JPH05136290A - セラミツクス回路基板 - Google Patents

セラミツクス回路基板

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JPH05136290A
JPH05136290A JP29456891A JP29456891A JPH05136290A JP H05136290 A JPH05136290 A JP H05136290A JP 29456891 A JP29456891 A JP 29456891A JP 29456891 A JP29456891 A JP 29456891A JP H05136290 A JPH05136290 A JP H05136290A
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JP
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circuit board
copper
groove
copper circuit
ceramic
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JP29456891A
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Yutaka Komorida
裕 小森田
Kazuo Matsumura
和男 松村
Kazuo Ikeda
和男 池田
Takayuki Naba
隆之 那波
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
    • H01L2224/321Disposition
    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32225Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミックス回路基板において、(1)セラミ
ックス基板と銅回路板等との接合層に、未接合による強
度上のばらつきがなく、接合強度の向上が図れるように
する。(2)セラミックス基板と半導体チップ等とを接
合する半田層に、空気や雰囲気ガス等の巻込みおよび溜
りによる半田巣が殆ど発生せず、接合強度の向上および
半導体チップの信頼性向上等が図れるようにする。 【構成】セラミックス基板11に銅回路板等12,14
を活性な金属の接合層13を介して一体的に接合する。
銅回路板等12,14の表面に半導体チップ16を半田
層17を介して接合する。銅回路板等12,14の接合
層側の表面に、当該表面を外部に連通する溝15を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパワートランジ
スタモジュール等に適用されるセラミックス回路基板に
係り、特にセラミックス基板、銅回路板、半導体チップ
等の接合部の構成を改良したセラミックス回路基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、パワートランジスタモジュール用
基板やスイッチング電源モジュール用基板等に適用され
るセラミックス回路基板として、セラミックス基板と銅
回路板とを活性金属法によって接合したセラミックス回
路基板が開発されている。
【0003】このセラミックス回路基板は、例えば図1
5に示すように、セラミックス基板1の一側面に銅回路
板2を活性な金属、例えばチタン(Ti)、銀(A
g)、銅(Cu)等を主体とする接合層3を介して一体
的に接合したものである。
【0004】なお、図15の例ではセラミックス基板1
の他側面に同じく活性な金属の接合層3を介して熱変形
防止用の銅板4が接合されている。
【0005】そして、銅回路板2の表面に、Siチップ
等の半導体チップ5が半田層6を介して接合され、図示
しない必要な配線が施されるとともに、銅板4側がヒー
トシンク7に半田層8を介して接合されている。
【0006】なお、活性金属法は、Ti,Cu,Ag等
の活性な金属の粉末に有機化合物等のバインダおよび溶
媒を混合してなるペーストを、セラミックス基板1上に
パターン印刷し、そのセラミックス基板1の上に銅回路
板2をパターンに沿って配置して、不活性雰囲気(A
r,Nガス雰囲気等)または真空中で加熱接合する方
法である(銅板4についても同様である)。
【0007】この方法により、Tiはセラミックス基板
中の窒素(N)または酸素(O)と反応してTiNまた
はTiOを形成するとともに、CuおよびAgは銅板と
共晶結合体を形成し、これらによる接合層3を介してセ
ラミックス基板1と、銅回路板2および銅板4とが強固
に接合される。
【0008】このようなセラミックス回路基板は比較的
単純な構造なことから、小型高実装化が可能であり、ま
たマウント工程も短縮できる等の長所を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した活性
金属法によって製造されるセラミックス回路基板におい
ては、セラミックス基板1と銅回路板等(銅回路板2お
よび銅板4)との接合層3、あるいは銅回路板等2,4
と半導体チップ等(半導体チップ5およびヒートシンク
7)との半田層6が、必ずしも十分な状態とならない場
合がある。
【0010】すなわち、セラミックス基板1と銅回路板
等2,4とを不活性雰囲気または真空中で加熱接合する
工程において、脱脂が不完全であると、バインダ中の炭
素(C)が抜け切らず、これが接合層3内に残留する。
【0011】残留するCは活発な金属Tiと反応し易
く、この結果TiCが形成されて本来反応すべきセラミ
ックス基板1中のNまたはOとの反応が阻害され、接合
層3に未接合部分が生じたり、接合した部分でも接合強
度が非常に弱くなったりして、歩留り上または品質上、
種々問題となる。なお、未接合部は接合面の30%に達
する場合もある。
【0012】また、モジュールとしての組立て工程にお
いて、銅回路板等2,4に高温半田を置き、その表面側
に半導体チップ等5,7を配置して半田接合する際、半
導体チップ5と銅回路板等2,銅板4との間に空気や雰
囲気ガス等が巻込まれ、これらのガスが半田層6に溜る
場合がある。
【0013】半田層6にガスが溜ると、いわゆる半田巣
(図15に模式的に示した空洞8参照)が生じて接合強
度が低下したり、また製品とした場合の熱抵抗値が上が
り、半導体チップ5が破壊し易くなって信頼性が低下す
る等、種々の問題が生じる。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、第1の目的は、セラミックス基板と銅回路板等
との接合層に、未接合による強度上のばらつきがなく、
接合強度の向上が図れるセラミックス回路基板を提供す
ることにある。
【0015】また第2の目的は、セラミックス基板と半
導体チップ等とを接合する半田層に、空気や雰囲気ガス
等の巻込みおよび溜りによる半田巣が殆ど発生せず、接
合強度の向上および半導体チップの信頼性向上等が図れ
るセラミックス回路基板を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、第1の目的を達成するために、セラミックス基板
に銅回路板を活性な金属の接合層を介して一体的に接合
するとともに、前記銅回路板の表面に半導体チップを半
田層を介して接合したセラミックス回路基板において、
前記銅回路板の接合層側の表面に、当該表面を外部に連
通する溝または孔を形成したことを特徴とする。
【0017】このような構成の本発明によれば、セラミ
ックス基板と銅回路板との活性金属法による加熱接合工
程において脱脂する際、銅回路板の接合層側の表面の溝
または孔を介してバインダのガスが抜け易くなり、バイ
ンダは完全に燃焼される。
【0018】したがって、活性金属がバインダ中のCと
反応することなく、セラミックス基板中のNまたはOと
反応し、これによって、セラミックス基板と銅回路板と
の接合層に、未接合による強度上のばらつきがなくな
り、接合強度の向上が図れ、安定したセラミックス回路
基板が得られるようになる。
【0019】本発明において、セラミックス基板として
好適な材料は、窒化アルミニウム(AlN)、炭化けい
素(SiC)、窒化けい素(SiN)等の非酸化物系焼
結体、または酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸化ベ
リリウム(BeO)等の酸化物系焼結体等である。
【0020】また、活性な金属として好適な材料は、T
i,Ag,Cu等であり、その好適な組成比は、Tiが
1〜10%、Agが10〜50%、Cuが40〜90%
の割合である。
【0021】また、本発明において、銅回路板への溝ま
たは孔の形成は、プレス等の機械的手段またはエッチン
グ等の化学的加工手段が適用できる。
【0022】この溝または孔は、過大、過多または過密
であると、未接合部分の増大を招き、加工困難となった
り、クラックが発生する等の不具合を生じる。逆に過小
であると脱脂が不完全でバインダ中の炭素が抜け切ら
ず、所期の効果が得られない。
【0023】これらの点を考慮し、溝形成についての好
ましい設定範囲は、溝深さが10〜200μm、溝幅が
30〜500μm、溝ピッチが0.5〜10mmである。
【0024】さらに好ましくは、溝深さが30〜60μ
m、溝幅が50〜150μm、溝ピッチが1.0〜3.
0mmの範囲である。
【0025】なお、溝の配置は平行線状または格子状
等、種々の配置とすることができ、また溝形状は断面V
字状またはU字状等、種々の形状とすることができる。
【0026】一方、同回路板等に孔を形成する場合、そ
の孔の好ましい設定範囲は、直径が30〜500μm、
配置が格子状で孔ピッチが0.5〜10mmである。
【0027】さらに好ましくは、直径が50〜150μ
m、配置が格子状で、孔ピッチが1.0〜3.0mmの範
囲である。
【0028】上記の好ましい態様によれば、活性金属で
あるTiがバインダ中のCと反応することなく、セラミ
ックス基板中のNまたはOと反応して、接合層でTi
N,TiO等が形成され、セラミックス基板と銅回路板
との接合層に、未接合による強度上のばらつきがなくな
り、接合強度の向上が図れ、安定したセラミックス回路
基板が得られる。
【0029】また、請求項2の発明は、第1の目的を達
成するために、セラミックス基板の一側面に銅回路板、
他側面に熱変形防止用の銅板を、それぞれ活性な金属の
接合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅回路
板および前記銅板の表面に半導体チップおよびヒートシ
ンクをそれぞれ半田層を介して接合したセラミックス回
路基板において、前記銅回路板および前記銅板の接合層
側の表面に、それぞれ当該表面を外部に連通する溝また
は孔を形成したことを特徴とする。
【0030】すなわち本発明は、セラミックス基板を銅
回路板および他の銅板で挾む構成のセラミックス回路基
板について、銅回路板および他の銅板の両方に溝または
孔を形成したものである。
【0031】なお、材料および溝寸法等については、請
求項1の発明と略同様に設定できる。
【0032】このような請求項2の発明によれば、セラ
ミックス基板と銅回路板との接合層、およびセラミック
ス基板と銅板との接合層の両方について、未接合による
強度上のばらつきがなくなり、接合強度の向上が図れ、
安定したセラミックス回路基板が得られる。
【0033】請求項3の発明は第2の目的を達成するた
めに、セラミックス基板に銅回路板等を活性な金属の接
合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅回路板
の表面に半導体チップを半田層を介して接合したセラミ
ックス回路基板において、前記銅回路板の半田層側の表
面に、当該表面を外部に連通する溝を形成したことを特
徴とする。
【0034】本発明によれば、銅回路板の半田層側の表
面に溝を形成したので、モジュール組立て工程におい
て、半導体チップ例えばSiチップに半田付けする際、
半田付け面から溝を介して雰囲気ガスまたは空気が外部
に排出されるので、ガス溜りによる半田巣が殆ど発生し
ない。しかも、製品とした場合の半田層における熱抵抗
値の低下も図れる。
【0035】本発明において、銅回路板への溝または孔
の形成は、前記同様にプレスまたはエッチング等の機械
的または化学的加工手段が適用できる。
【0036】この溝は、過大、過多、過密であると半田
を多量に要し、加工しにくいとともに、折損等を生じ易
くなる。逆に過小であると、ガスが抜切らず、半田巣が
生じて接合強度が低下したり、また製品とした場合の熱
抵抗値が上がる等、所期の効果が得られない。
【0037】これらの点を考慮し、溝形成についての好
ましい設定範囲は、溝深さが10〜300μm、溝幅が
30〜1000μm、溝ピッチが0.5〜10mmであ
る。
【0038】さらに好ましくは、溝深さが50〜150
μm溝幅100が〜200μm、溝ピッチが1.0〜
3.0mmの範囲である。
【0039】なお、溝の配置は平行線状または格子状
等、種々の配置とすることができ、また溝形状は断面V
字状またはU字状等、種々の形状とすることができる。
【0040】請求項4の発明は、第2の目的を達成する
ために、セラミックス基板の一側面に銅回路板、他側面
に熱変形防止用の銅板を、それぞれ活性な金属の接合層
を介して一体的に接合するとともに、前記銅回路板の表
面に半導体チップを半田層を介して接合したセラミック
ス回路基板において、前記銅回路板および前記銅板の半
田層側の表面に、それぞれ当該表面を外部に連通する溝
を形成したことを特徴とする。
【0041】すなわち本発明は、セラミックス基板を銅
回路板および他の銅板で挾む構成のセラミックス回路基
板について、銅回路板および他の銅板の両方の半田層側
に溝を形成したものである。
【0042】材料および溝寸法の設定等については、請
求項3の発明と略同様に設定できる。
【0043】この請求項4の発明によれば、モジュール
組立て工程において、半導体チップおよびヒートシンク
を半田付けする際、雰囲気ガスまたは空気が溝を介して
外部に排出されるので、ガス溜りがなくなり、したがっ
て半田巣が殆ど発生しない。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0045】<実施例1 (図1〜図5)>図1は本実
施例の構成を示す断面図、図2は同平面図、図3〜図5
は本実施例による特性を示すグラフである。
【0046】図1および図2に示すように、AlNから
なるセラミックス基板11の一側面に銅回路板12を活
性金属法による接合層13を介して接合するとともに、
そのセラミックス基板11の他側面に同法による接合層
13を介して補助用の銅板4を接合した。
【0047】すなわち、Ti、Ag、Cuの各粉末をT
i5%、Ag30%、C65%の割合で、有機化合物等
のバインダおよび溶媒を用いて混合してなるペースト
を、セラミックス基板11上にパターン印刷し、そのセ
ラミックス基板11の上に銅回路板12をパターンに沿
って配置して、Arガス雰囲気で加熱し、接合層13を
介して接合した(銅板14についても同様である)。
【0048】銅回路板等12,14には、それぞれその
接合層13側の表面に、溝15をプレス加工により予め
形成した。
【0049】溝15は断面V字状で、両端が銅回路板等
12,14の端縁部で開口するものとし、一定ピッチで
互いに平行に形成した。この溝15の寸法については、
溝深さaを30μm、溝幅bを100μm、溝ピッチc
を2.0mmとした。
【0050】なお、最終製品としてのモジュールの組立
てについては、図1に仮想線で示すように、銅回路板1
2の表面に、Siチップ16を半田層17を介して接合
するとともに、銅板14をヒートシンク18に半田層1
7を介して接合した。
【0051】このような本実施例のセラミックス回路基
板について、接合層13の化合物組成を調べたところ、
TiCは殆ど発生しておらず、TiNおよびTiOの存
在のみ認められた。
【0052】また、接合強度を測定したところ、15kg
f/cmであった。
【0053】そして、同一構成のセラミックス回路基板
を多数製作した結果、接合層の組成および接合強度につ
いて、前記と略同様の結果が得られた。
【0054】また、溝寸法(溝深さa、溝幅b、溝ピッ
チc)を種々変化させて接合強度との関係を調べたとこ
ろ、図3〜図5に示す結果を得た。
【0055】すなわち、図3は溝深さaと接合強度との
関係、図4は溝幅bと接合強度との関係、図5は溝ピッ
チcと接合強度との関係をそれぞれ示している。
【0056】これらの図からも明らかなように、溝形成
についての好ましい設定範囲は、溝深さaが10〜20
0μm、溝幅bが30〜500μm、溝ピッチcが0.
5〜10mmである。
【0057】さらに好ましくは、溝深さaが30〜60
μm、溝幅bが50〜150μm、溝ピッチcが1.0
〜3.0mmの範囲である。
【0058】<実施例2 (図6〜図9)>図6は本実
施例の構成を示す断面図、図7は同平面図、図8および
図9は本実施例による特性を示すグラフである。
【0059】図6および図7に示すように、本実施例が
前記の実施例1と異なる点は、実施例1における溝15
に代え、銅回路板12および銅板14に厚さ方向に沿っ
て貫通する孔25を穿設した点である。
【0060】本実施例では、この孔25を直径dが10
0μmの円形孔とし、格子状の配列で孔ピッチeを2.
0mmに設定した。
【0061】その他の構成は実施例1と略同様であるか
ら、図6および図7の対応部分について、図1および図
2と同一符号を付して説明を省略する。
【0062】このような本実施例のセラミックス回路基
板について、接合層13の化合物組成を調べたところ、
TiCは殆ど発生しておらず、TiNおよびTiOの存
在のみ認められた。
【0063】また、接合強度を測定したところ、14kg
f/cmであった。
【0064】そして、同一構成のセラミックス回路基板
を多数製作した結果、接合層の組成および接合強度につ
いて、前記と略同様の結果が得られた。
【0065】また、孔寸法(直径d、孔ピッチe)を種
々変化させて接合強度との関係を調べたところ、図8お
よび図9に示す結果を得た。
【0066】すなわち、図8は孔の直径dと接合強度と
の関係、図9は孔ピッチeと接合強度との関係をそれぞ
れ示している。
【0067】これらの図からも明らかなように、孔形成
についての好ましい設定範囲は、直径dが30〜500
μm、配置が格子状で孔ピッチが0.5〜10mmであ
る。
【0068】さらに好ましくは、直径が50〜150μ
m、配置が格子状で、孔ピッチが1.0〜3.0mmの範
囲である。
【0069】<実施例3 (図10〜図14)>図10
は本実施例の構成を示す断面図、図11〜図14は本実
施例による特性を示すグラフである。
【0070】図10に示すように、AlNからなるセラ
ミックス基板11の一側面に銅回路板12を活性金属法
による接合層13を介して接合するとともに、そのセラ
ミックス基板11の他側面に同法による接合層13を介
して補助用の銅板4を接合した。
【0071】なお、接合層13の形成材料および接合方
法については、前記実施例1および2に示したものと同
様であり、また銅回路板等12,14の接合層13に
は、図示しないが前記実施例2と同様の溝を形成した。
【0072】そして、本実施例では、モジュールの組立
てについて、銅回路板12の表面に、Siチップ16を
半田層17を介して接合するとともに、銅板14をヒー
トシンク18に半田層17を介して接合した。なお、銅
回路板の厚さは0.4mm、Siチップ16の平面サイズ
は10mm××10mmとした。
【0073】銅回路板等12,14には、それぞれその
半田層17側の表面に、溝19をプレス加工により予め
形成した。
【0074】溝19は断面V字状で、両端が銅回路板等
12,14の端縁部で開口するものとし、一定ピッチで
互いに平行に形成した。この溝19の寸法については、
溝深さfを100μm、溝幅gを300μm、溝ピッチ
hを2.0mmとした。
【0075】これらの溝19には、半田層17の半田が
流入している。
【0076】このような本実施例のセラミックス回路基
板について、半田層17の組成を調べたところ、半田巣
の発生率は4%と極めて少ないことが確認された。
【0077】溝19の深さfを種々変化させて、半田巣
の発生率との関係を調べたところ、図11に示す結果を
得た。
【0078】また、本実施例のセラミックス回路基板に
ついて、半田層17における電圧低下率を調べた。条件
は45V、1A、0.1sec である。この結果、図12
に示す結果を得た。溝を有しない従来構成では規格外れ
のものが約2%あったのに比し、本実施例では溝19の
形成により規格外れのものが0%であった。
【0079】また、図13は溝幅gとハンダ巣との関
係、図14は溝ピッチhとハンダ巣との関係をそれぞれ
示している。
【0080】これらの図からも明らかなように、溝形成
についての好ましい設定範囲は、溝深さfが10〜30
0μm、溝幅gが30〜1000μm、溝ピッチhが
0.5〜10mmである。
【0081】さらに好ましくは、溝深さfが50〜15
0μm、溝幅gが100〜200μm、溝ピッチhが
1.0〜3.0mmの範囲である。
【0082】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれば
下記の効果が奏される。
【0083】(1)銅回路板等の活性金属法による接合
層側に、外部と連通する溝または孔を形成したことによ
り、活性金属法による加熱の際に銅回路板の溝または孔
からバインダが抜け易く、正常な安定した接合が得られ
る。これにより未接合または接合強度の弱いものは発生
せず、強度上のばらつきがなくなり、また製造歩留りの
向上および品質の安定化等が図れる。
【0084】(2)銅回路板等の半田付け面側に、外部
と連通する溝を形成したことにより、半導体チップ等と
の半田付けの際に銅回路板の溝から雰囲気ガスまたは空
気が抜け易く、半田巣がほとんど発生せず、未接合部分
が大幅に減少できる。これにより、接合強度の向上およ
び半導体チップの信頼性向上等が図れる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例1の構成を示す断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】同実施例による溝深さと接合強度との関係を示
す特性図。
【図4】同実施例による溝幅と接合強度との関係を示す
特性図。
【図5】同実施例による溝ピッチと接合強度との関係を
示す特性図。
【図6】本発明における実施例2の構成を示す断面図。
【図7】図7の平面図。
【図8】同実施例による孔の直径と接合強度との関係を
示す特性図。
【図9】同実施例による孔ピッチと接合強度との関係を
示す特性図。
【図10】本発明における実施例3の構成を示す断面
図。
【図11】同実施例による溝深さと半田巣発生率との関
係を示す特性図。
【図12】同実施例による溝深さと電圧効果率との関係
を示す特性図。
【図13】同実施例による溝幅と半田巣発生率との関係
を示す特性図。
【図14】同実施例による溝ピッチと半田巣発生率との
関係を示す特性図。
【図15】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
11 セラミックス基板 12 銅回路板 13 接合層 14 銅板 15 接合層の溝 16 Siチップ(半導体チップ) 17 半田層 18 ヒートシンク 19 半田層の溝 25 接合層の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/38 D 7011−4E (72)発明者 那波 隆之 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス基板に銅回路板を活性な金
    属の接合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅
    回路板の表面に半導体チップを半田層を介して接合した
    セラミックス回路基板において、前記銅回路板の接合層
    側の表面に、当該表面を外部に連通する溝または孔を形
    成したことを特徴とするセラミックス回路基板。
  2. 【請求項2】 セラミックス基板の一側面に銅回路板、
    他側面に熱変形防止用の銅板を、それぞれ活性な金属の
    接合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅回路
    板および前記銅板の表面に半導体チップおよびヒートシ
    ンクをそれぞれ半田層を介して接合したセラミックス回
    路基板において、前記銅回路板および前記銅板の接合層
    側の表面に、それぞれ当該表面を外部に連通する溝また
    は孔を形成したことを特徴とするセラミックス回路基
    板。
  3. 【請求項3】 セラミックス基板に銅回路板を活性な金
    属の接合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅
    回路板の表面に半導体チップを半田層を介して接合した
    セラミックス回路基板において、前記銅回路板の半田層
    側の表面に、当該表面を外部に連通する溝を形成したこ
    とを特徴とするセラミックス回路基板。
  4. 【請求項4】 セラミックス基板の一側面に銅回路板、
    他側面に熱変形防止用の銅板を、それぞれ活性な金属の
    接合層を介して一体的に接合するとともに、前記銅回路
    板および前記銅板の表面に半導体チップおよびヒートシ
    ンクをそれぞれ半田層を介して接合したセラミックス回
    路基板において、前記銅回路板および前記銅板の半田層
    側の表面に、それぞれ当該表面を外部に連通する溝を形
    成したことを特徴とするセラミックス回路基板。
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