JPH089404Y2 - 多気筒エンジン用ガスケット - Google Patents

多気筒エンジン用ガスケット

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JPH089404Y2
JPH089404Y2 JP1989129755U JP12975589U JPH089404Y2 JP H089404 Y2 JPH089404 Y2 JP H089404Y2 JP 1989129755 U JP1989129755 U JP 1989129755U JP 12975589 U JP12975589 U JP 12975589U JP H089404 Y2 JPH089404 Y2 JP H089404Y2
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JP
Japan
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combustion chamber
gasket
intake valve
cylinder engine
exhaust valve
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JP1989129755U
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英三郎 後藤
健一 山口
猛志 北村
志郎 河合
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Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、多気筒エンジンのシリンダヘッドとシリン
ダブロック間に設けられる多気筒エンジン用ガスケット
に関する。
「従来の技術」 従来、ガスケットとして、板状のガスケット本体にエ
ンジンの燃焼室に連通する燃焼室孔を穿設し、また上記
ガスケット本体に上記各燃焼室孔を囲む環状のビード部
を形成するとともに、そのビード部に外側に燃焼室孔を
囲むシムリングを配設したものが知られている(実開昭
59−188955号公報)。
上記シムリングは、上記ビード部がシリンダヘッドと
シリンダブロックとによって必要以上に押し潰されるの
を防止し、そのビード部による良好なシールを長期間維
持する目的で設けられる。
また従来、多気筒エンジン用ガスケットにおいては、
隣接した燃焼室間が吹き抜け易いという問題があり、そ
の対策を施したガスケットとして、例えば燃焼室間に位
置するビード部をその他の部分よりも幅広に形成したも
のが知られている(特開昭59−47564号公報)。
さらに、例えば直列式多気筒エンジンのバルブ配置と
して、各燃焼室毎に設けられる吸気バルブと排気バルブ
とをクランク軸と平行な一直線上に、吸気バルブと排気
バルブの順に、順次配置することも知られている。
「考案が解決しようとする課題」 ところで従来は、隣接した燃焼室間に形成されるビー
ド部とシムリングとは、両燃焼室間の中央位置に対して
対象となるように、より具体的には、例えば両燃焼室間
の中央位置に1本の共通のビード部を形成するととも
に、このビード部の両側にそれぞれ同一の幅を有するシ
ムリングを配設するようにしていた。
しかしながら、近年のエンジンのコンパクト化により
上記燃焼室間の寸法が小さくなると、上記ビード部やシ
ムリングの幅を大きく設定することができず、燃焼室間
の吹き抜けが発生する危険性が大きくなる。
「課題を解決するための手段」 本考案は、上述の相互に隣接して配設された一方の燃
焼室における吸気バルブと他方の燃焼室における排気バ
ルブとを近接配置した多気筒エンジンのバルブ配列に着
目してなされたもので、隣接して配設された2つの燃焼
室孔の間に形成されたビード部を、両燃焼室孔間におけ
るガスケット本体の中央位置よりも上記吸気バルブ側に
近接させて形成し、かつその部分における排気バルブ側
のシムリングの幅を、吸気バルブ側のシムリングの幅よ
りも大きく設定したものである。
「作用」 隣接した別個の燃焼室に設けられた吸気バルブと排気
バルブとを近接配置した場合には、排気バルブ側から吸
気バルブ側への吹き抜けが発生し易くなるが、上記構成
のように、両者間のビード部を吸気バルブ側に近接させ
て形成し、かつ排気バルブ側のシムリングの幅を、吸気
バルブ側のシムリングの幅よりも大きく設定すれば、排
気バルブ側のシムリングによる一次シール効果を増大さ
せることができるので、両側のシムリングの幅を同一と
した従来のガスケットに比較して吹き抜けを効果的に防
止することができる。
そして上記構成は、隣接した燃焼室間の間隔が狭くな
った場合にも採用することができ、そのような狭い間隔
であっても効果的に吹き抜けを防止することが可能とな
る。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、第1
図、第2図において、多気筒エンジン用ガスケットは比
較的厚い金属製のガスケット本体1を備えており、この
ガスケット本体1に、図示しないシリンダボアの内径に
ほぼ一致させて複数の燃焼室孔2を形成するとともに、
各燃焼室孔2の周囲複数箇所に、シリンダヘッドとシリ
ンダブロックとを連結する締結ボルトを挿通させるため
のボルト孔3を形成している。なお、上記ガスケット本
体1は必ずしも1枚の板材から構成する必要はなく、複
数枚の板材を積層して形成してもよい。
上記ガスケット本体1には、上記各燃焼室孔2の周囲
にこれを囲むビード部4を突出形成してあり、該ビード
部4の頂部をシリンダブロック又はシリンダヘッドに弾
接させるようにしている。そして本実施例では、各燃焼
室孔2を囲むビード部4を隣接した燃焼室孔2間で相互
に接続して1本の共用ビード部4aとして形成し、さらに
上記ガスケット本体1の上面に、上記各ビード部4の内
側に燃焼室孔2を囲むシムリング5をそれぞれ固定して
いる。
第1図において、各燃焼室毎に設けられる吸気バルブ
6と排気バルブ7とは、図示しないクランク軸と平行な
一直線上に、吸気バルブ6と排気バルブ7の順に順次配
置されている。
そして第2図に示すように、隣接して配設された2つ
の燃焼室孔2、2間に形成された共用ビード部4aを、両
燃焼室孔2、2間におけるガスケット本体の中央位置よ
りも上記吸気バルブ6側に近接させて形成し、かつそれ
によって、その部分における排気バルブ7側のシムリン
グ5の幅W1を、吸気バルブ6側のシムリングの幅W2より
も大きく設定している。
その結果、各燃焼室孔2を囲む各シムリング5の幅
は、それぞれ直径方向対向位置で幅W1から幅W2へ変化す
るようになり、本実施例においてはその変化を滑らかに
連続させている。しかしながら、これに限定されるもの
でないことは勿論である。
また、上記共用ビード部4aは、その中心から吸気バル
ブ6側の燃焼室孔2までの距離l2を100とした場合、共
用ビード部4aの中心から排気バルブ7側の燃焼室孔2ま
での距離l1が105〜300となるような比率の位置に、より
望ましくは110〜200となるような比率の位置に形成する
のがよい。
上記構成によれば、別個の燃焼室に設けた吸気バルブ
6と排気バルブ7とを近接配置した多気筒エンジンにお
いては、排気バルブ7側から吸気バルブ6側へ吹き抜け
が発生し易くなるが、本考案においては、両燃焼室間の
ビード部4aを吸気バルブ6側に近接させて形成し、かつ
排気バルブ7側のシムリング5の幅W1を、吸気バルブ6
側のシムリング5の幅W2よりも大きく設定しているの
で、排気バルブ7側のシムリング5による一次シール効
果を増大させることができる。したがって両側のシムリ
ングの幅を同一とした従来のガスケットに比較して、吹
き抜けを効果的に防止することが可能となる。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、別個の燃焼室に設け
た吸気バルブと排気バルブとを近接配置した多気筒エン
ジンについては、従来のガスケットに比較して吹き抜け
を効果的に防止することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例を誇張して示す平面図、第2
図は第1図のII−II線に沿う断面図である。 1…ガスケット本体、2…燃焼室孔 4…ビード部、4a…共用ビード部 5…シムリング、6…吸気バルブ 7…排気バルブ W1、W2…シムリングの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 北村 猛志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 河合 志郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−37449(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に隣接して配設された一方の燃焼室に
    おける吸気バルブと他方の燃焼室における排気バルブと
    を近接配置した多気筒エンジンに用いられるガスケット
    であって、かつ該ガスケットを、板状のガスケット本体
    に穿設されて上記各燃焼室に連通する燃焼室孔と、上記
    ガスケット本体に形成されてそれぞれ上記各燃焼室孔を
    囲むビード部と、各ビード部の内側に配設されて各燃焼
    室孔を囲むシムリングとから構成した多気筒エンジン用
    ガスケットにおいて、 隣接して配設された2つの燃焼室孔の間に形成されたビ
    ード部を、両燃焼室孔間におけるガスケット本体の中央
    位置よりも上記吸気バルブ側に近接させて形成し、かつ
    その部分における排気バルブ側のシムリングの幅を、吸
    気バルブ側のシムリングの幅よりも大きく設定したこと
    を特徴とする多気筒エンジン用ガスケット。
JP1989129755U 1989-11-06 1989-11-06 多気筒エンジン用ガスケット Expired - Fee Related JPH089404Y2 (ja)

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JPH0368547U JPH0368547U (ja) 1991-07-05
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JPS6137449U (ja) * 1984-08-10 1986-03-08 ダイハツ工業株式会社 シリンダヘツド用ガスケツト

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JPH0368547U (ja) 1991-07-05

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