JPH05155464A

JPH05155464A - スイッチ、スイッチ付きシート搬送装置及びこれを用いた複写機

Info

Publication number: JPH05155464A
Application number: JP3016433A
Authority: JP
Inventors: Gregory P Miller; ピーミラーグレゴリー; Bruce A Winship; エイウィンシップブルース
Original assignee: Xerox Corp
Current assignee: Xerox Corp
Priority date: 1990-02-16
Filing date: 1991-02-07
Publication date: 1993-06-22
Also published as: US5042790A

Abstract

(57)【要約】【目的】複写機のシート搬送装置に使用したスイッチ
が、ジャムしたシートを除去する際に邪魔になるという
問題を解消する。【構成】複写機のシート搬送装置に使用するのに適し
たスイッチは、主スイッチ本体２と休止位置（図３）と
作動位置（図５）との間移動するアーム付きアクチュエ
ータとを備え、アクチュエータ８の端部がスイッチ本体
に枢着（５）されて、アームが休止位置に関連する位置
と作動位置との間で移動可能になっており、スイッチの
アクチュエータのチップ９はアームの自由端に枢着され
てアームの長さ方向の第１の位置とスイッチ本体へ向か
って回転させられる第２の位置との間で移動可能であっ
てその第１の位置へ向かってばね偏向させられスイッチ
作動を可能にしている。そしてばね偏向に抗して第２の
位置へ移動可能である。それにより、ジャムの除去の場
合にアームが邪魔しいようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、トグルスイッチ、スイ
ッチ付きシート搬送装置、ならびに搬送装置付き複写機
に関し、特に、一つの作動モードにおいては積極的スイ
ッチアクチュエータ装置を提供し、他の作動モードにお
いては受動的アクチュエータを提供し、自動静電写真式
複写機における１つまたは複数の用紙通路に用いられる
スイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在一般に用いられている静電写真式複
写装置においては、通例、光導電性絶縁部材を一様な電
位に帯電させ、その後、複写すべき原画書類の光像にさ
らす。この露光により、光導電性面の露光またはバック
クラウンド領域が放電させられて前記部材上に静電潜像
が形成され、この潜像は前記書類に含まれている画像領
域に対応する。その後、前記光導電性絶縁面上の静電潜
像を、業界でトナーと呼ばれている現像粉剤で現像する
ことにより、可視化する。大部分の現像装置は、帯電し
たキャリヤ粒子及びこのキャリヤ粒子に摩擦電気的に被
着している帯電したトナー粒子から成る現像剤を用いて
いる。現像中、トナー粒子は、光導電性絶縁領域内の画
像領域の帯電パターンにより、キャリヤ粒子から引き寄
せられ、光導電領域上に粉像を形成する。その後、この
画像はコピー用紙のような支持面へ転写され、そして、
加熱または圧力印加により、永久的に固着させられる。
支持面へのトナー画像の転写ののち、光導電性絶縁部材
は、次の映像サイクルの準備として、この部材上に残っ
ているすべての残留トナーを除去される。

【０００３】この複写装置の商業的適用は次第に複雑と
なってきている。その結果、映像サイクル中の任意の特
定の時点におけるかかる自動複写装置内の用紙またはコ
ピーシートの位置、または映像通路内のシートの位置を
測定することが次第に重要となってきている。この機能
は、一般に、コピーシートの存在または不在を検出する
種々のスイッチ、検出器、センサによって行なわれてお
り、複写機タイミングロジックに信号を送ってシートが
タイミングサイクル内の適正な位置に対応するその搬送
路内の或る特定の点にあるかないかを報知し、このよう
にして、自動複写機を動作状態に保持するか、または複
写作業を終了させるか、または複写機を運転停止させる
ことにより、適切に反応することができる。これらのセ
ンサまたはスイッチを用い、コピーシートが定刻に或る
特定のステーションを離れ且つ定刻に到着したか、また
は、任意の特定の時刻に存在しているかどうかというこ
とを測定し、これにより、複写機ロジックに正確に報知
することができる。タイミングサイクル内の或る特定の
点における或る特定の位置におけるコピーシートの存在
及び／又は不在を検出することができるので、種々のジ
ャム状態のいずれのものも複写機ロジック及びディスプ
レイ上に明滅表示されるジャム位置によって検出され、
操作員がこの位置を知ってジャム状態コピーシートを除
去することが容易になる。

【０００４】前記のようなスイッチまたはセンサは用紙
通路内に延びる部材またはアームを有している場合が多
く、前記部材またはアームは通路に沿って給送されるシ
ートによって接触されて通常位置からずらされるように
なっている。用紙ジャムが生じた場合には、これを除去
してから自動複写機の正常の複写作業を再開継続するこ
とが必要である。ジャムしたシートの除去作業中は、ジ
ャムしているシートを損傷しないこと、特にシートを複
数の片に引き裂かないようにすることが大切である。即
ち、かかる片は不慣れな操作員では除去困難になる可能
性がある。コピーシートが、用紙通路内の、接近が極め
て困難であって時間がかかるか、または熟練した操作員
または修理員の処置が必要となるような部分に突入させ
られて引き裂かれるということのないようにすることが
特に大切である。ところが、用紙通路内に延びるアーム
または他の部材を有する前述のスイッチの多くには、コ
ピーシートが突入させられて引き裂かれ、前述のジャム
除去問題を引き起こす、という難点がある。

【０００５】米国特許第 3,875,860号にはオフセット複
写装置のためのシートセンサが開示されており、このセ
ンサは、あまりに多くの紙片が用紙通路を同時に通ると
該センサをこの通路外に移動させるための機構を有して
いる。前記米国特許明細書の５欄３４〜４３行を参照さ
れたい。前記センサは、アームを正しく片寄らせるよう
に取り付けられたコイルばねを有している。前記米国特
許明細書の２欄６８行から３欄４行までを参照された
い。前記センサは、あまりに多くの用紙が通ると駆動モ
ータを除勢する。前記米国特許明細書の４欄４１〜４７
行を参照されたい。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来のス
イッチにあった用紙ジャム除去問題を解決することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明においては、スイ
ッチにアクチュエータチップを設けてあり、このアクチ
ュエータは、イネーブルされると積極的なスイッチ作動
を提供し、そしてジャム除去中にはシートに対する損傷
を避けるために第２の位置へ受動的に移動可能である。

【０００８】本発明の一つの態様においては、スイッチ
は、主スイッチ本体と、休止位置とスイッチ作動位置と
の間で移動可能なスイッチアクチュエータとを備えてお
り、前記アクチュエータはアクチュエータアームを含ん
でおり、前記アクチュエータアームは、自由端を有して
おって他端部が前記主スイッチ本体に枢着され、前記休
止位置に関連する位置と前記スイッチ作動位置との間で
移動可能であり、及びスイッチアクチュエータチップを
有しており、前記スイッチアクチュエータチップは、前
記アクチュエータアームの自由端に枢着され、前記アー
ムの長さにわたって延びる第１の位置と前記主スイッチ
本体へ向かって回転させられる第２の位置との間で移動
可能であり、及び前記第１の位置へ向かってばね偏向さ
せられて積極的スイッチ作動を可能にし、及び前記ばね
偏向に抗して第２の位置へ受動的に移動可能である。

【０００９】

【実施例】以下、本発明をトグル式ジャム検出スイッチ
及びこれを包含するシート搬送装置の実施例について説
明する。

【００１０】図１は本発明にかかるトグル式ジャム検出
スイッチを示すものであり、このスイッチは、シート搬
送通路の下流方向のシートの通過によって積極的スイッ
チ作動を可能にするスイッチアクチュエータを有してお
り、そして、上流方向のシート搬送通路からのシートの
除去によって第２の位置へ受動的に移動可能である。ス
イッチ１は主スイッチ本体２を具備し、この主スイッチ
本体は、リードスイッチの磁気引付け式素子のような少
なくとも１つの切換え素子３を内部に有し、そして、回
路が完成しているかいないかという情報を電気接続部１
５を介して複写機ロジックへ伝送するようになってい
る。前記スイッチはピボット５の回りに回転可能に取り
付けられたアクチュエータ機構４を有し、このアクチュ
エータ機構はーアクチュエータアーム８を有す。このア
クチュエータアームは、その自由端にばね式アクチュエ
ータチップ９を有し、このアクチュエータチップは、ア
クチュエータアーム８にピボット１０の回りで回転可能
に取り付けられており、ばね取付け部１２と１３との間
に取付けられたばね１１により、アクチュエータアーム
８上のストップ１４に対する閉位置の方へばね偏向させ
られている。前記のスイッチアクチュエータは、これも
ピボット５の回りに回転可能に取付けられた第２のアー
ム６を有しており、このアームの非取付けまたは自由端
は、磁石７のようなスイッチアクチュエータ素子を有
し、自由且つ回転的に移動可能であって主スイッチ本体
上の切換え素子と切換え結合するようになっている。前
記アクチュエータアーム及び第２のアーム６の自由端
は、一体成形プラスチックから作られる場合であって
も、互いに間隔をあけている。

【００１１】後で詳細に説明するがここでは簡単に説明
すると、主複写機スイッチ本体はシート搬送通路内にほ
ぼ垂直に向けられており、そして、スイッチアクチュエ
ータが、搬送通路内にシートがないときには、重力で休
止位置に保持されている。閉または休止位置にあるとき
に、電気回路が作られる。シートが搬送通路に入ってく
ると、該シートはアクチュエータチップと係合し、該チ
ップをピボットの回りで上方へ振り動かし、主スイッチ
本体内の切換え素子と第２のアーム内のスイッチアクチ
ュエータ素子との間の接触を断つ。この状態は複写機ロ
ジックへ自動的に伝送される。用紙ジャムが生じてこの
ジャムを下方方向に搬送通路から除去する場合には、ス
イッチアクチュエータは、アクチュエータチップの端部
と用紙通路内の用紙との間の摩擦的相互作用により、ホ
ームポジションまたは休止位置へ向かって下方へ回転す
る。しかし、用紙が用紙通路から引き出し続けられるに
つれ、用紙とアクチュエータチップの端部との間の前記
摩擦的相互作用はアクチュエータチップをピボットの回
りで用紙通路外へ回転させるのに十分なものとなり、従
って、用紙は、アクチュエータチップによる突入、引き
裂きまたは他の損傷を受けることなしに、引き出され
る。用紙が用紙通路から離れると、ばね１１からの偏向
力により、アクチュエータチップはストップ１４に対す
るアクチュエータアーム８上の伸びた位置へ自動的に復
帰させられる。

【００１２】図２は本発明にかかるトグル式ジャム検出
スイッチを有するシート搬送装置を具備する静電写真式
複写機の例を示すものである。以下においては、本発明
を、シート搬送装置を有する他の種々の装置にも同様に
好適する実施例について説明するが、本発明はかかる実
施例に限定されるものではない。

【００１３】図２に示す複写機２０は着脱式処理カート
リッジ２１を使用し、このカートリッジは主機に対して
矢印２２方向に差込み及び引出しされる。カートリッジ
２１はベルト状の感光部材２３を有し、このベルトの外
周面は適当な光導電性材料で被覆されている。前記ベル
トは搬送ローラ２５及び２６の回りで駆動されて図示の
方向に走行し、その上の画像担持面を複数の通例のゼロ
グラフィ処理ステーションを通過させる。モータＭ₁の
ような適当な駆動手段が設けられており、協同する種々
の複写機構成部材に動力を与え、且つその運動を調整す
る。これにより、原画入力画像情報の複写が、用紙等の
ようなコピーシート２９上に記録される。

【００１４】先ず、感光体２３を、帯電用コロトロン２
８によって周知の仕方で光導電面２４上に与えられた正
電荷で一様に帯電させる。その後、光導電面２４を入力
画像からの光にさらす。これにより、光にさらされた領
域において電荷が選択的に消散させられ、入力画像が静
電潜像の形式で記録される。書類を多ミラー式走査光学
装置３０で走査する。この走査光学装置は業界に周知の
ものであり、定置レンズ３１及び１対の協同する可動走
査ミラー３２、３３を有する。これら走査ミラーは、走
査移動のためのキャリヤ（図示せず）上に支持された半
速ミラー３２及び全速ミラー３３である。現像ローラ３
６を含む磁気ブラシ式現像装置が、粗い磁気キャリヤ細
粒及びトナー着色剤を有する磁化可能混合現像剤を用
い、画像を現像する。

【００１５】紙シート即ちコピーシート２９は昇降式ス
タック支持トレイ３８上にスタックとなって支持されて
いる。このスタックが上昇位置にくると、シート分離給
送ローラ４０がここのシートを前記スタックから整合ピ
ンチローラの対４１へ送る。このシートは、次いで、前
記ベルト上の画像と正しく整合した状態で転写ステーシ
ョン４２へ送られ、そして光導電面２４上の現像済み画
像は転写ステーション４２内でコピーシート２９と接触
させられ、トナー画像は、転写コロトロン４３により、
光導電面２４からコピーシート２９の接触面へ転写され
る。画像の転写ののち、必要に応じて例えば紙、プラス
チック等であるコピーシートは、搬送ローラ２６の回り
の感光体２３の湾曲面の回りを通るときのコピーシート
２９のはり強度によって感光体２３から分離され、トナ
ー像を上に有するコピーシートは定着ステーション４４
へ送られる。この定着ステーションにおいて、前記転写
済みのトナー粉像は、このトナー像と接触する内部加熱
式定着ローラ４６とバックアップ圧力ローラ４７との間
を通ることによってコピーシートに固着させられる。ト
ナー像をコピーシートへ定着したのち、コピーシート２
９は可逆出口ニップ４８へ送られ、このニップから、シ
ートスタッキングトレイ４９へ、もしくはソータ（図示
せず）の入口へ導かれるか、または両面複写通路へ導か
れる。

【００１６】最終支持材料へのトナー像の転写ののちに
光導電面上に残っている残留トナーは、ベルト２３の外
周面と破砕的接触するクリーニングブレード５２によっ
てベルト２３から除去され、クリーニングハウジング５
３内に収容される。このクリーニングハウジングはその
上流開口部に付属するクリーニングシール５４を有して
いる。

【００１７】通例のモードにおいては、複写すべき原画
書類Ｄをプラテン５６に載せ、光をこの書類から感光体
２３へ導く光学装置３０によって走査してコピーを行な
う。感光体２３及び走査用光学装置３０の速度を同期さ
せ、書類の正確な複写を行なう。

【００１８】複写プロセッサ制御器５８は、好ましく
は、周知のプログラマブル制御器または制御器の組合せ
であり、これは、通例、本明細書に記載する書類フィー
ダの走査を含む他のすべての複写機ステップ及び機能を
制御し、用紙通路は複写プロセッサＡ及び両面複写モジ
ュールＢ等の両方の中を走っている。制御器５８はま
た、通例、コピーシート及び書類を含む計数値、ならび
に所望のコピー数、ならびに英数字表示及び制御パネル
５９を介して操作員によって選定された動作の制御を記
憶及び比較するようになっている。

【００１９】必要であれば自動書類フィーダ６１が設け
られ、これは複写プロセッサ制御器５８によって制御可
能になっている。書類は書類入口６２においてこの装置
内に入れられ、プラテン５６を横切って送られてコピー
され、そして書類出口６３においてこのフィーダから出
る。

【００２０】本発明にかかる装置を包含する自動ゼログ
ラフィ複写機の一般的動作については以上の一般的説明
で十分に理解できる。本発明は前記の構成に対して特に
好適するものであるが、その動作原理は他の多くの構成
に対しても適用可能である。

【００２１】図２及び更に図３について説明すると、両
面複写モジュール及び用紙通路をこれら図に示す。可逆
出口ニップ４８には、ローラ６４を順逆両方向に駆動
し、及び動作停止させるためのモータ（図示せず）が設
けられている。このモータは好ましくは業界に周知の形
式のステップモータである。複写プロセッサ制御器５８
は、進行中の複写機能による要求に応じ、前記モータに
命令して出口ニップ４８のドライブローラ６４を回転さ
せる。即ち、書類の片面複写、または書類の完了済み両
面複写に対しては、ローラ６４は順方向に回転させられ
てコピーシートを出力トレイ即ちスタッキングトレイ４
９へ送り、出力ドライバとして働く。コピーシートに第
２の面の画像を転写して両面複写コピーとすることが必
要な場合には、ローラ６４は、先ず、コピーシートの後
縁がデフレクタ６６を離れるまで、順方向に回転させら
れ、次いで逆方向に回転させられてコピーシートを両面
複写モジュールＢを通って複写プロセッサＡ内に復帰さ
せる。コピーシートが出口ニップ４８内にあるときに方
向を変える処理により、コピーシートの後縁が前縁とな
り、書類が逆転して第２の面のコピーが行なわれるよう
になる。或る場合には、第２の画像を受け取るためにプ
ロセッサに対する全てのコピーシートの復帰を正確に調
時するため、前に復帰させられたコピーシートをプロセ
ッサが送り出しているときにコピーシートを留保するこ
とが望ましいことがある。この場合には、ローラ６４を
停止させ、そして用紙を順または逆のいずれかの方向に
送るということをモータに命令する制御信号をモータが
受け取るまでコピーシートをローラ６４と６５との間に
保持する。

【００２２】前述したように、制御器５８は、用紙サイ
ズセンサ、エッジセンサ等のような種々の感知装置に応
答し、複写機についてのその制御を更に増強する。

【００２３】作動においては、可逆出口ニップ４８は定
着ステーション４４からローラ６４と６５との間にコピ
ーシートを受け取る。両面複写に対しては、コピーシー
トを、後縁がコピーシート通路６９内のデフレクタ６６
を離れるまで、前記ローラ間を通過させる。シートがデ
フレクタ６６を離れたら、ローラ６４及び６５は駆動方
向を変更し、シートを両面複写モジュールコピーシート
通路６８内に導く。これにより、コピーシートの後縁は
前縁に変わり、標準の両面複写のための正常のシート反
転または前縁から後縁への逆転が行なわれる。このよう
にして、奇数の反転で両面複写用紙通路が提供される。
デフレクタ６６は、可逆出口ニップよりも若干上に位置
しており、用紙通路６９内に延びて復帰コピーシートを
両面複写通路６８内に導く。或る場合においては、シー
トを逆転なしに２回の自然反転をもって複写プロセッサ
へ復帰させるため、デフレクタ６６を着脱式となし、こ
れにより、シートが可逆出口ニップに接近することを阻
止してシートを両面複写通路６８へ導き、同じ面にカラ
ーまたは画像オーバレイ複写を行なうことができる状態
にしてシートを復帰させるようにしてもよい。

【００２４】コピーシートは両面複写モジュールＢにお
いて両面複写モジュール入口ニップ７６へ送られる。両
面複写モジュール入口ニップ７６を通過すると、両面複
写デフレクタバッフル７７が働いてコピーシートをトレ
イなし通路７８または両面複写トレイ７９へ導く。両面
複写デフレクタバッフル７７が所定位置にあってトレイ
なし通路７８内へコピーシートが入ることを阻止する場
合には、コピーシートは両面複写トレイ７９内へ導かれ
る。両面複写トレイ７９へ送られたコピーシートは、そ
こから、シートフィーダ８０により、両面複写モジュー
ル出口ニップ８２を通って複写プロセッサＡへ再び送ら
れて通路８１へ復帰する。この際、自然の単一反転をも
って複写プロセッサモジュールＡに再び入り、第２の面
の複写が行なわれる。

【００２５】図２に示すように、多数のシート搬送通路
が設けられており、シートのジャムに関する問題が生ず
る可能性があり、複写機ロジックが正しく動作するよう
に、任意の時点において実際にシートが存在していたか
存在していなったかを測定することが望ましい。このよ
うな場所の代表的な例は、トレイなし両面複写通路及び
両面複写トレイからのシート搬送通路８１内にある被動
取出しローラ８４とピンチローラ８６との間に形成され
たニップである。これは図３、４、５及び６に詳細に示
してあり、以下これについて説明する。

【００２６】図示の静電写真式複写機の動作に関する前
記以外の細部については米国特許第4,727,40 号及び第
4,727,397号を参照されたい。

【００２７】図３、４及び５は、図２に例示する装置の
シート搬送通路内にある本発明にかかるトグル式ジャム
検出スイッチを示す断面図である。図において、スイッ
チは、１対の被動取出しローラ８４及びピンチローラ８
６の軸にほぼ沿うガイドバッフル８７及び８８によって
形成された保持通路の一部に取付けられている。図３に
示すホームポジションにおいては、アクチュエータチッ
プは用紙通路内に延び、そして図６に示すように対抗す
るガイドバッフル８７内の開口部８８内に延び、この開
口部とともに、搬送通路を通過するシートに波形をつけ
る機械的形状を形成している。この波形またはオーバラ
ップは、用紙通路内のシートを正確に検出するために必
要なのである。休止位置においては、スイッチは閉じら
れ、複写機ロジックは、スイッチのあり場所に用紙がな
いということを知る。図４は、シート９０がトレイなし
通路または両面複写通路のいずれかから給送されている
状態を示すものであり、アクチュエータチップはアクチ
ュエータアームを主スイッチ本体上のピボットの回りで
上方へ回転させて、主スイッチ本体内の少なくとも１つ
の切換え素子とスイッチアクチュエータ素子との間の接
触を断ち、これにより、スイッチを作動させ、そして、
シートがスイッチあり場所において用紙通路内にあると
いうことを複写機ロジックに知らせる。

【００２８】プログラムされた時間の後にスイッチが再
び１度閉じなれないと、制御器は複写機を運転停止さ
せ、このスイッチのある場所に用紙ジャムがあるという
指示を行なう。図５は本発明にかかるトグル式ジャム検
出スイッチの動作を示すものであり、このスイッチは、
スイッチのある場所における用紙通路内にシートが存在
するという明確な指示を提供し、そしてまた、図５に示
すようなジャム除去に対しては、ジャム除去最中にアク
チュエータチップが用紙通路外に回転し、シートに対す
る突入または引き裂きによる用紙破損が除去されるとい
う状態を示している。即ち、ジャムしたシートが矢印方
向に下部から除去開始されると、用紙と摩擦的相互作用
しているアクチュエータチップは下方へ押し動かされ、
この点におけるホームポジションは休止位置に対するか
かる摩擦作用の結果、図６に示すように用紙通路におい
て波形付けまたはオーバラップが提供される。ジャムし
たシートを取り出すと、シートとのこの摩擦的相互作用
により、アクチュエータチップはそのピボットの回りで
下方へシート搬送通路外に回転させられ、これにより、
引き裂きまたは突入によるシートの損傷が避けられる。
ジャムしたシートが搬送通路から除去されると、ばねが
アクチュエータチップをホームポジションまたは休止位
置へ復帰させる。

【００２９】

【発明の効果】即ち、本発明によれば、シート給送方向
または正常処理方向におけるアクチュエータチップの積
極的な定位が提供され、且つ同時に、アクチュエータア
ームの端部におけるピボット点の回りの前記アクチュエ
ータチップの受動的回転を可能にすることにより、反対
方向におけるシート搬送通路内のジャムしたシートのジ
ャム除去が可能になる。本発明によれば、更に、ジャム
除去最中のアクチュエータチップの受動的移動の結果と
してオーバラップ的侵入または波形付けが増強されるの
で、作動の信頼性が向上するという利点が得られる。

【００３０】以上、本発明をその実施例について説明し
たが、当業者には明らかなように、種々の代替、変形及
び変更を行なうことが可能である。例えば、以上におい
ては本発明をリードスイッチについて説明したが、主ス
イッチ本体上に導電性接点を用いて回路を完成すること
もできる。即ち、特許請求の範囲に記載のごとき本発明
の精神及び範囲内で種々の変更、変形及び代替を行なう
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】アクチュエータアームがホームポジションまた
は休止位置にあるときの本発明にかかるスイッチの斜視
図である。

【図２】本発明にかかるジャム検出スイッチを含む自動
複写機の縦断面図である。

【図３】本発明にかかるスイッチのアームが最大上昇位
置であるホームポジションにあるときのシート搬送装置
の部分を示す拡大断面図である。

【図４】本発明にかかるスイッチのアームが休止位置に
あるときのシート搬送装置の部分を示す拡大断面図であ
る。

【図５】本発明にかかるスイッチのアームがジャム除去
位置にあるときのシート搬送装置の部分を示す拡大断面
図である。

【図６】搬送中のシートにおける波形の形成を示すシー
ト搬送装置の上面図である。

【符号の説明】

１スイッチ、２主スイッチ本体、４アクチュエータ機構、８アクチュエータアーム、９アクチュエータチップ、８７、８８ガイドバッフル、Ａ複写プロセッサ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シート搬送通路を形成する相対向するシ
ート搬送ガイドバッフルと、前記通路内のシートの存在
を検出するために前記通路に隣接するスイッチとを備え
て成り、前記スイッチは、前記通路に隣接して固定され
た主スイッチ本体と、休止位置とスイッチ作動位置との
間で移動可能であるスイッチアクチュエータとを具備し
ており、前記スイッチアクチュエータは、自由端を有し
及び他端部においてアクチュエータピボット上に前記主
スイッチ本体に対して枢着され且つ前記休止位置に関連
する位置と前記スイッチ作動位置との間で移動可能であ
るアクチュエータアームと、前記アクチュエータアーム
の自由端に枢着され及び前記アームの長さにわたって前
記通路内に延びて前記通路内のシートの存在を検出する
第１の位置とシート搬送上流方向へ向かって前記シート
搬送通路外へ回転させられる第２の位置との間で移動可
能であるスイッチアクチュエータチップとを含んでお
り、前記アクチュエータチップは、前記第１の位置の方
へばね偏向させられておって前記通路の下流方向のシー
トの通過によって積極的スイッチ作動を可能にし及び上
流方向の前記通路からのシートの除去によって前記偏向
に抗して前記第２の位置の方へ受動的に移動可能である
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項２】主スイッチ本体と、休止位置とスイッチ
作動位置との間で移動可能であるスイッチアクチュエー
タとを備えて成り、前記スイッチアクチュエータは、自
由端を有し及び他端部において前記主スイッチ本体に対
して枢着され且つ前記休止位置に関連する位置と前記ス
イッチ作動位置との間で移動可能であるアクチュエータ
アームと、前記アクチュエータアームの自由端に枢着さ
れ及び前記アームの長さにわたって延びる第１の位置と
前記スイッチ本体へ向かって回転させられる第２の位置
との間で移動可能であるスイッチアクチュエータチップ
とを含んでおり、前記アクチュエータチップは、前記第
１の位置の方へばね偏向させられておって積極的スイッ
チ作動を可能にし及び前記偏向に抗して前記第２の位置
の方へ受動的に移動可能であることを特徴とするスイッ
チ。
【請求項３】シート基体上に画像を形成するための手
段と、前記シート基体を複写機を通って搬送するための
手段とを備えて成り、前記搬送手段は、シート搬送通路
を形成する相対向するシート搬送ガイドバッフルと、前
記通路内のシートの存在を検出するために前記通路に隣
接するスイッチとを具備しており、前記スイッチは、前
記通路に隣接して固定された主スイッチ本体と、休止位
置とスイッチ作動位置との間で移動可能であるスイッチ
アクチュエータとを具備しており、前記スイッチアクチ
ュエータは、自由端を有し及び他端部においてアクチュ
エータピボット上に前記主スイッチ本体に対して枢着さ
れ且つ前記休止位置に関連する位置と前記スイッチ作動
位置との間で移動可能であるアクチュエータアームと、
前記アクチュエータアームの自由端に枢着され及び前記
アームの長さにわたって前記通路内に延びて前記通路内
のシートの存在を検出する第１の位置とシート搬送上流
方向へ向かって前記シート搬送通路外へ回転させられる
第２の位置との間で移動可能であるスイッチアクチュエ
ータチップとを含んでおり、前記アクチュエータチップ
は、前記第１の位置の方へばね偏向させられて前記通路
の下流方向のシートの通過によって積極的スイッチ作動
を可能にし及び上流方向の前記通路からのシートの除去
によって前記偏向に抗して前記第２の位置の方へ受動的
に移動可能であることを特徴とする複写機。