JPH05137397A - 内燃機関のスロツトル弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関のスロツトル弁駆動装置

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JPH05137397A
JPH05137397A JP29465591A JP29465591A JPH05137397A JP H05137397 A JPH05137397 A JP H05137397A JP 29465591 A JP29465591 A JP 29465591A JP 29465591 A JP29465591 A JP 29465591A JP H05137397 A JPH05137397 A JP H05137397A
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throttle valve
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章人 安達
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スロットル弁を駆動するステップモータの脱調
防止、及び同スロットル弁駆動時の応答性向上の両立を
図る。 【構成】スロットル弁14駆動用のステップモータ15
は励磁コイルへの通電が順次切り換えられることにより
回転される。CPU33はステップモータ15の目標ス
テップ位置と実ステップ位置との偏差が所定値よりも大
きいとき、励磁コイルの切り換え時間を徐々に短くして
加速させ、偏差が所定値以下のとき同切り換え時間を徐
々に長くして減速させる。前記加速及び減速が順に実行
されている際に目標ステップ位置が変化して引き続き再
加速が必要となった場合、CPU33は再加速が実行さ
れる前に、最初の加速から再加速までの期間を一周期と
したときの周波数がステップモータ15の共振周波数よ
り小さくなるように設定した所定時間、減速終了時の駆
動速度にてステップモータ15を定速駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気通路に
設けられたスロットル弁を駆動するための装置に係り、
詳しくはスロットル弁に連結されたステップモータの回
転速度を調整して同スロットル弁の開閉動作を制御する
ようにした内燃機関のスロットル弁駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラクションコントロール
システム(雪道、凍結路等の滑りやすい路面において、
発進時や加速時に駆動輪がスリップするのを防止するた
めのシステム)を備えた車両では、アクセルペダルの操
作とは無関係に、内燃機関のスロットル弁(又は副スロ
ットル弁)の開度を調節するようにしている。そして、
このスロットル弁(又は副スロットル弁)を駆動するた
めのアクチュエータとしてステップモータを用いた技術
がある。この技術では、ステップモータの励磁コイルへ
の通電を順次切り換えることにより、ステップモータを
回転駆動している。
【0003】すなわち、図11において従来技術で示す
ように、内燃機関の運転状態に応じて算出されたステッ
プモータの目標ステップ位置がTS11であるときに
は、そのときのステップモータの実ステップ位置MSを
検出し、両ステップ位置TS11,MSの偏差が零とな
るように、励磁コイルへの切り換えを制御している。よ
り詳しくは、前記偏差が予め定めた所定値よりも大きい
とき(タイミングt50〜t51の期間)には、励磁コ
イルの切り換え時間を徐々に短くしてステップモータの
回転を加速させ、前記偏差が前記所定値以下のとき(タ
イミングt51〜t52の期間)には、励磁コイルの切
り換え時間を徐々に長くしてステップモータの回転を減
速させるようにしている。つまり、実ステップ位置MS
を目標ステップ位置TS11に一致させる場合には、両
ステップ位置MS,TS11の偏差が大きいうちはステ
ップモータの回転を加速させ、これにより前記偏差が小
さくなってきたら加速状態から減速状態へ移行させる。
【0004】前記ステップモータでは、励磁コイルへの
通電を切り換える毎に減衰振動が発生するため、次回の
通電切り換えを行うタイミングによってはステップモー
タが脱調するおそれがある。そこで、例えば、特開平2
−173328号公報にて開示された「スロットル弁駆
動方法」では、励磁コイルへの通電の切り換えタイミン
グを、前回の切り換えにより発生した振動がある程度減
衰した時点とし、これにより、ステップモータの脱調を
防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記両従来
技術においては、ステップモータの加速、減速が順に実
行されている最中に、内燃機関の運転状態の変化により
目標ステップ位置がTS11からTS12に変化して再
加速が必要となった場合には、加速、減速、加速が実行
されることになる。すると、その加減速の周波数fがス
テップモータの固有の共振周波数fcに一致して、脱調
を起こすおそれがある。ここでの加減速の周波数fとし
ては、例えば、最初の加速開始時(タイミングt50)
から再加速開始時(タイミングt52)までに要する時
間(周期T2)の逆数(1/T2)で表される。
【0006】これの対策としては、図11において改良
技術で示すように、最初の加速後の減速をステップモー
タの回転が一旦停止するまで行い、その停止状態を一定
時間維持した後(タイミングt53)に再加速を行うよ
うにすることが考えられる。すなわち、ステップモータ
の回転を一定時間停止させることで、最初の加速開始時
(タイミングt50)から再加速開始時(タイミングt
53)までの周期T3を前記周期T2よりも大きくし、
つまり、駆動周波数fをステップモータの共振周波数f
cよりも小さくして脱調を防止する。
【0007】しかし、この対策では確かに脱調を防止で
きるものの、ステップモータを一定時間停止させること
が原因で、目標ステップ位置TS12に到達するまでの
時間が長くなってしまい、その結果、スロットル弁の開
閉動作の応答性が悪くなってしまう。
【0008】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、スロットル弁を駆動するステッ
プモータの脱調防止と、同スロットル弁駆動時の応答性
向上の両立を図ることが可能な内燃機関のスロットル弁
駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図1に示すように、内燃機関M1の吸気通
路M2に開閉可能に設けられたスロットル弁M3と、前
記スロットル弁M3に連結され、そのスロットル弁M3
を回転駆動するステップモータM4と、前記ステップモ
ータM4の励磁コイルへの通電を順次切り換えることに
よりステップモータM4を回転駆動するモータ駆動手段
M5と、前記内燃機関M1の運転状態を検出する運転状
態検出手段M6と、前記運転状態検出手段M6による内
燃機関M1の運転状態に応じて、前記ステップモータM
4の目標ステップ位置を算出する目標ステップ位置算出
手段M7と、前記ステップモータM4の実ステップ位置
を検出する実ステップ位置検出手段M8と、前記実ステ
ップ位置検出手段M8による実ステップ位置と、前記目
標ステップ位置算出手段M7による前記目標ステップ位
置との偏差を算出する偏差算出手段M9と、前記実ステ
ップ位置を前記目標ステップ位置に一致させるべく、前
記偏差算出手段M9による偏差が予め定めた所定値より
も大きいとき、前記モータ駆動手段M5による励磁コイ
ルの切り換え時間を徐々に短くし、ステップモータM4
の回転を加速させる加速手段M10と、前記実ステップ
位置を前記目標ステップ位置に一致させるべく、前記偏
差算出手段M9による偏差が前記所定値以下のとき、前
記モータ駆動手段M5による前記励磁コイルの切り換え
時間を徐々に長くし、ステップモータM4の回転を減速
させる減速手段M11と、前記実ステップ位置と前記目
標ステップ位置との偏差に応じて、前記加速手段M10
によるステップモータM4の加速、減速手段M11によ
る減速が順に実行されている際に、前記内燃機関M1の
運転状態の変化により目標ステップ位置が変化して、引
き続き加速手段M10による再加速が必要となった場合
には、該再加速が実行される前において、最初の加速か
ら再加速までの期間を一周期としたときの周波数がステ
ップモータM4の共振周波数より小さくなるように設定
した所定時間、前記減速手段M11による減速終了時の
駆動速度にてステップモータM4を定速駆動させる定速
手段M12とを備えている。
【0010】
【作用】内燃機関M1の運転時には、運転状態検出手段
M6がその運転状態を検出するとともに、実ステップ位
置検出手段M8がステップモータM4の実ステップ位置
を検出する。また、目標ステップ位置算出手段M7が、
前記運転状態検出手段M6による内燃機関M1の運転状
態に応じたステップモータM4の目標ステップ位置を算
出する。さらに、偏差算出手段M9は前記実ステップ位
置検出手段M8による実ステップ位置と、前記目標ステ
ップ位置算出手段M7による前記目標ステップ位置との
偏差を算出する。そして、前記実ステップ位置を前記目
標ステップ位置に一致させるべくステップモータが駆動
されるが、このときのステップモータの回転速度は、前
記偏差の大きさに応じて調節される。
【0011】すなわち、前記偏差算出手段M9による偏
差が予め定めた所定値よりも大きいときには、加速手段
M10が前記モータ駆動手段M5による励磁コイルの切
り換え時間を徐々に短くしてステップモータM4の回転
速度を加速させる。また、前記偏差が前記所定値以下の
ときには、減速手段M11が前記励磁コイルの切り換え
時間を徐々に長くし、ステップモータM4の回転速度を
減速させる。
【0012】このように、前記偏差に応じてステップモ
ータM4の加速、減速が順に実行されている際に、前記
内燃機関M1の運転状態の変化により目標ステップ位置
が変化して、引き続き加速手段M10による再加速が必
要になると、定速手段M12は、再加速が実行される前
の所定時間、前記減速手段M11による減速終了時の駆
動速度にてステップモータM4を定速駆動させる。
【0013】従って、減速終了から再加速するまでの期
間にも、ステップモータM4が回転駆動されることにな
り、これにともないスロットル弁M3も開弁方向又は閉
弁方向へ回動する。このため、減速終了から再加速する
までの期間に一定時間停止状態が続く場合に比べ、ステ
ップモータM4の実ステップ位置が目標ステップ位置と
一致するまでの時間が短くなる。
【0014】また、本発明では最初の加速から再加速ま
での期間を一周期としたときの周波数がステップモータ
M4の共振周波数より小さくなるように、減速終了時か
ら再加速実行までの所定時間が設定されている。このた
め、ステップモータM4駆動時の周波数がステップモー
タM4の固有の共振周波数と一致することが防止され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図2〜
図10に従って説明する。図2で示すように、内燃機関
としてのエンジン1のシリンダ2には、クランクシャフ
ト(図示しない)の回転にともない上下動するピストン
3が収容されている。ピストン3の上方には燃焼室4が
形成され、この燃焼室4に吸気通路5及び排気通路6が
連通している。燃焼室4と吸気通路5との連通部分は吸
気ポート7となっており、この吸気ポート7はシリンダ
ヘッド8に上下動可能に取付けられた吸気バルブ9によ
って開閉される。また、燃焼室4と排気通路6との連通
部分は排気ポート11となっており、この排気ポート1
1はシリンダヘッド8に上下動可能に取付けられた排気
バルブ12によって開閉される。
【0016】前記吸気通路5において、吸気ポート7の
近傍には燃料噴射弁13が取付けられている。また、こ
の燃料噴射弁13よりも上流の吸気通路5内にはスロッ
トル弁14が設けられている。このスロットル弁14
は、ステップモータ15により駆動されて吸気通路5を
開閉し、燃焼室4への吸入空気量を調節する。ステップ
モータ15は、図3で示すように、ロータ16と、その
外周に等角度(本実施例では90度)毎に配置された複
数の励磁コイルA、B、バーA、バーBとを備え、これ
らの励磁コイルA、B、バーA、バーBへの通電を順次
切り換えることによりロータ16が回転するようになっ
ている。例えば、励磁コイルA、B、バーA、バーBの
順に通電が行われると、ロータ16が図3において反時
計回り方向へ回転し、これとは逆に励磁コイルA、バー
B、バーA、Bの順に通電が行われると、ロータ16が
図3において時計回り方向へ回転する。
【0017】図2で示すように、前記燃料噴射弁13か
ら噴射される燃料と吸気通路5内へ導入された外気とか
らなる混合気は、吸気バルブ9の開かれる際に、吸気ポ
ート7を通じて燃焼室4内へ導入される。この燃焼室4
に導入された混合気を着火するために、シリンダヘッド
8には点火プラグ(図示しない)が取付けられている。
この点火プラグはディストリビュータ17にて分配され
た点火信号に基づいて駆動される。ディストリビュータ
17はイグナイタ18から出力される高電圧をエンジン
1のクランク角に同期して点火プラグに分配するための
ものである。そして、この点火プラグの点火によって燃
焼室4内へ導入された混合気が爆発・燃焼され、ピスト
ン3、クランクシャフト等を介してエンジン1の駆動力
が得られる。このように燃焼室4にて燃焼された既燃焼
ガスは、排気バルブ12が開かれる際に排気ポート11
から排気通路6を通じて外部へ排出される。
【0018】前記エンジン1等には次の各種センサが設
けられている。すなわち、前記スロットル弁14の近傍
には、スロットル開度を検出する実ステップ位置検出手
段としてのスロットルポジションセンサ23が設けら
れ、ディストリビュータ17には、そのロータの回転か
らエンジン回転数を検出する回転数センサ24が設けら
れている。なお、このスロットルポジションセンサ23
がなくても、後述のCPU33内のプログラムにより、
ステップモータ15に駆動指示を出力する毎に、現在の
位置を変更して記憶しておくことによっても、実ステッ
プ位置を知ることができるので、その機能を実ステップ
位置検出手段とすることもできる。また、エンジン1の
シリンダブロック19の冷却系統には冷却水温度を検出
する水温センサ25が設けられ、エアクリーナ21の下
流側には吸入空気量を検出するエアフローメータ26が
設けられている。さらに、アクセルペダル22には、そ
の操作量(アクセル開度θa)を検出する運転状態検出
手段としてのアクセルセンサ27が設けられ、トランス
ミッション(図示しない)には、車速を検出する車速セ
ンサ28が取付けられている。そして、図示しないシフ
トレバーにはニュートラルスイッチ29が設けられ、そ
のシフトレバーのポジションを示すシフトレンジがニュ
ートラルレンジ(Nレンジ)であるか又はそれ以外のド
ライブレンジ(Dレンジ)であるかを検出する。
【0019】前記各種センサ23〜28及びニュートラ
ルスイッチ29は電子制御装置(以下、「ECU」とい
う)31の入力側に電気的に接続されている。また、前
記ステップモータ15の励磁コイルA、B、バーA、バ
ーBへの通電を順次切り換えることによりステップモー
タ15を回転駆動するモータ駆動手段としての駆動回路
32は、ECU31の出力側に電気的に接続されてい
る。
【0020】ECU31は、目標ステップ位置算出手
段、偏差算出手段、加速手段、減速手段及び定速手段と
しての中央処理装置(以下CPUという)33と、読み
出し専用メモリ(以下ROMという) 34と、ランダム
アクセスメモリ(以下RAMという)35と、入力ポー
ト36と、出力ポート37とを備え、これらは互いにバ
ス38によって接続されている。CPU33は、予め設
定された制御プログラムに従って各種演算処理を実行
し、ROM34はCPU33で演算処理を実行するため
に必要な制御プログラムや初期データを予め記憶してい
る。また、RAM35はCPU33の演算結果を一時記
憶する。
【0021】前記各種センサ23〜28及びニュートラ
ルスイッチ29からの検出信号は、入力ポート36に入
力される。CPU33はこれらの信号に基づき、ステッ
プモータ15を駆動するための駆動信号を、出力ポート
37を介して駆動回路32に出力する。
【0022】CPU33は、スロットル弁14の開度を
そのときの運転状態に応じた目標開度とするために、そ
の目標開度に対応するステップモータ15の目標ステッ
プ位置(ステップ数)TSを算出する。また、CPU3
3はスロットルポジションセンサ23からのバルブ開度
に対応するステップモータ15の実ステップ位置MSを
算出する。そして、CPU33は目標ステップ位置TS
と実ステップ位置MSとを一致させるべく、両ステップ
位置の偏差(TS−MS)に応じてステップモータ15
の励磁コイルA、B、バーA、バーBへの通電タイミン
グを制御する。
【0023】前記励磁コイルA、B、バーA、バーBへ
の通電時間を変化させることで、ステップモータ15の
回転速度の加減速が行われる。すなわち、ステップモー
タ15が1ステップ回転するのに要する駆動時間を徐々
に(ステップ毎に)短くすることにより、回転速度を上
昇(加速)させる。これとは逆に、ステップモータ15
が1ステップ回転するのに要する駆動時間を徐々に(ス
テップ毎に)長くすることにより、回転速度を低下(減
速)させる。
【0024】この加減速を表すために、本実施例ではス
テップモータ15の回転速度SPDLを次のように表し
ている。スロットル弁14を開弁させる方向への回転速
度SPDLを、SPDL=1,2,3,4,……のよう
に正の数字で表す。ここで、SPDL=1のときが最も
遅く、数字が大きくなる程速くなるものとする。また、
スロットル弁14を閉弁させる方向への回転速度SPD
Lを、SPDL=−1,−2,−3,−4……のように
負の数字で表す。ここで、SPDL=−1のときが最も
遅く、数字が小さくなる程速くなるものとする。つま
り、スロットル弁14の開閉方向にかかわらず回転速度
SPDLの絶対値|SPDL|が大きくなると加速し、
逆に同絶対値|SPDL|が小さくなると減速すること
になる。
【0025】そして、以下の規則に従い回転速度SPD
Lをステップ毎に変化させて行くことにより、目標ステ
ップ位置TSに実ステップ位置MSを一致させる。な
お、SPDL=0は静止状態を示す。 TS−MS≧0(スロットル弁14を開弁させる場
合) (a)TS−MS≧SPDL+1のとき:SPDLに
「1」を加算して新たなSPDLとする。 (b)TS−MS=SPDLのとき:SPDLをそのま
ま用いる。 (c)TS−MS<SPDLのとき:SPDLから
「1」を減算して新たなSPDLとする。 TS−MS<0(スロットル弁14を閉弁させる場
合) (c)TS−MS≦SPDL−1のとき:SPDLから
「1」を減算して新たなSPDLとする。 (d)TS−MS=SPDLのとき、SPDLをそのま
ま用いる。 (e)TS−MS>SPDLのとき、SPDLに「1」
を加算して新たなSPDLとする。
【0026】上記規則に従ってスロットル弁14を開弁
させる場合について、図5を用いて説明する。この図5
において、現在、ステップモータ15の目標ステップ位
置TSと実ステップ位置MSとがともに「0」で一致
し、同ステップモータ15の回転が停止し、回転速度S
PDL=0になっているものとする。
【0027】タイミングt0において、目標ステップ位
置TSが「0」から「7」に変化すると、このときに
は、TS−MS=7−0=7となり、この値はSPDL
+1=0+1=1よりも大きいため、SPDLは(a)
のSPDL=0+1=1となる。
【0028】タイミングt1においては、TS−MS=
7−1=6となり、この値はSPDL+1=1+1=2
よりも大きいため、SPDLは(a)のSPDL=1+
1=2となる。
【0029】タイミングt2においては、TS−MS=
7−2=5となり、この値はSPDL+1=2+1=3
よりも大きいため、SPDLは(a)のSPDL=2+
1=3となる。
【0030】タイミングt3においては、TS−MS=
7−3=4となり、この値はSPDL+1=3+1=4
と同一であるため、SPDLは(a)のSPDL=3+
1=4となる。
【0031】タイミングt4においては、TS−MS=
7−4=3となり、この値はSPDL=4よりも小さい
ため、SPDLは(c)のSPDL=4−1=3とな
る。タイミングt5においては、TS−MS=7−5=
2となり、この値はSPDL=3よりも小さいため、S
PDLは(c)のSPDL=3−1=2となる。
【0032】タイミングt6においては、TS−MS=
7−6=1となり、この値はSPDL=2よりも小さい
ため、SPDLは(c)のSPDL=2−1=1とな
る。タイミングt7においては、TS−MS=7−7=
0となり、この値はSPDL=1よりも小さいため、S
PDLは(c)のSPDL=1−1=0となり、ステッ
プモータ15の回転が停止する。
【0033】ここで、前述したように、回転速度SPD
Lの絶対値|SPDL|が大きくなると加速し、逆に同
絶対値|SPDL|が小さくなると減速していることか
ら、タイミングt0〜t3の期間では加速し、タイミン
グt4〜t7の期間では減速していることになる。
【0034】なお、スロットル弁14を閉弁させる場合
は上述した開弁時と同様であるので、ここでは説明を省
略する。次に、前記のように構成された本実施例の作用
を図6〜図10を用いて説明する。
【0035】図6〜図8のフローチャートは、CPU3
3によって実行される各処理のうち、ステップモータ1
5を駆動するための駆動制御ルーチンであり、所定時間
毎の定時割り込みで起動される。このルーチンではフラ
グSTATUSが用意されている。このフラグSTAT
USは、ステップモータ15の回転が加速状態から減速
状態になり、その減速状態の途中で目標ステップ位置T
Sが変化して加速可能な状態になっても加速せずに、そ
の加速前の減速状態での最終の回転速度を維持する(定
速状態にする)ためのものである。そして、フラグST
ATUSは減速時に「1」に設定され、一定時間(本処
理ルーチンが予め定めた所定回数だけ繰り返される間)
定速状態を維持する時に「2」に設定され、加速可能な
とき(減速後の定速等の制約がなく、加速自由なとき)
に「3」に設定されるようになっている。そして、初期
状態ではフラグSTATUSが「3」に設定されてい
る。
【0036】また、図9及び図10は、時間とステップ
モータ15のステップ位置との関係を示す図である。こ
こで、本処理ルーチンへの移行前には、アクセルセンサ
27によるアクセル開度θaに応じたステップモータ1
5の目標ステップ位置TSと、スロットルポジションセ
ンサ23によるスロットル弁14の実開度に応じた実ス
テップ位置MSとがともに「100」で一致し、同ステ
ップモータ15が停止し、回転速度SPDLが「0」に
なっているものとする。
【0037】前記図9は、ステップモータ15がスロッ
トル弁14の開弁側へ回転駆動される場合を示してい
る。ここでは、タイミングt0でアクセルペダル22が
踏み込まれることにより目標ステップ位置TSが「10
0」から「107(TS1)」に変化し、タイミングt
0〜t4の期間でステップモータ15の加速及び減速が
行われ、この減速中のタイミングt4′でさらにアクセ
ルペダル22が踏み込まれることにより目標ステップ位
置TSが「107」から「117(TS2)」に変化し
たものとしている。
【0038】また、図10は、ステップモータ15がス
ロットル弁14の閉弁側へ回転駆動される場合を示して
いる。ここでは、タイミングt0aでアクセルペダル2
2が若干開放されることにより目標ステップ位置TSが
「100」から「93(TS3)」に変化し、タイミン
グt0a〜t4aの期間でステップモータ15の加速及
び減速が行われ、この減速中のタイミングt4′aでさ
らにアクセルペダル22が開放されることにより、目標
ステップ位置TSが「93」から「83(TS4)」に
変化したものとしている。
【0039】まず、図9のタイミングt0において、車
両加速のために運転者によってアクセルペダル22がそ
れまでの位置よりも踏み込まれた場合について説明す
る。CPU33は図6のステップ101でアクセルセン
サ27によるアクセル開度θaを読み込み、そのアクセ
ル開度θaに対応する目標ステップ位置TSを図4のマ
ップから算出する。このマップには、アクセル開度θa
に応じた目標ステップ位置TSが予め規定されている。
そして、CPU33は図4から目標ステップ位置TSと
して、そのときのアクセル開度θa1に応じた目標ステ
ップ位置TS1(=107)を算出する。
【0040】CPU33は目標ステップ位置TS1を求
めると、図6のステップ102において、この目標ステ
ップ位置TS1と実ステップ位置MSとの偏差が0以上
であるか否かを判定する。タイミングt0では、両ステ
ップ位置の偏差TS1−MS=107−100=7(≧
0)である。このため、CPU33はスロットル弁14
の開弁方向へステップモータ15を回転させる必要があ
ると判断し、ステップ103において、前記両ステップ
位置の偏差がステップモータ15の回転速度SPDLに
所定値(この場合「1」)を加算した値よりも大きいか
否かを判定する。タイミングt0では回転速度SPDL
=0であり、同回転速度SPDLに「1」を加算した値
は0+1=1となる。この値よりも前記偏差(=7)の
方が大きいので、CPU33は現在のステップモータ1
5の回転速度を速める(加速させる)ことが可能である
と判断し、ステップ104でフラグSTATUSが
「3」であるか否かを判定する。このフラグSTATU
Sは「3」に初期設定されているため、CPU33はス
テップ105へ移行し、そのときのステップモータ15
の回転速度SPDL(=0)に「1」を加算した値を、
新たな回転速度SPDLとする。つまり、回転速度SP
DLを「1」に更新する。
【0041】次に、CPU33は図7のステップ106
へ移行し、そのときの回転速度SPDLと「0」とを比
較する。タイミングt0では前記ステップ105で回転
速度SPDL=1(>0)となっているので、CPU3
3はステップ107でそのときの実ステップ位置MS
(=100)に「1」を加算し、その加算結果(100
+1=101)を新たな実ステップ位置MSとする。
【0042】次に、CPU33はステップ108へ移行
し、回転速度SPDL(=1)によって定まる時間、ス
テップモータ15の所定の励磁コイルに通電を行う。詳
しくは、実ステップ位置MS(=100)を4で除算し
た余りが「0」であれば励磁コイルA、「1」であれば
励磁コイルB、「2」であれば励磁コイルバーA、
「3」であれば励磁コイルバーBを選択する。ここで
は、前記余りが「0」なので励磁コイルAが選択され
る。そして、CPU33は、選択した励磁コイルAを励
磁し、他の励磁コイルB、バーA、バーBを非励磁とす
るための駆動信号を出力する。これにより、ステップモ
ータ15が1ステップ回転し、その1ステップに相当す
る角度分スロットル弁14が開弁する。CPU33は前
記ステップ108の処理後、この処理ルーチンを一旦終
了する。
【0043】所定時間経過後(例えば、本ルーチンを前
回通過したときに求められた回転速度SPDLに応じて
定まる時間後)のタイミングt1で起動される次回の処
理ルーチンでは、ステップ102の判定において、目標
ステップ位置TS1と実ステップ位置MSとの偏差TS
1−MS=107−101=6(≧0)となる。また、
ステップ103の判定で、前記両ステップ位置の偏差
(=6)がステップモータ15の回転速度SPDL(=
1)に「1」を加算した値(=2)よりも大きいので、
CPU33はステップ101〜ステップ104を実行
し、その後、ステップ105でステップモータ15の回
転速度SPDL(=1)に「1」を加算した値(=2)
を、新たな回転速度SPDLとする。また、CPU33
はステップ107で実ステップ位置MS(=101)に
「1」を加算し、その加算結果「102」を新たな実ス
テップ位置MSとする。そして、CPU33はステップ
108で回転速度SPDL(=2)によって定まる時
間、ステップモータ15の励磁コイルBに通電を行う。
【0044】タイミングt2以降の処理ルーチンで、ス
テップ105にて回転速度SPDLが「1」ずつ増え、
ステップ107にて実ステップ位置MSが「1」ずつ増
える。これにより、タイミングt0〜t3の期間では、
回転速度SPDLが「0」から「3」に変化し、ステッ
プモータ15が1ステップ回転するのに要する時間が徐
々に(ステップ毎に)短くなる。従って、この期間では
スロットル弁14が開弁方向へ加速状態で回動すること
となる。
【0045】そして、タイミングt4で起動される処理
ルーチンのステップ103で、目標ステップ位置TS1
と実ステップ位置MSとの偏差TS1−MS(=107
−104)=3が、ステップモータ15の回転速度SP
DL(=4)に「1」を加算した値(=5)よりも小さ
くなると、CPU33はステップ101〜ステップ10
3の処理後、ステップモータ15の回転をこのまま加速
し続けると実ステップ位置MSが目標ステップ位置TS
1を越えるおそれがあると判断し、ステップ109で前
記偏差がステップモータ15の回転速度SPDLと同一
であるか否かを判定する。この判定では偏差(=3)が
回転速度SPDL(=4)よりも小さいので、CPU3
3はステップ110において、前記の加速状態から減速
状態に転じるために、回転速度SPDL(=4)から所
定値(この場合「1」)を減算した値(=3)を新たな
回転速度SPDLとする。
【0046】また、CPU33は加速状態から減速状態
に切り換わったのでフラグSTATUSを「1」にし、
さらに加速禁止カウンタによるカウント値CNTを所定
値nに設定する。この加速禁止カウンタは、前記回転速
度SPDLを所定期間(本処理ルーチンが所定回数繰り
返される期間)維持すべく、この期間中において加速状
態となるのを禁止するためのものである。そして、所定
値nは本処理ルーチンが繰り返される回数(時間)を意
味し、次の観点から設定されている。つまり、ステップ
モータ15の加速、減速が順に実行されている際に、ア
クセルペダル22の踏み込み量の変化により目標ステッ
プ位置TSが変化して、引き続き再加速が必要となった
場合において、最初の加速から再加速までの期間を周期
T1としたときの周波数fがステップモータ15の固有
の共振周波数fcより小さくなるように設定されてい
る。
【0047】CPU33はステップ110の実行後にス
テップ106へ移行するが、回転速度SPDL(=3)
>0であるので、ステップ107で実ステップ位置MS
(=104)に「1」を加算し、その加算結果「10
5」を新たな実ステップ位置MSとする。そして、CP
U33はステップ108で回転速度SPDL(=3)に
よって定まる時間、ステップモータ15の励磁コイルに
通電を行う。従って、タイミングt4で回転速度SPD
Lが「4」から「3」に減少し、ステップモータ15が
1ステップ回転するのに要する時間が長くなる。これに
より、スロットル弁14が開弁方向へ減速状態で回動す
ることとなる。
【0048】このようなスロットル弁14の減速中に、
タイミングt4′において車両の再加速のために、運転
者によってアクセルペダル22がそれまでの位置よりも
さらに踏み込まれ、アクセル開度がθa1からθa2に
変化したとする。すると、CPU33はステップ101
で目標ステップ位置TSとして前記目標ステップ位置T
S1よりも大きな値TS2(=117)を算出する(図
4参照)。
【0049】タイミングt5で起動される処理ルーチン
において、ステップ103の判定では、目標ステップ位
置TS2と実ステップ位置MSとの偏差TS2−MS=
117−105=12(≧0)が、ステップモータ15
の回転速度SPDL(=3)に「1」を加算した値(=
4)よりも大きいので、CPU33はステップ104で
フラグSTATUSが「3」であるか否かを判定する。
このフラグSTATUSは前記ステップ110で「1」
に設定されているので、CPU33はステップ111へ
移行し、そのときのステップモータ15の回転速度SP
DL(=3)をそのまま回転速度SPDLとして用い
る。
【0050】次に、CPU33はステップ112でフラ
グSTATUSを「2」に設定するとともに、前記ステ
ップ110で設定された加速禁止カウンタによる所定の
カウント値CNTから「1」を減算して、その減算結果
(n−1)を新たなカウント値CNTとする。そして、
CPU33はステップ113へ移行し、前記ステップ1
12でのカウント値CNTが「0」以下であるか否かを
判定する。カウント値CNTが「0」よりも大きいと、
CPU33は図7のステップ106でそのときの回転速
度SPDL(=3)と「0」とを比較し、ステップ10
7でそのときの実ステップ位置MS(=105)に
「1」を加算し、その加算結果(=106)を新たな実
ステップ位置MSとする。CPU33はステップ108
で、回転速度SPDL(=3)によって定まる時間、ス
テップモータ15の励磁コイルに通電を行う。これによ
り、ステップモータ15は前記タイミングt4での回転
速度SPDLと同じ速度(定速)で回転することとな
る。
【0051】タイミングt6以降の処理では、ステップ
107にて実ステップ位置MSが「1」ずつ増えるもの
の、回転速度SPDLは変わらず、SPDL=3の状態
が維持される。また、加速禁止カウンタによるカウント
値CNTは「1」ずつ減っていく。この状態がタイミン
グt9までの期間続き、ステップ113でカウント値C
NTが「0」になると、CPU33はステップモータ1
5の定速回転を終了させる必要があると判断し、ステッ
プ114でフラグSTATUSを「3」に設定する。こ
れにより、ステップモータ15の回転速度を加速させる
ことが可能となる。ステップ114にてフラグSTAT
USの設定後、CPU33は前記ステップ106以降の
処理を行う。
【0052】ところで、前記ステップモータ15の定速
回転が終了するタイミングt9においては、目標ステッ
プ位置TS2=117、実ステップ位置MS=110、
回転速度SPDL=3、フラグSTATUS=3となっ
ている。そのため、次のタイミングt10では、ステッ
プ102における判定が、TS2−MS=117−11
0=7(≧0)となる。この値(=7)は、回転速度S
PDL(=3)に「1」を加算した値(=4)よりも大
きいので、CPU33は現在のステップモータ15の回
転速度を速める(加速させる)ことが可能であると判断
し、ステップ104でフラグSTATUSが「3」であ
るか否かを判定する。フラグSTATUSは前記ステッ
プ114で「3」に設定されているため、CPU33は
ステップ105へ移行し、そのときのステップモータ1
5の回転速度SPDL(=3)に「1」を加算した値
(=4)を、新たな回転速度SPDLとする。そして、
CPU33は図7のステップ106において回転速度S
PDL(=3)>0であるので、ステップ107でその
ときの実ステップ位置MSに「1」を加算し、その加算
結果(=111)を新たな実ステップ位置MSとする。
CPU33はステップ108で、回転速度SPDL(=
3)によって定まる時間、ステップモータ15の励磁コ
イルに通電を行い、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0053】タイミングt11で起動される処理ルーチ
ンにおいては、回転速度SPDL=5、実ステップ位置
MS=112となる。次のタイミングt12で起動され
る処理ルーチンでは、ステップ103実行後のステップ
109の判定で、TS2−MS(=117−112=
5)がSPDL(=5)と同一となる。このため、CP
U33はステップ115へ移行し、前記値を回転速度S
PDLとして用いる。従って、ステップ108での処理
により、ステップモータ15は前記タイミングt11で
の回転速度SPDLと同じ速度、つまり一定速度で回転
することとなる。また、この処理ルーチンでは、ステッ
プ107にて実ステップ位置MS=113となる。
【0054】そして、次のタイミングt13で起動され
る処理ルーチンで、ステップ103,109の判定に
て、目標ステップ位置TS2と実ステップ位置MSとの
偏差TS2−MS(=117−113)=4が、ステッ
プモータ15の回転速度SPDL(=5)よりも小さく
なると、CPU33はステップ110において、その回
転速度SPDL(=5)から「1」を減算した値(=
4)を新たな回転速度SPDLとするとともに、フラグ
STATUSを「1」にし、さらに加速禁止カウンタに
よるカウント値CNTを所定値nに設定する。そして、
CPU33はステップ107で実ステップ位置MS(=
113)に「1」を加算し、その加算結果「114」を
新たな実ステップ位置MSとし、ステップ108で回転
速度SPDL(=4)によって定まる時間、ステップモ
ータ15の励磁コイルに通電を行う。これにより、スロ
ットル弁14が開弁方向へ減速状態で回動する。
【0055】タイミングt14以降に起動される処理ル
ーチンでは、ステップ107にて実ステップ位置MSが
「1」ずつ増えるものの、ステップ110にて回転速度
SPDLが「1」ずつ減少するのでスロットル弁14の
回転が徐々に減速する。この減速状態はタイミングt1
6が終了するまで続く。そして、タイミングt17で起
動される処理ルーチンでは、実ステップ位置MS=11
7となって目標ステップ位置TSに一致し、回転速度S
PDLが「1」となる。
【0056】次回の処理ルーチンで、ステップ110に
おいて回転速度SPDL=0となるため、CPU33は
ステップ106の処理後、そのままステップ108へ移
行し、ステップモータ15の励磁コイルに通電を行い、
この処理ルーチンを一旦終了する。これにより、ステッ
プモータ15はそのときのステップ位置を維持し、その
結果、スロットル弁14は所望の角度で停止する。この
状態は、アクセルペダル22の踏み込み量が変えられて
目標ステップ位置TS2が変化するまでの間維持され
る。
【0057】次に、図10のタイミングt0aにおい
て、車両減速のために、運転者によってアクセルペダル
22がそれまでの位置よりも開放された場合について説
明する。
【0058】まず、CPU33は図6のステップ101
において、図4のマップからそのときのアクセル開度θ
a3に応じた目標ステップ位置TS3(=93)を算出
する。ステップ102での判定では、目標ステップ位置
TS3と実ステップ位置MSとの偏差TS3−MS=9
3−100=−7(<0)である。このため、CPU3
3はスロットル弁14の閉弁方向へステップモータ15
を回転させる必要があると判断し、図8のステップ10
3aへ移行する。このステップ103a以降の処理は、
前述した図6及び図7でのステップ104〜115の処
理と基本的に同一であるので、図8では対応する処理の
ステップ番号の後ろにaを付して説明を省略する。ただ
し、ステップ103aでは、目標ステップ位置TS3と
実ステップ位置MSとの偏差がステップモータ15の回
転速度SPDLから所定値(この場合「1」)を減算し
た値以下であるか否かが判定される。また、ステップ1
05aでは、ステップモータ15の回転速度SPDLか
ら「1」を減算した値が、新たな回転速度SPDLとさ
れる。ステップ107aでは、そのときの実ステップ位
置MSから「1」が減算され、その減算結果が新たな実
ステップ位置MSとされる。ステップ110aでは、そ
のときの目標ステップ位置TSに「1」が加算され、そ
の加算結果が新たな目標ステップ位置TSとされる。
【0059】これにより、タイミングt0a〜t3aの
期間ではステップモータ15が加速状態で回転駆動さ
れ、タイミングt4aでは減速状態で回転駆動され、タ
イミングt5a〜t9aの期間では減速時と同じ速度、
つまり定速状態で回転駆動される。さらに、定速駆動終
了後のタイミングt10a〜t11aの期間では、ステ
ップモータ15が加速状態で回転駆動され、タイミング
t12で定速状態で回転駆動され、タイミングt13a
〜t16aの期間では減速状態で駆動され、その後タイ
ミングt17a以降には回転が停止されることになる。
【0060】このように、本実施例では、ステップモー
タ15の実ステップ位置MSと、目標ステップ位置TS
との偏差を算出し、その偏差が予め定めた所定値よりも
大きいとき、励磁コイルA,B,バーA,バーBの切り
換え時間を徐々に短くしてステップモータ15の回転を
加速させ(ステップ105,105a)、前記偏差が所
定値以下のとき、前記励磁コイルA,B,バーA,バー
Bの切り換え時間を徐々に長くしてステップモータ15
の回転を減速させる(ステップ110,110a)。そ
して、このようなステップモータ15の加速及び減速が
順に実行されている際に、アクセルペダル22の踏み込
み量の変化により目標ステップ位置TSが変化して、引
き続き再加速が必要となった場合には、その再加速が実
行される前の所定時間、減速終了時の駆動速度にてステ
ップモータ15を定速駆動させるようにした(ステップ
111〜114,ステップ111a〜114a)。
【0061】なお、定速駆動する時間は、ステップモー
タ15の共振周波数fcで決まる周期より長く設定され
てもよいし、前回の加速開始時点から定速駆動に移行し
たまでの時間をもとに、前回の加速開始時点から次の再
加速の開始時点までの時間がステップモータ15の共振
周波数fcで決まる周期より長くなるように、周波数を
できるだけ小さい値に設定する等の方法が考えられる。
【0062】従って、減速終了から再加速するまでの期
間にも、ステップモータ15が回転駆動されることにな
り、これにともないスロットル弁14も開弁方向又は閉
弁方向へ回動する。このため、最初の加速後の減速をス
テップモータ15が一旦停止するまで行い、その停止状
態を一定時間維持した後(図9のタイミングt14′、
図10のタイミングt14′a)に再加速を行うように
した改良技術に比べ、本実施例では実ステップ位置MS
が目標ステップ位置TSに到達するまでの時間を短くで
きる。
【0063】また、本実施例では減速終了時から再加速
までの所定時間を、最初の加速から再加速までの期間を
周期T1としたときの周波数f(=1/T1)がステッ
プモータ15の共振周波数fcより小さくなるように考
慮して設定した。このため、従来技術とは異なり、ステ
ップモータ15駆動時の周波数fが同ステップモータ1
5の固有の共振周波数fcと一致することが防止され、
その結果、脱調が防止される。
【0064】このように本実施例によると、ステップモ
ータ15の脱調防止と、スロットル弁14駆動時の応答
性向上の両立を図ることが可能になる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、実
ステップ位置と目標ステップ位置との偏差に応じて、ス
テップモータの加速、減速が順に実行されている際に引
き続き再加速が必要となった場合には、該再加速が実行
される前において、最初の加速から再加速までの期間を
一周期としたときの周波数がステップモータの共振周波
数より小さくなるように設定した所定時間、減速終了時
の駆動速度にてステップモータを定速駆動させるように
したので、スロットル弁を駆動するステップモータの脱
調防止を図りつつ、同スロットル弁駆動時の応答性向上
及びスムーズな駆動が可能になるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念構成図である。
【図2】本発明を具体化した一実施例のスロットル弁の
駆動装置を示す概略構成図である。
【図3】ステップモータの概略を示す図である。
【図4】アクセル開度に対する目標ステップ位置が予め
規定されたマップを示す図である。
【図5】ステップモータの加減速を説明するために、時
間とステップ位置との関係を示す図である。
【図6】ステップモータの加減速制御を説明するフロー
チャートである。
【図7】ステップモータの加減速制御を説明するフロー
チャートである。
【図8】ステップモータの加減速制御を説明するフロー
チャートである。
【図9】スロットル弁の開弁側へステップモータを回転
駆動させる場合の時間とステップ位置との関係を示す図
である。
【図10】スロットル弁の閉弁側へステップモータを回
転駆動させる場合の時間とステップ位置との関係を示す
図である。
【図11】従来技術及び改良技術を説明するための図で
あり、ステップモータを回転駆動させる際の時間とステ
ップ位置との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、5…吸気通路、14…
スロットル弁、15…ステップモータ、23…実ステッ
プ位置検出手段としてのスロットルポジションセンサ、
27…運転状態検出手段としてのアクセルセンサ、32
…モータ駆動手段としての駆動回路、33…目標ステッ
プ位置算出手段、偏差算出手段、加速手段、減速手段及
び定速手段を構成するCPU、A,B,バーA,バーB
…励磁コイル、TS…目標ステップ位置、MS…実ステ
ップ位置、f…最初の加速から再加速までの期間を一周
期としたときの周波数、fc…共振周波数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に開閉可能に設けら
    れたスロットル弁と、 前記スロットル弁に連結され、そのスロットル弁を回転
    駆動するステップモータと、 前記ステップモータの励磁コイルへの通電を順次切り換
    えることによりステップモータを回転駆動するモータ駆
    動手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じ
    て、前記ステップモータの目標ステップ位置を算出する
    目標ステップ位置算出手段と、 前記ステップモータの実ステップ位置を検出する実ステ
    ップ位置検出手段と、 前記実ステップ位置検出手段による実ステップ位置と、
    前記目標ステップ位置算出手段による前記目標ステップ
    位置との偏差を算出する偏差算出手段と、 前記実ステップ位置を前記目標ステップ位置に一致させ
    るべく、前記偏差算出手段による偏差が予め定めた所定
    値よりも大きいとき、前記モータ駆動手段による励磁コ
    イルの切り換え時間を徐々に短くし、ステップモータの
    回転を加速させる加速手段と、 前記実ステップ位置を前記目標ステップ位置に一致させ
    るべく、前記偏差算出手段による偏差が前記所定値以下
    のとき、前記モータ駆動手段による前記励磁コイルの切
    り換え時間を徐々に長くし、ステップモータの回転を減
    速させる減速手段と、 前記実ステップ位置と前記目標ステップ位置との偏差に
    応じて、前記加速手段によるステップモータの加速、減
    速手段による減速が順に実行されている際に、前記内燃
    機関の運転状態の変化により目標ステップ位置が変化し
    て、引き続き加速手段による再加速が必要となった場合
    には、該再加速が実行される前において、最初の加速か
    ら再加速までの期間を一周期としたときの周波数がステ
    ップモータの共振周波数より小さくなるように設定した
    所定時間、前記減速手段による減速終了時の駆動速度に
    てステップモータを定速駆動させる定速手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関のスロットル弁駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020338A1 (fr) * 1994-12-26 1996-07-04 Hitachi, Ltd. Commande de debit pour moteur a combustion interne
JP2009044875A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Yazaki Corp ステッパモータ制御装置

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WO1996020338A1 (fr) * 1994-12-26 1996-07-04 Hitachi, Ltd. Commande de debit pour moteur a combustion interne
JP2009044875A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Yazaki Corp ステッパモータ制御装置

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