルリ
ターン通路31内に作用してオイルの円滑な還流
を阻害する欠点がある。
は、シリンダブロツク20のピストンスラスト側
側壁20aに形成されているから、クランクシヤ
フト27の回転の影響で、クランクケース23内
のブローバイガスが、オイルリターン通路31方
向に吹きあげられ、この吹きあげ圧力がオイルリ
ターン通路31内に作用してオイルの円滑な還流
を阻害する欠点がある。
上記の欠点を解消して、円滑にオイルを還流さ
せるために、特開昭51−81242号公報に示すよう
に、オイルリターン通路の内壁に一連の螺旋溝も
しくは、縦溝を設け、この溝を伝つてオイルを還
流させるとともに、ブローバイガスを通路の中央
部に通過させてシリンダヘツドカバー内空間へ上
昇させるようにしたものが提案されている。
せるために、特開昭51−81242号公報に示すよう
に、オイルリターン通路の内壁に一連の螺旋溝も
しくは、縦溝を設け、この溝を伝つてオイルを還
流させるとともに、ブローバイガスを通路の中央
部に通過させてシリンダヘツドカバー内空間へ上
昇させるようにしたものが提案されている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、前記公報記載のものにあつて
も、実際上オイルリターン通路通路の通路断面全
体にブローバイガスの吹きあげ圧力が作用するた
め、オイルリターン通路内におけるオイルの円滑
な流動が阻害される問題がある。
も、実際上オイルリターン通路通路の通路断面全
体にブローバイガスの吹きあげ圧力が作用するた
め、オイルリターン通路内におけるオイルの円滑
な流動が阻害される問題がある。
本考案は、上記従来の欠点に鑑みなされたもの
で、オイルリターン通路を還流する潤滑オイルを
円滑に流動させ得るように構成したエンジンのシ
リンダブロツクを提供することを目的とする。
で、オイルリターン通路を還流する潤滑オイルを
円滑に流動させ得るように構成したエンジンのシ
リンダブロツクを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段、作用)
前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 シリンダブロツクのピストンスラスト側側壁
に、クランクケース空間とシリンダヘツドカバー
内空間とを連通するオイルリターン通路が形成さ
れたエンジンにおいて、ピストンスラスト側のシ
リンダブロツクスカート壁内面に、クランクケー
ス側からシリンダボア方向に向い幅が漸減する凹
部を構成する段部が形成され、かつ該凹部外方の
スカート壁に上記オイルリターン通路が開口され
ている、 ような構成としてある。
次のような構成としてある。すなわち、 シリンダブロツクのピストンスラスト側側壁
に、クランクケース空間とシリンダヘツドカバー
内空間とを連通するオイルリターン通路が形成さ
れたエンジンにおいて、ピストンスラスト側のシ
リンダブロツクスカート壁内面に、クランクケー
ス側からシリンダボア方向に向い幅が漸減する凹
部を構成する段部が形成され、かつ該凹部外方の
スカート壁に上記オイルリターン通路が開口され
ている、 ような構成としてある。
このような構成とすることにより、クランクシ
ヤフトの回転によるブローバイガスの吹上げ圧力
が、凹部によつてシリンダボア方向にガイドされ
て、凹部外方のスカート壁に開口するオイルリタ
ーン通路へのクランク室からの吹上げ圧力が低減
される。この結果、クランク室への潤滑油の還流
が円滑に行なわれる一方、ブローバイガス中に混
入したオイルミストがブローバイガスと共にシリ
ンダボア方向へガイドされることにもなり、ピス
トンの冷却作用が高められる。
ヤフトの回転によるブローバイガスの吹上げ圧力
が、凹部によつてシリンダボア方向にガイドされ
て、凹部外方のスカート壁に開口するオイルリタ
ーン通路へのクランク室からの吹上げ圧力が低減
される。この結果、クランク室への潤滑油の還流
が円滑に行なわれる一方、ブローバイガス中に混
入したオイルミストがブローバイガスと共にシリ
ンダボア方向へガイドされることにもなり、ピス
トンの冷却作用が高められる。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
する。
第1図において、1は自動車のエンジンを示
し、このエンジン1は、シリンダブロツク2、シ
リンダヘツド3、シリンダヘツドカバー4、クラ
ンクケース5、オイルパン6、ピストン7、コン
ロツド8、クランクシヤフト9などによつて構成
されている。
し、このエンジン1は、シリンダブロツク2、シ
リンダヘツド3、シリンダヘツドカバー4、クラ
ンクケース5、オイルパン6、ピストン7、コン
ロツド8、クランクシヤフト9などによつて構成
されている。
上記シリンダブロツク2のピストンスラスト側
側壁10つまり、クランクシヤフト9の回転方向
(矢印A)のオイルかきあげ側側壁には、クラン
クケース内空間11とシリンダヘツドカバー内空
間12とを連通するオイルリターン通路13が形
成され、このオイルリターン通路13を介して、
シリンダヘツドカバー内空間12に配設されてい
るカムシヤフト14やロツカアーム15などの摺
動面を潤滑した潤滑オイルをオイルパン6内に還
流するようになつている。
側壁10つまり、クランクシヤフト9の回転方向
(矢印A)のオイルかきあげ側側壁には、クラン
クケース内空間11とシリンダヘツドカバー内空
間12とを連通するオイルリターン通路13が形
成され、このオイルリターン通路13を介して、
シリンダヘツドカバー内空間12に配設されてい
るカムシヤフト14やロツカアーム15などの摺
動面を潤滑した潤滑オイルをオイルパン6内に還
流するようになつている。
一方、第2図で明らかなように、シリンダブロ
ツクスカート壁2a,2bにおいて、ピストンス
ラスト側のシリンダブロツクスカート壁2aの内
面には、クランクケース5側からシリンダボア1
6方向に向い幅がW1〜W2のように漸減する凹部
17を構成する段部18a,18bが形成され、
かつ該凹部17外方のスカート壁2a、つまり、
各シリンダボア16一側の隔壁と段部18aとの
間のスカート壁2aにオイルリターン通路13の
下端を開口13aしている。
ツクスカート壁2a,2bにおいて、ピストンス
ラスト側のシリンダブロツクスカート壁2aの内
面には、クランクケース5側からシリンダボア1
6方向に向い幅がW1〜W2のように漸減する凹部
17を構成する段部18a,18bが形成され、
かつ該凹部17外方のスカート壁2a、つまり、
各シリンダボア16一側の隔壁と段部18aとの
間のスカート壁2aにオイルリターン通路13の
下端を開口13aしている。
上記凹部17を構成する段部18a,18b
は、第3a図に示すような突条形に形成すれば、
ブローバイガスのガイド作用が強められてクラン
ク室への円滑な潤滑油の還流およびピストン冷却
性能の向上について効果が大きいが、第3b図の
ような階段形に形成してもよい。
は、第3a図に示すような突条形に形成すれば、
ブローバイガスのガイド作用が強められてクラン
ク室への円滑な潤滑油の還流およびピストン冷却
性能の向上について効果が大きいが、第3b図の
ような階段形に形成してもよい。
上記構成において、クランクシヤフト9の回転
の影響で、クランクケース5内のブローバイガス
がピストンスラスト側側壁10方向に吹きあげら
れても、クランクケース5側からシリンダボア1
6方向に向い幅W1〜W2が漸減する凹部17に沿
つて吹きあげ圧力が伝わることになり、この凹部
17の外方のスカート壁2aに開口13aとして
いるオイルリターン通路13にはブローバイガス
の吹きあげ圧力が殆んど作用しないことになる。
これにより、シリンダヘツドカバー内空間12に
おいてカムシヤフト14やロツカアーム15など
の摺動面を潤滑した潤滑オイルは、円滑にオイル
リターン通路13を流動してオイルパン6に還流
される。また、ブローバイガスに含まれているオ
イルミストが上記凹部17に沿つてシリンダボア
16方向へ運ばれるから、ピストン7の冷却効果
が向上する。
の影響で、クランクケース5内のブローバイガス
がピストンスラスト側側壁10方向に吹きあげら
れても、クランクケース5側からシリンダボア1
6方向に向い幅W1〜W2が漸減する凹部17に沿
つて吹きあげ圧力が伝わることになり、この凹部
17の外方のスカート壁2aに開口13aとして
いるオイルリターン通路13にはブローバイガス
の吹きあげ圧力が殆んど作用しないことになる。
これにより、シリンダヘツドカバー内空間12に
おいてカムシヤフト14やロツカアーム15など
の摺動面を潤滑した潤滑オイルは、円滑にオイル
リターン通路13を流動してオイルパン6に還流
される。また、ブローバイガスに含まれているオ
イルミストが上記凹部17に沿つてシリンダボア
16方向へ運ばれるから、ピストン7の冷却効果
が向上する。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案によればピストン
スラスト側のシリンダブロツクスカート壁内面
に、クランクケース側からシリンダボア方向に向
い幅が漸減する凹部を構成する段部を形成し、該
凹部外方のスカート壁に上記オイルリターン通路
を開口しているから、円滑に潤滑油を還流させ得
るとともに、ピストンの冷却能を高めることがで
きる利点がある。
スラスト側のシリンダブロツクスカート壁内面
に、クランクケース側からシリンダボア方向に向
い幅が漸減する凹部を構成する段部を形成し、該
凹部外方のスカート壁に上記オイルリターン通路
を開口しているから、円滑に潤滑油を還流させ得
るとともに、ピストンの冷却能を高めることがで
きる利点がある。
第1図は本考案に係るシリンダブロツクを適用
したエンジンの全体を示す縦断正面図。第2図は
シリンダブロツクの底面図。第3a図および第3
b図は凹部を構成する段部の形状を示す断面図。
第4図は従来のシリンダブロツクを備えたエンジ
ン全体を示す縦断正面図。 1……エンジン、2……シリンダブロツク、2
a……スカート壁、5……クランクケース、10
……ピストンスラスト側側壁、11……クランク
ケース内空間、12……シリンダヘツドカバー内
空間、13……オイルリターン通路、13a……
開口、16……シリンダボア、17……凹部、1
8a,18b……段部。
したエンジンの全体を示す縦断正面図。第2図は
シリンダブロツクの底面図。第3a図および第3
b図は凹部を構成する段部の形状を示す断面図。
第4図は従来のシリンダブロツクを備えたエンジ
ン全体を示す縦断正面図。 1……エンジン、2……シリンダブロツク、2
a……スカート壁、5……クランクケース、10
……ピストンスラスト側側壁、11……クランク
ケース内空間、12……シリンダヘツドカバー内
空間、13……オイルリターン通路、13a……
開口、16……シリンダボア、17……凹部、1
8a,18b……段部。
Claims (1)
- シリンダブロツクのピストンスラスト側側壁
に、クランクケース空間とシリンダヘツドカバー
内空間とを連通するオイルリターン通路が形成さ
れたエンジンにおいて、ピストンスラスト側のシ
リンダブロツクスカート壁内面に、クランクケー
ス側からシリンダボア方向に向い幅が漸減する凹
部を構成する段部が形成され、かつ該凹部外方の
スカート壁に上記オイルリターン通路が開口され
ていることを特徴とするエンジンのシリンダブロ
ツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8570482U JPS58189311U (ja) | 1982-06-08 | 1982-06-08 | エンジンのシリンダブロツク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8570482U JPS58189311U (ja) | 1982-06-08 | 1982-06-08 | エンジンのシリンダブロツク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58189311U JPS58189311U (ja) | 1983-12-16 |
JPS6211291Y2 true JPS6211291Y2 (ja) | 1987-03-17 |
Family
ID=30094556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8570482U Granted JPS58189311U (ja) | 1982-06-08 | 1982-06-08 | エンジンのシリンダブロツク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58189311U (ja) |
-
1982
- 1982-06-08 JP JP8570482U patent/JPS58189311U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58189311U (ja) | 1983-12-16 |
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