JPH0736115Y2 - Ｖ型エンジンのシリンダブロツク補強装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、Ｖ型エンジンを構成するシリンダブロックと
オイルパンとの間に配され、シリンダブロックを補強す
るとともに、吸気通路からシリンダブロックを通じた新
気を流通させる新気通路が設けられて新気をクランク室
内に導入する、Ｖ型エンジンのシリンダブロック補強装
置に関する。

（従来の技術） 車両等に搭載されるエンジンにおいては、その燃焼室か
らシリンダボア内面とピストンリングとの間を通過して
クランク室内に漏れ出るブローバイガスが生じるが、斯
かるブローバイガスは未燃の炭化水素（HC）等を含むも
のとなるので、それが直接大気中に放出されることは、
大気汚染の原因となって望ましくない。それゆえ、クラ
ンク室内のブローバイガスを燃焼室に還流させて吸入空
気とともに燃焼室に送り込み、燃焼処理することが行わ
れている。クランク室内に生じるブローバイガスを燃焼
室に還流させるにあたっては、吸気通路内の吸入空気を
新気としてクランク室内に導入して、クランク室内のブ
ローバイガスが新気と共にクランク室から排出されるよ
うになされ、エンジンのシリンダブロックには、新気を
クランク室に導入するための新気導入通路と、クランク
室内のブローバイガスを新気と共に外部に導出するブロ
ーバイガス通路が設けられる。

一対のシリンダバンクを有するＶ型エンジンのシリンダ
ブロックにおける新気導入通路及びブローバイガス通路
は、例えば、実開昭61-152714号公報に示される如く
に、一方のシリンダバンクに新気導入通路が形成され
て、他方のシリンダバンクにブローバイガス通路が形成
される形態、あるいは、両シリンダバンクの夫々に新気
導入通路兼ブローバイガス通路が形成される形態がとら
れて設けられる。

斯かるＶ型エンジンにあっては、各シリンダにおける爆
発荷重及びピストンの慣性力が、クランク軸を介して、
クランク軸の軸受部に左斜め方向及び右斜め方向の夫々
から加えられることになるので、クランク軸の軸受部を
構成するシリンダブロックの下部は、充分な強度を具え
るものとされることが要求される。それゆえ、例えば、
特開昭60-219436号公報にも示される如く、シリンダブ
ロックの下方、従って、シリンダブロックとオイルパン
との間に、クランク軸の軸受部の夫々を補強するための
複数のバルクヘッドが連結されて一体化された構成を有
する補強部材を配して、シリンダブロックの下部の補強
を図ることが提案されている。

このような補強部材が設けられたＶ型エンジンにおいて
は、そのシリンダブロックに設けられた新気導入通路を
通じた新気が補強部材内の空間に導入されることにな
り、また、クランク室のブローバイガスが補強部材内の
空間からシリンダブロックに設けられたブローバイガス
通路に吸い込まれていくことになる。

（考案が解決しようとする課題） 上述の如くに、シリンダブロックとオイルパンとの間
に、シリンダブロックを補強すべく、複数のバルクヘッ
ドが連結されて一体化された構成を有する補強部材が配
され、それにより、シリンダブロックに設けられた新気
導入通路を通じた新気が補強部材内の空間に導入される
とともに、クランク室のブローバイガスが補強部材内の
空間からシリンダブロックに設けられたブローバイガス
通路に吸い込まれていくようにされたＶ型エンジンにあ
っては、補強部材内の空間が複数のバルクヘッドにより
仕切られていることにより、新気導入通路から斯かる空
間に導入された新気がクランク軸の軸芯線方向における
流動が規制されたものとされて、クランク室内の換気効
果の低下がまねかれるという不都合が生じ、特に、オイ
ルパン内のオイル面に新気が充分に行き亙らず、クラン
ク室に新気が導入されることに期待されるオイル面にお
ける換気が充分に行われなくなってしまう。

斯かる点に鑑み、本考案は、吸気通路からの新気をクラ
ンク室内に導入する通路が設けられたＶ型エンジンにお
けるシリンダブロックとオイルパンとの間に配されてシ
リンダブロックを補強するものとされ、しかも、吸気通
路からクランク室内に導入される新気によるクランク室
内の換気効果が適正に得られ、かつ、新気によるオイル
パン内のオイル面における換気が充分に行われるように
することができる、Ｖ型エンジンのシリンダブロック補
強装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上述の目的を達成すべく、本考案に係るＶ型エンジンの
シリンダブロック補強装置は、Ｖ型エンジンにおけるシ
リンダブロックとオイルパンとの間に上記シリンダブロ
ックの補強を図るべく、クランク軸の軸受部に位置する
複数のバルクヘッドを有して一体化されて配されるもの
とされ、クランク軸に取り付けられた複数のコネクティ
ングロッドの夫々の下端部の回転空間とオイルパン上部
空間との間を仕切るべく、バルクヘッドの位置において
区切られて配列配置された複数の曲板状部分と、複数の
曲板状部分のうちの両端に位置するものの夫々の外方に
おいてオイルパン上部空間に開口する新気導入通路とが
設けられて構成される。そして、複数の曲板状部分の各
々が、コネクティングロッドの下端部の回転空間とオイ
ルパン上部空間とを連通させる開口部が形成されたもの
とされるとともに、複数の曲板状部分のうちの両端に位
置するものの夫々が、新気導入通路からオイルパン上部
空間に導入される新気をコネクティングロッドの下端部
の回転空間側に導く新気案内通路が形成されたものとさ
れる。

（作用） このように構成される本考案に係るＶ型エンジンのシリ
ンダブロック補強装置が実際にエンジンを形成するもの
とされる際には、複数の曲板状部分のうちの両端に位置
するものの夫々の外方においてオイルパン上部空間に開
口する新気導入通路が、シリンダブロックに設けられた
新気通路に連通せしめられるようにして、シリンダブロ
ックとオイルパンとの間に配され、特に、クランク軸の
支持部を形成するシリンダブロックの下部を補強すると
ともに、吸気通路からシリンダブロックに設けられた新
気通路を通じた新気を、新気導入通路によって、複数の
曲板状部分の下方となるオイルパン上部空間に導く。オ
イルパン上部空間に導入された新気は、複数の曲板状部
分の下面側を、複数の曲板状部分の配列方向、即ち、ク
ランク軸の軸芯線方向に拡張流動していき、オイルパン
内のオイル面に充分に行き亙る状態とされるとともに、
各曲板状部分に設けられた開口部を通じて、コネクティ
ングロッドの下端部の回転空間に入り込んでいく。

また、例えば、車両の旋回走行時等において、オイルパ
ン内のオイル面が傾斜せしめられ、複数の曲板状部分の
うちの両端に位置するものの下面にオイル面が当接し
て、新気導入通路からオイルパン上部空間に導入された
新気の曲板状部分の下面側の流動が制限されることにな
る状態が生じても、新気導入通路からオイルパン上部空
間に導入された新気が、複数の曲板状部分のうちの両端
に位置するものの夫々に設けられた新気案内通路を通じ
てコネクティングロッドの下端部の回転空間に導びか
れ、さらに、曲板状部分に設けられた開口部を通じてオ
イルパン上部空間に達して、オイルパン内のオイル面に
充分に行き亙る状態とされる。

従って、本考案に係るＶ型エンジンのシリンダブロック
補強装置が適用されたエンジンにおいては、シリンダブ
ロックの下部の補強が効果的に図られるもとで、吸気通
路からシリンダブロックに設けられた新気通路及び新気
導入通路を通じてオイルパン上部空間に導入される新気
によりクランク室内全体の換気が効率よく行われ、ま
た、オイルパン内のオイル面が傾斜を生じる様な場合に
おいても、新規によるオイルパン内のオイル面における
換気な充分に行われることになる。

（実施例） 第１図は、本考案に係るＶ型エンジンのシリンダブロッ
ク補強装置の一例を示し、この例は、Ｖ型６シリンダエ
ンジンに適用されている。また、第２図は、第１図に示
されるシリンダブロック補強装置の底面を示す。

第１図及び第２図においては、本考案に係るＶ型エンジ
ンのシリンダブロック補強装置の一例がロアブロック10
とされて示されており、このロアブロック10は、シリン
ダブロック12とオイルパン14との間に一体化部材とされ
て配されており、その上端面部がシリンダブロック12の
下端面側に結合されてシリンダブロック12を下方に延長
するものとされ、また、その下端面部がオイルパン14の
上端面部に結合される。

シリンダブロック12は、Ｖ型に配設された一対のシリン
ダバンク16及び18を有し、シリンダバンク16には、図の
紙面に直行する方向に配列された第1,第３及び第５のシ
リンダ部の夫々が、シリンダボアCLを伴って設けられ、
また、シリンダバンク18には、同様に、図の紙面に直行
する方向に配列された第2,第４及び第６のシリンダ部の
夫々がシリンダボアCLを伴って設けられており、第1,第
３及び第５のシリンダ部の各々における３個のシリンダ
ボアCLは、第2,第４及び第６のシリンダ部の各々におけ
る３個のシリンダボアCLに対して、夫々、それらの配列
方向にオフセットしているものとされ、例えば、第１の
シリンダ部におけるシリンダボアCLと第３のシリンダ部
におけるシリンダボアCLとの間に対応する位置に、第２
のシリンダ部におけるシリンダボアCLが配されるように
される。そして、各シリンダボア部CLには、第1,第３及
び第５のシリンダ部もしくは第2,第４及び第６のシリン
ダ部の配列方向に沿って伸びる軸芯線を有するものとさ
れたクランク軸20に、コネクティングロッド22を介して
連結されたピストン24が挿入される。

シリンダブロック12における各シリンダボアCLより下方
部分は、その内部にクランク軸20を収容するクランク室
を形成するクランク室形成部とされており、また、シリ
ンダブロック12のシリンダバンク18に形成された第２の
シリンダ部におけるシリンダボアCLの外方側に、吸気通
路からの新気が流通する新気通路26が設けられ、また、
図にはあらわされていないが、シリンダブロック12にお
けるシリンダバンク16に形成された第５のシリンダ部に
おけるシリンダボアCLの外方側にも、吸気通路からの新
気が流通する新気通路26が設けられている。さらに、シ
リンダバンク16とシリンダバンク18との間に、クランク
室から上方に伸びて、クランク室からブローバイガスと
新気とをシリンダブロック12の上方へ導出するブローバ
イガス通路27が形成されている。

ロアブロック10は、シリンダブロック12の側壁部に連な
る側壁部30を有し、側壁部30の内側に、クランク軸20の
ジャーナル部を支持する軸受部21を補強するバルクヘッ
ド部32a,32b及び32cが、相互並行状態をもってクランク
軸20の軸芯線方向に配列形成されており、また、バルク
ヘッド部32b及び32cの各々を挟んで、クランク軸20に取
り付けられた６個のコネクティングロッド22の夫々の下
端部22aがクランク軸20の回転を伴って回転するに必要
とされる空間である、コネクティングロッド下端部回転
空間34とオイルパン14内のオイル面Loの上方に形成され
るオイルパン上部空間36との間を仕切るべく、バルクヘ
ッド部32a,32b及び32cの位置において区切られた曲板状
部38a,38b及び38cが、クランク軸20の軸芯線方向に配列
形成されている。従って、ジャーナル部がバルクヘッド
部32a,32b及び32cによって支持されたクランク軸20に取
り付けられた６個のコネクティングロッド22のうちの２
個ずつの下端部22aが、曲板状部38a,38b及び38cの夫々
の上部において、クランク軸20の回転に伴って回転する
ことになる。

バルクヘッド部32b及び32cには、上端部分及び下端部分
に新気及びブローバイガスを流通させる透孔33が設けら
れており、また、曲板状部38a,38b及び38cの夫々には、
コネクティングロッド下端部回転空間34とオイルパン上
部空間36とを連通させる開口部39が設けられていて、コ
ネクティングロッド下端部回転空間34側のオイルが開口
部39を通じてオイルパン14内に戻されるようになされて
いる。

そして、ロアブロック10の側壁部30には、クランク軸20
の軸芯線方向に配列形成された曲板状部38a,38b及び38c
のうちの両端に位置する曲板状部38a及び38cの夫々の外
方側となる位置に、新気導入通路40が形成されている。
これら新気導入通路40の夫々は、その上開口端がシリン
ダブロック12に形成された新気通路26の下開口端に当接
せしめられて、シリンダブロック12に形成された新気通
路26に連通せしめられ、また、その下開口端は、曲板状
部38a及び38cの夫々の下方のオイルパン上部空間36に向
って開口している。

さらに、クランク軸20の軸芯線方向に配列形成された曲
板状部38a,38b及び38cのうちの両端に位置する曲板状部
38a及び38cの夫々には、その下面側に、新気導入通路40
の下開口端に対応する位置から、それに設けられた開口
部39まで伸びる溝状に形成された新気案内通路42が形成
されており、この新気案内通路42は、新気導入通路40の
下開口端からオイルパン上部空間36に導入される新気を
コネクティングロッド下端部回転空間34側に導き得るも
のとされている。

斯かる構成のもとでは、シリンダブロック12の下部に設
けられるクランク軸20を支持する軸受部21がロアブロッ
ク10のバルクヘッド部32a,32b及び32cにより補強され
て、ロアブロック10によるシリンダブロック12の下部の
補強が図られる。そして、エンジンが作動してクランク
軸20が回転せしめられた状態において、吸気通路からシ
リンダブロック12に設けられた新気通路26に流入せしめ
られた新気は、新気通路26からロアブロック10に設けら
れた新気導入通路40を通じ、曲板状部38a及び38cの夫々
の下方においてオイルパン上部空間36に導かれる。そし
て、オイルパン上部空間36に導入された新気は、曲板状
部38a,38b及び38cの下面側をそれらの配列方向、即ち、
クランク軸20の軸芯線方向に拡張流動していき、オイル
パン14内のオイル面Loに充分に行き亙る状態とされると
ともに、曲板状部38a,38b及び38cの夫々に設けられた開
口部39を通じて、コネクティングロッド下端部回転空間
34に入り込んでいき、さらに、コネクティングロッド下
端部回転空間34において、バルクヘッド部32b及び32cに
設けられた透孔33を通じて、バルクヘッド32b及び32cを
越えて流動する。それにより、オイルパン上部空間36及
びコネクティングロッド下端部回転空間34におけるブロ
ーバイガス、即ち、クランク室内のブローバイガスが、
新気とともに、コネクティングロッド下端部回転空間34
における適当な箇所に通じるものとされたブローバイガ
ス通路27を経て外部に導出される。

従って、吸気通路からシリンダブロック12に設けられた
新気通路26及びロアブロック10に設けられた新気導入通
路40を通じてオイルパン上部空間36に導入される新気に
より、クランク室内全体の換気が効率よく行われること
になる。

また、例えば、車両の旋回走行時等において、オイルパ
ン14内のオイル面Loが、第１図において二点鎖線により
示される如くに傾斜せしめられ、曲板状部38a及び38c双
方もしくは一方の下面にオイル面が当接して、新気導入
通路40からオイルパン上部空間36に導入された新気の曲
板状部38a,38b及び38cの下面側の流動が制限されること
になる状態が生じても、新気導入通路40からオイルパン
上部空間36に導入された新気が、第１図及び第２図にお
いて矢印Ａによって示される如くに、曲板状部38a及び3
8cの夫々に設けられた新気案内通路42を通じて、コネク
ティングロッド下端部回転空間34に導びかれ、さらに、
曲板状部38a,38b及び38cに夫々設けられた開口部39を通
じてオイルパン上部空間36に達し、オイルパン14内のオ
イル面Loに充分に行き亙る状態とされる。

それゆえ、オイルパン14内のオイル面が傾斜を生じる様
な場合においても、新気によるオイルパン14内のオイル
面における換気が充分に行われることになる。

（考案の効果） 以上の説明から明らかな如く、本考案に係るＶ型エンジ
ンのシリンダブロック補強装置によれば、実際にエンジ
ンを形成するものとされるにあたり、シリンダブロック
とオイルパンとの間に一体化部材として配されて、特
に、クランク軸の支持部を形成するシリンダブロックの
下部を効果的に補強するとともに、吸気通路からシリン
ダブロックに設けられた新気通路を通じた新気を、新気
導入通路によってオイルパン上部空間に導き、オイルパ
ン内のオイル面に充分に行き亙るとともに、コネクティ
ングロッドの下端部の回転空間に入り込んでいくものと
なすことができる。

また、例えば、車両の旋回走行時等において、オイルパ
ン内のオイル面が傾斜せしめられ、それにより新気導入
通路からオイルパン上部空間に導入された新気のオイル
パン上部空間での流動が制限されることになる状態が生
じても、新気導入通路からオイルパン上部空間に導入さ
れた新気を、新気案内通路を通じてコネクティングロッ
ドの下端部の回転空間に導びかれた後、オイルパン上部
空間に達して、オイルパン内のオイル面に充分に行き亙
る状態をとるものとすることができる。

従って、本考案に係るＶ型エンジンのシリンダブロック
補強装置が適用されたエンジンにおいては、シリンダブ
ロックの下部の補強が効果的に図られるもとで、吸気通
路からシリンダブロックに設けられた新気通路及び新気
導入通路を通じてオイルパン上部空間に導入される新気
によりクランク室内全体の換気が効率よく行われ、さら
に、オイルパン内のオイル面が傾斜を生じる様な場合に
おいても、新気によるオイルパン内のオイル面における
換気が充分に行われることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るＶ型エンジンのシリンダブロック
補強装置の一例を示す断面図（第２図のＩ−Ｉ線に沿う
断面図）、第２図は第１図に示される例の底面図であ
る。 図中、10はロアブロック、12はシリンダブロック、14は
オイルパン、20はクランク軸、22はコネクティングロッ
ド、26は新気通路、32a,32b及び32cはバルクヘッド部、
34はコネクティングロッド下端部回転空間、36はオイル
パン上部空間、38a,38b及び38cは曲板状部、39は開口
部、40は新気導入通路、42は新気案内通路である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−125511（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−78723（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−200109（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−22652（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】Ｖ型エンジンにおけるシリンダブロックと
   オイルパンとの間に上記シリンダブロックの補強を図る
   べく、クランク軸の軸受部に位置する複数のバルクヘッ
   ドを有して一体化されて配され、上記クランク軸に取り
   付けられた複数のコネクティングロッドの夫々の下端部
   の回転空間とオイルパン上部空間との間を仕切るべく、
   上記バルクヘッドの位置において区切られて配列配置さ
   れた複数の曲板状部分と、該複数の曲板状部分のうちの
   両端に位置するものの夫々の外方において上記オイルパ
   ン上部空間に向って開口する新気導入通路とが設けら
   れ、上記複数の曲板状部分の夫々に上記コネクティング
   ロッドの下端部の回転空間と上記オイルパン上部空間と
   を連通させる開口部が形成されるとともに、上記複数の
   曲板状部分のうちの両端に位置するものの夫々に、上記
   新気導入通路から上記オイルパン上部空間に導入される
   新気を上記コネクティングロッドの下端部の回転空間側
   に導く新気案内通路が形成されたことを特徴とするＶ型
   エンジンのシリンダブロック補強装置。