JPH05153907A - きのこ入り包装体 - Google Patents

きのこ入り包装体

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JPH05153907A
JPH05153907A JP32169891A JP32169891A JPH05153907A JP H05153907 A JPH05153907 A JP H05153907A JP 32169891 A JP32169891 A JP 32169891A JP 32169891 A JP32169891 A JP 32169891A JP H05153907 A JPH05153907 A JP H05153907A
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mushrooms
mushroom
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隆英 斉藤
Tomitaro Ogawa
富太郎 小川
Ikuo Touchi
郁夫 登内
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 開孔面積比率が、きのこ100gあたり5×
10-5〜7×10-4%であり、平均孔径が20〜150
μの孔を複数個有し、袋内表面積が、きのこ100gあ
たり400〜1000 cm2であり、包装袋に使用するフ
イルムの水蒸気透過度が800g/m2.d.atm以下であるき
のこの鮮度保持する包装袋および前記包装袋に対応する
量のきのこを封入密封したきのこ入り包装体。 【効果】 本発明の包装袋を用いてきのこを包装するこ
とによって、嫌気呼吸に起因する臭気、および過剰の酸
素による褐変、軟腐から長期間にわたって防ぐことが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこが合成樹脂フイル
ムの包装袋により包装された後も、きのこが適正な酸素
雰囲気下で呼吸作用を継続させ、さらに呼吸作用による
水蒸気を包装系外に出すことによって鮮度保持をさせる
ための包装体に関するものである。さらに詳しくはきの
この呼吸作用に起因する低酸素状態での嫌気呼吸をさせ
ないような酸素雰囲気を保持しつつ、しかも酸素による
酸化に起因する品質の劣化や呼吸作用によって出される
水蒸気からの水滴による品質の劣化を抑えるような条件
を保持する包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】きのこ(エノキダケ、椎茸、しめじ、ま
いたけ、マッシュルームなど)は収穫された後も呼吸作
用を持続する。このため収穫後の貯蔵・流通の間および
食するまでは、きのこの品質劣化を防止することが必要
である。また、きのこの生産形態として、工場による集
中栽培がメインとなって来ており、包装、消費地への配
送、スーパー等での販売などといった工業製品と同様の
流通形態をとるものが殆どであり、生産から販売まで種
々の流通経路がとられ、このためきのこ(製品)の保護
のためパック包装が必要となってきている。このような
情況のもとにおいて、現在、一般市場で販売されている
きのこは発泡スチロール、または紙などのトレーに入れ
られて単層の無延伸ポリプロピレンまたはポリエチレン
などからなる包装袋で包装されるか、トレーに入れられ
てポリエチレン、ポリ塩化ビニールまたはポリ塩化ビニ
リデン等のラップフイルムで包装されるか、また特にエ
ノキダケはポリエチレンなどからなる包装袋に脱気密封
して入れられるかして流通、販売されている。きのこに
用いられているこれらの包装袋は当然無孔であり、この
ためきのこは包装された後、自己の呼吸作用によって空
隙部に存在する酸素を消費してしまった後は無酸素状態
の雰囲気中にさらされ、嫌気呼吸せざるをえない状態に
置かれてしまっており、この嫌気呼吸によってアルコー
ルやアルデヒド等の発生のため、袋を開けた時には異臭
が発生し、とくに気温の高い夏場に於いては殆どのもの
が強い臭気を発生していた。また、ラップフイルムによ
るストレッチ包装のものはラッブフイルムのもつ粘着性
を利用したものであり、均一の仕上がりの包装体は得が
たく、包装された個体間の差があり非常に品質がばらつ
いてしまう原因となっていた。
【0003】また、一般の野菜等の植物資材に関して、
酸素を供給し、鮮度を保つ方法として有孔アイルムを用
いる方法が提案されている(特開昭62-148247号公報、
特開昭63-119647号公報等)が、これらのフイルムは開
孔面積比率が2×10-2〜2×10%と極めて大きく、
これらのフイルムで包装しても袋内の酸素は殆ど大気状
態と変わらず、オープン状態と同じである。きのこにつ
いても、鮮度保持の観点からこのようなフイルムを用い
て包装することが考えられるが、これらのオープンに近
い包装では、空気中の酸素量と同等となってしまい、き
のこが流通過程等で褐変してしまうという問題や、酸素
量が多いためきのこの呼吸作用が活発となってしまい、
水分の蒸散により萎れてしまつたり、軟腐してしまった
り、エノキダケの場合伸長しすぎて味が低下するなどと
いった問題がある。またラップフイルムを用いた場合に
おいても、完全に密封されているものは嫌気呼吸をする
状態になってしまい、密封状態とならないものは前記の
オープン包装と同様になってしまい、従ってきのこ本来
の味を残し、新鮮な状態を保ったままで市場、または食
卓に供せるような包装材料や包装方法は、いまだ発見さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、きの
この鮮度を長時間保つための望ましい酸素濃度雰囲気を
形成し、異臭が発生せず、褐変が生ぜず、萎れのないし
かも軟腐のない商品を供給するため、鋭意研究した結果
なされたものであり、きのこの生存に必要な最低量の酸
素を供給し、きのこを冬眠状態に保つことにより、高酸
素量の障害である褐変を抑えて、しかもきのこの呼吸作
用による水滴からの品質劣化を防止し、鮮度の高いきの
こを供給するためのきのこ用包装袋およびきのこ入り包
装体を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、きのこを密封
した有孔合成樹脂フイルムよりなり、きのこ入り包装体
において、有孔合成樹脂フイルムの水蒸気透過度が80
0g/m2.d.atm以下であり、また有孔の開孔面積比率が5
×10-5〜7×10-4%であり、きのこ100g当たり
の袋内表面積が400〜1000cm2であることを特徴
とするきのこ入り包装体であり、とくに、その孔の平均
孔径が20μ〜150μであり、その孔の個数が1包装
袋当たり複数個であることが好ましい。
【0006】本発明に用いる有孔フイルムとしては、き
のこの包装に用いることのできるものであり、水蒸気透
過度が800g/m2.d.atm以下のフイルムであればどのよ
うなものであっても差し支えはないが、一般には無延伸
ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニール等が用いられるが、これ等以外のポリ
エステル、ポリカーボネート等のフイルム、さらにはこ
れらの複合フイルムであっても良いが、とくに水蒸気透
過度の面からは延伸ポリアミド、ポリビニールアルコー
ル、エバール、アセチルセルロース、セロファンなどが
用いられるが、これ等の合成樹脂フイルム同志またはこ
れらの合成樹脂フイルムと他の素材とを組み合わせた複
合フイルムが望ましく、さらには、これらのフイルム表
面に水蒸気透過率に影響を与えないようなシーラント層
を設けたものでも、防曇処理したフイルムであっても何
等差し支えはない。また、これらのフイルムの厚さは、
包装するきのこの入れる量や流通経路等からの要求され
る強度によって選択されるが、通常20〜40μのもの
が用いられる。さらに、これらのフイルムは透明であっ
ても、不透明であっても良く、また表面に印刷を付した
ものであっても何等差し支えはない。
【0007】本発明の有孔フイルムを用いた包装袋は、
包装するきのこの包装する量によってその開孔面積比率
が決められ、その開孔面積比率は5×10-5〜7×10
-4%であることが必要である。この理由は包装袋中の酸
素量および炭酸ガス量をきのこの鮮度保持に適した条件
に保持するためのものであり、本発明者等の実験結果か
らは酸素濃度が3%以上18%以下が望ましく、これら
の条件を満たすための開孔面積比率は5×10-5〜7×
10-4%となる。開孔面積比率が5×10-5%以下とな
ればきのこは包装後の呼吸作用により、流通過程中で無
酸素状態となり嫌気呼吸を始めてしまい、異臭を発生す
る。また、開孔面積比率が7×10-4%以上となれば包
装袋中の酸素量が多くなりすぎ、この酸素の影響を受け
て、きのこは流通過程で受けた傷口等から酸素が多いた
めに褐変現象を引き起こしてしまうという問題が発生す
る。従ってきのこの包装袋として用いられる有孔フイル
ムの開孔面積比率としては5×10-5〜7×10-4%で
あることが必要である。
【0008】また、有孔フイルムにおける孔部の平均径
はできるだけ小さいことが望ましく、一般的には20〜
150μ程度、好ましくは30〜100μである。孔径
は出来るだけ小さいことが望ましいが、20μ以下では
有孔フイルムの生産性が低下する。また、平均孔径が1
50μ以上であれば、適正な開孔面積比率を得るに必要
な孔数が減少して、鮮度保持の品質精度に不安が生じ
る。また、孔の形状は、円形や四角または三角形など、
どのような形状であってもよく、長径方向の平均径が1
50μ以下であれば何等差し支えはないが、円形が開孔
作業性等の面より望ましい。
【0009】また、きのこの包装袋に用いる有孔フイル
ムの袋当たりの孔の個数は開孔面積比と平均孔径より算
出されるが、できる限り複数個とすることが望ましい。
内容物の付着や外的条件たとえば値段表やバーコード等
のレッテル等の添着などで孔がふさがれてしまう場合が
あるので、鮮度を保証するには複数個の孔が好ましく、
さらに袋あたり5個以上の孔をもち、孔1個あたりの影
響度を20%以下にすることが望ましい。また、きのこ
の包装袋としては、三方シール袋、四方シール袋または
ガゼット袋などの形態の袋であっても何等差し支えな
く、さらには、トレー、カップ等にきのこを充填し、こ
れを有孔フイルムの包装袋で包装する形態のものであっ
ても、またトレー、カップの蓋材として、本発明の有孔
フイルムを用いてもよい。
【0010】きのこの包装袋の大きさはきのこ100g
あたり袋内表面積が400〜1000cm2である必要が
ある。袋の内表面積で規定しているのは、シール部分す
なわちとじ代が計算に含まれないようにするためであ
る。きのこ100g当たり袋内表面積が400cm2以下
であると袋内のきのこの密度が高くなり、袋内のきのこ
が部分的に酸素不足となってしまい、嫌気呼吸に陥る傾
向があり好ましくない。更に、きのこ100g当り袋内
表面積が1000cm2以上になると、袋内のきのこの密度
が低くなり、袋内の初期の酸素量も多く、前記の開口面積
比率では酸素の供給量も多く、褐変しやすくなり、また
フイルムの使用量が多いため袋のコストも高くなってし
まう。
【0011】さらに、きのこの包装において、本発明に
使用する有孔フイルムの水蒸気透過度は800g/m2.d.a
tm以下であることが必要であり、水蒸気透過度が800
g/m2.d.atm以上であればきのこの水分が発散してしま
い、乾燥気味となってしまいきのこの鮮度が低下してし
まう。本発明に用いる有孔フイルムの水蒸気透過度は1
00g/m2.d.atm以上500g/m2.d.atm以下が特に望まし
い。
【0012】なお、きのこに限るものではないが、野菜
等の鮮度保持には、当然ながら、その流通過程、および
店頭、消費までの温度管理が重要なポイントであり、き
のこの呼吸量も当然これらの温度に依存し、これらの温
度が高くなるにつれてその呼吸量も増加するが、本発明
はこれらの温度を5〜15℃を想定したものである。ま
たきのこにおいては、当然のことながら、水濡れによる
品質低下が著しく影響を与えるものであり、防曇性を付
与したフイルムを用いることもある程度効果があるが、
水濡れ防止のためには、水蒸気透過性をもたせ、包装系
外に発散させることが重要でり、流通・保存する温度と
水蒸気透過度とはお互いに影響しあう関係にある。ま
た、本発明において、きのことは工場形態で栽培され、
出荷・流通しているものを指し、エノキダケ、しめじ、
まいたけ、しいたけ、マッシュルームなどを対象として
おり、これらの呼吸量はほぼ同一水準にあるものであ
り、呼吸量がこれらの例示したきのこと同等のものであ
れば、本発明に含まれるものである。
【0013】
【実施例】
《実施例1》内寸が150×200mmの、厚さ25μの
再生セルロースからなる包装袋に、マッシュルーム10
0gあたり開孔面積比率が5×10-4%となるように平
均孔径80μの孔を55個あけた三方シール袋に、マッ
シュルーム100gを紙からなるトレーに入れたものを
密封包装し、5℃で保存し、その3日後および5日後の
鮮度を臭気発生状況、褐変および水濡れ状態を観察した
結果を表1に示す。
【0014】《実施例2》実施例1と同様な大きさの包
装袋であり、25μ厚の延伸ポリアミドフイルムを用
い、しめじ100gあたりの開孔面積比率が2×10-4
%となるよう平均孔径が50μの孔を52個開けた包装
袋を用い、しめじ100gを発泡スチロールのトレーに
入れ密封包装し、実施例1と同様に5℃で保存し、3日
後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【0015】《実施例3》実施例2と同様な25μ厚の
延伸ポリアミドフイルムを用い、マッシュルーム100
gあたりの開孔面積比率が9×10-5%となるよう平均
孔径が100μの孔を7個開けた包装袋を用い、実施例
1で用いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレー
に入れ密封包装し、実施例1と同様に5℃で保存し、3
日後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【0016】《実施例4》内寸が125×240mmの、
厚さ25μの延伸ポリアミドフイルムからなる包装袋
に、エノキダケ100gあたりの開孔面積比率が2×1
-4%となるよう平均孔径が50μの孔を52個開けた
包装袋を用い、エノキダケを100g充填し、実施例1
と同様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
【0017】《実施例5》実施例1と同様なおおきさの
包装袋であり、25μの延伸ポリプロピレンフイルムを
用い、マッシュルーム100gあたりの開孔面積比率が
2×10-4%となるような平均孔径が50μの孔を52
個開けた包装袋を用い、実施例1で用いたと同様のマッ
シュルーム100gを紙トレーに入れ、密封包装し、1
5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べた結果
を表1に示す。
【0018】《実施例6》実施例4と同様な大きさの包
装袋であり、厚さ25μの延伸ポリプロピレンフイルム
を用い、エノキダケ100gあたりの開孔面積比率が2
×10-4%となるような平均孔径が50μの孔を52個
開けた包装袋を用い、実施例4で用いたと同様のエノキ
ダケを100g充填し、15℃で保存し、3日後および
5日後の鮮度を調べた結果を表2に示す。
【0019】《比較例1》内寸が150×200mmの厚
さ25μの延伸ポリプロピレンフイルムからなる無孔の
包装袋に、実施例1で用いたと同様のマッシュルーム1
00gを紙トレーに入れ、密封包装し、実施例1と同様
に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べた結
果を表1に示す。
【0020】《比較例2》実施例2と同様な厚さ25μ
の延伸ポリアミドフイルムを用い、しめじ100gあた
りの開孔面積比率が1×10-5%となるよう平均孔径が
50μの孔を5個開けた包装袋を用い、実施例2で用い
たと同様のしめじ100gを発泡スチロールのトレーに
入れ、密封包装し、実施例2と同様に5℃で保存し、3
日後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【0021】《比較例3》実施例1と同様な厚さ25μ
の再生セルロースを用い、マッシュルーム100gあた
りの開孔面積比率が5×10-3%となるよう平均孔径が
120μの孔を230個開けた包装袋を用い、実施例1
で用いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレーに
入れ、密封包装し、実施例1と同様に5℃で保存し、3
日後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【0022】《比較例4》実施例4と同様な25μの厚
の延伸ポリアミドフイルムを用い、エノキダケ100g
あたりの開孔面積比率が1×10-5%となるよう平均孔
径が50μの孔を5個開けた包装袋を用い、実施例4で
用いたと同様のエノキダケを100g充填し、実施例4
と同様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
【0023】《比較例5》実施例5と同様に、厚さ25
μの延伸ポリプロピレンフイルムからなる無孔の包装袋
に実施例5で用いたと同様のマッシュルーム100gを
紙トレーに入れ、密封包装し、15℃で保存し、3日後
および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【0024】《比較例6》実施例4と同様の厚さ25μ
の延伸ポリプロピレンフイルムからなる無孔の包装袋に
実施例4で用いたと同様のエノキダケを100g充填
し、15℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べ
た結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の包装袋を使用することによっ
て、きのこの嫌気呼吸のため発生する臭気をふせぎ、し
かも嫌気呼吸による糖分の消化を防止し、一方、過剰の
酸素による褐変および軟腐を防ぎ、きのこの鮮度を保っ
た状態で長く保存することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【実施例】 《実施例1》内寸が150mm×200mmの、厚さ25μ
の再生セルロースからなり、開孔面積比率が4.6×1
-4%となるように平均孔径80μの孔を55個あけた
三方シールの包装袋に、マッシュルーム100gを紙か
らなるトレーに入れたものを密封包装し、5℃で保存
し、その3日後および5日後の鮮度を臭気発生状況、褐
変および水濡れ状態を観察した結果を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】《実施例2》実施例1と同様な大きさの包
装袋であり、25μ厚の延伸ポリアミドフイルムを用
、開孔面積比率が1.7×10-4%となるよう平均孔
径が50μの孔を52個開けた包装袋を用い、しめじ1
00gを発泡スチロールのトレーに入れ密封包装し、実
施例1と同様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮
度を調べた結果を表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】《実施例3》実施例と同様な大きさの包
装袋であり、25μ厚の延伸ポリアミドフイルムを用
、開孔面積比率が9.2×10-5%となるよう平均孔
径が100μの孔を7個開けた包装袋を用い、実施例1
で用いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレーに
入れ密封包装し、実施例1と同様に5℃で保存し、3日
後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】《実施例4》内寸が125mm×240mm
の、厚さ25μの延伸ポリアミドフイルムからなる包装
袋に、開孔面積比率が1.7×10-4%となるよう平均
孔径が50μの孔を52個開けた包装袋を用い、エノキ
ダケを100g充填し、実施例1と同様に5℃で保存
し、3日後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示
す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】《実施例5》実施例1と同様なきさの包
装袋であり、25μの延伸ポリプロピレンフイルムを用
、開孔面積比率が1.7×10-4%となるような平均
孔径が50μの孔を52個開けた包装袋を用い、実施例
1で用いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレー
に入れ、密封包装し、15℃で保存し、3日後および5
日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】《実施例6》実施例4と同様な大きさの包
装袋であり、厚さ25μの延伸ポリプロピレンフイルム
を用い、開孔面積比率が1.7×10-4%となるような
平均孔径が50μの孔を52個開けた包装袋を用い、実
施例4で用いたと同様のエノキダケを100g充填し、
15℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べた結
果を表2に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】《比較例1》内寸が150mm×200mmの
厚さ25μの延伸ポリプロピレンフイルムからなる無孔
の包装袋に、実施例1で用いたと同様のマッシュルーム
100gを紙トレーに入れ、密封包装し、実施例1と同
様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べた
結果を表1に示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】《比較例2》実施例2と同様な大きさの包
装袋であり、厚さ25μの延伸ポリアミドフイルムを用
、開孔面積比率が1.6×10-5%となるよう平均孔
径が50μの孔を5個開けた包装袋を用い、実施例2で
用いたと同様のしめじ100gを発泡スチロールのトレ
ーに入れ、密封包装し、実施例2と同様に5℃で保存
し、3日後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示
す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】《比較例3》実施例1と同様な大きさの包
装袋であり、厚さ25μの再生セルロースを用い、開
面積比率が4.3×10-3%となるよう平均孔径が12
0μの孔を230個開けた包装袋を用い、実施例1で用
いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレーに入
れ、密封包装し、実施例1と同様に5℃で保存し、3日
後および5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】《比較例4》実施例4と同様な大きさの包
装袋であり、25μの厚の延伸ポリアミドフイルムを用
、開孔面積比率が1.6×10-5%となるよう平均孔
径が50μの孔を5個開けた包装袋を用い、実施例4で
用いたと同様のエノキダケを100g充填し、実施例4
と同様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】《比較例5》実施例5と同様に、実施例1
と同様な大きさの包装袋であり、厚さ25μの延伸ポリ
プロピレンフイルムからなる無孔の包装袋に実施例5で
用いたと同様のマッシュルーム100gを紙トレーに入
れ、密封包装し、15℃で保存し、3日後および5日後
の鮮度を調べた結果を表1に示す。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】《比較例6》実施例4と同様な大きさの包
装袋であり、厚さ25μの延伸ポリプロピレンフイルム
からなる無孔の包装袋に実施例4で用いたと同様のエノ
キダケを100g充填し、15℃で保存し、3日後およ
び5日後の鮮度を調べた結果を表2に示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 きのこを密封した有孔合成樹脂フイルム
    よりなるきのこ入り包装体において、有孔合成樹脂フイ
    ルムが800g/m2.d.atm以下の水蒸気透過度を有し、開
    孔面積比率が5×10-5〜7×10-4%であり、きのこ
    100gあたりの袋内表面積が400〜1000cm2
    あることを特徴とするきのこ入り包装体。
  2. 【請求項2】 有孔合成樹脂フイルムの有する孔の平均
    孔径が20〜150μである請求項1記載のきのこ入り
    包装体。
  3. 【請求項3】 1つの包装体に有する前記孔の数が複数
    個である請求項1又は2記載のきのこ入り包装体。
  4. 【請求項4】 有孔合成樹脂フイルムの水蒸気透過度が
    100g/m2.d.atm以上であり、500g/m2.d.atm以下で
    ある請求項1、2又は3記載のきのこ入り包装体。
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