JPH0515571B2

JPH0515571B2 -

Info

Publication number: JPH0515571B2
Application number: JP60202155A
Authority: JP
Inventors: Shetsuraa Uarutaa; Shuraihyaa Berunharuto; Yarudein Hansu; Iigeru Rihyaruto
Original assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Current assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Priority date: 1984-11-22
Filing date: 1985-09-11
Publication date: 1993-03-02
Also published as: SE8504106D0; DE3442631A1; SE461207B; US4699421A; FR2573364A1; DE3442631C2; GB2167490B; GB8522339D0; AU581696B2; AU4949185A; GB2167490A; JPS61125918A; SE8504106L; FR2573364B1

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、車両のサンルーフ装置に関する。

（従来の技術）この種サンルーフ装置として、西独公開特許第
3238454号（特開昭59−73326号公報と同じ）に記
載のものが公知である。

この従来のものは、閉鎖位置では固定ルーフ面
内のルーフ開口部を閉鎖する剛なパネルを有す
る、車両のサンルーフ装置であつて、前記パネル
が、ルーフ開口部の側縁に平行に延びる案内レー
ルに案内してあり、且つ、昇降機構を介して、前
記案内レールの長手方向へ可動な駆動部材に結合
してあり、該駆動部材を移動することによつて、
前記パネルの後縁が固定ルーフ面の上方に上昇す
ることができ、前記昇降機構が、前記駆動部材と
ともに可動なスライダと昇降レバーとを有し、前
記昇降レバーは、その一端部において、前記パネ
ルに固定の軸まわりに旋回自在に軸支してあり、
その他端部において、前記スライダに、該スライ
ダの移動方向に所定量だけ相対移動可能に且つ旋
回可能に結合されており、且つ、前記スライダと
昇降レバー間に、前記昇降レバーとスライダの相
対移動により、昇降レバーをスライダ側の旋回軸
まわりに旋回させる補助強制ガイド機構が介在さ
れているものであつた。

第１５図及び第１６図に、前記従来の補助強制
ガイド機構を示す（尚、同図面は、前記公報の図
面をそのまま転用しているので、同図面に記載の
符号と、後で説明する本発明の実施例に用いる符
号とは無関係である。）。

同図において、昇降レバー２８には案内スリツ
ト３５が設けてあり、パネル後縁の下降時、スラ
イダ３３に取り付けたカム３４は、上記スリツト
３５内を移動するよう構成されていた。

（発明が解決しようとする課題）前記従来のものは、第１５図及び第１６図から
明らかなように、昇降レバー２８の旋回運動とと
もにスライダ３３および昇降レバー２８のスライ
ダ側の旋回軸受３０が前後方向へ相対運動するの
で、パネルが旋回位置から下降位置に移行する
際、旋回軸受３０とカム３４との間のてこ腕Ｌ
１，Ｌ２が短くなる（Ｌ１＞Ｌ２）。

即ち、カム３４から昇降レバー２８に伝達され
る回転モーメントが減少する。従つて、強制ガイ
ドの効果は、各パネル位置によつて異なると言う
問題があつた。

そこで、本発明は、昇降レバーに加えられる回
転モーメントが、パネルの下降位置に関係なく、
一定の大きさとなるようにしたサンルーフ装置を
提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するため、本発明は、次の手段
を講じた。

即ち、本発明の特徴とするところは、閉鎖位置
では固定ルーフ面内のルーフ開口部を閉鎖する剛
なパネルを有する、車両のサンルーフ装置であつ
て、前記パネルが、ルーフ開口部の側縁に平行に
延びる案内レールに案内してあり、且つ、昇降機
構を介して、前記案内レールの長手方向へ可動な
駆動部材に結合してあり、該駆動部材を移動する
ことによつて、前記パネルの後縁が固定ルーフ面
の上方に上昇することができ、前記昇降機構が、
前記駆動部材とともに可動なスライダと昇降レバ
ーとを有し、前記昇降レバーは、その一端部にお
いて、前記パネルに固定の軸まわりに旋回自在に
軸支してあり、その他端部において、前記スライ
ダに、該スライダの移動方向に所定量だけ相対移
動可能に且つ旋回可能に結合されており、且つ、
前記スライダと昇降レバー間に、前記昇降レバー
とスライダの相対移動により、昇降レバーをスラ
イダ側の旋回軸まわりに旋回させる補助強制ガイ
ド機構が介在されているサンルーフ装置におい
て、前記補助強制ガイド機構は、前記昇降レバーの
長手方向中途部に設けられたカムと、該カムを案
内すべく前記スライダに設けられた案内路とから
なる点にある。

（作用）本発明によれば、駆動部材によりスライダを案
内レールに沿つて移動させることによりパネルの
後縁が昇降される。このとき、スライダの案内路
と昇降カバーのカムとが相対移動し、パネルを強
制的に昇降させる補助強制ガイド機能が発揮され
る。

このとき、昇降レバーに設けられたカムと、昇
降レバーの旋回軸心は不変であるので、カムと案
内路の接触による回転モーメントの腕の長さは一
定となり、パネルの昇降位置に関係なく、一定の
回転モーメントが昇降レバーに付与される。

（実施例）好ましい実施例を示す添付の図面を参照して以
下に本発明を詳細に説明する。

第１〜３図から明らかな如く、固定ルーフ面１
０には、剛なパネル１２によつて閉鎖できるある
いは少なくとも部分的に解放できるルーフ開口部
１１が設けてある。ルーフ開口部１１は、前縁１
４およびルーフ開口部の両側に沿つて水路１５を
形成するルーフフレーム１３によつて囲まれてい
る。ルーフ開口部１１の両側のルーフフレーム１
３には、それぞれ、車の縦方向へ延びる案内レー
ル１６が固定してある。案内レール、パネルおよ
び作動部材は、縦対称軸線に関して本質的に鏡像
対称に構成してある。従つて、以下では、１つの
側のみの装置の構造および機能を説明する。

パネル１２は、公知の態様で（例えば、西独公
開第3238454号参照）、前部案内部材によつて案内
レール１６に案内してあり、パネルの摺動方向に
直角に延びる旋回軸受（例えば、前部案内部材）
のまわりに旋回自在に軸支してある。昇降機構２
１の駆動部材をなす支持部２０に取付けた摺動部
材１８，１９は、案内レール１６内を走行する。
支持部材２０およびルーフの別の側に設けた鏡像
対称の支持部材（図示してない）は、横方向へ延
びる送りブリツジ２２によつて相互に結合されて
いる。送りブリツジ２２は、それ自体は公知の態
様で、単に縦方向と一致するパネルの摺動方向へ
変位自在である。このため、例えば、本質的に送
りブリツジの中心に係合し、（西独公開第2461018
号）、駆動装置（好ましくは電動機）または手動
クランクと駆動結合する剛なネジケーブルを設け
ることができる。

パネル１２は、結合部材２３を介して支持アー
ム２４に支持してある。支持アーム２４の後端
は、旋回軸受２５（例えば、ネジボルト）を介し
て昇降レバー２６の一端に枢着してある。昇降レ
バー２６の他端は、旋回軸受２７を介して、支持
部材２０に構成または固定したスライダ３０の縦
方向スリツト２９に縦方向へある程度摺動できる
よう案内した摺動部材２８が結合してある。スラ
イダ３０の部分３２の外面には、弾性材料製ロー
ラ３４の形のカムと協働するカム軌道３３が設け
てある。旋回軸受２５は、同時に、ローラ３４の
軸受として構成してある。昇降レバー２６のスラ
イダ３０に向く側には、側方へ突出し、カム３６
を形成するローラを回転自在に軸支したピン３５
が設けてある。カム３６は、スライダ部分３２の
内面に設けた案内路３７と協働する。

旋回軸受２７、摺動部材２８およびスライダ３
０の縦方向スリツト２９は、昇降レバー２６の第
１強制ガイドを構成し、一方、補助強制ガイド
は、案内路３７と協働するカム３６およびカム軌
道３３に沿つて可動なローラ３４によつて構成さ
れる。双方の強制ガイドは、昇降レバー２６とス
ライダ３０との間に３点係合を達成する。装置
は、構造部材２６，２７，２８，３０が、パネル
１２の下降状態（第２図）、パネルの閉鎖状態
（第１図）および上昇操作の開始時において、相
互に軽く負荷を受けるよう、設計してある。この
負荷にもとづき、上記調節範囲における昇降レバ
ー２６とスライダ３０との相対運動は遊びなく行
われる。上記の調節範囲内で、案内レール１６に
関する送りブリツジ２２およびスライダ３０のす
べての位置について、昇降レバー２６はスライダ
３０に対して所定の旋回位置に置かれる。

前記構成の実施例の作用につき、以下、説明す
る。

パネル後縁４０が下降した場合（第２図）、昇
降レバー２６およびスライダ３０は、第４図の相
対位置を取る。この際、縦方向スリツト２９の前
端が摺動部材２８の前端に当接する。送りブリツ
ジ２２を移動して支持部材２０およびスライダ３
０を後方へ引けば、パネル１２が駆動される。パ
ネル１２は、ルーフ開口部１１を少なくとも部分
的に開放する。

一方、送りブリツジ２２とスライダ３０とを第
２，４図の位置から第１，５図の位置に摺動させ
ると、縦方向スリツト２９が、摺動部材２８に対
して前進する。同時に、案内路３７がカム３６に
対して移動し、従つて、カム３６が、案内路３７
の後方へ立上る部分４１に沿つて上昇する。ロー
ラ３４は、カム軌道３３の上方へ斜めに立上る部
分４２を上昇する。かくして、昇降レバー２６
は、旋回軸受２７のまわりに時計方向へ旋回され
る（第１，５図）。この旋回運動にもとづき、パ
ネル後縁４０が上昇される。即ち、パネル１２
は、逆時計方向へ旋回（第１図）して開口する。
スライダ３０が、昇降レバー２６に対して第５図
の相対位置に達し、ローラ３４が、カム軌道３３
の部分４２に続き案内レール１６に平行な部分４
３に載ると、パネル１２は閉鎖位置を取る（第１
図）。パネル１２は、本質的に固定ルーフ面１０
に対して面一となる。

カム軌道３３の部分４３および案内路３７の同
じく案内レール１６に平行な部分４４は、遊び路
を決定する。この遊び路の通過時、スライダ３０
の摺動運動に拘らず、昇降レバー２６の旋回位置
は一定に保持される。遊び路にもとづき、スライ
デイング・テイルテイングルーフの作動時、大き
な交差が、問題を生ずることなく許容される。ス
ライデイング・テイルテイングルーフを駆動する
駆動装置は、例えば、第５図の相対位置において
オフされた場合なく、問題を生ずることなく惰走
できる。オフ時点自体も、問題を生ずることなく
大きな交差内で変化させることができる。

スライダ３０を第５図の位置から第６図の位置
へ更に駆動すると、ローラ３４は、カム軌道の部
分４３に続く傾斜部分４５の沿つて上昇を開始
し、同時に、カム３６が、案内路３７の立上り部
分４６に移行する。パネル１２は、上昇運動を開
始する。

第７図に、支持部材２０の僅かな前進後におけ
る昇降レバー２６とスライダ３０との相対位置を
示した。ローラ３４は、カム軌道の部分４５の上
端に達している。カム３６は、案内路３７から離
れ、次いで、スライダ３０のスリツト４７を介し
てスライダから出る。縦方向スリツト２９の後端
は、摺動部材２８の後端にぶつかる。スライダ３
０が第４〜７図の相対位置の間を移動する間、昇
降レバー２６は、旋回軸受２７の軸線のまわりに
回転する。即ち、旋回軸受２７は、案内レール１
６に関して一定の相対位置を取る。さて、スライ
ダ３０が、送りブリツジ２２によつて、第７図の
位置から更に前方へ摺動されると、縦方向スリツ
ト２９の後端と摺動部材２８との係合によつて、
昇降レバー２６の下端がスライダ３０によつて駆
動される。旋回軸受２７の軸線が、案内レール１
６に関して前方へ更に移動する。支持アーム２４
に枢着された昇降レバー２６の端部が上昇する
（第８図）。パネル１２は、第３図に示すようにし
て上昇される。

昇降レバー２６には、旋回軸受２７の近傍に、
第８図の作動位置においてスライダ３０の当接面
５０に当接してスライダ３０に対する昇降レバー
２６の旋回運動を限定する当接面４９が設けてあ
る。スライダ３０が第５図の位置から第７図の相
対位置の直前の位置まで摺動する間に、当接面４
９は、案内レール１６に平行なスライダ３０の面
５１に対して間〓を置いて移動する。従つて、例
えば、破壊試験において、パネル１２を強制的に
上昇し、この際、ピン３５が破断されると、当接
面４９は面５１に当接する。かくして、上記双方
の面は、パネル１２の望ましくない旋回の補助阻
止機構として働く。

ローラ３４およびピン３５の軸線から旋回頚軸
２７の軸線までの距離は、昇降レバー２６のすべ
ての位置において一定である。従つて、ローラ３
４、カム３６、カム軌道３３および案内路３７か
ら構成された強制ガイドのてこ比は一定に保持さ
れる。

第９〜１４図に、構造および機能が上述の実施
例と異なる別の実施例を示した。第９〜１４図に
おいて、対応する部分には、第１〜８図の参照数
字に100を加えた参照数字を附した。

第１実施例の構成の場合、昇降レバー２６が、
パネル閉鎖位置から出発して、パネル後縁の上昇
を開始する直前には、カム３６は案内路３７から
離れているが、第２実施例では、昇降レバー１２
６の全旋回範囲にわたつてカム１３６と案内路１
３７とは係合する。この場合、案内路１３７の部
分１４６の勾配は、第１実施例の対応する部分４
６の勾配よりも緩い。勾配の緩い部分１４６は、
案内スリツト５３の１つの境壁を形成し、上記案
内スリツトの別の境壁は、案内路１３７の別の部
分５４によつて決定される。

第２実施例の場合、更に、スライダ１３０の駆
動は、送りブリツジではなく、スライダ１３０に
直接に作用する剛な駆動ケーブル５５によつて行
う。このケーブルは、公知の態様で、ネジケーブ
ルとして構成できる。第１４図に、更に、スライ
ダ１３０から側方へ突出していて、案内レール１
６に対応する案内レールに縦方向へ摺動自在にス
ライダ１３０を案内する摺動部材５６を示した。

第９図に、パネル後縁が固定ルーフ面１０より
も下降した際の昇降レバー１２６およびスライダ
１３０の相互位置を示した。摺動部材１２８は、
縦方向スリツト１２９（第１４図）の前端にぶつ
かる。駆動ケーブル５５によつてスライダ１３０
を前方へ摺動させると、ピン１３５に回転自在に
軸支したカム１３６は、案内路１３７の立上り部
分１４１に沿つて上昇し、同時に、旋回軸受１２
５に軸支したローラ１３４が、前部スライダ部分
１３２の外面のカム軌道の立上り部分１４２に沿
つて上昇する。昇降レバー１２６は、旋回軸１２
７のまわりに時計方向へ旋回される（第１０図）。
ローラ１３４は、案内レール１６に平行なカム軌
道１３３の部分１４３に載る。カム１３６は、部
分１４３に平行な案内軌道１３７の部分１４４に
達し、パネルは、閉鎖位置を取る。

スライダ１３０を前方へ更に駆動すると（第１
１図）、ローラ１３４はカム軌道１３３の傾斜部
分１４５を上昇する。同時に、カム１３６が、案
内路１３７の立上り部分１４６に達する。パネル
後縁が、固定ルーフ面から上昇を開始する。ロー
ラ１３４は、部分１４５の終端においてカム軌道
１３３から離れる。カム１３６は、案内スリツト
５３に入り、まず、１つの側で立上り部分１４６
によつて案内され、別の側で立上り部分５４によ
つて案内される（第１２図）。第１２図の位置か
ら第１３図の相対位置への移行時、カム１３６は
スリツト５３から離れる。しかしながら、上記カ
ムは、常に、案内路１３７の部分５４に支持され
る。昇降レバー１２６の当接面１４９は、スライ
ダ１３０の当接面１５０に当接する。昇降レバー
１２６は、旋回運動を終了し、パネルは完全に上
昇される。

（効果）本発明によれば、昇降レバーのスライダ側の旋
回軸受との間のてこ腕が、ほぼ一定であり、特
に、昇降レバーのスライダ側の旋回軸受に対する
スライダの縦方向運動によつて影響されない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、パネルが閉鎖位置にある状態の本発
明に係るスライデイング・テイルテイングルーフ
の部分縦断面図、第２図はパネル後縁を下降した
状態の第１図に対応する縦断面図、第３図はパネ
ル後縁を上昇した状態の第１図に対応する断面
図、第４〜８図は各種の運転位置におけるスライ
ダおよび昇降レバーを示す図面、第９〜１３図は
各種の運転位置における別の実施例のスライダお
よび昇降レバーを示す図面、第１４図は別の実施
例のスライダおよび昇降レバーの斜視図、第１５
図及び第１６図は従来例を示す補助強制ガイド機
構の断面図である。１０……固定ルーフ面、１１……ルーフ開口
部、１２……パネル、１６……案内レール、２
６，１２６……昇降レバー、２７，１２７……旋
回軸受、３０，１３０……スライダ、３６，１３
６……カム、３７，１３７……案内路。

Claims

【特許請求の範囲】１閉鎖位置では固定ルーフ面内のルーフ開口部
を閉鎖する剛なパネルを有する、車両のサンルー
フ装置であつて、前記パネルが、ルーフ開口部の
側縁に平行に延びる案内レールに案内してあり、
且つ、昇降機構を介して、前記案内レールの長手
方向へ可動な駆動部材に結合してあり、該駆動部
材を移動することによつて、前記パネルの後縁が
固定ルーフ面の上方に上昇することができ、前記
昇降機構が、前記駆動部材とともに可動なスライ
ダと昇降レバーとを有し、前記昇降レバーは、そ
の一端部において、前記パネルに固定の軸まわり
に旋回自在に軸支してあり、その他端部におい
て、前記スライダに、該スライダの移動方向に所
定量だけ相対移動可能に且つ旋回可能に結合され
ており、且つ、前記スライダと昇降レバー間に、
前記昇降レバーとスライダの相対移動により、昇
降レバーをスライダ側の旋回軸まわりに旋回させ
る補助強制ガイド機構が介在されているサンルー
フ装置において、前記補助強制ガイド機構は、前記昇降レバー２
６の長手方向中途部に設けられたカム３６と、該
カム３６を案内すべく前記スライダ３０に設けら
れた案内路３７とからなることを特徴とするサン
ルーフ装置。