JP2523517Y2 - コネクティングロッド - Google Patents

コネクティングロッド

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JP2523517Y2
JP2523517Y2 JP1990008855U JP885590U JP2523517Y2 JP 2523517 Y2 JP2523517 Y2 JP 2523517Y2 JP 1990008855 U JP1990008855 U JP 1990008855U JP 885590 U JP885590 U JP 885590U JP 2523517 Y2 JP2523517 Y2 JP 2523517Y2
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Inventor
博 冨田
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富士ロビン 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、往復動型の圧縮機や内燃機関等に使用され
るコネクティングロッドに関する。
【従来の技術】 コネクティングロッドは、クランク軸が嵌合される大
端部及びピストンが嵌合される小端部をそれぞれ両端に
備えている。これら小端部及び大端部は、通常異なった
肉厚に成形されているため、両端部に形成される4つの
面をそれぞれ異なった工程で平面仕上げ加工している。 この加工工程の簡略化を図るため、たとえば実開昭55
-119417号公報では、小端部及び大端部の両面をそれぞ
れ同一の平面上にあるように、小端部及び大端部の肉厚
を同一にしたコネクティングロッドが紹介されている。
このように肉厚を等しくするとき、小端部及び大端部の
左右の側面をそれぞれ1工程ずつの合計2工程で加工す
ることができるため、作業工数が半減すると共に、小端
部及び大端部の両側面に対する平面仕上げも簡単に行わ
れる。
【考案が解決しようとする課題】 コネクティングロッドの両端に設けられた小端部及び
大端部は、それぞれ孔加工され、その内部にボールベア
リング等が装着されて、ピストン及びクランク軸を支承
する軸受部となる。そして、ピストンやクランク軸の運
動や回転等を円滑に行わせるためには、この軸受部に霧
状あるいは飛沫状の潤滑油(剤)を常時供給することが
要求される。 ところが、前述したように小端部及び大端部の肉厚を
等しくしたもの、換言すれば小端部を比較的肉厚にした
ものにあっては、軸受部に対する潤滑剤の回り込みが少
なくなり、充分な潤滑剤供給量を確保することができな
い嫌いがある。その結果、長時間の使用後に、潤滑剤供
給不足に起因して軸受部に焼付きが生じる傾向がある。 そこで、本考案は、このような問題を解消すべく案出
されたものであり、潤滑剤通路として働く切欠きを小端
部に設け、少なくとも片側の切欠きを大端部側に向け開
口し、この部分よりピストンピンが露出することによっ
て、小端部の軸受部に対する潤滑剤の供給不足を解消
し、焼き付け等の問題が生じることが無いコネクティン
グロッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本考案のコネクティングロッドは、この目的を達成す
るため、それぞれの両側面が同一平面上にある小端部31
及び大端部33を連結部35の両端に形成し、且つ前記小端
部31の軸受支承面36に連通する切欠き37,37を両側面に
それぞれ対称的に設けると共に、少なくとも片側の切欠
き37が前記大端部33側に向けて開口する部分を有し、こ
の開口部分よりピストンピン12が露出し、この露出部分
に大端部33側からの潤滑剤の供給を直接受けるように構
成したことを特徴とする。
【作用】
本考案のコネクティングロッドにおいては、軸受支承
部に連通して小端部に、大端部側に向け開口するように
設けられた切欠きを介して潤滑剤が小端部の軸受に供給
される。潤滑剤としては、2サイクルエンジンにおいて
は霧化された状態で小端部の周辺に浮遊しているもので
あり、4サイクルエンジンにおいては潤滑剤溜からクラ
ンク軸の回転によって跳ね上げられたものである。この
ようにして潤滑剤の供給が行われるため、ピストンピン
が装着された小端部の軸受に焼付き等の問題が発生する
ことが抑制される。
【実施例】
以下、図面を参照しながら、2サイクルエンジンに適
用した実施例によって本考案を具体的に説明する。 本実施例においては、第1図に示すようにピストン10
とクランク軸20とをコネクティングロッド30で連結して
いる。 ピストン10は、シリンダ(図示せず)の内周面を摺動
する側面にピストンリング11が装着されており、更にピ
ストンピン12が挿入される孔部13が穿設されている。ピ
ストンピン12は、コネクティングロッド30の一端にある
小端部31に設けた軸受孔32に挿入された状態で、孔部13
に挿入される。そして、ピストンピン12の両端部をスナ
ップリング14で止め、ピストン10の孔部13からの脱落を
防止している。また、ピストン10の端面には、潤滑剤を
含んだガソリンとの混合気を通過させる開口部15が設け
られている。 クランク軸20は、コネクティングロッド30の大端部33
に装着される箇所が、図示のように偏心したクランクア
ーム21となっている。そして、このクランクアーム21と
大端部33の軸受孔34を挿通するクランクピン22によっ
て、コネクティングロッド30に連接する。 ピストン10及びクランク軸20を連結するコネクティン
グロッド30は、両端に小端部31及び大端部33がそれぞれ
形成されている。これら小端部31及び大端部33は、コネ
クティングロッド30の側面を示した第3図から明らかな
ように、同じ肉厚Hに形成されている。 小端部31に穿設された軸受孔32は、その内周面が軸受
支承面となって、ニードルローラベアリング40のローラ
41を支承している。また、これらローラ41は、両端部に
わたってケージ42でピストンピン12と軸受孔32の軸受支
承面との間から脱落することが防止されている。なお、
大端部33に穿設した軸受孔の軸受支承面34に対しても同
様なニードルローラベアリングが配置されているが、第
1図ではその図示を省略した。 コネクティングロッド30は、小端部31及び大端部33で
連結部35で連結している。そして、小端部31には、第2
図及び第3図で示すように軸受孔32の内周を区画する軸
受支承面36に至る一対の切欠き37が対称的に形成され、
それぞれの端部は大端部33側に向け開口し、この部分よ
りピストンピン12が露出している。なお、この切欠き37
は、鋳ばなし状態、すなわち加工不要にしてもよい。第
2図及び第3図では、これら切欠き37は、連結部35の長
手方向に延びたものとなっている。しかし、これに限ら
ず、たとえば第4図に示すように、軸受支承面36に連通
する限り、連結部35の長手方向に対して直交する方向に
切欠き37を形成し、その一方を大端部33側に向け開口
し、この部分よりピストンピン12が露出するようにして
もよい。 他方、大端部33には、一対のV溝38が対称位置に設け
られている。これらV溝38は、大端部33にクランクアー
ム21を取り付けたとき、大端部33の端面とクランクアー
ム21との間に隙間を生じさせ、この隙間を介して潤滑用
混合気が軸受部に到達することを促すものである。 このように、小端部31の端面に切欠き37が大端部33に
向け開口し、この部分よりピストンピン12が露出するよ
うに形成されているため、エンジンの稼働中に混合気が
含まれている潤滑剤は、切欠き37を介してニードルロー
ラベアリング40及びその周辺に供給される。そのため、
潤滑剤の供給不足に起因した焼付き等の問題を発生させ
ることなく、長時間の使用に耐えるエンジンとなる。 なお、以上の例においては、2サイクルエンジンに本
考案を適用した場合を説明した。しかし、本考案はこれ
に拘束されるものではなく、4サイクルエンジンに対し
ても同様に適用されるものである。この場合には、クラ
ンクアーム21の回転によって跳ね上げられる潤滑油が小
端部31に供給され、切欠き37を介してニードルローラベ
アリング40に到達する。また、小端部及び大端部の肉厚
が異なるコネクティングロッドに対しても、特に潤滑剤
供給不足の問題が生じ易い小端部に軸受支承面に連通す
る切欠きを刻設することにより、同様な効果が得られ
る。
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案のコネクティングロッ
ドにおいては、コネクティングロッド30の小端部31の軸
受部に、大端部33側に向けて開口し、この開口部分より
ピストンピン12が露出する切欠き37をそれぞれ対称的に
設けたので、大端部33側(クランク軸側)で発生される
霧状あるいは飛沫状の潤滑油(剤)が、切欠き37を介し
て回動するピストンピン12に直接供給され、軸受支承面
36に効率よく導入される。そして、この切欠き37を対称
的に形成することによって加工を容易にし、従来の小端
部31及び大端部33の肉厚を同じくしたコネクティングロ
ッド30を使用した場合にみられる潤滑剤供給不足に起因
した焼付き等の問題がなくなる。このようにして、本考
案のコネクティングロッド30を使用するとき、潤滑剤供
給不足が発生せず、長期間にわたってエンジンを正常な
状態で稼働させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のコネクティングロッドを2サイクルエ
ンジンに適用した実施例を説明するための断面図、第2
図及び第3図はそのコネクティングロッドの正面図及び
側面図、第4図は他の実施例におけるコネクティングロ
ッドの小端部を示す。 12……ピストンピン、30……コネクティングロッド、31
……小端部、33……大端部、35……連結部、36……軸受
支承面、37……切欠き。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれの両側面が同一平面上にある小端
    部(31)及び大端部(33)を連結部(35)の両端に形成
    し、且つ前記小端部(31)の軸受支承面(36)に連通す
    る切欠き(37,37)を両側面にそれぞれ対称的に設ける
    と共に、少なくとも片側の切欠き(37)が前記大端部
    (33)側に向けて開口する部分を有し、この開口部分よ
    りピストンピン(12)が露出し、この露出部分に大端部
    (33)側からの潤滑剤の供給を直接受けるように構成し
    たことを特徴とするコネクティングロッド。
JP1990008855U 1990-01-30 1990-01-30 コネクティングロッド Expired - Fee Related JP2523517Y2 (ja)

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JPH0399212U JPH0399212U (ja) 1991-10-16
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JPH10110722A (ja) * 1996-10-01 1998-04-28 Komatsu Ltd エンジンのコンロッド軸受構造

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