JPH0514241U - マンホールの蓋の施錠装置 - Google Patents

マンホールの蓋の施錠装置

Info

Publication number
JPH0514241U
JPH0514241U JP1412291U JP1412291U JPH0514241U JP H0514241 U JPH0514241 U JP H0514241U JP 1412291 U JP1412291 U JP 1412291U JP 1412291 U JP1412291 U JP 1412291U JP H0514241 U JPH0514241 U JP H0514241U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
stopper
frame
tip
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1412291U
Other languages
English (en)
Inventor
利雄 山内
Original Assignee
北勢工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 北勢工業株式会社 filed Critical 北勢工業株式会社
Priority to JP1412291U priority Critical patent/JPH0514241U/ja
Publication of JPH0514241U publication Critical patent/JPH0514241U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵等の道具を用いないで、蓋を枠内に嵌合さ
せるだけで、ストッパーの自然移行で施錠され、開蓋の
際には容易にストッパーを移行させて解錠し解蓋するこ
とを可能とする。 【構成】 内面に、先端角の上方から下方にかけて丸味
を帯びた係止突部3を設けた枠1と、前記枠1に嵌合で
き、周縁近くに鍵孔5を設け、裏面には、鍵孔5よりは
蓋4の中心寄りに突部10を設けた蓋4と、突部10に
上端を軸止した吊り金具8と、吊り金具8の下端に一端
を軸止し、他端先端を蓋4の周縁方向に向け、その先端
部の鉤部16の下方縁部16aに丸味を帯びさせ、上面
に突部17を設けたストッパー7とでマンホールの蓋の
施錠装置を構成し、蓋4を枠1に嵌合させると鉤部16
が係止突部3を滑り落ち、鉤部16が枠1の係止突部3
の下方に位置し、鍵でストッパーの上面の突部17を押
すことにより、鉤部16を係止突部3の下方から離すこ
とを可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マンホールの蓋の施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
出願人は、施錠・解錠の容易確実なマンホールの蓋の施錠装置を開発し、その 考案を実願平2−122929として出願した。 この考案は図6に示すとおり、蓋31の周縁部に螺孔32を設け、蓋31の裏 面に、「棒体33の上方に該棒体33に対して鈍角に曲折した頭部34を有し、 棒体33の下部に頭部34と同方向に曲折した係止部35を設け、この係止部3 5の反対側に、係止部35が軸36を通る垂直線に対してほぼ水平になるように 調整した重り37を設け、蓋31の裏面において螺孔32の直下に頭部34が位 置するように棒体33を軸36で軸止した錠」を取り付け、閉蓋時には、重り3 7により錠の係止部35が水平となり、係止部35の先端が枠38の内面下方に 設けたフランジ39の下方に位置して、蓋31を持ち上げても係止部35の先端 上面がフランジ39の下面に当接して蓋31の持ち上げを阻止する。そこで開蓋 のためには、螺孔32に螺着した螺子40を更に下方へねじ込むか、螺子40を 取外して他の棒で頭部34を押すと、棒体33は回動して係止部35の先端が枠 38のフランジ39の下方から離れ、蓋の開蓋が可能となる。 ところが、その施錠装置においては、設計如何によっては、閉蓋時に開閉具を 用いなくとも、蓋を強く持ち上げると、係止部35の先端上面が枠のフランジ3 9の下面に当接したときに棒体33が回動して係止部35の先端がフランジ39 の下方から離れ、開蓋されるおそれがあるので、螺子40の下方にリング41を 挿入し、リング内に頭部34を挿入して頭部したがって棒体33の回動を阻止し ている。
【0003】 ところが閉蓋するときは、上記開蓋の場合と同じく、錠の頭部34を押した状 態のままで蓋31を枠38に嵌合しなければならず、誤って頭部34を押さえな いで、または、リング41を挿入したままで、蓋31を枠38に嵌合しようとす ると、錠の係止部35の先端部下面が枠38のフランジ39の上面に載置され、 蓋31の重み、更には人の押す力で軸36に過剰な力がかかり、変形して棒体3 3の回動が阻害され、ひどい場合には軸36が折れたり、または錠の他の部分が 破損するおそれがある。
【0004】 この考案は、上記考案にかかるマンホールの施錠装置の課題を解決して、鍵等 の道具を用いないで蓋を枠内に嵌合させるだけで、ストッパーの自然移行で施錠 され、開蓋の際には鍵で容易にストッパーを移行させて解錠し開蓋することが可 能な開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
内面に、先端角が上方から下方にかけて丸味を帯びた、錠のストッパーのた めの係止突部を設けた枠と、 上記枠に嵌合でき、周縁近くに鍵孔を設け、裏面には、上記鍵孔よりは蓋の中 心寄りに突部を設けた蓋と、 蓋の上記突部に上端を軸止した吊り金具と、 上記吊り金具の下端に一端を軸止し、他端先端を蓋の周縁方向に向け、その先 端部の鉤部の縁下方に丸味を帯びさせ、上面に突部を設けたストッパー、 とでマンホールの蓋の施錠装置を形成し、蓋を枠に嵌合する際に、前記ストッパ ーの鉤部の先端下縁が枠の係止突部に当接して蓋の重みで滑り落ち、前記吊り金 具が垂下状態に戻ることによりストッパーの鉤部上面が枠の係止突部下方に位置 して停止して閉蓋し、鍵を前記蓋の鍵孔に挿入して鍵の先端を回して鍵先端の突 部で前記ストッパー上面の突部を蓋の中心方向に押すと、前記吊り金具が回動し てストッパーが引かれ、ストッパーの鉤部の先端が枠の係止突部の下方から離れ て開蓋を可能とする。
【0006】
【実施例】
1はマンホールの枠であり、内面に蓋4の受け棚2とその下方に錠の係止突部 3を設ける。係止突部3の上面の突出縁の角には上方から下方に降下する丸味を もたせる。
【0007】 蓋4の縁部にバール用の切り欠きの孔5を設け、孔5よりもやや中心寄りに鍵 孔6を設け、蓋4の裏面には、ストッパー7用の吊り金具8とストッパー7の支 持棒9を取り付けるための2枚のリブ10を、孔5および6を挟んで平行に設け る。 リブ10には蓋4の縁部寄りに突部11を設け、その突部11の先端部に支持棒 9のための孔と、蓋の中止寄りのリブ10の端部に吊り金具8用の孔を設ける。 吊り金具8は上下に孔12および13を穿設しており、リブ10の、蓋の中心寄 り端部の孔と、上記孔12とにボルト14を通してナット(図示せず)でボルト 14を固定し、吊り金具8を回動自在に支持する。 ストッパー7は、一方の端部は二股15、15に別れ、他方は鉤部16を形成し 、鉤部16の先端縁下方縁部16aは丸味を帯びており、ストッパー7の上面中 央付近には上向きの突部17を突設している。このストッパー7の二股15、1 5のそれぞれに孔18を設け、2股15、15の孔18、18と吊り金具8の下 方の孔13とを連通させて、軸棒19を挿通してストッパー7と吊り金具8とを 回動自在に係止し、軸棒19にはナット(図示せず)を締着して抜け止めとする 。支持棒9は、2枚のリブ10の突部11の孔に挿入して固定し、2枚のリブ間 の支持棒9に管20を回動自在に装着している。支持棒9は管20を介してスト ッパー7を支持している。
【0008】 蓋4の裏面には孔6に接し、かつ蓋の中心側に、突部21を設け、突部21に は蓋4の半径方向に溝22を設ける。溝22の幅は、後述する鍵の突起24が嵌 入しうるものとする。
【0009】 第4図に示すものは、この考案の施錠装置において開蓋に用いる鍵の実施例で ある。 この鍵は、棒体23の先端に突起24と、それよりやや上方(図において)に突 起24と対向して反対方向突起25を設けている。
【0010】 蓋4の鍵孔6は、その形状を、上記鍵の形状に合わせ、円形孔6aを中心とし て互いに反対方向に対向する突出し孔6bと6cを連設している。
【0011】 第5図A〜Bは上記蓋の開閉状況の説明図である。 (A)図は蓋4を閉じるために蓋4を枠1へ降ろした場合に、先ずストッパー7 の鉤部16の先端が枠1の内面の係止突部3上面に当接するが、係止突部3の上 面の先端角は下方向に丸味があり、また、ストッパー7の鉤部16の先端縁下方 縁部16aも丸味を帯びているので、蓋4の重みでストッパー7の鉤部16が係 止突部3の先端を滑り落ちる。その際ストッパー7は係止突部3に押されて吊り 金具8の軸棒19を押し、吊り金具8は回動する。この際支持棒9の管20は回 動してストッパー7が蓋4の中心方向へ移行するのを助ける。 (B)図は、ストッパーの鉤部16の先端が、係止突部3を滑り落ち、まさに係 止突部3から離れようとする状態を示すものである。鉤部16の先端が係止突部 3から離れると、吊り金具にたいする押圧力がなくなるので、吊り金具8は垂直 に戻ろうとし、ストッパー7を枠1の方向に押し、鉤部16の先端が係止突部3 の下方に位置する。この際支持棒9の管20は、回動してストッパー7の枠1の 方向への移行を助ける。 その状態を示すものが(C)図であり、蓋4を持ち上げても、ストッパー7の鉤 部16の先端部が枠1の係止突部3の下面に当接して、蓋4を持ち上げることが できない。すなわち施錠されている。 (D)図は鍵で施錠を解放した状態を示すものである。鍵の先端部を蓋4の鍵孔 6に挿入し先端部を回すと、突部24がストッパー7の上面の突部17を押して ストッパー7を蓋4の中心方向に移行させ、吊り金具8を回動させ、ストッパー 7の鉤部16の先端が枠1の係止突部3の下方位置から離れる。この際支持棒9 の管20が回動してストッパー7の移行を助ける。また、蓋4の裏の突部21の 溝22に鍵の突部24の上縁を嵌入させて鍵の回動を停止状態とし、鉤部16の 先端が係止突部3の下方位置から離れた状態を維持する。この状態においては、 ストッパー7の鉤部16が係止突部3に当接しないので蓋4を持ち上げて開蓋す ることができる。
【0012】 上記実施例において、管20を省略することは可能である。吊り金具8が垂直 に復帰するのを助けるために、吊り金具8の下方を重くするか、または、バネで 蓋の周縁方向に付勢するのが好ましい。鍵の構造および蓋の鍵孔の形状は上記実 施例に限るものでなく、鍵孔に挿入して突部でストッパー7の上面の突部を押す 構造のものであればよい。
【0013】 上記実施例において、支持棒9を設けないで、吊り金具8に加えて、更にリブ 10、10の前方すなわち蓋の周縁寄りにそれぞれ板状またはそれに近い吊り金 具を軸止し、それら吊り金具の下方にストッパーの前方すなわちストッパー7の 鉤部16寄りを軸止してもよい。
【0014】 上記いずれの実施例においても、吊り金具8の代わりに、それぞれのリブ10 に板状または板状に近い吊り金具を軸止し、それら吊り金具の下方にストッパー 7の二股15、15を軸止してもよい。この際ストッパー7に二股を設けないで 、ストッパー7の後部を吊り金具で挟み、ストッパー7を吊り金具に軸止する構 造を採用してもよい。
【0015】 小型のマンホールの蓋の場合には、図5(D)の状態、すなわち、鍵を鍵孔6 に挿入し、突部24を蓋の裏面の突部21の溝22に嵌入させた状態で鍵で蓋を 持ち上げることができるが、マンホールの蓋が大きく重い場合には、バールを用 いると蓋の持ち上げが容易である。切り欠きの孔5はバーベルを挿入し、バール をてこ棒として蓋4を持ち上げ蓋4の周縁と枠1との間に隙間を作るためのもの である。
【0016】
【考案の作用および効果】
枠の内面の係止突部の先端が上方から下方にかけて丸味を帯び、ストッパーの 鉤部の先端下方縁の角が丸味を帯び、吊り金具は上端部を蓋の突部に回動自在に 軸止されているので、蓋が枠に嵌合する際に、ストッパーの鉤部が枠の係止突部 に当接しても、蓋の重みか、または僅かな押圧で、鉤部が係止突部を滑り落ち、 ストッパーが吊り金具を押して回動させ、ストッパーの鉤部に対する係止突部の 押圧力が解放されるので、吊り金具は垂下された状態に戻ろうとしてストッパー を押し、鉤部を係止突部の下方に位置させる。この状態で蓋を持ち上げても、鉤 部が係止突部の下面に当接して、蓋の持ち上げを阻止する。 蓋の鍵孔に挿入した鍵の回動により、鍵の突部でストッパーの上面の突部を押 すことにより、ストッパーが吊り金具を押し、吊り金具は回動して、ストッパー の鉤部を枠の係止部の下方から離し、蓋の開蓋を可能とし、鍵を回動させてスト ッパー上面の突部に対する押圧を解放すると、吊り金具の回動およずその回動に 応じたストッパーの移行運動を自由にする。
【0017】 この考案に係る施錠装置は、鍵等の道具を用いないで蓋を枠内に嵌合させるだ けで、ストッパーの自然移行で施錠され、開蓋の際には手鍵で容易にストッパー を移行させて解錠し開蓋することが可能で、閉蓋時に施錠装置を破損させる恐れ がない。構造が簡単で、蓋の開閉が容易である。
【0018】
【提出日】平成4年3月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マンホールの蓋の施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
出願人は、施錠・解錠の容易確実なマンホールの蓋の施錠装置を開発し、その 考案を実願平2−122929として出願した。 この考案は図6に示すとおり、蓋31の周縁部に螺孔32を設け、蓋31の裏 面に、「棒体33の上方に該棒体33に対して鈍角に曲折した頭部34を有し、 棒体33の下部に頭部34と同方向に曲折した係止部35を設け、この係止部3 5の反対側に、係止部35が軸36を通る垂直線に対してほぼ水平になるように 調整した重り37を設け、蓋31の裏面において螺孔32の直下に頭部34が位 置するように棒体33を軸36で軸止した錠」を取り付け、閉蓋時には、重り3 7により錠の係止部35が水平となり、係止部35の先端が枠38の内面下方に 設けたフランジ39の下方に位置して、蓋31を持ち上げても係止部35の先端 上面がフランジ39の下面に当接して蓋31の持ち上げを阻止する。そこで開蓋 のためには、螺孔32に螺着した螺子40を更に下方へねじ込むか、螺子40を 取外して他の棒で頭部34を押すと、棒体33は回動して係止部35の先端が枠 38のフランジ39の下方から離れ、蓋の開蓋が可能となる。 ところが、その施錠装置においては、設計如何によっては、閉蓋時に開閉具を 用いなくとも、蓋を強く持ち上げると、係止部35の先端上面が枠のフランジ3 9の下面に当接したときに棒体33が回動して係止部35の先端がフランジ39 の下方から離れ、開蓋されるおそれがあるので、螺子40の下方にリング41を 挿入し、リング内に頭部34を挿入して頭部したがって棒体33の回動を阻止し ている。
【0003】 ところが閉蓋するときは、上記開蓋の場合と同じく、錠の頭部34を押した状 態のままで蓋31を枠38に嵌合しなければならず、誤って頭部34を押さえな いで、または、リング41を挿入したままで、蓋31を枠38に嵌合しようとす ると、錠の係止部35の先端部下面が枠38のフランジ39の上面に載置され、 蓋31の重み、更には人の押す力で軸36に過剰な力がかかり、変形して棒体3 3の回動が阻害され、ひどい場合には軸36が折れたり、または錠の他の部分が 破損するおそれがある。
【0004】 この考案は、上記考案にかかるマンホールの施錠装置の課題を解決して、鍵等 の道具を用いないで蓋を枠内に嵌合させるだけで、ストッパーの自然移行で施錠 され、開蓋の際には鍵で容易にストッパーを移行させて解錠し開蓋することが可 能な開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
内面に、先端角が上方から下方にかけて丸味を帯びた、錠のストッパーのた めの係止突部を設けた枠と、 上記枠に嵌合でき、周縁近くに鍵孔を設け、裏面には、上記鍵孔よりは蓋の中 心寄りに突部を設けた蓋と、 蓋の上記突部に上端を軸止した吊り金具と、 上記吊り金具の下端に一端を軸止し、他端先端を蓋の周縁方向に向け、その先 端部の鉤部の縁下方に丸味を帯びさせ、上面に突部を設けたストッパー、 とでマンホールの蓋の施錠装置を形成し、蓋を枠に嵌合する際に、前記ストッパ ーの鉤部の先端下縁が枠の係止突部に当接して蓋の重みで滑り落ち、前記吊り金 具が垂下状態に戻ることによりストッパーの鉤部上面が枠の係止突部下方に位置 して停止して閉蓋し、鍵を前記蓋の鍵孔に挿入して鍵の先端を回して鍵先端の突 部で前記ストッパー上面の突部を蓋の中心方向に押すと、前記吊り金具が回動し てストッパーが引かれ、ストッパーの鉤部の先端が枠の係止突部の下方から離れ て開蓋を可能とする。
【0006】
【実施例】
1はマンホールの枠であり、内面に蓋4の受け棚2とその下方に錠の係止突部 3を設ける。係止突部3の上面の突出縁の角には上方から下方に降下する丸味を もたせる。
【0007】 蓋4の縁部にバール用の切り欠きの孔5を設け、孔5よりもやや中心寄りに鍵 孔6を設け、蓋4の裏面には、ストッパー7用の吊り金具8とストッパー7の支 持棒9を取り付けるための2枚のリブ10を、孔5および6を挟んで平行に設け る。 リブ10には蓋4の縁部寄りに突部11を設け、その突部11の先端部に支持棒 9のための孔と、蓋の中止寄りのリブ10の端部に吊り金具8用の孔を設ける。 吊り金具8は上下に孔12および13を穿設しており、リブ10の、蓋の中心寄 り端部の孔と、上記孔12とにボルト14を通してナット(図示せず)でボルト 14を固定し、吊り金具8を回動自在に支持する。 ストッパー7は、一方の端部は二股15、15に別れ、他方は鉤部16を形成し 、鉤部16の先端縁下方縁部16aは丸味を帯びており、ストッパー7の上面中 央付近には上向きの突部17を突設している。このストッパー7の二股15、1 5のそれぞれに孔18を設け、2股15、15の孔18、18と吊り金具8の下 方の孔13とを連通させて、軸棒19を挿通してストッパー7と吊り金具8とを 回動自在に係止し、軸棒19にはナット(図示せず)を締着して抜け止めとする 。支持棒9は、2枚のリブ10の突部11の孔に挿入して固定し、2枚のリブ間 の支持棒9に管20を回動自在に装着している。支持棒9は管20を介してスト ッパー7を支持している。
【0008】 蓋4の裏面には孔6に接し、かつ蓋の中心側に、突部21を設け、突部21に は蓋4の半径方向に溝22を設ける。溝22の幅は、後述する鍵の突起24が嵌 入しうるものとする。
【0009】 第4図に示すものは、この考案の施錠装置において開蓋に用いる鍵の実施例で ある。 この鍵は、棒体23の先端に突起24と、それよりやや上方(図において)に突 起24と対向して反対方向突起25を設けている。
【0010】 蓋4の鍵孔6は、その形状を、上記鍵の形状に合わせ、円形孔6aを中心とし て互いに反対方向に対向する突出し孔6bと6cを連設している。
【0011】 第5図A〜Bは上記蓋の開閉状況の説明図である。 (A)図は蓋4を閉じるために蓋4を枠1へ降ろした場合に、先ずストッパー7 の鉤部16の先端が枠1の内面の係止突部3上面に当接するが、係止突部3の上 面の先端角は下方向に丸味があり、また、ストッパー7の鉤部16の先端縁下方 縁部16aも丸味を帯びているので、蓋4の重みでストッパー7の鉤部16が係 止突部3の先端を滑り落ちる。その際ストッパー7は係止突部3に押されて吊り 金具8の軸棒19を押し、吊り金具8は回動する。この際支持棒9の管20は回 動してストッパー7が蓋4の中心方向へ移行するのを助ける。 (B)図は、ストッパーの鉤部16の先端が、係止突部3を滑り落ち、まさに係 止突部3から離れようとする状態を示すものである。鉤部16の先端が係止突部 3から離れると、吊り金具にたいする押圧力がなくなるので、吊り金具8は垂直 に戻ろうとし、ストッパー7を枠1の方向に押し、鉤部16の先端が係止突部3 の下方に位置する。この際支持棒9の管20は、回動してストッパー7の枠1の 方向への移行を助ける。 その状態を示すものが(C)図であり、蓋4を持ち上げても、ストッパー7の鉤 部16の先端部が枠1の係止突部3の下面に当接して、蓋4を持ち上げることが できない。すなわち施錠されている。 (D)図は鍵で施錠を解放した状態を示すものである。鍵の先端部を蓋4の鍵孔 6に挿入し先端部を回すと、突部24がストッパー7の上面の突部17を押して ストッパー7を蓋4の中心方向に移行させ、吊り金具8を回動させ、ストッパー 7の鉤部16の先端が枠1の係止突部3の下方位置から離れる。この際支持棒9 の管20が回動してストッパー7の移行を助ける。また、蓋4の裏の突部21の 溝22に鍵の突部24の上縁を嵌入させて鍵の回動を停止状態とし、鉤部16の 先端が係止突部3の下方位置から離れた状態を維持する。この状態においては、 ストッパー7の鉤部16が係止突部3に当接しないので蓋4を持ち上げて開蓋す ることができる。
【0012】 上記実施例において、管20を省略することは可能である。吊り金具8が垂直 に復帰するのを助けるために、吊り金具8の下方を重くするか、または、バネで 蓋の周縁方向に付勢するのが好ましい。鍵の構造および蓋の鍵孔の形状は上記実 施例に限るものでなく、鍵孔に挿入して突部でストッパー7の上面の突部を押す 構造のものであればよい。
【0013】 上記実施例において、支持棒9を設けないで、吊り金具8に加えて、更にリブ 10、10の前方すなわち蓋の周縁寄りにそれぞれ板状またはそれに近い吊り金 具を軸止し、それら吊り金具の下方にストッパーの前方すなわちストッパー7の 鉤部16寄りを軸止してもよい。
【0014】 上記いずれの実施例においても、吊り金具8の代わりに、それぞれのリブ10 に板状または板状に近い吊り金具を軸止し、それら吊り金具の下方にストッパー 7の二股15、15を軸止してもよい。この際ストッパー7に二股を設けないで 、ストッパー7の後部を吊り金具で挟み、ストッパー7を吊り金具に軸止する構 造を採用してもよい。
【0015】 小型のマンホールの蓋の場合には、図5(D)の状態、すなわち、鍵を鍵孔6 に挿入し、突部24を蓋の裏面の突部21の溝22に嵌入させた状態で鍵で蓋を 持ち上げることができるが、マンホールの蓋が大きく重い場合には、バールを用 いると蓋の持ち上げが容易である。切り欠きの孔5はバーベルを挿入し、バール をてこ棒として蓋4を持ち上げ蓋4の周縁と枠1との間に隙間を作るためのもの である。
【0016】
【考案の作用および効果】
枠の内面の係止突部の先端が上方から下方にかけて丸味を帯び、ストッパーの 鉤部の先端下方縁の角が丸味を帯び、吊り金具は上端部を蓋の突部に回動自在に 軸止されているので、蓋が枠に嵌合する際に、ストッパーの鉤部が枠の係止突部 に当接しても、蓋の重みか、または僅かな押圧で、鉤部が係止突部を滑り落ち、 ストッパーが吊り金具を押して回動させ、ストッパーの鉤部に対する係止突部の 押圧力が解放されるので、吊り金具は垂下された状態に戻ろうとしてストッパー を押し、鉤部を係止突部の下方に位置させる。この状態で蓋を持ち上げても、鉤 部が係止突部の下面に当接して、蓋の持ち上げを阻止する。 蓋の鍵孔に挿入した鍵の回動により、鍵の突部でストッパーの上面の突部を押 すことにより、ストッパーが吊り金具を押し、吊り金具は回動して、ストッパー の鉤部を枠の係止部の下方から離し、蓋の開蓋を可能とし、鍵を回動させてスト ッパー上面の突部に対する押圧を解放すると、吊り金具の回動およずその回動に 応じたストッパーの移行運動を自由にする。
【0017】 この考案に係る施錠装置は、鍵等の道具を用いないで蓋を枠内に嵌合させるだ けで、ストッパーの自然移行で施錠され、開蓋の際には手鍵で容易にストッパー を移行させて解錠し開蓋することが可能で、閉蓋時に施錠装置を破損させる恐れ がない。構造が簡単で、蓋の開閉が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は蓋を枠に嵌合させた状態の要部断面
図、(B)は蓋の要部平面図である。
【図2】開閉装置の主要部材の斜視図である。
【図3】支持棒およびそれに装着した部材の断面図であ
る。
【図4】鍵の説明図である。
【図5】蓋の開閉の状態をしめす説明図である。
【図6】従来例の施錠装置の断面図である。
【符号の説明】
1 枠 2 受け棚 3 係止突部 4 蓋 5 孔 6 鍵孔 7 ストッパー 8 吊り金具 9 支持棒 10 リブ 11 突部 12 孔 13 孔 14 ボルト 15 二股 16 鉤部 17 突部 18 孔 19 軸棒 20 管 21 突部 22 溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図6】
【図1】
【図2】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に、先端角が上方から下方にかけて
    丸味を帯びた、錠のストッパーのための係止突部を設け
    た枠と、 上記枠に嵌合でき、周縁近くに鍵孔を設け、裏面には、
    上記鍵孔よりは蓋の中心寄りに突部を設けた蓋と、 蓋の上記突部に上端を軸止した吊り金具と、 上記吊り金具の下端に一端を軸止し、他端先端を蓋の周
    縁方向に向け、その先端部の鉤部の縁下方に丸味を帯び
    させ、上面に突部を設けたストッパーと、 よりなり、蓋を枠に嵌合する際に、前記ストッパーの鉤
    部の先端下縁が枠の係止突部に当接して蓋の重みで滑り
    落ち、前記吊り金具が垂下状態に戻ることによりストッ
    パーの鉤部上面が枠の係止突部下方に位置して停止して
    閉蓋し、鍵を前記蓋の鍵孔に挿入して鍵の先端を回して
    鍵先端の突部で前記ストッパー上面の突部を蓋の中心方
    向に押すと、前記吊り金具が回動してストッパーが引か
    れ、ストッパーの鉤部の先端が枠の係止突部の下方から
    離れて開蓋を可能としたことを特徴とするマンホールの
    蓋の施錠装置。
JP1412291U 1991-01-21 1991-01-21 マンホールの蓋の施錠装置 Pending JPH0514241U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1412291U JPH0514241U (ja) 1991-01-21 1991-01-21 マンホールの蓋の施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1412291U JPH0514241U (ja) 1991-01-21 1991-01-21 マンホールの蓋の施錠装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0514241U true JPH0514241U (ja) 1993-02-23

Family

ID=11852321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1412291U Pending JPH0514241U (ja) 1991-01-21 1991-01-21 マンホールの蓋の施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0514241U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036721U (ja) * 1983-08-18 1985-03-13 関根 才一 棒状把持体への取付材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036721U (ja) * 1983-08-18 1985-03-13 関根 才一 棒状把持体への取付材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0420687Y2 (ja)
JPH0514241U (ja) マンホールの蓋の施錠装置
US2953404A (en) Latch for tool boxes and the like
JPH10249030A (ja) パチンコ機の施錠装置
JPH042202Y2 (ja)
JPH0618958Y2 (ja) コンテナの上蓋ロック装置
KR102328094B1 (ko) 덮개의 잠금 구조가 개선된 맨홀
JPH0710542Y2 (ja) デスク形箱におけるテーブル係止装置
JP3010070U (ja) 鞄の蓋係止具
JPH0311104Y2 (ja)
JPH0646741Y2 (ja) 幌付貨物自動車等のウィング扉のワンタッチロック金具
JPH0743187Y2 (ja) マンホール蓋の旋錠装置
JP3023192U (ja) トランク類用錠
JPH0743394Y2 (ja) 落とし錠
JPH076203Y2 (ja) マンホール用鉄蓋の施錠装置
JP3159613B2 (ja) 自動販売機の施錠装置
JP2905409B2 (ja) 回転子付自動施錠のマンホールカバー及び回転子付自動施錠のマンホールカバーの解錠工具
JP3046827U (ja) マンホールにおけるパッキンの取付構造
JPH0743188Y2 (ja) マンホールの蓋の施錠装置
JPH0248511Y2 (ja)
JPS621319Y2 (ja)
JPH072711Y2 (ja) 地下構造物用施錠装置
JPH0210212Y2 (ja)
JPH042206Y2 (ja)
JPH0638921Y2 (ja) 地下構造物用蓋体の位置規定装置